ファクトリア突入作戦~アサルト・ライク・アバランチ

作者:鹿崎シーカー

「……と、いうわけで。今度もこっちから仕掛けるよ!」
 勢い込んで言い切り、跳鹿・穫は資料をドンと積み上げた。
 過日の海底基地破壊作戦の結果、ダモクレス基地では資材不足が発生。資材を補うべくして、日本各地でライドロイド事件起こることとなる。だが、このライドロイド事件も解決が繰り返されたことでダモクレス基地の打撃はさらに深刻なものと化した。
 そして今回、瀬戸内海の無人島で、ダモクレスの巨大基地『マキナ・ギア・ファクトリア』が発見された。
 本来ここでは人間の機械化及び対ケルベロス用試作戦闘型ダモクレスの開発が行われていたらしいのだが、深刻な資材不足により開発は中断。更に、基地防衛兼作業用のライドロイドが多く破壊されたことにより、防衛力も大きく低下しているとのこと。
 今はまさしく千載一遇の好機。成功率を考慮した結果、マキナ・ギア・ファクトリア破壊作戦を始動する運びとなったのだ。
 ということで当然、皆にはマキナ・ギア・ファクトリアに直接突入してもらうことになる。方法は、ミッション破壊作戦でも行われている、ヘリオンを利用した高空からの降下作戦。予知情報によって導き出されたポイントに直接降下し、工場の外壁を破壊、中枢を守る試作戦闘型ダモクレスを撃破して、工場から脱出する。全チームの脱出を確認後、中枢を破壊した巨大工場型ダモクレス『マキナ・ギア・ファクトリア』を、全チームの最大火力を以って破壊して任務完了という流れだ。
 マキナ・ギア・ファクトリア中枢を守る試作戦闘型ダモクレスの数は9体。よって、今回の作戦は9チームを動員しての各個撃破の形を取る。
 そして今回、こちらで相手をする試作型は『SR04ウィッチ』。小柄な魔法少女めいた姿の個体で、離れた場所にある物体でも予兆無しで爆破・凍結する能力と、獲物の杖からあらゆるグラビティを分解する光線を放つ。これに加え、すばしっこい動きで敵を翻弄する戦法が売りの、厄介な相手だ。ただし、支援砲撃タイプのスタイルゆえか、腕力も体術の心得も無いのが大きな弱点となっている。
 また、大幅に減少しているとはいえライドロイドやシモーベは全滅していない。わずかに残った手合いと工場内で遭遇したり、突入を察知され追跡される可能性もある。これを避けるには、とにかく早く中枢に侵入してウィッチと中枢システムを破壊して脱出せねばならない。
 中枢地区は突入ポイントからそう遠くないため、地道に探せばすぐに見つかる。ただ、スピードが命である以上、ある程度の工夫が必要になるだろう。
「ダモクレスともなんだかんだ長いけど、ここはひとつの契機になるかもしれないね。なんにしてもこのチャンス、逃す手はないよ! 頑張って来てね!」


参加者
篁・メノウ(紫天の華・e00903)
シェスティン・オーストレーム(無窮のアスクレピオス・e02527)
夜船・梨尾(涙と記憶は燃え上がる・e06581)
リン・グレーム(銃鬼・e09131)
シュテルン・プラティーン(天衣無縫フルメタルクルセイダ・e09171)
セット・サンダークラップ(青天に響く霹靂の竜・e14228)
岩櫃・風太郎(閃光螺旋の紅き鞘たる猿忍・e29164)

■リプレイ

 赤く染まった鉄の廊下にサイレンが響く。ガシャガシャという足音に、女性の音声アナウンス。
『マキナ・ギア・ファクトリア内部に侵入者確認。試作戦闘型ダモクレスは、侵入者の排除を行ってください』
 廊下を騒がしく走るライドロイド二体。一本道の廊下を真っ直ぐに進む彼らの目の前で突如として空間が歪み、七人と二台の影が飛び出した。うち一人、リン・グレーム(銃鬼・e09131)が狙撃銃を構えて緑色の光弾を発射! ライドロイド脚部に命中・爆発!
「メノウさん!」
「はいよ。篁流二連撃!」
 青いF1カーめいた装甲をまとったシュテルン・プラティーン(天衣無縫フルメタルクルセイダ・e09171)の背中に篁・メノウ(紫天の華・e00903)が歩兵銃を発砲。直後、シュテルンは転んだシモーベ直上に瞬間移動しかかと落としを叩き込む! 床がクレーター状に凹み、シモーベがライドロイドもろとも圧壊!
「『囁き星』!」
 蹴り足が振り抜かれシモーベが爆発四散! 周囲に飛び散った金属片が囁くような音を立てて崩壊する中、後ずさるもう一体のライドロイドにリューディガー・ヴァルトラウテ(猛き銀狼・e18197)の鉄拳がめり込み、夜船・梨尾(涙と記憶は燃え上がる・e06581)の鎌が斬り抜かれた。切り傷から光を放つライドロイドを岩櫃・風太郎(閃光螺旋の紅き鞘たる猿忍・e29164)が如意棒で野球よろしく吹き飛ばす。ライドロイドは爆発四散! ホロキーボードをタイプしながら駆け寄ったセット・サンダークラップ(青天に響く霹靂の竜・e14228)は顎で廊下の先を指し示す。
「皆さんそこっす! そこの奥っす!」
 振り向く仲間達に、同じく追いついたシェスティン・オーストレーム(無窮のアスクレピオス・e02527)が二の句を継ぐ。
「ビビと、ミラが、ロックされた大きな扉を、見つけました、です。辿って来た配線も、そこに、繋がってるみたい、です」
「そんじゃ、急いでいきましょうか。次の奴が来ないうちに」
 気流で周囲を包んだリンが言うと同時に全員が頷き、一気に疾走。ひっきりなしに警報を鳴らす廊下を突っ切り、鋼の大扉が見えてくると共にさらなる加速。大扉に走ったメノウは刀を引き抜いた。
「せい!」
 斜めに一閃された大扉が風船めいて膨らみ、赤熱。ゴーグル越しに扉が真っ赤に染まるのを見た梨尾は警告を飛ばした。
「伏せて!」
 切り裂かれた大爆発! 爆風と炎が八人を背後の壁に叩きつけ、亀裂を入れる。その亀裂もまたオレンジ色の閃光を零して爆散! 吹き飛ばされたケルベロス達が扉爆発の余波を貫き、奥の大部屋に叩き込まれる。金属の床を転がされた彼らを黄色い笑い声が出迎えた。
「きゃははははははは!」
「うっ……」
 いち早く身を起こし、蜂と蟻を放ったシェスティンが周囲を見回す。そこは、広大な円形の空間であった。巨大な配管を張り巡らせた天井、そして部屋の中央には巨大な台座じみた機械が設置され、オレンジ色に輝く光球を頂いている。その光球の下、台座に腰掛けた魔女めいた服装の少女が、足をばたつかせながら笑っていた。
「引っかかった引っかかった! ビックリしたでしょ侵入者さん達! よっと!」
 起き上がる八人の前で、台座から飛び降りた少女はくるりと回転。大きな機械の杖を振り回し、ポーズを決めた。
「夢と希望が私の魔法! SR13ウィッチ、ただいま参上っ! てへっ!」
 装束を払った風太郎が両手を合わせ、アイサツした。
「ドーモ、エイプニンジャでござる。ここの性質上、貴様も元人間という事は重々承知してるでござる……しかァし!」
 八人全員が身構え、二台の一輪バイクがエンジン音を響かせる。
「デウスエクスである以上、慈悲は無い! ルーディ殿ッ!」
「ふんッ!」
 リューディガーが地面に両拳を振り下ろし白い光の嵐を起こす! つまらなそうな顔をするウィッチの懐に踏み込むメノウ! 鯉口を切った刃に紫色の炎が灯った。
「炎菊、人知れず咲き誇る。魔を飲み込み燃え盛れ! 篁流剣術、『暁月・菊華』っ!」
 振り切られる紫炎の一閃。だがウィッチの姿無し! 天井を仰ぐメノウの頭上で魔法少女は垂直飛翔しながら朗らかに笑う。
「そーれ! 鬼さんこっちだ!」
「囲めっ!」
 メノウが叫び、バイクに乗ったシュテルンとリンが張り巡らされた配管に着地。下方の配管を走るウィッチを狙ったリンの狙撃をひょいひょいと避けるウィッチの背中に、シュテルンはヨタローの加速を利用して飛び蹴りを放つ!
「『吹雪』!」
 振り返ったウィッチが消えシュテルンの後方に出現! コマじみて回転突撃するヨタローを飛び越えた瞬間、シュテルンとヨタローが爆発した。次いで狙撃銃から目を離してウィッチを探すリンも爆発。二人を尻目にするウィッチの前に立ちはだかった梨尾は左手から伸びた鎌状の液体を振り回す!
「せあッ!」
 黄色い光が空を切った直後、梨尾周囲の配管が凄まじい速度で金属音を乱射する。スーパーボールめいた超高速三次元機動をするウィッチの声が反響。
「あはははははははははは! ほらこっち! こっちだよ! こっちだってば!」
「レーヴェ!」
 ライオン型のビハインドが両手十指に漆黒のダガーナイフを生成し三六〇度全域に連続投擲! 配管に次々と刃が突き刺さるもウィッチは止まらぬ。地上でホロキーボードを限界速度でタイピングするセットの瞳に焦燥が浮かぶ。
「なんて速さ……予測しきれないっす!」
「ふーん、そうなんだぁ」
「うえッ!?」
 耳元でした声に振り向いたセットが爆発!
「ぐっはぁ!?」
「セットお兄さん……!?」
 吹き飛ぶセットを振り返るシェスティン。後方回転したウィッチの真下から津波の如き氷塊が生え、シェスティンに覆い被さらんとす。彼女の前に割り込んだリューディガーは白い風をまとったキックで氷塊を粉砕! 蹴り足を戻して背後に目配せをした。
「手は足りるか」
「大丈夫、です……!」
 答えたシェスティンは杖を打ち振り蜂型ドローンを展開。一方、壁に沿って疾駆するウィッチを風太郎は低姿勢ダッシュで追走! とんがり帽子の後頭部に右手を伸ばした直後、ウィッチの姿が消える。彼より遠く離れた場所に再出現した彼女が指をばらした。風太郎の顔が爆発!
「グワーッ!」
 のけ反った彼の体を飲み込む連鎖爆発。リューディガーはメノウへ手を伸ばして、白い光弾を発射し、純白の粒子で包む。メノウは鈍化した視界の中に捉えたウィッチへ、和装の袖口から引き抜いた歩兵銃の引き金を引く!
「篁流射撃術……『樹雨』」
 紫の光弾がウィッチの鼻先を通過。慌てて足を止めたウィッチがバランスを崩す。
「うわ、わ、きゃっ!」
「今だ!」
 梨尾とレーヴェがウィッチを前後から挟撃! 低空ジャンプキックと黒い刃の斬撃を、大ジャンプして回避したウィッチは壁面に立ち、杖を打ち振る!
「えーいッ!」
 直後、梨尾とレーヴェが一瞬にして氷像と化した。羽音を鳴らして無数の蜂型ドローンを二人に集らせるシェスティンの隣でセットは目元にモノクルめいたディスプレイを展開して砲撃! 蒼い光の砲弾が着弾する前に壁面からウィッチの姿がかき消え、メノウが爆発! 爆炎を背に着地したウィッチは笑いながら駆けまわり始めた。
「んのッ……!」
 砲塔を投げ捨て、新たなホロディスプレイを複数展開してホロキーボードを叩くセット。だが空間全体を映すディスプレイのあらゆる箇所にウィッチの影が複数現れては消失え、『ERROR』を表示する。頭を抱えるセット。
「ぐああああああっ! なんて機動力っすか! ホントに支援型なんすかねアレ! ……ん?」
 ふとセットが腰元を見下ろすと、シェスティンの手がシャツの裾をひかえめにつかんで引っ張っていた。銀杖を指揮棒めいて振りながら、シェスティンは小さく告げる。
「セットお兄さん……リンさんから、アクセス申請」
「……はい?」
 一方、全身に純白の粒子をまとわりつかせて加速したリューディガーは壁に沿って走るウィッチの足元に片手をかざす。手の平にわだかまる白い光!
「目標捕捉……動くな!」
 放たれた光線はウィッチの残像を射抜いて床を破壊。急制動するリューディガーの周囲を弧を描くように走ったウィッチは彼の横合いに杖の先端を向ける。
「マジックレーザーっ!」
 長大なレーザーがリューディガーを撃ち抜いて壁に打ちつけ爆発せしめる。そこへヨタローのハンドルをひねったシュテルンが高速で突進し、急ブレーキをかけて後部を跳ね上げ自身を射出する。両腕を交叉し、ウィッチめがけて真っ直ぐ飛翔!
「篁流格闘術……『雪熊』ッ!」
「ほいっ!」
 回転跳躍回避して着地したウィッチは周りに視線を走らせた。三六〇度全方向から居合い斬の姿勢で駆けこんで来る複数人のメノウ!
「篁流剣術、『幻月』!」
 再度の跳躍で避けるウィッチ! しかしその左右からメノウと風太郎が迫った。
「読んでたよッ!」
「イヤーッ!」
 刃と掌底が触れかけた瞬間、ウィッチ真下から伸びた氷柱が彼女を押し上げ、代わりに刃と掌打を受ける。氷の柱は内側から橙色の光を放って大爆発! 二人まとめて吹き飛ばす!
「グワーッ!」
「ぐぅッ!」
 鋼の地面を転がる二人の上空、頭上の配管に上下逆さで着地したウィッチは下層に杖先を伸ばした。出現した魔法陣が空間を埋める程に巨大化し、光り輝く!
「必殺! マジックアワー・シャインレイン!」
 直後、無数の光線が雨の如く降り注ぐ! 屋根のように立ち並んだセットの盾型ドローン全てを容易く蜂の巣にし、その真下の地面を閃光で塗りつぶす。飛び回っていた蜂ドローン達が光に呑まれて消滅し、八人ごと床の全てが光によって覆われた。崩落した盾型ドローンが光に落ちて溶けていくのを見、ウィッチは哄笑!
「あはははははははは! あっははははははははうぇッ!?」
 配管が激しくたわみ、ウィッチが姿勢を崩しかける。さらに衝撃。軋みを上げたウィッチの足元が爆ぜるように穿たれ、回転拳を振り切ったリンが出現! 足首を浅く削られ驚愕するウィッチを見下ろし、リンは赤茶色の瞳を翡翠色に光らせた。
「環境補正完了。アルゴノーツシステム、リードデバイス及び戦術データリンクへの接続承認。圧縮グラビティ全解放。ウェポンリミット解除。マルチミサイルオールロックオン……Fire!」
 狙撃銃の銃口が凄まじく発光! 放たれた光線が目を焼かれたウィッチを撃ち抜いて魔法陣を貫通して地面に叩き伏せ、地を覆う光は波紋が広がるように消えていく。ウィッチに無数のミサイルが流星群めいて降り注がせたリンは狙撃銃を連射! 変身の解けたシュテルンは装甲を再装着する。
「ヨタローッ!」
 走って来たヨタローに飛び乗ったシュテルンは疾走からのジャンプを決めて立ち込める爆煙にダイブ。手にした如意棒を振りかざし、顔を覆って悶絶するウィッチの杖めがけて振り下ろす!
「篁流長柄術、『迅雷』ッ!」
 高速の一撃が杖の先を粉砕! ヨタローから飛び降りたシュテルンのキックがウィッチを爆煙から叩き出し、台座型の装置に打ちつける。しきりに目をこすり、閉じかけの目蓋を無理矢理開いたウィッチは涙でにじむ瞳に憤怒を浮かべ、両手を握りしめた。
「うーっ……絶っ対、許さないんだからっ……!」
 吹雪の如く冷気をまとった両手を振り上げるウィッチ! だが彼女の影に黒い刃が数本突き立ち、続く動きを阻害する。ウィッチの懐に飛び込んだ梨尾は太陽じみた輝きを放つ液体で大鎌をかたどり、振りかぶる!
「せあああああああッ!」
 斜めに振り下ろされた大鎌がウィッチの胴を斜めに斬り裂く。梨尾は続く前蹴りでウィッチを装置に鎌の柄を首に押しつけ動きを止める。窮屈そうにもがくウィッチが声をを絞り出した。
「離、せぇッ……!」
 奥歯を噛みしめ、より強くウィッチを抑え込む梨尾の背後で、焼けただれた体をおして立ち上がったリューディガーが風太郎に白い光を流し込む。
「ハァ……今のうちだ……」
「ルーディ殿、かたじけない! シェスよ、応急手当を!」
 飛び出した風太郎の如意棒先端がドリルめいた虹色の光を回転させる。助走をつけた風太郎はジャベリンじみて逆手に握ったそれを全力で振りかぶった。
「刮目せよ! 煌めけ、我が閃光螺旋! ニルヴァーナッ! アミダ・スパイラルッ! イイイイイイヤアアアアアアアアアアーッ!」
 全力投擲された如意棒が一直線にウィッチをめがける! レーヴェに抱えられて跳躍した梨尾の足元を突っ切りウィッチの腹を貫通。背後の装置に走った無数の亀裂から虹色の光が噴出し、オレンジ色の光球が派手に揺らめきながらバチバチと電光を放射する。
「あ……ああああああああああああああああああッ!」
 ウィッチが断末魔を上げ、装置もろとも大爆轟を引き起こした。部屋中に広がる小型太陽じみた光を前に、梨尾が呼びかけた。
「退きましょう! リューディガーさん!」
「道はわかっている。はぐれるなよ」
 手首から伸びた糸状の白い光を手繰るリューディガーに続き他の面々が続く。走って立ち去るその道筋を、装置の爆発が追った。


 ファクトリアの一部が爆発し、炎と爆風が一行を叩き出す。風太郎に抱えられたシェスティンは杖を軽く振って蜂型のドローンを集め、仲間達を持ち上げさせ滑空。地に足が着くと同時に、シュテルンは小さく一息ついた。
「無事、脱出成功ですかね」
「そだね。じゃ、もう一仕事頑張りますか」
 言うが早いか、メノウは歩兵銃を手にファクトリアを振り返る。蜂に傷をふさいでもらったリューディガーは手の平に現れた白光を握り込みながら言う。
「人々に死をもたらす邪悪な実験を、これ以上許すわけにはいかん。完膚なきまでに破壊してくれる!」
「ダモクレスさんたちには、悪いですが、壊しちゃいましょう、です。準備は、いいですか……?」
 周囲に電光ほとばしらせる蜂型ドローンの群れを浮遊させつつシェスティンが問うと、各々の武器を身構え力を溜める。引き絞ったシュテルンの手刀、握りしめたリューディガーの拳、リンの狙撃銃、振りかぶった梨尾の大鎌、セットの砲塔、風太郎の如意棒にそれぞれの光が宿って力強く発光! メノウが空に向かって銃撃し、紫の光を雲間に飛ばしたのを横目にシェスティンはカウントを刻む。蜂の稲妻が励起!
「3…………2…………1…………発射」
 直後、裂帛の気勢が空を裂き、青・白・緑の光線が一直線に飛翔! 虹色の閃光と稲光がそれを追い、天空から降る紫色の巨大光線が続いて命中! 地を這う黄橙色の斬撃がファクトリアの壁面を登って攻撃の集中地点に到達。外壁をぶち抜いた攻撃は通り道を誘爆させながら中央の溶鉱炉に突き刺さり、大爆発!
 各所から火を噴いて爆裂し、一同が八者八様の表情で見上げる中、ファクトリアは轟沈していった。

作者:鹿崎シーカー 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年10月18日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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