ツーナイグング

作者:紫村雪乃


 はしり梅雨というのだろうか。
 しとしとと雨の降る午後であった。
 その雨に濡れ、一人の男が歩いている。肩をそびやかせ、威風堂々と。
 彼の名は天変・地異(天職見つけたりィッ・e30226)。竜種であった。
「おい」
 声がした。地異の足がとまる。背をむけたまま、ちらりと目のみむけて、
「なんだ?」
 と問うだ。そして気づいた。声の主が知った者であると。
「ツーナイグング!」
「そうだ。いかにも俺の名はツーナイグングという」
 声の主――ツーナイグングはこたえた。
 冷たい光を金色の瞳にやどす美貌の男。人間ではなかった。地異と同じく竜の翼と尾をそなえている。ドラグナーであった。
「オレに何か用か?」
「死んでもらう」
「何っ」
 地異の顔つきが変った。しかしすぐにニヤリと笑うと、
「オレを殺すというのかよ。面白いじゃねえか」
「ああ、殺す」
 冷たくツーナイグングはこたえた。
「理不尽なこの世界の闇が憎い。闇を払うには世界を終末に導かなくてはならぬ。そのためにはお前の死が必要だ」
「オレの死が必要だぁ。やれるもんなら、やってみろ」
 この場合、むしろ嬉々として地異はツーナイグングに襲いかかった。常人には視認すらできぬ速度で肉薄。拳をツーナイグングの顔面めがけてぶち込む。
 バシッ。
 重い音がひびいた。岩すら砕く地異の拳が受け止められている。無造作にあげられたツーナイグングの掌によって。
「ぐっ」
 地異の口から呻きがもれた。彼の腹を深々と貫いているものがある。氷の刃であった。
 刃を引き抜くと、地異は跳び退った。鮮血をしぶかせつつ。
「逃がしはせん」
 ツーナイグングの顔に冷笑がうかんだ。


「天変・地異さんが、宿敵であるデウスエクスの襲撃を受けることが予知されたわ」
 妖艶な女がいった。和泉・香蓮(サキュバスの鹵獲術士・en0013)である。
「急いで連絡を取ろうとしたのだけれど、連絡をつけることは出来なかった。一刻の猶予もないわ。彼が無事なうちに救援に向かってちょうだい」
 敵の名はツーナイグング。ドラグナーだ。武器は氷であった。剣として斬る、貫く。または弾丸として撃ちだすなど様々に攻撃してくる。強敵であった。
「戦場は街路。広いから戦闘に支障はないわ。けれど人払いの必要はあるかもしれないわね」
 香蓮はケルベロスたちを見回した。さすがにその艶然たる顔に余裕の笑みはない。
「天変・地異さんを救い、宿敵を撃破してちょうだい」


参加者
白雪・まゆ(月のように太陽のように・e01987)
ハインツ・エクハルト(光を背負う者・e12606)
霧崎・天音(星の導きを・e18738)
フレック・ヴィクター(武器を鳴らす者・e24378)
鞘柄・奏過(曜変天目の光翼・e29532)
ユーディット・アルニム(装甲砲士・e29597)
天変・地異(は脇腹鮮血中・e30226)
エリン・ウェントゥス(クローザーズフェイト・e38033)

■リプレイ


「少しだけ悲しい」
 輸送ヘリのキャビン内。瞳も髪の月光のごとき銀色に煌く少女がつぶやいた。
 十七歳。透けるような白い肌の持ち主で、なかなかの美形である。が、どこか物騒な雰囲気があった。
「彼はどのような絶望を抱いてそんな結論に至ったのかがね。信仰とはあらゆるものに絶望し縋らずにはいられない程追いつめられた証拠でもあるのだから」
 少女――フレック・ヴィクター(武器を鳴らす者・e24378)はいった。
 するとピンクの髪をツインテールにした、可愛らしい顔立ちの少女が首を傾げた。魂の躍動というものが、見ているだけで伝わってきそうな明るい少女だ。名を白雪・まゆ(月のように太陽のように・e01987)という。
「けれど、どうしてケルベロスではなく、地異さんなのでしょうか」
 まゆは疑念を口にした。
「地異さんを助けるのはもちろんですが、 わたしはツーナイグングさんの真意にも興味がありますです」
「そんなことは地異を助けてからだ」
 苛立たしげにハインツ・エクハルト(光を背負う者・e12606)は左掌に右拳を叩きつけた。
「奴がなんでそんな独り善がりな考えになったのか、過去に何があったかのかはどうでもいい。オレのダチを傷つけた以上、奴は間違いなく敵だ。全力で倒させてもらうぜ!」
 ハインツの目がぎらりと光った。背の翼がびくりと震える。彼は地異と同じ竜種であった。
「……地異さん」
 瞑目し、その鮮やかな紅髪の少女はつぶやいた。磁器のように白くなめらかな頬の、人形のように美しい美少女である。
 その少女――霧崎・天音(星の導きを・e18738)は膝の上で両手を握り合わせているのだが、その手が小刻みに震えている。不安で慄いているのだった。
「……地異さんが危ない。急がないと」
 焦慮の響きを声に滲ませ、天音は手に力を込めた。地異のことが心配でならない。何故なら、彼女は地異に恋しているから。
 が、その事実に天音が気づいているかどうかといえば、怪しい。恋という感情について、レプリカントである彼女はまだ理解していないところがあるからだ。
「そろそろです」
 ヘリのパイロットの声が響いた。


「逃がしはせん」
 冷たい光を金色の瞳にやどす美貌の男がいった。ツーナイグングである。
「ヤベェ」
 天変・地異(は脇腹鮮血中・e30226)は血笑をうかべた。さすがに傲然とした彼も、この時ばかりは目に焦りの光をやどしている。腹を手でおさえているのだが、傷から溢れている鮮血が衣服をしとどに濡らしていた。
「こいつ強い!? ちょっとピンチじゃねぇ?」
 地異はいった。拳をあわせた彼にはわかる。ツーナイグングの強さが。
「かといって逃がしちゃあくれねえだろうな」
 地異は苦く笑った。
 その笑みが消えぬうちのことである。地異は跳び退った。何の予備動作もみせずに。十数メートルの距離を。
「何っ!」
 地異の口から愕然たる声が発せられた。ぐん、とツーナイグングが彼の前に肉薄してきたからだ。速さにおいて、跳躍力において、ツーナイグングは地異を上回っていたのであった。
「逃がさんといったはずだ」
 ツーナイグングが蹴りを放った。咄嗟に地異は腕を組んでガードした。
「くっ」
 ものすごい衝撃がはじけた。吹き飛ばされた地異の身体がビルに激突。まるで砲撃されたかのようにビルが崩落した。
「随分手荒にやってくれるじゃねえか」
 もうたる粉塵の中、ゆらりと地異は立ち上がった。だらりと腕を下げて。肉も骨も粉砕されている。
 ツーナイグングはニヤリとした。
「そろそろとどめを刺してくれる。闇深き世界を終末に導くために」
「この世界ってそこまで汚れてたっけ?」
 声がした。ゆっくりとツーナイグングが振り返る。
 七人の男女が立っていた。声はその中の一人が発したものだ。
 銀色の髪を風になびかせた、楚々たる美貌の少女であった。名をエリン・ウェントゥス(クローザーズフェイト・e38033)といった。
「何者だ、貴様?」
「ねえ、本当に世界は汚れているのですか?」
 エリンは再び問うた。するとツーナイグングは憫笑を顔にうかべた。
「貴様には見えないのか。この世界を包む醜い闇が」
「貴方はとても哀れね」
 憐れむようにフレックがいった。
「哀れ、だと?」
「そうよ。地球の汚い所にしか目が行かなくて、その美しさを見失ってる。貴方はもっと地球の美しさを見据えるべきだった」
「愚かな」
 ツーナイグングは嘲笑った。
「所詮は何も見えぬ馬鹿者の戯言。なればこそ殺さなければならぬ」
「Zuneigung――愛着か」
 フレックの傍らに佇む女が冷たい声音でつぶやいた。人形を想起させる美貌の娘である。が、肉体は肉感的であった。ぴったりしたフィルムスーツをまとっているため、大きな乳房がよけい強調されて見える。乳首が浮き上がっているのが扇情的ですらあった。
「たとえ愛ゆえの行動だとしても、それが破壊衝動に繋がるというのは、理解しかねる。そんな感情は、一度リセットした方がいい。この世界、壊せるものなら壊してみろ」
 娘――ユーディット・アルニム(装甲砲士・e29597)は叫んだ。
「ああ。壊してやる。世界も、貴様も、そして奴も」
 ツーナイグングがじろりと地異を一瞥した。すると地異はニッと笑ってみせた。
「やってみろよ。俺が――俺たちがそうはさせねえ」
「間に合ったようですね…」
 八人めのケルベロスが声を発した。鞘柄・奏過(曜変天目の光翼・e29532)。患者のためには戦うことも辞さぬ戦闘医である。
 灰色の髪をたばね、眼鏡をかけている。理知的で端正な顔立ちの男だ。が、そのめの奥に一瞬閃く狂気の光はどういうわけだろう。
「地異さん…無事…でよかった…」
 天音の目から真珠のような涙が溢れ出た。そして天音は怒りのこもった視線をツーナイグングに転じた。
「敵…地異さんと…どんな関係なのかは…しらないけど…絶対許さない…!」
 天音が跳んだ。光の尾をひいて飛翔、蹴りを放つ。いや――。
 天音は地に落ちた。その腹から血がしぶいている。氷の弾丸で撃ち抜かれたのだった。


「許さないとは……笑わせてくれる」
 唇の端をゆがませると、ツーナイグングは動けぬ地異めがけて氷の刃を繰り出した。
「危ない!」
 まゆは地を蹴った。
 爆発的なダッシュ。地を吹き飛ばし、まゆは躍り込んだ。
 次の瞬間、氷の刃は貫いた。地異の――いや、まゆの胸を。一瞬で距離をつめると、まゆは二人の間に飛び込んだのであった。
「そこまで! なのですよーっ!」
「何っ」
 さすがのツーナイグングが愕然たる声をもらした。
 刹那、隙をつくようにチビ助――オルトロスが跳んだ。くわえた神器の剣で切りつける。
「馬鹿が」
 ツーナイグングの刃が空を薙いだ。チビ助を両断する。
「やりやがったな」
 憤怒の叫びを発し、しかしハインツは飛び出したい気持ちを抑えた。銀色のオウガ粒子を放散させ、味方の超感覚を覚醒させる。
「誰が馬鹿よ」
 フレックは拳を叩きつけた。無造作にツーナイグングが掌で受け止める。
「そうくると思ったよ」
 フレックの腕から網状の霊力が噴出、ツーナイグングをからめとった。
「今よ」
 フレックが横に跳んだ。刹那、エリンのかまえた水仙方戟――ドラゴニックハンマーが火を噴いた。竜の咆哮にも似た轟音とともに撃ちだされたのは竜砲弾である。
 着弾。逆巻く紅蓮の爆炎がツーナイグングを包み込んだ。
「今瞳に映るは鏡像…信じて身を委ねて欲しい…」
 奏過の手で赤光が輝いた。それはグラビティにより顕現化したメスである。
 奏過はメスを閃かせ、地異を切り裂いた。いや、違う。傷が癒着しつつあった。
 逆式『左右創傷の鬼』。奏過のふるうメスは事象を反転させること可能なのであった。
 同じ時、ユーディットはドローンを飛ばしていた。まゆの傷を再生させる。
「ドラグナーがケルベロスを襲う……水面下で何かの動きがあるのだろうか。本人にわけを直接聞き出せればいいのだが……」
 爆炎を見つめながら、ユーディットはつぶやいた。が、それが限りなく低い可能性であることも怜悧な彼女は気づいている。
 その時だ。青光が疾り、爆炎が切り裂かれた。


 霧散する爆炎。
 現れたのは青白く煌く氷剣をひっさげたツーナイグングのの姿であった。
「こんなもので俺を斃せると思ったか」
 ツーナイグングの姿が消失した。気づいた時、彼の姿は地異の眼前にあった。
「やはり殺すのは貴様だ」
 ツーナイグングが刃を振りかぶった。咄嗟に地異は身動きもならない。
 その時だ。数発の弾丸がツーナイグングの身体ではじけた。ユーディットのライドキャリバーがガトリング掃射したのだ。
「ちっ」
 忌々しげに舌打ちすると、ツーナイグングは指をライドキャリバーにむけた。すると指先の空間に魔法陣が展開、氷の弾丸を撃ちだした。
 その氷の弾丸であるが。口径は拳銃弾ほどだ。が、威力は機関砲の弾丸を遥かに超えていた。着弾したライドキャリバーが吹き飛ぶ。
「一撃だと」
 ユーディットの口から愕然たる呻きがもれた。が、驚いたのはツーナイグングも同じであった。彼の眼前、小さな影が躍り上がっている。まゆだ。
「必ず地異さんを助けるですよー」
 叫びつつまゆは、彼女の背丈よりも巨大な超鋼金属製の巨大ハンマーを叩きつけた。ドラゴニック・パワーを噴射し、加速したハンマーは破壊力をさらに倍加している。
 砲弾と化したハンマーの一撃が炸裂した。さすがに躱せぬツーナイグングが地を削りつつ後退する。
「やってくれる」
 血のまじった唾を吐き捨てると、ツーナイグングが跳んだ。まゆにむかって。
 まゆはまだハンマーを振り下ろした姿勢のままであった。その前にツーナイグングが迫る。凍てついた剣が疾った。
「させるか」
 風を切ってハインツが飛び込んだ。迫る氷の刃を手ではじく。いや――。
 間に合わない。ドラグナーの攻撃速度は彼の反射速度を上回っていた。氷の刃がハインツの腹を貫く。
「馬鹿が」
 ツーナイグングが嘲笑った。するとハインツが笑み返した。
「かもな。が、その程度でやられるほど、オレ達はヤワじゃないぜ?」
「ほざけ」
 ツーナイグングが横に刃を薙いだ。身体の半分を切り裂かれる。傷口から内蔵と鮮血が飛び散った。いや、ツーナイグングの胸からも。
 倒れるハインツの爪が血の糸をひいていた。
 竜爪撃。肉体を切り裂かれつつ、彼は超硬化した爪でツーナイグングの身体を貫いたのだった。
「馬鹿な」
 ひび割れた声でツーナイグングは呻いた。


「死なせはしません」
 奏過の腕が視認不可能な速度で動いた。行っているのは魔術的手術である。
 魔術切開により傷口を切り取り、同時にショックを与え、細胞を賦活化、再生。異なる作業を奏過は凄まじい速さで進めていった。天才にのみ成しうる技である。
「させるか」
 ハインツにとどめを刺すべくツーナイグングは躍りかかった。
「させないのはこっちです」
 エリンが叫んだ。その身はすでに空に舞っている。
 赤光と青光が疾った。紅蓮の炎をまとわせた蹴撃と凍てついた刃の一閃。
 二影が交差した。地に降り立った時、鮮血をしぶかせて倒れたのはエリンである。ツーナイグングはがくりと膝を折った。
「馬鹿な」
 再び呻いたツーナイグングの口からたらたらと鮮血が滴り落ちた。エリンの蹴りは彼に無視できぬダメージを与えていたのだった。
「ドラグナー一人相手に、これほどとは」
 ユーディットはわずかに息をひいた。
 確実にツーナイグングの命を削っている。が、それはこちらも同じであった。いや、威力が大きいだけこちらの損傷は激しい。かろうじて二撃めを防いでいるため戦線をたもつことができてはいるが――。
 武装の小型発射機からユーディットは発煙弾を射出した。渦巻く濃煙が仲間を包み込む。ドラグナーの超感覚をもってしても見通せぬはずであった。
「なるほどな。が――」
 ツーナイグングは翼を翻らせた。豪風が吹きすさび、煙を吹き飛ばす。
「闇は消えないわ」
 突風に銀髪をなびかせ、屹立したフレックは告げた。
「だって…光が無い所は何処だって闇は訪れるの。そして…その闇を否定するには世界を滅ぼすよりも簡単な方法があるわ」
「簡単な方法?」
 訝しげにツーナイグングは眉をひそめた。
「そう。それは貴方が滅ぶ事よ。だって…全てを滅ぼすという事は貴方の滅びも含まれてるから」
 フレックはすうと腰を落とした。左手を魔剣『空亡』の峰にそえ、柄を握る左手を後ろにひく。いわゆる突きのかまえだ。対するツーナイグングは凍てついた刃を横にたおしていた。
「ぬんっ」
 雷をまとわせた空亡をフレックは突き出した。ツーナイグングは横薙ぎである。
 フレックの刺突は迅雷の速さをもっていた。が、ツーナイグングの一閃はさらに速く疾った。大気を青く切り裂きながら氷の刃はフレックの首へ――。
 咄嗟にフレックは身を沈めた。空亡の刃ではじきながら踏み込む。繰り出されたり刃はツーナイグングの胸を貫いた。
 やった、とフレックが思った時だ。彼女の胸を激痛が襲った。氷弾がぶちまけた破壊力によってフレックの胸には文字通りの風穴が開いている。
「ぐふっ。やってくれたな」
 胸から血をしぶかせ、ツーナイグングは怒声を発した。そして再び氷剣をかまえた。彼めがけて馳せるふたつの影を見出したからだ。地異と天音であった。
「地異さんを傷つけた罪、その命で購ってもらう!」
 珍しく怒りの色を顔に滲ませ、天音は蹴りを放った。唸り飛ぶ脚はデウスエクスの犠牲者たちの憎しみの炎に彩られ、炎の刃と変じている。何人も逃れようのない必殺の蹴撃だ。
 その事実をツーナイグングは見抜いた。故に氷剣の刃で受けた。
 ビキッ。
 氷の刃が砕け散った。砕いたのは天音の恋心であったのかもしれない。舞う青い光は氷の砕片であった。
「オレを殺して召喚の生贄にするつもりか? 違う形で出会いたかったぜ、ツーナイグング」
 本当なら憎むべきであろう。が、この場合、地異の胸に去来していたのは妙な懐かしさであった。幼き頃から競い合ってきた好敵手に対するような。
 氷の砕片を砕きつつ、煌と輝く蹴りを地異は放った。
 流星が激突したような衝撃は決別の号砲か。地をえぐりつつ地異が降り立った時、ツーナイグングはゆっくりと身を横たえた。


 激烈なる戦いは終わった。謎はすべて秘められたまま。
 地異を気遣った後、天音は用意してきたスイーツを仲間に差し出した。せめてもの慰労である。彼らの助けがなかったなら、今この時、地異が生きていることはなかったであろう。
「哀れな男…」
 ひどく静かなツーナイグングの顔を見下ろし、ぽつりとフレックはつぶやいた。
「そうだな」
 うなずいたのは地異である。そしてニヤリと笑うと、告げた。万感の重いを込めて。
「強かったぜ、ツーナイグング。楽しかった」

作者:紫村雪乃 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年5月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 5/感動した 1/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 0
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