ミッション破壊作戦~覆滅せよ、魔空回廊

作者:坂本ピエロギ

「お集まりいただき、ありがとうございます。先程、グラディウスの充填が完了しました。これよりミッション破壊作戦を発令します」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)はヘリポートに集まるケルベロスに向かい、話を切り出した。
 ミッション破壊作戦は通常依頼とは異なり、デウスエクスが設けた地球侵略の橋頭保である強襲型魔空回廊を、ヘリオンからの高度降下による強襲で攻撃し、破壊を試みるものだ。
「今回の目標はオークの魔空回廊です。ドラゴン勢力が熊本の戦いで力を消耗している今、少しでも彼らに損害を与えておきたいところです」
 現在、オークの有する魔空回廊は4つ。
 回廊への攻撃に必要となるグラディウスは、一度使用すればグラビティ・チェインの充填が必要となるため、攻撃先は慎重に選ぶ必要がある。
「初めて作戦に参加される方のため、グラディウスに関しても説明しておきますね」
 そう言ってセリカは、刃渡り70cm程度の剣を掲げてみせた。
「魔空回廊を覆うバリアを破り、回廊本体を攻撃するには、この剣――グラディウスを使う必要があります。グラディウスは通常兵器としては使えませんが、所有者の『魂の叫び』に反応して爆炎や雷光を発生させる力を持っています。これらの攻撃はグラディウスの所持者を除いては、いかなる手段をもってしても防げません」
 魂の叫びによる攻撃が終わると、回廊周辺はグラディウスの発するスモークで覆われる。このスモークが晴れる前に回廊の支配領域を離脱して、初めて作戦は成功となるのだ。
 ただし、魔空回廊の中には飛びぬけて強力な個体が存在し、撤退時にその敵と遭遇する事は避けられないだろうとセリカは言う。
「スモークは敵を無力化する力を持っていますが、万能ではありません。持続時間に限りがあるのです。撤退中に強力な個体と遭遇した場合は、スモークが晴れる前に倒して下さい。もしも失敗したら、態勢を立て直した精鋭部隊がすぐさま押し寄せてくるでしょう」
 そうなれば、降伏か暴走する以外に助かる方法はない。最悪、グラディウスを奪取される恐れがあるので注意せねばならない。
 セリカは説明を終えると、ヘリオンの発進準備に取り掛かった。
「こうしている間にもドラゴン勢力は侵略のための力を蓄え続けている事でしょう。それを少しでも遅らせるため、どうか皆さんの力を貸して下さい。それでは、出発します」


参加者
喜屋武・波琉那(蜂淫魔の歌姫・e00313)
水無月・鬼人(重力の鬼・e00414)
マキナ・アルカディア(蒼銀の鋼乙女・e00701)
大上・零次(螺旋使い・e13891)
エメラルド・アルカディア(雷鳴の戦士・e24441)
アイクル・フォレストハリアー(ラディアントクロスオーバー・e26796)
ジュスティシア・ファーレル(エルフの砲撃騎士・e63719)

■リプレイ

●ミッション19-2『鬼ヶ島攻防戦』
 香川県女木島。
 別名『鬼ヶ島』の名で知られ、風光明媚な観光地としても名高いこの島から、人々の生活の痕跡は絶えて久しい。なぜなら、今この島を支配しているのは人でも鬼でもない存在――『外道禍津衆』を名乗るオーク達だからだ。
「ひどい有様だね……」
 ヘリオンから見下ろす風景に、喜屋武・波琉那(蜂淫魔の歌姫・e00313)は思わず言葉を失った。
 草むした道、倒壊した家屋――。荒れ果てた島内に、平和な営みの面影はない。魔空回廊の拠点と成り果てた島を見つめ、エメラルド・アルカディア(雷鳴の戦士・e24441)はぽつりと呟いた。
「確か……聞いた話では、この島に関係する有名な童話があるそうだな」
「桃太郎の鬼退治だな。鬼ならぬ腐れ豚どもをぶった斬る俺達は、さしずめ新・桃太郎ってところかも……な」
 飄々と軽口を叩く水無月・鬼人(重力の鬼・e00414)に、エメラルドは頷く。
「そうかもな。オークの暴虐にも、そろそろ終止符を打たねば……な」
「何としても、破壊したいですね。犠牲者の方々の無念を思うと……」
 脱出経路の確認を終えたジュスティシア・ファーレル(エルフの砲撃騎士・e63719)は、ふいに言葉を切って、向かいに座る大上・零次(螺旋使い・e13891)に視線を送った。
 零次の視線は先刻から一時も動かない。島に陣取るオーク全てを焼き殺しそうな怒りの炎を湛えた眼で、ずっと回廊を睨み続けている。
「黒龍現れし時、悪鬼群れを成し、女達を慰み者に。その縁者達は女達の眼前で悪意の限りを尽くされ、無残な死を遂げる――」
 零次が諳んじるのは、彼の流派『神越流』に伝わる言い伝えだ。
 それを聞いたジュスティシアは、道中で零次が仲間達に話していた身の上を思い出した。彼の流派の先人達が、『外道禍津衆』――この島のオークと同じ名を名乗ると呼ばれる者達と戦い、その命を散らしたことを。
 島のオークと伝承の存在が同一であるか否かは、もはや誰にも分からない。だが、伝承に勘づいていれば今の犠牲は避けられたかもしれない――そう零次が己を責めていることは、仲間達にも十分に察せられた。
 それから暫し、作戦領域の到着を告げるブザーが鳴り響いた。
 解放されたハッチに向かいながら、マキナ・アルカディア(蒼銀の鋼乙女・e00701)は回廊の破壊を胸に誓う。
「この地域の攻撃も三度目。仲間達の戦いに応えるためにも、絶対に成功させなければ」
「ああ。奴らをこれ以上、放置して置くわけにはいかん」
 マキナの言に頷くのは、リューディガー・ヴァルトラウテ(猛き銀狼・e18197)だ。
 第1回目の破壊作戦の参加者である彼の脳裏に蘇るのは、過去の作戦の記憶。自分を含む重傷者4名という、あまりに大きな被害だった。
「あの時の雪辱、必ず果たす。皆、行こう!」
「ああ。外道禍津衆も今日で終わりだ!」
 頷く零次を先頭に、ケルベロスがヘリオンを降下してゆく。
 グラディウスに込めた、魂の叫びと共に。

●豚と猟犬と
「……あの連絡を受けた時は既に遅かった」
 迫りくる回廊のバリアに狙いを定め、グラディウスを構える零次。その顔に浮かぶのは、悔悟と無念の情だ。
「遅かったんだ。昔の惨劇が再現されると知ってたのに!」
 目の前に広がる、破壊しつくされた人々の日常。あのとき自分がもう少し早ければ――。そう思い、幾度自分を苛んだ事だろう。
 零次が怒りを向けるのは、惨劇を振りまく外道禍津衆。そして気づけなかった自分自身。
 魂の叫びを込めた零次は、一番槍の一発を全力で叩きつけた。
「外道禍津衆! 神越流の名に懸けて! 駆逐する!」
「お前達が巻き起こす悲劇は、このあたしが終わらせてみせるにゃ!」
 続いて降下してきたのはアイクル・フォレストハリアー(ラディアントクロスオーバー・e26796)だ。その両眼の光は矢のように鋭く、オークの陣取る回廊を睨み据えている。
「跡形もなくぶっこわれろにゃ鬼ヶ島の魔空回廊! このあたしがぶっこわーす!! おんどりゃああああああああああ!!」
 ケルベロスとして、正統派アイドルとして、オークという存在を許すわけにはいかない。滾る怒りを込めた一撃が、バリアを激しく揺さぶった。
「豚共が! 彼方此方で破廉恥行為かましやがって! てめぇら相手の依頼に行くだけで、恋人に冷たい目で見られる俺の身にもなりやがれ!」
 島中に響くような怒声をあげてグラディウスを振り被るのは、鬼人だ。眼下のオーク全てに届けと言わんばかり、鬼人は更なる怒りを炸裂させる。
「俺は真面目に依頼こなしてるだけなんだぞ! 人様の星にまで来て、人様の恋路の邪魔してんじゃぁねぇ!」
 グラディウスから生じる爆炎が、次々とオークへと襲い掛かり始めた。
 成す術なく焼け死んでいく敵に向けて、だめ押しの一撃を叩きつける。
「灼き尽くせ! BDⅥ! 公然猥褻罪の重さ、たっぷりと味合わせてやるぁ!」
「龍の威を借りる豚……豚と呼ぶのも食用の豚に失礼では?」
 怒りで地獄の炎を迸らせる鬼人とは対照的に、ジュスティシアの口調は冷静そのもの。
 だが、その言葉はどこまでも辛辣で冷たい。
「デウスエクスの中で最も下劣で悍ましい種族よ。数多くの女と、その家族や恋人の無念を兆分の一でも思い知るがいい」
 鬼人の叫びが焼き尽くす炎なら、ジュスティシアの叫びは凍てつかせる氷だった。オークという種族を根絶する意思を込め、彼女はグラディウスの力を解き放つ。
「汚ならしい子種をこの世から消し去ってやる。細胞の一片も残さない!」
「私は誓ったわ。外道なるオーク、そのもたらす悲劇を絶対に許してはならないと」
 マキナの脳裏に蘇るのはオークの外道さと嬲られた女性の悲劇。そこから湧き上がるのは人々の営みを最悪に嬲り、心の傷を残して破壊するオークへの怒りだ。
「私は誓うわ、我が心と人々に。ケルベロスの牙を以って悲劇を食い破らん事を!」
 回廊を覆いつくす炎と雷は留まるところを知らず、オークの屍を山のように築き始めた。
 逃げ惑い、焼かれ、打たれ、悲鳴を上げて絶命していくオークを見下ろしながら、波琉那は小さく苦笑する。
「ドラゴンの威を借りて、好き勝手に振舞う愛の無い行為に没頭する……愛を糧にしているサキュバスとしては相容れないんだよね、君達とは」
 今こうしている間にも、オークの犠牲者は増え続けている事だろう。手が届かなかった、許してね――そんな言い訳を、波琉那はしたくなかった。
「君達が先に喧嘩売ったんだから……討ち滅ぼされても文句は言わせないんだからね!」
「オークよ、この島は人間のものだ」
 光の翼を広げ、エメラルドがグラディウスに叫びを込める。
「女性にとって、貴様らは存在自体が恐怖。自然に恵まれた観光地たるこの島に、本来なら貴様らが降り立つ事すら許されんのだ!」
 ヴァルキュリアたる自分を受け入れてくれた地球人の楽しみが奪われる事は、エメラルドにとって許しがたい事だった。そして、オークのごとき外道が跋扈する事も。
「観光地であるこの島の、想い出ごと全て、返して貰うぞ!」
 轟音、爆音、断末魔……破壊と死に覆われていく回廊を見下ろながら、リューディガーはグラディウスを大きく振りかぶった。
「外道禍津衆……女性を凌辱するばかりか、目の前で家族を惨殺し、その愛を、心までも徹底的に破壊する、外道という言葉すら生ぬるい鬼畜の所業……」
 元警察官である彼にとって、性犯罪の権化たるオークは決して許せない存在だった。その中でも、特に酸鼻を極める残虐性を持つ外道禍津衆は万死に値するとさえ思う。
 この世にあってはならない存在。それが、リューディガーの外道禍津衆に抱く思いだ。
「鬼畜共よ、骨の一片、塵すら残さず駆逐してやる!!」
 魂の叫びを込めたグラディウスを、全力で振り下ろすリューディガー。
 8本の光柱が回廊へと降り注ぎ、そして――。
 魔空回廊は、音を立てて崩れ始めた。
「……っっっっ!! うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
 倒壊する回廊の轟音。オーク達の断末魔。その全てを零次の雄叫びが塗り潰す。
 この日、外道禍津衆の魔空回廊は、地上から永久に消滅した。

●覆滅の宴
 魔空回廊の跡地へと着地したケルベロスは、すぐさま合流して離脱を開始した。
 グラディウスをしまい込み、スモークに身を隠して最短経路を突き進む猟犬達。領域離脱まであと少し、海岸沿いの道路を走っている時に、その異変は起こった。
「ブヒ……ブヒヒヒヒヒヒ!!」
 煙の向こうに浮かび上がる、豚人間のシルエット。背中に蠢く触手。
「現れたようだな」
「ああ。外道禍津衆のお出ましだ……!」
 リューディガーと零次が言い終えるや、煙の向こうからオークの一団が現れた。
 口からは涎を垂らし、両眼は怒りに見開かれ、触手は引き絞られた矢のようにケルベロスへと向いている。ずいと進み出て、臭う息と共に口を開くのはリーダーと思しきオークだ。
「貴様ら……生きて帰れると思うなブヒ!」
「負け犬の遠吠えっていうんだよ、そういうの!」
 鉄剣を構えて斬りかかる禍津衆めがけ、波琉那は真正面からドラゴニックミラージュを叩き込んだ。
 体を包む炎もそのままに、禍津衆の斬撃が捉えたのは鬼人だ。技術も流派もあったものではない力任せの野蛮な一撃が、たちまち鬼人をなます切りにする。
「禍津を崇めぬ者共! その罪、命で償うがいいブヒ!」
「ふざけんな! こんなもんでなあ、やられるかよ!!」
 炎上するオークを絶空斬で切り刻み、さらなる炎へと包み込む鬼人。甲高い叫び声を上げながら触手を振り回すオークの腹にマキナの気咬弾がめり込むも、致命打には至らない。
 リーダー格は流石に一筋縄で行く相手ではない。ジュスティシアのスターゲイザーの直撃で動きを封じられながらも、ぬめる触手を振り回して再び攻撃態勢へと入る。
「私に構うな! あの敵だけは絶対にここで仕留めるぞ!」
 高らかに胸を張り、「英雄凱旋歌」を歌うエメラルド。敵の剣と触手に傷つくのも厭わぬ献身に背を押され、零次の戦術超鋼拳とアイクルのルーンディバイドがオークを捉えた。
「ブ……ブヒィ!?」
「貴様は完全に包囲されている。無駄な抵抗はやめろ!」
 たちまち丸裸にされるオーク。そこへリューディガーが『Donner des Urteils』で発砲、その体を麻痺で絡め取った。だが、オークはまるで意に介した風もなく、
「者共、俺の盾になれブヒ!!」
「ち……っ!」
 距離を詰めようとした鬼人が豚肉の柱に弾き出された。間髪入れず、オークの触手が鬼人を貫き、切り裂く。下品で愚鈍な外見に反し、その一撃は驚くほどに鋭く正確だ。
「水無月、傷は平気? いま回復するわ」
「ありがとう、助かるぜ!」
 マキナの気力溜めに感謝しつつ、シャウトで更なる回復をはかる鬼人。エメラルドを絡め取ったオーク配下を返す刃で切り伏せて、彼は再び剣を構える。
(「敵もだいぶ弱って来ている。だが、油断は出来んな……」)
 後衛に「英雄凱旋歌」を送りながら、エメラルドは彼我の状況を俯瞰する。
 禍津衆のオーク達は、随分と頭数を減らしているようだ。波琉那の轟竜砲に巻き込まれ、リーダー格と切り結ぶリューディガーの撲殺釘打法の巻き添えで撲殺され、残っている数はそう多くない。
 しかし――。
(「やはりリーダー格の個体を撃破せねば、離脱は不可能か」)
 エメラルドの前方では、アイクルのスカルブレイカーとジュスティシアの破鎧衝を叩きこまれたリーダー格のオークが血反吐を吐いてのたうち回っている。ダメージこそ入っているが、相当にしぶとい敵だ。
「やだやだ、汚いオークに触っちゃった!」
「そんな挑発が効くとでもブヒィ!?」
「黙れ禍津衆。てめぇらはもう終わりだ」
 挑発するように眉をしかめるジュスティシア。
 それを嘲笑うオークの脇腹に、零次の喰霊殲神剣が滑り込むように突き刺さる。
「ぐおおおおおおおおお!! 貴様らあああぁぁぁぁぁ!!」
 体中から血と粘液を吹きこぼしながらも、オークはなお攻撃をやめない。叩きつけるように振り下ろす鉄剣をガードしたマキナが、キャバリアランページでオークを吹き飛ばす。
「女性たちを今まで嬲ってきた代償、その身で受けるといいわ」
「ふざけブヒィ!? ブヒヒヒィ!!」
「スキありっ!!」
 吼えるオークの肋骨を波琉那のファミリアシュートが砕く。仰け反った頭部に直撃する、リューディガーの気咬弾。
「観念しろ! 最後だ外道禍津衆!」
「インプレッサターボ! 焼き豚にしてやれ!」
 ライドキャリバーの炎を纏う突進を浴びて黒焦げになる敵に、アイクルはルーンアックスを担いで間合いへと飛び込むと、
「ぶっ●おおおおおおす! ●ぁあああああああっく!」
 お茶の間には流せないような罵詈雑言を吐いてオークを滅多打ちにしはじめた。
「ブ……ヒ……ゴホッ」
 地に膝をつき、肩で息をするリーダー格のオークの姿に、僅かに残るオーク達にも動揺が走り始めた。それを見たエメラルドは、ウィッチオペレーションでマキナを回復しながら、
「皆さん、決着を!」
「任せろ!」
 最初に仕掛けたのは、鬼人だ。サイコロ状に変化させたオウガメタルで狙いを据える。
「お前の運命を見極めるダイス目だぜ? よく味わいな」
 6の出目と同時、ため込んだ炎が一斉に噴出。太陽と化して周囲の配下もろともオークを焼き尽くしていく。
「逃げるのは諦めなさい」
 黒い煙を吐いて地面を転がるオークに拳銃を突きつけ、『逮捕術』でグラビティの結界を張るジュスティシア。最後の一撃を放つのは、零次だ。
「神越流、大上・零次。我、神殺しを成さん!」
 零次の神越流番犬術「混霊合牙刀」の発動と同時、彼の全ての武装が一本の刀と化して、嵐のごとく荒れ狂った。配下のオークを細切れに、最後に残ったリーダー格めがけて零次は渾身の一撃を振り下ろす。
「これで――終わりだ!!」
「ブ……ブヒイイイィィィィィ!!」
 断末魔の絶叫と共に、外道禍津衆は残らず駆逐された。

●残らず豚を攻め伏せて
「全員、無事そうだな。良かったぜ」
 領域を離脱した鬼人は、恋人のロザリオを手に、戦いの終わりをそっと告げた。
 重傷者、紛失したグラディウス、共にゼロ。魔空回廊の破壊にも成功し、大成功といえる戦果にジュスティシアは静かにサムズアップを送る。
「やりましたね……」
「ああ。皆ありがとな、作戦とはいえ手を貸してくれて」
 そう言って零次は、仲間達に笑顔を見せた。
 かつて人々を脅かしたオーク『外道禍津衆』。その影はもう、この島にはない。
「ミッション参加中の仲間と連絡が取れたわ。私達も帰還しましょう」
 マキナの言葉に頷き、島を後にするケルベロス達。
 3度に渡る鬼ヶ島のオーク退治は、かくして幕を下ろしたのだった。

作者:坂本ピエロギ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年9月30日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 5/感動した 1/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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