●鬼に金棒ならぬ豚にスライム
――ブヒッ、ブヒヒヒッ……。
背中から触手を生やした豚人間、オーク達が蠢く部屋。
「ちょっと待ってもらえますか?」
そいつらが出撃準備を整えているところへ、1人の女性が近づいてくる。
螺旋忍軍の一員である彼女は、スライム忍者・雷霧という。
「私のスライムも一緒に連れていって、活躍させてください!」
雷霧が自らのスライムを差し出すと、オークのうちの1体がそれを受け取った。
しかしながら、オークという連中は女性を見ればすぐにちょっかいを出す本能を持つ。
汚らしく笑うオーク達の触手は雷霧の体を絡めとり、さらに彼女の体を別の触手であちらこちらをいじくり始める。
「やだっ……、はうぅっ……」
胸の膨らみやお尻をつかみとる触手に耐える雷霧が甲高い声を上げる中、オークどもは意気揚々と魔空回廊へと飛び込んでいくのだった。
ヘリポートはビルの屋上に設置されており、どうしても炎天下にさらされることとなる。
汗だくなケルベロス達が気分を悪くしないようにと気遣い、リーゼリット・クローナ(ほんわかヘリオライダー・en0039)は自身のヘリオン内へと招き入れる。
「大丈夫? 今年の夏も暑いようだから、水分はしっかりととってね」
彼女が予め用意していた冷えたスポーツドリンクをケルベロス達へと手渡す間、この場にいた御門・美波(断罪の少女・e34803)がこんな話を持ちかけた。
「夏が近づいてくると、海水浴場にも出てきそうだよね」
美波が言っているのは、オークのこと。
女性が集まるところならばどこにでも現われそうな連中だが、彼女の話を元にリーゼリットが予知を行うと……。
「三重県某所の海水浴場……そこの女子更衣室へとオークが現れるようだね」
オークどもは魔空回廊を使って多くの女性の居る場所に現れ、女性を略奪しようとしている。
現れるオークどもは海水浴場を利用する若い女性達を狙い、襲いかかってくるようだ。
「女性達を先に避難させたいけれど、そうするとオーク達は別の場所を襲撃してしまうようなんだ」
こうなると、オークによる被害そのものを防げなくなってしまう。心苦しくはあるが、女性達の避難はオーク出現後に始めたい。
また、女性達の避難が完了していない場合は、戦闘中にオークに悪戯をされてしまう場合があるので、できるだけ避難させてあげたい。
「あと、どうやらオーク達は一度、服だけ溶かすスライムを使うようだよ」
付け加えるように語ったリーゼリットの一言も、一応気に留めておきたい。
予知で確認されたオークの数は17体。
「うち、ディフェンダーが9体、スナイパーが8体。ボス格は不在で、皆同等の強さだね」
また、オーク達が使う服を溶かすスライムは、使用すると消えてしまう。このスライムと戦う必要はないが、回収も出来ないようだ。
オーク襲撃時、女子更衣室内には10代後半から20代の女性達20名ほどが水着に着替えている。
予知では、10名ほどの女性がオークの触手に捕らわれてしまうようだ。
「更衣室内は女性とオーク、ケルベロスと密集しまうから、全ての女性を逃がすのはほぼ不可能だよ」
幸い、オークは更衣室の壁の一方を破壊する形で現れる。
本来の入り口はもちろんだが、その突入口も活かせば、効率よく女性の避難とオークの討伐を進めることができるかもしれない。
参加を決めたメンバーのみとなったヘリオン内で、リーゼリットがこの場のケルベロス達へと尋ねる。
「皆、水着は持っているのかな?」
折角、夏場に海水浴場へと向かうのだ。依頼を済ませた後は存分に遊んで行くのもいいだろう。
「準備が整ったなら言ってほしい」
彼女はそう告げ、ケルベロス達のGOサインが出るまでこの場で待機するのだった。
参加者 | |
---|---|
シェミア・アトック(悪夢の刈り手・e00237) |
挟巳・霧依(黒鉄のステラ・e04579) |
マイア・ヴェルナテッド(咲き乱れる結晶華・e14079) |
ノチユ・エテルニタ(夜に啼けども・e22615) |
御門・美波(断罪の少女・e34803) |
雑賀・真也(不滅の英雄守護者・e36613) |
御苑・美由(コールドプリンシパル・e42495) |
ライスリ・ワイバーン(自爆猟師・e61408) |
●オークの襲撃を前に
三重県の某海水浴場。
砂浜を見つめるシェミア・アトック(悪夢の刈り手・e00237)は異形となった右腕を押さえて。
「更衣室を襲うなんて、女性として許す訳にはいかないね……」
「折角の海水浴場で、そんな悪夢のような思い出を心の傷跡にしてしまう。そんな事は絶対に許せないかな」
四肢をワイルド化した御苑・美由(コールドプリンシパル・e42495)は露出の大きな衣装で豊満な胸を主張させつつ歩く。
大胆な姿をさらすメンバーから視線を反らすノチユ・エテルニタ(夜に啼けども・e22615)はこれから現れる敵に強い敵意を示して。
「本当にゲスで吐き気がする。これだからオークは嫌なんだ」
――格下なのが幸いか。さっさと全部潰して終わらせよう。
そう呟く彼は、潮風に揺れる漆黒の風を星屑のように揺らめかしていた。
予知によると、敵の襲撃は女子更衣室で起こる。
男性陣が直接控えるのは難しい為、幸薄そうな美人顔のノチユもまた、付近の物陰に隠れて敵の出現を待つ。
クールな態度の青年、雑賀・真也(不滅の英雄守護者・e36613)はプラチナチケットを活かし、海水浴場の関係者に紛れて更衣室周辺に待機していた。
また、巨漢の竜派ドラゴニアン、ライスリ・ワイバーン(自爆猟師・e61408)などは潜水服を着て、近場の水中で待機していたようだ。
一方、女性陣。
まだまだ成長途中の御門・美波(断罪の少女・e34803)はこの後の避難誘導に備え、タオルやバスローブなどを用意しに動く。
ややぼんやりした態度の挟巳・霧依(黒鉄のステラ・e04579)は更衣室入り口付近で、固唾を呑んで出入りする女性客を見守っていた。
そして、更衣室内で備えるメンバー。
海水浴客を偽装していた美由だったが、あまりに過激な水着に人々の目を釘付けにし、恥ずかしさに耐えていた様子。
シェミアは敵の攻撃に備えて安めの服を用意し、さりげない態度で入り口と反対方向の場所で気を抜かずに立つ。
マイア・ヴェルナテッド(咲き乱れる結晶華・e14079)も露出度の高い服装で壁に寄りかかり、この後の展開を想像して妖艶な笑みを浮かべていた。
●触手豚が猛る時
突如、壁を破壊して現れるオークの群れ。
「「「ブッヒヒイイィィィィ!!」」」
「「「きゃああああああっ!!」」」
醜悪なデウスエクスの襲撃に、更衣室内の女性達が一斉に叫ぶ。
「ここは任せて、みんな逃げて……!」
すぐさま、シェミアがオークの前に出つつ、その場の女性達へと呼びかける。
オークがなだれ込んで来る壁の外から、後を追うように真也が飛び込んで行くと、ライスリは海から飛び出して空を飛び、オークへと頭上からの強襲を仕掛けていた。
「我々はケルベロスです。皆さんは我々が守りますので、速やかに避難をお願いします!」
入り口側の霧依は自身の素性を明かし、着替え途中の女性達を安心させつつ避難させる。
「大丈夫。わたし達ケルベロスが助けに来たよ!」
壁側にいた美波もオークらが部屋へと入った直後、壊れた壁から女性達を外へと連れ出す。
女性達を逃すまいと触手を伸ばすオークの前に、美由が立ちはだかる。
背中の触手を伸ばすオークに絡まれ、美由は必死に耐えようとしていた。
マイアもまた囮となり、むせ返るような色気を放つ。
「避難の時間を稼ぐための囮による遅延戦術。なんて言ってたけど……」
さらに彼女は着ている衣装を脱ぎ捨て、ダイナマイトモードとなって。
「別に、搾り殺しちゃってもいいんでしょ?」
「「ブヒヒヒイイイィィ!!」」
そのマイアにつられ、数体のオークがよだれを垂らしながらスライムをぶちまけてくる。
「「「きゃあああああぁぁっ!!」」」
それに、この場のメンバーや女性達は服を溶かされてしまう。
すると、その煽りを受けたノチユが凄んでみせて。
「……男でも、服を溶かされる趣味はないんだよ。気安く触るな」
「「ブヒイイ!」」
――邪魔な男は殲滅を。
そう主張するように、オークはノチユの体を貫こうと触手を伸ばしてくるのだった。
●混雑の中、避難と抑えを
仲間がオークを抑えてくれる間、霧依は女性客の避難を優先させる。
「落ち着いて、こっちから逃げて!」
声を荒げる美波は、オークに襲われてあられもない姿になった女性へとタオルや羽織り物を女性達へと手渡してから、外に出るよう促していた。
さて、更衣室へと乱入してきたオーク17体。
そいつらはすでに、女性7人を捕えている。
まず、真也が異空間より特殊な弓、そして血の如き紅色のオーラを纏った矢を複数合わせて召喚し、矢を複製するように連続して後方のオークへと矢の雨……血紅の矢雨を降らしていく。
「おっと、豚ども。そんな汚い物で、女性に触れるのは良くないな」
一度グラビティを放った真也は、自らの矢によってオークの触手から1人逃れたのを確認して近づく。
「1人で歩けるか? 歩けないなら、手を貸すぞ」
礼を告げた女性は自力で歩き、外へと向かっていく。
「サプライズだ!」
そこに飛び込むライスリは前方のオーク目掛け、燃え盛る竜のブレスを吐き掛けていく。
炎にまみれるオークは美由に向けて汚らしい触手を伸ばし、そのふくよかな胸を重点的に揉みしだこうとしていた。
「う、んん……っ」
それに恥ずかしさを覚えた美由は、頬を染めて照れてしまうが。
「……あの……いくらなんでも、隙だらけ過ぎませんか?」
時間稼ぎのつもりではいるが、強く相手の気を引こうと、彼女は狭い部屋を氷上のように滑走する。
優美に、それでいて艶然と踊る美由は、近場の敵とすれ違う度に地獄の四肢より伸びる刃を浴びせ、同時に相手の心を奪っていく。
そんな熟れた体を持つ彼女をシェミアは見て、自身の体へと視線を落とす。
「わたしも、こないだ15歳になったし、大丈夫なはず……。ちんちくりんじゃない、はず……」
シェミアもオークの注意を引きつけようと、出口と逆方向への誘導を意識して攻撃を仕掛けていく。
「汚いの……、近づけないで……!」
大鎌「蒼き炎獄の裁首」でシェミアは相手の体力を奪いつつ、戦線の維持に努める。
すかさず、オークも伸ばす触手で彼女の体を真横から縛りつけて。
「や、やだ、離して……っ!」
手足、翼をばたつかせ、シェミアはなんとか逃れようとじたばたと暴れていた。
逆に、マイアは敢えて触手に絡まれつつ、滑った長く硬いものが自分の胸や股の付近を擦る感触に身を任せていく。
「ふふ、いいわよ」
とはいえ、愉しみながらも、マイアは黙ってやられているばかりではない。
「永遠に不変である宇宙の子……、星の生命の輝きの終焉を今ここに呼び覚まさん……」
快楽エネルギーを魔力に変え、彼女は正面へと腕を突き出す。
「スターダストノヴァ!」
すると、頭上から無数の恒星が如き光弾がオークへと浴びせかかり、輝きと高熱が敵陣を焼いていく。
だが、劣情にまみれたオークどもはなおも女性客へと溶解液を飛ばしてその服を溶かし、さらに触手を這わせてその身体を粘液まみれにしていく。
その触手は時に、後方にいるノチユにまで及ぶ。
「……あ? 殺す、お前ら全員」
身体から赤熱する感覚を覚えた彼は、敵へとものすごい形相で睨みつける。
サキュバスとして快楽エネルギーが必要な自身の状態は、ノチユにとってコンプレックスでしかない。
それを刺激してくるオークに、彼は嫌悪感しか持てないのだ。
「嗚呼、いのちが爆ぜる」
ノチユはオークの体を骨まで焼き尽くそうと、炎を燃え上がらせる。
「足元に注意だよ?」
さらに、美波が黒い魔導拳銃「黒猫」のトリガーを引いて見えない地雷を起爆させると、炎や爆風を浴びて倒れるオークも出始めていた。
仲間達が戦う間に、オークから逃れた女性を部屋から退避させた霧依と美波も戦列へと加わる。
霧依はボクスドラゴンのイドに仲間のカバーを任せ、霧依自身は後方から仲間達の援護の為、蟹座の描かれた星辰の剣を行使して地面に守護星座を描く。
その光に包まれ、メンバー達は自身を苛む触手による悪影響を和らぐことが出来ていた。
眩い光は避難させるべき女性達にも及び、オークの拘束から逃れるきっかけともなる。
「さて、悪い子にはお仕置しなきゃね?」
前列オークの数が減ったことで、美波は後列にいた敵陣目掛けて背中の白蛇の翼から光線を発し、次々に豚どもの動きを制していく。
それによって最後の女性1人が逃れて外へと飛び出すと、メンバー達は本格的にオークの討伐を進めるのだった。
●さあ、狩りの時間だ
オークの数は徐々に減ってきているが、その間にメンバー達はオークの触手攻めを受け続ける。
一番多く受けていたのは、敵をグラビティで引きつける美由だろう。
「うっ……?!」
局部こそ隠せはしているが、半裸に近い仲間の姿に、真也は目を瞑りながらもタオルを投げ飛ばす。
「と、とりあえず、これでも巻くなり羽織っておけ!」
真也のタオルを受け取り、美由も幾分か肌を隠せていたようだ。
その間に、美波は黒い魔導拳銃「黒猫」のトリガーを引く。
「動いちゃダーメ♪」
それによって、ばら撒いた弾に混ぜておいた不発弾が爆発を起こし、オーク数体が果ててしまう。
「全力で刈りにいくよ……! 怒れる雷神、響き渡る雷霆、猛り轟く其の槌を、我が手に宿して終末の撃鉄を打ち鳴らさん」
触手から逃れたシェミアも個別の撃破に切り替え、膨大な「雷」の魔力を拳に集めて。
「爆ぜよ、紫電の暴竜」
拳でオークを殴り付けた彼女は、その衝撃の瞬間に巨大な雷の嵐で敵を撃ち抜く。
威力は絶大。目の前のそいつの体は黒焦げになっていった。
徐々に数が減ってきていると判断した、マイアも胸の谷間から使い魔『Mucus dubh』を放出して。
「残念だけど、もう飽きちゃったのよね」
存分にオークから色々と搾り取ったマイアは、使い魔にその頭を飲み込ませた。
首のなくなった胴体はだらしなく、床へと転がる。
「ん……」
抑えに回る美由はかなり消耗しており、全身防御で敵の触手に耐える。
ほとんど胸やヒップが露出している彼女へ、霧依は地面に描いた蟹座の光で包み込み、破かれた服を幻想交じりに修復していた。
その霧依の箱竜イドが前線で身を挺して触手に絡まれる中、夫婦双剣【干将】、【莫耶】を同時に振るった真也が衝撃波でオークの首を跳ね飛ばす。
「狩りの時間だ!」
傍へとライスリがオーク目掛けて急降下し、ゼロ距離でドラゴンブレスを吐き掛ける。
これにはたまらず、オークは全身を燃やして灰へと化していったようだ。
「ふふっ♪ そろそろお終いだよ?」
残りが2体まで減ったところで、美波はオークへと言い放つ。
もはや逃げ腰の敵だが、散々やりたい放題やった敵を逃すはずもない。
「ふふっ♪ 踏まれたいのかな?」
魔眼で見つめた相手を美波は高重力で地面へと叩きつけ、その後頭部を踏みつける。
「ブヒィィィ……」
敵は恍惚とした表情のまま、果てていく。
すると、残りの1体はノチユがケルベロスチェインを伸ばし、強く締め上げる。
冷たい視線で相手を射抜きつつ、その身体を黒い鎖で締め上げると、最後のオークはだらりと舌を垂らして絶命していく。
もはや、倒れた敵にはノチユは視線すら向けない。
「主よ、永遠の安息を――せめて、これからは安らかに」
ただ、美波は倒れるオーク達に対して両手を合わせ、静かに祈りを捧げるのだった。
●砂浜でまったりした一時を
オークの駆除を完了したケルベロス一行は、事後処理を始める。
ノチユがあられもない姿になった女性陣の為にと、用意していたタオルややや大きめのTシャツを差し出す。
それを受け取ったメンバー達は彼に礼を告げつつ、更衣室の修復に当たる。
シェミアが極光を翼より放ち、霧依も星々の加護を光芒として降り注がせ、破壊された場所を幻想で埋めていく。
マイアも桃色の霧を発してオークが開けた壁を補修する傍で、自分向けヒールのみ持っていたノチユは仲間達の手伝いに回っていた。
ところで、更衣室の近くではオークの山にまみれ、オークを料理しようとするライスリの姿が。
彼は「白馬師団備蓄チャレンジ」と書かれた箱の中に、調理済みのものを入れて。
「皆食べる?」
ライスリが仲間達へと問いかけるのだが、皆いい反応を見せない。
更衣室から少し離れた場所に隠していた普段着と水着を回収していたシェミアも通りがかって。
「……や、わたしはいらない……」
彼女もまたやや顔を引きつらせ、遠慮していたようだ。
しばらくして更衣室の補修も終われば、ケルベロス達も一般客に混じって海水浴場で一時を過ごすことにする。
「ふふっ♪ たまにはいいかも」
美波は、子供達と楽しく海で泳ぐ。
フリル多めの水着を着用したシェリアは、右腕をうまくケルベロスコートでカモフラージュさせていた。
幼い外見を気にしていた彼女だったが、翼を日よけ代わりにしつつ何だかんだ楽しそうに泳いでいたようだ。
砂浜では、日焼け対策をばっちりと済ませたマイアが男性達へ声をかけて逆ナンを始めていた様子。
すぐによさげな男性を見つけ、彼女は舌なめずりしていた様だ。
海の家では、すでに、戦闘時とば別の露出高めな水着に身を包む美由がアイスやかき氷を口にする。
さすがに彼女の大胆な姿は、海水浴場でもかなり注目を浴びていた。
それに、美由は後悔を抱きつつも、折角だからと気持ちよい時間を過ごしていた様子だ。
「さんざん動いたら、暑くて死にそうだ」
そこへ、日に焼けたくないからと避難してきていたノチユがまたも、美由から視線を反らしつつ奥の席へと座る。
海や水辺は嫌いでないものの、ひきこもりの彼にとって眩しい夏の日中はかなり辛い様子だ。
「さ、これを飲むといい。これにはリラックス効果がある」
そんな仲間や被害に遭った女性達へと、真也が冷たいお茶を振る舞っていた。
それは、彼の特製アイスカモミールティーだ。
「少し蜂蜜を足して、飲みやすくしているぞ」
そう言いつつ真也が配っていくと、霧依が一言断わってからそれを1つ手にとって。
「やはり、こういうのも夏の醍醐味ですね。冷たくて美味しいです」
その味を、霧依はじっくりと堪能して感想を告げる。
「うん、このお茶美味しい……♪」
一通り泳いだシェミアも一杯頂いたそのお茶の香りと味を絶賛すると、お茶を淹れた真也も気を良くしていたようだ。
自分達で救った海水浴場にて。
ケルベロス達はしばしの間、客と共にのんびりとした一時を楽しく過ごすのである。
作者:なちゅい |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2018年7月24日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 7
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