漢は黙って牛丼を食え!?

作者:質種剰


 街の定食屋。
 大通りに面していて立地に恵まれたその店は、いつもそこそこに繁盛していた。
 店の売りは丼物メニューの充実ぶりで、牛丼豚丼、天丼やカツ丼、うな丼親子丼といったド定番だけでなく、
「私卵丼にするー!」
「父さんは衣笠丼にしようかな」
「お父さん、木の葉丼ってなぁに?」
 と、地方によって定着度合いは様々ながらも根強い人気を誇るマイナー丼までしっかり網羅している。
「ローストビーフ丼ひとつー」
「すき焼き丼ください」
「焼き鳥丼美味しそうね♪」
 しかも、若者や食べ盛りの子どもが喜びそうな変わり種の丼までバリエーション豊か、女性に嬉しい野菜中心の丼もあるとなれば、人気が途切れないのも頷けるだろう。
「海鮮丼とあなご丼お待たせしました~」
 今日も、昼休憩中のサラリーマンや幼稚園帰りの親子連れ、若いカップルなどが思い思いに丼を楽しんでいたが。
「牛丼以外の料理は食べ物に非ずッ!!」
 その平穏は突然破られた。
「豚丼だの親子丼だのと惰弱な丼なぞを食べて喜んでいて何が漢か! 漢は牛丼一択だ!!」
 『牛丼以外の丼絶許明王』なる極論に走り過ぎたビルシャナとその配下達が、討ち入りとばかりに定食屋へ殴り込みをかけてきたからだ。
「しっかり煮込まれた牛肉の旨味と紅生姜の香味、ネギのシャキシャキ感、卵の濃厚さとツユだくを受け止める飯の食べ応えが織り成す五重奏こそ、男の腹を満たすに相応しい逸品なのであるッ!」
 明王と配下達は、勝手な牛丼論を吹聴しながら、店内のテーブルを躊躇なく荒らして回った。


「牛丼なら俺もよく食べるぞ。安くて腹が膨れるしな……」
 日柳・蒼眞(落ちる男・e00793)が、思わず明王の教義に共感を示した。
 『牛丼以外の丼絶許明王』の存在を突き止めた功労者である。
「あい、かけらも牛丼に限らず丼ものはみんな大好きでありますよ~♪」
 小檻・かけら(麺ヘリオライダー・en0031)も心から賛同しつつ、皆へ説明を始めた。
「京都市内の定食屋さんにビルシャナが配下を連れて襲撃をかける事が判ったであります」
 出現するビルシャナ、『牛丼以外の丼絶許明王』が語る教義は、とにかく牛丼偏重主義、そして牛丼以外——即ち殆ど全ての丼を断じて認めない強い主張である。
 つまりは、大変個人的な主義主張を掲げるビルシャナが、個人的に許せない相手を力でねじ伏せるべく、今回の凶行に及ぶらしい。
「また、明王の主張に賛同している一般人16名が配下となってるであります。明王が教義の浸透よりも異端者狩りを優先しているせいか、既に配下となっていても洗脳を解ける可能性がありますよ」
 それ故、ビルシャナ化した人間の主張を覆すようなインパクトのある主張を行えば、戦わずして配下を元の一般人へと戻し、無力化できる。
「明王の配下は明王が倒れるまでの間戦いに参加してきますが、明王さえ先に倒してしまえば正気に戻るので、救出できるであります」
 しかし配下が多いまま戦闘に突入すれば、それだけ厳しい戦いとなるので注意が必要だ。
 加えて、明王より先に配下を倒してしまうと、往々にして命を落とすのへも気をつけて欲しい。
「牛丼以外の丼絶許明王は、ビルシャナ閃光と浄罪の鐘で攻撃してくるであります」
 理力に満ちたビルシャナ閃光は、複数の相手にプレッシャーを与える遠距離攻撃。
 敏捷性を活かした浄罪の鐘もまた、射程が長い上に複数人へダメージをもたらし、稀にトラウマをも具現化させる。どちらも魔法攻撃だ。
「16人の配下は、大きな丼鉢を武器代わりに投げつけてくるでありますよ」
 尤も、説得にさえ成功すれば配下は皆正気に戻るので、明王1体と戦うだけで済む。
「配下達は黄身を調理する奴絶許明王の影響を強く受けているため、理屈だけでは到底説得できません。インパクトが重要でありますから、説得の際の演出をお考えになるのをお勧めします」
 そこまで説明して、首を捻るかけら。
「ここはやはり、『牛丼以外の丼の美味しさ素晴らしさ』をぜひ教えて差し上げてください。『牛丼を全否定』する勢いでお願いするであります」
 牛丼以外の丼絶許明王は何よりも異端者を敵視しているので、ケルベロス達が何々丼派だと声高に叫べば、襲撃の手を止めて主張に聞き入る。
 恐らく、非牛丼派の取るに足らない妄言など簡単に論破してみせると高を括っているのだろう。
「なればこそ、明王の鼻っ柱をべきっとへし折って、定食屋さんのお客さんのみならず、配下の方々も説得で助けて差し上げてください。宜しくお願いします〜」


参加者
日柳・蒼眞(落ちる男・e00793)
ビスマス・テルマール(なめろう鎧装騎兵・e01893)
ソフィア・フィアリス(傲慢なる紅き翼・e16957)
フレック・ヴィクター(武器を鳴らす者・e24378)

■リプレイ


 街の定食屋。
「牛丼以外の料理は食べ物に非ずッ!!」
 牛丼以外の丼絶許明王とその配下らが突撃してくるのを、ケルベロス達はしっかりと先回りして待ち構えていた。
「国外産の安い牛肉なんてよく食べられますね」
 配下らの足を停めようと、すかさず牛丼もとい牛肉を貶すのはジュスティシア。
「検査はザルだし得体の知れない細菌やウィルスがウヨウヨしてますよ。前世紀には狂牛病が発見されたけど治療法は未だないんです……それでも牛丼食べたいですか?」
 短くも牛丼妄信者にはショックな事実を立て板に水の如く並べ立てて、
「ウィルス……狂牛病ってマジで!?」
 威勢の良かった配下らを一気に怯えさせ、ケルベロスへ注意を向けさせる事に成功した。
「それなら、おばちゃんは鶏そぼろ丼を推すわー」
 ソフィア・フィアリス(傲慢なる紅き翼・e16957)は、どこからか調達してきた鶏そぼろ丼をこれ見よがしに配下へ見せびらかしつつ食べ始める。
「いいわよー、鶏はヘルシーで」
 熱々の丼をハフハフ言いながら食べるだけでも、配下らの胃袋へ訴えかけるものがあるが、それだけではない。
「これからの時期、オデンとか頼めるお店とかもあるのよね」
 なんと、これも予め用意してきたおでんのだし汁を豪快に鶏そぼろ丼へぶっかけて、即席の鶏雑炊を作ったのだ。
「うわ、旨そう……」
「あれ良いなぁ」
「牛丼じゃないけど食いたくなってきた」
 配下達も、鶏そぼろ丼の間は胸に留めておけた羨望が、鶏雑炊へとグレードアップした瞬間に噴出。素直に正直に盛大に羨ましがっている。
「品がないから教育上あまり見せられないけど、こういう食べ方も美味しいわよね~」
 配下達がますます空腹感を募らせる中、ソフィアはひとりもくもくと鶏雑炊を咀嚼している。
「あと、サクサクのテンドンにおダシをかけてのテンプラチャヅケみたいのもいいわよね。日本の文化ほんと多彩だわ」
 元より口の上手い彼女だから、天丼や天茶の美味しさを即興で語るのも慣れたものである。
「ぐぅっ……牛丼信仰に背いて天茶食いたくなってきた!」
「つーか、その鶏雑炊、俺らにも食わせろー!!」
 配下達は話だけ聞かせて何も与えないという紛う事なき飯テロにまんまと心を掻き乱されて、ソフィアへ猛抗議した。大層順調な滑り出しである。
「牛丼は、栄養面がどうしても偏りますから、常食なんて体を悪くしますよ」
 次いで、ビスマス・テルマール(なめろう鎧装騎兵・e01893)が配下達の健康面を気遣ってみせながら、クーラーボックスから何やら取り出し始めた。
 中から出てきたのは、秋刀魚やアジ、マグロ等の混合なめろうを真空パックした物。
 更に、生卵、魔法瓶に入った暖かい昆布茶、食器などがそれぞれ人数分あった。
 特に異彩を放っているのは、マグロをバナナ半分と醤油と味噌で作ったマグロのバナナなめろうだろう。
「何あれ……」
「牛丼じゃない以前に、何か恐怖感じるんだけど……」
 何せ、マグロとバナナだけで作った為、他のなめろうとは違うバナナ色の風趣が醤油や味噌でも隠しきれずに配下を怯えさせているのだ。
 尤も、なめろう自体、見慣れていない人が見ればなかなか衝撃的らしいが。
「なめろう丼は栄養価も高いですし、血液もサラサラになるし良い事づくめなんですよ」
 ともあれ、手際良く魚の混合なめろう丼を作って、配下と仲間へ振る舞うビスマス。
「んっ、なめろうの秋刀魚旨っ!」
「海鮮丼とも違う複雑な旨味があるな」
「牛丼に比べたら後口がさっぱりして良いな」
 配下らは、混合なめろう丼の日本人ならば抗えない魚介の滋味へ、徐々に引き摺り込まれていく。
「低カロリーなのも安心出来る上に、美味です……」
 ビスマスは半分ほど食べたところで昆布茶を注ぎ、『孫茶』の食べ方も彼らへ勧めた。
「あー、これも良い。酒呑んだ後の締めに食いたいな」
 と、配下らは孫茶をざばざば啜って満足げである。
「さてお次は、牛丼には真似出来ない領域をお見せしましょう」
 続いては、ビスマス曰くの切り札、マグロのバナナなめろう丼を遂にご馳走する。
「バナナのショ糖は脂肪燃焼効果があるので、ダイエットにも向いてるんですよ」
 但しバナナの割合は1人前につき半分程度が目安。多過ぎるとバナナが勝ってしまうので注意だとか。
 実際、バナナのねっとりした甘さはマグロの旨味と相性抜群で、最初こそ恐る恐る箸をつけた配下達も、
「何これ、食べ応えあって旨っ!」
「バナナの甘さが嫌な感じしなくてマグロや味噌と調和取れてて」
「これはハマるかも。安上がりだし!」
 と、マグロのバナナなめろう丼の新鮮な味に大絶賛している。
 本来はアボカドやオリーブオイル、レモン果汁も加えるのだが、
(「ダイエット効果を強調すべく醤油と味噌を加えるに留めましたけど、お気に召したようで何よりでしたね」)
 醤油や味噌やご飯とも合うし——ビスマスは自分でもなめろう丼を食べつつ、配下の心を充分揺さぶれた事に安堵した。
 そして、ビスマス渾身のなめろう丼は、
「んっ、このマグロを食い過ぎないバナナの程良い存在感と甘さ、醤油と味噌の按配も、プロの業ね……!」
「これは良い。果物の入った料理が苦手な知り合いにも食べさせてやりたいのう」
 食に煩いフレック・ヴィクター(武器を鳴らす者・e24378)やその手伝いをしていたガイバーン・テンペスト(洒脱・en0014)の舌をも唸らせたのだった。


「貴方達が牛丼のみ至高というのであれば、他の丼を食べてもその想いに揺るぎはないわよね」
 マグロのバナナなめろう丼に触発されたフレックが、やる気満々で取り出したのは鰻。
 しかも国産の鰻である。脇ではガイバーンが炭火焼セットで火を起こしている。
 フレックは鰻を背開きで切り、一度素焼きにしてから蒸す工程に移った。
 その後、タレにつけて焼くわけだが、ちゃんと鰻やタレの焼ける香りを漂わせる事も忘れない。
 表も裏も均等に焼きながら、ぱたぱたと団扇で扇ぐ様は実に手慣れたものだ。
「この匂い……もしかして鰻丼か!」
 蒲焼の湯気の魔力にすっかり踊らされた配下達が色めき立つ。
 焼き具合をきっちり確認してからお盆に山椒を添えて、配下らへ鰻丼を提供するフレック。
(「因みに……こっそり上に鰻を乗せるだけではなく御飯の間にも鰻を挟みこんだ二段構えよ」)
 そんな鰻重さながらの豪勢な仕掛けも、元より牛丼を大盛りでかっ込む食欲旺盛な配下達にはウケて。
「うっま! 今まで食べたスーパーの鰻とは全然違う!」
「くっ……これは抗えん。鰻丼大盛りで食うとか自分の財布では到底無理だし!」
 皆一様に目の色を変えて、ボリュームたっぷり二層鰻丼へがっついていた。
「作戦成功かしら。がっつりと食べたい漢な人達には好みよね?」
 料理好きなフレックは、配下達が旨そうに鰻丼を食べているだけで何より嬉しいらしく、目を細めて見守っている。
「鰻は極めて滋養強壮効果の高い魚よ。しかも魚の脂は体のバランスを整える……そう、漢なら……精を付ける鰻もまた丼として在るべき存在ではない?」
 それでいて、配下を牛丼信仰から解き放とうと、彼女なりに言葉を尽くして働きかけている。
「滋養強壮かぁ。鰻だもんな」
「精をつける必要に迫られればなぁ」
 配下達は一部乾いた笑いを洩らしつつも、楽しそうに鰻丼を平らげたのだった。
「っと理屈はあまり得意ではないわ。食べてそれよりも牛丼が良いと思うなら否定していい。それは自由よ」
 フレックはそう謙遜する傍ら、鰻丼に対する揺るぎない自信も覗かせた。
 さて。
 ——ドサッ!
 やっぱりヘリオンから誰かに蹴落とされて降ってきた日柳・蒼眞(落ちる男・e00793)は、顔面着地など無かったかのように起き上がり、何食わぬ顔で主張を始めた。
「幾ら好物だとしても牛丼だけを食べ続けていれば流石に飽きないか……?」
 墜落するまでの間、努めて何も考えずに小檻へおっぱいダイブしていた蒼眞なのだが、冷静かつ論理的な語り口からはそんな欲望の権化たる雰囲気は全く感じられない。
「たまには他のものも食べて牛丼から少し離れてみれば、今までは気付かなかったような牛丼の良さが分かるという事もあると思うぞ」
 配下達も、もはやビルシャナ信者説得にかけては百戦錬磨な蒼眞の簡潔な物言いに感化されて、
「偶には他の丼かぁ」
「確かにな! バナナマグロ丼や鰻丼超美味かったし」
 まんまと口車に乗せられていた。
「牛丼とはまた違う魅力のある丼ものというのも色々あるだろう」
 元々、例え配下を助ける為であっても、何の罪もない牛丼を——好きなものを悪くは言えない性格の蒼眞。
「海鮮丼は上の具材が何種類もあるから、一口ごとに味が違っていて最後まで食べ飽きないな」
「あー、わかる。最近肉の脂がキツくなってきて」
 それ故に、『他のものも食べて牛丼から少し離れれば、却って牛丼の良さが分かる』という、彼なりに牛丼推しとならぬよう気を配った詭弁を弄する。
「漢なら肉、という事でガツンと牛肉の味を楽しみたいなら、分厚いステーキが乗せられたステーキ丼も当然ありだ」
「ステーキ丼! ヤバい食いたい!!」
 やはり多少危ない橋だったが、幸い、間髪入れずに他の丼の旨さを猛プッシュし出して、何とか事なきを得たようだ。
 また、既に配下達がマグロのバナナなめろう丼や豪華鰻丼を食べていた事にも、大いに救われた。
「丼物だけを食べ続けていると野菜が足りなくなりがちだけど、そこへいくと野菜天をたっぷり乗せた天丼なんかもありだな」
「天丼!! あー、やっぱり天茶食いてぇぇ!!」
 ソフィアとの飯テロの相乗効果も期せずして期待できそうだ。
 その上、
「海鮮丼でしたら、今の季節はハマチやブリの刺身が絶品です。宮城県名物の海鮮親子丼ことはらこ飯もいいですね」
 と、ジュスティシアが豊富な語彙を駆使して、信者の心を打つ丼飯テロを手伝ってくれた。
「炊き込みご飯に乗せたほぐし鮭とプチプチいくらがたまりません……」
 せいぜいうっとりと呟くジュスティシアに、
「はらこ飯! 何それ食べたい!」
「あ〜、寒ブリで埋まった海鮮丼良いよなぁ。昔寿司屋で食って旨かったわ」
 少なからず影響を受けて、地団駄を踏む配下達。
「ありますよ」
 ジュスティシアが差し出した海鮮丼を、我先にと奪い合うようにして貪り食っていた。
「それに食事というのは、いつ、何を食べるか、というのも重要なんだ」
 仲間の後押しも得て、勢いに乗った蒼眞の舌鋒はますます冴え渡る。
「ここ一番の大勝負に挑むのなら験担ぎでかつ丼を食べたいし、土用の丑の日ならうな丼が食べたくなるぞ」
 最後に、多くの日本人が逃れられぬ験担ぎの魔力を思い知らせて、演説の締めとした。
「ああああ確かに!!」
「うち、子どもが来年受験だし、やっぱりカツ丼は皆で食べたい……」
「土用の丑の日は鰻丼食べたいよなー!」
 配下達も、蒼眞の験担ぎ論に満場一致で賛同している。
「カツ丼でしたら、国産三元豚のカツとじ丼なんてのはどうです? 美味しくて腹に溜まる上にリーズナブルですよ」
 しかも、絶好のタイミングでジュスティシアが配下らの空腹へ追撃を見舞って、なおかつカツとじ丼を彼らへ振る舞った。
「何これうっま!」
「安物の出前とは違うなー。こんな旨いカツ丼初めて食った」
 海鮮丼やカツとじ丼の美味に感動する配下達。
 そして、ビスマスのマグロバナナなめろう丼や、フレックの鰻丼の素晴らしさ、ソフィアと蒼眞の苛烈な飯テロを思い返せば、答えは決まっていた。
「俺、牛丼信者やめる!」
「俺も! これからは誰に憚ることなくなめろう丼を食うぞ!」
「俺は天茶!」
「やっぱり鰻丼やカツ丼を食えないのは嫌だしな!」
 配下達全員が牛丼信仰をかなぐり捨てて、見事正気に戻ったのだ。
「ぐぐぐ……この裏切り者どもが……!!」
 後は、孤立して勝手に憤慨する牛丼以外の丼絶許明王をブチのめすのみ。
「俺の道はおっぱいダイブ、そして落下と共にある!」
 まず蒼眞が、ワイルドスペースより召喚した小檻の残霊へおっぱいダイブを敢行。
 たまたま蹴落とされた先にいる明王へ勢いよく激突、少なくないダメージを与えた。
「アナゴウェポンセイバー・塩レモンバージョン……投影アナゴストライクッ! ソルトレモンゲイル……塩なめろう斬りッ!」
 最後は、皆の集中攻撃の末にビスマスがアナゴストライクに塩レモンの激流を纏わせたローカルウェポンセイバーで明王を叩っ切り、強烈な酸味と激烈な爽快感の中で絶命させた。
「もうビルシャナに賛同しても問題ないよな……」
 蒼眞はホッと胸を撫で下ろすや、早速件の定食屋の中へ入った。
「特盛つゆだく、卵も付けて!」

作者:質種剰 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年12月27日
難度:普通
参加:4人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 3
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