●タクシー営業所内での勧誘・犯行
都内のとあるタクシー会社の営業所で、午前4時頃一人の女性が雨の中洗車をしていた。営業車であるクリーム色のセダンと黒色のセダンは営業所内の平面駐車場に合わせて50台ほどあるが、全てに屋根があるわけではない。
当然、屋根のない場所にある車体の外側をいくら拭いたところですぐ水滴が上書きする。
(「洗車……しなきゃ……新人だもんね……」)
しかし女性はその理不尽を理解していないかのように、虚ろな目をして延々と降り続ける水滴を拭き続けた。
21時間の乗務を終えた後での終わらない量の洗車をやらされ始めたのは数週間前まで遡るが、既にまともな思考力は残されていないようだった。一通りの反抗をした結果が芳しくないこと、それにより態度がよりきつくなったことなどから加速度的に弱った結果であった。エンジンをかけてどこかへ突っ込めば楽になれるのではないか、そんな思考が時折よぎる。
「王女レリの命により、あなたを救いに来ました」
そんな女性の前に、褐色に白い仮面、黒い翼をもった女性、シャイターンが現れた。誰……? 女性は焦点の定まらない目で問いかける。
「あなたは何故そのような無為な行動をするのです?」
「だって……洗車……しないと……」
「私にだってそれが無為な行動であることくらいはわかりますよ」
「全員分洗車……綺麗に……しないと……助役に……怒られる……」
「助役とはこれのことですか?」
シャイターンは後方へ視線を移すと、それを合図に白い鎧の女性型エインヘリアルが現れた。女性型エインヘリアルはYシャツ姿の気絶した中年男性を女性の前に投げ出した。
「あなたがエインヘリアルとなれば、この男を殺すことができるでしょう。自ら救われるために私たちは力を貸します」
女性は中年の男性に顔を向ける。あらゆる反抗を試みたつもりであったが、殺すという視点はなかった。確かにこれで解決するではないか。
振り絞った思考力で女性は判断し、エインヘリアル化を受け入れ、中年男性を引き裂いた。
●状況説明と依頼
「シャイターンの選定により、エインヘリアルが生み出される事件が発生します」
「どうやらシャイターンは不幸な女性の前に現れて、その男を殺す事と引き換えにエインヘリアルとなることを受け入れさせようとしているみたいです」
セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)は自分が予知した光景をケルベロスたちへ伝えつつ、概要をまとめて伝える。
「この取引に応じて女性がエインヘリアルとなると、男性を殺してグラビティ・チェインを略奪していきます」
「皆さんには、この現場に急行して、選定を行うシャイターンと護衛のエインヘリアルの2体を撃破していただきたいのです。さらにもし可能であれば、新たなエインヘリアルの誕生も阻止してください」
●周辺状況
「現場にはシャイターン、白い鎧兜のエインヘリアル、殺されそうな男性、エインヘリアル化を受け入れようとする女性がそれぞれいます。女性型のエインヘリアルは珍しいですが、戦闘力はあまり高くはなさそうですね」
「ここでのシャイターンは惨殺ナイフを用いた近接攻撃を主に使ってくるようです。前衛として動きますが、あまり戦略的に高度な動きはしなさそうです」
「また、エインヘリアルはゾディアックソードを使用するようです。シャイターンをかばうことを意識しているみたいですね」
敵については以上です、と区切りをつけセリカは駆けつける場所と時間について説明する。
「エインヘリアル化を受け入れようとする女性がエインヘリアルとなる事を受け入れる直前に現場に突入することが可能です。幸い広い場所ですし」
「時間も時間なので出歩くような人もまだいませんし、地理的に周囲に人家も人もいませんし商業施設もありません。出勤時間もまだのため殺されそうになっている男性が一人で対応していたようで、その他の従業員も残っていないようです。避難等は一切考えなくてもよいでしょうね」
続いてエインヘリアル化を受け入れようとしている女性についてですが……とセリカは話題を切り替えたことを強調して続けた。
「女性は、中年男性の憎しみに焦点を当てることでエインヘリアルになる事を受け入れます。逆に言えば、皆さんによって説得を行い成功すれば、それを拒否してエインヘリアル化を選ばないと思います」
「エインヘリアルとなった女性は、シャイターンとエインヘリアルの護衛のもと戦闘には参加せず撤退します。エインヘリアルとならなかった場合でも、敵が女性に手をだすことはありませんので、女性の安全に気を遣う必要はないでしょうね」
「ですが、当然説得を失敗した場合女性はエインヘリアルとなってしまいます。この女性は心身共に疲弊していて、判断力に波があり、説得の途中で兆候なく突然エインヘリアル化することもあるでしょう」
「エインヘリアル化した女性は、予知通りまずは男性を殺そうとします」
「逆に、先に殺してしまえばエインヘリアル化が行われることはなくなるでしょう」
「この男性の命の扱いについては皆さんにお任せしますが……」
「エインヘリアル化した女性は戦闘に加わりませんし、エインヘリアル化してしまったら男性を助けることは難しいと思います」
「説得を行わず戦闘に集中することで勝率を格段に上げることができると思います」
「白い鎧兜のエインヘリアルとシャイターンの撃破、こちらを確実に行っていただくよう、よろしくお願いします」
参加者 | |
---|---|
アジサイ・フォルドレイズ(絶望請負人・e02470) |
皇・絶華(影月・e04491) |
サラ・エクレール(銀雷閃・e05901) |
ガロンド・エクシャメル(災禍喚ぶ呪いの黄金・e09925) |
月杜・イサギ(蘭奢待・e13792) |
ジジ・グロット(ドワーフの鎧装騎兵・e33109) |
エリザベス・ナイツ(目指せ一番星・e45135) |
天羽・猫助(女好きの子供の護り手・e66435) |
●枢軸国への宣戦布告
都内のタクシー営業所に降り立ったケルベロスたちは、シャイターン、エインヘリアルと対峙した。彼らの近くには虚ろな目をした女性乗務員と気を失っている男性が横たわる。
予知によりこれから起こる状況を把握したケルベロスたちが選んだ行動は、エインヘリアル、シャイターンを撃破すること、女性乗務員を説得しエインヘリアル化を阻止し、男性の殺害も防ぐというものだった。
(「何とも気分の悪い話ですね。しかし、男性も守らなければいけない相手です」)
サラ・エクレール(銀雷閃・e05901)は改めて作戦を反芻する。
月杜・イサギ(蘭奢待・e13792)は隠密気流を用いて男性に近づくことを試みるか思案する。守るべき対象を確実にいち早く隔離することが有利につながるとの判断だった。落下位置が寸分たがわず敵と被害者男性の間にいき、かつ女性のリーチ範囲ではない距離であれば確かに可能であったかもしれない。
(「いや、これは無理だね」)
しかし、イサギは状況を判断し自身の案を却下する。8人と1体で降下してきたケルベロスたちに対してはシャイターンとエインヘリアルも注目しており、瞬間的に戦闘態勢を取らせてしまっていた。いくら目立たなくなろうとも見えなくなるわけではない。説得する、という方針を立てた今回のメンバーの足を引っ張るわけにもいかなかった。
ガロンド・エクシャメル(災禍喚ぶ呪いの黄金・e09925)も男性の保護を意識していたため、味方が何も行わない様子を見て安堵する。
(「やはり、こちらが何もしなければ手は出してこないか……」)
敵にとって男性は、女性乗務員を勧誘するためのキーである。これを無理やりどうにかしようとすれば女性乗務員の不信を買うことになる。そうすれば女性乗務員はより敵側の甘言に乗りやすくなり、目的からすればむしろ望ましい行為であると想像できた。
一方で、殺されてしまってはエインヘリアル化は達成されない。この視点からも、敵にとって最も最重要なのは生きた男性の存在である。状況的に敵側は口説ききったも同然と思っている。こうした場面である以上、男性に手をふれないことでかろうじてケルベロスたちは女性乗務員に対して声をかける機会を得るのだった。
ガロンドは緊張状態を維持し状況を見守る。好転するにしろ悪化するにしろ、状況が変わった時にきちんと対応することが必要であるのは間違いない。
「誰……?」
女性乗務員は突然降ってきた8人全員を視界に捉え呟く。これまでどうやっても好転しなかった状況は、目の前に転がる助役を殺せば報われる。更に、おあつらえ向きの力までもらえる。そうした希望は微かな力となり、微かな行動力を取り戻していた。この行動力をエインヘリアル化を受け入れるということへ注ぎ込もうとした、まさにその瞬間のケルベロスたちの登場に女性は戸惑う。
「殺すことで解決するのは間違えてるヨ!」
ジジ・グロット(ドワーフの鎧装騎兵・e33109)は先陣を切って女性乗務員に対して宣言する。
「…………」
女性乗務員の反応はない。効果がなかったのか、あるいは聞き取れなかったのか、理解できる範疇の言葉ではなかったか、いずれにせよ翻意させるには力不足であった。
一方で、味方陣営に対しての士気高揚の効果はあった。作戦を繰り返し共有することは状況が芳しくない時にこそ勇気となる。
「コーヒー飲まないっすか? ココアもあるっす」
天羽・猫助(女好きの子供の護り手・e66435)が問いかけるが返事はない。残暑の中とはいえ深夜かつ雨であるこの日、数時間雨に打たれた彼女のことを思えば妥当な心遣いと言えた。敵との緊張状態を鑑みて、手渡しを断念し、優しくアンダートスで投げ渡す。
猫助に対し多少なりとも隣人としての好印象を持っていたことが功を奏したか、あるいはただの反射か、女性乗務員はその缶を手に取った。
「君のやって来たことは間違いじゃない」
猫助は女性乗務員のこれまでの勤務態度や向上心、各種抵抗行動ついて肯定した。
「ですよね……」
だが、ケルベロスの勇名は知れども調査能力どうこうという部分にまで頭の回らない女性乗務員はそう受け取ることはできなかった。まさに絶望している、無意味な行動、その行動そのものを肯定されたと受け取った。こうなると意味は真逆となってしまう。
「違うんです! あなたの真っすぐな思いを求めている企業は同業の中にたくさんあるわ」
間違った行動をしていないのにどうしてこうなってしまうのか、そんな更に深い絶望へと追いやってしまう状況を見てエリザベス・ナイツ(目指せ一番星・e45135)は猫助の思うところを補強する。猫助もそうっす! と同意の声を上げる。
「例えばどこですか? D自動車のことですか? それともN交通? T自動車? K自動車? そこが弊社よりもマシだってなんでわかるんですか? 二種免許の取得費用も研修工数も余計にかかる新卒を取ってくれてる弊社は業界的にはマシなほうなんですよ。まぁ、皆さんからすれば哀れな陸運業界、知らなくて当然でしょうけど」
やや礼儀正しいながらも業界最大手4社の名を上げ、業界全体の問題であることを女性乗務員は主張する。
「貴女がそこのおじさんを殺して、貴女のいままでとこれからを台無しにする事が私には耐えられないの」
エリザベスは女性のこれまで、これからの行動を客観評価したような言葉を投げかける。冷静に常識で考えれば女性乗務員の行動が割に合わないことはかなり真実味のあることであった。普段の女性乗務員であればあるいは、こうした言葉に向き合うこともできたのかもしれない。しかし、現在の状況ではあまり有効ではなかった。
「すみません。でも、あなたの言う通りにしてあなたのために生きることを私も望んではいません」
「そうじゃなくって……!」
「じゃあどうしろって言うんですか! 私は、私にできることはもうやってるんです!」
女性乗務員は持っていた缶コーヒーを地面へたたきつける。多少なりとも行動案を示したことで生気は取り戻しつつあるようだったが、それは決断に要する勢いが増すことでもあり、非常に危うい状況となっていく。
「労働組合には行ったのか?」
皇・絶華(影月・e04491)が既にやってきたこと、を確認する。事前の情報により、女性乗務員が労働組合に相談していたことは把握した上での行動だった。
「行くまでもないですよ。白タク死ね白タク死ねって言う集会とかデモとかに明けの日、公休の日に動員させたり、選挙のためのセンセイのお手伝いをしたり、お客様のことを考えた大手同業他社の方策に独自に反対するための署名をしたり、そんなことしかしてないですからね。とても業界全体の問題に前向きに取り組む空気ではありませんよ」
「それについてはわかっている。私が言っている労働組合とはユニオンのことだ」
絶華はこの提案を事後に行おうと考えていた。生々しく、綺麗な話ではない。あくまで選択肢の一つとして事後に話すことで彼女の人生の選択肢を増やせればよいと思っていた。だが、これまでの状況を鑑みて提案の具体性が大事と考えた絶華は方針を切り替え前倒しで提案を行う。
「ユニオン……?」
「外部の、労働組合のことだ。業界慣習や規模によっては労働組合が形骸化していることはよく知られた問題だ。どうやらお前のところもそのようだな。これに対して、同様の問題を抱えている人たちが集まり集団として声を上げていく組織のことだよ。知らなかったか?」
「知らなかった……」
新卒の人間が労働組合を意識する段階でやや特殊な中、追い込まれ、自身での情報収集力に限界のある彼女にはない選択肢だった。抵抗をしていくことに躊躇いはない。その手段が尽きたことに絶望していたなか、これはとても魅力のある未来に見えた。
「見方によってはもう、お前の復讐はほぼ詰みまで来ていると言っていい。俺たちは事件を抑止するためにお前とその周りに起きたことを公表する。そうなれば、業界外からの圧力も強まることだろう。無論それはユニオンでの戦いにおいても追い風となるはずだ」
アジサイ・フォルドレイズ(絶望請負人・e02470)は、絶華の提案を補強する形で具体的な展望を伝える。
「ほぼ、詰み……?」
女性乗務員は、彼らがケルベロスであること、その影響力、そして協力を得られること、具体的な行動案を示されたことで混乱していく。
「この男を殺すことに腐心しなくてもいい方法だと思うが、どうだ」
「先ほどお前が言っていた大手4社の中でも、残業代未払いで揉めて裁判で負けたところがある。お前がやりたい業界の改善とはこういう方向性ではないか。外部的に関わるにしろ、内部から戦うにしろ、お前は自由に選択できる。生きていればな」
アジサイと絶華の言葉かっら、女性乗務員はケルベロスたちが自分のために可能な限りの情報収集をして臨んでいることを直感的に理解する。直接手を下さずとも、社会的制裁を加えられる可能性がある。この点に絞って女性乗務員は残る思考力を振り絞って検討した。
シャイターンとエインヘリアルは余裕の表情で見守っている。ほぼ詰んでいるのはケルベロスのほうだと言わんばかりの態度だった。
「私は、生きて、生きて業界の悪い慣習を殺すことを選ぶ! 直接手を下すことはしない!」
女性乗務員は決意の一言を発するのだった。
●後詰め
「くっ、失敗か。こうなればお前らだけでも!」
女性乗務員のエインヘリアル化の失敗を受け、エインヘリアルとシャイターンはケルベロスたちとの戦闘態勢へ移る。
「我が閃光、その身に刻め!我が剣閃、汝の全てを斬り伏せる!!」
状況を静観していたサラがエインヘリアルへ一太刀目を浴びせる。
(「手ごたえがないな……」)
サラはこれまで戦ったエインヘリアルとの違いを実感する。
実際に数で勝り経験もあるケルベロスたちは終始エインヘリアルとシャイターンを圧倒する。
たまに放たれるやや強めの攻撃も、ガロンドのミミックに阻まれたり後衛まで届かなかったりと有効打とはならない。
「Je touche du bois!」
そうしたダメージもジジやアジサイが回復するという形で危なげなく戦況は進んでいく。
「く、こうなったら……」
撤退もやむなしか、とエインヘリアルは一瞬考える。しかしそれを実行することはできなかった。
「私は、逃がさないと言っただろう?」
イサギが放つ羽風(ハカゼ)により、エインヘリアルはあまり馴染みのない香りに気づくと、斬られたことに気づく余裕もなく倒れる。
一体となったシャイターンに対しては更に余裕を持って戦闘が進められていく。
「実に無粋だが…仕方あるまい」
ガロンドはを黄金の蜃気楼(ミラージュ・オブ・ジ・ゴールド)使用し戦線を完全に戦闘開始時程度の状況まで回復させていく。
こうなってはもはやシャイターンに打つ手はなくなっていた。
「そこだ」
ジジ、アジサイ、イサギによる息のあった一斉攻撃により、シャイターンも倒れることとなった。
●緒戦
(「自身の実力はわかっているだろうに。忠誠心を感じる良い敵でした」)
サラはエインヘリアルに対し敬意を持ちながら振り返る。
「ヒールする必要はなさそうですね」
サラは加えて周辺の状況を確認し、メンバーへ状況を伝える。場が広かったこと、相手が強くなかったことなどからこれといった被害は見えなかった。
「男性はまだ気を失っていますね」
状況を確認していたエリザベスも続く。起きていたらどうこうしようと考えているメンバーもいたであろうが、特に気にすることはなさそうだった。
「よく決断しましたね。もし必要であれば遠慮なくこれを使ってください。戦うにしろ、転職をするにしろ、私たちは全力でサポートしますよ」
その言葉が嘘ではないと証明するように、エリザベスはケルベロスカードを女性乗務員へ手渡す。それを見て、幾人かのケルベロスも同様にケルベロスカードを手渡す。
「アホらし。こないな会社、やーめた! って言うのもなかなか勇気がいるデス! アナタの元気の使い方、応援するデス!」
ジジはつとめて明るく、生き方の一つを提案する。これは今でこそ彼女に響くこととなる言葉であった。
「ありがとうございます。そして、お騒がせして申し訳ありませんでした。私なりに、これからも頑張ってみます。なるべく頼らないようにとは思いますが、もし折れそうになったら頼らせてもらいますね」
女性乗務員はケルベロスたちへ感謝の言葉を伝える。
目先の戦う対象を得ること、業界に対する社会的制裁の手段を見つけることで女性乗務員にとっての人間としての生は間違いなく永らえた。
その後業界や彼女がどう転がっていくかについては長いスパンでなければわかることではない。
ケルベロスたちは、当初の作戦を完遂できたことに安堵し、事後処理を進めていく。
手伝いをしてくれている女性乗務員の心も多少なりとも明るさを取り戻していたように見えた。
作者:文月水無 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
|
種類:
公開:2018年9月24日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
|
||
得票:格好よかった 3/感動した 1/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 5
|
||
あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
|
||
シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。
|