さようなら

作者:ヒサ

 ミゼット・ラグテイル(芽吹きのミルラ・e13284)の朝は早い。目を覚まし、ビハインドの相手をして、寝床から這い出て顔を洗い、ビハインドが運んで来た外出着に袖を通す。
「退け、邪魔」
 身支度を調えたら荷物を確認して、まとわりつくビハインドを払いのけて帽子を被る。今日の朝食は、などとごちつつ彼女達は外へ出た。
 狭い歩幅でてくてくと進む。始発が動く時間までは今暫く。余裕はある、と安堵して早朝の白青い空を仰ぎ──彼女は足を止めた。
 おかしい。静かだ。鳥の声すら。
「──……ッ」
 その原因は、すぐに判った。彼女達の進路を塞ぐよう現れたのは一人の男、否、ツギハギの体をした一体の。
 娘の金瞳に灯る光が引き絞られる。
 ヒトの身であれば多過ぎる、何本もの腕と脚。だが此方へ一歩踏み出す様は見目に反して軽やかで。何故なら全て神経が通じているようなのだ。飛べやしないであろうその背の片翼すらもぱさり、空気を叩いて体を動かす助けと。
 言葉を吐くように震えた彼の唇は、しかし何も紡がない。そうする為の機能が死んでいるのか、あるいは発すべき言葉など本当は無かったのか、ミゼットには──少なくとも今のところは──判らない。
(「彼は……デウスエクス、だ」)
 視れば判る。それが此処に。捨て置けはしない。日常を愛おしむ事を覚えた心が喚く。
「──オールドローズ!」
 戦いを。命ずる声はひび割れた。

「場所は、彼女のご自宅近辺」
 篠前・仁那(白霞紅玉ヘリオライダー・en0053)は、ミゼットの危機をケルベロス達へ伝え、救援を要請した。戦場となるのは郊外の広場。付近に民間人は居ない。だが彼女達の安否は判らない。だから急いで助けの手をと。
 敵は主に格闘技で戦うという。近接戦を得意とするようだが、やたらに増えている腕やら脚やらは飾りでは無いらしく、光線の類を撃ちもする模様。頑強なその体は、攻撃よりも防御を得意とするようで、無策であたれば長引く可能性もある。
「敵の知能は、さほど高くは無さそうに見えたけれど……侮って良い相手でも無さそうよ。
 ──彼女達を、お願い」
 ヘリオライダーはそう、ケルベロス達を促した。


参加者
空波羅・満願(お前の帰るべき場所へ・e01769)
リコリス・ラジアータ(錆びた真鍮歯車・e02164)
柊・乙女(春泥・e03350)
リュコス・リルネフ(銀牙迸り駆ける・e11009)
ミゼット・ラグテイル(その声を覚えてる・e13284)
シェーロ・ヴェントルーチェ(青空を駈ける疾風・e18122)
峰雪・六花(バーティゴ・e33170)
ユリス・ミルククォーツ(蛍狩りの魄・e37164)

■リプレイ


 彼女が案じるかのよう振り返る。それから、彼と見比べる。
「いい。行け、オールドローズ。──奴を止めろ」
 それを咎めるよう、ミゼット・ラグテイル(その声を覚えてる・e13284)は命じた。覚悟なんて、とうに決まっている──決めざるを得なかった。
(「だから私の顔なんて見るな。何の為にお前を前に遣ったと思ってるんだ」)
 自分を守れと命じた。私の事はいいからと。最期まで、彼女の手が必要だと、半ばで消し飛ばすわけにはいかないと、ミゼットは思う。
(「助けたいとお前が願うのなら、お前の手で看取ってやって」)
 私は出来る事をしてやるからと。贖罪めいて彼女は薬を用意する。彼を、彼に生える余分をこそ、戒める為の毒薬を。生きる為に頑強に、そう発達した彼の体を冒す魔薬は、それはよく効くことだろう。
 彼の余分の手が蠢いて、熱光が放たれる。地を抉り草を散らしミゼットの腿を灼いた。主人を案じて落ち着きを失くすビハインドを彼女は低く叱りつける。
「いいからお前は集中しろ」
 声を受け、躊躇いがちなれど頷くように揺れたのは紅い鎌。描く弧は抱擁に似た。それは、彼の現在をも認め受け容れ慈しむ如く。
 けれど、今の彼にはおそらくそれとて。その手が振るわれるのは最早、障害を排する為にばかり。
「──スノーノイズ……!」
 と、第三者のたおやかな声が少しばかり急いた色を孕み響いた。峰雪・六花(バーティゴ・e33170)のテレビウムがビハインドを護る。代わりに受けた衝撃に跳ねた小さな体を受け止めたのはリュコス・リルネフ(銀牙迸り駆ける・e11009)。彼女は走る勢いそのまま敵へと黒流体をけしかけた。
「先生、オールドローズさん、無事ですかー!?」
「おはよう先輩、手助けに来たぜ」
 ユリス・ミルククォーツ(蛍狩りの魄・e37164)がミゼットへ駆け寄り、シェーロ・ヴェントルーチェ(青空を駈ける疾風・e18122)は彼を追い越し敵へと追撃を。
「あ、おは……、……え?」
 ミゼットから見れば突如現れた、見知った面々に目を瞠る彼女を見下ろしたのは柊・乙女(春泥・e03350)。
「おまえ、今日も学校あるんだろ」
「へ? あ、はい……」
「ならさっさと終わらせるぞ」
 今日は平日、今は早朝。日常を繕う時間はある。乙女は敵へと手を伸べて、刀傷を刻まれた肉を不可視の力で開いた。
「私を助けてくださった時と同じですよ」
 応じて術を紡ぐ手は動かせども未だ目が円い娘へリコリス・ラジアータ(錆びた真鍮歯車・e02164)が微笑みかけた。朝からきちんと化粧を施している白い顔を見上げた事でようやくミゼットは、脳内を綺麗に整え終えたような顔つきに戻る。
「そう、ですね。……ありがとうございます」
 目汚しをと謝罪するよりは、案じてくれた彼ら彼女らへの感謝を。あの頃とはもう違うのだから。されどなおも熱線はミゼットを灼かんとする。その前へ出たのは空波羅・満願(お前の帰るべき場所へ・e01769)だった。細身の背はしかし小柄な体を覆い隠すに十分。
「てめぇにミレイはやれねぇ。逝くべき所へ逝け」
 肌を焦がす痛みを覆う如く黒鎧を纏う青年は、彼女を背に庇ったまま敵へ、硬い声を突きつけた。


「話を伺った時は屍隷兵かとも思ったのですが」
 リコリスの口角が下がる。
(「たとえ、体を利用された者であるのは同じとて──」)
「彼もまた、被害者では……ありましょうが」
 六花がそっと憂いを零す。対照的に一切の躊躇を見せぬのはリュコス。
「このツギハギくんが何だったとしても関係ないよ! ミゼットさん達を傷つけようとした敵なんだ、ボク達はそれを倒すだけ」
(「ミツキおにいちゃんの大事なひとを狙ったこと、後悔して貰うから!」)
 同じいもうとでもある彼女は、少女にとっても大切な存在。仲間の危機にひどく怒り、銀狼の毛は逆立っていた。
 万一ミゼットが厭うならば、応じるかはともかく耳くらいは傾けたかもしれない。だが敵意を剥き出しにする少女の言は、この場の皆にも通ずる想いだった。彼らはケルベロス──為すべき事を成すために、立ち止まってはいられない。
(「……死者と共には歩めない」)
 弔うのは生者の役目だ。金の目に束の間砂礫の色を幻視して。瞬き一つ、振り払ったミゼットは、かの男へ焦点を合わせた。
(「帰りたかったよな」)
 眉が寄る。胸が痛む。けれど彼女は謝る言葉を持たない。過去への後悔も罪悪も胸中に。だがそれでも接ぎ紡いだ生を、目にして来た死を、過ちには出来ない。昏闇へ堕ちかかる心を懸命に掬い上げる。
 だって彼女はもう独りでは無いのだ。二人きりですら。七名と一体が、繋ぎ留めに来てくれたのだから。
 彼女の手が光盾を成す。画面を瞬かせ敵を惹きつけ傷ついて行くスノーノイズへ護りを成した。盾役へと踏み込む敵を引き寄せるのはリュコスが操る不可視の力。捕らえて抉る様は決して逃がさぬとばかり。
 その攻めはただ苛烈。目指すものの為だけに迷う事なく駆ける様は道を拓くよう。そしてそれでも前へと愚直に進まんとする敵を、乙女が操る鎖が阻む。『死者』の思い通りにさせるわけにはいかない──今を生くる若者達が正しく想いを遂げられるよう、彼女は努めて冷徹に。
「──骨を晒して空を眺めるモノ共よ」
 リコリスの声が熱を孕む。喚け笑え叫べ想いを声を。応えて出でた鉄屑達が、腕を刃を鈍器を彼女の体へ接いだ。
「私はこちらが専門なんです」
 機械を生やして彼女が微笑む。
(「死神に生きた部品など贅沢ですよ」)
 呪詛の声は口中に小さく。そうしたのは、今この時に在るものを思って。失くした言葉の代わりのように示される想い、のたうちそれでも足掻く毅さ、そうしたものまでもは否定し難いから。
 ただ、ひそめずとも声などかき消し得るほどに、鉄屑は軋り唸った。斬り突き撃ち穿ち噛み叫び呻いた。討つべき敵へと怨嗟のように。不相応なモノを奪い喰らうように。男に接がれた腕の一つがとうとう耐えかね千切れ飛んで、止まぬ痛みが彼の唇を歪ませた。それが紡ぐ声があったとて、保たず形を崩した金属の音が塗り潰してしまったけれど。
「まだまだ、ですっ」
 黒いスカートを翻し踏み込んだユリスの蹴りが間を置かず敵へ。脚を砕くような衝撃に揺らいだ敵の身へ、シェーロが操る力が銀星と流れ注ぐ。過たず敵を捉え。
「よく頑張って、くれました……」
 されど未だ動き得る敵の拳の前に、身を尽くしたテレビウムが倒れ伏す。
「──あとは、私達に──」
(「かつてミレイに頂いた言葉に、報いてみせます」)
 静謐な雪めいた少女はされど凛々しく弓を引く。六花にとって彼女はかけがえのない友ゆえに。幻惑の棘とて、共に立つ者達の力を借りられればかの身を冒す毒となり得る。幾度目か、無心に矢を撃ち込んだ。
 ただ。この場のケルベロス達の力を以てしても、かの頑強な肉体へ更なる損傷を与えるには未だ──肌を破り腹を穿てど、かの余分を削ぎ落とすには。
 その腕の一つが、求めるかのよう伸びる。樹脂で補強された、見目ばかりは子供の腕が。届けば破壊を為すのか、それとも。
「──その手で触るなッ!!」
 けれどそんな事はどうでも良い。オールドローズを目指したそれへ、ミゼットは考えるより先に抜いた銃を撃った。
(「その腕は『私の』じゃない」)
 デウスエクスを殺す役には立たないような玩具に過ぎないが、攻撃というには緩やかに過ぎる動きで伸べられた腕を牽制するくらいは出来た。
(「そいつの手を取るなら──」)
 ミゼットの息が乱れ、抑え込むよう唇が結ばれる。どちらだって同じだと、自分のした事とて誉められたものでは無いのだと、理性は醒めていたけれど。
(「『お前が』蔑ろにするな」)
「その頭は飾りか中身はとうに腐り落ちたかこの死に損ないが……!」
 彼に、彼女に、報いてやれるのは自分では無いからと、ミゼットは黒糸を紡いだ。


「ミレイ」
 満願の手が、銃を持ったままの小さな手を抑えるように握った。
「俺らに任せとけ。お前は背中、預かってくれんだろ」
 その手に握るならば糸を、光を。操るならば医術を、護りを。黒い、彼女のものに比べれば随分と大きな手が、赤華の銃を取り上げる──全部全部、彼女達が望む結末の為に。
「…………は、い。──貴方が、そう……言ってくれる、なら」
 金の瞳が円く、月めいて彼の背を見上げた。
(「『腐り落ちた』? 当たり前だ」)
 そうして。こんなものは感傷と、奇跡など起きやしないと、胸にわだかまるものを吐くよう彼女は息を零した。褪せてなお鮮明に過ぎるそれは、それでも、ふるい記憶だった。
(「なのにお前は、どうしてそんなに」)
 次いで彼女が目を遣ったのは、見慣れた女の姿。陽光に透けた長い金髪を揺らめかせる背。主命には忠実に従いながらも、その姿はふわふわとどこか軽やかに──例えるならば夢を、遠くを見ているかのように、ミゼットには見えた。
 それから。敵に痛みの痕を、呪縛の印を、刻み尽くしたケルベロス達は、決着を急ぐ如く鋭い攻撃を浴びせて行く。護るべき者へ、指の一本も触れさせてなるものかとばかり。
 彼らの盾となるのは熱持つ黒と凪いだ白。受け止め、あるいはいなすその陰から、飽くことなく銀杭が敵の護りを崩し、蔓草がかの脚を絡め取る。敵が己が為に紡ぐ呪いを打ち砕く呪いが爆ぜて、不可視の力を宿した小さな白手が器となり技を放つ。雷を纏った槍がかの肉を焦がし、きらめく二振りの刀が更に傷を開く。
 重ねに重ねたそれは、戦う為に生きて死んだ筈のかの肉体をも惑わす力すら織り上げる。幻惑が花開き、迷うよう揺らいだ『彼の』手が、己が心を抉るが如く翻る。
「オールドローズ!」
 ミゼットの声が急き立てるよう響く。応えた紅鎌が閃いて、朽ちた腕に傷を。動きが止まった刹那にそれを、乙女が操る刃が斬り飛ばした。
 敵の体は既に脆くなりつつある。見て取ったユリスが握る拳を解いて前へ。万一が無いようにと、彼はその身を盾と成す。シェーロは『彼女』がし損じる事の無きようにと、少年を追うよう銀光を撒いた。
 先生が、先輩が、望む事は、改めて問わずとも解ったから。言葉ならぬ声を受け取ったミゼットが、一度目を伏せる。次いで瞼を上げて露わになったその色の強さを見、乙女は力を添える為、かの霊へと治癒を。半ばで頽れてしまう事が、決して無いように。
 とはいえ警戒を緩めるわけにはいかない。いつでも動けるようにと万全の態勢を崩さぬリコリスが射線を塞いでくれるから、六花は親友を顧みる事が叶った。
「ミレイ。どうか……ミレイの望む、決着を」
 盾で在った満願が、彼女の為に道を譲る。
「今度こそ正しく看取ってやれ」
 それがお前の、キミの、望みなら。
「切除の時だよ。癒すための刃なら、どうか躊躇わないで」
 リュコスが励ますように微笑む。
 どんな結末でも見届ける。何があっても護り抜く。そう、ケルベロス達の胸には覚悟があった。彼女達に寄り添う為に、彼らはここに来たのだから。
 ミゼットは、皆へと一つ、小さく頭を下げて。
「──オールドローズ」
 最期はお前が、と命じた。声に惹かれる如く踏み出した敵の背後に、ビハインドが瞬時に移動する。振るわれた鎌は、ミゼットへと害意を伸べんとする彼を抱き締めるかのようにその胸を貫いた。その背が負った不格好な翼ごと。
 そうして、不釣り合いな最後の部品が砕けた。残ったのは、二つの脚と一つの腕。彼越しにミゼットは、オールドローズの唇が動くのを知る。
(「『だいすきでした』『どうか』『しあわせの』──」)
 戦場となり荒れた広場に、夏の緑の匂いを孕んだ風が吹き渡る。ざらり、彼が砂と崩れるのを見たミゼットは、それを散らす強風に束の間目を細めた。


「ミレイ先生、これ見てくださいー」
 遺体が消えた場所に遺った金属片を見下ろしたまま、ユリスがミゼットを振り返る。旧き死者へ贈れるのは最早祈りだけ、けれど少年には見知らぬ彼の為の正しい言葉など知らないから、せめて優しい主治医の為になればと。
「……ユリス君、何が──」
 ぎこちなく目を瞬いたミゼットが、促しに従い目を遣った。と、鎖を通したそれを目にして彼女は目を瞠る。小さな金属板には刻まれた文字は異国の言葉。特に目を惹くのは──。
(「そうか……お前は」)
 拾ったそれをミゼットは、感慨深げに握り締めた。それを胸に抱くように、彼女は俯く。
(「──よくやった、オールドローズ」)
 いびつな姿であった事は変わらないけれど。最期にヒトの範疇の形で死んで行った彼を、彼越しに微笑んだ彼女を、ミゼットは想う。

 手すきの面々で、周辺の検分と修復にあたった。炭化した草木に祈り、荒れた土を均す。千切れ飛んだままの『部品』のごく小さな破片に気付いたリコリスは、それを大切そうに拾い上げると手持ちの玩具で火を起こし灼き捨てた。
(「どうぞ安らかに。もう、あなた方を苛ませはしません」)
 全て、あるべき形へと。朝の片隅でまた一つ、理が正された。

 六花はミゼットへ癒しの光を浴びせ続けていた。心配と安堵のあまり、過剰なまでに光は何重にも彼女を抱く。
「ちょっ……多い多い眩しい、ので」
「もう少しだけ、ご容赦を……心配、致しました……」
「…………ええ、それは……」
 何も言えなくなったミゼットの手を、リュコスがきゅっと握った。
「間に合って良かったよ。早く帰ってごはん食べないとね」
「ああ、お疲れ。味噌汁は今日ぁ俺が作る。つみれ入りにするか」
 武装を解いた満願が柔らかく笑った。

 この場ですべき事を全て終え、誰からともなく歩き出す。
「先生、朝飯どうする?」
「適当に買って帰れば良いだろ。もう開いている店があればだが」
「えー? んー、こっから近い店だと──」
 首を捻るシェーロの歩調が落ちるのに合わせつつ、乙女は煙草を取り出した。くわえる前にふと、先を歩く皆を見て、小さく口の端を上げる。為すべき事を遂げた背は、たとえ今は疲れに丸まっていたとて、遠からずしゃんと伸びる筈と信じられた。
(「ご帰宅なさるなら、遠慮した方が……? ──あら、でもこちらの方角ですと、ミレイにとってはお出掛け……」)
「……六花?」
 気遣わしげに考え込む友人を、その隣からミゼットが不思議そうに見上げた。

作者:ヒサ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年7月10日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 3/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 5
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