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お腹にポケットがついていそうな、見たことのある青いカラーリングのテレビウム・小金井。発光する顔部分の液晶が夜闇をその薄明かりで照らし、主人である八王子・東西南北(ヒキコモゴミニート・e00658)と共に家路を行く。
深夜のコンビニへ買い出しに向かった帰り道。5月の夜はまだ肌寒い。
「さむっ! はやく帰りましょう――」
車2台がやっとすれ違える幅――人ひとり見えない路地に差しかかり、つぶやいた東西南北は既視感を覚えて立ち止まりそうになる。言い知れぬ胸騒ぎを覚えるのと同時に、東西南北は背中に気配を感じて振り返る。
暗闇の中でぼやけていた輪郭は街灯の明かりの下に姿を現し、般若の面をつけた顔が浮かび上がる。長髪や打掛のような着物から顔以外で女性と判断できる。
黒衣に身を包んだ般若の目線は、じっと東西南北に注がれる。
小金井の液晶は警戒モードを示すように点滅した。
「こ、こんばんは、不審者さん?」
不気味な姿に向かって声をかける東西南北に対し、女は面の下の口を開く。
「ケルベロスか――貴様の肉体を奪うのも、蘇生実験の息抜きには丁度いいだろう」
『は?』と険しい表情で後ずさりながら、東西南北は身構える。
「抵抗するのは結構だが、余計に苦しむだけだ……案ずるな。お前の肉体は冥界から引き上げ、仲間のもとへ送ってやろう」
そう言って女が構えた両手には左右に赤と黒の糸が巻き取られ、その周囲には翁や狐の面が浮遊し始め、複数の面から不気味な笑い声が響き渡った。
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「早速ですが皆さん、八王子・東西南北さんの救援をお願いします」
セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)は招集されたケルベロスらに緊急の事態を告げ、手短に状況説明を行おうと切り出した。
「東西南北さんに狙いをつけたのは、世司子という死神です。偶然その場に訪れる東西南北さんを狙ったものと思われます」
セリカが予測から分析した情報によれば、世司子は両手に手繰る赤と黒の糸を自在に張り巡らせることで攻撃を行う。周囲に浮遊する複数の面も、世司子の盾となってケルベロスらを翻弄するだろう。
「彼の命を弄ぶようなことは許せません。どうか皆さんの力で窮地から救い出してください」
ヘリポートのヘリオンはプロペラを始動させ、セリカは「時間がありません!」とヘリオンに乗り込むよう促した。
参加者 | |
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八王子・東西南北(ヒキコモゴミニート・e00658) |
天谷・砂太郎(は日々を生きている・e00661) |
燦射院・亞狼(日輪の魔戒機士・e02184) |
熊谷・まりる(地獄の墓守・e04843) |
緋・玉兎(天才たまちゃん・e22809) |
瀬部・燐太郎(戦場の健啖家・e23218) |
プラータ・ヴェント(浮世の銀風・e25479) |
長田・鏡花(アームドメイデン・e56547) |
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「じょ、冗談じゃありませんよ!」
八王子・東西南北(ヒキコモゴミニート・e00658)はテレビウムの小金井と共に身構える。
引きつる八王子・東西南北(ヒキコモゴミニート・e00658)の表情を嘲笑うように、世司子の周囲を浮遊する仮面たちはけたけたと笑い出す。その様子にぞっとしながら後ずさる東西南北のもとに、駆けつける複数の人影があった。
仮面が散開すると同時に、世司子は両手に手繰る無数の糸を生き物のように揺らめかせ、東西南北に狙いを定めた。しかしその瞬間、「オラっ、邪魔だ」と背後から東西南北を押し退ける者がいた。
蹴り飛ばすように東西南北を脇へ追いやったのは、全身を鎧で覆った燦射院・亞狼(日輪の魔戒機士・e02184)。世司子の糸によって、装甲の上から亞狼の右腕は巻き取られた。
世司子の狙いは唐突に現れた亞狼に向かい、続々と駆けつけたケルベロスらが姿を現す。
「了解、了解。流行のデウスエクスのアレね――」
そう言う天谷・砂太郎(は日々を生きている・e00661)は何食わぬ顔で世司子に向けて手の平をかざし、発生させた落雷を命中させようとした。世司子は砂太郎からの一撃を冷静にかわし、瞬時に焦げ跡を刻まれたアスファルトの上から飛び退く。
『ここにもいるぞ!』と仲間の存在を主張する瀬部・燐太郎(戦場の健啖家・e23218)は、敵に皮肉をかましながらも険しい目付きで言った。
「単独とは不用心だな、俺たちのような不審者に絡まれる前に引き返すべきだったな」
燐太郎と共に、熊谷・まりる(地獄の墓守・e04843)も威勢よく世司子の前に進み出た。
「しほーさんを襲うなんて冗談はよしこさん――なんて昭和のおやじギャグを言ってる場合じゃありません! しほーさん無事ですかー?」
亞狼に蹴散らされた東西南北は、唖然としながらもまりるの声に答える。
「ちょっと蹴られたような気もしましたけど……無事です!」
四方から伸びる糸の引力が抵抗する亞狼と張り合い、微動だにしない亞狼に世司子の視線が注がれる。その亞狼の背後に現れたのは、眩い光を放つ黒い日輪。日輪を目にした瞬間、世司子は体が焼けつくような感覚に襲われ、着物の袖で視界を遮った。
脅威を感じて後ずさる世司子の糸は緩み、腕の糸を振りほどく亞狼は即座に世司子へ攻めかかる。
いつの間にか東西南北の隣りに現れたプラータ・ヴェント(浮世の銀風・e25479)は、ミルク味ののど飴を東西南北に差し出しながら言った。
「甘い物は心を落ち着けますよ、さ……助太刀させてもらいますね」
その直後に人派ドラゴニアンの緋・玉兎(天才たまちゃん・e22809)は上空から現れた。
「おぬし……そうやって深夜にぷらぷらしとるからこういう目にあうんじゃぞ」
玉兎は散歩のついでにでも見つけてしまったような口振りで、大きなため息をつく。
「まぁここで会ったのもご縁というやつじゃ、しょうがない――」
『この天才の力を貸してやろう』という玉兎の一言は、周囲の破壊音によってかき消される。
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玉兎が尊大な態度で協力を示す間にも世司子への攻撃は止まず、燐太郎は銃から高密度のグラビティのかたまりを打ち出した。めくれ上がるアスファルトやひび割れるブロック塀が凄絶な破壊力を示し、暗黒色の弾道を描いて世司子へと向かう。
浮遊する仮面たちが世司子の前へと集結したが、無意味に吹き飛ばされただけのように見えた。しかし、次に仮面の向こうに見えた世司子の全身は繭のように糸に包み込まれ、放たれたグラビティは糸の間に吸収されるように威力を失った。
長田・鏡花(アームドメイデン・e56547)は全身を防御するまゆ型の姿にも臆さず、攻撃を放とうと向かっていく。助走をつける鏡花は宙へと躍り出て、飛び蹴りを放って繭を破壊しようとした。
分厚く巻かれた糸は確かな硬質さを持っていたが、鏡花によって頭上付近は大きくへこむ。
着地した鏡花は、敵の戦い方に興味を示すようにつぶやいた。
「なるほど……これが、死神と言うものですか」
繭の中からは平然とした世司子の声が聞こえてきた。
「死体が増えるのは歓迎だ。仲間と一緒ならば心細くはないだろう」
繭を作る糸が綻び始めたかと思うと、うごめく糸の束がヘビのように襲い来る。まりるは咄嗟に猫化した拳で鋭い一撃を放った。手応えなく拳を受け止めた糸の束は、触れた瞬間にまりるの腕へと絡みつく。1本1本の糸が食い込むまで腕を締め付けながら、まりるを地面に叩きつけようとする。
世司子の注意を引きつけようと、ガトリングガンを構えた東西南北が射撃を開始した瞬間、糸の力は緩んでいく。
東西南北はスマホのカメラに世司子を収め、何やら高速でタイピングを始める。
「般若面の不審者さん! 仲間を傷つけるというなら、あなたの黒歴史(ねつ造)を永久的にネットに記録してやりますよ――」
東西南北の挑発に対し、世司子は静かに怒りを募らせるように無言で糸の束を繰り出す。それに対抗する東西南北は銃声を響かせて連射を繰り返しながら、
「叩かれるのはなれてます! もっとぶって蹴って罵ってください!」
相手をけん制すると共に挑発を続けた。
小金井も糸の間をくぐり抜け、釘バットを振り向けて世司子を翻弄する。
「この天才が貴様の最後を看取ってやること、光栄に思え!」
そう言い放つ玉兎の足元からは、たちまち緑色のおどろおどろしい粘液があふれ出す。生物のようにうごめく粘液を世司子にけしかける玉兎は、プラータの能力によって分身の幻影を帯びた。何重にも重なって見える玉兎の姿とうごめく粘液を前にして、繭を形作る世司子の糸は渦を描くように大きく広がっていく。
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鋭く硬質化した糸の先端が四方八方に向けられ、無数に張り巡らされる。一斉に身を逸らしたケルベロスらは、網目のように交差する糸の間を力尽くで断ち切り押し広げ、世司子に接近しようとする。
指輪の能力を引き出し、鏡花はエネルギー体を剣の形へと具現化した。世司子との距離を計りながら糸の間を進み、相手の死角へ踏み込もうとする鏡花だが、世司子は引き絞る糸で何度も鏡花の体を絡め取ろうとする。
世司子は隙を見せずにケルベロスらの動きを把握し、赤と黒の糸を自由自在に操り巧みに攻撃を遮る。
「般若というより女郎蜘蛛でしたか?」
そう言いながらプラータはハンマーの砲身を解放する。狙いを定めた砲撃が世司子を襲い、炎と煙が巻き起こる中でも飛び出した砂太郎は世司子へと突き進む。
砂太郎の得物は等身大のスプーンのようにも見えるが、先端には鋭角な刃が相手をくり抜くために備わっている。その武器を携え、張り詰めた糸の間をこじ開けるようにして進んだ砂太郎は瞬く間に距離を縮めた。
相手が死神ならば女性でも関係ないとばかりに、砂太郎は強烈なボディブローを放つ。腹に拳を受けた瞬間くぐもった声が聞こえ、前屈みになる世司子だが、抜け目なく反撃に出た。
砂太郎の背後へと伸びる糸は首筋へと巻きつき、抵抗する間もなく砂太郎の体は後方へと引きずられる。首筋と糸の間に手を差し入れ、砂太郎は懸命に糸から逃れようとする。
砂太郎を巻き取る糸の両端をたどり宙を見上げれば、2つの能面が口の隙間から糸を吐き出すような形で砂太郎を引き寄せていた。
「随分ハードなプレイですね!」
世司子の注意を引きつけようとする一言と共に、東西南北は銃撃を仕掛ける。激しい攻撃にさらされ、ゆるみ始める糸の動きに合わせ、砂太郎は力尽くで巻きついた糸を引き離した。その拍子に制御を失ったように宙から落ちてきた仮面は、真下にいて反射的に拳を構えたまりるによって弾かれた。
「ホラーなお面には近づきたくもありませんね」
そうぼやきつつ、まりるは攻撃の流れに合わせて動き出す。
張り巡らされた糸の隙間や世司子の立ち位置を見極め、燐太郎は銃を構える。燐太郎が撃ち出した弾丸は電柱にはね返り、世司子の不意をついて背後へと到達した。
更に追撃を仕掛けようとするまりるはすばやく立ち回る。強力に張り巡らされた糸の上を交互に飛び移り、まりるは世司子の頭上を飛び抜き様にヌンチャクに変形させた武術棍を振り回した。
鏡花は糸の上を渡り歩いて世司子を打ち据えたまりるの動きに感心し、「なるほど、実戦データに組み込みました」とつぶやく。
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絞め殺されかけた砂太郎は恨みがましい口調で、吐き捨てるように言った。
「ハードなのがいいのか? なら、頭かちわるくらいどうってことないよね?」
一気に世司子へと接近し、砂太郎が突き出した通称首狩りスプーンは世司子の肩口をかすめていく。
「オラっ、こっちだ」
糸にぶら下がり、振り子のように体を揺らした亞狼は飛び蹴りの態勢に入り、飛びかかった世司子を蹴り倒す。
大きく態勢を崩した世司子に鏡花は追い打ちをかけようとするが、同時に張り出した糸の位置もシュルシュルと移り変わっていく。変わり始めた景色に気づいた瞬間、世司子の糸はすばやく鏡花の右足を巻き取った。
鏡花を宙吊り状態にした世司子の右手には、糸によって紡がれる切っ先が現れる。世司子の行動を止めようとする亞狼たちの進路には、細かい網目状に張り巡らされた糸同士が瞬時に形成された。
一瞬一瞬の動きが先を行く世司子だが、東西南北は即座に網目をぶち抜き、世司子へとがむしゃらに突撃する。世司子を鏡花から引き離そうとした東西南北は、相手に覆いかぶさるような態勢になった。
『どけ!』と鋭い声をあげる世司子は、東西南北を容赦なく足蹴にする。突き飛ばされた東西南北の脇腹には血がにじみ、膝をつく東西南北のもとに小金井が駆け寄った。
その間にも世司子への攻撃は途切れず、プラータは渦巻く吹雪を発生させる。プラータの操る吹雪は、鏡花へ接近しようとする世司子を跳ね返すほどの勢いで吹き荒れる。鏡花を拘束している糸は凍りついていき、砕け散る瞬間を見越した鏡花は変形させたガジェットにグラビティを充填させていく。
東西南北を見上げる小金井の液晶には、同じ時間を過ごしてきた仲間たちの姿が映されていた。東西南北の思い出を映し出す小金井のフォローに対し、不思議と力がみなぎる。
地上に降り立った鏡花は、鋼脚と化した右脚で地面を蹴り出し、一気に迫る世司子に向けて電光をまとう右脚を放つ。
小金井の言わんとしていることを大よそ理解したように、東西南北は「ええ……」と頷き返す。
「――必ず全員で生きて帰ります!」
強い意志をその双眸に宿していた東西南北だが、いつの間にか傷口を中心にして緑色の粘液に覆われている半身に気づき、叫ぶように声をあげた。
「知らんのか? 湿潤療法というやつじゃ」
地面を這う緑のスライム状の物質を操る玉兎は、何食わぬ顔で言った。玉兎は謎のスライムに怖気を覚える周囲の反応も意に介さずに、
「治療はこの天才に任せるがよい、存分に叩きのめすのじゃ!」
一貫した不遜な態度で激励した。
顕著に追い詰められていく世司子は、再び繭のような状態で全身を覆い始めるが、
「慈悲などない、デウスエクスは殺す」
射出された燐太郎のグラビティによって呆気なく突き破られる。
「Sparare fuori il Cuore――」
プラータは親指と人差し指で銃の形を模し、圧縮させた魔力をその先端に集中させた。「ばーん!」という掛け声と共に、魔法弾となって放たれるプラータの攻撃は世司子を狙う。
糸を射出しようと構えた世司子の動きは、積み重なった負傷に比例して衰え、世司子の目の前に飛び出した仮面をも貫く弾丸に撃ち抜かれた。
前屈みになって傷口を押さえ、うめき声ばかりを漏らす世司子に向かって、
「あなたの思い通りにはなりません――」
とどめを刺そうと意気込む東西南北は、両手の中に魔力を集中させ、黒色の魔弾を生み出していく。
「運命は変えられる……それを証明します!」
東西南北の放った魔弾は強力な魔力で世司子を侵食し、着物から見えていた素肌は炭化するように黒ずんでいく。
東西南北は崩壊をたどる世司子の体を無言で見つめていた。
「皆さん、ありがとうございました! 鏡花さんが焼きプリンで、プラータさんがクリームどら焼き――」
一行は最寄りのコンビニへ引き返し、東西南北は皆に嬉々としてコンビニスイーツをごちそうした。
『お疲れさん』とプリンを受け取る砂太郎の横で、まりるは早速みたらし団子を開封しながら、
「しほーさん、夜に出歩くのはやめとこう? ネットスーパーとデリバリーのまとめサイトURL、送っておくねー」
コンビニの前でたむろする東西南北たちは、店内の燐太郎、亞狼、玉兎らを待っていた。後から出て来た燐太郎は、東西南北からの特大のアイスパフェだけでは物足りないとばかりに、袋いっぱいのホットスナックを買い占めていた。焼酎とその肴を手に入れて満足そうな亞狼とは裏腹に、玉兎は不機嫌そうにこぼす。
「なんじゃあの店員は! この天才を子ども扱いしよって――」
何やら機嫌を損ねたらしい玉兎を見て、プラータは言った。
「甘い物も良いですけど、良かったら僕のやらせてもらっているバーに寄りませんか? おごりますよ」
プラータの一言を聞いて、
「気が利く奴じゃな。今までの労をねぎらってもらうとするかのぉ」
玉兎の表情は途端に明るくなった。
『……どれ一杯やってくか』という亞狼の一言を皮切りに、コンビニから移動を始める一行。
「実は東西南北さんが昔泣かせた女性に襲撃されたのかと思いましたが――」
その後に続ける一言を、鏡花は一片の疑いもなく言い切った。
「絶対そんなことはないですよね」
静かに心を抉られる東西南北の肩には、「どんまい」と言いたげなまりるの手がそっと置かれる。その肩に届かない小金井の手は、東西南北のふくらはぎにそっと置かれた。慰めに動揺しながらも東西南北は答えた。
「な、泣いてなんかいません!」
作者:夏雨 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2018年6月4日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 5/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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