慎ましいは美しい

作者:天枷由良

●狙
 東京都内。ビルのワンフロアにて行われているコスプレイベント。
 ――それを天井裏から眺める忍びが二人。
「……な?」
「……うん」
 言葉少なに語る彼らの視線は、一人のうら若き乙女を捉えている。
 その少女は背が小さく、胸も小さく、尻も小さく、気も小さそうな、なんというか『控えめ』を擬人化したような雰囲気であった。
 格好も地味な色の制服だ。しかし周囲がカラフルなウィッグと、派手だったり露出高めな衣装で埋め尽くされているからか、控えめさが却って人目を引いている。
「いいな?」「……うん」「いじくりたいな?」「……うん」「さらうか?」「……うん」
 かくして二人は天井をぶち抜き、目標に至るまでの客やコスプレイヤーを次々と斬り伏せて、少女に手を伸ばした。

●ヘリポートにて
「『影羽衆』という螺旋忍軍の動向を掴んだのだけれど……」
 ミィル・ケントニス(採録羊のヘリオライダー・en0134)は少々困惑気味で語りだす。
「彼らはサブカル系の美少女や美少年を誘拐した後、洗脳・改造を施して他のデウスエクス勢力へと売り渡すことを目的に動いているようなのよ」
 なんでサブカル系なのかしらねぇと首を傾げるミィルであったが、それはさておき。
 罪もなき少年少女を拉致ったり改造したり、何処かのデウスエクス勢力の戦力増強などを見過ごすわけにはいかない。
「襲撃先であるコスプレイベントに向かって、影羽衆の企みを阻止しましょう」

 戦場となるコスプレイベント会場から、事前に人々を避難させることはできない。
 予知が変わってしまうからだ。誘導などは、影羽衆が出現してから行うしかない。
 もっとも、現場はすれ違うのも厳しいような混雑具合ではないので、逃げてと呼びかけるくらいで大丈夫だろう。
「それよりも気に留めておくべきは、影羽衆が一人の女の子を狙っていることね。彼らの目的は虐殺でなく誘拐だから、標的とされている子を捕らえられてしまうと不味いわ」
 そこでミィルは、敵の趣味嗜好を逆手に取ってはどうかと提案する。
「ええと、影羽衆の狙いは『背が小さくて胸も小さくてお尻も小さくて、ついでに気も小さそうな女の子』よ。………年齢は十五歳から二十歳くらいまでな気がするわ、多分」
 そのイメージに合致するケルベロスがいれば、敵は一般人の女の子よりもケルベロスを狙ってくるだろう。また『気の小さそう』な部分は演技でもどうにかなりそうだ。
「此方に狙いを引き付けておけば、本来狙われるはずだった子も逃げやすくなるはずだし、迎え撃つ態勢も整えておけるでしょう。螺旋忍軍なんかに魅力をアピールするなんて勿体無いことだけれど、これも人々を守るためだから頑張りましょうね」


参加者
シエナ・ジャルディニエ(攻性植物を愛する人形娘・e00858)
月枷・澄佳(天舞月華・e01311)
エルモア・イェルネフェルト(金赤の狙撃手・e03004)
ミレイ・シュバルツ(風姫・e09359)
カッツェ・スフィル(しにがみどらごん・e19121)
輝夜・形兎(月下の刑人・e37149)
リリエッタ・スノウ(小さな復讐鬼・e63102)
リリベル・ホワイトレイン(怠惰と微睡・e66820)

■リプレイ


(「準備完了。あとは待機する」)
 可愛らしい浴衣に着替えて来たミレイ・シュバルツ(風姫・e09359)は空きスペースに入り込み、足元に荷物を置いて会場内を見回す。
 その瞬間、ぱちりと目が合った男が一人、撮影許可を求めてきた。
 こうしたイベントならコスプレイヤーを撮る“カメコ”は居て当然だ。
「……あの、これでいい?」
 やや物怖じする演技を交えてポーズを取る。
 ――OKです。ありがとうございます。できればもう一枚、今度は伏目がちな感じで。
 下手な態度で遠慮のない要求をかました男は、さらに幾度か姿勢を変えさせてシャッターを切る。
 そして満足気な顔で礼を告げると、今度は囮役の一人であるシエナ・ジャルディニエ(攻性植物を愛する人形娘・e00858)が居る方へと去っていった。
 対してミレイは――念の為にと巻いた晒が少々きつかったかもしれない。ふぅと小さく息吐いている。
 その一部始終を目撃した輝夜・形兎(月下の刑人・e37149)は、
(「もしかして、意外と体力勝負なイベントなのかな?」)
 ふとそう思いつつ、キャスケットを深くかぶり直す。
 オーバーサイズのパーカーに隠した尻尾も気になるが、それ以上に大きな兎耳は“慎ましい”と言い難い。一応は囮として臨んでいる以上、その溌剌とした形兎らしさ溢れる部分には暫く忍んでいてもらうのが賢明だろう。
 それにしても、このコスプレイベントとやらは独特の熱気を孕む不思議な空間である。海も山も畑も竹林もないコンクリートジャングルで、こんな催しが開かれていることを形兎は知るべきだったのか否か。
 しかしまあ、来たからには空気を味わっておくべきかもしれない。
 すぐ避難の呼びかけが出来るようにと構えつつ、形兎は場内の人々に目を向ける。
 レイヤーは流行りのアニメや名作ゲームなどのキャラに扮している者が多かった。形兎にはあまり馴染みのないところだろうが……夜毎ネトゲに興じていたりするリリベル・ホワイトレイン(怠惰と微睡・e66820)などには「なんか覚えがある」ものがちらほら見受けられ、人々を誘導しやすいようにと陣取った出入口の近くからウイングキャットの“シロハ”と一緒に眺める光景は、テストの答え合わせをするようだ。
(「……ちょいちょいいるなー、メイド」)
 かくいうリリベル自身もメイド姿なのだが、それは参加者っぽく紛れることが目的であるからいいとして。メイド×鞭、メイド×大剣、メイド×マシンガン――とまぁ、皆々穏やかでないものを手にしている。メイドには戦闘技能が必須なのかと錯覚してしまいそうだ。
 だからこそ、リリエッタ・スノウ(小さな復讐鬼・e63102)の姿は目を引いた。
 メイドはメイドでも英国風の本格的かつクラシカルなスタイル。それを纏った十四歳の少女は、殆ど直立不動で佇んでいる。
 表情の乏しさも相まって、随分落ち着いた雰囲気に見えた……が、本人はそうでもない。
 慣れない恰好。初めてのイベント。そして迫りくるカメコ。
 圧が凄い。
「……ええと……その……」
 何をどうすればよいものか。
 立ち尽くすリリエッタ。それを見かねて声かけたのは一般参加の女性レイヤー。
 ――コスプレは初めたばかりかな? 撮られるのは嫌じゃない?
 そんなやりとりを交わした女性はリリエッタにメイドらしい仕草を教示する。例えば手を前で組んでみるとか。ほんの少しだけエプロンドレスの裾を持ってみるとか。
「こう、かな?」
 ――いい感じ!
 リリエッタの初々しさに絆された女性は顔を綻ばせて、次はこう、次はこうと指示を出す。可愛い初心者さんに色々教えたくなっちゃう人種は何処の界隈にもいるのだろう。
 そんな様子を暫し眺めた後、カッツェ・スフィル(しにがみどらごん・e19121)は視線を一人の少女へと移す。
 予知で影羽衆に狙われていた子だ。確かに背も胸も尻も小さくて気弱そうで、影羽衆なんかじゃなくても悪い大人に攫われてしまいそうな雰囲気を醸している。カッツェも囮役を買って出たが、果たしてあのくらい“慎ましく”振る舞えているだろうか。
 まず服装。これは少女と同じくらい地味な色合いの制服だから大丈夫だ。
 胸は晒を巻いて対処した。身長だって小さい部類に属しているはず。
(「あとは……」)
 気性――どちらかと言えば強いほうだろう。
 それから尻――うん、分からん!
 しょうがないからドラゴニアンの証たる尻尾をでろーんと垂らし気味にすることで隠しつつ、気弱さも演出してみた。
 後は間抜けな影羽衆が引っかかるのを待ちながら、万が一どの囮にも釣られなかった時に備えて、じっと少女を見守っておく。
 そのためにはなるべく話しかけられないように……と、人混みを避けていくカッツェと同じように、月枷・澄佳(天舞月華・e01311)も喧騒とは距離を置いていた。
 白衣に緋袴の着慣れた巫女装束で壁際に立ち、俯き加減で目元を隠す。そうしていれば通りすがる人々もなかなか声はかけてくれず、見えるのは自らの――自らの慎ましい身体ばかり。
(「……大丈夫、です。きっと成長はします、するはずです」)
 期待を込めて胸元に片手を添える。
 そんな娘がいる一方で。
 此方も正統派巫女服で顔を伏せて、時折思い出したように周囲の華やかなレイヤーと自分を見比べて肩を落とすエルモア・イェルネフェルト(金赤の狙撃手・e03004)なんかは晒を巻いていたりするのだから、世の中不平等である。
 まあでも、皆違って皆良いって偉い人も言ってた。
 例えば澄佳の艷やかな黒髪も美しいが、エルモアのきらびやかな金髪も美しいもの。
 そしていつもは縦ロールの金髪が、今日は巫女服に合わせてストレートロングになっているのもまた良いもの。
 ……え? 巫女なら黒染めしてこいって? いやいや金髪巫女なんて沢山居る。狐娘なんかも大概金髪巫女服だし――とまあ、それはさておき。
(「元より慎ましいわたくしですもの。これで十分でしょう」)
 本気(マジ)の自己評価を下して、エルモアも敵襲を待つ。


 かくして多数のケルベロスが囮役に扮した中。
 影羽衆が目をつけたのは――澄佳であった。
 天井をぶち破り、二人の忍びが壁際の巫女へと迫る。しかしケルベロスたちはめいめいに動いているから、咄嗟に澄佳を守れるのは澄佳自身だけだ。
「な?」「うん」
 ぼそぼそと呟きながら影羽衆<壱>は忍者刀を抜き、<弐>が幾つもの手裏剣を投げる。
 斬撃耐性を備えてきたとはいえ、不意をついての攻撃は容赦なく澄佳を斬り刻む。巫女装束が破れ、微かに露わとなった乙女の柔肌をなぞるような一太刀に、足は一歩も動かせない。
 それでも澄佳は怖めず臆せず、
「皆さん、逃げて下さい!」
 果敢に声を上げて長剣を抜き放つと、影羽衆を牽制しながら床に守護星座の陣を描いた。
 時を同じくして形兎が避難誘導の呼びかけに回り、リリベルはオラトリオの翼を翻して出入口の上に張り付く。
「ここはウチに――ケルベロスに任せて!」
「こっちこっち! 外に出たら右ね! はいそこ押さない慌てない!」
 スピーカーも兼ねる“ウサギ型アームドフォート”から響く形兎の声と、予め確認しておいた案内板の避難経路に従って指示を出すリリベルの言うとおりに、人々は一定の秩序を保って逃げていく。
 その流れに逆らうのはケルベロスだけ。
「フィーッシュ! かかりましたわねアホが!」
 慎ましさのメッキを剥ぎ取ったエルモアが叫び、片腕をぎゅるんぎゅるん回して駆け出す。カメコ二人組が逃げながらグランダーだの稲妻十字だのと呟いていたが、それは物凄くどうでも良い話。
「変な仮面のコスプレをした二人! 此処から逃しはしませんわよ!」
「……」
 何故だろうか。螺旋の面をしているはずなのに、影羽衆が物凄く不快な表情をしているように感じた。
 が、それもまたどうでも良い話だ。間合いを取ろうとする<壱>に猛然と飛びかかって、エルモアは拳を叩き入れる。
 ぎゅるるるる。回転する腕に巻き取られた影羽衆の忍装束――アニメ柄のシャツがびりりと破れていく。
「……!」
 面の向こうから歯噛む音がした。
 しかし一番近くにいたエルモアでさえ聞き流したそれを、これから仕掛けようというケルベロスたちが気にするはずもない。
「のこのこ釣られて出てきてさあ、馬鹿じゃないの? だからお前たち螺旋忍軍はダメなんだよ」
 痛烈に吐き捨てたカッツェが黒い大鎌に降魔の力を宿して襲いかかり、
「【鎌鼬】」
 ミレイは強化術式の刻まれた戦闘靴で、よくよく狙って跳び蹴り一閃。真空の斬撃を撃つ。
 どちらにも対応できず<壱>の身体は澄佳の何倍も傷つけられていく。
 そこに、未だ微動だにしていなかったシエナから茨状の蔦が伸びた。
 薔薇の攻性植物“ヴィオロンテ”の一部だ。宿主とは対照的に右へ左へ、縦横無尽に動き回る蔦はすぐさま敵を絡め取る。
 そしてふらりと詰め寄ったリリエッタが、メイド服の裾を摘み上げて――。
「えいっ」
 無表情で、しかし無邪気に股ぐらを蹴り上げた。
 デウスエクスもびっくりの蛮行である。影羽衆のそこが普通の人間と同じ構造かは定かでないが、絵面は見るからに痛々しい。男性ケルベロスが居なくて本当に良かった。
 そして事実、無視できないほどのダメージはあったようである。なにせ茨での捕縛からクラッシャーの一撃だもの、仕方ない。
「ぐおぉぉぉっ……!」
 <壱>は下半身を押さえて崩れ落ち、芋虫みたいに丸まってゴロゴロとのたうち回った。
 <弐>もにわかに体を震わせる。苦しむ同胞には手を差し伸べてやりたいのだろうが、避難誘導を済ませた形兎とリリベルを戦列に加えて万全となったケルベロスを――そして同じ目に遭うことを警戒してか、動くに動けない。
 そんな様子を一瞥したリリエッタは、苛立ちを滲ませながら<壱>に詰め寄った。
「どうしてリリを無視したのかな?」
「……は……?」
「慎ましくなかった?」
「あー、それカッツェも聞いておきたいな。なんで澄佳だったの? 巫女服?」
「だとすればわたくしが選ばれないのはおかしいですわ!」
 エルモアの抗議は全員で華麗にスルーして、さらにミレイが問う。
「背の小ささ、とか?」
「ウチはともかく、リリベルお姉さんは澄佳より小さいよね」
「私はほら、別に慎ましくしようとはしてなかったし?」
「Petit……一番小さいのはわたしだと思いますの」
 形兎にリリベルにシエナも交えて、考察すれど答えは出ず。
 ならば吐かせるしかない。ケルベロスたちは改めて敵意を向けた――が、しかし。腐っても忍びなのだろう。影羽衆<壱>は疑問に答えることなく跳ね起きて両手を突き出す。
 <弐>も同じように腕を伸ばせば、不可避の波がばちばちと弾けるような音を伴って前衛のケルベロスに襲いかかった。
 視界が揺らぐ。影羽衆の姿がぶれる。討つべき相手を見失った茨と銃と鎌が互いに向き合う。
「……かかった」
「……仲間割れ」
 囁き合う影羽衆の、低く小さな声に僅かな嘲笑が入り混じる。
 だが、それも束の間。
「シロハ!」
 リリベルの声にふわり飛び上がったウイングキャットが清らかな羽ばたきを送り、
「みんな、しっかり!」
 形兎も呼びかけつつ「ブラッドスタ―」をスピーカーから響かせた。
 一人と一匹のメディックにかかれば、不快な空気も殆ど吹き飛んでしまう。
「Fureur! 逆襲ですの!」
 我に返ったシエナがいち早くヴィオロンテを放つのに合わせ、蜂と見紛うボクスドラゴン“ラジンシーガン”が体当たりを仕掛ければ、また流れは一気にケルベロスの方へ。
 まずはエルモアが<弐>に向けてバスタービームを放って牽制。仲間が全力で攻めかかる時間と隙を作った。
 澄佳は御業の力で<壱>を縛り、カッツェは蒼い大鎌で斬りかかる。深く深く身を傷つける一撃に耐えて縛めをどうにか振り払った相手に、リリベルが竜砲弾を発射。間近で炸裂したそれに足を取られた刹那、絶妙な加減で制御されたミレイの鋼糸が絡んで<壱>から自由を奪う。
 そして。
「これで決めるよ、スパイク・バレット!」
 大きな眼鏡をかけたサキュバスの残霊を呼ぶと同時に、スカートの中から自動小銃を取り出したリリエッタが、荊棘の魔力を込めた弾丸を撃てる限りに撃ち放つ。
 それは<壱>の破けた装束の下の露わとなっていた肉体を穿って、元から慎ましかった彼を完全に沈黙させてしまった。

 さらにケルベロスたちの攻勢は続き、一人になった<弐>を瞬く間に追い込んでいく。
「おっーほっほ! 今日は大和撫子スタイルなわたくしの美しさにひれ伏しなさい!」
「ああああああああッ!」
 大和撫子は高笑いなんてしない。エルモアの振る舞いと、四方を囲む特殊兵装“カレイド”を反射してから来たビームの両方に苛まれた哀れな影羽衆は、子供のように喚いて地団駄を踏んだ。
 しかし、そうしたところで彼らが求めた“慎ましさ”なんてものはやって来ない。
 来るのは死神の鎌くらいなものだ。カッツェは刃を首に押し当て、再度澄佳が選ばれた理由を問う。
「……い、言えば助けてくれるのか……?」
 一縷の望みを託した問いに、カッツェはにんまりと笑うだけ。
 それをどう解釈したものか。進退窮まった<弐>はカッツェとミレイとリリエッタを指差して一言。
「き、君たちでもよかったんだけど。ピンと来たのがあの娘だったもので」
「ふーん、そう」
 良かったってなんだよお前何様だよ。
 そんな視線が幾つも向けられるなか。
「そもそも攫うとかなんとかさ。気に食わないんだよね」
 カッツェは淡々と言って、躊躇いなく刃を押し込むのだった。


「……えいっ!」
 何かイラッ☆ っとしたので、形兎は倒れた忍びを蹴りつける。
 ごろりと転がったそれは、程なく煙のように消えていった。
 そしてケルベロスたちはすぐさま会場の修復に移る。
 それも一段落した頃には、人々が少しずつ戻ってきていた。この世界の人間が根性の据わったものばかりなのは今更言うまでもないが、しかしイベントを再開しようという気概からコスプレに対する熱意がひしひしと伝わってくる。
 あの慎ましい娘だって、そうらしい。
 カッツェは無事に戻ってきた少女の姿を目に留めて――。
「……もしかして年齢さえ合えば囮は……いや、カッツェより大きいしそれはないか……? まあいいや、反省会……って、そうか居ないのか……いや、居なかったことを反省させてやろうそうしよう」
 何やら呟き、会場を飛び出していく。
 それを仲間たちは、ぽかんと見送って。
「……折角なので、私達も改めて参加しましょうか?」
「そうだね。……ねえー! ウチも撮っていいよー!」
「わたくしの美しさも存分に焼き付けてくださいまし!」
 澄佳の提案に乗って、早速形兎とエルモアが群衆に混ざっていった。

作者:天枷由良 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年10月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 2
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