素敵な生徒会長に憧れて

作者:なちゅい

●その理想は歪められて
 日も暮れかけた、富山県内の某高校にて。
 やや茶色に近いくせっ毛を揺らす2年生の青木・友愛は生徒会の仕事を済ませ、下校しようと廊下を歩く。
「はぁ……」
 生徒会で書記を行っている彼女だが、これといった目に付く働きができずにいた。
 それというのも、どうしても生徒会長であり、友人でもある望月・花恋と自分を対比してしまうからに他ならない。
 黒髪長髪の今時珍しい大和撫子を思わせる彼女は容姿端麗、頭脳明晰と、どこかのマンガやドラマの登場人物かと思わせるほどに完璧な女性で、否の打ち所がない。
 友愛とて、生徒会に推薦されるのほどの人物ではある。
 今時の女子高生といった容姿で整った顔立ちは男子の注目を浴びているし、成績だって上位をキープしている。
 ただ、どうしても花恋には及ばない。見た目も、学業も、生徒会での仕事も。
 それは別に嫉妬などではなく、憧れに近い感情を抱いている。
「もうちょっと、花恋に近づければいいのだけれど」
「そう、貴方はその人になりたいのね?」
 再び嘆息する彼女の前に突如、見た事のない制服を来た銀髪の女性が姿を現す。
 この女性もまた、花恋と並ぶレベルと容姿の持ち主。右腕につけた会長の腕章から、他校の生徒会なのかと友愛は感じた。
 ただ、女性はどこからか大きなカギを取り出しつつ、友愛へと告げる。
「その人みたいになりたいなら、理想を奪えばいいのよ」
 そして、女性はは友愛の腹へとカギを突き刺す。
 目を見開いたまま、倒れる友愛。
 そのそばに新たな人影が姿を現したのに、女性……ドリームイーター、フューチャーは手にする筒からモザイクを舞わせて小さく笑ってみせた。
 ――数分後。
「何? 忘れ物?」
 生徒会室のドアが開き、仕事を続けていた生徒会長望月・花恋が顔を上げる。
 そこには、黒い長髪をした友愛らしき人影が。
「私の理想の為に、貴方の全てを……!」
「友愛さん、一体何を……!?」
 虚ろな顔でモザイクを舞わせて襲い掛かってくる友人に似た何かに、花恋は怯えながらも距離を取って逃げ出そうとするのである。

 日本各地の高校に、ドリームイーターが出現する事件が起きている。
「ドリームイーター達は高校生が持つ強い夢を奪って、強力なドリームイーターを生み出そうとしているらしいね」
 ヘリポートでは、リーゼリット・クローナ(ほんわかヘリオライダー・en0039)がすでにケルベロス達へと説明を始めている。
 今回狙われたのは青木・友愛という女子高生で、理想の自分と現実のギャップに苦しんでいる所を狙われたようだ。
 被害者から産み出されたドリームイーターは強力な力を持つが、この夢の源泉である『理想の自分への夢』が弱まるような説得ができれば、弱体化させる事が可能となる。
「『理想の自分になっても、良い事は無い』とか、『貴方は今のままでも魅力的だよ』なんて説得が有効だと思われるよ」
 うまく、弱体化させる事ができれば、戦闘を有利に進められるはずだ。
 交戦するドリームイーターは1体のみ。
 敵は手にする大きなカギで斬りかかりつつ、モザイクを飛ばして欲望、知識を喰らおうとしてくる。狙撃手として立ち回るようなので、対策を練っておきたい。
「現場への突入は、ドリームイーターが生徒会室へと入った直後となりそうだね」
 ドリームイーターは、現われたケルベロスを優先して狙ってくるので、襲われる一般人の救出はさほど難しくないはずだ。
 一通り事件の説明を終えたリーゼリットは最後に、こう補足する。
「理想の自分について思い悩む女子高生もまた、被害者だからね」
 あくまで、それを利用している学園ドリームイーターこそ、倒すべき相手。
 ただ、すでに姿を消した敵を探すよりも、今回は目の前の事件の解決に尽力すべきだろう。
「どうか、事件の円満な解決を」
 よろしく頼んだよと、リーゼリットは改めてケルベロス達へと願うのだった。


参加者
ロベリア・アゲラータム(向日葵畑の騎士・e02995)
サラ・エクレール(銀雷閃・e05901)
円城・キアリ(傷だらけの仔猫・e09214)
コール・タール(マホウ使い・e10649)
アイリス・リーヴィゲイタ(カキツバタの花言葉・e28244)
瀬入・右院(夕照の騎士・e34690)
神楽火・天花(灼煌の緋翼・e37350)
早乙女・千早(喪失ノスタルジア・e44289)

■リプレイ

●夢喰いの被害を防ぐ為に
 富山の某高校を訪れるケルベロス達。
 日も暮れかける中、一行は校門から校舎内へと入っていく。
「中部、北陸地方……だったわね?」
 無表情な黒猫のウェアライダー、円城・キアリ(傷だらけの仔猫・e09214)が仲間へと確認する。
 依頼を聞いた時、富山の場所が分からなかった彼女は、仲間に確認して教えてもらった内容を何度か復唱していたらしい。
「夢や理想を持つことは、悪いことでは無いわ」
 そこで、今回の一件について考えていた銀の長髪を翻す、アイリス・リーヴィゲイタ(カキツバタの花言葉・e28244)が主観を語る。
「それを原動力に努力をする人の姿は、美しいモノだし」
 過去の記憶のないからこそ、彼女は余計にそう思えるのだと言う。
「……だからこそ、そんな人々を狙うドリームイーターの所業は卑劣としか思えないのよ」
 その言葉に、キアリは再び活動を強めるドリームイーターの動きに懸念を示していたようで。
「王子様と赤ずきんを喪って、大人しくなっていたのに……。まさか、新たな寓話六塔が誕生したのではないわよね?」
 気にはなるが、今は被害者である生徒会長の救出が先だ。
 見た目は女性に見間違えそうな外見をした少年、早乙女・千早(喪失ノスタルジア・e44289)が校舎内ですれ違う教師や学生に事情を話す。
 その際、千早のワイルド化した左目から流れ出る混沌の水に、学校関係者は驚いていた様子だ。
「根本はいつか必ず仕留めるとして。今は目の前で被害が広がらないように動きましょうね」
 アイリスが仲間にそう促したところで、メンバー達は生徒会室を発見してその扉を勢いよく開いたのだった。

●理想の自分を得る為に
 生徒会室では……。
 その時、黒い長髪のドリームイーターがカギを手に、生徒会長、望月・花恋へと近寄ろうとしているところだった。
 即座に、大きな鳩の羽を持つロベリア・アゲラータム(向日葵畑の騎士・e02995)と赤い短髪をオールバックにしたコール・タール(マホウ使い・e10649)が動き、両者の間へと割り込むように入っていく。
「何、何なの?」
 現われたケルベロスに戸惑う夢喰い。
 その間に、キアリが窓際にいた生徒会長花恋の方へと回りこみ、外へと誘導しようとする。
「大丈夫、必ず助けるわ。終わったら彼女を迎えにきて、それから話を聞いてあげて」
 くせっ毛の黒髪にサザンカの花を咲かせた神楽火・天花(灼煌の緋翼・e37350)が優しく声をかけると、花恋は戸惑いながらもキアリに外へと引き連れられていたようだ。
 我に返ったドリームイーターがそれを追おうとするが、この場に残るメンバーが相手を牽制していく。
 さらに、サラ・エクレール(銀雷閃・e05901)は状況を確認し、1つ頷いてから殺界を展開していく。
 これで、しばらく生徒会室へと足を踏み入れる関係者はいなくなるはずだ。
 やや遅れて千早が駆けつけ、室内の状況を確認して夢喰いへと話しかける。
「追いつきたくても追いつけない人がいて、もどかしいって気持ちはわかるよ」
 そして、彼は夢喰いへと真摯な態度で訴えかける。
「けど、あなたの理想と望月さんが違う部分もあるはずだ。それを見ないふりして乱暴な答えに飛びついちゃいけない」
「知ったようなことを……」
 声を震わせる夢喰いの姿を見て、瀬入・右院(夕照の騎士・e34690)はやや逆ギレ気味になって。
「完璧な高嶺の花より、何でもそこそこできるけど欠けた部分のある子のほうが断然モテるのが、アイドルものの定石!」
 思わず考えたことを口走り、右院は口を押さえて自身の発言を後悔してしまう。
 夢喰いもそんな右院に注意を払いながらも、次に口を開くアイリスを注視していて。
「理想の自分を持つ事は良いわ。けれど、今の自分を否定したい訳ではないでしょう?」
 理想や夢を頭ごなしには否定せず、アイリスはさらに大事なことをと説得しようとしたのだが。
「テメェのしてる事は理想の自分になることじゃねぇ。見てくれだけの他人の皮を被ろうとしてるだけだ」
 後ろから、コールが相手を叱責するかのように言葉で責めつける。
「それは確実に、『お前』でもない。テメェは結局、何にも成れねぇんだよ」
 ただ、それは発言するコール自身にも突き刺さり、胸の奥をかきむしられる痛みを伴う言葉。
 自らを否定したことで内に自己嫌悪の感情が湧き上がり、彼は胸が張り裂けそうになってしまう。
「自分自身をはっきり定義出来ねぇ奴に、生徒会長なんぞ任せられる訳ねぇだろ」
「うるさい、うるさい!」
 やや顔を引きつらせるコールへ、夢喰いが声を荒げて持っている鍵を構える。
 説得を続けたいケルベロス達だったが、相手が仕掛けてくるなら応戦せざるを得ない。
 千早が流れる混沌の水を止めて左目を炎のように燃え上がらせば、天花も金銀の二丁拳銃を腿のホルスターから抜いて。
「正義なき理想は狂気に堕するがさだめ。だから……、アナタの狂気、私が撃ち抜く」
 メンバー達は応戦しながら、なおも夢喰いの説得を続けていく。

●魅力的で誇れる自分に
 この高校生徒会の書記である青木・友愛の理想から生み出されたドリームイーター。
 事件を起こした元凶である学園ドリームイーターはすでに、この学校にすらいないはず。
 今は、目の前の夢喰いが避難させた生徒会長花恋を襲わぬよう足止めしつつ、討伐に当たる必要がある。
 理想から具現化した夢喰い。ならばこそ、その理想を弱めれば、相手の力は弱まるという。
「あなたは一人しかいないのですから、他人と全て同じというのはあなたの個性が消えて魅力を半減させてしまうのではないでしょうか?」
 サラはオウガ粒子を仲間達へと振り撒いて強化に当たりつつ、敵であっても礼儀正しく語りかけた。
「あなたには、あなたの魅力があるはずです」
 夢喰いもサラの言葉を聞いてはいたが、手にする大きなカギをケルベロスへと突きつけ、こちらのトラウマを呼び起こそうとしてくる。
 千早のビハインド、凰子さんがそれを受け止めてくれた後から、異常なまでに凶暴化していたコールがレッキングメイスを構え、轟竜砲を放って相手を足止めしようとしていく。
「あなたがなりたいあなたと、望月さんは別の人間だ」
 凰子さんが心霊現象を起こして相手を足止めする間、ワイルドウェポンを使い、刃と化した腕で相手に切りかかった千早が先ほどの訴えを続けて。
 そばにいるビハインド凰子さんに対し、友愛が花恋に対して抱いていたものとよく似た感情を抱いていたからこそ、千早も相手へと共感を持っていたのだ。
「あなたが一番素敵に思うあなたになれるのは、あなただけなんだ」
 だからこそ、千早は『自分にしかなれない自分』になろうと決意していた。
 しかし、夢喰いはなおも応戦の構え、自らの内よりモザイクを発して理想を奪おうとしてくる。
 それを、前に立つロベリアが自身の盾と甲冑を拠所として受け止めて。
「他人と比べ、自分を卑下してどうするのです?」
 稲妻を纏わせたゲシュタルトグレイブと共に、ロベリアも相手へと持論を突きつける。
「家族・友人を思い返してください。望月さんを想う人々がいるように、あなたを想う人々も沢山いる筈です」
 さらに、星辰の剣を手にするアイリスがロベリア含む前衛陣を星座の光で包みつつ、呼びかける。
「大事な事は、『今の自分』を大事にした上で、理想に近づく為の『努力』」
 下支えなく理想を語っても、中身の薄い真似事にしかならないと夢喰いへ……理想を抱く友愛を諭す。
「友愛さんだって、今まで努力してきたんだよね?」
 右院は夢喰いが生徒会室から出ないよう注意しつつ、相手に呼びかける。
 真に自由なる者のオーラで仲間を癒す右院は、思っていたことを相手にぶつけていく。
「他人の力を強引に奪って自分を変えたって、自分の実力としてずっと維持できる保証はどこにもないよ」
 会長と書記なんて、僅差の輝きでしかない。
 隣の芝生は青く見えるものだと感じながらも、右院は言葉を続ける。
「今だって、書記になれるぐらい頑張ってるんだから、それで充分じゃないかなぁ」
 ――俺なんか、学校……行ってないし……。
 目をそらす右院に、夢喰いが僅かに怯む。
 そして、花恋を避難させたキアリが戻ってきて。
「外見も学業も生徒会の仕事も花恋の方が上というのは、事実なのでしょうけど……。そういう相手を妬まず、純粋に憧れ、尊敬出来るあなたは素直に凄いと思うわ」
 前線に出したオルトロスのアロンが口にくわえた神器の剣で斬りかかり、キアリ自身はブラックスライムに捕食させつつ夢喰いへ語りかける。
「そんな綺麗な心を持つあなたは、それだけで、そのままで花恋に負けないほど魅力的よ」
 今の自分を肯定され、明らかに自身の理想に疑問を抱き始める夢喰い。
「白き英霊よ。護り、癒せ」
 メンバーの最後に、呼び寄せた御業の軍勢を仲間の守護につかせた天花が優しく話しかける。
「友愛ちゃん、やり方を間違っちゃ駄目よ」
 天花が言うように、確かに花恋は彼女の理想なのだろう。
 ――けど、キミの理想の女の子って、自分のために誰かを傷つけても平気でいられるような人なのかしら?
 ――そんな風に花恋ちゃんを傷つけて手に入れた『自分』は、本当にキミが胸を張って誇れる『自分』なの?
「思い出して。キミが憧れているのはどんな人間なのか」
 すでに、どうすべきか、何をしなければならないのかは仲間達が示してくれていると、天花は訴えかけた。
「ああ、ううっ……」
 苦しむ夢喰い目掛け、サラがオウガメタルを纏った拳で殴り付け、バスターライフル「イフリート・スカーレッド」より、コールは凍結光線を発射する。
 傷口を凍りつかしたドリームイーターから、急激に力が失われていく。
 それを確認したケルベロス達は、一気に攻勢を強めていくのである。

●歪んだ理想にさよならを
 一人の女子高生の理想から生み出されたドリームイーター。
「私、私は……」
 自らの存在に、疑問を抱き始めていた敵が力を大きく弱めてしまえば、ケルベロス達も攻勢を強めてその撃破を目指す。
 それでも、身体から出現させたモザイクを口の形とし、食らいつかせてくるドリームイーターの攻撃をロベリアが受け止める。
「吹き飛べ!」
 力ない人を守るべく、騎士らしくあろうと振る舞うロベリア。
 敵を抑えながらも、彼女はシンプルに力と速度を持って夢喰いの身体を手にする盾で強く殴りつけていく。
 モザイクに食われたロベリアにはアイリスが気力を撃ち出し、その傷を癒す。
「これで大丈夫よ」
 アイリスは終始、気力と地面に描く守護星座によって仲間の回復支援を続けていく。
 相手の攻撃の威力が弱まれば、必然的に回復が不要になる。
 右院も回復の手を止め、日本刀「吼丸・写」で相手の傷口を大きく抉るように切りかかっていった。
 続くコールは、グラビティの編成に難を覚えていた様子であったが、この場は自らの片腕を一時的にドス黒い異形の腕へと変化させて。
「――隙だらけだ――」
 相手に迫った彼は怒りと共に、その腕を夢喰いへ猛然と叩き付けた。
「違う、こんなの……!」
 夢喰いは傷口からモザイクを垂れ流しつつ、自らの存在意義を確認しようとする。
 ビハインドの凰子さんが再度心霊現象を起こし、ドリームイーターの動きを止めると、千早は振り上げた竜鎚で強く相手の体を叩き潰していく。
 続くオルトロスのアロンが瘴気を放って夢喰いの身体を毒へと侵し、キアリ自身が猫と化した両腕で連続して殴打を見舞う。
 態勢を立て直せぬ敵へ、天花が仕掛ける。
「黒き魔兵よ、赤き獣王よ。砕き、滅ぼせ」
 先ほどは呼び出した御業の軍勢に仲間の守護を任せていた天花だが、今度はそれを敵に向かわせる。
 黒い軍勢がドリームイーターの身体を蹂躙していく最中、サラが日本刀「伯耆国安綱」を鞘に収めたまま構えて。
「我が閃光、その身に刻め!我が剣閃、汝の全てを斬り伏せる!!」
 それは、瞬く間の出来事。
 サラは抜刀から相手を切り捨てるまで、刹那の一時で繰り出してみせた。
「あ、あぁ……」
 全身をモザイクと化し、消えていくドリームイーター……歪んだ理想。
 そんな消滅する相手へ、サラは敬意を抱いて一礼して見せたのだった。

●自分を大切に
 無事、ドリームイーターを撃破したケルベロス一行。
「友愛と花恋の友情も綺麗に修復されますように……」
 そんな願いと共にキアリは生徒会室へと花びらのオーラを舞わせ、ロベリアも溜めた気力を撃ち出すと、お堅いイメージの部屋がやや幻想交じりに修復されていく。
 そして、一行は学内の廊下で倒れる本物の青木・友愛を保護し、介抱するサラがオウガ粒子で手当てをすると、友愛が目を覚ます。
 友愛へはアイリスが事情説明に当たると、コールもまたフォローの為にと言葉をかける。
「憧れは憧れのままで、胸の中に閉まっとけ」
 相手のことを十二分に考えての言葉ではあったが、彼としては自らの心をなだめる為の言葉であることを自覚して。
「アンタにはアンタだけしか出来ない事がきっとある。それで十分、素敵な事なんだぜ」
 ――俺は、俺だ……。
 友愛へと告げた後、コールは誰にも聞こえぬように小さく言葉を紡ぐと、アイリスは彼にも聞こえる声量で友愛を諭す。
「……悪いのは、ドリームイーターよ。だから貴女は自分を責めず、自分を大切にして頂戴ね?」
「はい……」
「…………」
 傍でコールが複雑な顔で何か考え込んでいたが、アイリスの言葉に友愛も頷いて。
「友愛さん!!」
 そこに駆けつけてきた花恋が涙を流しながら、彼女へと飛び込んでくる。
「花恋……、ごめんね」
 本気で自分を心配していた友の姿に、友愛もまた涙を流し始めるのだった。

作者:なちゅい 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年7月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 1/素敵だった 3/キャラが大事にされていた 5
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