いかにも女子なお友達

作者:陵かなめ

●事件
「ねぇ、このブラウスかわいいでしょ?」
「いいね! じゃあ、こっちのリボンは?」
「それ、いい感じ。あ、色はピンクがいいんじゃない?」
 放課後、教室の片隅で女子たちがわいわいとファッション雑誌を眺めている。新しい洋服やアクセサリーについて検討しているようだ。
「じゃあ、るぴるぴは何色がいい?」
「え、っと。灰色とかどうかな?」
「いやいやいや、このコーデに灰色はだめしょ。しっかり、るぴるぴ」
 一斉にダメ出しをされ、類子は無理に作り笑いを浮かべた。
「あ、そうだよね。ゴメンゴメン」
(「ピンクとか無理だし、それに呼び方が『るぴるぴ』て……!」)
 心の中でイラツキを吐き出しながら必死に取り繕う。

 買い物の約束をして、友達たちは足早に帰っていった。
「はぁ」
 思わずため息が漏れる。
「ため息をついて、どうした?」
 自分だけかと思っていた教室に、セーラー服姿の少女が現れ類子は驚いた。
 彼女こそ、学園ドリームイーターフレンドリィである。
「女子の会話に疲れているようだな。本当はピンクだのリボンだの、欲しくないのだろ?」
「それは……」
「お前の本当の心は、どこにあるんだ? 他人に合わせて、自分の心を見失っていないか?」
「……でも、高校に入ってできた友達だし、話を合わせないと」
「そうかな? いかにも女子と言うようなファッションではない。シンプルなものが好きなお前は、そのままで価値があるんだ。他人に合わせてしまえば、その価値が無くなってしまう」
 類子は、はっとして少女を見た。
「そうよね! やっぱり嫌なものは嫌だわ!」
 その時、フレンドリィが類子にカギを刺した。

 ところ変わって、女子たちが買い物に行くために待ち合わせをしている街角。これから購入する服について盛り上がっているようだ。
 そこへ――。
「おかしいでしょ! 皆が皆ピンクが好きなわけない! 言いたいことも言わず、なぁなぁで群れを成す愚か者たちめ!」
 ドリームイーターが襲い掛かってきた。

●依頼
 日本各地の高校にドリームイーターが出現し始めたようだと、セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)が説明を始めた。
「ドリームイーターたちは、高校生が持つ強い夢を奪って、強力なドリームイーターを生み出そうとしているようですね」
 今回狙われたのは、類子と言う高校生だ。新しくできた友達に気を使い、空気を読んで周りに合わせているようだが、そのことに疑問を持っている。そこを狙われたようだ。
 類子から生み出されたドリームイーターは、強力な力を持つ。しかし、この夢の源泉である『空気を読むことへの疑問』を弱めるような説得を行えば、弱体化させることもできるのだと言う。
「嫌なことを嫌と言うのは美徳のようにも思えますが、日本人にとっては空気を読むことも重要ですよね」
 セリカはそう言って、困ったような表情を浮かべた。
 周りの空気を読まず自己主張を繰り返す人は、人の和を乱すと嫌われることもある。そのあたりをうまく説得できれば、弱体化させることができ、戦闘を有利に進めることができるだろうとのこと。
「敵はドリームイーター1体です。襲撃場所は、商店街の手前の街角になりますね」
 人通りは少ない場所のようだ。
 襲撃されるのは、類子の同級生の女子3人。他には、一般人の姿は見えない。
「ドリームイーターは、皆さんが現れると、皆さんを優先して襲ってきます。襲撃される女子さんたちを助けるのは、難しくないと思いますよ」
 ドリームイーターはモザイクを飛ばして夢や欲望を喰らう攻撃を得意とするとのこと。
「自分の主張をすることと、空気を読むこと、それらの折り合いをうまくつける必要があります。あまり強く否定しすぎると、被害者である類子さんが空気を読まない人になってしまいますから、そのあたりは配慮してあげてもいいかもしれません」
 そう言って、セリカは説明を終えた。


参加者
エイダ・トンプソン(夢見る胡蝶・e00330)
ルヴィル・コールディ(黒翼の祓刀・e00824)
皇・絶華(影月・e04491)
幸・公明(廃鐵・e20260)
フィーラ・ヘドルンド(四番目・e32471)
モヱ・スラッシュシップ(機腐人・e36624)
堂道・花火(光彩陸離・e40184)
カーラ・バハル(ガジェットユーザー・e52477)

■リプレイ

●人付き合いは難しい
 現場に向かう途中、エイダ・トンプソン(夢見る胡蝶・e00330)がふと呟いた。
「私はピンク色とか可愛いあだ名が好きですけど、みんながみんなそうじゃないですよね」
 フレンドリィに狙われた類子ほどの歳の学生なら、ハッキリ違うとは言い辛いとも思う。
「空気を読むことと流されず自分の主張をすること……、うまく折り合いをつけられるといいんですが……」
 それを聞いていたケルベロスたちも、思うところがある者もいるのか、考えをまとめているようだ。
「友達にすべて合わせるわけには行きマセンガ、自己主張しかしないのも困り物デス」
 モヱ・スラッシュシップ(機腐人・e36624)はそう言って仲間たちを見た。
「その辺り、折り合いをうまくつけたいものデスネ」
「そうですよね」
 エイダが頷く。
 フィーラ・ヘドルンド(四番目・e32471)も同じ意見のようだ。
「友だちなのに、一方だけガマンするのは、おかしい。お互いが、言い合えるのが、いいとおもう」
「それが、一番デスネ」
 モヱが答え、女性3人は深く頷きあった。
 近くで聞いていた幸・公明(廃鐵・e20260)がしみじみと腕を組む。
「学生さんも大変ですね……」
「まあ、よくある話なんスけど、だからこそ難しいッス」
 類子たちと同年代である堂道・花火(光彩陸離・e40184)は神妙な顔を作った。
「あー人付き合いって難しいよなー……」
 ルヴィル・コールディ(黒翼の祓刀・e00824)が相槌を打つ。
「女子の会話ってよく分からないんスけど、難しそうッス」
 女子の会話は良くわからないけれど、きっと色々難しいのだろうと花火は思った。同年代の者として、何とかしてあげたいとも考えているようだ。
「俺も、服のことはよくわからないけど、これもいい機会だと思うっす」
 2人の会話を聞いていたカーラ・バハル(ガジェットユーザー・e52477)も、そのように言った。
 何か一つ合わないくらいで崩れる友だち関係なんて、その程度である。ならば、なおさら話し合ったほうが良いと考えている様子だ。
 その時、現場の見取り図を確認していた皇・絶華(影月・e04491)が皆に呼びかけた。
「そろそろ、指定の場所のようだな」
 見ると、街角には女子高生らしき集団の姿がある。
 ケルベロスたちは静かに頷き合い、現場へと走った。

●ハッキリNOを突きつけるのか
 女子高生たちは可愛らしい色合いの洋服を身に纏い、リボンやフリルなど装飾品などの話で盛り上がっているようだった。
「おかしいでしょ! 皆が皆ピンクが好きなわけない」
 そこへ、高校の制服をかっちりと着こなし、『女子に突きつけるNO!』と力強く書かれたハチマキを巻き、胸の部分がモザイク化したドリームイーターが突撃してきた。
「言いたいことも言わず、なぁなぁで群れを成す愚か者たちめ!」
 そう言って、ドリームイーターは腕を振り上げる。
 しかし、あっと女子高生たちが声を上げるのよりも早く、ケルベロスたちが飛び込んできた。
 女子高生たちを背に庇うように位置を取ったのはモヱだ。
「ワタシたちが、守りマス。にげてクダサイ」
 ミミックの収納ケースも、同じように女子高生を守るような場所に飛び込み、彼女たちの逃げる場所を確保する。
 避難を促され、女子高生たちは訳が分からないまま走り出した。
「貴様たちはっ!!」
 ドリームイーターが突然乱入してきたケルベロスたちを睨む。
 間をおかず、絶華がエアシューズに煌めきを宿し走り込んできた。そのまま、流れるように飛び上がり、飛び蹴りを炸裂させる。
 同時に花火もスターゲイザーを放った。
「ふむ、灰色か。そういう色合いも良いな。私の髪も目も其れに近いし」
 絶華が言いながら足を振りぬく。
「好きなものを好きって言えなくて、それを否定されるのは辛いッス。そこに怒るのはしょうがないと思うッス」
 花火は、ドリームイーターに語りかけた。
「でも自分もその嫌な流れに乗る必要もないと思うッスよ」
 そう言うと、絶華に合わせて蹴り上げる。
 2人の飛び蹴りが、ドリームイーターを吹き飛ばした。
「くっ、何を言う」
 だが、敵は空中で綺麗に身体を回転させ、着地と同時にケルベロスたちへ向かってくる。
 絶華は走りながら話し続けた。
「お前は知っているのだな、空気を読まずに我を通す事が他を傷つける事を。お前自身が自分の個性を否定される事を苦しむように」
「違う!! わたしはっ!! 女子にNOを突きつけると、決めた!!」
 ドリームイーターは首を振り、飛ばしたモザイクで絶華を包み込もうとした。
 その前に公明が立ちはだかる。
 攻撃から仲間を庇いながら、公明はドリームイーターをじっと見た。
「人間、いくら友とであれ、好みが完全一致だなんてありえません」
「は?」
「食べ物、動物、音楽やテレビ……、ファッション以外で、話をしていて気が合う、楽しいと思えるものを探してみては?」
 事情は分かる。
 少女は少女なりに、今まで頑張ってきたのだと思うのだ。それに逃げていった女子高生たちについても、ピンクが大好きでもいいじゃないかとも思うし、空気を読まずにそれが嫌だと言ってしまっても良いとも思う。どちらも、学生のうちくらい好きにして良いではないかと。
 だから公明はドリームイーターの言葉を真っ向から否定することはせず、これからのアドバイスに留めた。
「ひとつでもあれば、お友達のことも嫌い以上に好きになれますよ」
「なにを……」
 ドリームイーターが戸惑ったように身体を引く。相手の身体が離れた隙間を狙い、ミミックのハコさんが武装を具現化して攻撃を仕掛けた。
 エイダが公明の傷を見る。なかなかの攻撃力のようだ。
 そして、ドリームイーターにはまだまだ余力があるようにも感じる。
「学生は友人との同調を仲間意識として強く認識しますし、自分の心を捻じ曲げたり好みを否定されるのは疲れてしまいますよね」
 地面に守護星座を描きながら、エイダは彼女に語りかけた。
「友人には理解されなくてもシンプルなのが好きなのは素敵だと思います」
「だから!! ハッキリNOを突きつけるのだ!!」
 ドリームイーターが叫ぶ。
 そうですね、とエイダが頷いた。自分の心を押し殺してストレスを溜め続けると、友だちのことも嫌いになってしまうだろう。だから――。
「少しずつやんわりと自分の気持ちを伝えてみてはどうでしょうか?」
 と。
 守護星座が前衛の仲間を守るように光る。公明の傷も癒されていった。足りない分は、公明自身が回復のグラビティを使う。
「……え、少し、ずつ、だと?」
 ドリームイーターが少しの間足を止め首を傾げた。

●互いに折り合いをつけるのか
「いきなり『私はシンプルな方が好きなの!』じゃ、わかんねエよ」
 ブレイブマインで仲間の背後にカラフルな爆発を発生させながらカーラが話し始めた。
「言いたいことも言わずになぁなぁにしてきたのはお前の方じゃねエのか?」
「なっ……そ、それは」
「友達相手だったら、まずは自分の好みをキチンと伝えるのが、暴力なんかよりもずっと先にすることだろッ」
 その言葉を聞いて、ドリームイーターはぐっと言葉に詰まる。
「途中で誤魔化したりしないで、ちゃんと伝えたことあるのか?」
「……」
 返事は無かった。
 だが、今までそうしてこなかったのだろうなと、察せられた。
「良い機会だからお互いに好みとか話し合ってみろよ。俺達がきっと、そうできる様にしてみせるからよ」
 カーラは思う。
 空気は読むものではなく、吸うものだと。
「類子さんには好きなものがあって、友達には別に好きなものがある。お互いに分かっていれば相手も強く否定してこないッス」
 花火も続けて訴えた。
「だからまずは友達に自分の気持ちを伝えないとッスね」
 どうするべきか、ドリームイーターに迷いが見えた。そこに、パイルバンカーを手にしたルヴィルが踏み込む。
「合わせ過ぎることは勿論ないと思うんだー。好きなものは好きって言いたいっていうか」
 言いながら『雪さえも退く凍気』を杭に纏わせ、敵の身体を貫いた。
 貫かれたドリームイーターの身体に氷がまとわりつく。
「あーでももし自分の好きなもの嫌い嫌いって連呼されたら嫌な気分にならないかなー」
「だ、だが、だが嫌いなものは嫌いと、言わなければ……!」
 ドリームイーターは歯を食いしばり、突き刺さった杭を強引に引き抜いた。
「うーん。でも、ほら嫌な気分になりながら楽しいことって出来ないよな。だから、空気を読まずに嫌いだから嫌いって言うのが良いってことはないと思うなー」
 ルヴィルは反動を手で押さえながらその場を退く。
「くっ」
 ドリームイーターは受けた傷を庇いながら、体勢を立て直した。
 その姿を後方からフィーラが狙う。
 フィーラは命の鼓動を止めるおぞましき触手を招来し、敵に向かって解き放った。
「自分の意見、言うのはもちろん大事。友だちなのに、あなただけガマンするのは、おかしい」
「だから、嫌だと、言おうと思った!」
 ドリームイーターは叫ぶ。
 しかしフィーラは首を振った。
 けれども、それであなたの意見だけを押し通したら、今度は相手に自分が嫌だと思ったことを強いる事になるのではないかと。
 だから、どちらかが一方的にではなくて、お互いが言い合えるのが良いとフィーラは思うのだ。
「みんなが納得するのは、むずかしいけど、お互いの最善を、ちょっとずつでいいから探せたら、いい」
 仲間たちも、互いをフォローしあいながら攻撃を繰り返す。
 最初は通らなかった攻撃も、ドリームイーターの戸惑いと迷いを現すかのように、徐々に通るようになっていた。
「でも、そんなこと……」
「俺は忍耐も無駄ではないと思います」
 ドリームイーターの葛藤を見ていた公明が優しく声をかける。
「ピンクもそう。制服なら普段は身につける必要も、金銭的事情を持ち出せば無理に購入する必要もない筈」
「それは」
「ファッションについての見識を広げるひとつの機会と割り切る力は、社会に出たとききっと役立ちます」
 スーツに合わせる色などは、案外大変だと。大人の意見として、公明が伝えた。
 同じく、年上の者としてモヱも声をかける。
「まだ若いのに、自分の在り方を決めつけて定義してしまうのは勿体ないデス」
 背後に庇っていた女子高生たちは、全員安全な場所に逃げたようだ。
「ファッションは特に『可愛い』と他者に判定して貰える事も重視して選びマショウ」
「そんなもの、……似合わない」
「似合わないと諦めず、メイクや小物で合わせる努力を、皆しているのデス。その手掛かりが友達や流行といった『他者』なのデス」
「他者」
 ドリームイーターが言葉を繰り返すのを聞いて、モヱが頷いて見せた。
 自分にはパニエスカートが下着丸出しに見えたり、違和感のあるメイクを雑誌で見かけることもある。だが、だからといって自分の好きな流行遅れのファッションにばかり拘ると、すぐにふけて見えてしまうのだ。
 そう言って切々と訴えると、ドリームイーターは少し笑った気がした。

●決めた先に女子たちは
「お前が我を押し殺してまでも合わせていたのは友達が大事だったからだろう」
「あ……」
 攻撃の手が止まった敵を見て、絶華が叫んだ。
「どうでも良ければそんな必要はないからな! その想いを否定する必要はない!」
 友だちが大切だという気持ちは、本当だった。
 完全にドリームイーターの動きが止まる。フィーラたちがコツコツと足止めを繰り返していた成果も出ていた。
「相手の好きなものを受け入れていかないと、自分の好きなものも受け入れてもらえないッス」
「伝えて話し合ってみろよ、キチンと」
 花火とカーラは、更に言葉を重ねてドリームイーターを見た。
「そうだなー、うまく折り合いつけながら生きるのが楽しいのかもしれないな!」
 ルヴィルが頷いた。
「もしうまく折り合いをつけることができたなら、きっと楽しい学校生活を送ることができると思います」
 そして類子には、楽しい学生生活を送って欲しいとエイダは思う。
 ケルベロスたちも同じ思いだった。
 公明は静かに彼女の選択を待っている。
 少し離れた距離から狙いを定めることを忘れず、フィーラも頷いた。お互いが互いの最善を探せるようになれば、きっと友だちとの関係もうまくいくと思うのだ。
 ドリームイーターはしばらく沈黙した後、ゆっくりとケルベロスたちへ向き直った。
「お決まりデスカ?」
 武器を構えてモヱが問う。
「はい」
 聞こえてきたのは、穏やかな返事だった。
「自分の思っていることを、話してみます」
 ドリームイーターはモザイクを飛ばし攻撃の姿勢に入る。
 ケルベロスたちは改めて戦場を駆けた。
「さぁ踊りましょう、蝶のように」
 エイダの魔力から生み出された紅い蝶たちが舞い、敵の体にまとわりつく。その光景は、ただ美しくもあった。
 傷を負いながら、ドリームイーターがモザイクを飛ばしてくる。
 その攻撃から仲間を庇ったのはモヱだった。攻撃を受けて、その力がずいぶん弱まっていることに気づいた。きっと、説得が、ケルベロスたちの思いが届いたのだと思う。
「之は私が作ったチョコだ! 之を食し! その魂と肉体に圧倒的なパワーを宿すがいい!!」
 絶華の背後からはどろどろとしたナニかが溢れ出してきた。
 それはとろとろと溶け合いながらドリームイーターに襲い掛かり、取り付き、あるいは手を捻り上げ、あるいは足を鷲づかみにして身体の自由を奪う。
 そして、カカオの良い匂いを撒き散らしながら、敵の口に無理矢理ねじ込んでいくのだ。
 はくはくと、声にならない声でドリームイーターが悲鳴を上げる。
 内側から肉体を破壊され、ドリームイーターは地面に崩れ落ちた。
 その間に、カーラと公明が仲間の傷を癒した。
「よし、最後の一押しだな」
 ルヴィルがそう言うと、攻撃できる仲間が一斉に畳み掛ける。
 一気に押し切ろうと花火が力強い攻撃を繰り出した。それにフィーラが続く。
 特に激しい抵抗も無く、ドリームイーターは消え去った。

 楽しく話す女子高生たちを見送りながら公明が呟いた。
「さて、明るい未来が待っているといいんですが」
「あの様子なら大丈夫じゃないか? うまく話せてるようだぜ」
 ルヴィルが言う。
 周辺の処理をしていた仲間たちも、一息ついたようだ。
 女子高生たちの明るい声を聞き、事件が終わったのだと皆が確信した。

作者:陵かなめ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年9月15日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 4
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