果肉入りジュースのつぶつぶ最後飲めなくてマジギレ

作者:柊暮葉



「どうぞ~新発売のつぶつぶみかんジュースです~」
 スーパーの試食品売り場で、おばさんが小さな缶ジュースを配っている。客の何人かは足を止めて缶ジュースを受け取り、中にはその場で飲んでいるものもいた。
 そこに来襲するのがビルシャナ。配下を引き連れ、奇声を上げながら突進してくると売り場の缶ジュースを奪い取り、一気に飲み干した。呆気に取られる周囲。
「果肉入り缶ジュースで、最後に粒が残るのは、許せない!」
 突如、ビルシャナが吼えた。
「分かる? このイライラ感。分かる? この無性に腹立つ感じ!!」
 正に、果肉のつぶつぶが残っている缶を振り上げて目を充血させ叫ぶビルシャナ。
「果肉の入っているジュースは確かに美味しい、だがこの後味はなんだ! 許せない! これは悪魔の飲み物である。だから、果肉入りジュースは全て滅ぼす! そのためにはこの、果肉入りジュースを販売している売り場を壊すのだー!!」
 そういう訳でビルシャナと信者達は売り場に破壊行為を行ったのであった。


「果肉入り缶ジュースで最後に粒が残るのは許せないという悟りを開いたビルシャナが発生しました。問題を解決してください」
 ソニア・サンダース(シャドウエルフのヘリオライダー・en0266)が集めたケルベロス達に説明を開始した。
 セレネテアル・アノン(綿毛のような柔らか拳士・e12642)は真面目な顔で話を聞いている。
「悟りを開いてビルシャナ化した人間とその配下と戦って、ビルシャナ化した人間を撃破する事が、今回の目的です。このビルシャナ化した人間が、周囲の人間に自分の考えを布教して、配下を増やそうとしている所に乗り込む事になります。ビルシャナ化している人間の言葉には強い説得力がある為、ほうっておくと一般人は配下になってしまいます。ここで、ビルシャナ化した人間の主張を覆すようなインパクトのある主張を行えば、周囲の人間が配下になる事を防ぐことができるかもしれません。ビルシャナの配下となった人間は、ビルシャナが撃破されるまでの間、ビルシャナのサーヴァントのような扱いとなり、戦闘に参加します。ビルシャナさえ倒せば元に戻るので、救出は可能ですが、配下が多くなれば、それだけ戦闘で不利になるでしょう」


「ビルシャナの能力は?」
 誰かの質問に対して、ソニアはすぐに資料を広げてくれた。
 ビルシャナ閃光……敵を退ける、破壊の光を放ちます。
 八寒氷輪……氷の輪を飛ばし、敵を凍りつけさせます。
 浄罪の鐘……鐘の音を鳴り響かせ、敵のトラウマを具現化させます。
 これらの力で戦うらしい。
「今回のビルシャナはソフトドリンクマニアです。コーヒーやお茶関係などは勿論、あらゆる市販のソフトドリンクを試してきた末に、一時期フルーツにはまったのですが果肉の飲みづらさに苛立ち、最後に残る粒に対する苛立ちが極まって悟りを開いてビルシャナ化しました」
 どういう理由だ、とケルベロス達はため息をついた。
「配下達10名は、元はソフトドリンクが好きなだけの普通の人間ですが、ビルシャナのためにおかしくなっています。果肉入りが飲みづらい事はあるでしょうが、だからといって破壊活動を行っていい理由にはなりません。配下達にはインパクトを与えて正気に返し、ビルシャナは退治してください」


 最後にソニアはこう言った。
「ビルシャナはもう助からないので仕方ありませんが、洗脳されている一般人達はインパクト次第で正気に返ります。悪い洗脳が解けるような強烈なインパクトがあるといいかもしれませんね!」


参加者
メルティアリア・プティフルール(春風ツンデレイション・e00008)
クロノ・アルザスター(彩雲のサーブルダンサー・e00110)
大神・凛(ちねり剣客・e01645)
ユーフォルビア・レティクルス(フロストダイア・e04857)
メティス・メドゥサ(オリュンポスゴルゴン三姉妹・e16443)
東雲・憐(光翼の戦姫・e19275)
九十九屋・幻(紅雷の戦鬼・e50360)
柴田・鬼太郎(オウガの猪武者・e50471)

■リプレイ


「いらっしゃいませ~、つぶつぶみかんジュースどうぞ~、新発売のジュースです~」
 どこにでもあるスーパーの、どこにでもある特設売り場。そこでは何の変哲も無いおばさんがマネキンになって、新発売のジュースの小さい缶を配布している。
 平日の昼間のスーパーはそれほど混んでいず、ゆっくり歩いてくる客がジュースを貰って礼を言ったりしていた。
「果肉入り缶ジュースのつぶつぶゆるさなーいっ!!」
 そこに突如現れるビルシャナ。缶ジュースをひったくって飲み干したかと思うと、缶に残ったつぶつぶ見て絶叫!
「分かる? このイラッと来る感じ。分かる? この殺意!! 果肉入りジュースは悪魔の飲み物だ、滅ぼしてやるーッ!!」
 10名の配下を引き連れ、大暴れしようとするビルシャナ。周囲にいた一般人が悲鳴を上げて騒ぎ始める。
「すいませーん、此処は危なくなったので避難しておいてくださーい」
 そこに颯爽と現れるケルベロス。
 ユーフォルビア・レティクルス(フロストダイア・e04857)は、一般人に避難誘導をしながら、殺界形成を張り巡らせて人を遠ざけた。
 メティス・メドゥサ(オリュンポスゴルゴン三姉妹・e16443)がキープアウトテープを貼っていく。
「さあ、早く逃げるんだ」
 柴田・鬼太郎(オウガの猪武者・e50471)も、凛とした風を利用しておばさんも含め、周辺の一般人を逃がしていった。

「なんだ、きさまらは!!」
 大暴れしようとしていたビルシャナ達は、出鼻を挫かれていきり立っている。
 ケルベロス達はつぶつぶみかんジュースを滅ぼすという布教活動について、考えこんだ。
「これ、ただ自分の飲み方が下手なのを棚に上げて逆ギレしてるって事? はーぁ……ほんと、めーわくなんだから」
 メルティアリア・プティフルール(春風ツンデレイション・e00008)は、大きくため息をついている。
「やば……、つぶつぶ、超どうでもいい。よくもまぁこんなしょーもない主張を本気でやろうと思ったわねぇ。ビルシャナさん何なの、あるある発見隊か何か?? つぶつぶは正直あっても無くてもどっちでもいいかなぁ。最近の缶ジュースで言うなら振るゼリー状のやつあるよね、あれは好きかも」
 クロノ・アルザスター(彩雲のサーブルダンサー・e00110)は、どうでもいいビルシャナの主張にどん引きしている。
「果肉入りで最後に残るのが嫌っと……そんなものかねー? あんまり気にしたことないやー。……それにそこまで残るってことしないし……」
 ユーフォルビアは首を傾げた。
「ふむ、まだビルシャナの被害は続いているのか。大きな戦いも終わったというのに相も変わらず元気なものだね。ま、一般人に被害を出す訳にはいかない。さっさと倒してしまうとしようか」
 九十九屋・幻(紅雷の戦鬼・e50360)は、武器を握り締めた。
「おう、わかったいつものだな!」
 柴田・鬼太郎(オウガの猪武者・e50471)はさすがに慣れたのかいい笑顔である。
「いつも通り説得してちゃっちゃと鳥公を潰すか。しかしこんなことで鳥化させられた方はたまったもんじゃねえな。もう救えないけどよ。人類の敵になっちまったんなら、大事な人を傷つける前に俺達が倒してやる。もうどこにもいねえ、お前自身(ビルシャナの元になった人間)のためにな!」
 鬼太郎は豪快な笑い声を立てた。
「確かに果肉入りジュースは、魅力的なモノが多いの。ココは、残った時に、私がいつもやっている簡単に飲める飲み方を教えてあげるの…………じゅるり」
 一方、メティス・メドゥサ(オリュンポスゴルゴン三姉妹・e16443)は缶ジュースを見て涎を流していた。
 大神・凛(ちねり剣客・e01645)、東雲・憐(光翼の戦姫・e19275)もまた仲間と一緒にビルシャナ達の正面に立ちふさがって、暴れるのを抑える構えである。

「我々の布教活動の妨害をするのなら、タダではすまんぞ!」
 凄むビルシャナに対して、幻が一歩前に出た。
「そんなに果肉入りドリンクが気に喰わないのなら、果肉無しのものを飲めばいいだけじゃあないかね……? そもそも果肉入りドリンクを破壊する努力をする余裕があるなら、上手く飲めるように努力した方が建設的だと思うのだが」
 幻は誰もが疑問に思う事を言った。
「何を言う。わからんのか! この飲みづらさ! 存在自体を許せない感じ!!」
 ビルシャナが怒鳴ると洗脳された信者達もそうだそうだと喚き出す。なんか、自分が気に入らないからそれが全てという事らしい。
「キミたちさ。……缶の横にある小さな文字、ちゃんと読んでる?」
 そこでメルティアリアが尋ねた。
「良く振ってからお飲み下さい、って書いてあるでしょ。開ける前にきちんと読んでいれば、つぶつぶが全部残して飲み終わるようなもったいない事、少しは減ると思うけど」
 メルティアリアが冷ややかな視線で信者達を見ると、彼らは首をすくめた。
「だいたい開けてから気づく? ……あのね、それはただキミたちが人の話をちゃんと聞かないだけ。わかる? そういうの、逆ギレっていうんだよ」
 冷静に諭すメルティアリア。
 しかし、ビルシャナはきかなかった。
「そんな小さい文字をいちいち気にしてられるか! そもそも説明書きがなければ飲めないような飲み物などあってはいけないんだ!!」
 さらなる逆ギレをかますのであった。
「やれやれ……残るのが嫌なら別の飲み物にすれば良いんじゃないか。それでも飲みたいなら飲み口のした辺りを潰したらわりと綺麗に飲めるぞ。方法も試さずにウダウダ言ってるならジュースを飲む資格無いな」
 凛が呆れ果てた口調で言った。
 ただけなすだけではなく、ちゃんとどうすればいいかも伝えている。
「それ、流体力学を利用したやり方なんだよね」
 ユーフォルビアが笑って頷いた。彼女も知っているらしい。
 それを聞いて、信者の何人かは缶ジュースの飲み口の下を潰して飲んでみた。ちゃんとつぶつぶが飲める。驚愕する信者達。
「潰すのが手間だろーが!」
 とりあえず気に入らないものは気に入らないビルシャナはまだ喚いている。
「いや、残さないで飲む方法とかあるんだし、試したりしたことないのか?」
 ユーフォルビアは側の缶ジュースを使わせてもらった。
「ボクが知ってるのはプルタブ使うやつだけどさ」
 彼女が知っているのはプルタブを垂直に立てたままにして飲む方法である。
「立てたプルタブが流れ易い丁度いい角度を確保してくれるらしいよ? ちなみにこれ、昔してた番組で実際にしてた方法なんだけどねー」
 ユーフォルビアは実践して飲んでみせた。
 すると信者の何人かが同じく実践し、驚愕の表情を見せる。
「これ知ってから、果肉残るってことしなくなったけどねー」
 ユーフォルビアが明るい口調で言うと、信者達は頷いている。
「だから、なんでプルタブなんだよ。普通に飲めないジュースは存在しちゃいけないんだよ!!」
 ビルシャナは怒鳴り続けるのみ。
「気持ちはよくわかる、私も缶のコンポタを飲むのはよく残ってしまうからな。その時のコツだけど、中身をまわしながら飲むとうまく果肉が出てくるんだ。その達成感を味わえれば、きっとその怒りも収まってしまうよ。製造元やそれに怒りをぶつけるよりも、どうしたらうまく果肉が出てくるのか。それを考えるのも、いいんじゃないかな?」
 建設的な方角へと訴えかける憐であった。
「そうか、なるほど……」
 納得しかける信者達。
「中身を回すのがめんどくさい人はどうすりゃいいんだ。そんな普通じゃない手間がかかるジュースが存在するのが煩わしい!」
 ビルシャナは果肉入りジュースを喉に詰まらせて死にかけた事でもあるんだろうか。
「わざわざ、指定された缶の口から飲もうとするから駄目なの。ココは先入観を避けて、発想の転換! 缶の口が小さいなら、大きくすればいいじゃない!」
 そこでメティスが思い切り力技に出た。
 メティスは缶の上部をむしり取った。素手で。
 そして大きく開いた缶を食欲剥き出しに、一気に飲み干したのであった。
「無理なら、缶切りで開ければいいだけなの!」
 ドヤ!!!!
 勝ち誇って笑うメティス。ジュースが飲めてご満悦。
「人の話を聞いていたのか貴様は! そんな普通出来ない力技が必要な飲み物なんかいるかー!!」
 絶叫するビルシャナであった。
 信者のほとんどは、様々な工夫をこらした飲み方で飲めるならいいという構えだが、教祖のビルシャナが何がなんでも果肉入りジュースを否定する構えなので、困惑顔で立ち尽くしている。
「諸君ここはあえて逆の発想だ」
 そこでクロノが切り出した。
「私たちは偶然にも、最後の一口でつぶつぶつを飲み干してしまったと、すでにその缶につぶつぶは残っていないと。優越感を抱いて中を確認せずに缶を捨てれば問題ない!」
 クロノは缶ジュースを片手に熱弁した。
「つぶつぶが中に残っている事を確認さえしなければ、缶の中にはつぶつぶが無いのと同じことなんだぜ。だから、後は各々の気の持ち様じゃないか……滅ぼすのは果肉入りジュースなんかじゃぁない。つぶつぶまだ残ってんじゃねぇの?? って言う疑念だ。そんなちっぽけで弱い心は滅ぼしてしまえ!」
 親指立てて笑うクロノ。
「そして自分のつぶつぶ全て飲み干してしまえちゃいました運を信じよう。そしてドヤ顔をしよう。ん? つぶつぶ? 飲み干したけど? 何か?」
 クロノはからんと缶ジュースを捨てた。
 途端にビルシャナのデコピンがクロノの額に炸裂。のけぞるクロノ。
「缶 を 床 に 捨 て て る ん じ ゃ ね え よ !!」
 この場合、果肉関係なくクロノはビルシャナに怒られた。
「なんでやねーん!! 売り場破壊しようとしたデウスエクスが言う名!!」
 当然、クロノは手加減攻撃でビルシャナの嘴の顎にアッパーを決めた。
 ビルシャナが反撃しようとするところで信者がビルシャナを止め、クロノの事はケルベロスの仲間が止める。
 喧嘩する猫のように互いに威嚇しあうビルシャナとクロノの間に割り込んで鬼太郎が説得を始めた。
「後味が気に食わねえからって破壊したら、誰がお前らの好きなジュースを製造するんだよ。一時の激情に身を任せるのは簡単だ。だがよ、それでジュース会社に損害を与えて潰したとする。そうすっとこっから先、果肉入りだけじゃなく普通のジュースも買えなくなるぜ」
 全くその通りである。作る人、売る人を攻撃してどうするのか。
「それにそこまで果肉入りジュースが好きなら、果肉は別に買ってきて普通のジュースと合わせて作れば、果肉を食べづらいって問題は解決しないか?」
 鬼太郎は首を傾げながらそう尋ねた。
 信者達ははっとした。それはなかなか、美味しいジュースが作れそうである。自分好みの果肉入りジュース。
「不満を持つこと自体は否定しねえ。不満は発明の母だ。だからよ、至高の果肉入りジュースをお前らが作るんだよォ!」
 鬼太郎は握り拳を振り上げて吼えた。
 信者達は熱い心に打たれて涙を流し始めた。
 そうである。破壊は何も生み出さない。ならば、自分達が生み出せばいいのだ! 究極の果肉入りジュースを! 自分だけの理想をかなえる自分だけの美味しいジュースを!
「ありがとうございます、ありがとうございますっ」
 それまでの説得が入っていた事もあって、信者達はケルベロスに殺到し、一人一人の手を取って礼を言いながら誓った。
「きっと自分だけの理想の果肉入りジュースを作ってみせます。そうしたら、飲みに来て下さいね!」
「ま、待て、貴様らーっ!! 悪い果肉入りジュースは成敗しなければならないっ、まずは邪悪なイラッとくる果肉入りジュースを滅ぼさなければならないだろう!!」
 ケルベロス達は顔を見合わせ、まだそんなことを言っているデウスエクスこそを成敗することにした。


「売り場ごと、きさまらも吹っ飛べーっ!!」
 ビルシャナがビルシャナ閃光を吹っ飛ばす。
 すかさず憐がヒールドローンを飛ばして仲間を守り、回復していった。
 メルティアリアのボクスドラゴンも属性インストールで手伝う。
「雷光団第一級戦鬼、九十九屋 幻だ。手合わせ願うよ!」
 幻がポーズを取って武器を構え、他の仲間も戦闘態勢を取る。
『近付かなけりゃあ、安全だとでも思ったのかよ!』
 鬼太郎は風斬(カザキリ)で、得物を力一杯振り下ろし、突風を発生させて敵を切り裂く。
 装甲が撃破されるビルシャナ。
 それを見て、凛がハウリングフィストで突っ込んで行く。
 羽毟る。
 ついでに雷刃突も行う。
 羽毟る。
「な、何をするか貴様ーっ!」
 いきり立つビルシャナ。
「嫌だ嫌だ言うなら飲もうとするなー!!」
 そこにユーフォルビアが破鎧衝で腹パンして黙らせた。
『ちょっと、本気出しちゃおっかな…大丈夫、これでも「ちょっと」だから。』
 そこでメルティアリアが絶対零度の幼華姫(プリンセス・ブリザード)を行い絶対零度の幼帝として君臨するメルティアリア。
『あなたには私が何人に見える? 霧の幻に惑わされるといいわ』
 続いてクロノが幻霧の双剣舞(ファントムブロッケン)を行う。クロノは体内のグラビティ・チェインを霧として発生させ、自分そっくりの幻影を生み出すとともに攻撃していく。
『――疾く、投げ討つ!』
 メティスの勇人疾風(パーシアス・ラファガ)。
 力を振るいし者粗くとも、パーシアスの加護にて、武器は戦場の疾風となり、敵へと追い縋る。
『全身全霊の一撃、受けてくれるよねッ!?』
 そして幻の紅の一撃(アカノイチゲキ)。
 紅の稲妻を拳に宿し、一切の防御を捨てた渾身の一撃をビルシャナにお見舞いする。
 それがトドメとなり、ビルシャナは滅びた。


 戦闘後、ケルベロス達は必要な箇所にヒールで片付けを行った。
「よーし、それじゃあ、特製ジュースでも作るか!!」
 鬼太郎がそう言って、店員に断りを入れて休憩スペースにミキサーを持ち込み、売り場の野菜や果物を搾ってジュースを作る事にした。
「お前らもつきあえ!」
 当然、元信者達も一緒である。
「くひひ、地球のジュースは美味しいんだろうね」
 鬼太郎を手伝って野菜や果物を切る幻。
「ジュースは全部、私が飲み干すの!」
 メティスはジュースを作るミキサーにがぶりよっている。
 元信者達も、一緒になって野菜や果物の組み合わせを考えたり、切ったり剥いたりの手伝いをした。ケルベロスも興味を持った人間は参加した。

 そういう訳で、事件解決。皆、おもいおもいの新鮮なジュースを作って飲んで、満足したのであった。食べ物、飲み物に各自好みはあるだろう。だが、工夫次第なのである。

作者:柊暮葉 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年5月25日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。