
早朝――まだ薄暗い時分から、レイ・ウヤン(地球人の光輪拳士・en0273)は庭に出ていた。
準備体操を終えるとひとつ息を吐いて、武術の型をなぞり始めた。日課の套路である。突き出す拳は鋭く、振り下ろす脚は力強い。それを何度も何度も繰り返す。
ちなみに早朝に行っているのは他人に修行を見られないようにするため――ではなく、単に涼しくて気持ちいいからだ。これからどんどん暑くなっていくのだし。
最後に胸の前で合掌し、レイは呼吸を整えた。じっとり汗の浮かんだ額が朝日に薄く光る。
このあとは汗を流し、普段ならケルベロスとしての任務に赴くかダンジョン修行に出かけるかなのだが、今日はちょっと違う。いつもの鍛練はおやすみだ――。
●今年の舞台はアマゾンだ!
「ケルベロス大運動会についてどうか教えてください!」
そう言ってレイは、廃工場まで来てくれたケルベロスたちに頭を下げた。
ケルベロス大運動会!
言わずと知れた、年に一回開催されるハイパーエクストリームスポーツ・アトラクションである!
もちろん概要はレイも過去の放送を観たので知っている。
だが、もう視聴者ではない。他の多くの失伝能力者たちと同じく、今年からはあの命がけの競技に参加する側なのだ!
いや死にはしないが気分的にはそんなかんじだ!
「開催まであとひと月ほど……時間がありません。今年から新競技が出る可能性も充分ありますが、過去の競技から学べたらと思っています」
自分の誕生日さえも修行に費やす……それがレイという少年だ。
プレゼント代わりと思って、これまでの大運動会で体得したコツや知識をどうか伝授してほしい。
「どのアトラクションも基本的には体を使うものが大半なわけだが……まぁ死ぬことはないだろう」
教鞭をとるのは神崎・晟。昨年の大運動会でも活躍したベテランだ。
「安全にいきたいのであればパズルなどがいいだろうが、レイ君は体を動かす方が好みな気はするな」
レイ・ウヤンは迷わず肯定。晟が頷き、いくつかのアトラクションを列挙する。ジェットパッカー、フリースロー、ダッシュジャンパーにリズム戦闘……。
「まぁ大体は気力と根性、そして集中力さえあればどうにでもなる。何度もこなして体で覚えてしまえばなんてことはないはずだ」
「つまり?」
思ったよりは小難しい話ではなかったが、なにやら怪しい雲行きに峰・譲葉が訊ねた。晟が答える。
「つまり、まずは実践あるのみということだな。というわけで始めようか」
●
「大運動会は相棒のサーヴァントと一緒に参加すると途端に難易度が上がります」
レイの誕生日を祝ってから、イッパイアッテナ・ルドルフは注意点を語った。
「ドワーフの私ですらあちらこちら引っ掛かり、お互い足を引っ張ることも。体が大きい方々は尚更。しかし砲弾として射出される時だけは当たり判定が大きいことが利点となり得ます」
たしかにこれを利用しない手はない。サーヴァント使いならではのテクニックだ。
「一昨年の第1回インド大会で全世界が泣いた感動のエクストリーム競技『ケルベロス大砲』の極意を、ぴえりんが伝授しちゃうよ!」
ちょうど話題にあがったところで盛山・ぴえりが大砲に乗り込んだ。
「角度をあわせるのも大事! これが高すぎても低すぎても飛距離が出ない! そして火薬を詰め込んだら着火!」
砲声。ぴえりんが青空に消える。こういった性質の競技もあるため工場の天井は吹き抜けなのだ。
のちに地上へ人型の大穴をあけるかんじで舞い戻って来たぴえりんは、「ぴえりんが倒れても、レイちゃんたちはそこのトランポリンで受身の特訓をするの……じゃぞ……」と言い残したという。
「ジェットパッカーの授業です」
無表情にプルミエ・ミセルコルディアが告げると、ジェットを装着した天野・司が自分に注目するよう促した。
「鬱蒼として視界も悪いであろうアマゾン! 大事なのは飛ぶ姿勢、ポーズだ! 乱れた姿勢じゃ躱すどころか飛ぶだけで体力を消耗する。スマートにこう!」
定規を通したようにビシッと直立。五十鈴・翠が「おお~」と小さく拍手する。
さらにいくつかの姿勢を披露すると、司は満足げに前髪を掻き上げた。
「まずは俺が手本だ。他はプルミエに任せ……え、何やってんの?」
「ジェットパッカーの制御ではNGが二つあります。一つ、ゲートを意識しすぎての墜落」
プルミエの手元、正確には司のジェットにシュボッと火が点った。着火による強制発進で司が勢いよく虚空へ飛び出す。
「二つ、逆に上のゲートを目指すときにあのように吹き飛ぶことです。ゲートを壊す余力があるのに脱落するのは勿体ないです」
「つ、司さぁぁぁん!? 大丈夫なのアレ!?」
フェードアウトする絶叫を追うように翠が空を見上げるが、もう白い雲しか見えない。
「同様にたて続けにゲートを破って体力を使うのも勿体ないです。必要なのはゲートを破っても動じぬ平常心……そう、ジェットパッカーと共にぶち破る心意気です」
「え、なに、怖い怖い怖い!? なんでナチュラルにわたしにジェット装着させてるの!?」
「じゃあ体当たり特訓にゴー!!」
ポジはクラッシャー、プルミエの全力投球。ジェットの残響と悲鳴をあとに、哀れ翠は星となるのだった――。
「――なんか先輩方、相当すごいこと言ってんな?」
初めての大運動会、学べるところは学ぼうと参加したはいいものの、譲葉が頭を抱えてぼやく。理論や効率の話もそうだが、死にはしないからとこの時点で三人も空に旅立つとは想定外だった。
「ま、まあ気を取り直して譲葉さんも今年の競技予測をしませんか」
「お前たちは、アマゾンに何があると思う?」
九十九折・かだんが静かに問うた。いろいろあるとは思うが、競技に繋がりそうとなると……。
「私としては――ワニは。外せない」
ワニ。
たしか大運動会のポスターにもいた。
「ワニ掴み取り、ワ二積みゲー、リアルワニワニパニッキュ川下り編……」
「あるかもね。ケルベロスジャングル、とかそれっぽいんでない?」
エドナ・リンが相槌を打った。インドア派の彼にはこういう話の方が好ましい。
「ワニで川渡る昔話なかったっけ、日本。それが元ネタの競争とかさ」
「ジャングルとワニ、ここから競技を予想するに――下から襲いくるワニから逃れながら、ターザンをし川を越える……」
発想に化学反応が生じたか、かだんがアイディアを纏める。なぜか鉄パイプを拾い上げた。
「ということで練習がてら、天井の配線ターザンで、工場内を一周」
「え?」
「私は下から襲うヘラジカワニ」
「え?」
妙な話の流れにエドナの額に嫌な汗が噴き出す。配線? ちょこちょこ垂れてるあれで? ターザン一周?
「そっか、レイ君がんばって!」
エドナは逃げ出した!
「お前もだ」
だが回り込まれてしまった!
「逃げ惑え」
クラッシャーのかだんワニに追われてエドナ、レイ、譲葉がアーアアーと逃げていく。
工場の上階。ダッシュジャンパー練習施設。
スタート地点には六人の男女が並んでいた。
「一位の賞品がアイスと聞いては張り切らざるを得ませんね。慧眼です、ティアン」
「負けたら奢りだぜ」
食べ物がかかれば強そうなアイヴォリー・ロムに、身体能力の高いサイガ・クロガネ。
「足を使った競技は自信がありますが、油断は禁物ですな! なにしろ妨害ありですからな!」
「水着美女がいないかぎりは気を取られたりしないさ」
「あの投影がねえならいけるだろう……にしても、無駄に強そうな面子」
忍者のハガル・ハナハルガルに、要領良さそうな藍染・夜、俊敏な猫ダイナ・プライズも水着投影がないなら気を散らさないだろう。
ティアン・バが表情そのまま心の中でうなる。ただのかけっこならそう負ける気ないんだが。
だからといってむざむざ奢るつもりはない――皆が同じ気持ちでコースを睨む。
三。
二。
一。
ゼロ――高い電子音とともにスタート扉が開いた。
逸早くサイガがトップに躍り出る。
「速え!」
驚愕しながらもダイナに焦りはない。この勝負はタイムと、コース上のナノナノ風船を割った数の合算で決まる。ここで遅れても着実に風船ゲットすれば勝機はある!
――などと考えていたら顔面に風船をくらった。サイガの妨害だ。
「ダイナには木天蓼の方が有効なのでは?」
「いやそれ違反レベルだろ!?」
『ナノッ!』(破裂音)。ダイナが風船を割る隙に追い抜いた夜が軽口を叩くが、その眼が先頭に向いた。サイガを白い影が猛追している。
「凄まじい疾駆だな、流石は忍者」
夜が賛嘆する間にもハガルは段差を飛び越えては鮮やかに風船を仕留めていく。
「ハガル、お先に失礼しますね!」
「ヌッ、アイヴォリー殿! なんと軽やかな!」
調子よく加速するアイヴォリーに、感嘆しつつハガルも足を速める。
現在、先頭をサイガ。最後尾にティアン。
勝負の行方は後半に続く。
●
「レイさーん、こっちなんだよー!」
「とりあえず、冷たい飲み物でお誕生日の乾杯でもどう?」
ヘラジカワニから命からがら逃げ切ったレイの前には楽園があった。七宝・瑪璃瑠と新条・あかりが手招きする向こう、月杜・イサギがパラソルの下で優雅に紅茶を嗜んでいる。
「暑さを忘れさせる彩りのフルーツはどうだい、疲れが取れるよ」
「あ、ありがとうございます。えっと、こちらは……」
視線を落とすと、暗い目で盤を睨む玉榮・陣内がいた。
「走ったり大砲で飛ばされたり水着姿でポーズとったり、そりゃあもう過酷極まりない競技の数々……」
レイの肩越しに盤面を覗き込みつつ、比嘉・アガサが低いトーンで語り出す。
「そんな中でも一番恐ろしい競技。それが『パズル』だ」
「パズルがですか!?」
「パズル……それは麻薬のように抗いがたい誘惑」
まるで夏の心霊体験みたいな調子であかりも語る。
「一度やり始めたら最後、他の肉体鍛練そっちのけになっちゃうんだ。ほら、タマちゃんなんか気が付いたらあんなに毛がもっさり」
「パラソル下のオラトリオも見てごらん。優雅に見えて目がマジだ」
「パズル沼にはまるとああなっちゃうんだよ!」
イサギは盤を指差しては「その駒はあっちだ。ああ、だから言っただろう、そこは詰みだと」とけっこうガチに口を出している。
振り出しに戻ったガネーシャパズルに、陣内が深く息をついた。あるいはあかりにもっさりと言われたのがショックだったのかもしれない。
「運動会って、なぜか暑い時期に暑い場所でやるから、真面目に競技に参加するのがダルいんだよな……」
身も蓋もない。
「元々インドア派だから、気分転換にパズルやってる方が楽しい。勝ち筋を掴んでくると俄然やる気になる」
陣内が遠く空を見上げた。青く澄んだ空を。
「……で、気が付いたらメイン競技が終わってるんだよ。なんの罠だよ、あれ」
「これがやばさだ、レイ。はじめはみんな息抜きのつもりなのにな。お前も充分に気をつけるんだぞ?」
「でも少しくらいなら実際に遊んでみてほしいんだよ!」
アガサが再度注意を促した直後に瑪璃瑠が主張した。
「パズルはね、後から沢山『こうすればよかったんだ』ってわかるものなんだけど。とにかくやってみるのが大事! 何度も挑戦していくうちに自然と理解して、身についてきて楽しくなるんだよ!」
「誘惑に抗うコツもあるんだって」
あかりが言うと、イサギが日陰の中で微笑んだ。
「コツかい? 自制心と割り切りの良さかな。難関に挑戦する志は尊いが、苦行となってしまってはね。地道な努力が最も近道という話さ。ねえ?」
「なるほど……私も挑戦していいですか?」
コツを語る本人がドハマリしているのがネックだが、納得はいった。レイがパズル盤の前に座る。
まずはやってみることだ。
「よぅレイ。電車はどこだ?」
「電車はないのですが、代わりにコンテナを動くようにしてます」
「はぁ!? 本物がなくて訓練になるかよ!」
「たしかに!」
そんな会話があったとかなかったとか。
とにかく七条・洋平の姿は電車の運転室にあった。ちなみにこの車両、短い助走距離でスピードが出るよう改造済みである。
「どーせ怪我なんてしっこねえんだ……スピードマックス、手加減なんて文字は俺の辞書にゃあ乗ってねぇ! 受け止められるもんなら受け止めてみなッ!!」
「インドで培った電車キャッチ技術、舐めてもらっては困りますよ」
巨獣のように唸りをあげて発進する電車に相対するのはクロハ・ラーヴァと、桐山・憩だ。
「怪我をしないよう前歯は守ってくださ――」
「基本は3つだウヤン! 脚を開いて、腰を落とし、殺す気でぶつかる! こんな風に――」
轟音が響いた。
隕石でも降ったかのような衝撃は、しかし電車キャッチによるものではない。空から急降下した何かが電車に撥ね飛ばされたのだ。
飛んでった先で華麗に爆散した何かに一時騒然となるが。
「落ち着け、あれは司だ」
エドナを追い回していたかだんが簡潔に伝えれば、「あぁ、天野ですか。サーヴァントでなくて良かった」「なんだ、焦ったぜ」と騒ぎが収まる。
「天野かよ、驚かせやがって。そんじゃ仕切り直していくぜ!」
電車急発進! 姿勢を低くしてクロハと憩が電車と組み合う! 空気がびりびり震え、汗のにじむ肌に筋肉が美しいラインを刻む。
「なんで二人がかりなんだよ!」
「ふむ、そんなつもりはありませんでしたが、なりゆきで」
「どっせーい!!」
ぐぅあああと悲鳴の尾を引いて電車が投げ飛ばされる。主人の乗った車体が壁に叩きつけられるのをマキが大笑いして見送る。爆音は一拍遅れて轟いた。
風船は無理に割らず、前進を重視。
なのに段差に引っかかったり穴に落ちたりと、ティアンは散々な目に遭っていた。元々得意じゃないとはいえさすがに悔しい。腹いせに風船を思いきり投げつける。
一方その頃、先頭では。
「ニンジャやケモノに正攻法で勝てるわけ――ごほん。センパイ方にゃ刺激足んねえだろうからなぁ!」
掴んだ風船を後ろにばら撒く。風船のポイントを捨て、タイムと妨害にすべてをかけるサイガならではの手だ。
「いいですかダイナ。わたくしが昨年学んだ極意は、ナノナノは程々にということで――あっ、ナノ~っ!」
オラトリオまっしぐら。先輩ぶっていたアイヴォリーが一目散に風船に飛びつく。そのまま落下。ダイナが残念な眼差しで見送った。
「ざまぁ! いいかレイクン! 勝負なんざ勝ちゃあ正義だ!」
下階に見えた少年に人生を教えるサイガだったが、言葉はそこで途切れた。よそ見のツケ大きく、ブロックにまともに激突したのだ。ふらついた体が穴に消える。
「どれ、拙者もそろそろ全力で――ホアッ」
ハガルの背中に風船が直撃。ティアンが投げたものだ。体勢を崩しながらも穴を越えたのはさすがだったが、そこが対応力の限界。勢いよく壁に衝突し、目を回して倒れる。
「夜、せめて代わりに貴方が優勝を……!」
「……」(にっこり)
穴の縁にしがみつくアイヴォリーにウインクを投げて、夜が先を急ぐ。勝負の世界は無情デス。
先頭を夜とダイナ、その後をティアンが追う形に。
ふと三人が横を見た。
「何してるんだ」
見学席では先ほど穴に消えたサイガがアイス片手にくつろいでいたが、男二人の目を奪ったのはそちらではない。水着美女の等身大パネル――サイガ最後の妨害か。吸い寄せられるように二人が足を踏み外す。
「ダイナ殿ー!?」
ハガルの絶叫を残して夜、ダイナ両名がコースアウト。入れ替わるようにアイヴォリーが復帰。
「よく考えたら飛べましたわたくし」
素早い加速でティアンを抜き去ってアイヴォリーがゴール。続けてティアン、それから遅れてハガルがゴールする。
結果。飛行は反則のため残念ながらアイヴォリーは失格。風船ポイントはハガルが多かったが、タイムの分、僅差でティアンが勝利となった。
「覚悟は決まっとる」
菊池・アイビスが両手で手招きした。
「四者四様の居合斬り……ワシのケツで受けとめたるわい! かんから町、略してかんちょう居合組の気合見せてみい!」
「行くわよアイビス! ケルベロス大砲より高い記録を出させてあげる!」
「アンッッ!」
シィ・ブラントネールの金属バットが唸りをあげてアイビスの尻に叩き込まれた。
「本物の刀は危ないから」と選んだこの得物も充分危ない。シィ個人としては皆に比べればまだまだという気持ちもあったかもしれないが、ぶるんぶるん素振りの音からしてもうヤバかった。クラッシャー&最近甲冑騎士になり膂力マシマシをもろに受けて、アイビスの表情は、なぜか恍惚に輝いていた。
「大砲は別競技イィィ」
「なにアレ……気持ち悪い」
本心を包み隠すことなく、ニーナ・トゥリナーツァチが大鎌の刃を地面に突き刺す。なおポジはクラ。
「鞘が無いのなら、こうやって他で代用すればいいのよ。要は抵抗からの解放だもの。引っ掛かりがあればそれで充分よ」
刹那、大地を削るように振り抜かれた凶刃の先端は、吸い込まれるように標的の尻を襲った。
「アヒッッ!?」
「……何かしらこれ?」
描写も憚られるような惨状に、百楽園・京が至極まともな疑問を口にした。その手にはこの場で唯一の居合斬り要素である日本刀。ちゃんと居合を調べて用意したというのに……。
「鞭の方が良かったかしら?」
「それはやめろ京。教育に悪い」
さすがにムスタファ・アスタルが止めた。
「もっと来いやあ! ワシのケツはまだ二つにしか割れてへんぞォ!」
京が反射的に戦闘用ナイフを投げる。アイビスの尻に新たな穴ができた。
「やり返さんと対人でやる意味がないのだが」
一方的に打ち込まれながらも嬉しそうなアイビスにいろいろ察しつつ、ムスタファは六尺棒を掴んだ。
次の瞬間、六尺棒は風を巻いて繰り出されていた。無駄な動作を削ぎ落とし、力を一点に練り上げた、幾万という人の血と想いと研鑽の結晶たる業が――敵手(ケツ)を貫く!
「ピャァォウッッ!!」
スナイパーによる正確無比な部位狙い。ところでかん町勢のポジションの重要性がおかしくないですかね。
「ムスタファの兄い……あんたがナンバーワンやでぇ……」
「なに『まんざらでもない』みたいな顔をしているか貴様」
「この気持ち悪い生き物、居合の練習に使うといいわ」
ヒールで踏みつけるニーナ。「これ一番好きなやつんっ」と悶えるアイビス。縄で縛ってあげようか考えながら京が呟く。
「もはや居合じゃないわよね、これ」
処刑か、何かのプレイである。
一部始終はレトラ(シィのシャーマンズゴースト)が撮影してくれたからいつでも見直せるヨ!
飛んできた何かをレイはとっさにキャッチした。手にあったのはナッツバー。
「お疲れさんと、誕生日おめでとう」
譲葉だ。彼女もいろいろアトラクションを巡り終えたとこらしい。
「あれからもう半年過ぎてもう夏になったんだよな」
「早いですよね」
このぶんだとあっという間だろう。運命の日、アマゾンへ赴く日は。
「大運動会、お互い健闘しようぜ」
こつん、と二人は拳を合わせた。
作者:吉北遥人 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
![]() 公開:2018年7月27日
難度:易しい
参加:28人
結果:成功!
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