●群馬県某所
群馬県の温泉街に、知る人ぞ知る旅館がある。
その旅館は政財界の関係者が、よく利用していると噂になっており、彼らだけに提供される特別メニューがあるらしい。
それは……女体盛り。
ずらりと並んだ美女達の身体に乗せられた料理を食べる事こそ至福の一時。
そんな一時を邪魔するようにして、魔空回廊を通ってオーク達が現れ、美女達を捕まえて欲望の限りを尽くすのであった。
●セリカからの依頼
「盟神探湯・ふわり(悪夢に彷徨う愛色の・e19466)さんが危惧していた通り、オーク達が女性達を略奪していく事件が発生するのが予知されました。彼らは魔空回廊から多くの女性の居る場所に現れ、女性を略奪しようとしているのです。オーク達が出現するのは、群馬県にある某旅館。だからと言って襲われる女性を避難させてしまうと、別の場所に出現してしまい、被害を防げなくなるので、女性の避難はオーク達が出現してから行う必要があります。また女性達の避難が完了していない場合は、戦闘中にオークに悪戯をされてしまう場合があるので、できるだけ避難させてあげるようにしてください」
セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)が、教室ほどの大きさがある部屋にケルベロス達を集め、今回の依頼を説明し始めた。
「女性達の数は20名程度。それに対してオークは10体。数だけで考えればオークの方が少なめですが、背中から生やした触手で、女性達の動きを封じ込め、如何わしい事をしてくる可能性もあるので注意しておきましょう」
セリカが詳しい説明をしながら、ケルベロス達に資料を配っていく。
「オーク達の略奪を許すことはできません! 絶対に女性達を救ってください」
そう言って、セリカはケルベロス達に対して、オーク退治を依頼するのであった。
参加者 | |
---|---|
クヌギ・フォンティーヌ(比翼律動・e00438) |
鏡月・空(たゆたう朧月・e04902) |
フォルティ・レオナール(桃色キツネ・e29345) |
ピアリー・フェーリス(天然桃色猫娘・e36958) |
ノノ・サーメティア(オラトリオの巫術士・e67737) |
●群馬県某所
「……まったく、変なところにもオークって出るんだねー。いや、女性がいるとこに出てくるのか? それしそれで嫌すぎるけど……」
ノノ・サーメティア(オラトリオの巫術士・e67737)は魔空回廊を通って現れる予定になっているオーク達を倒すため、群馬県某所にある温泉街にやってきた。
この温泉街には、知る人ぞ知る温泉宿がおり、政財界の関係者が御忍びで通っているようである。
そのせいか、温泉宿の場所もあまり目立たないところにあり、事情を知らない人間では辿り着く事さえ困難に思えた。
そういった意味でも、オークにとっては必然。
むしろ、好都合と言える状況であった。
「確かに、女の人達がいるところ、オークの影ありですねー。こんな、バレたら新聞の一面飾りそうな場所にも出てきちゃうのねー」
フォルティ・レオナール(桃色キツネ・e29345)が、乾いた笑いを響かせた。
昔であれば、例え新聞に載ったとしても、後ろから手を回して揉み消す事が出来たかも知れないが、ネットが普及している今の時代では、隠蔽する事はほぼ不可能であると考えるべきだろう。
「まあ、いかにもオークが狙いそうな状況ですよね、女体盛りって……」
鏡月・空(たゆたう朧月・e04902)が何となく、さらりと流す。
おそらく、あまり深く考えてはイケナイ事。
頭の中をカラッポにしておかなければ、色々と考えてしまいそうな感じである。
「……とは言え、ちょっと恥ずかしいですね……」
ピアリー・フェーリス(天然桃色猫娘・e36958)が一糸纏わぬ姿で、恥ずかしそうに頬を染める。
これもオーク達を守るためには仕方のない事だが、全裸で料理の皿代わりにされる事に対して、少なからず抵抗があった。
それでも覚悟を決めて足を踏み入れると、そこにいたオトコ達の目が、一斉にピアリーの肢体に向けられた。
(「やっぱり……恥ずかしいッ!」)
だからと言って逃げる訳には行かない。
オトコ達の舐めるように視線を浴び、ピアリーの身体がほんのり熱くなった。
「うわぁ……」
それを目の当たりにしたノノも、恥ずかしさのあまり顔を覆う。
ある程度の事は想像していたつもりだが、その予想を上回るほど凄い事が座敷では行われていた。
それでも、指の隙間からチラ見しているのだが、とにかく……凄いッ!
おそらく、この旅館では昔から……それこそ昭和初期から、このような事が行われていたような感じであった。
しかも、器になっている女性は、ひとり、ふたりではない。
この日のために集められた選りすぐりの美女達が、座敷にズラリと並べられていた。
その上、の宴に参加しているのは、何処かで見た事のあるオトコばかり。
普段はヨボヨボと置物のような状態になっている議員でさえ、女体盛りを食べる事で数十歳は若返っているように見えた。
そこにピアリーも加わり、身体の上に刺し身が、ペタペタと乗せられていった。
(「……あら? 箸をつつく相手に、抱かれた事のあるオジ様が複数人いらっしゃいますの……」)
そんな中、クヌギ・フォンティーヌ(比翼律動・e00438)が器として、オトコ達の中にいた。
その間にオトコ達は肉厚の『貝』を箸で挟み、『まるで生娘のようだ』と呟き、クヌギをほんのり赤面させた。
「……てか部屋の中、すごい匂いが充満してない? ……妙なシミとか出来てないほうがいいけど……」
これにはノノも反応に困り、気まずい様子で汗を流す。
シミどころか水溜まりまで出来ているようだが、とにかく掃除。
オークを倒したら、速攻で掃除をしておかなければ、気まずくて仕方がない。
「うおおおおおおおおおおおお! 女だあああああああああああああ!」
次の瞬間、オーク達が魔空回廊を通って、オトコ達の前に姿を現した。
●オーク達
「きゃああああああああああ、オークよおおおおおおおおおお」
その途端、女性達が恐怖に身体を震わせ、悲鳴を上げたものの、身体の上に刺し身が並べられているため、まったく動く事が出来なかった。
そんな事をすれば、間違いなく議員の機嫌を損ねるだけ。
そこまでの危険を冒して、ここから逃げる事が出来たとしても、待っているのは『失業』の二文字。
「うう、どうしよう……」
ここまでの高収入の仕事が他に無いため、逃げたくても逃げられないような状況であった。
「みんな、落ち着いて。慌てないで! 急いで、ここから脱出するよ!」
そんな空気を察したノノが、女性達に声を掛ける。
彼女達にとって、ノノは救いの女神。
それ故に、キラキラとした眼差しを向けられ、ちょっとドキドキ。
「おい、コラ! テメエ! 俺の許可なしに何をやっていやがる! そいつらはみんな俺のだ! いや、俺達のモノだあああああああああああああ!」
リーダー格のオークがイラついた様子で叫ぶ。
まわりにいたオーク達も、興奮した様子で、同じように殺気立つ。
「あなた達の相手は、俺がしますッ!」
すぐさま、空がオーク達の行く手を阻み、問答無用で攻撃を仕掛けていった。
「うぐ……ぐぐぐぐっ! 構わん! 殺れ! 殺っちまえ!」
リーダー格にオークが殺気立った様子で、まわりにいたオーク達を嗾けた。
しかし、まわりにいたオーク達には『殺っちまえ!』が『ヤッちまえ!』に聞こえたらしく、空を無視して無防備な女性陣を襲い始めた。
「きゃあ!?」
それに驚いたピアリーが悲鳴を上げたものの、身体の上には既に刺し身がズラリッ!
しかも、伊勢海老が虚ろな瞳で、こちらを見ていた。
この状況で刺し身もろもろを引っ繰り返せる訳もなく、オーク達に襲われても、抵抗ひとつ出来なかった。
その横でクヌギも、でっぷりと太ったオークに覆い被されたまま、押し潰されそうな勢いで何度も突かれて、大量のミルクをナカに注ぎ込まれた。
だが、政財界の脂ぎったオジ様がオークに変わっただけのせいか、それほど辛くはなく、むしろきゅっと締め上げる事で、何度もオークを絶頂させた。
「だったら、私を食べてくれる?」
フォルティが薄く笑みを浮かべながら、ゆっくりと足を広げながら、挑発するようにして、自らの割れ目をオーク達に見せつけた。
「まあ……いいだろう。お前達で、我慢してやるッ!」
リーダーのオークが、まんざらでもない様子で、フンと鼻を鳴らして、フォルティに覆い被さった。
「ほら、また大きくなっちゃいましたよ? 随分と悪い子ですねー」
ピアリーも言葉責めをしながら、オークのモノを咥え込む。
相手側のオークは既に限界のようだが、咥え込まれたモノが自分の意志に反して、ムクムクと大きくなってきたため、生娘のような声を上げて絶頂した。
それだけではピアリーが満足していなかったため、大量のミルクを吸い上げられながら、再びシゴかれ、馬乗り状態で二発、三発と大量のミルクをぶち撒ける事になった。
この時点でオーク達は、既に白旗状態ではあるものの、宴が終わる事はない。
「もっと私を味わってぇ!」
フォルティに至っては、穴と言う穴にオークのモノを突っ込まれ、それだけでは物足りない様子で両手や足で、オークのモノをしごいていた。
そのせいで、全身ミルクまみれになっており、むせ返るほど濃厚なニオイが辺りに漂っていた。
「まだだッ! もっと、俺達を……楽しませろ!」
リーダー格のオークが物足りない様子で鼻息を荒くさせ、パンパンと腰を打ち付けながら、背中から生やした触手をクヌギ達に絡ませていく。
「ぼ、母乳が……母乳が出てしまいますわッ!」
その途端、クヌギがビクビクッと身体を震わせ、噴水の如く勢いで大量の母乳をぶち撒けた。
まわりにいたオーク達も一斉にミルクをぶち撒け、クヌギの身体を真っ白に染め上げた。
●果てたオーク
「ほらほら♪ 私は、まだまだできますよ? だから、もっとしましょ? ほら、もっと! たっくさん中に頂戴?」
フォルティがオークに跨ったまま、局部を擦りつけるようにして、艶めかしく腰を動かした。
「も、もう無理だぁ……」
だが、オーク達はグッタリ。
足腰で立たない程、ミルクを出してしまったため、生まれ立ての小鹿の如く、両足をぷるぷるさせていた。
クヌギも、異なるミルクで身体を彩りながら、口や前後の穴だけでなく、両手と胸の谷間、腹部にまでオークもモノと触手を擦りつけ、相手が根を上げても、手加減する事無く搾り取っていた。
「ごめん! 遅れた!? ……って、もう終わってる!?」
ノノが一般人達の避難を終え、気まずい様子で汗を流す。
既にオーク達は、グッタリ。
中には白目を向いたまま、泡を吹いているオークや、真っ白に燃え尽きた状態で、息絶えているオークもいた。
この状況で残っているオーク達も、顔を真っ赤にしながら、『も、もう無理ッ! 無理だからァ!』と叫んでいるため、イクのは時間の問題だろう。
「それでも、トドメは刺しておきましょう」
空が色々と察した様子で、オーク達にトドメをさしていく。
オーク達し抵抗する余裕すらなく、『ぐぇっ!』と悲鳴を上げて、グッタリとしたまま動かなくなった。
「うっ……。ちょっと飲み過ぎちゃったかも」
フォルティが口元からツーっとミルクを流しつつ、愛おしそうに自分の腹部を優しく撫でた。
「さて……、これから、どうしようか。後始末も含めて大変そうだけど……」
ノノが部屋の惨状を見回しながら、乾いた笑いを響かせる。
何やら白濁としてモノが、壁やら天井にまで飛び散っているため、片づけるのも大変そうだ。
「さすがに、このまま放っておく訳にも行きませんから、被害に遭われた方達に対して、誠心誠意を込めた精一杯のフォローをしておきましょうか」
その横で、ピアリーが濃厚なミルクのニオイを漂わせ、仲間達を見つめてニコリと笑う。
「そうですわね。オジ様方も、わたくしを戴き損ねて、今頃……感情のやり場に困っているでしょうし……。きっと、連絡をすれば、すぐ来ると思いますわ」
そう言ってクヌギが含みのある笑みを浮かべ、何処かに避難したはずのオジ様に連絡を取るのであった。
作者:ゆうきつかさ |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2019年1月24日
難度:普通
参加:5人
結果:成功!
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