牡丹の誕生日~千歳山に登りましょう!

作者:地斬理々亜

●レッツ登山!
「9月10日は、私の25歳の誕生日です。そこで、山頂で簡単なパーティを開こうと思います。ヘリオンは使いません。麓から、徒歩で登りましょう」
 白日・牡丹(自己肯定のヘリオライダー・en0151)は笑顔で言い出した。
「登るのは、山形県山形市の市街地にある山で、千歳山といいます。標高は約471メートル。麓を出発してから1~2時間あれば、山頂まで行って帰って来られる程度の、初心者向けの山です。体力があるケルベロスの皆さんなら余裕ですね! あっ、もちろん、私も頑張りますよ」
 牡丹の説明によれば、コースとしては、こうである。
 まず、登山口から石段を上っていく。
 連なる鳥居をくぐりながら進み、稲荷神社の本殿の前へ。参拝して行ってもいいだろう。
 そこからは、こまめな休憩を挟みながらひたすら登る。アカマツの樹木で覆われた、自然豊かな山道だ。
 無事に山頂にたどり着いたなら、『阿古耶の松』の石碑の横を通り過ぎ、三角点に、手でそっとタッチ。
 山頂には、テーブルやベンチ、それに屋根のある展望台があるので、パノラマのように広がる市内の街並みを見下ろしながら、おにぎりなどを食べてパーティ。
 もちろん、ゴミなどをしっかり片づけることを忘れずに。
 あとは、下山して帰る。……という流れだ。
「少し涼しくなってきたとはいえ、水分補給は重要なので、飲み物は忘れず持ってきてくださいね。それと、動きやすい服装でお願いします」
 牡丹はそう言ってから、自分の和ゴス衣装を見下ろして、こう付け加えた。
「私は……そうですね。速乾性のインナーに、ハーフパンツと帽子と、トレッキングシューズと……」
 さすがにこの格好のままでは行かないようだ。
「さて。自分の力で山頂に着いた時の達成感って素敵ですよ! 空気も気持ちいいですし、景色は綺麗ですし。皆さんも登りましょう、千歳山!」
 牡丹は微笑み、そう言ってケルベロス達を誘った。


■リプレイ

●山登り、序の口
「こんにちは!」
 ミリムが率先して、すれ違う登山客へと、元気で朗らかな挨拶をしていく。稲荷神社に続く石段を上りながら。
「ええ、こんにちは」
 登山客の方からも、笑顔と共に和やかな返事が来た。
 見知らぬ者同士でも、このように、ちょっとした温かい交流ができるのは、登山の醍醐味の一つである。
「実は登ったことないんだよ千歳山、下からはよく見てたけど」
「そうなんですね。つまり、瑞樹さんにとっては、これが初の、千歳山への登山になるんですね」
 瑞樹は牡丹と言葉を交わしながら、石段を一段ずつ踏みしめる。
 動きやすい普段着と履き慣れた運動靴に加え、調節用に派手な色のウインドブレーカーも用意した瑞樹。山登りの服装としては、花丸だ。
 とはいえ、動きやすさでは、涅々の格好も負けてはいない。着流しにたすきを掛け、脛には脚絆を巻いている。伝統的な、『和』の登山スタイルといったところだろう。
 山育ちの涅々にとって、登ることに苦はない。精悍な体つきをした日本猿のウェアライダーである彼は、余裕を持って石段を行く。
「カリンは大丈夫かい? 苦しくなったらいつでも言って、休憩するから」
「平気なんよ」
 気遣いを向けるレスターへと、カリンは柔和な表情を返した。仲良し同士の秋の登山、まだまだ疲れなどカリンは感じない。
(「なんて……かっこつけてる俺がへばったら情けないな、はは」)
 レスターは内心で苦笑する。できればそんな姿は見せたくない、なんて思いながら。
 牡丹と、14名のケルベロスは、涼やかな秋風の中、虫の声をBGMに山を進む。楽しい時間は、まだ始まったばかりだ。

●稲荷神社にて
 古びた鳥居をいくつもくぐり抜け、石段を全て上りきって、一同は稲荷神社の本殿の前に到着した。
「稲荷ってこたあ、豊穣の神さんか」
「あ、涅々さん、よくご存知ですね」
 涅々が呟いた言葉に、牡丹が微笑んだ。この神社の御祭神は豊受大神、豊穣を司る食物の神なのだと牡丹は語る。
「なるほどな。ま、飯食いっぱぐれねえように拝んでいくとするか」
 そう言った涅々に続いて、ミリムや瑞樹、牡丹も本殿への参拝を行い、神様への挨拶を済ませた。
(「お邪魔します」)
 十郎も、本殿へと一礼する。
 一方、カリンはスケッチブックを広げ、鉛筆でスケッチを始めていた。
「見てもいい?」
「ええよ」
 カリンの許可を得たレスターは、スケッチブックを覗き込む。
 鳥居に松の木、一対の狛狐の石像。本殿の正面に広がる神秘的な空間が、絵となって紙面に広がっていた。
「よく描けてるね。なんていうか……写真とはまた違って、心が入ってるみたいだ」
「綺麗な景色は記したいんよね」
 レスターへと、カリンはのんびりとした口調で返す。それから、こう続けた。
「楽しいことも楽しくないことも、大体、上手く思い出せないぐらい抜けてしまう私だけれど。日記や絵はそれでも残ってくれるんよ」
 いつもそうやって日記の最後に書くようにしているから、そうや『と思う』、と、はっきり言い切らない言い方でカリンは述べた。
 記憶力に乏しいカリン。けれど、だからこそレスターにとっては、彼女と過ごす一瞬一瞬が愛おしい。
「レスターくんも、私が忘れたことを覚えていてくれるから、それだけで嬉しい」
 そう言い、これもメモしておこうかとメモ帳を探すカリンに、レスターはこう告げた。
「この山の空気も匂いも、キミと並んだぬくもりも。カリンが忘れても、その分まで覚えている」
 約束する、指切りしよう、と、レスターは小指を出した。

●ジョイフル・ハイキング
 やがて、神社を離れてから数十分が経った頃。左右に自然の緑が広がる山道に、一行はいた。
「ここ、座れそうですね。休みましょうか、白日さん」
「そうですね。他の皆さんも、一旦休憩しましょう」
 ミリムの提案に従い、牡丹が呼びかける。
「分けて食べましょう?」
 ミリムが取り出したのは、チョコやようかん、ピーナッツ入り米菓といった、手軽にカロリー補給できる行動食だ。牡丹も塩飴を希望者に配ってゆく。バテないようにするのは大切である。
「誕生日、おめでとうさん」
「ありがとうございます!」
 座って休む牡丹へと、涅々が声をかけた。にっこりして牡丹は礼を言う。
 一休みしたなら、山頂を目指してまた出発だ!
「自然の匂いがする風、気持ちいい」
 淡い青色をしたしずくの髪を、爽やかなそよ風が撫でる。彼女にとっては、山登り自体が初めてである。
「山の空気は良い」
 しずくへと、十郎がこくりと頷く。周囲にはいくつも、生命の気配。
「遠足みたいで楽しいね。涼しくってきもちがいいの」
 相棒のオモチャ、『キキ』を胸に抱いたキカがふわりと笑う。
 夜も、緑に彩られた風景を楽しみながら登る。ミレッタはというと、兎のウェアライダーらしく飛び跳ねたいのをぐっとこらえて、地道に歩いて進んでいた。
(「みるみるお腹が空く不思議」)
 アイヴォリーは思う。清々しい初秋の山歩きで、心はどんどん満たされてゆくのに。
 そんな時、前方から声がした。
「着きましたぁ! 山頂ですよっ!」
 珍しくはしゃぎ気味の牡丹だ。
「ようやくだね。――お腹が! 空いた! たくさん歩いたし、いっぱい食べても平気だよね」
 溢れ出る食欲を包み隠さず、あかりが述べる。夜が深く頷き大賛同。
 ランチタイムはもう目の前だ。

●千歳山のてっぺんで
 三角点の石柱に、とん、と軽くタッチ。登頂成功の証だ。
 それから、一同は思い思いの場所に散らばる。
 牡丹はまず、展望台の方に向かった。
 展望台近くのベンチには、握り飯を広げる涅々。
「この後は下山だな。足元には気をつけて、くれぐれも慎重にな、牡丹の嬢ちゃん」
「はい、お気遣いありがとうございます」
 涅々と言葉を交わしてから、牡丹は展望台の中へ。
 1階には、サンドイッチを頬張るミリムがいた。
「次は高尾山にも行きましょう?」
「ぜひ!」
 ミリムによる東京の山への誘いに、牡丹は笑顔でしっかり頷く。
 2階へ上がると、そこには、眼下に広がる山形市の風景を眺めながら昼食をとる瑞樹の姿があった。振り向いて牡丹の姿を認めた瑞樹は、ひらりと片手を上げる。
「これ、良かったら」
 瑞樹は牡丹へと、卵焼きを勧めた。場所を鑑みて、何を用意すべきか彼なりに考え、出した結論だ。
「ありがとうございます、瑞樹さん。いただきますね」
 柔らかく微笑んで、牡丹は卵焼きを口に運ぶ。
「優しくて、懐かしい味がしますね。美味しいです」
 砂糖と醤油の甘くしょっぱい味わいに、牡丹はにっこりと笑った。
「下山したら、玉コン食べに行くんだ」
「いいですね」
 玉こんにゃく。県外に置かれていない山形名物である。
「そういえば、玉コンも甘じょっぱいですよね。村山風芋煮も」
 思いついた牡丹は言った。
 この優しい味は、山形県民の故郷の味と言えるのかもしれない。

 それから、展望台を離れた牡丹は、外にある奥のテーブルに陣取った、【風奏廃園】の面々の元へ。
「誕生日おめでとう」
「牡丹、おめでと!」
「白日さん、誕生日おめでとうございます」
「おめでとうございます、牡丹」
 メンバーが次々に口にする祝福は、シャワーのごとく。
「ありがとうございます!」
 牡丹は嬉しそうに笑顔を見せた。続いたランチへの誘いは、二つ返事で承諾する。
「それでは僭越ながらわたくしが音頭を」
 アイヴォリーは、座って飲み物を手にした一同を見渡しながら、口に出す。
「無事の登頂と牡丹の誕生日を祝しまして。――盛大に、乾杯!」
「乾杯!」
 杯が、掲げられた。

●木陰の光
 賑やかな場からは離れたところで、清士朗と志苑は並び立ち、静かに景観を眺めていた。
「阿古耶の松のいわれを知っているか?」
 清士朗が口を開く。語るのは、阿古耶姫の悲恋伝説だ。
「阿古耶がこのみちのくで出会い、思いを交わし、契りを結んだ若者。彼は、松の古木の精であった」
 その松は、切られてしまうのだ――橋材にするために。
「切られた松は、不思議なことに、阿古耶の手でしか動かせなかったという」
 麓の萬松寺は、後に阿古耶が開基した。その後、彼女は独り、静かにこの山で暮らした……と、清士朗は語り、古歌を引用した。
「みちのくの 阿古耶の松に木かくれて いづべき月の いでもやらぬか」
 ひゅう、と風が吹く。
「その松の古木、切られることがなければ、二人は共にあれたのでしょうか」
 言ったのは志苑だ。彼女は続ける。
「繋いだ縁は大切に繋げていたい、傍にいたい。しかしいつ離れてしまうか分からないのもまた人の縁」
 ――繋がりは、目には見えない。たとえ、相手が近くても。
「だからこそ、不意に消えてしまうと、とても悲しいのでしょうか」
 志苑は紫の瞳で清士朗を見る。清士朗の青い眼差しが志苑を見つめ返した。
「不意に消えることもあればこそ、大切さが分かるのやもしれない」
 志苑は一度目を伏せた。
「けれど、繋がりが切れているということも、知ることはできません」
 離れても、光はいつもそこにある。
「たとえ木陰に隠れようと、闇を照らす光はそこにあると」
 一拍置いて、清士朗は口にした。
「お前は、忘れてくれるな、志苑」
「はい、忘れません、清士朗お兄様」
 兄様も、という言葉は、志苑は声には出さなかった。
 風がまた、吹いた。松の葉の香りがした。

●まるでビュッフェ
「楽しんでるか?」
「はい!」
「良い思い出になりそうですか?」
「ええ、とても!」
 十郎とミレッタの問いに、それぞれ牡丹は明るい笑顔で即答する。
「それにしても、季節感溢れる品々が盛り沢山だね」
「ほんとにビュッフェみたい」
「本当ですね」
 夜とキカの言葉に、牡丹は同意した。色々な食べ物を持ち寄った結果、【風奏廃園】の7名と牡丹とで囲むテーブルの上には、バリエーション豊かな料理が並んでいた。
「さて、こちらをいただきますね」
「どうぞ」
 続いて牡丹は、手近に置かれたしずくのバスケットの中身に手を伸ばした。中には手作りのサンドイッチ。
「あ、俺も欲しい」
「どっちにしますか?」
 希望した十郎へとしずくは問う。グリルで焼き上げた鮭と、彩りが目に楽しいカボチャのサラダの2種。旬の食材が贅沢に使われた秋色サンドだ。
「こっちかな。キカの唐揚げもすごく美味そう」
 サンドを選んだ十郎は、キカの用意したものを見る。一晩じっくりタレに漬け込んだ鶏もも肉をカラッと揚げた、ジューシーな唐揚げである。
「こっちのナポリタンも美味しいですね。麺に味がよく絡んでますよ」
「ありがと。きぃ、早起きして作ったの」
 牡丹へと、キカは嬉しそうににっこり。
 キカは次に、テーブルをぐるりと見渡した。
「おにぎりたくさん!」
 まず、あかりの、炊き込みご飯を使ったこだわりのおにぎりが2種類ある。
 芯も一緒に炊き込んで香りを出し、バターと黒コショウで仕上げたトウモロコシご飯。
 それに、焼いたサンマの身をほぐして、生姜にネギ、ゴマと共に混ぜ込んだ、サンマご飯も。
 アイヴォリーが用意したのは、ツナマヨ、海老マヨ、明太マヨの3種。マヨは、さっぱりとこってりのマリアージュである。色んな具と相性が良いのだ。
 牡丹が持参したのもおにぎりであった。具は、おかか。小さめで、ころんと手毬のような形だ。
 十郎のは、歯応えが心地良いきのこ入りのご飯と、ほど良い塩気が嬉しいじゃこ飯の、2種のおにぎりだ。おかずとして、ほんのり海の香りがする、ちくわの磯部揚げもある。
 そして、山登りにテンションが上がって作り過ぎてしまったと語るミレッタのメニューだ。
 おにぎりの具の王道、梅干しは真ん中にぎゅっと詰めてある。
 かりかり食感の小梅は、小さく刻んでじゃこと混ぜて、海苔で丁寧に包んでいる。
 赤紫蘇と緑の紫蘇を使ったおにぎりは、風味豊か。
 噛めば舌の上にとろりと卵黄がとろける、ウズラの半熟卵入りの焼きおにぎりも。
 それに、卵とチキンのサンドイッチに、鶏肉ときゅうりのゴマ酢和え。
 最後にデザートとして、マッシュしたカボチャのお団子だ。
「飯テロのプロか何か……?」
「ますます腹が減る……」
「なんという飯テロリストぶりでしょうか」
 アイヴォリー、夜、しずくと、次々にミレッタのテロに屈した。
「あかりさんの炊き込みおにぎりも飯テロでは?」
 しずくのサンドや十郎のきのこご飯に舌鼓を打ちつつ、ミレッタは言う。
「キカ、沢山食べてね」
「うん!」
 ミレッタは半熟卵おにぎりをキカに勧めた。キカは手に取り、かぶりつく。
「きぃ、これだいすき! あかりのトウモロコシも、ふくふくいい匂い。おいしいね、アイヴォリー」
「ふふ、美味しいですねえ、キカ」
 磯部揚げと一緒に、キカはおにぎりもりもり。アイヴォリーも、にっこりしつつ、もぐもぐ。
 そんなキカと彼女の相棒へ、しずくはうさぎさんリンゴを贈る。夜も、凍ったブドウをお裾分け。
「あまいね、キキ」
 小皿に載せた果物を手に、ロボットのオモチャへ笑いかけるキカを、牡丹はほのぼのと眺めた。
「カボチャサラダ、一口もらうね」
「どうぞどうぞ。あかりも沢山食べてくださいね」
 しずくのサンドイッチへとあかりが手を伸ばし、しずくは喜んで勧める。
「ありがとう。それに、磯部揚げがあると、おにぎりがいくらでも食べれちゃうよね」
 あかりは、サンドの次は明太マヨおにぎりをぱくり。合間にちくわ料理をつつく。ミレッタの半熟卵おにぎりには、うっとり悶絶。
「アイヴォリー、そのサンマご飯おにぎり、俺にも一口」
 おねだりする夜へとアイヴォリーは分ける。十郎がそんな二人を微笑ましく眺めていると。
「……もがっ!?」
 夜が、十郎の口へ、突然ブドウを一粒シュート。
「びっくりするじゃないか」
 十郎は苦笑しつつも、しゃりしゃりごっくん。口に広がったひんやり甘い果汁と果肉が、喉を滑り落ちる。
「……えっ十郎だけあーんされてる、ずるい」
 その言葉の主はアイヴォリーだ。
「わたくしにも! いえブドウじゃなくて!」
 そんなアイヴォリーへと、夜は応えるのである。
「夜、わたしもブドウ欲しいです」
「僕はミニトマトをもらおうかな」
「あ、私も……」
 振り向いたしずくとあかり、加えて牡丹が、見たものは!
 ……おにぎりを夜によって口に詰め込まれるアイヴォリーであった。
「詰め込まれてますね!?」
「飲み物! 飲み物!」
 しずくと牡丹があわてる。しずくは急いで紅茶入りの水筒を出した。
「仲睦まじいね」
 あかりは、エルフ耳を、ぴこり。
「今日も仲良しで何より」
 ミレッタがうんうんと頷く。
「お腹いっぱいです」
 しずくの紅茶で、無事におにぎりを飲み込んだアイヴォリーは、いい笑顔。
 楽しい登山、おいしい料理、皆の幸せな雰囲気。その全てが、かけがえのないもの。
 見上げれば、青い秋空。皆の心を表すかのよう。きっと明日も、素敵な天気だ。

作者:地斬理々亜 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年9月14日
難度:易しい
参加:14人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 3/キャラが大事にされていた 3
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