●ロックンロール!
通りかかった公園で、少女は1人、歌っていた。
聴衆はテレビウムのシングだけ。
公園の灯りから、少し離れたベンチ。いつものように1人で、ナナリア・クレセント(フルムーンシンガー・e37925)は歌声を静かに響かせている。
歌っていたことに、そんなに深い理由があるわけではない。
月が奇麗に見えたから。
だから歌いたくなったのだ。
確かさっき、ちょっとだけ雨が降っていたから、今日はいつもより空気が澄んでいるのかもしれない。
空の高い位置にある月を見上げて、少女の歌声が夜の空気に混ざる。
だが、その歌声にノイズが混ざって、ナナリアは思わず顔をしかめた。
誰かの歌声が聞こえる。ナナリアの歌とは決して相容れない歌声が不協和音を奏でる。
「……誰かいるの?」
答えの代わりに、響いたのは耳障りなギターの音だった。
「ロックンロール!」
中指を立てる女の胸元には、ハートに似た形のモザイクがかかっている。
「エイリア……そんなに私の歌が気に入らないの?」
「馴れ馴れしく呼ぶんじゃねぇよ。アタシは、つまんねえ歌を歌ってる奴がいたからぶっ殺しにきただけなんだからよぉ!」
鋭く尖らせた赤い爪と指が弦を弾く。
激しいロックサウンドが、物理的な衝撃を伴ってナナリアへと襲いかかってきた。
●救援要請
「デウスエクスによるケルベロス襲撃を予知しました」
集まったケルベロスたちに、石田・芹架(ドラゴニアンのヘリオライダー・en0117)は告げた。
「エイリアという名のドリームイーターに、ナナリア・クレセントさんが襲撃されてしまうようです」
公園で月を見上げて歌っているところを襲われてしまうのだという。
連絡を取ろうとしたが、残念ながらつながらなかったらしい。
「一刻も早く、クレセントさんの救援に向かう必要があります。どうぞよろしくお願いします」
へリオライダーは静かに頭を下げた。
それから、芹架は戦場について説明を始めた。
現場はとある公園。ナナリアとそのサーヴァント、そしてエイリア以外に人はいない。
ナナリアの救出と戦闘に集中することができるだろう。
なお、エイリアに配下などをおらず、1体だけを相手にすればいい。
「戦闘にはいるとエイリアはロック音楽を奏でて2種類の攻撃を行うようです」
まずは攻撃的で破壊的な早弾きの曲で、単体へ向けて衝撃波を起こす攻撃。受けたものの武器を破壊し、攻撃力を低下させてくる。
そして、残虐で絶望的な歌詞を叫ぶように歌い上げる範囲攻撃。人の心を抉り、トラウマを呼び起こす効果を持っている。
「それから、手にしたギターによる物理攻撃も行います」
殴られると、エイリアの悪意に冒され、毒を受けたような状態になってしまうらしい。
へリオライダーは説明を終えた。
「敵はどうやら、クレセントさんの歌が気に入らないという理由で襲撃をかけているようです。しかし、そのような理由で人を殺すことを見過ごすわけにはいかないでしょう」
必ずナナリアを助けて欲しいと、最後に芹架は言った。
参加者 | |
---|---|
ペトラ・クライシュテルス(血染めのバーベナ・e00334) |
天導・十六夜(時逆の紅月・e00609) |
ギメリア・カミマミタ(バーチャル動画投稿初心者・e04671) |
ナルナレア・リオリオ(チャント・e19991) |
神無月・佐祐理(機械鎧の半身・e35450) |
ナナリア・クレセント(フルムーンシンガー・e37925) |
死道・刃蓙理(野獣の凱旋・e44807) |
カーラ・バハル(ガジェットユーザー・e52477) |
●月下の序曲
美しい月の明かりが、少女と女を照らし出していた。
アコースティックギターを抱えたナナリア・クレセント(フルムーンシンガー・e37925)は憂いを帯びた目で彼女を見ていた。
エレキギターを抱えたエイリアは、見下すような目で彼女を見ていた。
だが、2人の戦いはまだ始まらなかった。
7人のケルベロスが、そこに近づいていたからだ。
「音楽って自由なものだと思っていたけど、気に入らなきゃ殺すだなんて、物騒なロックねぇ。さぁ、ナナリアちゃんを助けに行きましょお」
ペトラ・クライシュテルス(血染めのバーベナ・e00334)の明るい声が聞こえたかと思うと、妖艶な魔女が公園へと入ってきた。
「ちっ、なんだい大勢で。アタシを邪魔しにきたってのかい?」
ドリームイーターが吐き捨てる。
「その通り。俺も一応は団長故に、団員であるナナリア殿の事は守ってみせよう!」
眼鏡を格好良く押し上げながらギメリア・カミマミタ(バーチャル動画投稿初心者・e04671)が宣言する。
「団長……ありがとう」
「気にすることはない。当然のことだ」
小さな声で礼を述べるナナリアへ、ギメリアはキリッとした顔で答えた。
他のケルベロスたちと、サーヴァントたちも、すぐに公園へと飛び込んできた。
「不意の遭遇、とのことですが倒す好機、とも言えますね」
ナルナレア・リオリオ(チャント・e19991)の髪で南国の赤い花が揺れ、長い金髪が夜の空気に流れる。
「ああ。ナナリアとどの様な因縁があるか知らんが、此処は退場願おうか……」
天導・十六夜(時逆の紅月・e00609)が静かに告げて、神殺しの力を秘めているという二振りの刀を抜きはなった。
「でも、どんな因縁なんでしょうね。まさか、お約束の『音楽性の違い』などと言い出さないでしょうね?」
首を傾げたのは神無月・佐祐理(機械鎧の半身・e35450)だった。
「……アコギのタイプは何が好みか?なんという暢気な話じゃ無さそうですし……。あ、私の好きなのは、ドレッドノート型で、この音の押し出し感は変えられません!」
愛用のギター自慢をはじめようとした彼女をだまらせるかのように、エイリアがギターをかき鳴らす。
「ごちゃごちゃうるさい奴らだなァ! ごたくはいいから、さっさとかかってこいよ!」
「ああ、そうさせてもらうぜ。ここから絶対に逃がさねえからな」
カーラ・バハル(ガジェットユーザー・e52477)の言葉に、エイリアは嘲りの視線を向けるばかり。
「諸説ありますが、今夜に限ってはこの言葉を送りましょう「Rock is dead」……」
黒髪の間から死道・刃蓙理(野獣の凱旋・e44807)が敵を静かに見据える。
「だったら聞かせてやるよ! ロックンロール!」
そして、ドリームイーターのギターが、戦いの始まりを告げた。
●響き渡る悪意
エイリアのギターが、容赦なく響き渡る。
ドリームイーターの演奏は情熱的で、技巧に優れ、狂うことのないビートを刻み……だが、破滅的で不快だった。
「月も星も砕いてやる♪ 夜よりも暗い闇の底♪ 怯え 震え 助けてと叫べ♪」
演奏は空気をかき乱し、物理的な破壊力をともなってナナリアへと襲いかかった。
ギメリアはエアシューズで飛ぶように駆けると、衝撃波を踏みつける。
「守ると言ったはずだ!」
弾けた波動が彼自身とエアシューズを傷つけるが、ひるみはしない。
「ロック調の曲は悪くないが、お前の音楽はニコ動の楽器初心者の『演奏してみた』の足元にも及ばない! 何故なら音楽は他者を害する物では無いからだッ!」
キリッとした表情で、ギメリアは指先をエイリアへと突きつける。
「はっ、なに言ってんだ! お前らだって、音楽を戦いに使ってんじゃねえか!」
エイリアの言葉を相手にせず、ウイングキャットのヒメにゃんへと視線を向ける。
「ヒメにゃん、みんなを守ってくれ!」
戦闘中でも愛らしい、仲間を守ろうとする姿に思わずにやけそうになるのをこらえて、彼は指示を出した。
演奏を続けるドリームイーターへ、ケルベロスたちが反撃に転じる。
「一般人もいないし、思いっきり戦えるわねえ」
後衛から狙いすました動きで接近したペトラが、霊を憑依させた刀で敵を切り裂いた。
「神を纏いて鳴り響け、天導流・鳴神」
十六夜の雷を帯びた刃が敵を貫こうと突き進むのに合わせて、ギメリアは公園灯を蹴る。
重力を操って叩きつけた蹴りが、演奏しながらでもスムーズに動くドリームイーターの足をわずかに止めていた。動きの止まった隙にナナリアも時を止める弾丸を撃っている。
ナルナレアとヒメにゃんは輝く掌と清浄な風でギメリアを回復していたが、他の者たちは攻撃を続けている。
刃蓙理の召喚した泥の鎖が、佐祐理の手から飛び出した攻性植物が、テレビウムのシングが振り回す凶器が、さらにドリームイーターへと襲いかかる。
もっとも攻撃のすべてが命中しているわけではない。デウスエクスの速度はケルベロスを上回っているのだ。
カーラはプログラムを起動し、鋼鞭を伸ばした。
まずは敵の動きを止めなければならない。
「絡みつけよっ、「封縛鞭」!」
至近距離から飛んだその鞭をエイリアは回避しようとする。けれど、少年の手元から離れた鞭が飛び退いた足先に届き、そこから封縛鞭は一気に敵へと絡みつく。
「ここから絶対に逃がさないぜ。そこの子だろうと、他の誰かだろうと……犠牲は絶対に出させない!」
力を込めて告げるカーラに舌打ちをしたエイリアが、破壊的な音楽を奏で始める。
まるで心をえぐりとられるような感覚が、カーラを含む前衛に襲いかかってきた。
(「けど、こんなのはグラビティの力による錯覚だ。だって、俺の心に響く歌を歌えるのは、1人だけなんだから」)
歌は嫌いではないけれど……きっと、仲間たちの歌ですら、本当の意味ではカーラの心に届かない。
現れるトラウマの向こうにいる敵を睨み付け、カーラは武器を握り直した。
公園にはひたすらドリームイーターの耳障りな演奏が轟き続けた。
歌い続けながら十六夜へと振り下ろされるギターを、シングが代わりに受け止めた。
「すまん!」
「どういたしまして……ありがとう、シング」
ナナリアはテレビウムへねぎらいの言葉をかけた。
ドリームイーターの悪意に冒されたシングは元気がないように見える。
あの悪意が、元は自分のものだったのだと思うと、ナナリアの気分は重くなる。
大切なものを失ってしまったあの日……歌を、憎んでしまったあの日に、エイリアはまだケルベロスではなかったナナリアから生まれたのだ。
それがナナリアの記憶にある事実。
「ナナリアさん、私は彼女とあなたの因縁を知りませんし、関わりもありません。ですが、できうる限り支援させてもらうつもりですよ」
ナルナレアが声をかけてくれたのは、想いが表情に現れていたからか。
輝く掌をシングに向ける彼女へと頭を下げる。
「あの時は両親が死んだのを全部歌のせいにしてた……本当は大好きだったのに……」
顔をあげて、エイリアを見つめる。
「あなたにも教えてあげる……歌が……どれだけみんなの力になる素晴らしいものかを!」
「歌が素晴らしいものだってことくらい知ってるさ! なにもかもぶっ壊せるゴキゲンな力だ! ロックンロール!」
悪意を満面に浮かべる彼女から、視線をそらさずにナナリアはギターの弦を弾く。
仲間たちを支援するために歌い上げるのは生きることの罪を肯定する歌。
ナナリアの調べをかき消そうとするかのように、エイリアのギターが不協和音を奏でる。
ギメリアがカーラを、刃蓙理が十六夜を、それぞれかばっていた。
「……泣いとけ……!」
刃蓙理が言葉を発すると、泥の鎖が公園の地面から出現する。
鎖を手にとって、少女は敵を殴りつけた。
カーラの鋼鎖も敵に絡みついている。
佐祐理はチェーンソーを手に敵へと接近した。
「ナナリアさんの歌を、本当につまらないと思ってるんですか?」
「当たり前だろ! 聞いててイライラしてくるんだよ!」
コンクリートも切り裂くダイヤモンドの刃がうなりを上げる。
「その考え方が『つまんない』ですよ? 対バンなら有難くうって出ますけどね。競争するから、より素晴らしい音楽が出来るんですよ!」
主張もろとも佐祐理はドリームイーターを容赦なく切り裂いて、エイリアの傷口をさらに開かせた。
●ロックは死んだ
攻撃的な音は、ひたすら公園に響き続けた。
傷つきながらも、いや、むしろ傷つくほどに、エイリアは攻撃的になって血と悪意を撒き散らす。
うまくしのいでいるのは、ディフェンダーたちの連携のたまものだ。
ヒメにゃんに向かって破壊音波が飛んでいく。仲間を守るために頑張っていたウイングキャットの体力はもう限界が近い。
刃蓙理はギメリアを手で制して、攻撃をかばった。
長い黒髪が吹き飛ばされ、尖った耳と赤い瞳が一瞬あらわになる。
「ヒメにゃん、大丈夫か!助かったぞ、刃蓙理殿」
「私が一番体力が残っていると思っただけです……」
戦闘中でなければ泣いて喜びそうな勢いのギメリアに刃蓙理は首を横に振った。
サーヴァントであるヒメにゃんやシングの体力はもう限界が近く、一方の主であるギメリアも危険な域に達している。
だが、そう簡単に倒れされるわけにはいかない。
「どこで間違ってしまったのかは知りませんが、人間は太古の昔より自らの肉体をも楽器にすることを可能としています……」
苦々しげな顔をするドリームイーターへと刃蓙理は告げた。
「まぁ、何が言いたいかというと、誰かの音楽が気に入らないという理由で殺すというなら世界中で自分一人になるまで殺し尽くさなければいけないという事。不可能ですね……」
「アタシの目の前から消えるだけでいいんだよ! お前等もな!」
言葉が終わる前に、後方から飛び込んだペトラの蹴りが敵をとらえる。
「天導より緋く染め上げろ! 総餓流・曼珠沙華」
霊をまとった十六夜の刀が敵を切り裂き、彼と連携した佐祐理が混沌の水でできた槍を飛ばす。
氷の杭を突き刺そうとするギメリアに続き、刃蓙理は死角から敵を切り裂いた。
「もっとアタシの歌を聴け! そして絶望に沈め!」
叫ぶような歌がケルベロスたちの心をえぐる。
ギメリアと十六夜をかばって、とうとうシングとヒメにゃんが倒れた。
ナルナレアは爆破スイッチに指をかけた。
「あなたの歌に、感銘は受けません」
はっきりと宣言して、彼女は指を強く押し込んだ。
色とりどりの爆煙が巻き上がり、傷ついた仲間たちを鼓舞する。
煙から飛び出したカーラの脚が鋭くエイリアを薙ぎ払い、切り裂いた。
「こっちも厳しいけど、そっちだって同じだろ。ここで必ず倒すから覚悟しやがれ!」
よろめいた敵の姿を見て、ナナリアが仲間たちを支えていたのとは別の歌を歌い始める。
決着まではあと少し……自分の力で倒したいという思いがあるのだろう。
ナルナレアは彼女を止めようとは思わなかった。
「皆さんを支える役目は私が引き受けます。ナナリアさんは存分に戦ってください」
少女が頷いた。
攻撃に転じたナナリアへエイリアが衝撃波を飛ばすが、攻撃をギメリアが防ぐ。
「オワコンのドリームイーターに、団員をやらせはせんよ!」
倒れそうになりながらも踏みとどまる彼にナルナレアが回復の技を準備し始める。
ペトラは魔力を指先に込めてエイリアへ向けた。
「ズバっと切れるわよぉ!」
円を描き、魔力のレンズを作り出す。
お天道様は出ていないが、代わりにお月様が光を放っている。あれもまた元は太陽の輝きだ。
集まった光は高温の線となり、エイリアを深々と切り裂く。
十六夜の刀が、刃蓙理のチェーンソーが、続いて敵を狙った。
「無から創造するは我が決意。凍炎により全ての悪意を無へと封ぜんッ! ゼロ・スラッシュ!」
ギメリアの手の中に絶対零度の炎をまとった剣を生み出してエイリアを切り裂いた。
飛び退いたエイリアの後方にカーラが回り込んで、ハンマーを叩きつける。
「独りよがりな歌は、もう終わりにしてもらいますよ」
佐祐理のチェーソソーが、傷をさらに開かせた。
ナナリアの口からは希望の歌が流れている。
「その歌を、やめろぉっ!」
再び破壊音波が飛ぶが、刃蓙理に防がれてナナリアへは届かない。
十六夜は神殺しの刀を鞘へと戻した。
「さぁ、綺麗な華よ咲き乱れろ」
一瞬のうちに距離を詰める。怒りに満ちた敵の瞳をしっかりと見据えたまま、柄へとかけた手が神速で動いた。
神刀が走るたびにエイリアの体から血が舞い、あたかめ華の如くに広がっていく。
「……散華!」
血の蓮華が一気に弾けて、消えた。
今にも倒れそうなエイリアの後頭部へと柄を当てて、十六夜はナナリアへと押しやった。
「止めは任せるぞ、ナナリア!」
頷いたナナリアがギターを爪弾き始める。
仲間たちの視線が集まる中、少女は歌い始めた。
「月明かりしか見えない♪ 真っ暗な夜♪ 君たちは何も見えず怖くて震えるの♪♪」
月下の公園で静かに歌が響く。
公園内にも外の道にも灯りがついているのに、それらが見えなくなる。ただ月しか見えない空間にとらわれるイメージが曲から伝わる。
胸を押さえたエイリアが口を二度、三度と開いた。
「その歌を……やめ……」
最後まで言い終えることなく、ドリームイーターは膝をつき……そして、倒れた。
●月は静かに
倒れたエイリアは、もともとなにも存在しなかったかのように、消えていった。
「片づいたな」
「そうね……誰も死ななくてよかったわ……」
十六夜の言葉に刃蓙理が頷く。
「後は後片付けですわね。恙なく、といけましたでしょうか」
ナルナレアが周囲を見回しながら呟く。
「いけたんじゃないっすか。無事に敵は倒せたんすから」
慣れない敬語を使いながらカーラが言った。
ナナリアが、足早に全員が見える場所へ移動して、仲間たちみんなを見回した。
そして、ゆっくりと頭を下げる。
「本当にありがとう……みんなのおかげでなんかスッキリしたわ……さよなら、昔の私」
もうどこにもいないエイリアへ、ナナリアが別れを告げる。
「そうかしこまらなくていいわ。お疲れさま、ナナリアちゃん」
ペトラが笑いかける。
「……ナナリアさんが気にすることではありませんよ。ただ、今回は、ミュージックファイターの力を出せなかったのが、ちょっと残念でしたね~」
使い道のなかったアコースティックギターを佐祐理が見せた。
「ああ、皆が無事なら何より。それにしても音楽か……俺もいつか『演奏してみた』動画をうpしたい所だ」
「歌いたくなった時は……いつでも、歌っていいと思う」
ギメリアに言って、ナナリアは小さく歌を口ずさみ始める。
月明かりの下、少女の声は闇の中へ静かに流れていった。
作者:青葉桂都 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2018年6月7日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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