暑いからバスタオルで外を闊歩してお手軽サウナだ!

作者:柊暮葉



 猛暑である。
 40度を超える暑さということで、ついに、岐阜県にこんなビルシャナが現れた。
「外をバスタオルで闊歩してお手軽サウナだ!!」
 とある児童公園に集まった裸にバスタオル巻いただけのビルシャナと、それに従う10名の老若男女。
「この蒸し暑さを何かに利用出来ないかと考えたところ、サウナ以外にないと気がついた! しかも外ならウォーキングも出来るし運動も出来る、金もかからない! 健康のために一石三鳥! さあ、皆の衆、太陽を恐れずに、お外でお手軽サウナを楽しむのだ!」
 と、言う訳で、児童公園に集まったビルシャナと配下達は、裸体にバスタオル巻いただけの格好で、今正に町中を闊歩しようとしている……!!


「外をバスタオルで闊歩してお手軽サウナという悟りを開いたビルシャナが発生しました。問題を解決してください」
 セリカが集めたケルベロス達に説明を開始した。
 ペスカトーレ・カレッティエッラ(ポンコツフィッシング・e62528)は真面目な顔で噺を聞いている。
「悟りを開いてビルシャナ化した人間とその配下と戦って、ビルシャナ化した人間を撃破する事が、今回の目的です。このビルシャナ化した人間が、周囲の人間に自分の考えを布教して、配下を増やそうとしている所に乗り込む事になります。ビルシャナ化している人間の言葉には強い説得力がある為、ほうっておくと一般人は配下になってしまいます。ここで、ビルシャナ化した人間の主張を覆すようなインパクトのある主張を行えば、周囲の人間が配下になる事を防ぐことができるかもしれません。ビルシャナの配下となった人間は、ビルシャナが撃破されるまでの間、ビルシャナのサーヴァントのような扱いとなり、戦闘に参加します。ビルシャナさえ倒せば元に戻るので、救出は可能ですが、配下が多くなれば、それだけ戦闘で不利になるでしょう」


「ビルシャナの能力は?」
 誰かの質問に対して、セリカはすぐに資料を広げてくれた。
 ビルシャナ閃光……敵を退ける、破壊の光を放ちます。
 八寒氷輪……氷の輪を飛ばし、敵を凍りつけさせます。
 浄罪の鐘……鐘の音を鳴り響かせ、敵のトラウマを具現化させます。
 これらの力で戦うらしい。
「今回のビルシャナは、連日の猛暑ですっかり正気を失い、弾みでうっかり悟りを開いたというものです。配下の10名も同じく、この連日の暑さに気が狂いそうと発言していたところ、ついに……と言ったところです。何はともあれ、この暑さにバスタオル一枚で外を歩いたら、危険ですし、何よりも犯罪です。こんな命が危険な犯罪の教義を広める訳にはいきませんので、配下達にはインパクトを与えて正気に返し、ビルシャナ派退治して下さい」


 最後にセリカはこう言った。
「ビルシャナはもう助からないので仕方ありませんが、洗脳されている一般人達はインパクト次第で正気に返ります。悪い洗脳が解けるような強烈なインパクトがあるといいかもしれませんね!」


参加者
ミリア・シェルテッド(ドリアッドのウィッチドクター・e00892)
ツォーナ・カーン(ツナ狂い・e01315)
ロザリア・レノワール(黒き稲妻・e11689)
ヤマダ・タエコ(ボッチなアニソンロッカー・e11869)
秦野・清嗣(白金之翼・e41590)
九尾・珠藻(自称暗黒太陽神ヒュペリオン・e42760)
九十九屋・幻(紅雷の戦鬼・e50360)
不動峰・くくる(零の極地・e58420)

■リプレイ


「外をバスタオルで闊歩してお手軽サウナだ!!」
 とある児童公園に集まった裸にバスタオル巻いただけのビルシャナと、それに従う10名の老若男女。みな、全裸にバスタオルという出で立ちである。
 この照りつける太陽の真下で!
「この蒸し暑さを何かに利用出来ないかと考えたところ、サウナ以外にないと気がついた! しかも外ならウォーキングも出来るし運動も出来る、金もかからない! 健康のために一石三鳥! さあ、皆の衆、太陽を恐れずに、お外でお手軽サウナを楽しむのだ!」
 そしてビルシャナはウォーキングと称してそのまま配下を引き連れ往来を堂々とその格好で歩こうとした。
 そこにケルベロスが駆けつけた。
 炎天下にバスタオル一枚のビルシャナと頭のいかれた老若男女10名……。

「暑いですねー。こんなに暑いと着ているものを脱いでしまいたくなるという心境は理解はできます。服が肌にべたつきますから。でも、ここでサウナとか言っては後で大変なことになるのは火を見るよりも明らかなわけで。道路の真ん中でバスタオル1枚になってるとか、どこの変態だ、という話です。被害者を増やさないためにもビルシャナを早く退治せねば」
 ロザリア・レノワール(黒き稲妻・e11689)は眼鏡をクイッとやりながらそう言った。
「こう暑いとね……色々とおかしくもなるだろうけど、サウナの幻覚が見えたのかな……悟りの瞬間」
 秦野・清嗣(白金之翼・e41590)は、憐れみを感じさせる声でそう言った。
 清嗣はいつも通りのゆるゆるの服である。透け気味のシャツの前釦一個だけ止め、羽を二対出し浮き乍ら扇いでいる。そして縄で吊った大きな氷の塊を持参し、ひんやりした風を送った。
「この暑さだしね、多少頭のネジが飛んだとしてもおかしくはないか……とはいえ、見逃す事は出来ない。キッチリ止めてやるとしよう」
 九十九屋・幻(紅雷の戦鬼・e50360)は、暑さに負けずに仕事する覚悟だ。
「熱気にやられて、そのままビルシャナ化したのかと思うと哀れというほかないでござるが、放置しておくことも出来ぬでござるからなぁ。せめてさっさと終わらせるでござるよ」
 不動峰・くくる(零の極地・e58420)は、暑さに辟易しつつもそう言った。
「妾こそは、暗黒太陽神の末裔にして、マスター・カオスと契約せし者、魔法少女ヒュペリオン・バシレイア! うーむ…やはり、この暑さじゃからの、頭が逝ってしまわれたのじゃろうか……」
 九尾・珠藻(自称暗黒太陽神ヒュペリオン・e42760)はソウルネームを語りつつも、ビルシャナ達に疑問を呈する。
「また露出症ビルシャナですか……前に倒したはずなんですが……サルベージされたんですかね? まぁどんな教義であれ、生えてきた雑草……じゃなかったビルシャナは刈り取るまでです」
 ミリア・シェルテッド(ドリアッドのウィッチドクター・e00892)は遠い目になっている。
「ほんとビルシャナって、刈っても刈っても生えてきますよね……前にも雑草みたいに生えたビルシャナが居たような」
 最早ビルシャナを雑草扱いだ。
「暑さを楽しみ、サウナを見出し、今こそ外へ闊歩して暑さを楽しみ暑さを利用する。天才の発想かと思ったの。まさに、That s a miracleなのです。だけれどもミスもあるのです。うん、うん」
 ヤマダ・タエコ(ボッチなアニソンロッカー・e11869)は微妙にズレている事を言っている。
「信者の皆さんに、本当のサウナという物を教えて上げます!」
 ツォーナ・カーン(ツナ狂い・e01315)の決意は抜群だ。
 彼女は服装はいつもの肌を露出しない、この時期なら暑苦しそうな格好だが、本人はすずしい顔をしてる。

「な、なんだきささまらは!」
 突然、ビルシャナ達の前方を塞ぎ、可哀想なものを見る目を送って来た八人に、ビルシャナが叫んだ。
「僕達はケルベロスだよ。君達を説得しに来たんだ」
 まずは清嗣が口火を切った。
「暑いから? その格好で大衆の前に出て恥ずかしくない? 写真撮られて全国に拡散されちゃうよ?」
 清嗣がそう尋ねると信者達はぎょっとした。
「それにサウナって言うには温度足りないしね。冷水はどうする? その辺の水は熱せられてぬるいよ?」
 清嗣が畳みかけると、信者達は決まり悪そうに顔を見合わせている。
「あと熱中症! 命を懸ける心積もりかな~? 本当逝っちゃうよ?」
 ジリジリと照りつける太陽を前に、びくついてくる信者達。
 そして清嗣は体格良いおじさんとか素敵な若者にすり寄るようにして風送りつつ流し目も送った。
「一緒に泳ぎにとか…行かない? 何ならサウナも付き合っても良いけど」
 他の配下やケルベロスにも羽根と氷でひんやりした風を送りつけた。
 清嗣の大人の色香にコロリと騙され彼の方にすり寄っていく配下数名。
「な、なんなんだ、きさまら!?」
 焦るビルシャナ。
 そこにタエコが畳みかける。
「最高ですね。すべてをさらけ出しつつ、サウナまで入れるなんて」
「そうだろうっ!?」
 炎天下に暑苦しい羽毛を逆立てて喜ぶビルシャナ。
「なんて……? 足りないです。全然サウナ感がないのですよ。考えても見てくださいです。サウナといえば80度を超える灼熱」
 タエコは無表情にビルシャナに詰め寄る。
「そして己の肉体美を見せつけ堪能する場。なのに何ですか、その貧相な筋肉は。出直すです。ロックな歌詞を聞いて学び直すですよ。失望したです。見たくもないです」
 持ち上げておいて真っ逆さまに叩き落とすタエコ。
(「サウナの中はパラダイスなのですよ。筋肉に胸毛に滴り落ちる汗。ライブの時の一瞬がそこに見えるようなのです。だからサウナの冒涜は興ざめなのですね」)
 彼女はそういう思考でいる。
 ビルシャナは嘴をパクパクさせて返事をすることも出来ない。
「サウナとは、もっとこう部屋の中に入る閉鎖的なものではなかったかの?」
 珠藻は配下達の方へと向き直った。
「野外でサウナの真似事などしても、聴衆の目もあり、開放的過ぎる上に、この炎天下では、望まぬ日焼けをもしてしまうのじゃ! それに、こんな所で、バスタオル1枚など、変態以外の何者でもなく、ある意味バッチコイと言っているようなものぞ」
 そして珠藻は小首を傾げてバスタオルの方に手を伸ばした。
「そういう意味であるなら、帯回しならぬバスタオル回しを……」
 炎天下の元でも、中二病なキメポーズを行う、自称魔法少女の珠藻は、暑さでお脳が逝ってしまわれたバスタオルな信者たちに、ならばと、バスタオル回しを――。
「それはダメです!」
 ツォーナが即座に突っ込みのチョップを珠藻に入れた。
「ダメだぞ」
「ダメでござる」
 すかさず幻とくくるが追撃を入れ、珠藻は手を引っ込めた。
 配下達の方もまさかそう来るとは思っていなかったらしく、バスタオルを否が応にも自分の体に強く巻き付け、両腕で体を抱き締めている。露出少ッ!!
「お風呂は本来、脱衣所で脱ぐことで穢れを落とす儀式を伴います。つまりお風呂とは、神聖な儀式の場なんです。それをなんですか、穢れを落とすどころかあたりにまき散らかして、というか神聖なお風呂と日常の境界線はどこ行ったんですか!」
 そんな配下達にミリアはがみがみと説教。
「そ、そんな儀式聞いたことない……」
 抗うビルシャナに対して、ミリアはお風呂は儀式だと言葉で叩きのめし始めた。
 さらに幻が前に出た。
「ただ外を歩く事とサウナに入るのは全然違う事なんだ。そもそもサウナの効能を正しく発揮するには水風呂や休憩を挟む事が必要で、ただ外を歩いているだけでは熱中症になるだけだよ。それに紫外線で日焼けも大変な事になりそうだが大丈夫か? 下手な事はせずに暑いなら素直にクーラーの効いた部屋に居たらどうかね」
 至極もっともな事を幻が言うと、バスタオル一丁に羞恥を感じ始めていた信者達は、一様にうなだれてしまう。
「そんな熱中症にも負けない強い体と心を作ってだな……」
 鳥はまだ何か言っている。
「お主ら、本気で外の気温だけでサウナを味わえると思っているでござるか!? だとしたら、お主らのサウナに対する思いも所詮それまでという事。……サウナと言ったら水風呂! サウナと水風呂が巴めいて循環してこそでござる! 外の熱気だけでサウナになるとは片腹痛し! 熱中症で倒れるがオチでござる!」
 それに正論と勢いで押し返していくくくる。
 勿論、児童公園の真ん中に水風呂なんてない――はずである。
「単に湿気が高くて暑いからサウナになるかというと、そういうものではなく。サウナには大事なパートナーが必要です。ずばり冷水」
 ロザリアが続いた。
「サウナで火照った体をクールダウンする冷や水が無ければ、サウナはただの我慢大会です。サウナで暑い中を我慢した後のご褒美が無くていいのですか? この先に冷やした水を用意してありますから、早くクールダウンしてください。ひと汗かいた後の一杯は最高ですよ」
 炎天下、さえぎるものもない児童公園。
 暑くて他に出てくる人間達すらもいない。
 そこで、冷水があると聞いて、配下達は色めき立った。
「れ、冷水って、そんな……」
 羽毛ふかふかビルシャナにしても、気になるらしい。
 そこでツォーナが用意してきた大量の氷水を配下達にぶっかけた。
「ぎゃー!?」
 熱を持っていた体にいきなり氷水をかけられた配下達は、たまらず大悲鳴をあげまくる。
「冷たいですか? 冷たいですよね? 当然です! 何故なら、この温度ではとてもサウナとは呼べないからです! 本物のサウナに入った後なら今のは気持ちいいはずです!」
 そう説得するツォーナ。
 勢いに飲まれて配下涙目。
 さらにツォーナはいい笑顔で言い切った。
「今から本物のサウナの暑さを教えてあげますね!」
 その場にいた適当な信者に内側にカイロが大量に貼られたサウナスーツを無理やり着せる。バスタオルしか着ていないため滅茶苦茶着せやすい。
 岐阜の炎天下において氷水をぶっかけられた後、灼熱のサウナスーツ着せられた配下!
「暑いですよね! ですがそれがサウナの暑さです! そして見て下さい、この程度でサウナなどと言ってる他の皆さんを見て、どう思いますか!?」
「も、もう、死ぬ……」
 それは死ぬだろう。死ぬ思いをしているだろう。
「この教義には反対です……」
 目眩を起こしながら配下はそう言った。
「分かって頂けたようで何よりです! それでは、一緒に他の皆さんにも本当のサウナを教えて差し上げましょう!」
 ツォーナはさらにいい笑顔で、そのまま次のサウナスーツを次の配下に着せつけようとした。
「ぎゃああああ!?」
 当然、配下達は逃げ惑う。
「す、すみませんでしたーっ!! もう、炎天下にバスタオル一丁で外に出たりしませんんん!!」
 配下達は次々とケルベロス達へ寝返った。
「こ、こら待て、きさまら! 俺を裏切るのか!? この毎日のクソ暑さ、他にどうするって言うんだ!!」
 逆ギレ気味で叫ぶビルシャナを、ケルベロス達は一斉に取り囲んだ。
「雷光団第一級戦鬼、九十九屋 幻だ。手合わせ願うよ!」
 幻が叫んだ。


「おのれ、こうなったら……!」
 やぶれかぶれでビルシャナが八寒氷輪を撃ってくる。
 ちょっとはひんやり涼しいかもしれない。
 それに合わせてミリアがメディカルレインを降らせ、仲間達を回復した。
 ツォーナはまずはファナティックレインボウでビルシャナを踏みつけたかと思うと、流れるようにゼログラビトンでその武器を封じていく。
 清嗣は勢いを失ったビルシャナに惨殺ナイフを見せつけ、惨劇の鏡像を行った。

 ……暑い。やたらに暑い。40度? ふざけんな。なんで俺の部屋のエアコンは壊れているんだ。冷蔵庫の氷も使い尽くした。コンビニまで氷を買いに行く元気もない。暑い。暑い。暑い……。
 気がつくとコールド・アイの集中砲火。
 我に返った自分。
 俺は一体何やってるんだ……パンツ一丁でマンションの涼しい廊下に出てた……取り囲んでくる子ども……隣の奥さん……。
(「あああああああああああああ!! 暑さ故にやらかしちまったあああ!! こうなったら俺以外も全員、やらかしちまえばいいんだあああああああああああ!!」)

 それはそれと言う事で、清嗣は【氷結の槍騎兵】でビルシャナを氷の槍で貫いた。少し頭冷やして落ち着け。
『ナインテイルマジック・ケーリュケイオン!! 双蛇よ、絡み付け!』
 珠藻は九尾式魔術:絡み付く双蛇(ナインテイルマジック・ケーリュケイオン)を行う。
 武器より2匹の大蛇が召喚され、敵に絡み付くことで動きを封じて、足止めしてくれるのだ。
『咲かせてあげよう、紅く染まった血の花を!』
 幻の血染花(ケッセンカ)。
 自身の血を武器に垂らす事で強力な雷の力を宿し、必殺の斬撃を放つ。この攻撃を受けた者は傷口から徐々に痺れが広がっていき、少しずつ体力を奪われていく。
「ビルシャナが暑いのはその羽毛のせいですよ。羽毛抜いちゃえば、少しは涼しくなりますよ」
 当然の事を言いながらビルシャナに駆け寄るロザリア。
『励起。昇圧、充電……発雷!』
 ロザリアの百弾激雷(グランエクレール)。
 周辺の大気から電子を直接操り、プラズマ化。それを雷撃として相手に叩きつけるため、回避困難である。
『Let's Go!』
 タエコの地獄への道連れ(アナザー・ワン・バイツ・ザ・ダスト)。
 熱く、熱くロックスター「フレディー」への崇拝と愛を歌に込めて熱唱しながら、具象化したアニソンロッカーのオーラを手足に纏わせて、体の中を流れる原初のリズムに合わせて踊るように体を動かし相手に連続で打ち込む歌唱法。
『左腕『震天』、氷結粉砕機構稼働。 唸れ絶対零度の氷刃! 凍結手裏剣!』
 さらにくくるの左腕『震天』・凍結手裏剣(サワンシンテン・アブソリュート・ゼロ・シュリケン)。
 左腕『震天』の氷結粉砕機構を単独稼働し、巨大な氷の手裏剣を形成し、敵に投擲する。氷の手裏剣は敵を切り裂いて深々と突き刺さったところで炸裂し、無限大に対象の熱を奪い凍結させる。
 それがトドメとなり、ビルシャナは滅びた。


 戦闘後、清嗣がねぎらいにと人数分のアイスを渡した。
「実は近くにあるスーパー銭湯に良いサウナが有るみたいなんですよ! 皆さん、一緒に行きましょう!」
 ツォーナがそう言った。
 清嗣の方も高級ホテルのサウナつきのプールを予約を取っていた。
「素敵な料理に長い夜……てね」
 ケルベロス達はそれぞれ好きな方に向かって、本当のサウナに入り、戦いの疲れを癒やしたのであった。
「それにしてもビルシャナを戻せる方法見つからないかな」
 プールで響銅を撫でながら、清嗣はそんなふうに呟いた。

 こうして、炎天下の事件はまた一つ解決された――。

作者:柊暮葉 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年7月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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