地に在れば麒麟

作者:baron

 空を飛ぶ、流星のような黄色い陰。
 それは閃光の様にも思えたし、はっきりとした形を持つナニカにも見えた。
『オーン!』
 その影が町の上空に差しかかると、まるで稲妻の様な光を次々に落として来る。
 そして光は不意に降下し、地面すれすれでホバリングを行い始めた。
 そのナニカは機械の体を持つダモクレスだ。
『ヒーン!』
 そいつの姿は鹿にも似ているが、馬や牛にも似た部分がある。
 あくまで生物を参考にして居る程度なのだろう。
 もしかしたらドラゴンを参考にして居る面もあるかもしれない。
 だがいずれにせよ、そいつはダモクレスであり、デウスエクスである。
 人々を虐殺すると、いずこ変え去って行った。


「うーん。麒麟みたい。居る所には居るもんだねえ。もしかしたら偶然かもだけど」
「そうですね。ダモクレスのことですから様々な生物を摸しただけかもしれませんし、何かの資料で伝説の存在を摸したのかもしれません」
 冷泉・椛(ただの女子高生・e65989)の言葉にセリカ・リュミエールが頷いた。
 ダモクレスという敵はオリジナルの物もあれば、何かを摸した存在でもある。
 この場ではどちらとも言えまい。慣れたケルベロスはまたかという者も居るだろうが、戦い始めて間もない椛としては、コピー元が本物だったら面白いよねとかロマンを感じるらしい。
「いずれにせよ、このダモクレスは優しい存在などではありません。放っておけば多くの人間を殺戮して、今は枯渇して居るグラビティを補給してしまうでしょう」
「そんな事はさせられないよねっ」
「まあ弱った相手を倒すべきだし、人死には見たくねえしなぁ」
 セリカの言葉にケルベロス達は頷き、詳細な情報を待つ。
「攻撃手段は複数種類のビームを放ったり、場合によっては角による体当たりを行います。面倒だとするならば、最初は空中に居る事ですね」
「一度だけ全力攻撃が出来て、えーっと使うと能力下がるんだっけ?」
「うんうん。他にも時間が来ると撤退するんだよ」
「避難完了してるみたいだし、建物を足場に戦えるッすよ」
 慣れない子がメモを見ながら確認して居るのを、先輩たちが色々と補足して行く。
 建物を死角にしてもセンサーで感知されるだろうが、足場にすればサインは出し易くなるだろう。
 あるいは敵は7mのサイズだが、上に乗っても相手が動くので、命中率は変わらないなど経験を教えてくれている。
「罪もない人々を虐殺するデウスエクスは、許せません。よろしくお願いしますね」
「がんばろーねっ」
「「おー!」」
 セリカが軽く頭を下げると、ケルベロス達は相談を始めるのであった。


参加者
楠・牡丹(スプリングバンク・e00060)
フランツ・サッハートルテ(剛拳のショコラーデ・e00975)
ミツキ・キサラギ(剣客殺し・e02213)
ルイ・コルディエ(菫青石・e08642)
心意・括(孤児達の母親代わり・e32452)
黒岩・詞(エクトプラズマー・e44299)
グラハ・ラジャシック(我濁濫悪・e50382)
冷泉・椛(ただの女子高生・e65989)

■リプレイ


「まさか本当に麒麟っぽいダモクレスが出てくるなんて思ってなかったよーっ」
 建物の上をピョンピョンと飛びながら、冷泉・椛(ただの女子高生・e65989)が呟く。
 最初はキョロキョロと視線を巡らせていたのに、瓦を踏み抜いてヒエっと立ち止まる。
「7mサイズの巨大ロボ! しかも麒麟とか黄龍とか燃えるわよね!」
「この調子なら他の伝説の生き物っぽいダモクレスも出てきそうだよねー、ちょっと楽しみっ」
 足を止めた椛に追いつき、ルイ・コルディエ(菫青石・e08642)が話題を合わせる。
 いや、ノリノリでエミュレートすらしていた。そして屋根を直そうとする椛を止め、どうせ後で壊すし(断言)と地図にメモだけね。
「麒麟だったらやっぱり角でドリルで雷なのかしら? あ、戦い易いのはこっちこっち」
 そしてルイは手を引く様に、付近でも割りと高い建物に案内して行く。
 そこは最後衛に位置する治療師から全体が見易い場所の中で、間に高過ぎる建物が無い場所だ。
「うわーっ。絶景だねー」
「見え難いと色々やり難いからな。そういう意味ではもっと低くても良いが」
 椛が掌をっ双眼鏡の様に目の上に当てて周囲を見回すと、かすかに煙草の匂いが漂ってきた。
 追いついて来た黒岩・詞(エクトプラズマー・e44299)が、風下で煙管を吹かせている。
 彼女が言うには別に一番高い必要はないが、間にナニカあって、前衛の仲間が見えないと治療や援護はし難いのだとか。
「しかし瑞獣の姿をまねるとはずいぶん罰当たりなヤローだ」
「偶然かもしれないがね。まあ、伝説に関わって居る方がロマンではある」
 詞の隣に降下して来たフランツ・サッハートルテ(剛拳のショコラーデ・e00975)は翼を畳む。
 そして懐から袋を取り出すと、待ち時間の間にどうかと、仲間達にお菓子を取り出した。
「間も無くだとは思うが、どうかね?」
「どっから飛んでこようと即参上ってやつだ。まあ最後にゃ叩き落とすが、な」
 フランツの確認にグラハ・ラジャシック(我濁濫悪・e50382)は良く判らねえと菓子の味に付いて答える。
 そして時計のアラームを見せ、戦いの準備は聞くまでも無えよと応えた。
「つーか言ってる間に来ちまったな。おっぱじめるとしようぜ」
 グラハはクッキーに付いて居た蜂蜜を、ベロリと血でも舐めるかのように拭いとる。
「私達が天に代わって罰を下してやろうじゃねえか! やるぞ、竜玄!」
 詞は先祖の霊を自らに憑依させる為、意識を集中させて行った。
「聞けば龍のような姿なんだって? せっかくだ、龍狩りと洒落込もうぜ!」
 ミツキ・キサラギ(剣客殺し・e02213)は間合いを図りながら空を見上げ、周囲に武装を展開する。
 そして仲間達の突撃に合わせて、自らも移動していく。

 近寄って来るにつれ、彼方に見える黄金の光が次第に形を帯び始める。
 最初はボンヤリとした光だったのに、だいたい判る程度には把握が可能だ。
 馬にも鹿にも見えるが、顔は龍というよりも角付きのカバに見えなくもない。
「見えた見えた。ずいぶんへんてこなダモクレスだよねぇ。こういうのもいるんだね。初めて見た」
「キリンって首が長い方じゃなくて馬みたいな方なのねー」
 楠・牡丹(スプリングバンク・e00060)と心意・括(孤児達の母親代わり・e32452)は空を見上げながら同時に呟いた。
 実家でビール瓶を扱った時を思い出しながら、牡丹は麒麟のマークと比べて思わず微笑んだ。
 一方で括は基準が違うので、クスっと笑いはしたが別の意味である。
「子供達が遊んでいるゲームとかにも出てくる伝説の生き物っぽいし、帰ったら子供達に自慢しちゃおうかしらー?」
 括は子供達が描く色とりどりの絵を思い浮かべた。
 例えばライオンを題材に取った時、両手足が別の色をした獅子だとか、逆に胸に獅子の顔がある巨人だったりする。
 参考にした元ネタはあるのだろうが、子供達の表現は自由だ。
 きっとその時に思い描いたモデルとは、似てに似付かぬに違いない。この麒麟もまたそんな感じであった。
「こういうの見るとオリジナルがなにか気になるところだけど。ま、そんなことよりちゃんと倒さないとね」
 知ってか知らずか牡丹は最終的に同じ様な所に戻って来た。
 モデルのモデルってなんだろな? 昔は居たの? それとも偶然?
 いずれにせよダモクレスは答えない。ただ戦うのみである。


『ヒーン!』
 天から流星の様に現われたソレは、光の帯を地上に向けた。
 黄金色の輝きは強烈で、避けるのは難しいと思える程度に太い。
「ブローラ、お願い! それもにしても、ふわふわ浮いてやりにくいねぇ。じっとしてくれればいいのに! もう!」
 牡丹はテレビウムのブローラに声を掛けながら上空を見上げる。
 そしてブローラの事はすっかり忘れながら、ロッドを構えた。
「ドラゴンなのか麒麟なのか、すっごい気になる。こう、突撃インタビューとかしたくない?」
「伝承にも寄るけど同じものなんじゃない? ほら、龍は原初の生物とかいうじゃない。ドラゴンも食べたら変化するしね」
 牡丹が魔法の矢を花火の様に連続で放つと、ルイは見栄を切ろうとして失敗した。
 仲間達には見えるけど、敵に向かって見えないじゃないか。
 仕方無いので、次はナスカの地上絵よろしく何かを描こうと思いました。まる。
「ソウちゃん大丈夫? それにしてもこの態勢、首が痛いわね」
「大丈夫。行ける行ける」
 括はルイが翼猫のソウに血で摸様を描くのを見た後で、上を見ていた。
 残念ながらこの態勢になると、色々(?)邪魔でソウが見えない。仕方無いので気を取り直して弓を構える。
「よいしょっと」
 括は弦を引きながら指を曲げると、何も無い場所に闘気で矢を作り上げる。
 イメージに沿ってグラビティが形状を成し、ロケットの如く打ちあげた。
「何とか当たるかね」
「少し動かしてくれりゃあいいぜ。それでこっちも当てて見せらあ」
 グラハが射撃形態に変形させたハンマーを担ぐと、ミツキは即席の鎖鎌を構えた。
 引き締めた筈なのに不思議と鎖の輪が崩れ去り、それを合図にグラビティが放たれる。
「まあそうなる様にゃするがね。……はん、麒麟なァ。悠々と飛んでるとこ悪ぃが、まぁ、地べたもいいもんだぜ? 遠慮せず寛いでくれや、スクラップとして」
 グラハの担いだハンマーは、大航海時代の大砲を思わせるような山成り弾道。
 だが当時の弾とは違い、至近弾にならずともグラビティによる爆発で巻き込んで行く。
「んじゃいくぜ。狐月三刀流奥義、待宵! ――この『二撃』、見切れるか!」
 解けた鎖の輪が、ハンマーの爆裂弾に引き寄せられるように距離を縮めて行く。
 ミツキはグラビティでソレを手繰り寄せ、同時に輪の上を走るようにして天を駆けた。
 脚力以外の力と複合する走破術である縮地により、足場が無いという事実すら切り裂きながら距離を詰める。
 そして構えた大鎌を振りかざし、切り裂いたのである。

 だが不思議なことはもう一つ。
 彼女が空を駆けた様に、他にも影が存在したのだ。
「人々の命を徒に奪う悪機よ。フランツ・サッハートルテが、我流にて地獄へ案内いたそう」
 その影は名乗りを上げるや腕を振り抜いた。
 大地より弧空を割る一閃。
「何故かは知らぬが、罪無き人々の命を奪うなら、我らが敵だ。ここで墜ちてもらうぞ」
 フランツは敵の体を使って、宙空で強引に体を回転させると重力ターンを掛ける。
 貫手で貫いた体から引き抜き、軽く翼を展開して風を受け滑空して行く。
「俺も頼むわ」
「ならばそこに居ればいい。適当に連れていこう」
 ちゃっかりとミツキがガイドを頼むと、フランツは笑って請け負った。
 そして片手で腕を掴んで滑空しながら途中で放り投げ、自らはもう少し助走し易い距離を取る。
「ふえー。凄い連携だねえ」
「あれはちゃっかりとか、世慣れているって言うんだよ。さて、こっちもいくかね」
 驚く椛の相手をしながら詞は煙管から口を離すと、ふーっと煙を吐き出し始める。
「飛んでりゃ手が届かねぇとでも思ったか? 相手が悪かったな。煙ってのは高いところに上るもんなのさ!」
 それは『言霊』を混ぜることに寄り、煙に力と場を与えると言うことだ。
 普通ならば直ぐに霧散するはずの煙が形状を保ったまま、まるでバルーンの様に登っていく。
 それもただ登るのではない。『火のない所に煙は立たぬ』ならば、即ち『煙があるならば炎がある』と読み替え、煙に触れた部分を炎上させるのだ。
「んー。これは私も負けてられないね! いっけえー!」
 椛は高周波ブレードを構えると、振り抜く途中で起動させた。
 ウオン! と振動音がした瞬間、途中で剣閃が加速。切り裂かれた大気は真空の刃と成って、敵を包む煙や炎ごと切り裂いたのである。


 何度目かの攻防が過ぎ、撃ち合いは拮抗して居るかに見えた。
 今もまた銀の雨……ビーム攻撃が撃ち払われ、対抗するかのように槍や闘気が打ち上げられる。
「なんと言うかもう、麒麟とかドラゴンじゃなくてキメラってことでどうかな!? あ、そんなのもう関係ないね! 倒すもんね!」
 牡丹は銀色の雨を見上げながら、ブローラやソウ達が焼かれている姿を垣間見た。
 焼かれている以上は水では無いよねーと思いながら、属性とか無茶苦茶だなぁ。と他人事のように感想を抱く。
「いまいち囲めてるのか判んないけど、まあ引きつけられてれば良いわよね」
 ルイは周囲を見渡し、仲間が作るU字状の包囲網を見て一応の満足をしておいた。
 相手が空を飛んでるので判り難いが、こっちに興味を示して居るし、攻撃も届くのでまあ問題無いだろう。
「そんじゃ一気に治すとしましょうかね」
 そう言ってルイは星剣を担ぐと、頭上から降り注ぐ銀の雨に向けて光の剣を振るった。
 それは仲間達の上に放射されるビームの雨を緩和し、癒す効果がある。
「ドーシャ・ヴァーユ・アーカーシャ。病素より、風大と空大をここに流さん。――自滅の味だ。心逝くまで噛み締めな」
 グラハの右腕が黒い靄に覆われ、異様に明滅する姿はまるで悪霊の様だ。
 振るえば天まで届くかのような憎悪が、生命の象徴である筈の麒麟……その偽物に目がけて繰り出される。
 何たる皮肉、いや、偽物ゆえへの憎悪だろうか?
「燃えろぉ!」
 先ほど放った鎖の上を走って、ミツキはダモクレスに蹴りを食らわせる。
 摩擦によって火が灯り、降下して行く様は流星の様だ。
「ふむ。やはり攻撃は通り易い様子。このまま行くべきかな」
「その為に苦労してるしな」
 フランツはその身にまとった炎を弾丸として撃ち出し、火山を思わせるほどの熱量を放つ。
 その炎に紛れ、詞はナイフを煌めかせダモクレスを封印した相手の攻撃を敵のデータベースに再現した。
「攻撃が通り易いってことは、もしかして、そろそろ全力攻撃かなあ?」
「で、あろうな。先に倒せればよいのだが」
 椛の放った豪砲で空に居たダモクレスの軌道が歪むと、思ったよりも早く追いこんで居るのが判る。
 その疑問にフランツは頷き、敵は防御型でも無いが、攻撃型でも無いのでこちらが回復で一杯ではないからだろうと告げた。
「そんなの駄目よ。怪我しても治してあげるから、ちゃんと撃たせて、それを打ち破らないと!」
 ルイの言葉を何度か一緒に戦った者たちは、ブレないなーと苦笑する。
 確かにヒーロー物の鉄板ではあるが、誰もがソレを見たい訳じゃない。
 撃たせてしまうのは、見たい訳じゃないんだからね。と言っているのでは無く、単純に……。
「できれば攻撃させない方が良いけれど……。相手の方が早いものね」
 括はサーヴァント達と一緒に飛び込んで、仲間を庇うことにした。
 イメージ的にはバレーのブロック。ちょっと違うのはバレーの選手はスレンダーな人が多いんですけれどね。
『オーン!』
「きゃあ!?」
 天より降り注ぐ黄金の光は、これまでどころではない猛烈な一撃。
 まるで神の怒りが炸裂したかのようで、明る過ぎて周囲がむしろ暗いと思えるほどだ。
 その中で直撃を受けた者は、地面に叩きつけられてもう一度同じ場所に弾むかと思うほどである。
「全力攻撃使ったなら、後は逃げられないように、畳みかけていかないとね。よーくねらって、撃ち落す!!」
 牡丹は魔法の矢を撃った後で、ブローラを投げたら当たったのかな―? なんて思った。
 まあ今回は敵の数が居ないから良いかと思っていたのだが、これだけ早く倒せるならば、試しても良かったかもと思うのだ。
「大丈夫ー? やっぱり巨大ロボで必殺技は格好良いわね!」
「だいじょうぶよ~。画像に取れてたら良かったんだけどー」
 ルイの確認に頷きながら、括はガレキをのけて行く。
 そんな養子に、どうせなら大の字でめり込んでくれたら良かったのにと思うルイである。
 なお二人が血の紋様を胸に描こうとしたり、キャアキャア言いながらシャウトするのは御愛嬌としておこう。
「獲麟、ってか。ここがテメェの終わりだ」
「いーや、捕まえる必要なんてないね。これで! 終わりだッ!!」
 グラハがアームドフォートで砲撃を掛けると、それに追随させてミツキが大鎌を投げつけた。
 ドン! とネジ曲がったダモクレスの体から、首を跳ね飛ばして鎌が帰還する。

「まっこんなもんだな」
 ミツキはニカっと笑って落下して来た首に足を載せた。
「ふむ。地に落ちたら死ぬとかいう言霊でも仕掛けておけばよかったかな。まあ終わった話だが」
 結局、このダモクレスが地面に降りて来たのは、滅びてからが最初と言う訳だ。
 こいつのトラウマとかその辺だろうかと、詞は想像の翼を広げて見た。
「あらら、トドメもっていかれちゃったね」
 ルイとしては小説やマンガに出て来るエージェント物のように、『俺がやる!』とか言って欲しかったのだが……。
「勝てりゃそれでいいんだよ。誰か倒そうが同じこった」
 グラハから見れば的外れな意見だ。
 ああ言うのはふぇぃくしょんというか、彼は勝つのが好きなのであって、勝負とかは二の次である。
「んー。こうなったらもう何が何やら判んないね」
「そもそも論として、同じ生物のイメージすら古代と現代では変わって居る。気にする事も無いだろう。例えばこれだ」
 残念がる牡丹にフランツは声を掛け、懐から取り出した数枚の資料を見せた。
「あら、ポンポコさんね」
「想像の狸と現実のじゃ随分と違うよね」
 そこには龍では無く……現実のタヌキと妖怪の狸の絵があるが、まるで似て無い。
 括と椛は顔を見合わせるとクスっと笑ってヒールを始める。
「想像力また武器なんだがね……。まあダモクレスじゃその姿を利用した幻術とかは無理だろうな」
 詞は新しい煙草を煙管に詰めると、灯を落としてヒールの列に混ざる事にした。

作者:baron 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年12月3日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 4/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。