勢力を広げる竹の斥候部隊

作者:なちゅい

●大阪緩衝地帯市街戦
 大阪府大阪市内。
 現在、大阪城を中心に制圧を行っている攻性植物達。
 その被害を防ぐべく、敵の制圧地域と避難していない住人達との地域の間には、緩衝地帯が存在する。被害が及ばぬよう人々は避難しているが、攻性植物の支配が及ばぬ地域だ。
 そこを、竹の攻性植物の部隊が隠密行動とりつつ索敵を行っている。
 軍服にも見える衣服を纏った1人がリーダーとなり、竹筒爆弾、竹槍、竹銃を所持する小隊員を引き連れ、目に見える範囲内で散開している。
 攻性植物達は言葉を交わさずハンドサインで意思疎通し、部隊員が匍匐前進してケルベロスがいないかと確認を行う。
 こうして、彼らはじわり、じわりと勢力の拡大をはかっているのである……。

 大阪城への潜入作戦は無事成功し、貴重な情報を持ち帰る事ができた。
「その情報は、今後の大阪城での攻性植物との戦いに生かされるはずだよ」
 ヘリポートでは、リーゼリット・クローナ(ほんわかヘリオライダー・en0039)による大阪市内の現状報告、そして新たな作戦についての説明が始まっていた。
「ただ、大阪城に皆が侵入したことで、攻性植物達も警戒レベルを上げてきたようだね」
 現在、大阪城周辺の警戒区域において、竹型の攻性植物の軍勢が展開が確認されている。
 彼らは大阪城へ接近するケルベロスを警戒すると共に大阪市街地への攻撃を行い、支配エリアを拡大を目的としているようだ。
「攻性植物の数は8体。部隊を組んで隠密行動を行いながら索敵を行っているよ」
 彼らは大阪城周辺の市街地の探索を行った後、ケルベロスの侵入が無い事が確認された場合、大阪市街地への攻撃を開始するようだ。
 大阪市街地の被害を防ぐ為には、緩衝地帯での迎撃が必須と言える。
「敵もケルベロスの発見に動いているから、こちらも隠密行動を展開して索敵によって攻性植物を発見できればと思うよ」
 8体の攻性植物は連携して戦闘を仕掛けてくるので、戦闘力はほぼ互角だ。
 それはつまり、先に敵を発見して奇襲をしかけた側が圧倒的有利になるという事でもある。
 大阪城周辺の緩衝地帯は無人の市街地となっているので、その地形をうまく利用できれば有利に戦えるかもしれない。
「ここで、攻性植物の動きを放置したなら、緩衝地帯の警戒網が完成して市街地への攻撃を許してしまうよ」
 逆に、敵部隊を駆逐できれば、大阪城へ再潜入することも可能かもしれない。
 その為にも、竹の攻性植物部隊を駆逐したい。今回は如何にして相手よりも早く敵部隊を発見するかが勝負の分かれ目となるだろう。
「皆の健闘を祈っているよ」
 そうして、リーゼリットは説明を締めくくったのだった。


参加者
倉田・柚子(サキュバスアーマリー・e00552)
狗上・士浪(天狼・e01564)
物部・帳(お騒がせ警官・e02957)
火岬・律(幽蝶・e05593)
暮葉・守人(墓守の銀妖犬・e12145)
カシス・フィオライト(龍の息吹・e21716)
上里・藤(黎明の光を探せ・e27726)
鷹崎・愛奈(死の紅色カブト虫・e44629)

■リプレイ

●静かなる開戦
 大阪府大阪市の緩衝地帯。
 この地に潜んで斥候を続ける攻性植物部隊を先に発見すべく、ケルベロス達もまたできる限り固まって隠密行動を行いつつ索敵することとなる。
「…………」
 愛用の帽子の位置を整え、前方を双眼鏡で見つめていた上里・藤(黎明の光を探せ・e27726)は予め決めたハンドサインで仲間達に意思を示す。
 現状、敵影はまだ確認できていない。
(「この作戦を成功させれば、大阪城奪還へ一歩近づきます。皆さん頑張って成功させましょう」)
 都市迷彩で豊満な体を包む倉田・柚子(サキュバスアーマリー・e00552)は、事前に仲間達へとそんな意気込みを語ってからの参加。
 戦いに重点を置いた準備をしていた柚子は、高い建物から敵を発見できるよう街を見下ろす。
 以前の戦いなどの影響で、瓦礫が放置された街。
(「うーん、いつどこから飛び出してくるかわからないって思うと、すっごいドキドキする」)
 隠密気流を纏う髪から翼まで赤一色の鷹崎・愛奈(死の紅色カブト虫・e44629)は地図を見下ろしつつ、それらの瓦礫の位置を記して。
 メンバーはこの作戦に備え、様々な準備をしている。
 白髪のシャドウエルフ、暮葉・守人(墓守の銀妖犬・e12145)などは所属旅団で仕入れた素敵アクセサリー3種を駆使して、念入りに障害物へと身を潜めて動く。
(「説明は受けたけど、ほんと使えるのかな?」)
 望遠鏡を手に、守人は収音デバイスと特殊ディスプレイを使いつつもそれらをお守り程度にと考え、違う依頼で共闘した一目置く仲間と作戦に当たる。
(「……息詰まりそうだぜ。あの雑草連中がどうかは知らねぇが」)
 その1人、銀狼のウェアライダーの狗上・士浪(天狼・e01564)は隠密行動に息苦しさを感じながらも、鏡やクリアリングを駆使してゆっくり進む。
(「分隊規模とはいえ、軍隊的な運用をし始めた敵……」)
 近場にいる火岬・律(幽蝶・e05593)も、周囲を警戒する。
 普段、黒メインでモノトーンな服装の律だが、時計合わせから装備に消音対策に都市迷彩まで施し、綿密な準備をしていた。
(「我々の抵抗手法も、変えていかねばならないでしょうね」)
 様々な勢力が手を組み、乱れる戦い。
 この先を考えると頭痛すらしてくる律だが、まずは今日の障害を越えねばならない。
 思案する彼だが、曲がり角でのカッティングパイ、クイックピークを欠かさずに移動する。
 その律に倣い、警官である物部・帳(お騒がせ警官・e02957)も同じように服装へと対策を行っていて。
(「何処かに敵が潜んでいるとは思えない静けさでありますな」)
 元気担当の帳は見つからぬよう息を潜める。さながら、自分達の様子はスパイ映画の住人のようだ。
(「さて、攻性植物たちは何処にっと、あれは……」
 そこで、灰色の迷彩マントで身を覆うカシス・フィオライト(龍の息吹・e21716)がビル高所の窓から仲間達へとサインを送る。
 カシスは纏まって斥候する敵……竹の攻性植物の部隊を発見していた。これなら、敵発見困難時の信号弾も必要なさそうだ。
 敵は8体。こちらのチームと同数だ。
(「まぁ、どんなに数で攻めてきても、俺達の連携の方が上だと言う事を見せてやろう」)
 カシスに同意するメンバー達は徐々に、相手へと接近していくのである。

●斥候部隊に奇襲を……!
 攻性植物部隊は、こちらに気付いていない。
 奇襲を仕掛けたいケルベロス達はすぐに合流できる範囲で散開していたこともあり、手際よく敵の場所を認知し合う。
(「敵は3時の方向に居ます。藤殿、最短ルートは?」)
 手配書を使って相手の場所を把握した帷が相手の場所を示すと、藤は自らの位置を地図に示しつつ、斥候する敵部隊の背後へと回る。
 藤のイメージとしては、攻性植物という敵は何かに寄生している者以外はもっと単純で原始的なデウスエクスと感じていたのだが。
(「こいつらは全然違うんだな……」)
 先頭を行くのは、律だ。
 地図情報を更新しつつ進む彼は光の反射で敵に気付かれる可能性も懸念し、太陽の位置にも気を払って接近する。
 皆が仕掛けられるタイミング。全員が一斉にハンドサインで合図し、攻性植物へと飛びかかる。
「もうコソコソする必要もねえなぁ」
 障害物から飛び出した士浪が砲撃形態となったドラゴニックハンマーを手に、相手を狙う。
「…………!!??」
 それにすぐ気づいた攻性植物達は陣形を組もうとするが、散開していて態勢を整えるのに若干手間取ってしまう。
 その隙を、ケルベロス達は逃さない。
「よし、このまま畳み掛けるよ!」
 愛奈も隠密気流を解き、相手の頭上後方から一気に迫る。
 全員が全員、奇襲をかけることはできなかったが、相手の虚を突けたことは大きい。ケルベロス達は攻性植物に先んじて、攻撃を開始していく。
 真っ先に仕掛ける律は事前情報もあって、クラッシャーとなるランサーを叩く。
 綿密に準備したにも関わらずグラビティに難があったが、彼はすぐリカバリ策を考えて己の技量を持って如意棒で殴りかかり、殴打箇所をグラビティによって凍りつかせていく。
 藤も前線に飛び込み、同じくランサーを狙う。
「畏れろ」
 自然への畏れを具現化し、彼は相手の周囲へと激しい砂嵐を巻き起こす。
 相手ボマーも巻き込む嵐は、着実に敵の体力を削いでいく。
 さらに、士浪が素早く竜鎚から砲弾を撃ち込んで一体の足を止めていった。
 敵能力はこちらと同程度。ならばこそ、先んじた者が戦いを制するのは間違いない。
「解放を 解放を 神様よ ここから救ってよ……♪」
 愛奈が歌うは、奇蹟を請願する外典の禁歌『悠久のメイズ』。
 その曲は、敵部隊後方にいたガンナー達の身体を呪縛していく。
 また、奇襲の一手を攻撃に使う者ばかりではない。
「雷の壁よ、仲間を守る力となってくれ」
 カシスなどは完全に仲間の回復支援に専念しようとしており、ライトニングロッドを振るい、前線メンバーの前に雷の壁を構築していた。
「…………!!」
 敵部隊も思った以上に素早く態勢を取り戻し、攻撃へと乗り出してきた。
 軍服姿のジェネラルが号令を出せば、前線のボマー、ランサーが一気に特攻してくる。
 ランサーが槍での回転連撃を浴びせかけてきた直後、ボマーは竹筒に火をつけて投擲してきていた。
 やや出遅れる形となった守人だったが、彼は元々回復支援での立ち回り。
 自らのGun Blade【Sephirothic】を地面に突き立て、守人はカシスの動きもチェックし、自分達後方メンバーの地面に描く守護星座によって護りを高める。
「敵の思い通りにはさせないし、絶対負傷者を出さない」
 その上で守人は仲間の状態を見回し、すぐに回復できるよう構えを取っていた。
 こちらは、背後から仕掛けていた柚子。
 しかし、敵の狙撃が少し早く、彼女は身を躱してからサーヴァントと共に接敵して仲間の盾として動くことになる。
 サーヴァントである翼猫カイロが翼を羽ばたかせて前線メンバーのサポートに当たり、主の柚子はカラフルな爆発を後方メンバーに起こして強化の後、そのまま敵の抑えと回復へと立ち回り始めていた。
 そして、帳も律に合わせようとして、やや出遅れてしまった形だ。
 とはいえ、彼もできる限り速くリボルバー銃「捕鳥部万」を抜いて。
「制圧射撃で援護します!」
 丁度、爆発によって士気を高めていた帳は渾身の力で弾丸をばら撒き、相手の進軍を止めようとする。
 本格的な開戦。勢いは明らかにケルベロスが勝っていた。

●奇襲の勢いそのままに
 奇襲成功はやはり大きい。
 総崩れとなっていた状態からの立て直しから戦い始めた攻性植物に対し、ケルベロス達はかなり優位に戦いを進めていく。
 前線の柚子は相手の狙撃と槍での斬撃に耐えながらも、丁寧に仲間の回復へと当たる。
「これが私の万能薬です」
 サキュバスが使う桃色の霧を柚子は凝縮し、液状にして仲間へと振り撒き、敵のグラビティが及ぼす不浄を振り払う。
 何せ、攻性植物はこちらの足止めをするだけでない。敵ランサーは槍を降らせてこちらを混乱させてくることもあるのだ。
 柚子もグラビティの用意に不備を感じていたが、そこはサーヴァントにフォローしてもらいつつ、仲間の手当てに動いていた。
 回復役として立ち回る守人も攻撃が集中しがちな柚子や前線の律、藤らへと魔法の木の葉を舞わせて癒しの支援強化を続けていく。
 そんな仲間達の支えを受けながら、他メンバーは全力で攻性植物の撃破を目指す。
「我が想う故に、彼らあり。命燃やして生き抜いた瞬間を再び今!」
 唯一、仲間中央で相手の阻害に当たる愛奈はパラディオンの力を解放して歌を紡ぐ。
 その歌声によって呼び出されたのは、愛奈の祖母の昔話に登場する調停者、そして依頼で一緒になった仲間達の幻影だ。
 愛奈が想いを繋げるからこそ、戦士達は今なお戦い続ける。
 攻性植物は幻影が消えてなお、その姿を追い求めるように虚空を見つめていたようだ。
 しかし、部隊を指揮するジェネラルが指示を飛ばせば、部隊員は正気に戻って攻撃を再開させる。
 大柄な攻性植物は自らの身体にくくりつけた沢山の竹筒に火をつけ、投げつけてきた。
 その火力は凄まじく、ケルベロス達の身体に大きく炎を燃え上がらせてしまう。
「癒しの雨よ、皆を浄化せよ」
 直後、カシスがすぐに薬液の雨を降らして鎮火へと当たる。
 カシスは傷つく仲間の為、緊急手術や電気ショックの賦活を繰り返し、戦線の維持に努めていた。
 そうしている間に、攻撃に当たるメンバー達は1体ずつ確実に敵を叩いて。
 体内の気と霊力をグラビティ・チェインによって出力を高めた律は、残像を残しながら舞う手で形を与えて式とする。
「――此方に」
 ランサーやボマー目掛けて雨のように降り注ぐ無数の手。
 ついに、1体のランサーがその身体を崩していった。
 後方から、帳がリボルバー銃の引き金を弾いて弾丸をばら撒く。
 彼は素早く黒蛇を思わせる弾丸を発射し、ランサーの頭を撃ち抜いて撃破してしまう。
 前線では藤が相手前衛の数が2体となったことを受け、卸した御業より炎弾を発していく。
 その一撃を受けたランサーの体が燃え上がり、そいつは消し炭となって戦場となる街へと散っていった。
 その後しばし、前線で壁となるボマーをケルベロス達は切り崩しにかかる。
 火をつけた竹筒を両手に持って特攻してくるボマーは、藤につかみかかろうとしていたが、そいつを士浪が後ろから狙う。
「大阪城じゃ、ケルベロスが世話んなったな」
 彼は瘴気に変換した氣を貫手に集束させ、相手の体内へとその手で抉り込んでいく。
「礼代わりと言っちゃなんだが、もてなしてやっからよ。遠慮すんなよな」
 ボマーは士浪の手から逃れようとするが、彼は決して相手を逃さない。
「――喰い千切れ……!」
 士浪の手が相手の気脈を断ち切る。
 瞬く間に内部から肉体を汚染されたボマーの体は内部破壊を起こし、爆ぜるようにして戦場から姿を消してしまったのだった。

●一気に攻め落とせ!
 前線が倒れ、攻性植物達は徐々にケルベロスから追い詰められていた。
 号令を出すジェネラルは後方のガンソルジャーに狙撃させていくが、ケルベロスの次なる狙いはそのジェネラルへと集中することになる。
「…………!」
 ジェネラルも応戦の為に発砲し、木刀で斬りかかってきていた。
 銃弾は律が、木刀は藤が抑え、彼らはそれぞれ反撃を繰り出す。
 打刀で相手の胴へと痛烈な斬撃を律が見舞ってその傷口を凍りつかせれば、藤はそこ目掛けて電光石火の蹴りを叩き込み、ジェネラルを追い詰める。
 上体を大きくよろめかせた敵へ、帳は「捕鳥部万」の銃口を突きつけて。
「この弾は、少々特別製でありますよ! ……って、こら! まだ出ちゃダメであります。私が感電する!」
 銃の内部に帳が込めたのは、雷神の一種である蛇神の呪を込めた水銀の銃弾。
 帳はそれをなんとか前方へと発砲すると、雷を纏った黒蛇の御業が一直線に飛び、その周囲に雷嵐を巻き起こす。
 誘爆するように巻き起こる雷嵐はジェネラルを逃すことなく襲い掛かり、相手の体を焼き尽くす。
「…………」
 逃れられぬ嵐の中、雷に打たれたジェネラルは全身をバラバラと崩し、その姿を消してしまった。
 指揮官を失い、残るガンナー達は敗走も考えて退路を探すが、ケルベロス達がそれを許すはずもない。
「大丈夫か。すぐに治すから、少し我慢してくれ」
 カシスの緊急手術によって傷を塞いだ柚子が飛び出し、サーヴァントが引っかいたのに合わせて、オウガメタル「O.C.M」を纏った拳でガンナー1体を殴りつけていく。
 続けて愛奈がそいつを含めて射程に捉え、広げた赤い翼から聖なる光を発射していった。
 愛奈の放つ光線に撃ち抜かれた1体は身体を維持できなくなったのか、ボロボロとその身を崩してしまう。
 敵がすでに戦意を失ってきていることもあり、回復に当たっていた守人も攻撃へと転じる。
 序盤にGun Blade【Sephirothic】を地面に突き刺していた為か、彼は徒手空拳で相手の背後から襲いかかって。
「舐めんなっ!!」
 咄嗟にガードしようとした敵へ守人は一声叫びかかり、相手の体の継ぎ目をつかみ、素手で捩じりきってしまう。
 身体をバラされ、ガンナーは意思を失って周囲に竹を散らばらせるようにして倒れていく。
 残る1体には、士浪が迫る。
 トドメも近いと察した彼は、威力を重視してバトルオーラを纏わせた音速の拳で相手を殴り倒す。
 その衝撃で崩れ落ちるガンナーの体。
 竹の攻性植物部隊全ての撃破を確認し、士浪はようやく息苦しさから完全に解放されたのだった。

 まだ、攻性植物の脅威が去ったとは言いがたい状況。
 柚子が気持ち程度に街の修復の為に花びらのオーラを舞わせた直後、ケルベロス達は戦域を離脱していったのだった。

作者:なちゅい 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年9月30日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 5
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