ヒーリングバレンタイン2019~真冬の常夏

作者:幾夜緋琉

●ヒーリングバレンタイン2019~真冬の常夏
「ケルベロスの皆さん、集まってもらえたッスね!」
 と、黒瀬・ダンテは、ニコニコ笑顔で。
「本当、この一年、ケルベロスのみなさんのお陰で、多くのミッション地域となってた箇所の奪還に成功したッス。本当、ありがとうございますッスよ!」
 ぺこっ、と頭を下げつつ。
「今回、この取り戻した地域の復興もかねて、ケルベロスの皆さんと一緒に、バレンタインチョコレート作戦、をすることになったんッス!」
 というと暁月・ミコトが。
「復興バレンタイン作戦ですか……面白そうですね。折角ですし、周りの人達を招いて実施するのも良いですね」
 と微笑むと、それにダンテは。
「そうッス! 折角ッスから、周りの一般の方々を招いてのイベントも良いッスよね!」
 と、こちらも満面の笑み。
「ところで……場所はどちらになるのでしょう?」
 とミコトが尋ねると、あっ、と驚いた感じで。
「言ってなかったッスね……皆さんには、福島県のいわき市に向かって欲しいッスよ!」
「いわき市と言えば、やっぱり……南国の島国の情緒を描いたテーマパークッスよね! そこでケルベロスの皆さんには、この常夏のテーマパークをヒールグラビティで復興させつつ、来訪する市民の方達と一緒にチョコレートを作ってみたり、振る舞いチョコをしてみたり……ともかく、周りの市民の方達と一緒になって、バレンタインデーに向けたイベントを盛り上げて欲しいんッス!」
「勿論、バレンタインデーに向けて、ケルベロスの皆さんも、思いの人に向けたチョコレートを作ってみれば楽しいと思うッスよ!」
「それは良いですね……市民の方達に楽しんで貰いながら、僕達も楽しんで来たいと思います」
 と、ダンテにミコトが頷くのであった。


■リプレイ

●2月14日の日に
 福島県いわき市に立つ、広大な敷地を誇る一大リゾート施設。
 その施設でヒーリングバレンタインイベントをやると聞き、そのリゾート施設を訪れていた。
「んー……ここかあ。昔はCMを結構良くやっていた気がするけど、最近全く見なくなったんだよな。だからとにつぶ……」
 と宇原場・日出武(偽りの天才・e18180)が、最初から暴言を吐こうとするが、それに。
「何を言ってるにゃ! そんな事ないにゃよ! ここは頑張ってるにゃ!!」
 アイクル・フォレストハリアー(ラディアントクロスオーバー・e26796)が、拳をぎゅっと握りしめて叫ぶ。
 そして、アイクルは更に。
「福島県といえば、あたしが正統派アイドルとして君臨するグンマーのすぐとなり! つまりはグンマー同然だからこそ、リスペクトを感じるにゃ!!」
 目をキラキラさせて言うものの……でもすぐに目を伏せて。
「まぁ……隣って言っても、ほとんど接してないも同然にゃし、実際行こうとするとむちゃくちゃめんどいけど。だからこそヘリオンは本当にありがたいにゃ」
 と頬を掻く。
 ……ともかく、ここがそんなリゾート施設なのは間違いないし、ハワイの雰囲気を心ゆくまで楽しめる場所なのは間違い無い訳で。
 ……そんな仲間達の言葉を聞きつつ、秦野・清嗣(白金之翼・e41590)と彼者誰・落暉(ウィッチドクターと心霊治療士・e41593)の二人は笑い合いながら。
「あ~、南国リゾート施設かぁ、これは良いねぇ……」
「全くだ。まぁ折角のハワイ的なテーマパークだから、ヒーリングバレンタインイベントもハワイ的なものでおもてなしといきたいねぇ……? ハワイと言えば何かな、清嗣?」
「んー……そりゃマカダミアンナッツかな? お土産用のマカダミアンナッツも結構多くあるみたいだし、それを利用してヒーリングバレンタインイベントを、ってな所かな?」
「そうだな、それがいいだろう。ベタすぎるかもしれないが、安定感もあるしね」
「んじゃ、僕はヒールが必要な所がないか、町の人や関係者に話を聞いてみるよ。やっぱり、少しでもより良くなる様に勧めたいし。自分の主観だけだと、ここで働く人にとって良い様にはならないし、楽しいのは勿論使いやすく、働きやすいのが良いだろうしね」
 そう言うと、清嗣は町の人達の下へと向かい、会話をする。
 それに落暉は肩を竦めつつ、清嗣と手分けして、周りの人達に聞き込み始める。
 そして、その一方でマヒナ・マオリ(カミサマガタリ・e26402)は……と言うと。
「ハワイ生まれのワタシとしては頑張らないわけにはいかないよね!! よーっし、頑張る! アロアロも、ね?」
 マヒナの言葉に、フルフルと震えながらシャーマンズゴーストのアロアロもこくり、と頷く。
 それに暁月・ミコト(地球人のブレイズキャリバー・en0027)が。
「マヒナさんは、ハワイ出身ですか……僕は余りリゾート地には言った事が無くて……色々と、教えて貰えると助かります」
 ぺこりと頭を下げるミコトにうん、と強く頷くマヒナ。
 そして、他の仲間達も同じくして、ヒーリングバレンタインに向けて動き始めるのであった。

●安らぎと常夏を貴方に
「んー……と、これでいいかな?」
 明るい色のパレオを身につけたレリエル・ヒューゲット(小さな星・e08713)が、傍らの九条・カイム(漂泊の青い羽・e44637)に小首を傾げて尋ねる。
 対しカイムは。
「ん……いいんじゃないかな? 俺は、アロハシャツっぽいのを探してたんだけど、中々調達出来なかったし」
 ちょっと難しい顔をしているカイム、それにレリエルは。
「もう、みんなをヒールするのにわたし達が難しい顔してどうするの? ほら、笑顔笑顔♪ 折角だから、笑顔で町の人達を元気にしちゃおうよ!」
 満面の笑みのレリエルに、やれやれ、と言った感じで肩を竦めるカイム。
 そして彼は光の翼を広げて飛翔……先ずは、梯子とかでも届かないような高所のゴミの片付けや、剥がれてしまったペンキを塗り直す作業などを始める。
 その一方でアイクルは。
「グンマー同然の地だからこそ、あたしがひとはだ脱がない訳にはいかないのにゃ! さぁ、あたしの歌を聞けぇ~!!」
 と、マイクを通して大声で歌い始める。
 ……勿論その歌声にはヒールグラビティを籠めているのだが……何だか、熱唱している様にしか見えなくも無い。
 そんな歌声に。
「ふむ……ならばわたしも負ける訳にはいかぬな!」
 と、妙な対抗心を燃やす日出武。
「わたしは天才医師にてテンサイ格闘家なので、ヒールなのでたやすいのである! あーたたたたたたたたぁ、おわったぁ!!」
 ヒール効果を籠めた拳で、荒れ果てたテーマパークに連打、連打、連打。
 でも、攻撃が当たった所がヒールされていくので、旗から見れば壊したところが治っていくという……奇妙な光景。
 そして、落暉と清嗣の二人は、と言うと。
「さて、と……ウィッチドクターと心霊治療士の本領発揮、ってね」
 と笑みを浮かべた落暉は、多くのバリエーションのヒールグラビティを活用し、周囲の修復。
 ヒールグラビティで直せない様なところが有れば、清志が力仕事で修復を加える……その繰り返し。
 そしてどんどんとファンシーになりつつある数位の光景に、落暉は笑みを浮かべ。
「元よりテーマパーク、ゴーギャンの絵のようになっても良いかも知れないね。清嗣はアート、好きかい?」
 と問いかけると、清嗣は。
「ん? 僕は色々と作ったりするのが好きだよ~」
 と笑い返すのであった。

 そして、あらかた周囲の片づけも終わった頃。
「それじゃ、マヒナのおもてなし、始めるね!」
 と、赤いムームーに身を包んだマヒナが、翼を広げて空へ飛翔……そして宙から降り注がせるは、ハイビスカスやプルメリア等の、南国ムード漂う花々。
 視界を覆う花々に、気分はも盛り上がると……舞台上でフラダンスを踊り始めるマヒナとレリエル、そしてレリエルのウイングキャットのプチも一緒になって、踊ったり啼いたり。
 ……どうやら彼女達は、踊りで皆を癒そうという訳の様で。
 癒されるその踊りに、訪れていた人達は拍手と歓声で応える。
 ……と、そんな拍手と歓声になれていないのか、ステージ脇から出てこれないアロアロ。
 そんなアロアロに、一端レリエルsにsの場を任せたマヒナがやって来て。
「ほら、アロアロ。フラを踊りたいなら、恥じらいは家に置いていこうよ、ね?」
 とその頭を撫でて、その緊張感を解きほぐしていく。
 そして……こくん、と頷いたアロアロの手を引いて、再度舞台上へ。
 ……そして舞台上から降りていい気、来てくれた一般人の方々に。
「アロハ・エ・コモ・マイ!」
 ようこそ、の言葉を書けて、早春の花、ヒヤシンスで作ったレイを一人一人に掛けていく。
『あ、ありがとう……』
 と、小さな少年がはにかんだ笑顔を浮かべると、マヒナは。
「うん! みんなの笑顔、ワタシ、とっても嬉しい!」
 と、少年に満面の笑みで答えるのであった。

●甘い香りと
 そして、それぞれのおもてなしも一通り区切りが付き……最後を締めくくるは、チョコレート造り。
「でも、どうやって作るにゃ? カカオ豆からにゃ?」
 と小首を傾げるアイクルだが、それにカイムが。
「カカオ豆から作ることも出来ますけど、かなり時間がかかりますし大変ですからね……街の人達も居る事ですし、簡単に市販のチョコレートを湯煎して、のやり方で言いんじゃないいでしょうか?」
「そうだね。今日は余りむずかしい料理をする必要もないし、みんなで楽しんで作れる様にしようよ!」
 とマヒナも頷く。
 そして、町の人達と一緒になって、早速チョコレート造りを開始。
「それじゃ、みんな、一緒に作ろう! ほら、アロアロも、ね!」
 ふるふる震えている、人見知りなアロアロの背中を押しながら、チョコレートを湯煎し溶かし、型に入れたマンゴーやパインのドライフルーツに掛けて、冷やす。
 と、マヒナを中心にして、町の人達と会話しながら、一つ一つ……心を込めて作って行くチョコレート。
 そして町の人達が作るのと同時に、それぞれのチョコレートを作る。
 清嗣はハイビスカスの花の型にチョコレートを流し入れ、そこにマンゴー味の黄色い花を一輪咲かせる。
 対する落暉は……心を込めたチョコ。
「今日は付き合ってくれてありがとう、とても楽しかったよ。手作りなんて初めてだから、下手かもしれないけどな」
「ううん、ありがと! 僕もこれ……気に入ってくれると嬉しいな」
 と互いのチョコレートに笑みを浮かべ合い、笑う。
 そんお一方でレリエルとカイムは、と言うと……。
「……おー、凄いねぇ、やっぱり上手いんだね、料理」
「そうかな? 包丁捌きだけだよ」
 とレリエルの言葉にカイムは苦笑。
 でも、読み込んでおいたチョコレートのレシピに基づき、しっかりと丁寧に作るカイム。
 しっかりとしたチョコレートが出来て、ひとまずは安堵……それにくすっ、と笑みを浮かべたレリエル。
「下手とか、思ってる?」
 とカイムの言葉にレリエルは。
「ううん、そんな事ないよー。今度、他の料理も作って貰おうかなー?」
 と悪戯っぽく笑うんのに対し、カイムは。
「そんな事言って、全部俺に作らせて楽しようとか言う気じゃないよね? ま、別にいいけど、味は保証しないよ」
 と、肩を竦めるのであった。

作者:幾夜緋琉 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年2月13日
難度:易しい
参加:7人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 0
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