んにゃーと鳴く巨大招き猫

作者:天木一

 紅葉に染まる山々の麓にある町。そこには古い木造の建物が並び、観光客が写真を撮っていた。
 そこから少し離れた場所に、朽ち果てた区画がある。修繕の為に閉鎖された建物が並び、その並びにひときわ目立つ白い巨大な招き猫。2mを超えるその招き猫の左腕は機械仕掛けで動くようになっていた。
 そんな場所に小さな機械の蜘蛛が現れる。その蜘蛛が招き猫を登り腕の付け根から中へと入り込む。すると招き猫の左腕がぐるんぐるんと回り出し、ボボンッと全身が一回り大きくなる。
『んにゃー』
 なごむような愛嬌ある太い猫の鳴き声が音声で流れると、足元にタイヤが作られ、腕をグルグルさせて近くの廃屋を叩き壊して移動を開始した。
『んにゃにゃ~』
 向かう先は観光客の集まっている露店の方。のろのろと巨大な招き猫の進撃が始まった。

「今度は巨大招き猫の起こす事件が起きるようでござるよ!」
 エドワード・リュデル(黒ヒゲ・e42136)が興奮気味に集まったケルベロス達に事件を告げる。
「放置されている大きな招き猫とダモクレスが同化し、人々を襲撃することが予知できました。犠牲が出る前に敵を迎撃し、人々を助ける作戦になります」
 詳細な説明をセリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)が始める。
「ダモクレスは巨大な招き猫の姿をしていて、そのサイズは4mにもなります。その巨大な腕を回転させて叩き潰す攻撃をしてくるようです。それと大きい小判をその手でバレーボールのように打ってくるようです。他にも鳴き声は心をリラックスさせ戦意を下げる効果があるようです」
 腕振りは単純な攻撃だが、その巨体が圧倒的パワーとなっているので油断はできない。
「現れるのは岐阜県の観光地で、敵が人を襲う前に割り込んで戦うことになります。周辺の避難が終わるまで少しの間、注意を引けば巻き込む心配は無くなるでしょう」
 敵は向かって来るものがいればそちらを優先して相手するようだ。
「せっかくの観光を楽しんでいる人々の思い出が台無しにされないよう、皆さんの力で敵を撃破して守ってあげてください」
 説明を終えたセリカは一礼し、ヘリオンの準備に向かった。
「大きな猫ちゃんが相手でござるよ。どんな猫ちゃんなのか楽しみでござる!」
 巨大招き猫を想像してウキウキするエドワードに釣られそうになりながらも、ケルベロス達は気を引き締めて招き猫退治に動き出した。


参加者
鉋原・ヒノト(焔廻・e00023)
フィルメリア・ミストレス(夜の一族・e39789)
李・風美(胡乱でチャイナな瓶底眼鏡・e40773)
ルエリラ・ルエラ(幸運エルフ・e41056)
獅童・晴人(灰髪痩躯の陰険野郎・e41163)
エドワード・リュデル(黒ヒゲ・e42136)
オリビア・ローガン(加州柳生の伝承者・e43050)
ドロッセル・パルフェ(黄泉比良坂の探偵少女・e44117)

■リプレイ

●秋の山
 空を疾走するヘリオンからケルベロス達が、紅葉に染まった長閑な景色の地上を見下ろす。だがその目は景色を楽しむものではないく、少しの異変も見逃さぬ真剣なものだった。
「今度の事件は招き猫ですか、相変わらず事件が絶えませんね」
 普段から行く先々で事件に出会ってしまうドロッセル・パルフェ(黄泉比良坂の探偵少女・e44117)は溜息を吐く。
「あそこだ! でっかい猫が動いてるぜ!」
 ピンと狐の尻尾を立てた鉋原・ヒノト(焔廻・e00023)が敵の姿を見つけ、仲間達に教えるように指さす。視線が集まり地上で動く物体を見つける。それは白い巨大な猫のような姿をしている。それは片腕を上げ、小判を腹に抱えた招き猫。だがそのサイズは大きく、周辺の建物と同じくらいのサイズがあった。その行く先には逃げる人々の姿がある。
「なんともデカい招き猫だねぇ。でっかい福を持ってきてくれるといいんだけど……」
 あれだけ大きいなら大きな福を持っていそうだと、獅童・晴人(灰髪痩躯の陰険野郎・e41163)は招き猫を見下ろす。
「そ、それでは行きますわよ……ひやああああやっぱこわいですわぁあああぁあぁ!」
 高所恐怖症のフィルメリア・ミストレス(夜の一族・e39789)はヘリオンから飛び出し、悲鳴を上げながら地表へと落下する。
「ん、行こう」
 続いて対照的に無表情のままルエリラ・ルエラ(幸運エルフ・e41056)が飛び出し、ブーツに翼を生やして滑空する。そして殺気を辺りに放ち人払いを行った。続けて他のケルベロス達も地上に着地する。
「ん……ねこちゃん! ねこちゃん! にしてもデケェ招き猫でござるねェ。デカイ分の福があるんなら残したいぐらいでござるが」
 間近で見るその大きさにテンションを上げながら、エドワード・リュデル(黒ヒゲ・e42136)は着地と共にパンジャンドラムを召喚し、カラフルな煙を巻き上げながら疾走して煙幕のように敵の視界を塞いだ。
「大きな招き猫ネ。店頭に並べるには大きすぎアルヨ」
 チャイナ服を着た李・風美(胡乱でチャイナな瓶底眼鏡・e40773)は幾らくらいで売れそうかと商人的視点で観察しながら、大きな袖から取り出した銅鑼を鳴らして敵の注意を引こうとする。
『んにゃ』
 すると招き猫が振り向き、下部のタイヤが動いて音を追うようにこっちへとやって来る。
「HEY! 悪いカムカムキャット! こっちが相手デース!」
 コヨーテに変身したオリビア・ローガン(加州柳生の伝承者・e43050)はワンワンと吠えて挑発し、お尻を向けてこっちに来いと敵を誘い、逃げる人々から遠ざけようとする。猫はその誘いに乗って人気の無い方へと進んだ。

●巨大招き猫
『んにゃー』
 左腕をぐるぐると回し招き猫が周囲の建物を吹き飛ばしながら迫る。
「こいつも放置される前は、客や福を招いていたんだろうけど……こうなった以上、倒すしかないんだよな」
 敵の前に立ったヒノトは振り下ろされた腕をロッドで受け、力を受け流して逸らし地面を叩かせた。
「猫は好きですし、招き猫もかわいいとは思いますけれど……これはちょっと……大きすぎますわねぇ……」
 呆れたように見上げたフィルメリアは礫を敵の足元にばら撒き、タイヤに穴を開けて速度を落とさせた。
「でっかいまねき猫。可愛いけど、止めなきゃ」
 注意を引こうとルエリラは魔力で覆った弓を引き、光の弓から巨大な雷が矢として放たれる。眩い閃光が駆け敵を貫き内部から感電させた。
「商人としては招き猫を壊すのは気が引けるアルガ、災厄招くなら容赦しないアルヨ!」
 その隙に風美は両手で輪を作り周辺からマネーギャザで一万円分の現金を集め、それを消費して敵にも負けぬ巨大な招き猫の精霊を呼び出した。そして猫パンチを繰り出し敵を怯ませる。
『んんにゃぁー!』
 対抗するように招き猫も猫パンチを叩き返し、キャットファイトが繰り広げられ、精霊はかき消された。んにゃーと勝利を招き猫が宣言するように鳴いた。
「デッカイねこちゃんに対抗する力をプレゼントするでござるよ」
 エドワードはオウガ粒子を展開して仲間達を包み、超感覚を目覚めさせて戦闘力を高める。
「いやあ、いい天気だねぇ本当。青い空に赤いモミジもよく映える」
 メカメカしい甲冑を纏い巨大なチェーンソー剣を片手に晴人が話しかける。
「せっかくの観光日和なんだ。邪魔するってのはよくないね」
 そして無骨なチェーンソーで敵を斬りつけ、唸る轟音と共に装甲を削り取っていく。すると招き猫の注意が向けられ猫パンチが振り下ろされる。それをチェーンソーで受け止め片膝をつきながら堪えた。押し潰そうと体重を乗せる招き猫に、ビハインドの夜明けの口笛吹きが金縛りを掛け力を弱める。その隙に晴人は地面を転がるように猫パンチから逃れた。
「OH! ビッグな招きキャットデース! 悪戯する子にはお仕置きデース!!」
 コヨーテの姿から戻ったオリビアは背中に2本の巨大チェインソウアームを召喚し、駆動する刃で敵の背中を斬り刻む。
『んにゃーん』
 だが背中を向いたままの招き猫が腕を回転させ、背中越しに掬い上げる猫パンチでオリビアを吹き飛ばした。
「向こうへ避難してください。ダモクレスは我々ケルベロスが引き留めるので安心してください」
 皆が敵を引き付けている間に、ドロッセルは人々を守るように動きながら避難誘導を手伝い、警察と連携して安全に人々を逃がす。
『んにゃー!』
 猫は右手に抱えた人よりも大きな巨大小判を投げ飛ばした。仲間を守ろうとヒノトが前に出てロッドで防ぎ、勢いに負け吹き飛ばされる。調子づいた招き猫は新たな小判を用意する。
「危ないから、抑える」
 ルエリラは御業を出現させて敵に組み付かせ、招き猫の行動を僅かな間抑え込む。
「ライトハンドは人招き、レフトハンドはマネー招きと言いマスが……下半身がタンクな招きキャットはケルベロス招きデース!!」
 駆けながらオリビアは黒い液体を荒縄のように伸ばして敵に巻き付け、ぐるぐると拘束していく。
「近くで見ると一層デカく感じるねぇ、解体しないと片付けられないかな」
 晴人は左手にナイフを抜き、チェーンソーとの二刀流で敵を斬りつけた。連続で走る刃が分厚い装甲を剥ぎ取る。
「どんなダメージもこいつで即効回復ですぞー!」
 エドワードは赤十字マークの袋をヒノトに投げつけてぶつけ、不可思議な事に中の医薬品が効果を発揮して怪我が治療される。
「猫は暖かいのが好きだろ、ならこいつをお見舞いしてやる!」
 立ち上がったヒノトが竜の幻影を生み出すと、その顎から炎のブレスが吐き出され招き猫の表面を焼く。
『んにゃにゃー』
 猫の手が回転し拘束を破り、上から叩き潰そうと振り下ろされる。
「猫の手もこれだけ大きいと危ないですわね」
 フィルメリアは礫を飛ばして敵の腕を撃ち抜き、軌道を逸らして空振りさせた。
「避難完了しました。ここから反撃に移りましょう」
 誘導から戻ったドロッセルが懐に入ってパイルバンカーの杭を撃ち込み、冷気を放って傷口から凍結させた。
「避難が終わったなら、後は倒してしまうだけアル!」
 助走をつけて跳んだ風美は飛び蹴りを浴びせ、敵を大きく傾かせた。だが転ばせるには至らず、ダルマのようにゴロンゴロンと揺れ動く。
「これで粉々に砕くアルヨー!」
 風美は袖から龍の胴体を模した固定砲台を取り出して、咆哮のような轟音と共にぶっ放し爆撃して招き猫の表面を砕いた。
 すると招き猫はブンブン腕を振り回して続く砲弾を弾き、周囲の建物を薙ぎ倒し暴れ回る。
「こっち、上から行く」
 ブーツの翼を羽ばたかせたルエリラは手の届かぬ場所まで高くジャンプし、急降下すると頭に蹴りを叩き込んだ。そして蹴って離れるルエリラを追うように猫が動く。
「スゴイ勢いデース! これなら福をいくらでも招きそうデース!」
 注意が逸れている間にオリビアが刀を抜くとチェインソウのようなエンジン音が響く。その刃で敵を斬りつけると、まるで削るように敵の装甲が抉れた。
「動くたびに物が壊れてしまいますわ。少し大人しくしてもらいますわよ」
 フィルメリアの黒い服の一部が溶けるように液状化し、鋭く槍のように伸びて敵を貫き拘束するように巻き付く。
「ならタイヤを潰すぜ。頼んだぞ、アカ!」
 ヒノトの手にしたロッドがネズミに姿を変え、敵に向かって駆け出し敵の前タイヤを斬り裂きパンクさせた。
『んにゃ~~ん』
 猫の鳴き声が響く。それは聴く者の心を穏やかにさせ闘争心を奪う。
「何だか気の抜ける鳴き声だねぇ……んにゃー」
 仲間を守ろうと前に出ていた晴人は、鳴き声に魅了され思わずにゃーんと猫のように鳴いてしまう。
「ねこちゃんねこちゃん! ねこじゃらしでござるよー」
 すぐにエドワードは小型ドローンを何機も飛ばし、敵を邪魔し仲間達を癒す。
『んにゃにゃーー!』
 そのドローン目掛けて猫が腕を振って落としていく。
「大きくとも動きが単調なら恐るるに足らずです」
 ドロッセルは棍をヌンチャクに変形させて、振り回し遠心力を加えて叩き込む。敵の攻撃を側面から叩きつけて捌き、その隙に何度も腹に打ち込んだ。

●猫の鳴き声
『んにゃ~~』
 猫が大きな声でもう一度鳴き、ケルベロス達の心を猫っぽくして、ヒノトとオリビアがんにゃーと鳴いた。
「鳴き声には気を付けてください。猫のようになってしまいますよ」
 大地の惨劇の記憶から魔力を抽出したドロッセルは、それを仲間達に与え魅了されていた心を癒した。
「黒猫にしてさしあげますわ!」
 フィルメリアは幻影の竜を呼び出し、息吹が炎となって敵を包み燃え広がる。それを嫌がるように猫が後退する。
「そこは既に封鎖してるアルヨ」
 風美が袖から出した銅鑼を鳴らすと、敵の足元で爆発が起こり後輪が一つ吹き飛んだ。
「タンクをクラッシュすれば、ただのビッグな招きキャットデース!!」
 オリビアは刀でタイヤを斬り裂き、次々とパンクさせて足を封じ機動力を奪う。
「福を招くのが仕事だろ。ちょっと頭を冷やしてこい!」
 頭を振って意識をはっきりさせたヒノトは冷気を生み、氷へと変換してロッドに纏わせて振り抜き、鋭い穿氷を飛ばして体中に穴を開け凍傷を与える。
「危うく招き猫のポーズをとるところだったよ。もう鳴き声に惑わされないからね」
 晴人はチェーンソーで腹を抉り、ナイフを突き立てて傷を深くする。そして猫が攻撃する前に飛び退いたところへ猫パンチが振り下ろされ地面を砕いた。その隙に反対側から夜明けの口笛吹きが周囲の破片やらを弾丸のように飛ばして敵にぶつけた。
「大きいと、小回りは利かない」
 その間に背後に回り込んだルエリラは魔竜のオーラを腕に纏わせ、刃のような竜翼のオーラを振るって斬り裂いた。
「みんなガンバルでござるよ。終わったら煮芋が食べ放題ですぞ!」
 エドワードは呼び出したパンジャンドラムを自在に戦場を駆け巡らせ、カラフルな煙で士気を高め痛みを取り除く。
『んにゃにゃー!』
 傷つき焼け焦げた招き猫が小判を投げ腕を振り回し暴れる。
「そうはさせません。攻撃は引き受けます」
 下からドロッセルはパイルバンカーを撃ち込み、勢いを相殺して腕を受け止めた。
「福を招くならともかく、災いを持ってくる猫は遠慮するよ」
 晴人がチェーンソーで腕を受け止め、ナイフを振り抜き手首から斬り飛ばした。
「ここからは自腹アル……さっさと仕留めてしまうアル!」
 袖から一万円札を取り出した風美は、それを呪符として使用し招き猫の精霊をもう一度呼び出す。精霊が猫パンチを繰り出すと、敵もまた猫パンチを繰り出し互いを殴り合う。一見のんびりした叩き合いに見えるが、その質量から繰り出すパンチは重機の如き重い一撃だった。
「ふふ、すこ~し痛いですわよ?」
 虚空から巨大注射器を引き出したフィルメリアは、敵に針を突き刺してヒール力を過剰に注入し、オーバードーズを誘発させて招き猫の命を削り身体を麻痺させた。
「コヨーテはワンワンと鳴くものデース!」
 オリビアは2本の巨大チェインソウアームを操り、敵をズダズダに斬り裂き更には刀で斬りつけ装甲をバラバラにした。
『んんにゃー!』
 招き猫は力を入れ腕をゆっくりと回転させ始める。
「仕上げといくか、行くぞアカ!」
 動き回るヒノトが敵の注意を引き、その間にアカが猛スピードで駆け、敵の身体をズダズダに切り裂いていく。そして背後に回り込んだヒノトはアカと合流すると、ロッドに変化させ氷の棘を宿して叩き込んだ。
「ん、終わらせる」
 ルエリラは魔力を通し光る弓を構え、放つ雷撃が敵を射抜き内部の機械をショートさせ腕の振りを止めた。
「残念でござるが、ねこちゃんとはこれでお別れでござる。福だけは残していってほしいでござるな」
 スイッチを押してエドワードがパンジャンドラムを突進させ、ぶつかると爆発が起きてボロボロだった招き猫をバラバラに吹ッ飛ばした。

●秋の景色と芋煮
 戦いが終わり避難していた人々が戻って来る。紅葉に染まる美しい自然の中、ケルベロス達が芋煮を作っていた。
「ワオ! ビューテフルなレッド! ジャパニーズオータムカラーデスね!」
 オリビアは紅葉を拾い来れなかったウィルマへのお土産にする。
「芋煮が完成しましたわ。芋煮会を始めますわよ」
 フィルメリアが自信作の芋煮を仲間や観光客にも振る舞う。
「うんうん、そういえばもう芋煮の季節だ」
 しっかり味の沁みた芋を晴人は味わう。日本の景色にその味はよく馴染んだ。
「観光地だけあって自然豊かな場所でござるねェ。芋煮が似合う風景でござるよ」
 のんびりとエドワードが芋煮を食べながら風景を眺めた。
「綺麗だなあ。山が紅に染まるこの時期が、やっぱ一番好きだ」
 ヒノトは景色を眺め、受け取った芋煮をいただく。
「食べ物片手にってのも、贅沢でいいもんだな」
 アカにも分けてあげながらヒノトはホクホクの芋を頬張った。
「美味しいですね。スイーツに使っても良さそうです」
 ドロッセルは芋を食べながら、和風なスイーツにいけそうだと思考する。
「牛肉しょうゆの山形風、豚肉味噌の仙台風、ミックスも有るアルヨー!」
 出来た特性芋煮を風美が観光客にも渡し、それを食べた人々が美味しいと笑顔になっていく。
「芋煮亭はいつだって新鮮な芋煮を販売中」
 その味を多くの人に知ってもらおうと、ルエリラも芋煮を食べて美味しい事をアピールする。
「さぁオリビア特製芋煮も召し上がれデース!!」
 オリビアは特大ミートボールの入ったホットソース味の赤く染まった激辛芋煮を食べさせようと、ヒノトの器にそろりと入れた。景色に魅入って気付かずそれを口にしたヒノトはビクッと耳を動かし尻尾の毛を逆立てた。
 自然の作る豊かな景色の元、人々は目と舌で秋を堪能していた。

作者:天木一 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年12月1日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 2
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