ブラスト・スピーカー

作者:baron

 ドドド♪
 リズミカルな……とはいささか言いかねる音量で、林が響き渡った。
 音の籠る山林でこれなのだから、何も無い場所でどれほどの音量なのか判らない。
『ス・ピ~カー!』
 その凄まじさはもはや、音と言うよりは兵器だった。
 広範囲に音波砲、収束すれば装甲貫く振動波。
 もはや部屋に置く音響機械ではなく、戦車とか戦艦に搭載する兵器の様だ。
 そいつは県道に誰もいなのを確認すると、犠牲者を求めて市街地の方へと向かった。


「あらあら。話す機械だからスピーカーなのかしら」
「単純に機会があって、元にした機械がスピーカーだからだとは思いますが」
 心意・括(孤児達の母親代わり・e32452)の冗談にセリカ・リュミエールは平然と応じた。
 一世代前のジョークを繰り広げた後、ゴホンと咳をしてセリカは続ける。
「とある県にある山中に不法投棄されていたスピーカーを元に、廃棄家電型ダモクレスが現われるようです」
「まったく、この手の事件は無くなりませんネ」
「捨てられた機械には罪は無いのでしょうが、ほうっておけません……」
 セリカの言葉にケルベロス達は頷き、大凡の内容を理解した。
 心無い人が山林に家電製品を捨てる例はまだまだあり、持って行く面倒さを含めると同時に何個も捨てたりする。
 そんなこんなで、そのどれかがダモクレスになって居るのか、この手の事件はまだまだ続いて居た。
「先ほども述べましたが、このダモクレスはスピーカーを元にして居ます。部屋のあちこちに置いて音楽を鑑賞するアレですね」
「今時、高性能ヘッドホンの方が楽だと思うけど」
「だから捨てられたんじゃないかしら? 直すのも大変だろうし。壊れて無くても近所迷惑とか言われるから」
 セリカはそう言いながら相手はジャマーで、攻撃方法は複数種類の音波攻撃。そして連結された追加スピーカーによる打撃だと教えてくれた。
 もっともソレも打撃と言うよりは、直接当てて音を流し込むそうなので、純粋な格闘では無いのだろうけれど。
「幸いにも郊外なのでまだ被害は出ておりませんが……罪もない人々を虐殺するデウスエクスは、放置できません。よろしくお願いしますね」
「は~い。みんなで協力すれば直ぐに終わるわよ。そしたらゴミでも拾いながらピクニックも良いかも」
「寒い中でピクニックは勘弁だが、俺らなら直ぐに倒してやるぜ」
 セリカがそう言って地図を渡すと、括たちは相談を始めるのであった。


参加者
倉田・柚子(サキュバスアーマリー・e00552)
リュートニア・ファーレン(紅氷の一閃・e02550)
武田・克己(雷凰・e02613)
源・瑠璃(月光の貴公子・e05524)
藤林・シェーラ(ご機嫌な詐欺師・e20440)
心意・括(孤児達の母親代わり・e32452)
天喰・雨生(雨渡り・e36450)
八久弦・紫々彦(雪映しの雅客・e40443)

■リプレイ


「また廃家電のダモクレスが現れたそうですね」
 細い道を歩きながら倉田・柚子(サキュバスアーマリー・e00552)が呟いた。
 県道は狭く、だからこそ戦い易くもある。
「こういうダモクレスもなかなか、なくならないね」
「根本解決する手段はないものでしょうか」
 リュートニア・ファーレン(紅氷の一閃・e02550)の感想に柚子は溜息を返すしかない。
 答えられる物ならば答えたいが、今のところゴミを拾うとか回収率を高めるとか消極策しか無いのだ。
「なんていうんだっけ……。5.1ch? サラウンド? 良い物のはずなんだけねェ」
「そうですね。5.1chや7.2ch出力のサラウンドであれば、その質の高さから需要があるようにも思いますけれど」
 藤林・シェーラ(ご機嫌な詐欺師・e20440)が音そのものは良いのだと告げると、柚子は頷きを返すのだが気は優れない。
 問題は高い品質があっても、廃れてしまうのが流行である。
「でも今は小型化が進んでるから大きくなくても良いのよねー」
「そうそう。それに映画だと臨場感も大事だケド、最近はASMRが流行りだからねェ」
 心意・括(孤児達の母親代わり・e32452)の言葉にシェーラが同意して、その続きを話す。
 しかし聞き慣れない言葉に、括は小首を傾げて聞き返した。
「えーえす……えむ?」
「単純に言うと自分に取って心地よいと思う音だネ。身体全体に響く音より、耳に直接触れてるような音が人気だってこと」
 時代の流れは残酷である。
 括はシェーラの言っていることが半分も判らなかった。
 というか、気分の良くなる雑音と言われても体験を伴わなければ理解できない(せせらぎや虫の声、水琴窟を直接聞くと言われれば判るが)。
「でも大きい方が見た目的にも迫力があって気分が盛り上がるのは、私がおばさんだからかしらー?」
「どうかな? 迫力のある音が出ただろうし、僕も普通に聴いてみたかったけどね」
 括が苦笑いを浮かべると、今度は天喰・雨生(雨渡り・e36450)が呟く。
 音楽は好みが別れる物だし、大きな音が好まれるというのも完全に廃れた訳ではない。
 先ほどもシェーラが言って居たが、臨場感など耳だけよりは全身で浴びる方が楽しい。
「それよりも……来たね。ほんと、勝手に捨ててった後の迷惑も考えてほしいものだけど」
 暫くして敵影が見えるよりも先に、ドドド♪ と大音量が聞こえ始めた。
 雨生は一本足の高下駄を器用に動かしながら、配置に付く。
「同感。僕は森育ちだから、山林近くに不法投棄は許せないなあ。人の出入りな無い場所だからってゴミ捨てていい訳じゃないのに。全く」
 源・瑠璃(月光の貴公子・e05524)は軽く翼を広げて、配置に付く過程で敵の姿を眺めた。
 その折りに遮蔽物が無い分だけ音を直接浴びたが、距離があるのに骨に響くほどだ。
「あれは手足じゃなくて……複数の子機を使うタイプのスピーカーか。時代遅れかもだけど本物の高音質に拘る人はまだ愛用する人がいるかもね」
 確かに皆が言って居る通りだと、瑠璃は全身で音の凄さを味わった。


『ス・ピ~カー!』
「あーうるせぇぇぇぇぇ!!!」
 遠距離だからこそ感傷も抱ける。
 至近距離から浴びるとそんな余裕は無い。
「ダモクレスだからってのは差し引いてもうるせぇ!!」
 武田・克己(雷凰・e02613)は顔をしかめながら接近し、相手の動きに変化が出た事で身構えた。
『発見。排除。LaLa♪』
「……頑張って倒そうね、クゥ」
 唸りを上げて微振動を始めるダモクレスを見て、リュートニアは箱竜のクゥをギュっと抱きしめてから離した。
 そして自らは援護に回り、クゥは仲間達の前に飛び出て行く。
「カイロ、みんなをお願いします」
「ちっ。これほどの攻撃か!」
 柚子も翼猫のカイロに指示を出し自らも肩を並べて攻撃を防ぐ。
 彼女に防御を任せて、克己は耳を塞ぎたくなるのを堪えながら走り出した。
 重低音のサラウンドが戦場を走り抜け、眼に見えない攻撃がズズンと周囲を響かせる!

 傍目には何も受けて居ない筈の柚子やサーヴァント達が、苦しそうな顔をしていることから相当な不快感を窺わせた。
 ビリビリとした振動は他の者にも伝わるほど。
「騒がしいのは不得手でね。さっさと壊してしまおうか」
「元になったスピーカーは可哀想だけど、音波を武器にするのは止めないとね。本来は素敵な音を聴かせるのが役目なんだし」
 八久弦・紫々彦(雪映しの雅客・e40443)は攻撃を受けた訳でもないのに苦笑し、瑠璃は頷きながらエクトプラズムを加工した。
 疑似霊体を被せて霊的な耳栓にする事で、必要以上の音を遮断しながらも会話に必要な最低限の音を通す為だ。
「こんなはた迷惑なもんはさっさとぶっ壊す! じゃないと鼓膜が破れそうだ」
 克己は一意に専心し、爆音を可能な限り無視しながらスピーカーに刃を突き立てる。
 そしてビリビリと刃越しに響く振動を指先に感じながら、引き抜いて場所を仲間に譲った。
「これじゃ近所迷惑どころの騒ぎじゃないし、早いところ片付けよう」
 その瞬間に腕が軋むのを見ながら、雨生は怨霊に刃をコントロールさせることで軽減する。
「援護します……動かないでください」
 リュートニアはリボルバーを抜き、腰溜めに構えて連続で射撃した。
 次々とダモクレスやその周囲に着弾し、直撃によるインパクトと、回避先へ撃ち込むことによる牽制で動きを縫い留める。
「攻撃型でないにしては威力が強そうだが……その分だけ、動きが遅い様だな」
 紫々彦は攻撃を受けた柚子の様子や、その後の克己たちの反撃を見て大凡の能力を理解した。
 ジャマーだが火力寄りで、回避速度はそれほど無いタイプだ。
 もちろん攻撃を受け続ければ苦戦するだろうが、このままでも倒せないほどではない。
「だが長引くと面倒だ。早々に追い込ませてもらう」
 紫々彦は飛び込みざまに体を回転させ、浴びせ蹴りを食らわせる。
 そのまま強引に態勢を戻し、体重を掛けて押しこんだ。
 そしてバックステップを行いながら、腰を落として腕を引く形で構え直す。
「あらあら。随分とやられちゃってるわね。傷が酷くならなうちに、治療をしておかないとー」
 一方で反対の見方をしたのが、治療師である括だ。
 ジャマーなのに威力が高いということは、高確率で負荷を受けるのは当然の事、傷も深くなるということだ。
 何度も同じ者が攻撃を受ければジリ貧になるし、その前に治療しておこうと回復を始める。
「ソウちゃんも手伝ってね。そうすれば何とかなると思うから~」
 そして括は翼猫のソウにも声を掛け、空に白いモノを舞わせる。
 投げつけた包帯が傷を覆い、羽が天から降ることで癒して行く。
「傷はもう大丈夫ですが、ここは援護に回っておきましょう」
 柚子は特化型のオウガメタルに指示を出し、流体金属の膜を広げ始めた。
 既に治療は可能な限りやって居るので、特化させたガイド役が主な役割だ。
「それほど必要はなさそうだケド……万が一ってのもあるし、こっちも予定通り攻撃だね」
 シェーラは相手にそれほど回避力が無いと知ってなお、その周辺に爆撃を放った。
 振るえば敵に劣らぬ炸裂音が木霊し、ダモクレスが奏でるリズムに不協和音を発生させる。


 戦いはいつしか足を止めての打撃戦へと移行して行った。
 正確にはケルベロス側は分厚い防御を固めているが、傍目にはそれほど動いて居ないように見える。
『攻撃……オーン!』
「そうはいくかよ!」
 克己は地面に刀を突き立て、軽い減速を掛けカーブを描く。
 変わってカバーに飛び込んでくれた仲間に跡を任せる形だ。
「くっ……。難度受けても慣れませんね」
 柚子の周囲が一瞬だけ揺らぎ、波紋が何重にも引きこされる。
 それは流体金属や霊体をまきちらし、彼女をすり抜けて後ろ側に亀裂を作りすらした。
「音は振動、叩き込まれりゃ内臓に直接ダメージが来るのは道理だわな。意外と戦闘力高いじゃねぇか。やっぱり油断ならねぇぜ」
 克己はちょうど脇を駆け抜ける間に垣間見たが、柚子に張られた入念な防護をすり抜けて直撃したのを目撃していた。
 アレを自分が食らえば多々では済まなかったろうなと思いつつ、自分ならばと想像するのも楽しいものだ。
「まあ良い。見るモノは見た、後は片付けるだけだ。……混沌は両儀に、やがて四象へと割かつ。ならば収束すれば同じ場所に至る!」
 克己は加速しながら足元より気を吸い挙げ、腰から肩を通して腕・刀へと気を回す。
 天より集めた気を刀・敵へと注ぎ込み、自らの蓄えた気と共に、敵中にて炸裂させた。
「力を借りるよ!! 汝、額に赤き星持つカーバンクル。盟約によりてその大いなる魔力にて諸行の歩みを止めよ!!」
 瑠璃は太古の盟約を行使する。
 その銘は伝説の霊獣カーバンクル。その額にあるとされる紅玉は不可思議な光を放つ。

 動きを止めたところで猛攻が始まった。
「水の反応がある? ああ、捨てられたからね」
 雨生は攻撃しようと思った時、水気が無い筈のダモクレスの体に確かな水分を感じた。
 そして雨が捨てられた体にたまったのだと理解すると、掌底を打ち込んだ際に自らが持つ魔の力と結び合わせて一息に吸収する。
 急速に吸収することで膨張して居るダモクレスの体を、水気の無い本来の状態に戻して朽ち果てさせたのである。
「雪しまき、影は遠く音も失せ」
 紫々彦は吹雪を激しく吹かせた。
 最初はポンポンと反発して浮き上がって粉雪になったが、最後には重く降り積もって行く。
 ダモクレスの周囲に纏わり付くことで、雪が次第に姿を覆い隠して行く。
 雪風巻が通り過ぎた後、そこへナニカが飛び込んで来た。
「クゥ、やるよ。今がチャンス」
 リュートニアはオウガメタルを徹甲弾に変えると、雪に覆われたダモクレスを貫いたのだ。
 更に箱竜のクゥが風の吐息を放ち、雪ごと周辺を固めて負荷を浸食させる。
「我は偉大なる御方の先触れ。……貴女の御前に傅く私が、偉大なる御身を讃えることをお許しください。貴女は例えば氷、茨、棺。極寒の冬に一輪咲く、気高く麗しい白の花」
 シェーラの呼び掛けに答えて夜叉の女王が降臨。
 しかし現われたかと思うと、一見何も無い雪の塊に向けて、つまらなさそうに視線を巡らせただけだ。
 それだけで元の場所に去ってしまったが、その視線は恐るべき猛威を振るう。
「あっちは順調そうだけど……。うーん、今回は厳しそうねえ」
「自分の体ですし、このまま治療主体で行きます。周囲に人は居ませんし、時間を掛けてでも、万全を期すことにしましょう」
 括は味方の攻勢が上手く言っている事に喜びつつも、先ほどの攻撃で傷付いた柚子の体を診る。
 結界のお陰で負荷こそ残って居ないものの、ディフェンダー陣は仲間を庇い傷が累積して居るのと、先ほどの攻撃が最も威力重視だったからだ。
 負荷が無いからと後回しにすれば、次も同レベルの攻撃を受けた時が危険な事になりかねない。
「そうねーそうしちゃいましょーかー」
 そこで括が柚子に気力を移し、ソウが前衛全体の治療を行う。
「これで大丈夫な筈ですが……。次はどう来るでしょうか。絶対に後ろにそらす気はありませんが」
 そして治し切れない傷を本人が治すという算段である。
 柚子は霧で自らの体を覆い、残りの傷を癒した。

 だが、かなり追いこんでいるが攻撃は可能だ。
『ま、ま、抹殺。つ、捕ま、まま~♪』
「ラップみたいになっているな。これがラップというならば、だが」
 敵の腕に当たる小形スピーカーが紫々彦を目指す。
 しかし距離もあって悠々とカイロが割って入り、彼には届かない。
「そろそろ限界なのかもね。まあ無事だったとしても、あんまり時間かけたくはないケド」
「そうだね。さっさとケリを付けてしまおうか」
 シェーラの言葉を受けて、雨生は刃に敵の姿を映し出す。
 見せる幻影は相手次第ゆえに他者には判らない、しかし捨てられた傷か、それとも雨の雫か。
 少しだけ興味を覚える雨生だった。
「トドメは任せる!」
「うーん……多分、僕じゃ無理だと思うよ。まあ時間は掛らないだろうけど」
 克己がダモクレスを覆う雪ごと敵を両断すると、瑠璃は時間を止めて雪による足止めを継続させに掛った。
「ならば、これで終わりだねェ」
 最後にシェーラが呼びだした龍の幻影が炎で敵を包んだ。
 まるでアイスクリームのテンプラのようだと思いながら、指を弾くと炎も龍も消え去っていく。

「お疲れさま、ありがとう。これで終わり……だよね?」
 リュートニアは念の為に包囲に回って居たが、クゥを抱き上げてほっと一息。
「うん。後はヒールで終わりだケド……捨てられた粗大ごみもかな」
「まだゴミが落ちてるんだね……嘆かわしい。ゴミを一掃する勢いで徹底的にゴミ拾いでもしようか。弁当くらいは用意してあるよ」
 シェーラがトドメを確認しながら首を傾げると、瑠璃は頷きながらハイキングができそうな程の準備があると告げた。
「ならダムを見学に行くつもりで、探して歩くのも良いですね」
「同じところでまたダモクレスが出現、なんて笑えないしね」
 柚子と雨生も同意すると、おおよそ決まった様なものだ。
「行くにしろ、行かないにしろ、さっさと片付けちまおうか」
 克己たちはみんなで手分けしてヒールしたり、残骸を整理してさっさと片付ける。
「ならダムでのゴミ広いまでは付き合うわ~。本当は久しぶりにディスコに行きたくなったんだけど、帰って夕飯の準備があるから我慢ね!」
「「でぃすこ?」」
 括の告げるディスコという言葉に、今度は若者たちが首を傾げる番だ。
 シェーラとリュートニアはリスや猫の様に揃って首を傾げる。
「踊る場所というか……まあ繁華街の施設の一つだな」
「俺も聞いたことがあるくらいのレベルだぜ。まだあるのか?」
 紫々彦の説明に克己すら苦笑した。
 今時、ディスコとかゴーゴーとか聞くこともあまりない。
「動画とかでカラオケとかで踊るのを録画する感じかな? ああいうのならら大型スピーカーも有効そうだケド」
「動画と言えば、テクノ法要とかも面白いよね」
「また聞き慣れない言葉……それもASMRとかなのでしょうか」
 しかし流行と言うのは一周回ってしまうこともある。
 大音量で踊る文化は昔からあるし、今でもみんなで踊ろうと言う人は居ない訳ではない。探せばディスコもあるのかも。
 みんなでゴミ拾いに行ったかはともかく、話を弾ませてその日の戦いを終えた。

作者:baron 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年2月19日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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