●事件
ビルの屋上に一人立つ男性。
彼は夜の町の様子をじっと見ていた。
「夜なのに、どのオフィスビルも明かりがついている。人の出入りもある。わが社もそうだ。素晴らしい」
男性は拳を握り締めて感動で滝のような涙を流す。
「やはり、会社員となったからには24時間働き続けるのが良い……! 24時間勤め上げてこその会社員ッ! 24時間戦うことこそ、大正義なのだ……ッ!!」
男性は自分の理論に酔いしれるように天を仰ぎ見た。
「休憩10分、昼休み40分。トイレ休憩可。これだけ休んでいるのだから、後は社に詰めて働くべきだ。24時間働き続ければ、きっともっと社の売り上げも上がるに違いない。おお、俺の休憩時間が終わる。本当は午前中のうちの休憩がこんな時間になってしまったが、その努力している感じも素晴らしく心地よいではないかッ。残業代? 必要ないッ。金のことを考えるなど下賎な者のすることッ。人は24時間働くと言う高尚な仕事にこそ価値を見出すべきなのだ!!」
溢れる言葉はとまらない。
気づけば、男性は全身に鳥の羽を生やし、鳥人間型のビルシャナと化していた。
●依頼
オフィスビルの明かりを見て、24時間働くことこそ大正義だと気づき、男性がビルシャナ化してしまうと言う事件だと、セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002) は語った。
話を聞いて幸・公明(廃鐵・e20260) はそっと目を伏せる。まさかそんな本当にそんな主張をする者がいるなど。
「信じがたいことですが、本当に居たのですね」
「はい。このまま放置してしまえば、一般人を信者化し、24時間会社のために働くことこそ大正義と言うビルシャナを次々生み出してしまいます」
セリカはそう言って、その前に撃破しなければいけないことを付け足した。
「それはいけない。24時間仕事を強要されるなんて、ブラック企業にもほどがあります」
公明の言葉にうなずき、セリカは説明を続ける。
大正義ビルシャナは出現したばかり、信者はいない。しかし、ビルにはたくさんの会社員が残業しているため、大正義に感銘を受けて信者やビルシャナ化してしまう恐れもあるというのだ。
大正義ビルシャナは戦闘にならない限り、自分の大正義に意見を言われると反応してしまう。それは、賛成でも反対でもかまわない。とにかく、その習性を利用して議論を挑みながら、一般人を避難させると良いだろう。
「賛成意見でも反対意見でも、本気の意見を言わなければ、一般の方に向かって大正義の主張を始めてしまいますので、議論を挑む場合には本気でお願いします」
「つまり、今回のビルシャナの大正義とは、24時間会社のために働くことこそ正義、というわけですよね?」
公明の問いに、セリカがうなずきを返す。
「そうですね。あとは、『休憩時間以外は会社に詰めておくべき』だとか、『午前中の休憩時間が夜になるのは誇らしいこと』だとか、『残業代を請求するのは良くない』だとか言う主張もあるようです」
「なるほど。そして、議論を仕掛けているうちに、ビルの会社員たちを避難させるのですね」
セリカは言う。
ビルにはたくさんの会社員が残業している。だがビルシャナが大正義をすぐに主張できるのは、せいぜい最上階かもう一つ下のフロアくらい。避難は、ビル最上階の会社員だけでも十分だ。
また、できるだけ能力を使用せずに避難誘導を行うのが望ましいだろう。
「能力を使用してしまうと、大正義ビルシャナが戦闘行為だと判断する危険があります」
ビルシャナの戦闘能力については、破壊の光を放ってきたり、我々には理解不能な経文を唱えて心を乱してきたりするそうだ。
「大正義ビルシャナは、自分の大正義を信じきっていますので、説得は不可能です」
それどころか、大正義の心が周囲に伝染すれば、大惨事になりかねない。24時間働くことが主流になるなど、どんな地獄か。
これは何とかしなければならない。
セリカは公明とうなずき合い、説明を終えた。
参加者 | |
---|---|
エイダ・トンプソン(夢見る胡蝶・e00330) |
宮藤・恋華(明王論破のプロニート・e04022) |
玉榮・陣内(双頭の豹・e05753) |
シフカ・ヴェルランド(血濡れの白鳥・e11532) |
鋼・柳司(雷華戴天・e19340) |
幸・公明(廃鐵・e20260) |
グレイシア・ヴァーミリオン(夜闇の音色・e24932) |
リリベル・ホワイトレイン(怠惰と微睡・e66820) |
●
夜のオフィスビル街のビルの屋上で、今まさに全身に鳥の羽を生やしたビルシャナと化した男がいた。
「人は24時間働くと言う高尚な仕事にこそ価値を見出すべきなのだ!!」
24時間働くことこそ大正義と主張するビルシャナ。
その目の前に、ケルベロスたちが降り立った。
「人は働きたいから生きる訳じゃあないと思うんですけどね」
そのうちの一人、シフカ・ヴェルランド(血濡れの白鳥・e11532)だけは、そっと仲間の背後に周り屋上のドアへ手をかける。
「というか、そんな生活が続いたら体や精神を病みますよ」
さらに言えば、それを他人に押し付けようとするのはいかがなものかと思うのだが。
シフカがちらりと振り返ると、鳥人間となったビルシャナが声を張り上げた。
「なんと、覚悟が足りない!! 24時間働き続けるためには、覚悟も必要だ!!」
などと自らの持論を喚いている。
「と、ビルシャナ相手に説法は無駄でしたね」
自分の役割を思い、後のことは仲間に任せるとビル内部へと走った。仲間たちはシフカを見送り、改めて敵を向かい合う。
「くっ。貴様たち、もしや私の大正義の邪魔を?」
ビルシャナが警戒心をあらわに身構えた。
「24時間会社のために働くべき? いーい心掛けだな」
玉榮・陣内(双頭の豹・e05753)がニヤリと表情を作って腕を組む。
「ノンノン! 24時間戦えますかぁー? なんて労働精神など古臭くてナンセンス!!」
エイダ・トンプソン(夢見る胡蝶・e00330)は人差し指を立てて左右に振って見せた。
「なんだと?!」
自論に意見を投げかけられ、ビルシャナが言葉を返してくる。
「24時間労働は高尚というより、無駄が溢れているように思いますが……」
畳み掛けるように幸・公明(廃鐵・e20260)も声をかける。
「いや、違うぞ。24時間働くことこそ高尚な証拠なのだ!!」
「ご立派だけど、全員が全員そんな事をしたら経済が回らなくなって会社潰れるんじゃない?」
リリベル・ホワイトレイン(怠惰と微睡・e66820)が公明の後ろから言うと、仲間はなるほどと頷いた。
「見もしないで決め付けて欲しくはないなッ。私は、逆に、会社が活性化すると信じているぞ!!」
ビルシャナが声を張り上げて反論した。
「自分の大正義に意見を言われると反応してしまう習性ですよね」
「聞いてた通り、議論を仕掛けたら食いついてきたねぇ」
宮藤・恋華(明王論破のプロニート・e04022)とグレイシア・ヴァーミリオン(夜闇の音色・e24932)がひそひそと確認しあう。ビルシャナが議論に食いついている間に、避難を済ませてしまいたいところだ。
「ふぅ。私の大正義を理解させる必要があるようだな」
ビルシャナは完全に戦いの気配無く、両手を広げて語り始める準備をする。
その言葉に答えるかのように鋼・柳司(雷華戴天・e19340)が前へ出た。
「いや、プレゼンの時間だ」
ピクリ、と、ビルシャナが反応する。
こうして、ケルベロスたちはビルシャナの興味を引くべく舌戦を仕掛けた。
●
「お前は休憩時間以外は会社に詰めると言うが、それならば会社の中に生活スペースや各種娯楽施設を作って詰めやすくしよう」
「はぁ?!」
柳司の提案に、ビルシャナが唖然とする。
「働くのだぞ! 遊ぶための娯楽施設など!」
「そう言えば、午前中の休憩時間が夜になるのは誇らしいことだと主張していたな」
「もちろんだ! 達成感と献身的な労働の象徴である!」
誇らしげに胸をそらすビルシャナと、至極真面目な表情の柳司。
柳司は言う。
「では、休憩時間を12時間以上にすればいい。絶対に午前の休憩が夜に突入する。ついでに休憩を業務扱いにすれば、仕事時間も確保出来て完璧だろう」
何と言うことでしょう。24時間のうち12時間を休憩時間にすれば、午前中の休憩を夜に取ることも夢ではありません。
「?! 24時間、働いてこそだ!! 休憩を12時間も取るなど、怠けにもほどがある」
ビルシャナは必死で反論する。
「休憩は10分程度で良い。残業代など気にせず、とにかく働くことが一番である!」
「ああ、そう言えば」
柳司がぽんと手を打つ。
「残業代を請求するのが良くないのなら、残業代を請求しない代わりに、残業代を大幅に超える額のベースアップを行うのはどうだろう」
「そんなことを会社に提案できるか! 却下だ!」
ビルシャナは必死で提案を却下した。
「せっかく完璧な提案をしてやったのに」
柳司は残念そうに引き下がる。そして、心の中で思った。月並みだが、仕事がすべてと言うのは悲しい。家族を顧みる時間くらいは作るべきだと。
「ふん! もっとまともな案は無いのかね?」
「オレはスノーの為なら24時間だろうが48時間だろうが働き続ける事が出来るけどねぇ」
グレイシアは語る。
姉のためなら、容易い事だと!!
「そうだろうそうだろう。24時間働いてこそだな」
「えぇ? なんの価値も愛もない所で強制労働とかしたくないよねぇ」
ビルシャナの言葉を聞いて、グレイシアは嫌そうに首を振った。
「だが、会社のために働けるのだぞ?」
「絶対ムリ」
超拒絶。会社のためにというビルシャナの主張をばっさりと切り捨てた。
「ってゆーか愛があってこそのやりがいでしょ? 仕事に愛とかないもん。オレ」
「そ、そんな……! いや、まさか、仕事だぞ? 会社へ貢献しようとは思わないのか?!」
「別に無いなぁ。スノーのためなら良いんだけどねぇ」
グレイシアは絶対にこれだけは譲らない。
しばしにらみ合っていたビルシャナだが、根負けして視線を泳がせた。
「くっ! だが、私の主張を肯定する者もいるはず! 何故なら、ビルの明かりがたくさん灯っている! 皆働いている証拠だ!」
そこで陣内が口を挟む。
「だが考えてもみろ。10分の休憩と40分の昼休憩、それにトイレ休憩もOKとは、詰めが甘いんじゃないか?」
「何?」
「『24時間働くことが大正義』であれば、それらの休憩中や食事中にもできる仕事をやるのが正しいはずだ」
「確かに、休憩時間を引いたら、労度時間は24時間じゃ無くなります」
近くで聞いていたエイダがなるほどと相槌を打った。
「スキマ時間に細々とした雑務を済ませてしまうこと、これこそが効率アップの正義」
「い、いや。でも、休憩時間が全く無いのはコンプライアンス的に、ほら」
しどろもどろになりながらビルシャナは言う。陣内は首を振り、ぐいぐいと自論を展開した。
「何しろ朝も夜も働くことが正義なんだからなあ。昼だけ休憩OKってのは筋が通らない」
「そうだろうか。昼食時間を許すホワイトな企業、と言う印象では?」
「いや、それは、飯を食う時間が必要だってんなら朝も夜もそうだろう?」
どうせやるのなら、24時間ぶっ続けで行かなければ嘘だと陣内は主張する。
「ふむ。しかし企業としてのアピールには、ううむ。だが24時間働くことこそが正義。つまりは、24時間という時間すべてを会社のためにか」
まるで高尚な議論をしているかのように、ビルシャナがキリリと表情を引き締めた。
●
一方その頃。
「私はケルベロスです。このフロアに危険があるかもしれません。避難を行います」
屋上から最上階へ降りたシフカは、仕事をしていた一般人たちの避難を始めていた。夜も遅いが、残業をしている者達も多く、フロアにはまだまだ人がたくさんいた。
一般人は、見せられたケルベロスカードから危機が迫っていることを理解し、それぞれ席を立ち避難口へと急いだ。避難の時間は仲間達が稼いでくれている筈だ。
(「24時間労働は健康を害する為余程忙しい期間で無い限りは避けるべきですね」)
避難経路を誘導しながらシフカは思う。
(「それに、働いた分の給料はしっかり払うべきです」)
自分は上に立つ者なので、今回のビルシャナの主張には色々思うこともあった。
多くの一般人がフロアを移動し始めると、やはり足音などが気になってくる。仲間達はうまくビルシャナの気を引いてくれているだろうか。シフカは天井を見上げた。
●
屋上では、まだケルベロスたちがビルシャナの気を引き続けていた。
24時間労働について、公明はこのように提案する。
「しかし、人間は今の貴方みたいに頑丈ではありませんから、すぐに心身を壊しますよ」
「そうだろうか」
「通院や入院が生じ結局働ける時間が減る、病気など甘えと尚も使い続ければ辞職か死か。裁判沙汰になると貴重なリソースがそちらの対応に取られてしまいます」
ビルシャナはその話を聞いて、一瞬身を引いた。
「そこは、会社への忠誠心で乗り切ればよいのでは」
「昨日だってニュースになってましたよ。テレビ見てます? そんなことになれば、当然会社の印象も悪くなりますよ。取引先も減ってしまうかもしれません」
「ニュースは見ている。ビジネスマンとして当然だな。しかし、体力が無いのをカバーするのが、24時間労働と言う崇高な目的なのではなかろうか!」
ビルシャナは精神論を持ち出して、人間の肉体の限界から目をそらそうとする。
「うとうとしながら作られた書類なんて信頼度0ですからね、一から確認して手直しする二度手間が……」
ところが公明は遠い目をしてそんなことを語った。とても絵空事とは思えない。実体験、だろうか。
「幸さん、……何かあった?」
リリベルは気遣うように公明を見た。仲間達も、何かあったんだ、きっとそうだと囁き合う。
その後、リリベルがビルシャナへ目を向けた。
「こほん。あのね、どんな企業も消費者あってのもの」
「そんな当たり前のことなど!」
「消費者の一員たる会社員がそんな状態になったら日本経済沈没不可避」
リリベルは、勤務時間も賃金も無茶をすれば、結局は消費者でもある会社員が経済を回さなくなり困ると言う。
「うむ。24時間労働のためなら、日本経済など後回しだ!」
「いや、ちょっと何言ってるのかわかんない」
顔の前で手をひらひらと振った。
さらに、エイダが言葉を繋ぐ。
「それに、働く時に効率よく働き、定時退社しプライベートを充実させるスマートな働き方こそ現代人のデキる働き方なんだって知ってますぅ?」
口に手を当て、クスクスとビルシャナを見下したように笑って見せた。
「いや、それは間違った働き方だ。それでは24時間働けないではないか!」
「そんな一昔前の軍隊式運動部みたいは脳筋ビジネス思考、誰もついてきませんよぉ」
「激しく同意せざるを得ない」
クスクス笑うエイダの意見に、リリベルがうんうんと頷く。
「くっ。24時間労働は、古い考えではない。むしろ斬新な閃きだと思ってくれて良い」
馬鹿にされたことが分かったのか、ビルシャナは怒りに震えながら大声を上げた。だが、議論している間は、反論してしまう。ビルシャナの性質だった。
まだ避難は終わらないのだろう。シフカが戻ってくるまでは、ビルシャナをひきつけておくのがベストだ。
「ええい! 私はこの教えを広めねばならんのだ! 24時間会社のために働き続けると言う教えを!」
ビルシャナが叫ぶ。
「その主張異議あり!」
そして恋華が動いた。
「長時間労働を強制するブラック企業ばかりでは心の病に侵されて過労死する人が続出して経済が成り立たない……」
「それは! 根性でなんとか――」
「などとでも言うと思ったか!」
反論しようとするビルシャナに、かぶせ気味に恋華は言う。
「プロの無職をナメるなよっ! 私は働けないのではない、働かないのだ!」
「なんだと!! なん……え?」
ビルシャナは一瞬言葉に詰まり恋華を見た。しかし恋華は止まらないッ!
「この違いが分かるか! 労働なんてのは1秒だって多すぎるッ!」
堂々と、そう主張した。
「そ、そんな――、いや、働けばよいのでは」
「おかしいか? そんな考え、間違っていると思うか? 思うよな、そうだろうな」
「あ、はい」
「何度でもいう、私はプロの無職。つまり働かない事が仕事」
少しだけトーンダウンして恋華はゆっくりと言葉を紡ぐ。
「働かない事が――仕事???」
戸惑いのビルシャナ。
恋華は仁王立ちしふんぞり返った。
●
「その意味で私の主張とお前の主張は同じだ! 会社員になったから24時間働くのだろう? なら、無職なら24時間働かないのが仕事だろうが!」
「何言ってるのか理解に苦しむ! しかし、勢いだけはあるな、その意見!!」
ビルシャナは勢いのある恋華の言葉に、ごくりとつばを飲み込んだ。
「学生は24時間学問か? 主婦は24時間家事だけか? 矛盾しているんだよ、お前も、私も!」
「くっ?! そんなはずは無い。私の大正義に、矛盾など……ないッ」
「それでも、私はプロのニートだ!」
若干かみ合っていないながらも、二人はにらみ合い熱く火花を散らした。
ケルベロスとビルシャナのやり取りは時間を稼いでいる。それにビルシャナもヒートアップして、階下の物音など聞こえていない様子だ。
その時、屋上のドアが開きシフカが姿を見せた。
仲間達がハッと彼女の顔を見る。
「とっとと殺して終わらせますか」
シフカから一言、それで良かった。一般人が無事避難を完了したのだろう。
議論を交わしていた雰囲気を一変させ、ケルベロスたちが武器を取り出した。
「な、何だと?!」
一呼吸遅れるビルシャナ。
「戦闘準備完了……では、行きましょうか」
シフカの掛け声とともに、ケルベロスたちがいっせいに攻撃を叩き込む。前衛に有利な効果を付加したり、傷に注意しながら回復をする回復役。サーヴァントに指示を送りながら攻撃する者。味方を庇いながら戦う仲間。狙いを定めて撃ち抜く者。息の合った戦闘で、ケルベロスたちはビルシャナを圧倒する。
気づけばあっという間に敵を追い詰めた。
「絶対に主張を認めたくないから、撃破するまで殴るよ」
どちらが正しいのか、拳で決着をと、グレイシアが全身を『光の粒子』に変えて敵に突撃して行く。続けてリリベルが時空凍結弾で援護すると、エイダがスターゲイザーを放ち敵を蹴り上げた。
「くっ?! 24時間働く高尚な思いがあれば……いける!!」
ビルシャナの反撃から盾役の仲間が庇いに躍り出る。その中には陣内のウイングキャット・猫やシフカのビハインド・ヘイドレクの姿もある。
回復役の者は、すぐに仲間を回復させた。リリベルもウイングキャットのシロハに回復の指示を出した。
「さて、これが最後ですね」
ミミックのハコさんを連れ公明が攻撃を繰り出す。
それを皮切りに、ケルベロスたちが一斉攻撃を仕掛けた。
戦いは、あっという間に感じられた。
気づけば柳司の縛霊撃が敵を捕らえ、グレイシアがスターゲイザーを炸裂させ、ビルシャナをうち滅ぼした。
ビルの屋上に静けさが戻る。
ケルベロスたちは簡単に戦闘後を修復し、仕事を終えた。
作者:陵かなめ |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2018年10月24日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 1/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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