実りの言祝ぎに捧げるは

作者:六堂ぱるな

●刈り取る牙
 朝晩の気温は既に10度程度の北海道、中央部。
 旭川に近いその町では収穫祭が行われていた。北海道内でも有数の米どころで、美味しいお米だけでなくそばの名産地でもある。新米、新そばの試食や販売、ご飯にあう名産品の屋台も出るので、収穫祭には北海道内外からたくさんの人が訪れていた。
 しかし、災禍も来ていた。
 秋の陽が遮られたと思うと、巨大な牙が会場のど真ん中に突き立つ。それが三つに分かれたと思うと、凶悪な武器を携えた竜牙兵へと姿を変えた。
『シュウカクだ。オマエたちのグラビティ・チェインをモラいウける』
 人々が驚愕で凍りついた一瞬に、大きな鎌を手にした竜牙兵が手近な人を切り裂く。
「ぎゃああああ!」
『ヨロコべ、オマエたちはイダイなるドラゴンさまのカテとなる』
『グハ、ハハハハハ!』
 哄笑と共にデウスエクスが剣を、鎌をふるうたびに血が舞い、人が倒れていった。

●いざ収穫祭
 アンゼリカ・アーベントロート(黄金騎使・e09974)の感想は端的だった。
「びっくりするぐらい定型だな」
「変わっているといえば市街地ではなく、お祭りの会場に現れた点でしょうか」
 離陸準備をしていたセリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)が頷く。アンゼリカの調査に基づいて警戒した結果、実際に現れることがわかったのだ。襲撃先が変わってしまうことを防ぐため、事前の避難勧告はできない。
「でも皆さんが到着すると同時に、地元警察が避難誘導を始めます。ですので皆さんは竜牙兵の撃破に集中して頂いて大丈夫ですよ」
 そう言うと、セリカは集まり始めたケルベロスたちに現場の説明を始めた。
 場所は北海道の中央部にある町の駅前広場。新米と新そばの試食を提供する大きなテントの目の前に、竜牙兵が現れる。簒奪者の鎌を持った竜牙兵が二体、ゾディアックソードを手にした竜牙兵が一体。ポジションはそれぞれクラッシャーとディフェンダー。
 ケルベロスとの戦闘を優先し、人々を深追いはしないところだけは救いだ。
「ちょうどお祭りをしていることですし、竜牙兵の撃破が済んだら皆さんでご飯を食べてくるのもいいと思いますよ」
「そういえば収穫祭なんだったか」
 新米だけではない。ご飯のおともにちょうどいい塩ホルモンや豚トロ、若鶏の半身を炭火などで素焼きした「新子焼き」の屋台も出ている。近隣の市町村からも名物のキノコのホイル焼きやニジマスの甘露煮もある。
「無辜の人々の虐殺を見過ごすわけにはいきません。火急のご用件がなければ、どうかアンゼリカさんも参戦して下さい」
「わかった。予定を確認してくるよ」
 短くアンゼリカが応えた。
 そういえばお昼時、お腹がすいている気がする。


参加者
八代・社(ヴァンガード・e00037)
眞月・戒李(ストレイダンス・e00383)
シル・ウィンディア(蒼風の精霊術士・e00695)
アイン・オルキス(矜持と共に・e00841)
ジゼル・クラウン(ルチルクォーツ・e01651)
フィオ・エリアルド(ランビットガール・e21930)

■リプレイ

●戦闘巻いていきます
 巨大な牙が飛来した風が収まるよりも早く、次なる風が疾る。
 牙がほどけて3体の竜牙兵へと変じると同時に警報が鳴り響き、警察が建物から飛び出して人々に急を告げ――そして。
「人が集まって楽しんでる場所にこうやって仕掛けてくるのは、向こうにとっても効率が良いんだろうけど……」
 広場に降り立ったフィオ・エリアルド(ランビットガール・e21930)が苦々しげに呟いた。抜き放った灯喰い刀をアスファルトに突き立てると、仄かな紅を帯びた刀身が導くように炎が沸き起こる。
「そんな好きにはやらせない……狩られるのはお前たちの方だ!」
 炎を帯びた灯喰い刀を一閃すると、炎は竜牙兵を呑み込み荒れ狂った。
『ケルベロス!』
 怒りに満ちた叫びなどお構いなし、続いて降下した眞月・戒李(ストレイダンス・e00383)の手に、満月のような光が点って八代・社(ヴァンガード・e00037)を包み込んだ。その間も歩を止めない彼の携える残照の一薙ぎが、攻撃手と思しき竜牙兵の体を切り裂き霊たちが蝕む。
 そして竜牙兵たちが態勢を立て直すよりわずかに早く、ジゼル・クラウン(ルチルクォーツ・e01651)はふわりと一回転して告げた。
「キミ達の勤勉さにはいつも感心するよ。だが此方にとっては迷惑でしかない。さっさと消えてくれ」
 目に見えない地雷が一斉に爆ぜる。避けようのない連爆に巻かれた竜牙兵たちの動きが鈍った。レティシア・アークライト(月燈・e22396)の展開するケルベロスチェインの魔法陣が、仲間を護る加護となる。傍らで魂の片割れたるルーチェがはばたくと、更に前衛に盾の加護がかけられた。
 人々の避難はその間に行われていく。竜牙兵と人々の間にケルベロスが立ち塞がることで、多少のパニックはあっても確実に進んだ。
『オノレ、ならばオマエたちカラ!』
 怒りに満ちた叫びと共に、剣を携えた竜牙兵が何処の者とも知れない星座のオーラを打ち放った。オーラは空気を凍えさせながら前衛たちを襲う。が、アインが社を庇ってダメージを引き受けた。
 続いて竜牙兵が鎌を投げ放ち狙うが、それは戒李が阻んだ。首めがけて死の力をまとった鎌の一閃は、ルーチェが体当たりするようにして庇いきる。
「貴様らをみすみす見逃すほど、オルキスは甘いものではない。一匹残さずへし折ってくれよう」
 アイン・オルキス(矜持と共に・e00841)も腕部コンソールから無人機を喚び出し、傷を塞ぐと同時に仲間の攻撃力を増強した。炎を帯びたシルフィード・アンカーを手にシル・ウィンディア(蒼風の精霊術士・e00695)が敵をひと薙ぎし、紅蓮に包む。
「おいしいごはん時を狙うなんて、万死に値するっ! みんなの為、そして、何より、おいしいご飯の為、竜牙兵を殲滅するよっ! アンゼリカさん、合わせてっ!!」
 本音が出まくりの彼女に笑ったのは、呼応するように同じ型で黄龍三節棍を揮ったアンゼリカ・アーベントロート(黄金騎使・e09974)だった。
「合わせていくよ、無辜の人々の虐殺を許すわけにはいかないさ。そして戦後のご褒美が待っているなら、なおさら張り切れるというものだね」
 炎に舐められた竜牙兵たちへ向き直り、告げる。
「さぁ、黄金騎使がお相手しよう」

 敵の攻撃力と機動力を封じ、仲間の防御力と攻撃力を底上げする。キュアを持たない敵に戦略は見事に嵌まり、ものの数分で竜牙兵たちは追い込まれた。だとしても、攻撃力マシマシのシルによる六芒精霊収束砲のクリーンヒットは予想外だっただろう。
「ご飯を邪魔するものは、光になって消えちゃえーっ!!」
 六芒の光が目を灼かんばかりに輝き、砲撃は二連で撃ちこまれた。攻撃手の竜牙兵はなす術もなく砕けて崩れ落ちる。
「人を害するものの生存は認めない!」
 アインの肘から先が変形・展開。伸縮自在の鞭が唸りをあげて残る二体の竜牙兵を打ち据えた。軋む音が響きわたり、攻撃手がお返しとばかり、戒李へ鎌で斬りつけて生命力を吸い上げるのでやっとの有り様だ。
 ぎこちない動きで距離を取ろうとする庇い手の竜牙兵は気づく。狙いが既に定められていることに。フィオの半ば透き通った御業が炎をはらみ、砲撃として放った。肌がひりつくような炎弾で竜牙兵がたたらを踏む。
「ちょっと殴ってくるよ。レティあとよろしく!」
 レティシアへちらりと視線を投げた戒李は疾駆した。彼女にふわりと笑みを返したレティシアが硝子花に口付けを一つ落とし、飛び出す二人を送り出す。
「こちらはどうぞお任せを。欠片一つ残さず、撃ち砕いてきてくださいな」
 双月・艶姫を嵌めた戒李が社の傍らを駆け抜けると、虎の如き爪は回避の暇を与えず、ざっくりと庇い手の竜牙兵を切り裂いた。
「――収穫とは言わないよ。お前たちの命に、用はない!」
「刈り取ったところで、ダシの一つも出そうにねえな……こいつらからはよ」
 飄々とした社の声は蹴撃と同時。回し蹴りで吹き飛んだ竜牙兵へ、青い燐光の銃口が照準を合わせる。空を劈く幾つもの銃声は何故か同時で。
 宙を疾った魔力の弾丸が竜牙兵を撃ち抜き塵へと帰した。
 残された竜牙兵へジゼルが迫る。ローラーダッシュで一気に加速すると、炎を噴き上げるウィールで腹へ蹴りを叩きこんだ。火勢は他の仲間の追随を許さない勢いで竜牙兵を焼き、吹き飛びながら苦鳴があがる。ルーチェの尻尾からオレンジのリングが放たれて直撃すると、怒りとも苦悶ともとれる叫びをもらした。
『ワレらは……ドラゴンさまの!』
 お構いなしに当の竜牙兵を足がかりに宙を舞ったシルが一転、首をへし折らんばかりの蹴撃を食らわせた。もげていないのが不思議なほどの音が響いて、それから首を傾げる。
「……ドラゴン? あーいたなー、そういえば」
 その言葉に苦笑ひとつ、アンゼリカの拳は魂を食らう降魔の牙と化し、竜牙兵の脇腹にしたたかめり込んだ。何かが幾つもへし折れるような音が響く。骸骨じみた体は勢い余ってアスファルトへ叩きつけられ、クモの巣状のヒビが走った。

 炎はもはや竜牙兵の全身を著しく蝕んでいる。その攻撃をアインが軽々と受け流して出来た隙に、レティシアは密やかに囁いた。
「霧よ、密やかに応えよ。恋毒を纏いて、彼の者の核を穿て」
 闘争の場には不似合いなほどの薔薇の香りが凝る。薄灰の霧は針と成り、疾って竜牙兵を深く貫いた。尚も鎌を振り回そうとする顔面に、ルーチェが思い切り爪をたてる。よろけた骸骨が気がついた時には、アンゼリカの背の翼が輝きを帯びていた。
「何度現れようと同じだ。……消え去れ!」
 彼女の光状のグラビティが収束。放たれる究極の光は最後の竜牙兵をとらえ、一気に焼き尽くした。
 ――残るものなど何もなく、文字通り光が終わりをもたらして。

●思いのほか食べにきてました
 広場のアスファルトに大穴があいて屋台が幾つか吹っ飛んだりはしたが、人的被害はゼロで事態は終息した。ジゼルとレティシアで手分けしてヒールを済ませると、お祭りが速やかに再開される。
 いささかファンシーになった屋台からは、すぐに美味しそうな匂いが立ち上り始めた。試食をどうぞ、と差し出された唐揚げを噛みしめて、アンゼリカはにこりと笑った。
「この味を護れたのは誇りだね」
 下味がしっかりついてカラっと揚がった鶏肉は、柔らかいだけでなく歯応えもいい。横からひょこりと顔をだしたフィオが声を弾ませる。
「あ、それザンギだね、北海道の唐揚げ。あとじゃがバターも欲しいなあ」
「じゃがバターこっちにあるよー」
「肴ならじゃが芋に塩辛乗せたのもうまいよー」
 彼らの屈託のない笑顔を見て、フィオは守れてよかったという感慨を噛みしめた。
「茹でたのと焼いたとうきびは好きかーい」
 鉄板の上でさっと醤油を塗ったとうもろこしの焼ける匂いの吸引力。ルーチェを伴ったレティシアが買い求めに行くと、土鍋を抱えて逃げていた屋台の人が再び設営を始めた。
「ご飯戻ってきたよー! 新米食べてって!!」
 お祭りも人命も守ってくれたケルベロスに笑顔の人々から次々に声がかかる。呼び込みに応じてアンゼリカも頷いた。
「悔いないよう、目一杯堪能しようかな!」
「待ちに待った、ごはんタイムっ♪」
 声を弾ませるシルの目の前で、キャベツと豚トロが焼き上がろうとしている。横ではバターをのせてアルミホイルで包み、蒸し焼きにしたきのこも並び始めた。
「キノコのホイル焼きかー、今の季節、きのこおいしいもんね。あとは、お肉にお魚っ♪」
「魚ならニジマスの甘露煮や塩焼きがあっちの屋台にあるよー」
 うんうん頷いた屋台のおばさんがシルに会場の端まで案内していく。
「のぼりを見たが、ジンギスカンもあるよな?」
「ジンギスカンはうちだよ!」
 新米のおにぎりを幾つか確保した社に問われて、反対側の屋台のおじさんが手をあげた。じゅうじゅうと肉の焼けるいい音がしている。ざく切りのキャベツ、人参ともやしもタレつきの羊肉と一緒に、独特の形をしたジンギスカン鍋の上で焼けていた。
 隣の屋台ではホルモンを豚骨ベースのスープに岩塩などを加えた塩ダレに漬けて、炭火でじっくり焼いている。臭みがなく歯ごたえのいい塩ホルモンの試食に戒李がふらふらと吸い寄せられていった。
 興味を引くものを探すアインは心地よい空腹感を感じながら、会場内の警備も兼ねて端から端まで回って歩く。場所は内陸ながら牡蠣やホタテも網で焼かれ、イカの足に片栗粉をまぶして揚げたゲソ天も食欲を刺激するいい匂いを漂わせた。
 普段は小食のジゼルだが、戦った後は身体的な負担を軽減するためによく食べる。屋台を覗いてどんどこ買い求める彼女は、周囲の耳目を集めていた。

 一通り屋台を回った一行は、会場の飲食用テントの一角に集まった。新米やご飯のおともだけでなく、成年組はお酒もしっかり買い込んでいる。
「お米が美味しい所はお酒も美味しいからね、これは呑んでおかないと勿体無いって。ヤシロとジゼルとレティは呑めるでしょ。せっかくだし付き合ってよ」
 戒李の言うとおり、この辺りは地酒も揃っているのだ。中には雪の氷室の中で圧搾された珍しい大吟醸もあって、飲み比べをするのも悪くない。
「無事に一仕事終えましたしね、後は沢山楽しみましょう」
「おう、良い気分で酒が飲めそうだ。昼間っから一杯やるのはケルベロスの特権だな。疲れは酒で洗い流すに限るぜ、乾杯しようか」
 レティシアと社が応じ、頷いたジゼルも混ざってそれぞれ気になるお酒を選ぶ。
「うまい酒といい仲間に!」
 社の音頭でプラスチックのカップをぶつけあい、成年組は乾杯して飲み会に突入した。
「フィオの買ってきたの、どれもお酒にめちゃくちゃ合うよ」
 新子焼きと唐揚げとじゃがバターを交互に食べ続ける戒李に褒められ、フィオが嬉しそうに笑う。飲む仲間向けにも買ってきて正解だったようだ。
「うむ、これは好ましい」
 アインも太鼓判の、鶏の半身を炭火でじっくり焼いた新子焼きは旭川周辺のローカルフード。甘辛いタレで香ばしく焼かれた半身はモモやむね、手羽とカットしてもボリュームはかなりのものだが、あっという間になくなっていった。
「……まぁ、お酒はいつか一緒に、ってことで」
「なに、そう遠いことではないさ」
 淡々と――しかし結構な量をさくさく食べ飲み続けるジゼルがフィオに応える。あまりそうは見えなくとも、彼女なりに楽しんでいるらしい。塩ホルモンとバターのきいたきのこのホイル焼きを分け合って食べていたレティシアが、はっと顔をあげた。
「新そばも食べなくちゃ……お腹いっぱいになってしまう前に!」
 小さめの器に汁かけで、シンプルにネギのトッピングのみの新そばも気になるところだ。そばの香り高い今ならではの味だろう。
「胃に入る余地が残っているといいが」
 手遅れではないかという顔のアインも、気になったものやフィオの買ってきたものなど、あれこれと食べていた。
「ほんと、おいしいね~。折角の土地の物だし、目一杯食べちゃうよっ♪」
 新米と合わせて味わいながらシルが微笑む。仲間でシェアして食べているのもより美味しく感じる理由のひとつなのかもしれない。
「この氷室の大吟醸、飲みやすくて美味しいですよ」
 レティシアに勧められたジゼルがカップを受け取って一口。真顔でじっくり味わう。
 つまんだ中で気になるものが出来たアインは、成人組へ「程々にな」と声をかけて席を立った。ふらりと屋台へ歩いて行く。
「ボク達が守ったものを見ながら一杯なんて、これ以上無い贅沢だと思わない?」
 香り高い新そばを楽しみながらの戒李に、社が鷹揚に笑って頷きを返した。
「違いない。しかも傍には見目麗しい華が七輪ときているしな」
 人々の喜ぶ顔や、蹂躙されずに済んだ実りの数々。仲間たちが笑い合う姿のいずれもが、身体をはって戦った報酬のひとつでもある。

 新米に豚トロと塩ホルモンで完食したアンゼリカは、ニジマスの甘露煮にも舌鼓をうって満足の息をついた。向かいの席でシルが甘露煮に気がついて身を乗り出す。
「あ、それ気になっていたの。わたしもそれもらってこようかな♪」
 ご飯と一緒に食べても美味しそうだし、お土産にももってこいだ。アンゼリカは首を傾げて彼女に問いかけた。
「シルも恋人に何か買っていくのかな?」
「そだね、日持ちするものはお土産にするよ……やっぱり、一緒に食べたいしねっ♪」
 美味しいことも大事だけれど、一番は一緒に食べること。ともに恋人のいる二人は同じことを想っていた。
「アンゼリカさんは、どんなものをお土産にするの?」
「こちらはお土産にしておくよ。……愛しの我が姫のためにね」
 美味しかったものは幾つかお土産に買いこんである。戻ってから大切な人と一緒に食べるのが楽しみだ。
 さて、と呟いたアンゼリカは、わりと満ち足りた感じの仲間に笑顔を向けた。大好きなおそばもいいけれど、朝夕は寒くなってきたことだし。
「そろそろ祭りも終わりかな。では締めのラーメンを食べに行かないかね?」
 このあたりは魚介類と豚骨・鶏ガラのWスープを使った、醤油ダレベースの旭川ラーメンが主流だ。というか隣が旭川市だしお膝元とも言う。
 そうと聞いてここで脱落する者はいない。かくて一行は今日の締めに立ちあがった。

 日々の糧を楽しむ人々の喜びの声こそ実りに奉ずるべきもの。
 血を求める骸骨はケルベロスに討ち果たされ、祝祭はつつがなく行われたのだった。

作者:六堂ぱるな 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年11月2日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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