死んでも奪いたい

作者:baron

『よ、よこせえー!』
 うめき声が聞こえる。
 ドス、ドス。と鈍い足音を立てた後、再び唸る。
『命をよこせ、グラビティをよこせ……ソレをよこせえ!!』
 ソイツは空を泳ぐ怪しげな魚を連れ、出逢う人々を殴り倒しながら徘徊する。
 深夜ゆえに人は少ないが、手に持つ物、着ている服、果ては命やグラビティを奪いながら歩き続けた。


「深夜の町並で死神が確認されました。とはいえ下級の……怪魚型になります」
 セリカ・リュミエールが地図を手に説明を始めた。
 前から偶に見られるタイプで、最近騒がせている個体では無いらしい。
「この怪魚型死神はケルベロスが撃破した罪人エインヘリアルを、変異強化した上でサルベージして、周辺住民の虐殺を行ってグラビティ・チェインを補給した上で、デスバレスへ持ち帰ろうとしているようです」
 人々を守って死神を撃破し、サルベージされた罪人エインヘリアルに今度こそ引導を渡して欲しいとセリカは告げる。
「ケルベロスが駆けつけた時点で、最低限の周囲の避難は行われていますが、広範囲の避難を行った場合、グラビティ・チェインを獲得できなくなるため、サルベージする場所や対象が変化して、事件を阻止できなくなるので、戦闘区域外の避難は行われていません」
 サルベージした場所で行われ、人が多い行事を狙うタイプではないために一応の避難は行われている。
 それでも大規模にやってしまっては、同じ様に他に行かれてしまうらしい。
「それゆえにケルベロス側が敗北した場合はかなりの被害が予想されます。確実な対処をお願いしますね」
 セリカはそこまで説明した後で、詳細を語り始めた。
「重要なことですが、ケルベロスが現れ劣勢になると、下級死神は、サルベージされた罪人エインヘリアルを撤退させようとするようです。撤退を開始すると一分程度無防備になります。まずは、このことを覚えておいてください」
 この時ばかりは下級死神もサルベージされた罪人エインヘリアルも行動ができず、ケルベロスが一方的に攻撃する事ができるそうだ。
 その上で、とセリカは付け加えた。
「下級の死神は知能が低い為、自分達が劣勢かどうかの判断がうまくできないようです。つまり、ケルベロスが、うまく演技すれば、優勢なのに劣勢だと判断したり、劣勢なのに劣勢では無いと断してしまうでしょう」
 ここで先ほどの話と比較すれば、取り得る選択肢が増えて居ることが判る。
 普通に戦っても良いが、まだ倒せないと判断したら不利なフリをすれば誤魔化せる。
 逆にいえば、こちらが不利な状況の場合。有利なフリをすれば撤退させられるということである。もちろんエインヘリアルだけでも確実に倒したい場合、有利さをアピールして何も行動させないこともできるだろう。
「いずれの方法を選ぶのも自由です。どうか皆さんの手で敵を倒し、犠牲が出ない様にお願いします」
 セリカは双言うと、戦闘方法などを調べられる限り書き記したメモを手渡して、出発の準備を整えるのであった。


参加者
天矢・恵(武装花屋・e01330)
シルフォード・フレスヴェルグ(風の刀剣士・e14924)
鋼・柳司(雷華戴天・e19340)
フィーラ・ヘドルンド(四番目・e32471)
阿東・絡奈(蜘蛛の眷属・e37712)
ユノー・ソスピタ(守護者・e44852)
エリアス・アンカー(ひだまりの防人・e50581)

■リプレイ


「最近、死神が活発に動いているとは聞くが」
 彼方から聞こえる呻き声に、ユノー・ソスピタ(守護者・e44852)は溜息を吐いた。
 明るく人気のあるこちら側を目指して、薄暗い何も無いはずの場所から聞こえて来る。その声は次第に大きくなって来るではないか。
『よ、よこせえー!』
 声と共に足音も聞こえ始め、駐車場の明かりがセンサーに反応して点灯すると姿も見え出した。
 工場に程近いこちらは既に点いているので、いつ戦いを始めても問題あるまい。
「どちらかと言うと妖怪だな。まあ大差ないだろうが」
「死んでも奪いたい、か……哀れな。ですがこんなのを野放しにするわけにはいきません」
 ユノーが抜刀すると、シルフォード・フレスヴェルグ(風の刀剣士・e14924)は気合いを入れるように刀を掲げた。
 二人と同じ様に仲間達も移動し始め、距離を詰めるに従って中間位置のセンサーライトも次々に点灯していく。
「俺らが抑えている間にエインヘリアルを狙う手筈だったと思うが」
「見ての通りだ。倒し易いそうだからこちらを優先したまで」
 天矢・恵(武装花屋・e01330)と鋼・柳司(雷華戴天・e19340)は顔を見合わせて苦笑した。
 先ほど恵は死神に蹴りを放ち、柳司もまた同じ対象を手刀で深々と切り裂いている。
 もちろん狙ったのは最初から死神であり、連携の齟齬と言うことは無い。恵たちが死神という作戦に嘘は無く、エインヘリアル担当は柳司ではなく別の人物というだけだ。
「寄越せ、寄越せとうるさい野郎だ。そんなに欲しけりゃ俺の拳でもくれてやるよ!」
「死に損ないどもめ、貴様等にくれてやる物などない。手ずから地獄に叩き落としてやる、二度と這い上がれないようにな」
 エリアス・アンカー(ひだまりの防人・e50581)は腰を落とした低い態勢で、ベリザリオ・ヴァルターハイム(愛執の炎・e15705)は逆に胸を反らせた態勢で接敵する。
 足止め担当のエリアスは拳に付けた針でエインヘリアルにウイルスを注入し、ベリザリオはドローンに指示を出しながら身構える。
 そして放たれる拳に割って入り仲間への直撃を防いだ。
『喰らえ、いや、喰らうのは俺だ。何もやらんぞ、寄こせ寄こせ寄こせ!』
「やる……だがしかし!」
 ベリザリオは腕をクロスして防ぎ留めつつ、仲間達に視線を送って今が機会だと無言で告げる。
 こうしてケルベロス達は言葉の上では不備を口にし、エインヘリアルを狙う仕草で実は死神を狙う作戦を開始したのである。


「こっちに……来る?」
「危ない! ……間に合え!」
 フィーラ・ヘドルンド(四番目・e32471)は内心でキョトンとしつつ、顔を伏せることで怯えたかの様に振る舞う。
 死神が突撃を掛けて来たのだが、見え見えだったのでユノーが簡単に防ぐことが出来た。
 集団で襲ってくるとか範囲攻撃でもないのに、一体だけで何をするつもりだったのだろうと思わなくもない。
「……でもそれで意表つかれる事もある。ちゅういしないと、ね」
 そう言いながらフィーラは重力の鎖で結界を築き、場合によっては自分達の方にも必要かな? とぼんやりと思った。
 死神の頭が悪いゆえにランダムに近いのであればフォローも重要だろう。どんなに万全に見えても油断は禁物だとフィーラは良く知って居る。
「奪うモノですか、私もなのです。さあ、あなたの魂を差し出しなさい」
「いまだ! これでもくらえ!」
 阿東・絡奈(蜘蛛の眷属・e37712)が手の中に集めた煌めきを放った時、シルフォードはすかさず死神どもの中に斬り込んだ。
 剣撃の閃きは花弁を散らす花の様で、黒い刀身が明かりの中を舞う様は影絵の花にも似ている。
「もっと奪いたいのですね。ならば技を一つ忘れてしまったようですし、まずは偽りをどうぞ。いずれ貴方の魂を持ってより多くの魂を奪いましょう」
 絡奈は予定を変えて接近戦に切り替えた。
 本当であれば霊力の光を放った筈なのだが、そのまま掌に蓄えて殴りつけた瞬間に黒い網を放つ。
 残念ながら捕まえることはできなかったが、死神は動きが鈍いらしく当てることそのものはできた。
「大きさの割りに素早いな。私も死神には当たってしまった……。くっ、強いぞ」
 ユノーも芝居を口にしつつ思いっきり剣を振り切る。
 狙うはやはり死神。外したと言いつつ渾身の力を叩きつけていた。

 こうしてケルベロス達は演技を続けながら、徐々に陣形を築き始める。
 最初はバラバラに攻め掛ることで連携不足であるかのように見せたが、戦闘が本格的になればその必要も無い。
『命を寄こせグラビティを寄こせ。お前の持つ全てを寄こせ!』
「死を汚されてもまだなお求めるか。生憎くれてやるものはねぇ、一つもな」
 恵は軽いステップを刻んで、エインヘリアルからの攻撃だけを避けた。
 見れば死神や、放たれた怨霊達が迫っており、全てを避けれるとは思えなかったからだ。
「ここで止めるぞ。絶対に通させん!」
「とっくにやっている! だがまずいぞ、回復が間に合わないっ」
 ベリザリオとユノーは我身を盾に攻撃を止めるが、残念ながら押し切られたように見せ掛けた。
 確かに攻撃を全て防ぐのは無理なのだが、無理だと判って居れば捨拾選択は難しくない。
 止めるのは攻撃力の強い近接攻撃優先で、後は後方狙いを止めれば十分だろう。
「上手くいかなかった。せっかく庇ってもらったのに悪ぃな」
 恵は鉄拳が当たらなかったフリをしつつ、炎の闘気を浴びせて焼き焦がした。
 倒し切れない事を残念がりはするが、それをあくまで当たらなかったかのように装ったのだ。
「早く頼む……。もうあいつが保ちそうにない。私が耐えられるだけ耐えて見せるが……」
「まだだ! 俺はまだ、負けてねぇ筈だ……ちくしょおぉぉ!」
 喰らった方の死神がそれほど保たないことを、ユノーは順調に殴りつけているエリアスが危険であるかのように呟いた。
 エリアスは全力で殴りつけたバールを杖の様に大地に突き立て、ユノーは全力で防御を固め鎧の中にグラビティを満たし、傷を癒すことで危機を演出しようとする。
「もしかしたら次は私が、集中砲火の対象になってしまうかもしれないのでしょうか」
「その前にエインヘリアルを何とかするしかないな。……難しいかもしれんが」
 シルフォードは危機だと口にしながら意識を集中し、柳司は起きる筈の無い不安に頷きながら一足先に前に出た。
 死神が集中攻撃などもはや不可能なのだ。なぜならば一体目の死神を先に倒すからである。
(「死者を弄ぶ報いを受ける時だ」)
 柳司は言葉には出さず機械の体を巡る紫電を呼び集め、内蔵された魔導回路をフルドライブ。
 闘気ならぬ魔導発勁を引き起こし、手刀より放つことで紫の雷刃を形成したのだ。振り抜いた手の形に死神の腹が裂けて行く。
「……しまった狙いがっ!」
 シルフォードは口調こそ焦って居たが、隠しきれない興奮が尻尾を立てている。
 アウグストに向き直った時には、既に死神を斬りつけてからUターンしていたのだ。


「ようやく一体目?」
「いや。流れ弾に当たっただけかもしれん。気を引き締めて行くぞ」
 フィーラとベリザリオはこの数分の戦いを確認し、回復と援護を担当分けすることにした。
 まずはベリザリオがドローンを増やして結界の厚みを増し、援護の予定だったフィーラは怪我人を癒す事にする。
 危機が迫れば共に治療に当たるが、手の開いている方が防備を重ね、万全の態勢を作りあげる予定だった。
「なら傷を治すね。順番だから、ぜんぶじゃなくてごめん」
「このくらいは構わねえ。偶然もあるしよ。も一回同じのが来たらヤベーかもだが」
 フィーラの動きはゆったりとしていたが、足音も無くするりと恵の肩に手を当てた。
 触って見れば良く判るが、大部分は彼女自身も仕込んで居る血糊に過ぎない。
 重力の盾を張りつつ治療も行えば、見た目の真っ赤さはともかく問題無いレベルまで癒せる筈だ。

 それに先ほどは偶然攻撃が集中しただけだ。
 一体倒したこともあり、盾役が庇えないなんて事態はまず生じないだろう。
「もう少し……いえ、まだまだ掛りますか。ですが焦りは禁物。蜘蛛はゆっくりと待つもの」
 絡奈は指先で軽やかに黒い糸を操った。
 途中でソレは編み込まれ死神へと絡みついていく。
 そして糸を手繰ると、手元に黒い蜘蛛が現われた。
「蜘蛛は毒を使うもの、油断というのは心の毒。直ぐには届かないでしょうが、待って居てくださいね」
 絡奈が微笑むと黒い蜘蛛はゆっくりと糸の上を歩いて行く。
 獲物に向けてゆっくりと、確実に。
 その間、退屈しない様に、きっと仲間達が追い詰めてくれるだろう。
「まだかよ。俺一人じゃ限界が来ちまう。そろそろ限界だぜ」
 エリアスがイラついて壁を殴るフリをすることで、角より発生させた音波や光を隠す。
 ただし狙いは皆が戦っている死神、特に識別感覚だ。同士討ちを助長する為、突如行動を変え、無意味な行動を混ぜることで本当の狙いを隠したのだ。
「同感だがここは我慢が重要だぜ」
 限界は限界でも我慢の限界だ。
 恵もそのことには頷きながら、死神へ回し蹴りを放って追い詰める時を待った。
「このまま行けると思います?」
「多分な。ここまで強いとは思わなかった。なんとも面倒な相手に出逢ったものだ」
 シルフォードと柳司は互いを守る様な、背中合わせのポーズを決めて意見を交換し合った。
 柳司が手刀を浴びせて叩き落とし、シルフォードが空間も鱗もまとめて斬り払う。
 このまま二体目の死神は倒せるだろう。問題は……敵を全滅させられるかが不安だった。
 二人はそのまま身を沈め、攻勢に出る為のタイミングを図る。


「ここが正念場だ。みんな……一気に行くぞ」
 ユノーは超高速の斬撃を浴びせ荒い息を吐いた。
 ベチャリと二体目の死神が落ちたことで、彼女が何を言いたいのか全員が悟る。
 いよいよエインヘリアルを倒す時であり、同時に敵が逃げ出す可能性が出て来る時でもあるからだ。
「問題無い。……こちらも準備が終わった所だ。待ちかねたと言っておこう」
 ベリザリオは符で造り終わった結界が、燃えあがるような気分を感じた。
 もちろん錯覚であり、気合いの充実が見せた幻だろう。
 防御用に造ったこの防壁が、相手を閉じ込める為のモノであればと思いたくもなるが。
「なら後はフィーラが治療を担当するね。……それ以外もするけど」
 フィーラにとって治療も攻撃も手段の一つだ。
 世界を知る為の手段であり、倒す為の手段でもある。
 今は重力の鎖を操り治療に専念しているが、場合によっては攻撃する事もあるだろう。その時の備えて間合いは測っておく。
「貴方たちは蜘蛛の巣に捕らわれた蟲、さあ、もう逃がしませんわ」
 絡奈は箱竜のアトラクスを治療役に専念させたまま打撃戦を挑み、網を放とうとするが残念ながら外してしまう。
 流石にエインヘリアルは強力なのだろう。しかしその間に仲間達は距離を詰め包囲する事に成功した。
「外したのは気にすんな。絶対に逃がさねぇ。もう偽る必要はねぇしな」
「ようやく本気で行けるってもんだ。たまった鬱憤をまとめて晴らしてやるぜ」
 恵が至近距離から炎の闘気を浴びせ、エリアスは再びウイルスを注入して回復しない様に体とグラビティのバランスを崩した。
 反対側からは柳司達が迫って陣形は完全に包囲網に移行する。
『オノレ! 俺は、俺はぁあ!』
「自分が何を欲していたかも判からんか。あの世では無害なコレクターでいると良い」
 柳司は手の甲で拳を反らせると、返す刀で蹴りを叩き込む。
 そして円の動きで態勢を戻すと、腰を落とし手刀を構え直して追撃の機会を待った。
「おっと、今度は外しませんよ。このまま倒し切ります」
 シルフォードが闘気を込め造り上げた精神力の刃が深々と切り裂いた。
 これまでの戦いで死神相手に外したこともあったのだが、仲間のフォローもあり追い込む事に成功したのだろう。
「問題はここからだ」
 敵は撤退準備を始めており、激しかった攻撃がピタリと止んだ。
 ユノーは剣を渾身の力で叩きつけながら、倒せるという感触を得てはいた。
 もはや仲間が倒れることが無いのも、エインヘリアルを倒せるのも間違いない。だが最後の死神まで手が回るだろうか?
「今は目の前の敵を倒すのみ! 残った雑魚はそれからだ!」
「俺の事を忘れんなよ!」
 ベリザリオの拳が腹を殴りつけると、エインヘリアルはガックリと足を着いた。
 序盤からエリアスが相手取り、鎧に亀裂を入れて居たことも大きい。
「フィーラも参加する。問題無いよ」
 気が付かないうちにフィーラが回り込み、炎を帯びた蹴りを放って居た。
 ユノーは何時の間に……と驚きつつも、心強さを感じる。
「私では無理そうですが、何とかなりそうですわね。トドメをお願いします」
「そっちも後は頼んだぜ!  一つだけくれてやる。一つの生のなかでたった一度しか手に入れられねぇものだ」
 絡奈が黒糸で縛りあげると、恵は『これで終わりだ』と召喚した刀を身構えた。
 そしていつ斬ったのか、判らぬほどの神速の一撃を浴びせた。彼がプレゼントしたのは永遠の終わりだったのかもしれない。
「ロスタイムだ! 死神が逃げる前に解体すんぞ」
「なに、その時間が刹那であろうと十分過ぎる」
 エリアスがバールを構え牙を剥いて笑うと、柳司は手刀に紫電を灯して不敵に微笑んだ。
 死神は雑魚と言うほど弱くは無いが、エインヘリアルほど強くも無い。
 範囲攻撃の他にエリアスの仕掛けた同士討ちもあった。諦めるほどでもないだろう。
「そうです。諦めない限り道は拓ける! ……風よ、貫け」
 歪みが死神を包み始めていたが、まだ間に合う。
 シルフォードの黒刀が空間の歪みすら切り裂き、圧倒していた。
「そうだな。負ける訳にはいかない!」
 ケルベロスが仲間を信じないでどうするのだ。ユノーは生来の負けん気が元気を取り戻させたのを感じる。
 全身の力を刃に込めて解き放ち、想ったよりもあっけなく死神を切り捨てた。

「どちらにしても魚に奪われるか蜘蛛に奪われるのか違いだったようですね。ですが、まあまあいい魂でしたわ」
 絡奈はパンパンと服に着いた汚れを落としながら、周囲に漂う魂を回収して行く。
「さてこの場を片付けるか」
「ん。なおす、ね……でも、ここ何の工場だったんだろ」
 墓は要らない祈りも不用。後は現場を元に戻すだけだ。
 ベリザリオが修復を始めると、フィーラも手伝いながらふと首を傾げる。
 仲間達も分担して時間も掛らなさそうなので、後でよってみようかと守り切った町の光景を眺めた。

作者:baron 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年10月18日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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