ユーデリケの誕生日~苺畑よ永遠に!

作者:あき缶

●苺の季節ですね
 今年の誕生日はいちご狩りに行く! とユーデリケ・ソニア(幽世幼姫・en0235)は宣言した。
「なにやら知らなんだが今いちごシーズンなんじゃて! どこもかしこもストロベリーフェアしておる!」
 と様々なスイーツビュッフェのパンフレットを手に彼女は目を輝かせる。
 しかしビュッフェには行かずいちご狩りとは……?
「やっぱりいちごは鮮度が一番じゃろ! あと、実はいちごがどんなふうに生えてるのか知らんのじゃ……後学のために畑が見たい!」
 と顔を赤らめる、まだまだ世間知らずのヴァルキュリア。
「どんな木なんじゃろな、いちごの木!」
 ケルベロス達は本当のことを教えかけ、やはり百聞は一見にしかず、その目でいちご畑を見るのがよろしかろうと今は口をつぐむ。
 郊外にあるいちご畑で開催されるいちご狩りは、コンデンスミルク付きで制限時間いっぱい取り放題の食べ放題。持ち帰り用も販売しているとのこと。
 また、すぐ隣は広い空き地なのでのびのびと外遊びもできるようだ。
「んふふ。甘酸っぱい大きないちご、楽しみじゃ〜」
 と頬を緩めるユーデリケの頭の中では、いったいどんな形でいちごが実っているのだろうか……?


■リプレイ

●ストロベリーツリー?
「ユーデリケさんは誕生日おめでとうございますー。苺を食べたときのような幸せ気分がずーっと続きますように!」
「ユーデリケ殿、お誕生日おめでとう! 次の誕生日まで壮健であります様に」
「ソニア、誕生日おめでとう」
 誕生日を口々に祝ってくれるケルベロス達と共に、ユーデリケ・ソニア(幽世幼姫・en0235)は意気揚々といちご狩りの会場に向かう。
「苺の木ってどんな木なんでしょう。初めてなので楽しみなんです」
 と言うエルム・ウィスタリア(好奇心の塊・e35594)や、
「ぼくも、苺の木は初めてなのですよ。苺がいっぱい実るのですから、きっとめちゃんこ大きな木ですよね! 背の高い人に肩車してもらわないと!」
 と言う仁江・かりん(リトルネクロマンサー・e44079)、そして勿論ユーデリケも『苺の木』がどんなものなのかと期待に胸を膨らませながら歩く。
「苺狩りかー……話には聞いた事あったけど実際に来るのは初めてだよ」
「いちご狩りをするのは初めてかな……楽しみだなあ。ところで皆の言ってる『いちごのき』って、何?」
  一之瀬・白(闘龍鍛拳・e31651)と同じく、はじめてのいちご狩りに期待を膨らませつつも、アンセルム・ビドー(蔦に鎖す・e34762)は傍らで行き来する聞き慣れぬワードに首を傾げる。
「イチゴの木? ええと……それは、その……」
 夢を壊しそうで、 霧山・和希(碧眼の渡鴉・e34973)が言葉を濁しているうちに一行は会場にたどり着く。
「な、ななな……木なんぞないではないかぁ~!」
 愕然とするユーデリケの横で、エルムとかりんも目を丸くしてキョロキョロと周囲を見回す。
「え? ビニールハウス? 大きな莓の木は? 苺はあの中ですか?」
「あれれ? 苺の木、どこにも無いですよ?」
 そう、木などなくただ広いビニールハウスがあるだけ。
「苺の木、ですか? 苺は果物ですけど、お野菜ですから地面から生えるってテレビで見ましたよ」
 びっくりしている三人の前に夜歩・燈火(ランプオートマトン・e40528)が進み出て、ビニールハウスの入り口をくぐる。
「ほら、この葉っぱの下に……わぁすごい、苺がいっぱいです!」
 見渡す限り緑が広がる中、転々と赤が覗く。この赤すべてが苺なのだ。
「ふえ? ここに苺が生っているのです?」
 かりんが燈火が持ち上げてみせた葉っぱの下を覗き込んで、目を輝かせる。
「あ、緑の葉っぱのところにちっちゃな苺が!」
 その様子を至極嬉しげに朱藤・環(飼い猫の爪・e22414)は見つめていた。
「あの愛らしい反応はしっかりとこの目に焼き付けておきましょーねー」
 苺の木が存在しないことに一瞬しょんぼりした子たちも、いちご食べ放題に張り切って食べ始めた。
「千切って食べていいのですよね? いいんですよね? いただきまーす」
 と燈火は赤い果実に手を伸ばす。
「鮮度が一番……って、ユーデリケ殿が言うだけあって美味しいね。コンデンスミルクをつけるのもいいけど、そのままで食べても凄く甘いくて美味しい」
 と白が頬をほころばせる横で、ベルベット・フロー(フローリア孤児院永世名誉院長・e29652)は持参した巨大な練乳チューブからこれでもかと苺に練乳を掛ける。
「甘酸っぱい苺も好きだけど、練乳で甘々にしちゃうのもだーい好き! ワタシにはこんなちょっぴりの量じゃ足りないわ♪」
 ワイワイガヤガヤと賑やかにいちご狩りが始まった。
「『いちごの木』か。……ぼ、ぼくは、最初からちゃんと知っていたぞ。林檎のように苺は木に生っているとか思ったことはないぞ」
 と目をさまよわせるクローネ・ラヴクラフト(月風の魔法使い・e26671)に、レッドレーク・レッドレッド(赤熊手・e04650)はカラカラと笑う。
「俺様もこの果物に出会った当初は『いちごの木』がどんなものかと想像を膨らませたものだ! 実は野菜だったとは」
 レッドレークも農業をやっている身、この場では同業者の血が騒ぐ様子。そんな彼が新鮮で、クローネは眩しく見つめている。
「見てくれ、やたら巨大な苺を見つけたぞ!」
 と自慢してくるレッドレークに対抗して、クローネはもっと凄い苺を探し……そして。
「おや?」
 ハート型の苺を発見した。
「ふふ、赤くて甘いぼくの心を召し上がれ?」
 とレッドレークに差し出せば、彼の目はまんまるく見開かれる。
「クローネの心……!? 食べてしまうのが勿体無い気がするが……」
 だが苺は食べ物。レッドレークは苺に大きな口を開く。心して味わおう。
 苺の生態に感心しているのは、尾方・広喜(量産型イロハ式ヲ型・e36130)も同じだ。
「実は苺は木でハなく地から植わっていルのだよな。ただワタシも、直接は初めて見た……成っていルところも苺は可愛らしイな。あ、ほら広喜、この白いのが苺の花ダ」
 君乃・眸(ブリキノ心臓・e22801)のレクチャーに、
「すげえ、イチゴってこうやって生えるのかっ。おー、ちっこい花だなあ」
 初めてのデータを大喜びで苺と共に摂取する広喜。ルビーのようにつややかな苺を潰さぬように慎重にピックする。
「眸、眸っ。これ美味そうだぜ、これもっ」
 広喜が次々くれる寄りすぐりを眸は受け取っては、コンデンスミルクをたっぷりつけて口に運んでいった。

●スイートスイーティスイーテスト
 冒頭の愛らしいやり取りからふと思い出し、 鎧塚・纏(アンフィットエモーション・e03001)は苺を物色しながら良人に話しかけた。
「小さな頃メロンとかスイカも樹になっていると思っていたわ、わたし。ダレンちゃんはそういう小さい時の可愛い勘違いってある?」
 尋ねられたダレン・カーティス(自堕落系刀剣士・e01435)はガサガサプチプチと苺を収穫しながら、思い出し思い出し答えた。
 探すのは、『苺には一家言あり』という纏にアドバイスされた『赤く熟していて、ヘタはピンと反っている』苺。
「ガキの頃の勘違い、なぁ……。そうさな……例えば、大抵の動物は卵から産まれると思ってた、だとか? イギリスにはまともな料理は存在しないと思ってたとか? 紅茶にミルクを先に入れる奴なんて居ない、とかも思ってたなァ」
 ダレンの回答を聞くのもそこそこに纏は苺の収穫方法について助言をする。
「苺は傷み易いから、採る時は乙女の柔肌を扱うかの如く丁寧にね」
「なるほど……ってコンデンスミルクってそんな掛けるモンでしたっけェ!?」
 ふんふんと頷いていたダレンは、ふと見た纏が真っ白になるくらい苺に練乳を掛けているのを見て驚く。
 纏は赤面しながら言い返した。
「か、掛け過ぎじゃないわよ、ちゃんと理由があるの。乳製品、つまりは脂質を一緒に摂る事で栄養分の体内への吸収率がアップするのよ」
 ぷつり、とみずみずしい音を立てて、苺が茎を離れる。
「カイさん、もしよかったら、どうぞ」
 リコリス・リデル(傾城傾国・e12068)が差し出す大きくて赤い苺に、カイ・シルヴァンティエ(サキュバスのウィッチドクター・e32664)は蠱惑的に微笑んだ。
「食べ頃の苺ね。良いのかしら? ふふ、喜んでいただくわね」
 カイが開いてみせた口に、頬を赤らめながらもリコリスは手にした苺をことさら丁寧にそっと入れる。いわゆる『あーん』だ。
(「 照れちゃってかわいいわね」)
 リコリスの様子が愛らしく、カイはふふっと笑うも、リコリスは苺が美味だったのだ、と自分のチョイスに安堵する。
「特に貴女からの一口は甘いの。これも恋のスパイスかしら?」
 なんてカイのセリフこそ甘くて、様になっていて、リコリスは内心身悶える。
(「あぁ、もう、本当そういうところが、大好きなのよね」)
 カイも一粒苺をつまんで自分の唇に近づけ、そしてにっこり笑むと、リコリスに向けた。
「私の気持ちよ」
「あら、素敵な魔法をありがとう……」
 ことさらに甘い甘いカイがくれた苺にはコンデンスミルクなんて必要ない気がした。
「……木でなかったことはいささかがっかりじゃが、これはこれで愛らしいのう。美味しくて愛らしい、素晴らしい食べ物じゃな、いちご!」
 ユーデリケが一人でひょいひょいと苺を口に入れていると、
「ユーデリケちゃんお誕生日おめでとーっ」
 近づいてきた桜庭・萌花(蜜色ドーリー・e22767)が明るく祝ってくれた。後ろには近衛・如月(魔法使いのお姉ちゃん・e32308)がついてきていて、彼女もユーデリケに祝辞を送ってくれる。
「初めてのいちご狩り、どぉ? 楽しんでる?」
「あたしもいちご狩り久しぶりだから楽しんでるよ。お誘いありがとね」
「ユーデリケちゃん、いちごたくさん食べた? よかったら美味しそうなの見つけてきたし、これ食べてみて」
 ユーデリケが言葉で返事をする暇もないくらい積極的にかまってくれる萌花に、ユーデリケはあわあわしながらもとっても嬉しそうに笑顔で頷いている。
(「うう、もなちゃん、ユーデリケさんばっかり……!」)
 もやっとした胸をごまかそうと、如月は傍らの株から苺を一粒とる。
「もなちゃん」
 呼びかけに、なぁに? と萌花が振り向くなり、開いた口に苺がポン。
「むぐ」
 思わず噛めば甘酸っぱい果汁が萌花の口いっぱいに広がった。
(「かわいいなぁ」)
 如月の気持ちを察して、萌花は微笑むとお返しに自分も苺を如月にあーん。
「わわ!」
 まさかお返しされるとは思っていなかった如月が真っ赤になって苺を咀嚼しているのを、きょとんと見ているユーデリケに、萌花はクスクス笑った。
「ユーデリケちゃんもあーんする?」
 なんだか年上のお姉さんにドキドキしてしまったユーデリケは、挨拶もそこそこにその場を飛び出した。
「っとと!」
 そして大きな体躯にぶつかりそうになる。
「はわ、ごめんなのじゃ」
「もぐ、大丈夫っスか? んぐ。あ、ユーデリケ! 誕生日おめでとうっスよ!」
 ハチ・ファーヴニル(暁の獅子・e01897)はとにかく口の中に入っていた苺を飲み込んでから、探していた少女に言いたかったおめでとうをまずは伝えた。それから、ちょっと不安になって首をかしげながら尋ねる。
「あ、自分のことわかるっスかね? 一応、学校で一緒に屍隷兵に追いかけられた仲なんスが!」
「うむ、覚えておるぞ。怖かったのぅ」
 元気に大きく頷いた幼女に、ハチは負けずに元気かつ笑顔で頷いた。
「うん、怖かったっスね!」
 そして手一杯に摘んだ苺を口に入れながら、美味しい苺を探すことで洞察力や判断力の修行中であると説明した。
「なるほど……日々是修行っちゅうやつじゃな。ハチは真面目じゃのぅ」
 ふむふむと頷くユーデリケに、ハチは一番大きな苺を差し出す。
「これ! これはとっておきっス! 大きくて熟れ熟れ! 絶対ジューシー! はいっ! 誕生日のユーデリケにプレゼントっス!」
「わ、ありがとうなのじゃ! んん~っ、修行の成果ばっちりの美味イチゴじゃ!」
 ユーデリケは思わず頬を手を押さえ、とびっきりの甘みに満面の笑顔になるのだった。

●ストロベリーフォーエバー
 冬でも暖かなビニールハウスに立って、ぐるりと見回すも、どこまでも緑と赤。
「見事な畑だねえ」
 ロストーク・ヴィスナー(庇翼・e02023)の言葉を皮切りに、
「はぁ、ずらーっと赤いのが並んで壮観な……」
 エリオット・シャルトリュー(イカロス・e01740)が嘆息すると、
「いい匂いもそこかしこからするし」
 と双子の弟エリヤ・シャルトリュー(影は微睡む・e01913)もイチゴの芳香に口元を緩めている。
 ゆっくり選んで取って、食べて。
「甘そうなのはやっぱり大きいもの? 小さいのもおいしそう。ヘタの近くが赤いのは……」
「どれもヘタまで赤くて美味しそうだよなぁ」
 兄弟がより美味なイチゴを探していると、
「すごいなあ、……ん、リョーシャ、エーリャ。こっちの株の、練乳いらないくらい甘いよ」
 ロストークが手招きする。言われるがままに双子が摘めば、ロストークが選んだ株はなるほど甘い。
 酸っぱめのイチゴが好みらしいロストークのボクスドラゴンは、主人の肩の上から、別の株に興味を移しているが……。
「ね、ね、みかげさん お互いこれぞ! っていう美人ないちごを選んでみませんか?」
 ただイチゴを食べるだけでは面白くない、と小鳥遊・涼香(サキュバスの鹵獲術士・e31920)の提案に、泉賀・壬蔭(紅蓮の炎を纏いし者・e00386)は反対する理由もなく乗った。
「一番の美人いちご探しか……やってみるか」
 二人は別れて、互いに自信を持って推せるイチゴを探し出す。
「うーん、蔕がくるっとしてて、赤い所が綺麗な逆三角で……大きくて……」
「粒が大きく上の方まで綺麗に赤くなったものが、いちごらしくていいかな……」
 二人が散々悩んで選んだイチゴを手に集合する。
「美人さんみつかった?」
「これ! どうかな? なかなかの美人だと思うんだけど」
 と涼香が胸を張りながら見せた美しいフォルムの先が尖った真っ赤なイチゴを、壬蔭は褒めた。
「とても美人で美味しそうだね」
 とはいえ、壬蔭が採ってきたイチゴも甲乙つけがたい『美人』で、涼香は引き分けという判定を下す。
「はい、このいちごはみかげさんに! あーん」
 まさか食べさせてくれるとは思わなかった壬蔭は戸惑いつつも抵抗はしない。代わりに、自分の美人イチゴを食べさせてあげる。
 涼香は壬蔭のお返しを頬張って、思わずつぶやいた。
「……一番甘いや」

●メニーメニーベリー
 ぶちぶちばくばく。暴食のミミック、タカラバコは容赦なくイチゴを平らげていく。
「タカラバコちゃん、さっきから食べすぎだよ!」
 その後ろを真っ赤な顔で追いかける主人、火倶利・ひなみく(スウィート・e10573)の叫びにも我関せずのサーヴァントだ。
「大丈夫、たくさん食べてもなくなりませんよ」
 冷静に交久瀬・麗威(影に紛れて闇を食らう・e61592)がフォローしてくれるが、ひなみくの心は静まらない。
「なくなりはしないだろうけど、恥ずかしいんだよ~!」
 とは言いつつも、ひなみくだってイチゴを食べに来たのだ。タカラバコに食い尽くされない内にと自らもプチリとイチゴを摘んでミルクにたっぷり浸して口に放り込む。
「わぁ~! めっちゃうま~! れいさんも食べよう!」
「ん、とっても甘いですね!」
 とても美味しそうに食べるひなみくにつられるように麗威も食べる。
「美味しいんだよ! 新鮮なんだよ~! はいっ口開け」
 ほっぺたが落ちそうなくらい上等なイチゴにあがるテンションのまま、ひなみくは麗威にイチゴを差し出すも。
「甘いコンデンスミルク付きの苺は、火倶利さんに食べてもらいたいはず! 折角来たんですから、僕の分まで食べて下さい」
 ひょいとイチゴを麗威に取り上げられて、ひなみくの口へと入れられてしまった。
「むむう」
 不服そうに、しかし美味しくイチゴを咀嚼するひなみくの後ろをタカラバコが飛び跳ねながらイチゴをバキュームしているのだった。
 大量のイチゴにテンションが上がっているのは花津月・雨依(壊々癒々・e66142)もだ。
「わ、わああ! いちごがいっぱい! すごいです!」
 時間という制限のなかでいかに沢山イチゴを堪能できるか、雨依はせっせとイチゴを摘む。
「花津月が苺好きだとは聞いていたが」
 大はしゃぎの雨依に、宮口・双牙(軍服を着た金狼・e35290)は心から来てよかったと思う。
「どのいちごも最高……そのままでもコンデンスミルクをつけても美味しいです。いっぱいいちごを取りましょう!」
 勢い込んで言う雨依に、双牙は嬉しげに頷く。
「ああ、今日は思う存分苺を堪能しないとな」
 大喜びの彼女を見ているだけでも胸が一杯になってしまうが、やはり一緒にイチゴの美味しさを愛でてこそだ。
 雨依は、口に広がる初春の味覚を堪能しながらも、幸せなのはイチゴが美味しいからだけではないと分かっていた。
(「大好きなものを、宮口さんと食べられるのがとっても幸せでとっても嬉しいです」)
「花津月は、何か考え事か?」
 口が止まった雨依に、双牙が怪訝そうに覗き込む。
「今度は宮口さんの好きなものも一緒に食べに行きたいなぁ……って。お互いの好きなもの、どんどんお話ししたり体験したりしたいです!」
 彼女の嬉しい言葉に、双牙は一瞬きょとんとしたが、すぐに破顔一笑した。
「……こういう行事は、俺一人だと中々足が向かなくてな。出来れば、これからも付き合ってくれると嬉しく思う。ありがとう、花津月」
 そうやって『次』という幸せを重ねていこう。

作者:あき缶 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年1月23日
難度:易しい
参加:28人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 6/キャラが大事にされていた 1
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