雪灯篭に誘われる竜の牙

作者:猫鮫樹


 白い雪が人々の手によって形を変え、そこに明かりが灯る。
 広い道の左右に連なるように立てられた雪灯篭は、柔らかな橙の光を灯して、見物に来ている人達を照らしていた。
 屋台もおでん、甘酒、温泉饅頭……と様々なものがあり、身も心もほっこりしそうな場所になっている。
 すぐ近くには温泉旅館もあるのだろう、硫黄の香りが湯煙とともに雪灯篭祭へと流れ込んでいた。
 楽しげに、暖かな時間の流れる雪灯篭祭。
 雪灯篭祭の中、夜空を割って落ちてくる白い牙。湯煙に誘われたかのように竜牙兵は雪灯篭祭へと現れると、手に持つ鎌を振り回した。
 鎧兜を纏う異形姿に人々は暖まった身も心も、雪のように冷たくし、悲鳴を響かせ逃げ惑う。
「オマエたちの、グラビティ・チェインをヨコセ」
 その言葉とともに竜牙兵は鎌を一振りし、逃げ遅れた人の体を斬り裂いた。
 白い雪を赤く染め上げ、竜牙兵達は殺戮し始める。


 持っていた本を閉じ、中原・鴻(サキュバスのヘリオライダー・en0299)は呟いた。
「温泉っていいよねぇ」
 その呟きがヘリオン内で霧散するか否かの中で、鴻はまた口を開く。
「ジェミ・ニア(星喰・e23256)さんが危惧していた通り、雪灯篭祭に竜牙兵が3体現れてしまったよぉ」
 今度は温泉旅館の近くで開催された雪灯篭祭に竜牙兵が現れ、グラビティ・チェインを奪うため人々を殺戮してしまう事件が予知されてしまったのだ。
「事前に避難勧告をしてしまうと……竜牙兵が別の場所に出現してしまい、阻止する事ができなくなってしまうんだ」
 先手を打てず、竜牙兵が現れてから行動するしかない。
 だけど……と鴻は続ける。
「君達が竜牙兵との戦闘に集中できるよう、事前に雪灯篭祭を行っている近隣の警察には連絡しておくよ」
 現地の警察に連絡を入れておけば、ケルベロス達は避難等の対処をする必要がなく、竜牙兵を集中して倒せるはずだと鴻は考えたのだ。
 被害を最小限にするためには、ケルベロス達が竜牙兵を倒すことが一番なのだろう。
「竜牙兵は全部で3体。鎌とバトルオーラをそれぞれ所持しているよ。戦闘になってしまえば、竜牙兵達は撤退することはないよ」
 持っていた本をパラパラ捲り、鴻は集まったケルベロス達を赤目で見つめて言い切り、一つ息を吐いた。
「竜牙兵を倒した後は温泉に入ったり、雪灯篭祭を楽しんだりしてきていいからねぇ」
 僕も行きたかったなぁと付け加えて、鴻はケルベロス達にそう呟いた。


参加者
喜屋武・波琉那(蜂淫魔の歌姫・e00313)
八千草・保(天心望花・e01190)
櫟・千梨(踊る狛鼠・e23597)
劉・沙門(激情の拳・e29501)
弦巻・ダリア(空之匣・e34483)
レーニ・シュピーゲル(空を描く小鳥・e45065)

■リプレイ

●穏やかな時間を裂く白い牙
 ぽつりぽつりと灯る橙。
 柔らかな光を雪で出来た灯篭に灯して、お祭りに来ている人々を照らしていた。
 近くから香る湯煙。屋台から香る甘酒や饅頭。歩く地面は薄っすら雪が残り足跡を残す。
 身も心も温かくしてくれる時間がこの場所には満ちていた。
 だが、その時間を止めるかのように夜空を裂いて、白い牙が雪灯篭がある場所へと落ちる。
 轟音を立て、崩れる雪灯篭に人々は何が起きたのかと白い牙のもとへ視線を移す。
 人々の視線を集めていた白い牙は、鎧兜をまとった竜牙兵に姿を変え咆哮を一つあげて鎌を振り上げた。
 恐ろしい姿に、鎌に、人々は声をあげ逃げていく。逃げていく人々に事前に連絡していた警察官達が早く避難するようにと声を掛けていくが、竜牙兵は鎌を逃げる人に向ける。 グラビティ・チェインを奪おうとする鎌は、狙った人間の命を容易く奪ってしまうだろう。
「だいじょうぶ! レーニ達がいるから、もうこわくないよ」
 一つに纏めた金糸の髪を揺らして、小鳥の囀りのように優しい声音を響かせるレーニ・シュピーゲル(空を描く小鳥・e45065)が、竜牙兵に狙われていた人を庇い立っていた。
「大丈夫だから落ち着いて行動してね」
「指示に従って避難してくれ」
 同じように逃げる人々を庇うように立つ弦巻・ダリア(空之匣・e34483)とシャーマンズゴーストの『苧環』、劉・沙門(激情の拳・e29501)とミミックの『オウギ』も竜牙兵と人々の間で構えを取って、誘導を開始している警察官の指示を仰ぐようにと逃げる人々に声を掛けていく。
 予想もしなかったケルベロス達の出現に竜牙兵は驚いているのだろう。狙ったはずの人間を殺せなかった悔しさに低く唸り声をあげた。
「グラビティ・チェインが欲しければ私たちを倒さないとね……こちらも文字通りの骨折り損をさせちゃうんだからね!」
 雪灯篭祭に来ている人々の避難誘導が完了するまで、竜牙兵の気を引き付ける為に挑発するように声をあげる喜屋武・波琉那(蜂淫魔の歌姫・e00313)は、鎌を持つ竜牙兵に光の矢を放つ。数本もの光の矢が竜牙兵の体を貫き、痺れるような痛みを与えていく。
 痺れるような痛みが体に走る竜牙兵に、今度は櫟・千梨(踊る狛鼠・e23597)が躍り出た。コートの裾を返し、銀雪の中に舞うは御業の手。
 千梨の御業に掴まれる竜牙兵が暴れるように鎌を投げる。
 投げられた鎌は回転しながら、後衛にいる八千草・保(天心望花・e01190)へ向っていく。だがそう易々と仲間を傷つけさせるわけにはいかない。
 回転し斬りつけていく鎌が保を斬り裂く前に、ダリアがそれを庇いに入った。肌を斬り裂き、真っ赤な血が花弁のように飛び散る。
「大丈夫か、保」
「ダリアはん、ありがとうさん」
 保に声を掛けて流れる血を軽く拭うダリアは、汚れた雪道に守護する魔法陣を描き、前衛が竜牙兵から受ける痛みを軽減できるようにサークリットチェインを施し、『苧環』がダリアの傷を癒すために祈りを捧げていた。
 ダリア達の後ろにいた保はその間に飛び出して、竜牙兵の機動力を奪えるようにとマフラーとコートをはためかせて蹴り上げる。
 避難はどうやら完了したようで、悲鳴も慌しい足音も聞こえなくなり、竜牙兵の狙いもケルベロス達に絞られたのだろう。
 竜牙兵は鋭い鎌を投げ今度は波琉那を狙うが、それをレーニが受け止める。
「悪い骨さんね! レーニがおしおきしてあげる」
 鎌による切り傷の痛みを気にしないように、竜牙兵がさらに自分達へ意識を向けてくるようにと、レーニが目立つように挑発していき、精製した弾丸を撃ち放った。
「八方天拳、三の奥義! 焔摩天!」
 レーニの弾丸が竜牙兵の体に着弾したのを横目に、沙門が拳を地面に叩きつける。
 冷えた空気の中、炎を纏った衝撃波が竜牙兵達を襲う。
 広範囲の攻撃は竜牙兵達の体を熱く傷つけていき、『オウギ』も沙門と同じように財宝をばら撒いて攻撃していった。
 煌々と揺れる雪灯篭の灯りの中で、竜牙兵との戦いの火蓋は落とされたのであった。

●骨は雪に
「ドラゴンサマのカテのタメに!」
 竜牙兵はそう叫び鎌を振るう。
 ケルベロス達はお互いに声を掛け合い、連携し一体ずつ確実に仕留めるために攻撃を重ねる。
 千梨が古木で造られた杖を強く握り締め、鎌を振るう竜牙兵の動きに注視し、肉食獣の霊気を宿した杖で力強く殴りつけた。
 噛み傷のような傷が竜牙兵の頭に付き、その傷を癒すために他の竜牙兵が行動を取るが、千梨の一撃は酷く竜牙兵の頭を蝕み、思うように回復はできないようだ。
 千梨の思惑通り、敵の回復を誘って攻めの一手を潰すことに成功。
 攻めの一手が潰れた分、ケルベロス達が畳み掛けるように竜牙兵の体に攻撃を加えていく。
「ゆぅらりゆらり。鬼さんこちら」
 小鳥の囀りのような可愛らしい声が響く。レーニが夜空を絵筆でひと撫ですれば、 竜牙兵のまわりに絵の具が滲んでいく。
 レーニのグラビティ……Hitzeschleier(カゲロウ)は集中攻撃していた竜牙兵にダメージを与えた。攻撃を食らった竜牙兵はがくりと膝をつき、雪灯篭を巻き込みながら倒れていく。
 骨が雪に埋まり、一体の竜牙兵は息絶えた。
「残りは二体である! 油断せずにこのまま倒してしまおう」
「鎌を持つ方を狙っていくよ」
 息絶えた竜牙兵を一瞥した沙門に、波琉那は返答して攻撃のために武器を奮う。
「ほな、攻撃しはりますえ」
 次の攻撃対象を決め、攻撃に躍り出る保は対デウスエクス用のウイルスカプセルを投射する。狙いは竜牙兵の治癒を阻害するためだ。
 冬の蛍のような、ほっとする温もりをくれるこの雪景色に戦いは似合わない。無事に、そして早く倒すために皆が一丸となる。
「苧環、回復をお願いね」
「オウギ、ガブリングだ!」
 ダリアが『苧環』に回復を、沙門が『オウギ』に攻撃を指示して、そして自分達も雪灯篭祭が再び平和になるようにと、鎌を持つ竜牙兵を倒すべく攻撃へと動き出した。
 他のケルベロス達も続いていく。波琉那が魔力を込めた小動物を放ち竜牙兵に食らわせていく。
 竜牙兵のタフさと攻撃力は侮れない。波琉那は竜牙兵の攻撃で仲間達が傷つき、散る赤を視界に入れながら、早く倒すためにと体を動かす。
 冷たい空気が口から漏れる空気を白く染め上げる中、千梨は竜牙兵の攻撃をくらい傷ついた自身の体を考えて不可視の刃で竜牙兵の体を貫いた。
 タフな竜牙兵の体力を自分の体へ奪い取る……だが威力が高い攻撃の分、敵である竜牙兵から奪い取るのは体力だけではなく負の感情までもが流れ込む。
 感情喰ライ(カンジョウグライ)は千梨の心身に負荷が多いのだろう。
 それでも攻撃をするため、仲間を庇い守るため、自分の体を突き動かす。
 痛みの滲む感覚が体を走る千梨に表情は無く、それでいて淡々と。
「雪のように綺麗な白さを取り戻してみな」
 吐き出す言葉は冷えた空気に同化し、千梨の隣からレーニが追撃。
 すてきな場所、すてきな思い出で在るように願いを胸に秘めて、仲間を庇うことによって出来た自身の傷は自力で回復を施して、ダリアに声をかける。
「ダリアさん! 苧環さんで千梨さんを回復してあげて!」
 回復役が少ない中での戦闘で、なおかつ盾役となる自分達の回復が重ならないように声を出しフォローを重ねていく。
 再び波琉那が躍り出た。攻撃を重ねられ、回復も間に合わない鎌を持つ竜牙兵はきっとあと少しで倒せるだろう。
 精神操作した鎖を伸ばして、波琉那が竜牙兵をきつく締め上げれば、後衛にいる保がそこへ精製した弾丸を撃ち込もうと動き出した。
 保の行動を止めるためか、はたまた仲間を助けるためか……鎖に絡め取られている竜牙兵の後ろからオーラの弾丸が飛ぶ。
 保に向ってしまうオーラの弾丸を沙門が自分の体で受け止めた。
「こんなもの効かんぞ!」
「沙門はん、助かります」
 オーラの弾丸に一度は引っ込めた武器。沙門のおかげで自分に被弾することがなく感謝の気持ちを伝え、今度こそはと精製した弾丸を竜牙兵に撃ち放てば、それは見事に竜牙兵の体を撃ち抜く。
 撃ち抜かれた竜牙兵の胸は穴が開き、冷たい風がその穴を潜り込むように吹き込めば、竜牙兵の体は地面へと倒れていった。

●葬るは橙の光へ
 残った竜牙兵は拳を突き出し、必死にケルベロス達に食らいついていく。
 戦力の差は嫌というほど理解しているはずだ。
 二体の竜牙兵を倒したものの負っているダメージはケルベロス達の方が多く、滴る血が点々と地面に落ちては雪灯篭の橙の光に照らされていた。
(「このままやと、ダメージが酷そうやなぁ」)
 後ろから攻撃をしていた保はそう考えると、前衛にそっと回復を施す。
「おいで……咲き乱れて」
 白い雪と橙の世界に、保の武具や身に巻きつけた蔓植物から色とりどりの花が咲き結晶化していく。まるで楽園のような花々の色彩が傷を、痛みを癒していった。
 それでも仲間を庇い続けた傷は完全には癒えてはいかず、盾役に徹していた三人は各々追加で回復をする。
「守人たる深淵よ 祝福せよ」
 祝福されし泡沫(ベアトゥス・スプーマム)でダリアの傷が癒える。
 沙門もレーニも同じように回復をした体で、残る竜牙兵を睨みつけ、いつでも動けるように構えを取った。
 竜牙兵は咆哮をあげて、その勢いのままケルベロス達へ突撃する。
 勢いをつけ攻撃をするならば、その行動を阻害するのみ。波琉那が再び光の矢で竜牙兵を撃ち抜くために動き出す。
 ぶっ飛ばして解決するんだ。そして雪灯篭祭をまた楽しめるように。
 波琉那の思いを乗せるように光の矢が竜牙兵を貫いた。
「グッ……」
 波琉那の光の矢で貫かれた衝撃で後退する竜牙兵だが、それでも怯むこともせずケルベロス達に攻撃を繰り出す。
 たった1体の竜牙兵に何ができるかのか……。
 外気に晒され冷える体、悴む指先。
 それでも目の前の敵を倒すために、千梨が一撃。半透明の御業が竜牙兵を捕まえて、仲間達の攻撃が避けられないようにしていく。
「悪い骨さん、これ以上暴れさせないからね!」
「早いとこ終らせんとなぁ」
 レーニの絵筆が夜空をなぞり、保がウイルスカプセルを投射。
 続く攻撃に竜牙兵は回復をするも、ケルベロス達から受けたダメージは消えない。
「畳み掛けていけば倒せそうだね」
 庇いながら回復重視だったダリアも、このまま追撃していけば倒せるだろうと皆に声を掛けて、全身を光の粒子に変えて竜牙兵に突撃していく。苧環も主人に合わせて原始の炎を召喚し追撃した。
 温かな光が灯る中でオウギが具現化した武器を使い、竜牙兵を殴り、沙門が拳を地面に打ち付ける。冷たい風も、竜牙兵も、炎を纏った衝撃波で吹き飛ばすかのような攻撃は、威力に申し分無い。
 それでもなお攻撃をしようと拳を突き出す竜牙兵に、警戒した波琉那が追撃しようと構えた。だが、竜牙兵の体は持たなかったのだろう、鎧兜は大きな音を立ててその場に崩れ落ちるのだった。

●饅頭、そして卓球
 崩れた雪灯篭も、引き裂かれた屋台も、ケルベロス達の手により修復され、無事に雪灯篭祭が再開された。
 避難していた人達も戻り、竜牙兵が現れる前のように賑やかな時間を取り戻すことができ、ケルベロス達はほっと息をつく。
「さて、これからどないしましょ」
 保が皆の顔を見ながらそう尋ねた。
 折角の雪灯篭祭だ、皆で楽しむのもいいんじゃないかと保は思い尋ねたのだろう。その言葉に千梨が答えた。
「温泉も良さそうだけど……折角だ、雪灯篭見て回ろうかね」
「レーニも雪灯篭見て回りたいな!」
 千梨の声にいち早く反応したのはレーニだ。いっしょに行くと千梨の腕を掴んでいる。
 ダリアも雪灯篭祭を見て回りたいと頷き、それに波琉那も温泉はあとで浸かろうと考えて一緒に回ることを選んだ。
 残る沙門はというと……。
「いやー、よく動いた。せっかく温泉街に来たのだから浸かって行くか!」
 言うやいなや、汗を流しに温泉のある方向へと歩いていく。
 残ったケルベロス達が柔らかい光が灯る雪灯篭と並ぶ屋台の中を歩いた。
 ダリアが自分の背よりも高い灯篭を眺めていると、不意に一つの屋台が目に入る。良い匂いが漂うそこは、どうやらお饅頭を蒸している屋台のようで、動いてお腹のすいた体には刺激的な匂いなのだろう。
「おんせんまんじゅう……? おいしそう。食べたいなー」
 ダリアの視線が気になったレーニもそちらを見て呟く。レーニの視線は大人勢を見ていた。
 視線に気付いた千梨がそっと財布を出す。未来ある子供が喜ぶなら身銭を切ってみせよう。
 四人分の饅頭を購入して配れば、レーニと波琉那が嬉しそうに声をあげる。
「わぁ、ありがとうさん……!」
「櫟さん、ありがとう」
 お礼をあげて喜ぶ四人に温かな気持ちは生まれるが、大人になるって辛いなぁと軽くなる財布を嘆く千梨。
 そんな千梨を見た保が受け取った饅頭を見て考える。
 お兄さんだとこういう場に気を遣ってしまうものなのかとダリアも考え、二人が視線を交わした。
 保が屋台のおじさんに饅頭を一つ購入しようと小銭を渡そうとしたら、ダリアがそれに便乗して小銭を差し出す。
 うっかり嘆いてしまい、奢り返された千梨は軽く笑みを浮かべて二人に礼を零した。

 戦いで疲れた体を温泉で癒した沙門はオウギと共に卓球台を探しにきていた。
 温泉といえば卓球か……すぐに見つけた一台の卓球台。
 赤いラバーのラケットとオレンジのピンポン玉を握ると、武装具現化でラケットのような道具を出したオウギが構えて待っていた。
「おっ? オウギもやってみたいのか? よかろう!」
 卓球台を挟んで沙門とオウギの卓球バトルが開幕される。
 すさまじい打ち合いだ。
「むむっ、意外と的確に打ち返してくるのう」
 上手い具合にラリーが続く中、雪灯篭を見ていた面々が沙門のもとへと集まっていた。
 仲間が集まる中でもラリーの応酬は止まることなく、意外と強いオウギに千梨は驚く。
 卓球というよりはもうテニスの打ち合いのように激しくも思えるそれを、一同はどきどきと観戦してしまった。
 祭りに便乗していた波琉那は折角ここまで来たしと、女性陣に声をかけゆっくり温泉に浸かりに向うのだった。

作者:猫鮫樹 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年1月28日
難度:普通
参加:6人
結果:成功!
得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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