美味しいクリスマスケーキの作り方

作者:白鳥美鳥

●美味しいクリスマスケーキの作り方
「う~ん、確かにこれも美味しそうなんだけど……」
 調理室で、ケーキ作りの本で頭を抱えているのは料理部の一年生、小枝子。
 そんな彼女の隣りに、いつの間にか見知らぬ女学生が立っていた。
「あなた、どうしてそんなに悩んでいるの? 話を聞かせて?」
 突然の出現に驚いたものの、何故か小枝子は彼女に悩みを話していた。
「あのね、部活でクリスマスケーキを作る事になったの。で、出来上がったケーキは、希望者にふるわれるんだ。……私、お菓子作るのは好きだけど、人様に食べて貰えるような見栄えの良い物作れなくて……」
「そうなの。辛いわね……。例えば、身近な人だとどんな人になりたいの?」
「そうね……、部長の孝之先輩かな。料理もそうだけど、お菓子も凄く繊細で綺麗な物を作るの。ケーキだって、本当に綺麗で、味も文句なし。パティシエにだってなれるんじゃないかなって思うもの」
「そうなのね。じゃあ、理想の自分になる為に、その理想を奪えば良いのよ」
 小枝子の話を聞いていた女学生は微笑み、彼女の心臓を鍵で突いた。崩れ落ちていく小枝子から、可愛らしいショートケーキを思わせる衣装の少女の姿をしたドリームイーターが生れたのだった。

「参ったな。買い置きが切れてたなんて」
 その頃、小麦粉等の大きな買い物袋を抱えた孝之が調理室に向かっていた。そして、突然現れたドリームイーターに襲い掛かったのだった。

●ヘリオライダーより
「そろそろクリスマスケーキの予約も終わってきた頃かな?」
 そう言いながら、デュアル・サーペント(陽だまり猫のヘリオライダー・en0190)は事件のあらましを説明し始めた。
「今、日本各地の高校にドリームイーターが出現する様になってね、高校生が持つ強い夢を奪って強力なドリームイーターを生み出そうとしているらしいんだ。それで、今回、小枝子っていう学生が、理想の自分と現実のギャップに苦しんでいる所を狙われたみたいで。被害者から生まれたドリームイーターは強力な力を持つんだけど、この夢の源泉である『理想の自分への夢』が弱まる様な説得が出来れば弱体化する事が出来るんだ。例えば、あなたは今のままでも魅力がある! みたいなね。ただ、このドリームイーターは被害者……小枝子の心にも繋がっていて、みんなの説得は彼女にも届いてしまう。余り強い事を言ってしまうと自信を完全に失くしてしまったりするから、説得の言葉は気を付けた方が良いよ」
 デュアルは状況の説明を始める。
「場所は、調理室。だけど、タイミングを上手く図れば、調理室の前の廊下になるかな? ドリームイーターは白を基調とした、ショートケーキを思わせる服を着た女の子の姿をしているんだ。攻撃方法も、それに則った形だね。それから、ケルベロスのみんなが現れると、ドリームイーターはケルベロスを優先して狙ってくるから、襲撃されている人の救出は難しくないと思うよ」
 デュアルの話を聞いていたミーミア・リーン(笑顔のお菓子伝道師・en0094)は、複雑そうな顔をする。
「とにかく小枝子ちゃんは素敵なクリスマスケーキを作りたいって事なのね? そして、部長さんの孝之ちゃんが憧れなのよね? でも、お菓子を作る人に悪い人はいないと思うの! みんな、小枝子ちゃんを助ける事を手伝ってほしいの!」


参加者
ユスティーナ・ローゼ(ノーブルダンサー・e01000)
上月・紫緒(シングマイラブ・e01167)
尾守・夜野(虚構に生きる・e02885)
赤星・緋色(中学生ご当地ヒーロー・e03584)
モンジュ・アカザネ(双刃・e04831)
スミコ・メンドーサ(グラビティ兵器技術研究所・e09975)
絡・丁(天蓋花・e21729)

■リプレイ

●美味しいクリスマスケーキの作り方
 孝之の目の前には、ショートケーキを思わせる姿の少女がいた。不思議に思うも、その少女は孝之に向かって襲い掛かってくる。
「ここは私達に任せて」
「孝之くんは逃げて!」
 ユスティーナ・ローゼ(ノーブルダンサー・e01000)と赤星・緋色(中学生ご当地ヒーロー・e03584)は、ドリームイーターと孝之の間に入り、彼に逃げる事を促す。
「は、はい!」
「こっち、こっちなの!」
 彼女の言葉にただならぬ何かを感じた孝之は、料理部の人間らしく買い物袋はしっかりと抱えて、ミーミア・リーン(笑顔のお菓子伝道師・en0094)が誘導する先へと、その場から離れていく。
「邪魔、するの?」
 可愛らしい容姿のドリームイーターは、現れたケルベロス達にそう問いかける。
「本を読んだりして努力していた時の君なら言えたかもだけど……今の君に答えられるかい? 先輩さんのケーキのように綺麗にしたいって、どこが綺麗だって思ったのか言えるかい? 言えないよねぇ。だって君は本人じゃない、夢喰いだ。他の人から取ったって、綺麗が何かわからなければ納得なんて出来ないだろうねぇ」
 そう、言葉を投げかけるのは、尾守・夜野(虚構に生きる・e02885)。しかし、その言葉に対して、ドリームイーターは何故か胸を張った。
「大丈夫! だって、私は小枝子と繋がってるんだもの! 小枝子の綺麗だと感じるものは私も綺麗だと感じる筈! だから、きっと納得できる!」
 筈、とか、きっと、とかいう言葉がついている割には、何だか自信があるらしい。やはり、ドリームイーターへの言葉が小枝子にも伝わってしまうからだろうか。ドリームイーターが、ある意味、彼女の憧れだけを元に生れてきただけに同じように思っているのかもしれない。
「先輩さんの理想を自分のものにしたいみたいですけど、アナタは先輩さんが抱く理想ってどんなものか知ってます? 奪ってしまいたい理想って、小枝子さんが思う理想であって先輩さんの理想が当てはまるんですかね?」
 そうドリームイーターへ言葉を投げかけたのは、上月・紫緒(シングマイラブ・e01167)。その言葉に対して、ドリームイーターは戸惑いをみせた。
「孝之先輩の理想……? 孝之先輩は……いつも楽しそうに料理やお菓子を作っていて……飾り付けも綺麗で、見た目も抜群、味はもっと抜群。それで、誰かに美味しいって言って貰うと嬉しそうにしている……それが私の知っている孝之先輩。私の憧れで理想の人……」
 そこまで言ってからドリームイーターは悩み始める。
「……そう、私が奪おうとしたのは理想の人である孝之先輩の技術。でも、孝之先輩は孝之先輩の理想があって……私はそれを知らない。でも、先輩の技術はきっと先輩の理想があってこそ出来るもの……だよね。でも……」
 自分の憧れと、憧れの人の理想。孝之の理想というものを小枝子は知らない。もし、奪ったとしても、それは小枝子が望むものなのだろうか? その判断をする事はドリームイーターには難しい。
「それに、これは私の持論なんですけど、小枝子さんに好きな人がいたとして、他人から奪った理想で着飾って、それを好きな人に自信をもって出せるんですか? 紫緒はそんなの認めない! 好きな人には自分の、自分の力で作った精一杯を送るんです! 誰かの真似なんて、ダメ! です!!」
「すすすすすす好きな人……!? た、確かに、好きな人には……自分の力で……え、でも……その、好きとか好きな人とか……えええええ?」
 全宇宙の恋を応援する紫緒の言葉に、あたふたしだすドリームイーター。かなり混乱している為、緋色は改めて、小枝子の憧れについて聞いてみる。
「孝之くんみたいに綺麗にケーキを作りたいんだよね?」
「そう。先輩みたいに綺麗に作りたい」
 緋色の言葉に、ドリームイーターは素直に肯定する。それに対して緋色は続けて言葉を投げかけた。
「異議あり! かな。人様に食べて貰えるような見栄えの良い物作れなくてって言うけど、食べるは味覚で見栄えは視覚だから直接の関係はないよ。だから、おいしくできるのなら、それを食べてもらえばいいんだよ。苦手なところを克服するより、得意なところを伸ばした方がいいっていう気がするし」
「そ……その、で、でも……やっぱり見た目って大事、じゃない?」
 ドリームイーターは、急にしゅんとしてしまう。やはり、それが一番の気がかりらしい。そんなドリームイーターにユスティーナは優しく語りかける。
「どんなに美味しくても、最初の印象はやっぱり見た目が優先されちゃう、だから気になるの、とても分かる。触れてもらうには外面は必要だけれど……物事って、それだけではないわ。中身こそが、それと長く付き合っていく上で一番大事な事よ」
 リューディガー・ヴァルトラウテ(猛き銀狼・e18197)も、優しく続ける。
「誰だって、最初から上手く出来るものでもないさ。どんな一流パティシエも、最初はみんな素人だった。君が憧れている先輩も、君の知らないところで躓き、悩み、人知れず努力をしてきたはずだ。大体君が自分のお菓子の見た目を気にするのも『先輩や食べてくれる相手に喜んでほしいから』だろう?」
「……うん。『喜んで欲しい』のは間違いないよ。だって、見た目が綺麗で味も美味しかったら、きっと誰もが嬉しい筈。……先輩も、最初から綺麗に出来ていたかは分からないよね。才能がある人なら違うのかもしれないけど……でも、先輩の料理やお菓子は見た目も綺麗で凄く美味しい。……努力しないと出来ないよね」
 少しドリームイーターの中で腑に落ちたらしい。そんなドリームイーターに、絡・丁(天蓋花・e21729)も声をかける。
「小枝子ちゃん。確かに、綺麗な見た目のケーキは華やかで魅力的ね。でも、ケーキってそれだけかしら? 食べて、おいしい! って思うときも、めいっぱい幸せになるわよね。どちらもとっても大切なこと。小枝子ちゃん、あなたはまず、自分の出来る事……美味しいケーキを作ることを、極めればいいと思うわ。見た目はそれから学べばいい。孝之先輩と同じでなくていい。繊細な装飾でなくたって、美味しくてあなたらしいケーキを作れば、その方が素敵で可愛いとあたしは思うわ」
「……うん。食べて美味しい! って思う時、凄く幸せになる。……見た目は自信無いけど、味はそこまで酷くは無いと思うの。……美味しい事を極めるのも大事、だよね」
 そんなドリームイーターに対してモンジュ・アカザネ(双刃・e04831)も優しく声をかける。
「見目良いお菓子を作りてぇ気持ち、伝わってくるぜ。でも、それを目指して自分なりの努力はしてるんだろ? それはとても『良いこと』だ。『良いこと』ってのは自分に絶対返ってくる。自分を裏切らねぇ。自信がないなら今から付けたって遅くはねぇさ」
 スミコ・メンドーサ(グラビティ兵器技術研究所・e09975)も、言葉を重ねる。
「ケーキは味だよ、味。見た目は技術。おいしさを突き詰めていけば、そうした技術も身につくさ。技術を身につけるには、とかく時間がかかるものさ。焦らず、その道を進んでいけばいいよ」
「……そうだよね。味はやっぱり大事だよね。そこだけは……大事にしたい」
「小枝子の作るケーキ、とても美味しいんだって聞いてるわ。本当に大事なことは、もうできているって事じゃない? 美味しいケーキが作れるんだもの、デコレーションの技術だってきっと伸ばしていけるわ」
 ユスティーナの言葉に、ドリームイーターは赤くなる。
「と、とても美味しい……。それ、凄く嬉しい。小枝子も凄く嬉しいし喜ぶよ」
「本当の君とあちこちのケーキ見に行ってみたいねぇ。きっと本に書いていないコツとかも使っているはずさ。見て食べて真似しての冒険に行こうよ! 作られたケーキの味見なら任せてよ! まず分析をしないと!」
 何故か前のめりに夜野が食いついてくる。説得というよりは……何というか主に食い気に走っている感じだ。そんな彼に、ドリームイーターは微笑む。
「あなた達の気持ち嬉しいし、小枝子もきっと喜んでる。……だから、綺麗なデコレーションに憧れる私の姿、あなた達もしっかりと見て?」
 そう微笑むとドリームイーターは綺麗なデコレーションをされたショートケーキの服で舞いながら、ケルベロス達へと向かってきた。

●ショートケーキ服のドリームイーター
「生クリームケーキの美しさの一つは? それはホイップクリーム!」
 ドリームイーターはホイップクリームが沢山入った金口付きの絞り袋を召喚すると、様々な絞り方で美しい絵の様に世界を飾り付けていく。その美しさに紫緒は惹かれかけるが、ユスティーナが視界を遮る様にして声をかける。
「紫緒、大丈夫?」
「はい、ユスティーナセンパイ」
「良かった。じゃあ、一緒に頑張りましょう?」
「はいっ!」
 大事な後輩の紫緒がいるので、ちょっと張り切っているユスティーナと、ユスティーナに今の自分を見て貰いたい紫緒。二人は、一緒にドリームイーターへと向かっていく。ユスティーナの凍結の一撃が叩き込まれると、それに合わせて紫緒の大鎌がドリームイーターを斬り裂いた。ユスティーナのウイングキャットは、まずはユスティーナ達を癒していく。
「ミーミアも頑張るのよ!」
 戻ってきたミーミアは戦いに加わるとリューディガー達にオウガ粒子を放ち、集中力を高めていく。ウイングキャットのシフォンは夜野達に清らかな風を送って護りの力を高めた。
「未来のケーキ職人達の為にやるよ!」
 スミコは高速でドリームイーターに急接近すると、稲妻を纏った突きを放つ。そこにリューディガーが加速したハンマーを振り下ろして叩きつけた。更に、緋色の凍結の一撃が叩き込まれる。
「さて、ばらばらになりなよ!」
 夜野がドリームイーターに投げつけるのは、肉体から精神を引きはがす効果のある薬の入ったフラスコ。二重の痛みがドリームイーターに襲い掛かる。モンジュは高く跳び上がると虹色の光を放つ蹴りを叩き込んだ。
 丁はオウガ粒子を放ち、モンジュ達の集中力を更に高めていく。テレビウムのお供は応援動画を使ってユスティーナの傷をしっかりと癒した。
「あたた……。折角綺麗にって思ってるのに……。こういう時はこれ!」
 ドリームイーターが召還したのは、自身の服にある苺に似ているがもっと綺麗で美味しそうな苺。それを美味しそうに口にする。本当に美味しそうだ。
 回復に向かうドリームイーターに向けて紫緒は呪詛を乗せて斬りつける。その傷に目がけてユスティーナの矢が突き刺さった。
「悪いけど、もらった!」
 スミコは、ドリームイーターの背後に忍び寄り渾身の一撃を与える。
「目標捕捉……動くな!」
 リューディガーはドリームイーターの影に向けて発砲し、その動きを遅くした。そこに緋色の星型のオーラを持った蹴りが叩き込まれ、夜野が複数の魔法の矢を撃ち放ち、モンジュの漆黒の槍が貫く。更に丁のエクトプラズムがドリームイーターへと放たれ、お供が凶器を振り回した。
「紫緒ちゃんの力を上げるの!」
 ミーミアは雷の力を使って紫緒の力の底上げを図り、ウイングキャット達はそれぞれ清らかな風を送って護りを高めていく。
「……最期に綺麗にしないとね」
 ドリームイーターが取りだしたのはパレットナイフ。クリームを綺麗に塗る道具。デコレーション前の最初の作業。振りかざしたものを、すかさずモンジュが受け止める。
 ユスティーナはドリームイーターに凍結の一撃を与え、紫緒にアイコンタクトを送る。それに紫緒は頷いた。
「今の私はいつかの『私』。愛と死を紡ぐ『狂気の翼』」
 黒き翼は鋭い刃となり、ドリームイーターを斬り断つ。その一撃を最後にドリームイーターは、甘くてふわふわな香りと共に消えていったのだった。

●調理室にて
 戦場となった調理室や廊下等をヒールする。また、倒れていた小枝子も見つけ、丁が中心となって回復させ目を覚ました。
 また、孝之も戻ってきて、一先ず事件に決着がついた事に安堵した。
「……すいません。孝之先輩やケルベロスの皆様にご迷惑をおかけして」
 謝ってまわる小枝子だったが、最後に少し微笑んだ。
「……でも、皆さんの言葉、嬉しかったです。美味しいケーキを作れたらって本当に思いました」
 見た目は先になってしまっても、大事なのは味。そう言って貰えたことがきっと嬉しかったのだろう。
「じゃあ、小枝子ちゃんのケーキ、皆さんに振る舞おうよ?」
「孝之ちゃんが買ってたケーキの材料、色々あるのよ?」
 孝之が買い出しに行っていたのは、練習したりするためのケーキの材料。小麦粉や卵、缶詰の果物やカッテージチーズやチョコレート類もある。
「え……でも、皆さん、ご存じの通り……」
「味は美味しいんでしょう?」
 戸惑う小枝子に、丁はいたずらっぽく笑う。それに、小枝子は赤くなった。

 孝之や洋菓子店を営むリューディガーも指導に加わって、小枝子のケーキ作りが始まった。
 デコレーションケーキを作ると焼き時間に加えてスポンジを冷ます時間も加わるので遅くなってしまう為、今回はベイクドチーズケーキを作る事になった。
 ミーミアは、紅茶などの飲み物の用意もしている。
「落ち着いて、心をこめて……丁寧にだ」
 指導を受け、かつ基本的に混ぜて焼くだけのベイクドチーズケーキであっても、小枝子は出来栄えが不安らしい。下の部分に当たるクラストも確かに余り綺麗とは言い難いかもしれない出来ではあったが、本人が一生懸命に作っているので教えている方も、見ている方も見守る感じだ。
 オーブンに入れてからは、夜野が小枝子に今度作るのなら、どういうデコレーションが良いのか本等を見ながらゴーストスケッチでイメージを膨らませる。料理を頑張っている紫緒は興味津々という表情で見ていて、それをユスティーナが温かく見守る。緋色達も色々アイディアや提案、デコレーションの難易度のアドバイスを孝之やリューディガーから受けながら過ごした。
 そして……完成したチーズケーキは……表面がちょっとボコボコした感じで残念な感じにはなっていたけれど、皆に切り分けてお茶にする。
「おいしーい!」
「お嬢さん、このケーキ、凄く美味いぜ」
「うーん、美味しい! 小枝子ちゃん、あんたのケーキ絶品じゃないの」
「美味しい。味見をいつでもしたいくらい」
 緋色、モンジュ、丁、夜野は美味しいと声を揃える。他の皆も同様だ。スミコに至ってはケーキを食べまくっている。
「うまいじゃないか! 立派なケーキ職人になりなよ。ボクがお得意様になったげる」
 にっこりとそう言われて、小枝子は頬を染める。
「余り綺麗にとはいかなかったけど……やっぱり、美味しいって言って笑ってくれると嬉しいですね」
 本当に嬉しそうな笑顔の小枝子に、ケルベロス達も嬉しくなる。まだ、綺麗さは練習が必要かもしれないが、美味しいケーキを作る事が出来る彼女には未来がある。いつかはケーキ職人にだってなれるかもしれない。これからの彼女の成長を願わずにはいられない、そんなお茶会だった――。

作者:白鳥美鳥 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年12月14日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 3/キャラが大事にされていた 3
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