自己肯定の教義

作者:なちゅい

●エーデルワイスを襲うビルシャナ
 とある日の昼間。
 某所の街中をてくてくと歩いていたのは、1人のオラトリオ女性。
 折角のスタイルの良い身体をジャージで覆う、眼鏡に三つ編みのジューン・プラチナム(エーデルワイス・e01458)だ。
「帰ったら何をやろうかしら」
 ソシャゲをやるか、SNSチェックか、ニコ動を見るか。やろうと思えば、やることはキリがない。
 買出しの途中だった彼女だが、路地を歩いていた彼女は突然殺気を感じて周囲を見回す。
「白昼堂々仕掛けてくるなんて、いい度胸だね」
 オフモードだったジューンだが、襲撃とあらば黙ってもいられない。
 相手は堂々と姿を現し、ぺたぺたと短い脚でこちらへと歩いてくる。
 その見た目は、どう見てもペンギン。
 だが、シルクハットにモノクル、ステッキを装備し、紳士然としている者がただのペンギンであるはずがない。
「自己肯定……興味ありませんかな?」
 語りかけてきたのは、己の教義。相手はビルシャナであるようだ。
「ないと言ったら?」
「あなたがケルベロスである以上、私は倒すだけですな」
 ペンギン……肯定片吟菩薩は見た目に似合わぬ素早さで路地を駆け始め、かけていたモノクルから閃光を放ってきたのだった。

 宿敵であるデウスエクスから、襲撃を受けるケルベロスがまた1人。
 新たな予知があったということで、ケルベロス達はヘリポートに向かう。
「ようこそ。来てくれてありがとう」
 挨拶を交わすリーゼリット・クローナ(ほんわかヘリオライダー・en0039)は、集まるケルベロスの中に今回の当事者の姿がないことを確認して。
「襲撃を受けてしまうのは、ジューン・プラチナムだよ」
 リーゼリットはジューンと連絡を取ろうと試みたものの、すでに本人と連絡が取れない状況にあるらしい。
 ケルベロスとはいえ、デウスエクスに1人で戦うのはあまりに危険だ。
「彼女が無事なうちに救援に向かってほしい」
 ジューンを襲うのはコウテイペンギンを思わせる容姿の、肯定片吟菩薩(こうていぺんぎんぼさつ)というビルシャナだ。
 紳士風にも見える敵は「自己肯定」を説き、相手の欲望を暴走させて自身で叶えさせようと一般人をビルシャナ化させる力を持つらしい。
「今回、配下を連れてはいないけれど、ここで逃せば配下を増やそうとするだろうから野放しにはできない相手だね」
 また、手に知るステッキでの殴打、モノクルから光を放つこともあるようだ。
 戦闘ではジャマーとして立ち回るようなので、万全と対策を講じておきたい。
 襲撃は昼間、人のいない街の路地で起こる。
 どうやら、ポテチなどの買い出しに出たところで、ジューンはビルシャナの張っていた網にかかってしまったようだ。
「ビルシャナは邪魔が入らないようにと、人払いをして彼女を待っていたようだよ」
 一般人が来ない状況なのであれば、ケルベロスとしても好都合ではある。
 戦いに集中し、ジューンを支援した上でこのビルシャナを撃破したい。
 リーゼリットは一呼吸起き、説明を終える。
「できれば、すぐにでも現地に向かいのだけれど、準備は大丈夫かな?」
 参加を決めたケルベロスに問いかけ、問題ないことを確認したリーゼリットはこくりと頷いて。
「うん、それでは行こうか。彼女を助けてあげて欲しい」
 そうして、リーゼリットはヘリオンの操縦席へとついていくのだった。


参加者
セフィ・フロウセル(誘いの灰・e01220)
月海・汐音(紅心ディストーション・e01276)
ジューン・プラチナム(エーデルワイス・e01458)
トープ・ナイトウォーカー(影操る戦乙女・e24652)
仁江・かりん(リトルネクロマンサー・e44079)
海乃宮・玉櫛(海神の衛士・e44863)
終夜・帷(忍天狗・e46162)
円谷・三角(アステリデルタ・e47952)

■リプレイ

●肯定を否定する?
 ある日の昼間。
 ケルベロスのチームは、襲撃された宿敵主を救う為に現場へと急行する。
「ビルシャナ、というのはいつも自分勝手な言い分をするわよね」
 金の長髪を揺らす月海・汐音(紅心ディストーション・e01276)はクールに語った。
「これがケルベロス相手にも教義が効くのなら、有る意味強敵だな」
 灰焔の魔法剣士といった風貌のサキュバス、セフィ・フロウセル(誘いの灰・e01220)は、顔見知りの知人が狙われると聞いて、この場にやってきている。
「自分を肯定して、受け入れて、自分を好きでいることは、悪いことではない気もしますが」
 まだ幼さを残す仁江・かりん(リトルネクロマンサー・e44079)だが、しっかりと自らの考えを語って。
「みんながみんな、自分の行いだけが善き物だと思ってしまったら、ケンカになっちゃいます!」
「…………」
 忍びである終夜・帷(忍天狗・e46162)は寡黙でほとんど喋ることはないが、ビルシャナの意見に関しては一部認めていたようで小さく首を振りつつ、端的に自らの意見を口にする。
「……他の人間を肯定することも大切だ」
「自己肯定した全ての行為が善行、なんて流行ったら個々の対立で社会が崩壊するな」
 セフィが想定する最悪な社会はなんとも恐ろしいが、多くのメンバーはビルシャナの主張全てを否定しているわけではなさそうだ。
「過剰でなければ、主張は理解できんことはないが……」
 軍服を纏い、軍人のように振る舞うトープ・ナイトウォーカー(影操る戦乙女・e24652)も、その教義に一定の理解を示していて。
「どうやら、ビルシャナにはそれを説くことより優先することがあるらしい」
 現れるビルシャナの狙いは分からぬが、宿敵主であるケルベロスを狙っているのは間違いない。
「ジューンさんを殺らせはしねー! オレたちならジューンさんを絶対助けられる!」
 アウローな態度の色黒な少年、海乃宮・玉櫛(海神の衛士・e44863)が拳を握って力説する。
「オレたちはオレたちを肯定すっぜ!」
 Noとは言えない性格の玉櫛だが、うちにはしっかりと己の信念うを持っているようだ。
「一般人がいないなら戦闘に集中できるね。ここは派手にいかせてもらおうか」
 カメラを首から提げて現場に急行していたのは、動物カメラマンの円谷・三角(アステリデルタ・e47952)だ。なお、撮影する動物はサーヴァントも範疇に入るらしい。
 そんな同じ旅団の三角に、かりんが同意して。
「教義を広められる前にやっつけて、エーデルワイスをお助けしましょう!」
「そうだな。急ぐぞ!」
 仲間に促すセフィもまた1秒でも早く駆けつけられるよう、できる限り速度を速めて移動していくのである。

●身勝手な教義を跳ね除けて
「自己肯定……興味ありませんかな?」
 路地で語りかけてきたのは、コウテイペンギンの姿をしたビルシャナ、肯定片吟菩薩。
 迎え撃つ形となっていたのは、髪にエーデルワイスを咲かせた女性、ジューン・プラチナム(エーデルワイス・e01458)だ。
 普段、だらけた生活をしているジューンは、ジャージ姿のままで相手と対する。
「ビルシャナってアレだよね」
 この鳥人間型の種族は自分好みの教義を押し付け、人々をビルシャナ化させて回っている。
 ただ、『やがて涅槃に至るまで』の道が変わるだけで、どれも同じことだとジューンは指摘した。
「最終的に、ビルシャナが増えさえすればいいと思ってるようにしか見えないよ」
 鎌倉のビルシャナ大菩薩の時などのように、いざとなればビルシャナは操り人形にできるのだろう。
 ジューンの指摘に、肯定片吟菩薩はやや眉根を寄せて。
「我が教義に関心はないと?」
「間に合ってます!」
 ――人を救わない宗教があってたまるもんか。
 繰り返される問いに、ジューンは毅然とした態度で返す。
「やはり、ケルベロス。私とは相容れぬ存在ということですな」
 臨戦態勢に入るビルシャナ。
 さすがにこの場は本気を出さざるを得ないと考えたのか、ジューンは戦闘用のコスチュームへと衣装チェンジしていく。
 ビルシャナはすぐさま、モノクルから光線を発射する。
 腕を交差させてその一撃を受け止めたジューンは、相手の動きを封じる為に流星の蹴りを繰り出して応戦してみせた。
 次なる一撃をとビルシャナがステッキを振り上げたその時、セフィと玉櫛がこの場に飛び込んでくる。
「面識は無いが、危機を無視するのは騎士として見過ごせないからな。加勢させてもらう!」
 叫ぶセフィが両者の間に入り込んで竜鎚から砲弾を飛ばすが、ビルシャナもかまわずステッキを叩きつけてきた。
「羽織る白雲(しらくも)、箱より出(い)でて、我常世(われとこよ)へに、海神(わだつみ)の衛士(えじ)!」
 祝詞を唱えた玉櫛が自らの周囲へと球状に展開した血文字の包帯【血化水紋陣】を使い、相手のステッキを受け止めようとする。
 また、セフィの砲弾もビルシャナが返すステッキで弾き、両者は一度飛びのく形で距離を取っていった。
 そこへ、続々とケルベロス達が駆けつける。
「事前に人払いまでしてくれるとは……律儀なものだ」
 相手がこの場をお膳立てしてくれていたことに、トープは感心する。
 しかも、ビルシャナが単体で攻めてくるという、千載一遇のチャンス。ここで倒すべきだと彼女はしていた。
 後方には帷とかりんも合流しており、それぞれの立ち位置で身構えている。
「その可愛らしくも紳士的な見た目で、惑わしているつもりかな。生憎だけどその手には乗らないよ」
 動物園であればマスコットにもなれそうな姿のビルシャナに、三角は言い放った。
「配下はいないようだけれど……。とにかく、ビルシャナなんかに耳は貸さないわ」
 暗く赤い瞳で汐音は菩薩を見つめ、さらに呼びかける。
「この世界に、そして人々には。自分たちのことしか頭にない貴方たちの説法なんて不要なのよ」
「自己肯定する事はとても大事だけれど、やってはいけないラインは超えちゃいけないんだ」
 三角もまた己のカメラを武器としつつ、相手の主張に沿うよう自身の考えを主張する。
「俺にはお前を倒して、ジューンさんを助けたいという欲望がある。だから自己肯定、させてもらうよ」
 小さく唸るビルシャナ。見た目こそ可愛らしいが、その力は菩薩級。気を抜けぬ相手だ。
 相手が再度、攻めに転じる前に。
 玉櫛は再度、祝詞を唱え始めて血で描かれた文字が赤く光る帯を球状にして自らを覆う。
 そんな仲間達に心強さを覚えながらも、ジューンも改めて態勢を整えて。
「外装天使エーデルワイス、ボクはクラッシャーでいく! ……ってね」
 そうして、彼女も仲間に負けじと背中の小さな白い翼を羽ばたかせながら、突進していくのである。

●ビルシャナ、肯定片吟菩薩
 再び、飛びかかってきたビルシャナ。
「舐めてもらっては困りますな」
 ペンギンの姿をした敵だが、その内からかなりの力を感じる菩薩級の敵だ。
 今度は力ある言葉で、自己肯定の教義を語ろうとしてくる。
「さあ、我が教義に耳を傾けるのです」
 自身を鼓舞する効果もあるようだが、この場はケルベロスの攻撃の為にとビルシャナは言葉を紡ぐ。
 そこで、前線に飛び出したのは、セフィのボクスドラゴン、シルトだ。
 言葉による責め苦に耐え、シルトは主へと属性注入で支援を行っていた。
 その間に、玉櫛が自身の周囲に血染めの包帯を展開させつつ、相手の頭上から虹を纏わせた垂直蹴りを食らわせていく。
 打撃直後の僅かな隙。
 正面から、ジューンがバトルオーラで包む拳を相手の腹へと叩きこむ。
「むぅ、これは……」
 しかし、菩薩にはさほどダメージを与えているようには見えない。
 ジューンとしては菩薩のグラビティでこちらが弱体化する前に、短期決戦で相手を沈めてしまいたいところなのだが……。
 身構えるセフィは自身の箱竜を気遣い、快楽エネルギーを霧として展開して癒しへと当たっていく。
 そして、チームの回復役を請け負うトープがこの場は攻撃に出ていた。
「自己肯定が行き過ぎるのも、考えものだな!」
 命中率を重視し、トープはペネトレイターを手にして前方へと躍り込み、刃に稲妻を纏わせて切りかかっていく。
 痺れを与えた相手へ、さらに帷が攻め込む。
「…………」
 トープの主張に大きく賛同する彼は、颯爽と戦場を駆け回る。
 忍者として軽やかに跳び、相手の背後をとった帷はその影へと螺旋の手裏剣を突き立てた。
 それは影縫いと呼ばれる、獲物をその場に止める為のグラビティだ。
「ふむ……」
 動きを多少封じられても大きな反応を見せぬビルシャナへ、回復支援に動くかりんが呼びかけていく。
「……かりんは、あまり、自分が好きじゃなくて」
 相手の自己肯定の教義に、彼女は自らが思うことを告げる。
 生まれつき死霊魔法を扱えるかりんは、誰かの死体や生贄がないと使えぬ魔法など、畏怖されてしまうと考えていた。
「でも、この魔法で誰かのお役に立てると、ぼくもせいぎのみかたになれると、みんなが教えてくれました!」
 そう叫びながら、かりんは戦場にカラフルな爆発を巻き起こし、仲間達の士気を上げていく。
「だから、ぼくは自分を好きになって、頑張るみんなのこともいっぱい肯定して、花丸をあげたいのです!」
「そうだね」
 かりんの言葉に三角は同意しつつ、カメラを構えてシャッターを切る。
 自撮り棒のような形状をしたその武器。
 カメラの逆側となる柄の先にある刃へと稲妻のごとき光が伝わり、彼はその刃で相手の体を貫く。
 カメラを武器として扱う三角は、今度は竜鎚のようなカメラを扱い始めていた。
 痺れで僅かに硬直したビルシャナへ、汐音が距離を取りつつ仕掛ける。
「聞く耳は持たないわ。散りなさい、ビルシャナ」
 相手の教義を聞き流し、汐音はオーラの弾丸を叩き込んでいく。
 確実に狙い定めた一撃に殴打された菩薩は態勢を崩しかけるが、それでも応戦の構えは崩さない。
「やりますね。ただ、何者も私を否定などさせませんよ」
 敵はモノクルを煌かせ、ケルベロスへと破壊の光を放ってくるのだった。

 見た目はペンギンなれど、肯定片吟菩薩は存分にビルシャナの力を発揮してケルベロスを攻め立てる。
 主に、前線に立つセフィと箱竜シルト、そして、相手の怒りを買った玉櫛が敵のグラビティを受け止めていた。
「ここは私が出よう」
 セフィは盾となりながら、オウガ粒子を周囲へと飛ばして攻めを行う仲間達の感覚を覚醒させていく。
 相手はそれでも、己の力であるがままに攻めて来る。
「私もやられてばかりはおりませんぞ」
「…………」
 再び、自らを肯定する教義を語ろうとする菩薩へ、帷はこれ見よがしに嘆息した。
 自らを疑うことを忘れたビルシャナ。
 それを示すかのように、帷は螺旋手裏剣を投げ飛ばす。
 手裏剣はその名の通り螺旋の軌道を描き、相手の体をステッキ、モノクルを狙って切りかかっていく。
 それらに亀裂が入ったことに気付き、ビルシャナが注意を向けたその瞬間、旅団の仲間をアシストしようと三角が仕掛ける。
 仲間達の攻撃は十分に当たる状況になってきたことで、三角はカメラのレンズより発した光でエアシューズを燃え上がらせ、ビルシャナへと叩き込んでいく。
 打撃箇所を燃え上がらせたビルシャナが視線を落とした直後、汐音は自らの魔力で一挺の散弾銃を創造する。
「担い手は此処に……穿ち滅ぼす、銀の弾丸!」
 そして、その銀に輝く銃へとさらに魔力を込めて。
「粉々にしてあげるわ、シルヴィ!」
 汐音は引き金を弾き、ビルシャナの体を射抜いていく。
 シルヴィ……撃滅セシ銀ノ散弾。
 それを打ち込まれてなお、相手は敵意を捨てようとはしない。
「ほう……」
 感嘆するビルシャナがモノクルから放つ光が仲間達を威圧していたのを見て、トープは周囲に花びらのオーラを舞わせ、仲間の体を解し、癒す。
(「できるなら、ジューン殿にトドメを刺させたいものだが」)
 トープはできる限り、彼女が十分に立ち回れるよう気を回していたようだ。
 さて、帷が再度手裏剣で相手の影を捉え、動きを刹那封じた直後。
「ガブガブして下さい!」
 りんのミミック、いっぽが主の声に応じて大きな口を開いてかぶりついていく。
 かりんは相手のグラビティによって十分に動けぬ仲間の為、紙兵を撒きつつビルシャナへと呼びかける。
「全部肯定するだけが、優しさじゃないと思います」
 だからこそ、悪いことをしたら注意もするとかりんは告げるが、菩薩は笑い飛ばして。
「肯定に勝る優しさなどありませんよ」
 再び、ステッキを振り上げたビルシャナ。
 そいつを玉櫛がその身で抑えつつ、自身の体を覆う血化水紋陣から赤い帯を敵に突き入れていく。
「うっ……」
 初めて、ビルシャナが呻いたように見えた。
 その決定的な隙を、玉櫛は見逃さない。
「お前の相手はオレじゃねー……ジューンさん!」
 仲間の言葉を受け、ジューンは高く跳び上がる。
「この一撃を受けてみろ!」
 大仰なポーズで宙を反転した彼女は、右脚を突き出す。
 それは、自宅警備術の一つ。劇場型戦闘術の効果なのか、ビルシャナはただそれを見上げるだけ。
「喰らえ、『英雄の一撃(ヒーローアーツ)』!」
 そして、相手を蹴り抜いたジューンは、その態勢のまま地面を滑ってから停止する。
「……こ、これは……」
 何か言おうとして、ビルシャナ、肯定片吟菩薩の体が爆発する。
 その瞬間、三角はカメラのシャッターを切り、ビルシャナの最後の瞬間を写真に収めていたのだった。

●因縁断ちて何事もなく
 ビルシャナを撃破し、ケルベロス達は戦場となった路地へとヒールを施す。
 現場の修復の為ヒールを考える帷、三角だったが、自分向けのヒールのみ活性した状態だった為、仲間に頼ることとなる。
 それに応える形で、セフィが周囲に花びらのオーラを舞わせて破壊された壁や地面を幻想で埋めていく。
 帷、三角はそのアシストを行い、作業を進めていた。
「これでまたひとつの因縁が断たれた、か」
 一通り作業を終え、トープが改めてジューンに呼びかける。
 その彼女は作業中、仲間に感謝をしていたようだったが、いつの間にか何事もなくジャージ姿に戻っており、再び買出しへと出向いていくのだった。

作者:なちゅい 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年5月20日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 8/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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