血塗られた道の果てより蘇りし者

作者:MILLA

●復活した殺人鬼
 月のない深い夜のこと。人気のない通りに体長2mくらいの怪魚が3体、青白く発光しながらゆらゆらと泳ぎ回り、魔法陣を描いた。その中心から召喚されたのは、かつてケルベロスに撃破された罪人エインヘリアル。燃えるように赤い髪と対照的な青白い肌、精悍な顔つき、鍛え抜かれた屈強な体つき。その男の名はダーマーといった。
 変異強化の結果だろうか、以前は気怠そうだったダーマーの目には知性の輝きは微塵もななく、無表情だった。ただ、その体つきは前にも増して屈強になり、血に飢えているようだった。

●予知
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)は暗い面持ちでこう切り出した。
「東京都内の大通りにおいて、死神の活動が確認されました。といっても、かなり下級の死神で、浮遊する怪魚のような姿をした知性をもたないタイプです。怪魚型死神は、ケルベロスが以前撃破した罪人エインヘリアルを、変異強化した上でサルベージし、周辺住民の虐殺を行ってグラビティ・チェインを補給し、デスバレスへ持ち帰ろうとしているみたいです。市民を守るためにも、死神を撃破し、サルベージされた罪人エインヘリアルに今度こそ引導を渡して欲しいのです」
 セリカは説明を続ける。
「今回、変異強化されて復活した罪人エインヘリアルの名はダーマー。知性を失った状態ではありますが、体に染みついた殺人術は健在だと思われます。知性を欠いているため、その場にあるもので凶器となりそうなものなら何でも見境なく使用してくるでしょうが、脅威なのは、やはり急所を突く格闘術でしょうか。なお、怪魚型死神は、噛み付くことなどで攻撃してきますが、あまり強くはありません。
 状況についてですが、ケルベロスが駆けつけた時点で、周囲の避難は行われていますが、広範囲の避難を行っては、死神がサルベージする場所や対象が変化して、事件を阻止できなくなるので、戦闘区域外の避難は行われていません。ケルベロスが敗北した場合は、かなりの被害が予測されるので、敗北は許されないでしょう。
 なお、戦況が劣勢になると、下級死神は、サルベージされた罪人エインヘリアルを撤退させようとするようです。撤退を行う際は、下級死神もサルベージされた罪人エインヘリアルも行動ができず、ケルベロスが一方的に攻撃することができます。
 そして、そこが狙いどころでもあります。下級の死神は知能が低い為、自分達が劣勢かどうかの判断がうまくできないようです。つまり、ケルベロス側が、うまく演技すれば、優勢なのに劣勢だと判断したり、劣勢なのに劣勢ではないと判断してしまうということです。これをうまく使えば、より優位に戦闘を行なう事もできるし、ケルベロス側が劣勢に陥った場合でも、敵を撤退させて市民の被害を防ぐ事が出来るでしょう」
 セリカは最後にケルベロス達を激励した。
「エインヘリアルを狙ってサルベージしていることから、エインヘリアルと死神との間になんらかの密約がある可能性もあるかもしれません。しかし、今は現れた敵の侵攻を阻止することだけに集中してください」


参加者
不知火・梓(酔虎・e00528)
ロベリア・アゲラータム(向日葵畑の騎士・e02995)
アバン・バナーブ(過去から繋ぐ絆・e04036)
八神・鎮紅(夢幻の色彩・e22875)
六・鹵(術者・e27523)
アミル・ララバイ(遊蝶花・e27996)
峰・譲葉(崖上羚羊・e44916)

■リプレイ

●死神のマリオネット
 深海のような夜、青白く発光する奇妙な魚が宙を泳ぎ回っているのが見えた。
「死神がまた新しいこと始めたのかと思やぁ、動いてるのは下級の、か。ちと気になるとこだが、考えんのは後だなぁ。まずは目の前のを片付けるかね」
 蒼白の月を見上げながら、不知火・梓(酔虎・e00528)が刀を抜いた。
 怪魚たちは、緋色の髪のエインヘリアルを従えていた。かつてケルベロス達と戦い、敗れたヘインヘリアル――ダーマー。
 頭上で三匹の死神たちが躍ると、ずっと項垂れたままであったダーマーの首が持ち上がった。深海に住む古代の魚のような虚ろな目に知性や理性は窺えない。だらりと両腕を下げたまま、虚空を見つめている。
 ユーフォリアを握る八神・鎮紅(夢幻の色彩・e22875)の手に力がこもった。
「久し振り――と言うべきか、否か。死を恐れず、死を受け入れたアナタと、こうして再び出逢うとは思いませんでした。悪夢は断ち切ります。今一度、アナタに『痛み』を贈りましょう」
 敵を認識したのか、ダーマーは体の向きをケルベロスたちの方へと向けた。そのダーマーの前に立ち塞がるのは、白銀の甲冑を身に纏うロベリア・アゲラータム(向日葵畑の騎士・e02995)。大きな盾を前に突き出す。
「あなたの相手は私が致しましょう!」
 ダーマーはゆっくりとロべリアへと歩を踏み出した。
 ケルベロス達の狙いは迅速に死神の数を減らすことにあるが、死神は戦況が不利と判断すると撤退するかもしれない。六・鹵(術者・e27523)はわざと怪魚の攻撃を受けてみる。
「やはり魚自体は大したことはないな。だが」
 撤退させないためにも、相手に攻勢であると思わせる必要がある。鹵は傷口をおさえ、
「なんて強力な一撃なんだ……」
 と嘯き、地に膝をつくが、生来の無表情は変わらない。
「おい、魚野郎! お前ら風情が俺を倒せんのかよ! ハッ、無理だろうな!」
 アバン・バナーブ(過去から繋ぐ絆・e04036)が死神たちの挑発にかかり、死神の一体に噛みつかれて大げさに痛がってみせた。
「大丈夫か、みんな!」
 峰・譲葉(崖上羚羊・e44916)がいくらかオーバーに呼びかけた。みんな、慣れないことをやっているせいか、かなりの過剰演技。だが、幸いにも死神に演技の良し悪しを判断できる知性はないらしかった。ここぞとばかりに襲い掛かってくる。
「ふふ、演技をするのも楽しいわね」
 ふっと微笑んだ後、アミル・ララバイ(遊蝶花・e27996)が焦った素振りをよそおってみんなを振り返り、ウイングキャットのチャロにも声をかける。
「こいつら全員手強いわ! 皆、気をつけて! チャロ、回復を多めに回してちょうだい!」
 ますます調子づく死神たちを、ベリザリオ・ヴァルターハイム(愛執の炎・e15705)が漆黒の光を放ち照射する。ぶすぶすと身を焦がされる怪魚たち。
「おおっと、すまない、まぐれで当たってしまったらしいな」
「おっと! こっちも狙いが外れちまったぜ!」
 わざとらしく嘯きながら、死神の一体に渾身の蹴りを叩きこむアバン。戦いながら慣れない演技に力を入れるのもなんだかなーと不満に思っていたが、オウガメタルに「いいからやれ」といった感じで小突かれる。
 戸惑い、辺りを泳ぎ回る死神たち。
「オラ、よそ見してんじゃねえぞ!」
 死神に斬りかかるが、敵のカウンターを喰らう梓。
「ぐはっ!」
 血を吐く。仕込んでいた血糊だ。じろりと仲間を睨み、
「お前ら、なんで俺の援護をしなかったんだ?」
 年の功か、なかなかの役者っぷりだった。死神たちはまんまと引っかかり、いよいよ調子づいてケルベロスたちに襲い掛かった。
 今だ、やれ。梓がそう手で合図した。
「私の炎に浸り侵され悶えるがいい」
 ベリザリオが放つは毒花の色。悪夢で煮詰めた怨嗟の毒。五臓六腑をも焼き尽くさんばかりの。一体の死神はその毒に侵され、苦しみのたうち回った挙句に塵ひとつ残さずに焼け死んだ。
 さらにもう一体は。
「囁き、返す、異界の、使者、触れる、落ちる、腐り、たもう」
 鹵の詠唱は宙に魔法陣を描き、魔法陣は異界の扉となる。その扉から迎えられたのは、幾つものおぞましき触手。死神はそれらの触手たちに貫かれ、扉の奥へと引きずり込まれて消えた。
 残るは、死神一体とダーマー。仲間二匹を仕留められて、死神に撤退する気配はないだろうか? ケルベロスたちが敵の様子を窺がうが――。
「きゃあ!」
 悲鳴が夜の静寂を破った。
「ロベリアちゃん!」
 アミルが彼女を振り返る。
 さしものロベリアの堅守も、ダーマーの猛攻の前にはいつまでも耐えきれなかった。
 ガードレールに突っ込んだロベリアに譲葉が駆け寄った。深手だった。すぐに回復が必要だろう。
 ダーマーがゆらりと不気味にケルベロスたちに迫る。その後ろで鼓舞するように死神が泳ぎ回っていた。
 鎮紅が静かに告げた。
「そうね。ここからが本番ということ」

●意志のない殺人マシーン
 だらりとさげた両腕に一見力はなく、その瞳も死人のそれと変わらなかった。それにも関わらず、目の前にいるダーマーは以前にも増して恐ろしく、不気味に思える。
「二度も見たくはなかった、死を招くエインヘリアル。だけど、アナタは再び其処に立っている。私の目の前に。だから、私はアナタという悪夢を再度断ち切る。ただ、其れだけの事」
 魔力で真紅の刃を形成し斬りかかる鎮紅だったが、その一撃はダーマーの頬を掠めただけだった、逆にカウンターを受ける。咄嗟に刀身を盾に致命傷は避けたものの……大きく弾き飛ばされ、その圧倒的な力を受けて、腕に痺れが走る。
「この力、以前より……」
「面白いじゃねえか、俺も相手をしてもらおうか!」
 勇猛果敢にダーマーに挑みかかる梓。ダーマーは寸前で見切って相手の太刀をかわすが、それは梓も同じ。達人同士の殺陣といった風である。一旦後退した梓、咥えていた長楊枝を吐き捨て、刀を構えた。同時に目つきが変わる。シン……と一瞬の静けさの後、敵の懐に入った梓の一撃は、ダーマーの脇腹を貫いていた。しかし……。
 ダーマーにいささかも動じた様子はなかった。それどころか刀を掴んだまま、巨大な拳で梓を殴り飛ばした。凄まじい勢いで地を転がる梓だったが、刀を地に突き立てて勢いを殺し、口の端から血を滲ませつつも相手を見据える。
 一応の手当てを受けたロべリアがよろよろと立ち上がり、言った。
「いくら攻撃しても、手ごたえがないの。こんな敵は初めてかもしれません……」
 元々痛みを感じない敵だったが、それゆえなのか、あるいは死神に復活させられた体であるがためなのか。
「確かなのは、とんでもねえバケモンってことだ」
 梓がにやりとする。劣勢の演技などもはやする必要のない敵だった。
「この敵相手じゃ、戦う最中に色々試すのはキツそうだな……思い切りやれるのはいいけどよ!」
 アバンは小刻みに地を蹴って、細かく左右に飛び跳ねながら敵との間合いを詰め、
「喰らえ、デカブツッ!」
 と炎で焦げ付く蹴りを首筋に叩きこむ!
 これもまともに入ったはずだが、ダーマーは微動だにしない。
 ゴッ!
 死角から飛んできた拳がアバンの脇腹を砕いたかのようだった。
 あまりの威力に地に叩きつけられた上、宙に跳ね飛ばされたアバンを片手で掴むベリザリオ。
「ぐっ……すまねえ」
 アバンは脇腹をおさえ、奥歯を噛みしめて痛みを殺す。咄嗟にガードしていなければ、確実に内臓まで持っていかれていたところだ。
「気を付けて。私が以前に戦ったときとは違う。前は気分にムラがあった。そこに付け入る隙もあったけれど……今のダーマーからは何の感情の兆しも感じられない」
 感情も意志も持たず、死神に命じられたとおりに戦うだけの殺人マシーン。鎮紅の表情が深く険しくなった。
 フフフ、とベリザリオが笑う。
「倒した連中をサルベージするだけでなく、尚厄介にして蘇えらせてくるとはな。死神という連中はなんとも面倒で、なんとも気の利いた奴だな」
 口の端からは大きく紫色の炎が立ち昇った。それと同じ色の炎を全身に漲らせ、拳を固める。
「チャロ! 譲葉さん、回復をお願い!」
「あいよ、忙しくなりそうだな!」
 譲葉はちらとダーマーの無表情な顔を見やり、舌打ちをする。こちらが動いても歯牙にもかけない。理性がないとはいえ侮られているようで腹が立つのだ。
「例え罪人だとしても、一度終わった命が操られるのは哀れね……」
 アミルが強張った笑みを浮かべ、レゾナンスグリードを放ち、ダーマーに真正面から殴りかかっていくベリザリオを援護。ベリザリオは敵に詰めると、
「はああああっ!」
 と口からさらに大きく炎を吐き散らし、力任せにがんがん殴りかかった。
 ダーマーは両腕を上げてガードを固め、その猛攻を凌ぐ。しかしそうしているうちにも相手の隙を狡猾に窺っていたのは、本能の為せる業。ダーマーが反撃に転じようとしたとき、
「下がってください! 深追いは危険です!」
 横からロベリアが盾を手に体当たり、ダーマーとベリザリオの間に割って入る。
「やらせない! これ以上は! やあああっ!」
 そのまま体重を乗せてダーマーを押し込む。バランスを崩した敵の上空から迫る鎮紅、その緋色の刃がダーマーの背中から肩を裂き、血が迸った。
 だが、それでも――。
 ごうっと唸る台風のようなまわし蹴りでケルベロスたちを吹き飛ばし、ダーマーは距離を取る。その眉ひとつ動かない表情からは、ダメージがいかほどのものなのか見当もつかない。対して、激しく息を切らせているケルベロス達。
「あのバケモンは、いつになったらダウンするんだ?」
 梓の呟きに、鎮紅は静かに応える。
「前に戦った時も、この程度ではびくともしませんでした。でも、諦めない限り、肉体の限界はきっと迎えるはずです」
「ふ~ん、じゃあもう少し攻撃してみようか」
 鹵が魔導書を開き、詠唱を始める。再び召喚される黒き触手たちが獰猛にダーマーに喰らいかかる。ダーマーが大きく広げた手を、触手たちは貫いたが。貫かれながらも、握りつぶすようにして掴まえた触手たちを、ダーマーは力任せに引きちぎったのだ。
「……なんて奴だ」
 いつもは無表情な鹵だが、このときばかりは驚きを隠せない。
「とんでもないバケモノ。一発殴ってやらないと気が済まないな」
 アバンの治癒をしながら、呟く譲葉。
「同感だぜ」
「もういいのか?」
 アバンは立ち上がる。肋骨の二本ぐらいは折れているだろうが、それよりもガードした左腕がろくに動かないほうが気になる。だが、それを気にしている余裕さえない相手を前に、少年の横顔が険しくなった。
「逃すわけにはいかねえ。奴は絶対に倒す、死神もろとも……」

●血塗られた道の終焉
 満身創痍のケルベロス達に、もはや余力は残されていなかった。いくら攻撃を重ねても、ダーマーの限界は見えない。数多の傷を負っても、怯むことなく戦い続けるその姿は、哀れとも思えた。
「斬り結ぶ 太刀の下こそ 地獄なれ 踏み込みゆかば 後は極楽、ってなぁ」
 梓が侘しげに口ずさみ、刀を正中に構えた。
「ちょいとばかし奴を引き付けてくれないか」
 ロべリアはうなずき、覚悟を決めたようだった。
「これ以上長引けば、こちらが不利でしょう。一か八か、一斉攻撃をかけるしかないと思います。私がもう一度敵を抑え込みますので、みなさん、その隙に! アミルさん、援護をお願いします!」
 気を放ち、己の身ごと盾としてダーマーに突っ込んでいくロべリア。
「その血塗られた道を正すことはもうできないけれど、あたし達が美しく送ってあげる」
 と、迷いも躊躇いもなく氷のように澄みきった刃でアミルが一閃を浴びせたところに、ロべリアはダーマーの懐に飛び入り、盾を押しつけた。
「今です、みなさん!」
 ロべリアがそう合図を送ったときには、敵の背後に詰め寄っていたアバン。
「きっちり借りは返してやるぜ!」
 あらんかぎりのオーラを拳に宿し、ダーマーの脇腹に叩きこむ! 深くめりこんだ拳は確かに敵の骨を砕いた。
 死神が援護するように薄気味悪い光弾を放つが。
「いい加減、お前は黙ってろ!」
 譲葉のドラゴニックハンマーが火を噴き、死神を焼き殺した。
 敵の退路は断った。なんとしてもダーマーを打ち倒すより道はない。
 ダーマーはロべリアの首を締め上げていた。そのまま縊り殺そうと力を込めたダーマーの手を止めたのは、ベリザリオ。一撃を叩きこむと同時に、紫色の炎でダーマーを縛る。
「愛しくも哀れな者よ、せめて我が手の中で」
「今度は防ぎようもないんじゃないかな」
 鹵が魔導書を開き、三度黒き触手を召喚。数多の触手がダーマーの体を貫く。
「今度こそ、アナタの血塗られた道を断ち切る!」
 鎮紅の放つ深紅の剣閃は舞い散る花弁のように。されど、残酷なほど深く敵の体を蝕み、斬り刻んだ。
 それでもまだ斃れないダーマーの背に、梓の試製・桜霞一閃――正中に構えた刀身に剣気を貯めに貯めて解放、凄まじい一閃が駆け抜けた。
 血飛沫は空の頂にまで届き、雲間から覗いた月を緋色に染め上げるようだった。それでも――。
「こいつ、俺のこの一撃を受けてもまだ斃れねえのか……!」
 全闘気を振り絞った梓が地に膝をつき、大きく息を切らした。誰もがもう力を使い果たしていた。
 ダーマーはのそりと鎮紅に歩み寄り、拳を振り上げた。
 だが、その拳が振り下ろされることはなかった。
 その姿のままで絶命していたからだ。
 鎮紅はよろよろと敵に歩み寄り、見開かれていたダーマーの目を掌で覆い、その瞼を閉ざした。
「――オヤスミなさい。良い夢を」
 こうして血塗られた道を歩んだ者は、本当の眠りについた。

作者:MILLA 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年8月15日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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