マロンフェスティバルへようこそ!

作者:三ノ木咲紀

『マロンフェスティバル 開催中!』
 そんな幟が立つ小さなレストランから、一人の男性が現れた。
 この店のオーナーシェフである御厨・膳は、広大な敷地の裏山の一角にある栗園へと足を運ぶ。
 季節ごとの食材をふんだんに使った季節限定のメニューは、彼のレストランの名物なっている。
 季節は秋。栗を使った料理やスイーツの数々を目当てに、県外からもお客さんが来る。
「さてと。今日も栗をたくさん拾って仕込まないとな」
 栗のメニューは多種多様。
 マロングラッセにモンブラン。パイにタルトに栗きんとんに渋皮煮などなど。
 スイーツだけじゃもったいない。栗ご飯に栗のサラダに炒めもの。スイーツに比べて種類が少なくなるが、ならば開発するだけだ。
 意気揚々と山へ入り、イガ剥きしながら一人栗を収穫する膳の背後に、突然気配が迫った。
 踏まれたイガの恨み、でもあるまいが。巨大化した栗のイガが膳を背後から襲い、くわえ込むように捕らえる。
 栗の攻性植物に捕らえられた膳は、栗のように膝を抱えながら栗の夢を見ていた。


「たいへんたいへん! このままじゃ、御厨さんが栗になっちゃうよ!」
 慌てた様子のねむは、集まったケルベロス達の前に地図を広げた。
 栗の抗生植物に囚われたのは、御厨・膳という名前のオーナーシェフ。
 期間限定で栗をふんだんに使った料理やスイーツを出す、腕利きの料理人だ。
 小さなレストラン裏手にある山から収穫する農産物を使うので、素材の新鮮さにも定評がある。
 マロンフェスティバルに使う栗を収穫しに行った時に、攻性植物に収穫されてしまったのだ。
「急いで現場に行って、御厨さんを助けてほしいの!」
 ねむの要請に、ケルベロス達は頷いた。
 栗の攻性植物は一体。
 御厨は栗の攻性植物に取り込まれており、攻性植物を倒すと一緒に死んでしまう。
 だが、相手にヒールをかけながら戦うことで、戦闘終了時に攻性植物に取り込まれていた御厨を救出できる可能性がある。
「御厨さんを助けるのはむずかしいけど、もし助けられたらマロンフェスティバルにご招待してくれるよ!」
「マロンフェスティバル……。なんて素敵な響きなんでしょう。リクエストには答えてくれるのですか?」
 嬉しそうに尋ねるバジル・ハーバルガーデン(薔薇庭園の守り人・e05462) に、ねむは笑顔で頷く。
「もちろん! 言えばキッチンを貸してくれるから、みんなに振る舞うこともできちゃうよ!」
 太鼓判を押すねむは、改めてケルベロス達に向き合った。
「マロンフェスティバルなんて、素敵なイベントをしてくれる御厨さんを、攻性植物の栄養にしちゃう訳にはいかないよね! みんなで協力して助けてあげてほしいな」
 頷くケルベロス達に、ねむはにっこり微笑んだ。


参加者
朔望・月(桜月・e03199)
ビーツー・タイト(火を灯す黒瑪瑙・e04339)
バジル・ハーバルガーデン(薔薇庭園の守り人・e05462)
土岐・枢(フラガラッハ・e12824)
マロン・ビネガー(六花流転・e17169)
堂道・花火(光彩陸離・e40184)
長久・千翠(泥中より空を望む者・e50574)
風祭・古都樹(剣の鬼という程じゃない・e51473)

■リプレイ

 巨大なイガに包まれて、膝を抱えて栗の夢を見る膳の姿に、長久・千翠(泥中より空を望む者・e50574)は怒りの目を向けた。
「俺の前で料理人を取り込もうとするなんざ、いい度胸だな」
 味方が全員戦闘配置につくのを確認した千翠は、強く一歩踏みすと日本刀を構えた。
「絶対に助け出してやる! 俺は! 栗料理が!! 腹一杯食いてぇんだよ!!!」
 そのまま大地を蹴り、抜刀一閃。三日月のように緩やかな弧を描く斬撃が、栗の幹を深く抉る。
 その攻撃に外敵を察知した栗の攻性植物は、葉をざわりと揺らすと鞭のように触手をしならせた。
 千翠を捉えようと伸びる触手の前に、一体のシャーマンズゴーストが躍り出た。
 朔望・月(桜月・e03199)のサーヴァント・夏雪が、絡みつく触手を振り払いながら主の側へと戻る。
 夏雪を中心に紙兵を散布し前衛に加護を与えた月は、目をさます気配のない膳に声を掛けた。
「御厨さん、生きる望み、諦めないでください! 大丈夫ですよ。僕達が必ず助けます」
 月の声が届いたのかいないのか。変化の見られない膳の様子に、土岐・枢(フラガラッハ・e12824)は眉を顰めた。
「栗の毬が曲者ですね……。どこから攻めたらよいものか」
 言いながらも、枢は地獄化した右腕が高温を発し、炎を生み出すのを感じながら地面を蹴り拳を振り上げた。
 ゴツゴツとした表面は炭のように黒く、割れた隙間が溶岩のように赤く覗いている。高重力を生み出した拳で太い幹を潰す勢いで殴りつけた枢は、振り抜いた拳を握り締めた。
 枢と同時に駆け出したバジル・ハーバルガーデン(薔薇庭園の守り人・e05462)は、小刀【Blue Rose】を構えるとふいに振り上げた。
 極限まで集中した集中力で乗せた斬撃が、枢のつけた傷を更にえぐるように深く刻む。
「さすがは栗の木。硬度が高いですね」
「御厨さんも、名前的にクリの仲間ですからね!」
 楽しそうに微笑んだマロン・ビネガー(六花流転・e17169)は、パンプキンヴァインを収穫形態に変化させると黄金の光を放った。
 南瓜の実を思わせる黄金の光が、癒やしと共にBSに対する耐性を与えていく。
 幹を大きく傷つけられた攻性植物に、ビーツー・タイト(火を灯す黒瑪瑙・e04339)はゲシュタルトグレイブの柄を握り締めた。
 幹に深い傷を負いながらも、攻性植物はまだ健在だ。膳も目をさます様子がない。
「命が奪われるのを見過ごすわけにはいかない、全力で救助させていただこうか……!」
 雷鳴のように鋭い突きを繰り出したビーツーの攻撃に、攻性植物はしびれたように痙攣させる。
 ダメージの累積する攻性植物に、堂道・花火(光彩陸離・e40184)は拳を突きつけた。
「今日は新技を用意したッス! 助けられる人を助ける技……やってみせるッス!」
 拳に乗せた地獄の炎が攻性植物を包み込み、癒やしの炎となり攻性植物をーー膳を癒やしていく。
 同時に、衝撃波が攻性植物を襲った。
「あまり殴っちゃいけないのは、面倒ですね……! でも栗料理の為なら、我慢します……!」
 風祭・古都樹(剣の鬼という程じゃない・e51473)が振りかぶった大太刀・灯桜羅刹から繰り出される衝撃波が、累積するダメージを吹き飛ばし攻性植物の傷を癒やしていく。
 繰り広げられる攻防に、膳は少しだけ目を開いた。


 攻撃と回復に膳は意識を取り戻したが、まだぼんやりとしている。
 自分や周囲に何が起きているのか理解できない様子の膳に、花火は声を掛けた。
「御厨さん! 気をしっかり持つッス! オレ、御厨さんのこと、すげーって思ってるッスから!」
 花火の声に、膳は小さく首を傾げる。反応が薄い膳に、花火は続けた。
「自分で材料を取りに行くシェフ……かっこいいッス! でも自分が材料に食べられるなんてひどいッスよ!」
「僕、御厨さんの料理、楽しみにしてるんです。お客様も待ってますよ。皆の笑顔、思い出して一緒に頑張りましょう……!」
 続く月の励ましに、膳は小さく頷く。二人の声かけに腹を立てたように根をしならせた攻性植物は、埋葬形態に変化させると前衛を飲み込んだ。
 山津波のような怒涛の攻撃が、前衛を永久の眠りへと誘うように襲いかかる。
 ダメージを受け催眠のかかった前衛に、オーロラのような光が舞い降りた。
 美しい光が傷ついたケルベロスと大地を癒やし、再び芽吹くような力を与える。
 癒やしの力を得たバジルは、一瞬だけ見た夢を振り払うとマロンを振り返った。
「助かりました、マロンさん」
「これも、あの栗に勝つためです」
 にっこり微笑むマロンに、花火は首を傾げた。
「何か、あるんッスか?」
「栗世界にも生存競争やコンテストやヒエラルキー、その他苦労が多分に有りまして。栗の植物には負けられませんです!」
 栗の攻性植物を独自に「デウスエクス・モンブラン」と名付け、食うか食われるかの骨肉の争いを週に一度は繰り広げ、たまに負けているマロンは、先月戦った対戦相手を指折り数えた。
「先月はそう、栗どら焼き、栗きんとん、甘露煮に……」
「じゃあ、栗本体には負けられませんね!」
「そうッスね!」
「もちろん!」
 頷きあった月と花火、バジルは目を見交わし頷くと同時に駆け出した。
 腕に装備した巨大な祭壇を振り上げた花火は、駆ける勢いそのままに攻性植物の幹へと叩き込む。
 振り抜き、身を翻した花火と入れ替わるように、稲妻が奔る。
 月のゲシュタルトグレイブから繰り出される稲妻突きが、攻性植物に深い傷を穿つ。
 そこへ、蒼輪舞踏が閃いた。
 重力を乗せた重い蹴りが宙を裂き、躍り出たバジルの蹴りに攻性植物が幹を大きくしならせる。
 連撃に呼応した枢は、バスタードソードを振りかぶると膳を包み込むイガへと振り下ろした。
「まずは、少しずつ戦闘力を削いでいきましょう!」
 トゲトゲのイガを全方位から砕くように繰り出される斬撃が、イガの防御力を削いでいく。
 更に傷を深くした攻性植物に、ビーツーはウィッチオペレーションを施した。
 深い傷を負った幹の傷が塞がり、眉を顰めていた膳の表情が和らぐ。
「もう少しだ、堪えてくれ」
 ビーツーの励ましに、膳は小さく頷いた。
 膳に頷き返したビーツーは、ボクスドラゴンのボクスをちらりと見た。
 アイコンタクトで指示を受けたボクスは、花火の傷を属性インストールで塞いでいく。
 傷を回復した攻性植物に、衝撃波が走った。
「人を襲うなら、容赦しません! 痛いの痛いの、飛んでいけー! です!」
 真剣な古都樹の大太刀が、全力で振り抜かれる。
 裂帛の気合と共に放たれた衝撃波は、攻性植物が受けた傷を吹き飛ばして癒やす。
 そこへ、月が浮かんだ。
「満たせ。盛りを映せ」
 満月の幻影が攻性植物の上空に浮かび上がり、望月の宴が攻性植物の傷を負傷前の状態まで戻すように塞ぐ。
 攻撃と回復を交互に受けた攻性植物は、栗のイガをハエトリグサのように大きく開くとケルベロス達に襲いかかった。


 戦いはケルベロス優位に進んだ。
 攻守共に優れたケルベロス達の攻撃は確実に攻性植物の体力を削り、なおかつ的確な回復で回復不能ダメージを蓄積させていく。
 攻性植物の攻撃も苛烈だったが、自己回復も視野に入れたケルベロス達に隙はない。
 戦いは終盤へともつれ込んだ。

 幹の大半が削られ、イガの棘が全て削ぎ落とされた攻性植物に、ケルベロス達は総攻撃を仕掛けた。
 地獄の炎を帯びた鋭い爪を振りかぶった枢は、灼熱の爪で攻性植物の幹を引き裂いた。
 めしり、と嫌な音を立てる攻性植物に、枢は仲間に叫んだ。
「今です! 畳み掛けましょう!」
「行くです!」
 枢の声に呼応したマロンは、パンプキンヴァインを閃かせた。
 攻性植物に蔓を絡みつかせたマロンに、月は駆け出した。
「御厨さん、今助けます……!」
 縛霊手を振りかぶった月は、巨大化した祭壇を攻性植物の幹に叩きつける。
 大きくしならせた幹に、日本刀が閃いた。
「秋を台無しにする攻性植物は、許さないッス!」
 花火のサイコフォースが幹に炸裂し、爆発音が響き渡る。
「ーーあまり俺達に、近づかないほうが良い」
 自身とボクスの炎を纏わせたジーワイズバッシュを起動させたビーツーは、大きく弧を描くと攻性植物の幹に叩き込む。
 想像以上の連撃に、御厨は小さなうめき声を上げる。
 攻性植物のダメージを慎重に見極めていたバジルは、意を決すると攻性植物にウィッチオペレーションを施した。
「敵を回復するのは不本意ですけど、御厨さんの為です!」
 声と共に施される回復に、攻性植物は最後の力を振り絞った。
 耳をつんざくような叫び声と共に繰り出される捕食形態が、闇雲に枢に襲いかかろうとする。
 だが、積み重ねられたバッドステータスに動きを止めた攻性植物に、ケルベロス達は最後の攻撃を仕掛けた。
「これで、終いだ!」
 千翠のバスターライフルに光が収束し、茜色の光の束となり攻性植物を貫く。
 ぐらりと揺れる攻性植物に、大太刀・灯桜羅刹の影が迫った。
「お前を栗料理ですー!」
 軽やかに、楽しそうに大太刀を振りかぶった古都樹の刀身が、残った幹を両断する。
 ぼろぼろに朽ちていく攻性植物から開放された膳に、ケルベロス達は駆け寄った。


 イガから開放され、気を失った膳に駆け寄ったビーツーは、ウィッチオペレーションで膳を癒やした。
 ほどなく意識を取り戻した膳は、ホッとした様子のケルベロス達に微笑んだ。
「皆さんが、助けてくれたんですね。ありがとうございます! 是非お礼をさせてください!」
「御厨さんにお怪我がないことが一番の報酬、ですよ」
「でも!」
「でも、御厨さんのマロンフェスティバル、個人的にこっそりと(でも全力で)楽しみにしてました」
「必要なら栗集めも協力するぞ!」
 目をキラキラさせる月に、千翠が力強く請け負う。
 ケルベロス達を見渡した御厨は、嬉しそうに頷いた。
「今日は定休日ですが、お礼に自慢の栗料理を御馳走したいです! 是非店に来てください!」
「じゃあ、栗園にヒールを掛けたらお邪魔しちゃいましょう!」
 古都樹の提案に、皆頷いた。

 店の大テーブルには、栗料理が並んでいた。
 炊きたての栗ご飯に、各種スイーツ。黄金色に輝くテーブルに目を輝かせたマロンは、伸ばした手をふと止めた。
「……これは、もしかして共食いになるのでは?」
「食わないならもらうッスよ?」
 手を握って首を傾げるマロンが取ろうとしていたお菓子に、花火が手を伸ばした。
 マロングラッセを一口食べたマロンは、口の中いっぱいに広がる栗の甘みに頬に手を当てた。
「やっぱり、栗を食べたいです! 御厨さん、おすすめは何ですか?」
 やりとりにニコニコしていた膳は、銀のトレイに乗せたお菓子をケルベロス達の前に一つずつ置いた。
「オススメはやっぱりモンブランですよ! 王道の栗のスイーツですが、これは外せません! 裏山の栗たっぷりですよ!」
「モンブランですか! しかも、黄色くて甘い方なのです!」
 目をキラキラさせたマロンは、出されたモンブランを味わった。
「やったー! いただきまーす!」
 嬉しそうに手を伸ばしたバジルは、頂上に栗の甘露煮の乗ったモンブランを頬張った。
「んー、程よい甘さが口の中に広がって、凄く美味しいです♪ 皆さんは何を頼まれたんですか?」
 バジルの問に、月は手を挙げた。
「僕は最初に栗ご飯食べたいです! ご飯ものをいただいてから、デザートへ流れたいですね」
「僕も、そうしようかな」
 頷く枢の前に、ほかほか栗ご飯が置かれた。
「栗ご飯ですねーたっぷりありますよ!」
 全員の前に、待ってましたとばかりに炊きたて新米栗ご飯が差し出される。
「私も食べます!」
 敵の様子を伺いながらヒールをする、という難事業を成し遂げた古都樹は、たっぷり盛られた栗ご飯を頬張った。
 口の中いっぱいに広がる、新米の甘みと栗の風味。あっという間に平らげた古都樹は、皿を膳に差し出した。
「栗ご飯美味しいです! おかわりー」
「俺も俺も!」
 重力に逆らったかのような、とんでもない盛り付けの栗ご飯を平らげた千翠も、嬉しそうに丼を差し出す。
「栗ご飯もおいしそうなのです、秋の味覚なのです」
 臨戦態勢で栗ご飯を頬張ったマロンも、空のお茶碗を差し出す。
 皆の食べっぷりに嬉しくなった膳は、それぞれに同じくらいの山盛り栗ご飯を盛り付けると手渡した。
「いい食べっぷりは、料理人冥利に尽きる、というものです!」
「俺もお代わり欲しいッス! ……ところで御厨さん、栗の炒めものってどんなんッスか?」
「お目が高い! 栗と南瓜とさつまいもを中華風の味付けで炒めた、この秋自慢の新作です!」
「おお! 凄いッス!」
 歓声を上げた花火は、手早く仕上げられた炒めものに手を伸ばした。
「なんか、新感覚な味ッス!」
「俺は、シンプルに焼栗を無塩バターで貰おうか」
「栗そのものの味を味わうには、一番ですねー」
 焼きたての栗を半分剥いて、無塩バターを添えられた皿がビーツーに差し出される。
 栗に手を伸ばしたビーツーは、感じる視線にボクスを見た。
 一瞬のアイコンタクト。他の料理を用意する膳に、ビーツーは手を挙げた。
「……それと、ボクスに栗のタルトを貰えるか?」
「喜んで!」
 すぐに出される金色に輝く栗のタルトを、ボクスは美味しそうに頬張った。
 ボクスのタルトを見た夏雪は、隣の主を見上げた。
 無言の要求に、月も手を挙げる。
「僕たちにも、栗のタルト貰えますか?」
「もちろんですよ!」
 同時に出される金色のタルトに、月と夏雪は目を輝かせた。
 お腹いっぱいマロンフェスティバルを堪能した月は、楽しそうに洗い物をする膳に話しかけた。
「あの、御厨さん。僕、料理下手なのですけども、料理勉強中でして。一番手軽にできそうな料理のレシピと、ちょっとしたコツあれば教えていただけませんでしょうか」
「いいですよ! では基本の栗ご飯のコツを、お教えしましょう。よろしければ皆さんもどうぞー」
 招き入れられて入った厨房に、千翠は珍しそうに包丁を手に取った。
「包丁って、どう使うんだ?」
「さ、逆手で持ってはいけませんよ!」
 慌てて正しい持ち方を教える膳に、厨房に笑い声が響いた。

作者:三ノ木咲紀 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年10月13日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。