●お馴染みの野菜
煮ても焼いても揚げても生でも、大概美味しい丸いやつ。
玉葱、玉ねぎ、ああタマネギ。
そんな玉ねぎ達が、大阪市内にある住居の片隅で育てられていた。
いわゆる家庭菜園というやつだろう。緑の葉を空に向かって一杯に伸ばす玉ねぎは、そろそろ収穫されて食卓に並んで一家の胃袋に収まるはずだった。
ところが、だ。一部の玉ねぎは収穫される前に自力で土中を脱してしまった。
原因は何処からかふわりと舞い落ちた胞子だか花粉だか、とにかく謎の物質。
それに取り付かれた玉ねぎは成人男性ほどの大きさにまで膨れ上がると、歪な手足を用いて敷地を抜け出し、通りがかった人々を体当たりで砕いてしまうのだった。
●ヘリポートにて
「玉ねぎ攻性植物なんて、斬ったら涙が止まらなくなりそうだねー」
思案顔で言った姫百合・ロビネッタ(自給自足型トラブルメーカー・e01974)に、ミィル・ケントニス(採録羊のヘリオライダー・en0134)は「鋭いわね」と返した。
「予知された事件の形式は、まだ収まる様子のない攻性植物による大阪市内再侵攻に変わりないのだけれど。今回は斬撃に類する技を使うと、涙を流すだけでは済まなくなりそうよ」
どういうことか。ケルベロス達の疑問に答えるべく、ミィルは手帳をめくった。
倒すべき敵は、玉ねぎの攻性植物が五体。
「一般家庭のお庭で栽培されていたものよ。これが胞子に取り付かれることで、人ほどの全長と歪な手足、不気味に笑った顔のような模様を持つ攻性植物に変化するわ」
「……? それって、薬草とか使ったりする?」
「しないわ。仲間も呼ばないから大丈夫よ」
何のことやら。不思議な質問をするロビネッタに答えてから、ミィルは説明を続ける。
既に件の人家やら周辺住民へは避難を促してあるため、ケルベロス達は戦闘に集中できる。敵を上回る連携力で、一気呵成に畳み掛けてしまえばいい――だけかと思いきや。
「この玉ねぎ攻性植物は、弱点である斬撃系統の攻撃を受けた場合に揮発性の物質を放つみたいなの。これはグラビティと同等の効果を持ち、皆の戦闘行動に著しい悪影響を及ぼすわ。具体的には【パラライズ】や【プレッシャー】や【捕縛】を受けるのと同じよ」
涙は止まらないわ鼻は痛いわで、戦いどころではなくなるのだと思ってもらえばいいだろう。しかも一定間隔で放出され続ける上、斬撃を喰らえば喰らうほど量も増える。
「玉ねぎだからみじん切りにしてやるー! なんて、剣だの刀だの振り続けたら大変な苦戦を強いられるかもしれないわ。破壊や魔法の力には反応しないから、そちらで攻めていきましょう。潰すとか燃やすとか――ああ、焼いたらいい匂いがするかもしれないわね」
特異な性質さえ防げば、他に気をつけるべきは全力の体当たりくらいだろう。また五体で一塊となって行動するようなので、範囲を広く取る攻撃などが有効活用できそうだ。
「それじゃあ、くれぐれも斬撃は使わないようにね!」
念押しして、ミィルは説明を終えた。
参加者 | |
---|---|
陶・流石(撃鉄歯・e00001) |
修月・雫(秋空から落ちる蒼き涙・e01754) |
姫百合・ロビネッタ(自給自足型トラブルメーカー・e01974) |
神宮時・あお(囚われの心・e04014) |
茶斑・三毛乃(化猫任侠・e04258) |
サイファ・クロード(零・e06460) |
ルイ・カナル(蒼黒の護り手・e14890) |
ロスティ・セヴァー(身体を探して三千里・e61677) |
●
ごくありふれた住宅街の一角に降り立って、陶・流石(撃鉄歯・e00001)は周囲を見回した。
人の気配はまるで感じられない。ひっそりと静まり返った家々の主は皆、先に伝えられた避難勧告に従って何処かへと逃れたのだろう。
そして、人々にそれを強いた原因も、すぐそこにいる。少し低めの塀の向こうだ。伸びきった緑の葉が、路地を目指して揺れている。
「おちおち家庭菜園もやれやせんね」
気の休まらない日々を過ごしているであろう大阪の人々を心中で見舞って、茶斑・三毛乃(化猫任侠・e04258)が二丁の銃を両手に滑らせた。
他の者達も準備万端。敵が出てくるのを手ぐすね引いて待ち構える。
(「……お野菜の、攻性植物と、対峙するのは、初めて、です……」)
玉ねぎが攻性植物化してしまうなら、ニンジンやジャガイモにもその可能性があるのだろうか。神宮時・あお(囚われの心・e04014)は可愛らしくも実現はしてほしくない想像に浸る。
「……タマネギの攻性植物、か」
静寂の中、杖を握ったままで呟いたのはサイファ・クロード(零・e06460)。
「おいしいよな、タマネギ」
「……おいしいですよね、タマネギ」
ロスティ・セヴァー(身体を探して三千里・e61677)も独り言じみた答えを返して、さらに一言。
「あ、ちなみに僕は焼きタマネギ派です、ハイ」
「焼く派か。やっぱタマネギは火を通した方が甘くなっていいよな」
早くも――というか、常日頃より空腹感に苛まれるサイファは、嬉々として同調しつつ球状の野菜を思い浮かべた。
煮てよし焼いてよし揚げてよし。生は……まぁ、生でも美味しいものは美味しいけれど。
「俺はフライドオニオンが最高だと思うな」
「ああ、いいですね」
そのままつまんでもよし。何かに加えてもよし。万能野菜らしい万能料理を想像して、二人はゴクリと喉を鳴らした。
「……でも、食べられないんでしたね。アレは」
残念がるロスティの目には、いよいよ庭先から抜け出した敵の姿が映る。
葉の先から短くて太い不格好な足まで測ると、大体サイファと同じくらいの長さになるだろうか。主な可食部となるはずの鱗茎は丸々としたまま膨れ上がって、その表面に浮いた模様はニタリと怪しげに笑う顔のようだ。
「斬ったらダメだからね! 絶対だからね!」
姫百合・ロビネッタ(自給自足型トラブルメーカー・e01974)の念押しに全員が頷く。
「十分に注意して……まずは守りを固めていきましょう」
催眠や氷などを付与する技も使わないようにと、修月・雫(秋空から落ちる蒼き涙・e01754)が重ねて言いながら、片腕に黄金の果実を宿した。
その輝きが、まずは前衛を務める仲間達へと注がれていく。
●
同時に、玉ねぎ攻性植物の群れもケルベロス達の存在を認めて戦闘態勢に入った。
がっちりスクラムを――組むには手が短すぎたが、ともかく五体で一つであるように密集陣形をとって、頼りない足で駆けてくる。
「ヤンチャな玉ねぎは刈り取ってやるぜ」
「……刈ってはいけませんよ」
サイファの言をルイ・カナル(蒼黒の護り手・e14890)が正す。
「ああ、そうだったな。だったら……しんなりするまで焼いてやるぜ!」
改めて言い放ち、杖を一振り。サイファの元から飛び立った燃え盛る火の玉は、迫る敵群の中心に落ちて爆ぜた。
(「……あ……」)
たちまち漂ってきた香ばしい匂いが、あおの鼻をくすぐる。
(「……確かに、たまねぎの、におい、します、ね……」)
「……今夜の夕餉は、玉ねぎの炒め物にでもしやしょうか」
言葉を発せないあおに代わって、三毛乃が呟いた。
どん、と大皿に炒めた玉ねぎ“だけ”をこんもりと盛ってみたならば、息子は何を言うだろうか――などと想像すれば、敵の前でも口元が少し緩む。いついかなる時でも、やはり母にとって子は子なのだろう。
とはいえ、まずは目の前の敵を倒さねば夕餉の支度もままならない。
「化猫任侠黒斑一家家長、茶斑三毛乃。文字通り玉ァ獲らせて頂きやす――」
穏やかさを消し去り、表情を恐ろしく冷たいものに変えた三毛乃は、左目に意識を集中させた。
炎上しつつもカチコミかけようとする五つの影が歪み、ずれる。僅か数秒先を示すその光景目掛けて二丁の銃を弾けば、撃ち出された十二発の弾丸は全て玉ねぎを捉え、破片をあちこちへと飛ばす。
そのまま刺激臭までも飛んでくるのではないかと、流石が咄嗟にマスクを付けた。だが弾丸が持つ破壊の力は、玉ねぎを砕いても惨劇の起点にはならないようだ。
「聞いた通りでさァ」
「でしたら、やはり斬撃を使わずに畳み掛けるだけですね」
高速装填用の器具を巧みに尻尾で操る三毛乃へと返して、ルイが鷹に似た翼から聖なる光を放つ。敵の『罪』を責めるというオラトリオの翼光を浴びた玉ねぎ軍団は、より苛烈になった炎で身を捩らせて鳴き声にも似た音を立てる。
「まだまだ、飴色になるまで痛めてあげるんだからっ」
続けざま、ロビネッタも両手に銃を携えて玉ねぎ軍団に突撃。翻した白い翼で群れを飛び越える最中、銃弾の雨あられを降らせた。
「混沌の地獄の力で……あなたたちの攻撃の力を縛って封じます!」
つれてロスティが言い放ち、己の身体を補う混沌の水と地獄の炎、その両者を用いて玉ねぎの突進から勢いを僅かに削ぐ。
そこへ襲いかかるのが、あおの掌より撃ち出される竜の幻影と、流石が目にも留まらぬ速さで弾き出した銃弾。クラッシャーとして攻めに全力を傾ける二人の攻撃は先頭に立つ玉ねぎへと命中して、ふっくら育った鱗茎を幾つかの欠片に分けた。
(「……あ……少し、焦げっぽく、なってしまいました……」)
炎に巻かれる玉ねぎに、ダメ押しで竜を象る炎を浴びせたせいだろうか。あおは態度にこそ示さなかったものの、香りの変化を感じ取って微かに肩を揺らす。
●
早くも仲間を一玉失った玉ねぎ軍団だが、しかし進軍は止まらない。
あちこちから香ばしい匂いを漂わせつつも、整然と隊列を維持して体当たりを仕掛けてくる。
それに対抗したのは、三毛乃とサイファ、ルイのディフェンダー勢。
「……勿体ないことを」
懐に衝撃を受けたというのに顔色も変えず、淡々と言ったルイがオウガメタルを纏った拳で敵を殴りつける。
三毛乃も己と密着した個体に片手分の鉛玉を叩き込んでから、もう一方で残る全ての敵に射撃を浴びせた。二体に挟まれる形になっていたサイファは、鼻孔を刺激してくる香りに思わず生唾を飲みながらも何とか理性を保ち、双方を押し退けてからルイの拳で凹んだ玉ねぎに戦術超鋼拳を重ねて打ち入れる。
そこにあおが放り投げたバールが直撃すると、玉ねぎは昔話の桃の如くぱっかーんと二つに割れた。たっぷり炙られて乾ききった外皮とは対照的に瑞々しい内面を見せつつ、両断された玉ねぎは溶けるように路面へと吸い込まれていった。
これであと三つ。しかし順調に進む玉ねぎ掃討に油断することなく、雫は腕に宿らせたままの果実から後衛に位置する仲間へと光を放つ。現状ではその輝きが大きな効果を発揮することもなさそうだが、念には念をということなのだろう。
「うーん、飴色にするのは難しそうだね」
光を浴びながら、ロビネッタが唸る。フライパンの上なら根気よく痛めて、もとい炒め続けてもよいものだが、相手がデウスエクスではむやみに戦いを長引かせるわけにもいかない。
それでも、炎は広げ続けておくべきだろう。先にルイが放ったものと同じ罪を責める光を白い翼から放てば、狙い通り生き残りの玉ねぎを焼く炎は勢いを増した。
何となく慌てふためいたように見える三つの玉ねぎは、散り散りに駆け出す。そのうちの一つが向かって来るのを、流石は手にした銃を向けるでもなく、じっと見つめる。
植物といえど、その雰囲気に察するものがあったのかもしれない。だが急ブレーキをかけた時にはもう遅く、睨まれた玉ねぎは流石の腕に捕らえられた。
「おう、目ぇ逸らしてんじゃねぇよ」
燻る不気味な顔面模様を相手にも臆せず、流石は真正面から敵を睨めつける。
そのあまりに冷たい視線は炎すら鎮めそうだ――と仲間達が思った瞬間、玉ねぎは萎びてぱらぱらと崩れた。
あと二つ。なおも万が一の備えに動く雫を除いた七人は、攻撃の手を緩めない。
緑の葉っぱを振ってくる敵を受け止めた三毛乃が、炎を纏わせた銃のグリップで玉ねぎを殴る。それをあおが轟竜砲で吹き飛ばすと、ロスティが打ち返すように戦術超鋼拳を繰り出した。
鋼の拳に削られた皮がするすると剥けていく。そこに四方を跳ねたロビネッタの銃弾が直撃すると、穿たれた穴は徐々に広がって、玉ねぎを崩壊に導いた。
●
残るは一つ。それも虫の息で、仕留めるのに時間はかかるまい。
……となれば、ケルベロス達の心に沸々と好奇が芽生えるのも仕方ないこと。
押すなと言われたら押したくなるのが、斬るなと言われたら斬りたくなるのが、人の性というやつである。
だからロスティが、斬撃の力を持つグラインドファイアで最後の玉ねぎに仕掛けたのを、誰も咎められはしない。それは当初から仲間達に容認された行動でもあった。
もっとも時を遡れるなら、全員が「止めておけ!!」と力強く静止しただろうが。
「――ギャアアア!!!」
真っ先に悲鳴を上げたのは、他ならぬロスティだ。
「目がぁーっ! 目がぁーーーっ!!」
炎を纏った足で玉ねぎを蹴りつけた瞬間、噴き出した正体不明の物質がロスティの感覚器全てを刺激した。両眼からは涙と言い難い汁が止めどなく溢れ、鼻は神経が断裂したかと錯覚するほど匂いを感じ取れなくなり、竜派ドラゴニアンであることを示す尾が千切れてしまうような痛みと不快感が襲ってくる。
「おああああー! ああああああああ!!」
「なんで斬撃使っちゃったのー!?」
あれだけ言ったのに! と憤慨するロビネッタも、慌てて取り出したゴーグルをぽとりと落として、小さく唸りだす。一気に悪化した体調を示すかのように、髪に咲く姫百合もしんなりと元気を失くしてしまった。これは黄金の果実から一度受けた加護くらいでは、どうにもならなさそうだ。
(「……でも、ここで敵の力を調べておくのもありかな……?」)
蹲りながらも、ロビネッタは健気な好奇心を覗かせる。
確かに、今後似たような特殊性を持つ敵が出てこないとも限らない。例えば、いかにも茄子そのもののだとか。或いは地獄の底から引きずり出したような紫色の玉ねぎ上位種とか。
そんなとき、ロビネッタは今日の教訓を活かしてやるのだ。ずびしと敵を指さして、お前達の重要なファクターは全部全てまるっとお見通しだっ、と。
しかし未来の活躍を想像しても、身体の痛みは収まらない。縮こまったまま涙をこぼすロビネッタは、もはやただのか弱い少女でしかなかった。
「……これ、予想以上にまずくないですか?」
呻き喚きこそしないものの、両目一杯に涙を溜めて雫が言う。
それにこくりと頷いたあおも苦しんでいるようには見えなかったが、やはり綺麗な金の瞳から小さな水滴をぽろぽろと落として、足元に染みを作っていた。
「どでかい扇風機でも持って来てたらマシになったかねぇ」
立ち尽くしている流石が、投げやりに吐き捨てた。
何しろ、口は動くが身体が動かない。無理をすれば全身が砂のように崩れてしまいそうな気さえする。
これはどんなに高性能なマスクだって防げない、逃れ得ぬ災厄だったろう。それほどまでに、玉ねぎ攻性植物から噴出した物質は恐ろしい速度でケルベロス達を蝕んでいた。
「愉快な状況たァ言えやせんね」
あくまで落ち着き払った態度で、三毛乃が呟く。
だが、その手に握られた銃は沈黙を保ったままだ。銃口を向けて引き金を引く、という僅かな動作すらままならない己の身体に、三毛乃は嘲笑めいたものを浮かべるしかなかった。
「普通の玉ねぎでしたら、洗い流しでもすればマシになるのでしょうが……」
まるで動揺せずに淡々と語るルイもまた、指先一つ動かせない。
「ち、ちくしょう……!」
後一匹、倒せば全てが終わるというのに。
どうにか身体を動かせないかと藻掻くサイファだが、裂帛の気合で全てを吹き飛ばそうにも力が入らなかった。
玉ねぎからすれば反攻の好機。……が、しかし此方も最後の生き残りにして、既に瀕死の身。
ふらふらと揺れながら触手じみた根を伸ばして、まずは生き延びるための力を誰かから吸収しようとした矢先、どうにか流石が撃ち出した銃弾に貫かれて、爆ぜるように死を迎えた。
「皆さん、痺れなどは残っていませんか?」
どうにか身体を動かして、オーロラのような光で仲間達を癒やしたルイが問う。
辟易、安堵、或いは変わらず平静、もしくは端から何事もなかったような顔。ケルベロス達は様々な表情で答えたが、皆胸中で思うことは同じ。つまり――。
「誰ですか、切ってみたいなんて言った人は!」
ロスティが代表して叫ぶ。
じとりと、嗜めるような視線が返った。
「……僕ですね、ハイ!」
言い出しっぺも実行犯もロスティ自身。すっとぼける意味もない状況下で潔く罪を認めたロスティを、誰も咎めはしない。
「そんなことよりお腹すいたー!」
菜園の主へと事件の終息を連絡していたサイファが、鬱憤を晴らすかのように大声を張り上げる。
「ファストフード屋のフライドオニオン食べたーい!」
「いいですね! 買いに行きましょう!」
戦場に降りる最中、眺めた街角にはそれっぽい看板が見えた。自供ついでに自らを特赦したロスティは、サイファに同調して意気揚々と彼方に足を向ける。
それに伴って、現場周辺の修復を終えたケルベロス達も続々と帰路についた。
作者:天枷由良 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2018年6月20日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 5
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