鬼はさっさと払って、福はうち!

作者:baron

「みんなー! 豆は持ったか!?」
「「おー!」」
 寺というよりは町の集会所で、人々が大豆を手に構えている。
 まるで運動会の玉入れのように赤と白に別れ、無数の豆袋を持って穴の無い籠を持った鬼を追い掛け回すのだ。
 鬼は籠を落とさないように逃げ回って、自分の陣地へ持って行く。
 ……ようするに籠は加護と読み替え、赤白どっちが勝っても、豆を入れた数だけ福が内に貯まるというものだ。
 お互いの体力が保てば、夜通し行われて徹夜もあるとか。
 そんな行事の中で、元境内の庭先に白い牙が突き立ったのである。
『コンナ物は要ラン。お前達のグラビティを寄コセ!』
 それは鬼ではなく骸骨、鎧を着たような姿に変化し、棍棒では無く剣や鎌を持って人々を殺害し始めた。
 そして周囲は殺害され、大豆も人々も血に染まったということである。


「また竜牙兵か」
「はい。節分で集まった所を襲われたようです。
 龍造寺・隆也(邪神の器・e34017)の言葉にセリカ・リュミエールが頷いた。
「この地域では年々減っていく参加者を呼び戻す為に、以前から工夫した豆まきをしていたようですね。今年は盛況だったようですが……」
「そこを狙われたら頑張った甲斐が無いわよね。なんとかしなくちゃ」
 竜牙兵は人々が集まっている所をグラビティの収穫や、恐怖を振り撒く為に現われる。
 ゆえに予め避難勧告をすると他の地域に行ってしまうのが問題だ。
「逆に言えば見知らぬ人々が集まって居る場所でもあり、ケルベロスが紛れこんで居ても判らない無いということです」
「なら話は速いな。現地入りして迎え討てばいい」
 避難は警備員や警察に任せられる。
 竜牙兵は主人の敵であるケルベロスを狙う為、戦い始めれば問題はないだろう。
「相手は四体ですがいずれもそれなりの戦闘力を持って居ます。ゾディアックソードや簒奪者の鎌を使う者が二体ずつです」
 竜牙兵は知恵があるので面倒な相手だ。
 深く傷ついて居る者を集中的に狙ったり、相手の攻撃を分担する事も出来る。
 ただオークなどのように人々を優先したり逃げる事も無く、最後まで闘うことから。戦闘そのものに集中出来るというのは皮肉だろう。
「竜牙兵による虐殺を見過ごす訳には行きません。どうかお願いします」
「問題無い。早々に倒してしまうとしよう」
「そうね。相手が連携すると言うのならば、ケルベロスの連携を見せてやりましょう」
 セリカが頭を下げるとケルベロス達は頷いて作戦を考え始めた。


参加者
相良・鳴海(アンダードッグ・e00465)
奏真・一十(無風徒行・e03433)
レミリア・インタルジア(咲き誇る一輪の蒼薔薇・e22518)
龍造寺・隆也(邪神の器・e34017)
天羽・蛍(突撃戦闘機・e39796)
ユノー・ソスピタ(守護者・e44852)
柴田・鬼太郎(オウガの猪武者・e50471)

■リプレイ


 会場である廃寺の境内は子供達で賑わっていた。
 大人達も居るには居るが、さすがに子供達ほどではない。
「あれは……袋ごと投げているのか」
「運動会ぽくて受けているのかもね」
 遊んでいるのを見た龍造寺・隆也(邪神の器・e34017)の言葉に、天羽・蛍(突撃戦闘機・e39796)が頷いた。
 子供達は袋に入った炒り大豆を投げているが、確かにその様子は運動会の様だ。
 だがサイズに種類があり、小さいのは投げ易いが数が少なく、投げ難いの量があるから点数が入り易い。
「元の形式は残って居ないが……なかなか面白いイベントを考えるものだな」
(「形式ねえ。節分なんて、やったことねェなァ……。 ああ、そういや後で豆……食べるんだっけか……」)
 隆也が取り上げた袋を眺めて、ギルフォード・アドレウス(咎人・e21730)は首を傾げた。
 デウスエクスは日本へ来るから居るから滞在しているが、文化と化は良く知らない。
 だが何となく、後で食べるから袋詰めになって居るのだと言うくらいは判った。
「……しかし豆撒きが競技化しているとはな」
 奏真・一十(無風徒行・e03433)は腰を落として、その辺りに居る子供に話しかけた。
「どんなふうにやれば良い? ちょっと教えてくれないか」
「えっとね。お手てにちょーどいい袋がいいんだよ。ほ兄ちゃいってた」
 一十が尋ねるとその子供は、他人かた聞いたことを我が手柄の様に胸を反らした。
 もしかしたらそれを教えてくれた兄の事が、とても好きなのかもしれない。
「空模様も怪しくなって来た。無粋な竜牙兵には早々に退場してもらい俺達も参加しようか」
「俺だって偶には弾よりこういうのでゆっくりしたいんだがな」
 隆也が上を眺めながら溜息をつくと、相良・鳴海(アンダードッグ・e00465)は怒りの声と共に大豆袋を置いた。
「デウスエクスの野郎、人様が楽しんで集まる行事にばっか首突っ込みやがって」
「しょうがねェな、と……、『お帰りはアチラでーす』ってやってやんねェと分からんか」
 鳴海が避難路側に居た顔を出すと、ギルフォードは既にケルベロスだと名乗り参加者達に避難を呼びかけていた。
 その様子に頷いて、それぞれにケルベロスコートを跳ね上げ戦闘の準備。

 落下して来た白い牙と共に武装解放、間へ割り込みながら竜牙兵へと変転する前に展開する。
「どこにでも 降ってくるよね 竜牙兵。とかのんきに言ってる場合じゃないね」
「馬鹿の一つ覚えの様にドラゴンも竜牙兵を送り出してきますよね」
 蛍が苦笑しながら飛び出ると、レミリア・インタルジア(咲き誇る一輪の蒼薔薇・e22518)は人々が落ち付くのを待って殺意の結界を張る。
「邪を祓う儀式に現れるとはちょうど良いです、手早く祓って差し上げましょう」
「鬼は外だそうだが、竜牙兵はもっと必要ないぞ」
 とはいえただ戦うだけなのも少し心もとない、レミリアやユノー・ソスピタ(守護者・e44852) は少しでも人々へのリスクを下げるべく挑発の言葉を連ねる。
 自分達の方へ注意を引き付けることにしたのだ。
「そうだ。避難誘導は任せる。代わり、この追儺の儀は我々が引き受けた」
『ヌカセ、ケルベロスめが』
 一十達が立ち塞がると、竜牙兵は挑発と判って挑んで来る。
 竜牙兵の主人の敵であるケルベロスの排除を第一の目的に切り替えた。
 こうして戦いは刃と氷の嵐と共に幕を開ける。


「来たな!」
「かかってこいや、骨ども!」
 ユノーと柴田・鬼太郎(オウガの猪武者・e50471)は拳を握り締めて迎え討った。
「ここは任せろ。一歩も通さん」
 ユノーが握り締めた拳からグラビティによる無形の刃が現われる。
 だが相手の剣戟は鎧の堅度任せで腰を落とし、逆手の刃はフリーのまま攻撃のタイミングを見計らった。
「つーこって、行くぜ虎、俺ら戦人の出番だ。骨どもを塵も残さず無に返してやろうぜ」
 鬼太郎は翼猫の虎に声を掛けると、援護を任せて飛び出した。
 さすがに全てを防御できないが、果敢に前に出て斬撃へ体当たりを掛ける。
「俺は鬼だが節分は守らせてもらうぜ。祝い事に血なまぐせえ、いや、血すらねえてめえらは要らねえよ」
 鬼太郎はそのまま愛刀の桜牙を抜き、氷の嵐を引き裂く様に振るった。
 それだけで余波が吹き飛び、仲間達が踏み込む為の時間を稼ぐ。
「邪魔者ハ、シネイ!』
「……誰も呼んでねぇし、テメェらにくれてやる豆一なんざ粒たりともありやしねぇよ。そんなに欲しけりゃ、鉛玉ブチ込んでやるから好きなだけ喰らいやがれ」
 押し込まれていた鳴海はパイプで鎌を受けていたが、軽くなった負担にすかさず銃を抜いた。
 確認などせずに肩と腰で位置を図り、慣れた調子で速射する。
「鬼には豆を、竜牙兵には豆の代わりに剣と銃で追い返そう。いっけー!」
 蛍は翼をはためかせて全体が見える位置を取ると、砲台から緑色の小型戦闘機を射出。
 それは上空を駆け廻り、相手を牽制したり仲間を援護を始めた。
「反撃だ。叩き返すぞ」
 隆也は金色のオーラを身にまとい、敵の脇を駆け抜けると後方の敵へ一気に叩きつけた。
 インパクトの瞬間に放出される圧倒的な闘気は、まるでオーロラを見ているかのようだ。
「ああ。後悔する時間も無いくらいでな」
「そのくらいが丁度良いですね。本気ならともかく、偽りの懺悔されても困ってしましますし」
 ギルフォードは豆袋をポイっと投げつけると、無造作に奥まで踏み込んで冴え凍るような一撃を浴びせる。
 合わせてレミリアは前衛を抑えるために、素早く走り込み青白き軌跡を描いて鋭い突きを放った。
「レミィ!」
「今です」
 ユノーはレミリアが開けた隙を穿つように、グラビティの剣を伸ばした。
 精神力で編みあげた刃は、後方に居る星剣使いを貫く。
「速やかに一匹残らず祓ってやるとも」
 一十はレミリアが抑えている敵に突きを放ち、彼女が離脱する時間を稼いだ。
 そして前後どちらともありえるように見せ掛けると、仲間と同じ様に後方の星剣使いを狙うことにする。

 やがて刃で語る戦いが続き、お互いの陣形が押し合いへし合い。
 先に少しずつ乱れが出て来たのは、竜牙兵の方だ。
「どうした。こんなものか。侮るつもりはないがな」
「ダマレ!」
 ユビーは格上のケルベロスと試合で戦うようだと思ったが、裏を返せばその程度でしか無い。
 自分達が成長してきたという手応えを感じると共に、もう少しで押し返せると言う実感を得た。
「こっちは何とかなりそうです」
「おう! なら本気でやらせてもらうぜ」
 レイリアが治療の負担は不要だと告げると、鬼太郎は抱きつく様に竜牙兵に飛びかかった。
 残念ながら割って入った他の個体に阻まれてしまったが……。
『残念ダナ。シネイ!』
「残念なのはてめの頭だよ」
 鳴海は何かを握り潰す様に拳を堅く握る。
 周囲から集められたグラビティが、彼の心を現したかのように弾けて消えた。
 最初の竜牙兵が倒れたのは、その時である。


 そして更なる時間が過ぎ、戦いは佳境を越えた。
 意図した陣形では無いものの、二体目が倒れると徐々に包囲態勢に移る。
「んー。厄介なのはそろそろ打ち止めかな? 最後になるといいんだけど」
 そういって蛍は特別製の弾丸を用意すると、敵では無く味方の方へ砲口を向けた。
「特別製だよ、柴田くん。ヒーリングバレット!」
「悪りぃな。できるだけ怪我しない様にや……るのは無理か。まあ無茶はしない様にしとくよ」
 蛍の独立軌道砲台が放った砲弾は、鬼太郎の周囲に着弾すると彼の傷を癒し始める。
 光が収まるころには薬剤が治癒を終えており、彼なりに礼を言いながら鬼太郎は戦線に復帰。
「ここからは逃がさない為の戦いでしょうか。もちろん油断は禁物ですが」
「そうだね。……サキミも場合によっては攻撃を」
 レミリアが槍を地面に付きたてながら、炎を呼び起こして三体目に放つ。
 その間に一十は箱竜のサキミへの指示を変更しつつ、虹のようなナニカを放り投げる。

 二人の狙いは予定を変更し、攻撃役では無く……今までこちらの攻撃を止めていた盾役に移っていた。
『オノレオノレ!』
「このまま押し切る! 白に黒か……その色は何かを思い出させるが……」
 ユノーはスライムを呼び寄せると槍に変えて、全力で解き放った。
 それを竜牙兵は防ぎ留めるのだが、ドロリと変形し解けたチョコレートが食材をコーティングするかのように襲い掛る。
「マシュマロっつーには野暮だし堅過ぎるけどな」
『ダマレ!』
 鬼太郎は斬りかかる大鎌を受け止めながら、角を出して敵をホールド。
 手の角で相手の武器を固定し、足の角でブレーキを掛ける。
「ほらよ!」
「邪魔だ」
 鬼太郎が引きずりまわすように仲間の方に投げると、先に飛び出したのは隆也だ。
 浴びせ蹴りを食らわせて、受け止めた鎌ごと首をへし折ったのである。

 四体目は後回しにした事もあり、まだ無傷。
 だが、こうなれば勝負は決まった様なものだ。
「まだやる気……だな。競争でもするか?」
「そういう面倒なの要らねーんで。まあ全力でぶちのめす気でいきゃあ、誰かが適当に倒すだろうぜ」
 逃げないのは気を使わなくて楽だと思いつつ、ギルフォードが苦笑を浮かべる。
 鳴海は気だるげに肩をすくめると、気を取り直して追いこみに掛った。
「それでもなんだ。基本には忠実にってな」
 鳴海は残った竜牙兵の大鎌に銃弾を当てて、振り被ろうとした隙を突く。
 それは手首ごと凍りつかせ、徐々に浸食して行った。
「そうだね。せっかく楽になったんだし、その辺で手を取られるのは面倒かも」
「確かにここで怪我するのも馬鹿らしいか」
 蛍はサキミに治癒を任せ重砲撃で援護。そこへギルフォードが刃に纏ったグラビティで空間ごと叩きつける。
 そのまま自分の体重を掛け、ギリギリと鍔競り合いに持ち込んだ。
「動きを止めます」
 ここでレミリアは接近戦を挑むと小刻みなリズムでステップを踏んだ。
 相手の懐に飛び込んで刃を押し当て、攻撃すると言うよりも、むしろバランスを崩す為に切り込んで行く。
「後少し……っ!」
 一十が素早く突きを放つと、竜牙兵は観念したのか避けようともブロックしようともしなかった。
 代わりに大地に鎌を突き立て……。
「奏真さん! 私が抑える! ……鬼太郎さん、範囲攻撃が来る!」
 ユノーはその反応を見て、気力の刃を振るって体ごとぶつかる様に飛び込んだ。
 我身を持って怨霊が湧き出るのを防ごうとする。
『セメテ道ズレニ。一人ダケデモ!』
「ちっ! 往生際の悪るい奴だぜ!悪霊退散ってな!」
 鬼太郎も遅れて仲間達を庇いに割って入った。
 そして愛刀を振るうと、敵の猛威を散らしながら牙を向いた。
「俺が倒してえところだが、役目じゃないんでな。あんたらに任せるぜ」
 鬼太郎は攻撃に回って居ても倒せて居なかったろうなと思いつつ、仲間達を信じて任せることにした。
「だ、そうだ。早めに倒して節分の続きと行こう」
「謙虚じゃねえか。別に倒してしまっても構わなかったのに」
 隆也は笑って拳に黄金の輝きを宿すと、ギルフォードと共に挟み討ちに掛る。
 闘気を載せた拳で殴りつけ、
「ハハァ!『鬼は外』だァ! お帰りはアチラァ!」
 ギルフォードは力を開放すると竜牙兵の頭蓋骨を鷲掴み、地面に顔面を押しつけながら引きずって行く。
 そのまま放り投げればボーリングの様に数メートルほど吹っ飛び、火柱を上げながら灰塵に帰した。

 そして炎は今まで燃えていたのが嘘のように消え失せる。
 そこに在ったのは残骸と戦いの痕だ。

「こいつで玉入れ競争でもすっかね」
「それも良いが修復の方が先じゃないかな。でないと避難解除の連絡もやり難い」
 鳴海がかつて竜牙兵だったモノを持ち上げると、一十は周辺を月光で照らした。
 真昼の残月は炯々として姿をクッキリと現し始める。
「仕方ねえなァ。後片付けくらいやってやるか」
「手伝おう。協力し合えば直ぐに終わるだろう」
 ギルフォードとユノーも手伝って、残骸の整理を始めた。
 骨はまとめてゴミ箱に、砕けた廃寺の壁や境内はヒールし易い様に固定して行く。
「じゃあ私は上からヒールしてくね」
 蛍は翼を広げると、小型飛行機を並べて一気に修復して行く。
「ならこっちは地上を虱潰しだな。……虱なんかみたことねえが」
 鬼太郎は虎たちと一緒に寺を修繕して回り、やがて元の静けさを取り戻した。
「こんなものでしょうか? 変異してしまっている場所もありますが」
「そうだな。そろそろ連絡しても問題無いだろう。……それになんだ、元が廃寺なら問題無いあるまい」
 レミリアが見て回ると、隆也は頷いて念の為に屋内の方も見て回る。

 ……そこに合ったのは、無数の大豆と大きなフライパンだ。
「まったく入念なことだ。来年の分までありそうだが」
「投げて汚れるだけなら洗えば良いが、どうしてもというのは捨てるつもりなんだろう。……少しくらいなら今の内に食べても良さそうだ」
 隆也が袋に入って居ない大豆をつまんでいると、一十も落ちている中から幾つか拾ってサキミに放って見た。
 だがそっけない箱竜は、食べても良いというのに口にしようとしない。
 あるいは来た時に飛び交って居た大豆を思い出し、周囲からも投げられるかもと、目を回しそうになったのかもしれない。
「豆まき……。見聞きはしたことはあれど実際に体験するのは初めてですので楽しみよ。ユノーは?」
「私も初めてだ。だから楽しみだよ」
 レミリアがその様子を見て落ちている豆を拾って投げてみると、ユノーも静かに微笑んで投げ返して来た。
 今は軽く投げ合うだけだが、籠を背負ったり、複数で不意打ちを狙ったりすると面白いかもしれない。
「調味料もこれだけあるってことは、終わったら味付けて食うのか」
「そういやそんな話だったな。確か歳の数だけだったか? 全然足りねえなあ」
「それも含めて予備じゃねえのか? 豆なんか食っても腹はふくれねえが」
 鳴海とギルフォードが大豆を片手に苦笑を浮かべると、鬼太郎が袋ごと掴んで豪快に笑った。
 みんな自分の年齢を思い浮かべて見るが、最も年の者でも食べ物としては足りそうにない。
「そこも含めて愉しむんじゃない? 最後まで愉しめば勝ちって感じで」
 蛍が空から向こうの方を指さして、避難して来た人々が戻ってきたと教えてくれた。
「確かに料理の上手い奴と、下手の横好きが混ざるだけでも面白そうだな」
「できれば上手い方の作った奴を喰いたいけどな」
 一十の話に頷きながら、鳴海は子供達に囲まれて一斉に投げられる姿を思い浮かべて苦笑する。
 だが殺し合う戦いより、きっと豆投げ合戦の方がずっと楽しいに違いない。

作者:baron 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年2月13日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 1
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