暴れるいちご頭の怪人ども

作者:なちゅい

●こんなイチゴはいらないですぅ
 大阪府のとあるいちご農園。
 そこに現われたのは、一風変わった少女。
 見た目は、いちごのショートケーキを思わせるデザインのドレスを纏った兎耳の女の子だ。
「い~ちご~、い~ちごぉ~ですぅ~」
 何かを口ずさみ、踊りながらこの場へとやってくる彼女。
 ただ、その後ろにはいちごの頭をした屈強な身体の攻性植物、ストロングベリー2体を連れていた。
 そう、少女……甘菓子兎・フレジエもまた、攻性植物だったのだ。
 その出現に気付いた農園主の夫婦は心配そうにその一団を見つめていたのだが、フレジエはお構いなしに赤く実ったいちごを1つ口に含む。
 しかし、彼女は思いっきり顔を歪めて。
「このイチゴはいまいちですぅ、私にふさわしくないですぅ。こんなイチゴは必要ないから、めちゃくちゃにしちゃってくださぁい」
 やりたい放題して悪態だけつき、姿を消すフレジエ。
 同時に、畑を荒らし始めたストリングベリーが暴れ始めたのを見て、農園主の夫婦は慌ててそれを止めに畑へと向かっていくのだった。

 ヘリポートには、攻性植物の新たな動きについて聞きつけたケルベロス達が集まる。
「爆殖核爆砕戦の結果を受けて、大阪城周辺に抑え込まれていた攻性植物達が動き出したようだね」
 この場は、リーゼリット・クローナ(ほんわかヘリオライダー・en0039)がケルベロス達へと説明を行う。
 どうやら、攻性植物達は、大阪市内への攻撃を重点的に行おうとしているようだ。
 おそらく、大阪市内で事件を多数発生させて一般人を避難させ、大阪市内を中心として拠点を拡大させようという計画なのだろう。
「大規模な侵攻ではないけれど……、このまま放置するとゲート破壊成功率も『じわじわと下がって』いってしまうよ」
 それを防ぐ為にも敵の侵攻を完全に防ぎ、更に隙を見つけて反攻に転じなければならない。
 今回現れるのは、甘菓子兎・フレジエという名の攻性植物だ。
 こいつは配下を引き連れて、大阪府近郊のいちご農家に現れる。
「甘菓子兎・フレジエはすぐに撤退してしまうけれど、その配下のストロングベリーがいちご農家を襲撃する場に駆けつけることはできそうだよ」
 現れるストロングベリーは2体。
 片方はクラッシャー、もう片方はスナイパーとして位置取る。
「量産型の攻性植物だから個々の能力はそこまで高くはないけれど、油断はしないようにね」
 グラビティは2体とも同一。拳、蔓触手。そして、甘い香りを放つことがあるので注意したい。
 現場は、大阪府大阪市内のいちご農家宅。
 その自宅のそばには、いちご農園が広がっている。
 ビニールハウスではなく外の畑で栽培を行っており、丁度収穫の時期を迎えている。
 ふらりとやってきた甘菓子兎・フレジエが配下のストロングベリー達を残して去っていくのだが、そいつらはフレジエの指示通りに農園をめちゃくちゃにしようと動く。
「目的は2つ。農園を守ること。それと、農園を守ろうとする農園主の夫婦を守ることだね」
 農園への被害は多少であれば、事後のヒールでどうにかなる部分もある。
 だが、農園主の夫婦はうまく説得し、この場から避難させたい。
 甘菓子兎・フレジエの目的はわからない。ただ、いちご農家が襲われるのは防がねばならない。
「無事に事件が回収できたら、いちご狩りを楽しんでくるのもいいかもしれないね」
 畑には、見渡す限りいちごが実っている。農家の人達も自分達と農園を救ってくれたケルベロスであれば、快く了承してくれるだろう。
「準備はいいかな。できたなら声をかけてね」
 リーゼリットは最後にそう告げ、ヘリオンの操縦席へと乗り込んでいくのだった。


参加者
ビーツー・タイト(火を灯す黒瑪瑙・e04339)
因幡・白兎(因幡のゲス兎・e05145)
アイリス・フォウン(金科玉条を求め・e27548)
兎之原・十三(首狩り子兎・e45359)
アメリー・ノイアルベール(本家からの使い・e45765)
七宝・琉音(黒魔術の唄・e46059)
カーラ・バハル(ビギナーガジェッティア・e52477)

■リプレイ

●農家も農園も守れ!
 大阪府某所。
 ヘリオンから降り立ったケルベロス達は、現場となるいちご農家宅、そして隣接する畑を目指す。
「苺狩り、楽しみだな」
 狐のウェアライダー、七宝・琉音(黒魔術の唄・e46059)は、甘くて美味しいからいちごは大好きだと語る。
「そんないちご畑を荒らす奴らは許さないね」
「はい。いちご農家さんを襲うなんて、許せないのです」
 聖王女の加護を受けたといわれる家の出身である少女、アメリー・ノイアルベール(本家からの使い・e45765)も琉音に同意し、現れる攻性植物に敵意を示す。
 まずは攻性植物を倒すことが第一……そこまで言いかけた緑髪の少年、カーラ・バハル(ビギナーガジェッティア・e52477)は「じゃない!」と大声で否定して。
「両方! 両方どーにかするのが俺達の役割だ!」
 農家の人達が一生懸命いちごの世話をする大切な農園を、これ以上絶対に壊させはしないと彼は声を張り上げる。
「にしても、ウサギの攻性植物ねえ」
 同意をしつつも、小柄な因幡・白兎(因幡のゲス兎・e05145)は原因をつくった攻性植物、甘菓子兎・フレジエに対して思うことがあって。
「どんなに可愛かろうと、やっていいことと悪いことはあるからねえ」
 兎のウェアライダーである彼としては、ウサギの風評被害となりそうな事件は止めたいと考え、そいつの働く悪事、暴挙は止めたいと考えているようだ。
「自分が、気に入らない、からって、いちご農園を、壊させる、なんて、いけない、ことだと、思う、から……」
 ポツポツと語るのは、ウサミミをつけたシャドウエルフの少女、兎之原・十三(首狩り子兎・e45359)だ。
「……その首、刎ねる、よ」
 無表情ながらもその一言の瞬間、彼女の目は鈍く輝いていた。
「イチゴがフレジエさんに相応しくないんじゃないよ。そんなことするフレジエさんがイチゴに相応しくないの!」
 露出の大きな衣装を纏う、アイリス・フォウン(金科玉条を求め・e27548)もまた敵に対して、感情を露わにしていたようだ。
「横柄な態度にふさわしい苺など、果たして存在するのだろうか……」
 竜派ドラゴニアン、ビーツー・タイト(火を灯す黒瑪瑙・e04339)もまたその人型攻性植物について考えていたが。
「いずれにせよ、有毒な植物は早急に駆除せねばなるまいな」
 間近に迫ったいちご畑には、明らかにガタイのいい攻性植物の姿がある。
 ケルベロス達はその対処の為、畑と農家宅に分かれて対処に当たり始めるのだった。

 いちご農園にはすでに甘菓子兎・フレジエの姿はない。
 この場に残された攻性植物、ストロングベリー2体は早速フレジエの命令どおりに畑を荒らそうと周囲を見回しつつグラビティを行使しようとする。
 そこに先んじて突入していくのは、ビーツーと、ボクスドラゴン、ボクス。
 アイコンタクトで示し合い、彼らは攻性植物の抑えに回る。
 一方で、丹精込めて育てたいちご畑を荒らされると察し、農家夫婦が畑へと駆け込もうとしていた。
 彼らはその身を挺してでも、ストロングベリーを止めようとしていたのだ。
 その前に、数人のケルベロス達が立ち塞がる。
「ケルベロスよ。悪いこと言わないから、この場を離れなさい」
「デウスエクスはわたしたちが必ず倒し、この農園を守ってみせます」
 琉音が夫婦に呼びかけると、アメリーも真摯に訴えかけて。
「だから、至急安全な場所まで避難してください」
 ケルベロスの介入とあって、顔を見合わせた農夫婦に幾分か安堵の表情が見えた。
「畑がとても大事だから、じっとしていられないのは分かるよ。……でも、あの畑をこれからも見守れるのは貴方達だけだよ」
「僕達じゃあ美味しいイチゴを育てることは出来ないからね。代わりに守らせてよ」
 アイリスの言葉に白兎も同意し、農園の管理をする者がいなくなると農夫婦を諭した上、野次馬が来ないよう殺界の展開の許可もとっていた。
「心配な気持ち、スゲエわかります」
 カーラも農夫婦に、駆け寄ってでも自分で守りたいという気持ちは分かると本音を伝えて。
「でも、待っててください。俺達が全力で守りますから!」
「だから、今は逃げて。私たちに任せて。任せて!」
 農夫婦は頭を垂れ、この場をケルベロスに託して離れていった。
 さて、先に攻性植物の抑えへと向かった面々。
「……危険な目には、会わせたく、ない」
 十三は農夫婦が離れていくのを見て、抑えていた殺気を解き放っていく。
「あなた達の、相手は、じゅーぞー達、だ、よ」
 彼女はストロングベリーを見据え、牽制しようとする。
 クールな態度のエヴァンジェリン・ローゼンヴェルグ(真白なる福音・e07785)も、相手の射線が後ろに通らぬよう注意を払いながら身構えて。
「さぁ、いこうか……」
 自分を奮い立たせるよう呟き、彼女は目の前の怪人と対するのである。

●怪人をやっつけろ!
 頭がいちご、身体は茎や触手などで構成された攻性植物、ストロングベリー達。
 言葉を操る事はできぬようだが、2体のいちご頭の怪人は有り余る力で襲い掛かろうとしてくる。
 拳を振り上げ、蔓触手で縛りつけてくる敵を、ビーツーは翼を広げて身を張り、己の鱗の硬さで防ごうとする。
 ボクスが白橙の炎を揺らめかせ、相手の攻撃が及ぼす影響の軽減をはかると、翼で姿勢を整えたビーツーは初手のみ攻撃に出て、後ろの狙撃役を爆破して牽制する。
 この場のエヴァンジェリン、十三は相手の気を引きつつ、火力役の撃破を目指す。
「いくぞ……」
「まずは、前に、いるの、からだ、ね」
 十三と示し合わせるようにエヴァンジェリンは攻性植物へと飛び出し、オウガメタルを纏わせた拳で敵の体の継ぎ目のような場所を殴りかかっていく。
 強靭にも見えるストロングベリーの肉体だが、そこは量産型の宿命か。思ったよりもサクサク切れていくのが不思議にも思えるほど、身体は想像以上に脆い。
 とはいえ、殴りつけてくる敵の攻撃は馬鹿にはできぬ威力があるし、そいつらが暴れれば暴れるほどに農園は荒らされてしまう。
「まず、動きを、止める、よ」
 集中攻撃を行うべく十三は高く跳び上がり、重力の蹴りを食らわせて相手の動きを牽制する。
 そこへ、農夫婦を説得した面々が駆けつけてくる。
 人の笑顔を生み出すことができる存在が大好きなカーラは思う。
 いちごだってそうだし、それを育てる農夫婦だってそうだ。
「一生懸命やってたあの人達の大切な農園、これ以上絶対に壊させやしねエ!」
 夫婦だけでなく、いちごを楽しみにしている人達の為にも。
 カーラは手前で怯む敵を、惨殺ナイフで切り裂いていく。樹液らしきものが飛び散るが、それを浴びつつ彼は最前線で身を張る。
 その隣では、ボクスドラゴン、黒影も相手の蔓触手を受け止めつつ、属性を振り撒く。
 後方には、回復役として立ち回る主である黒衣の琉音の姿が。
「満月の輝きよ、傷を癒し、潜在能力を引き出させよ!」
 琉音は攻撃する仲間に力を与える為、形作るエネルギー光球を飛ばしていく。
 その力を受け、力を高めたアイリス。
 力任せに暴れる火力役を叩きたいところだが、後方から甘い香りを振り撒く狙撃役が厄介だと感じ、伸ばした如意棒で相手の体を真っ直ぐに突いていく。
 白兎もまた石化光線で一度、相手の動きを止めていたようだ。
「悪い苺は摘み取っておくのがいい育て方のコツだっけ?」
 にやりと笑う彼は続いてナイフを手に取り、相手の体を切り刻もうとする。
(「できれば、農園から遠ざけたいですね」)
 前線の仲間の為に、エクトプラズムでつくった擬似肉体をつくるアメリーはそう考えるが、戦う仲間達と連携を取らねばそれも難しい。
「いちごは大好きな果物です。それを作って下さる農家の方々は、わたしにとっては神にも等しい存在……」
 ある程度、仲間達の支援を済ませたアメリーは、いちご頭の攻性植物をじっと見つめて。
「あなたたちの行いは、神と聖地を踏みにじっているのに等しいのです」
 だからこそ、これは罰。
 アメリーはゲシュタルトグレイブを操り、稲妻を伴って暴れる攻性植物へと一閃させていくのである。

 暴れる2体のいちご頭の怪人、ストロングベリー。
 その片割れ、前線に立つ個体は殴りかかる方が好みなようで、渾身の力で拳を叩きこんでくる。
 対するケルベロス達は、できる限り畑を荒らさぬよう気がけながら立ち回っていく。
 ビーツー、カーラ、箱竜黒影らが盾となる中、その後ろから白兎が唸りを上げるチェーンソー剣で切りかかった。
 すでに、前に立つストロングベリーの体はボロボロ。
 きょろきょろと周囲を見回す相手が逃げ道を探しているように見えたアイリスは、全力で攻め込む。
 全身を光の粒子に変えた彼女は、ストロングベリーへと突撃していった。
「…………!」
 数々のグラビティを受け、体力がなくなってきていた攻性植物は、衝撃に耐えられず、全身をバラバラに崩して枯れ果ててしまう。
 残るは、後方の狙撃役1体。ケルベロス達はなおも攻勢を強める。
 ビーツーの手振りによって、回復を続けるボクス。
 冷静に戦況を見定めるビーツー自身は相手がもたらす甘い香りから正気を取り戻すべく叫び、さらに自らの内より炎を巻き起こす。
「不死鳥よ、我等に聖なる加護を……!」
 それは、相手を焼き払う炎ではない。ビーツーは自らの臙脂の炎と、ボクスの白橙の炎を周囲へと撒き散らす。
 炎は淡い橙色に輝く魔法陣を地面に描き、不死鳥の加護を与えてくれる。
 仲間達の援護を受けながら、エヴァンジェリンは指輪を光らせて具現化した光の剣で相手の胴体を切りつけていく。
 だが、荒ぶるストロングベリーは止まらず、伸ばした腕を蔓触手にして伸ばしてくる。
 それをカーラが抑えた瞬間、十三は喰霊刀【月喰み】から怨霊達を解放して。
「……形無き兎……影を、渡りて、敵を縛れ」
 妖剣士として戦う彼女は内から来る殺戮の衝動が大きくなるのを抑えつつ、影絵の兎の形を取らせた幾多の怨霊をけしかける。
 兎達は音もなく攻性植物の背後に迫り、相手の足を切り裂いてその場から動けないようにしてしまう。
「いいぞ、じゅーぞー!」
 十三がつくった決定的な隙に、カーラは正面から降魔の拳を叩きこんでいく。
 手応えは十分だと口元を吊り上げるカーラだが、思いの他蔓触手によるダメージが大きかったのかわずかによろけてしまう。
 ただ、サポートは黒影がしっかりと行い、回復に当たってくれる。
「我が魂よ……」
 琉音も狐のウェアライダーとしての妖力を具現化させて。
「神秘の炎となりて、傷を癒す力となれ」
 小さな炎状になった力は、傷つく仲間達に大きな癒しをもたらす。
「先に牽制します」
 その間、アメリーは仲間に声をかけて。
「……その姿、はっきり言って気持ち悪いのです」
 姿自体がいちごに対する冒涜だと、彼女は突き出したアニミズムアンクよりグラビティの弾丸を放つ。オラトリオのみ扱える物質の時間を凍らせる一撃だ。
 すると、それまでナイフで相手を刻んでいた白兎が跳び上がって。
「う~さぎうさぎ♪ 何見て刎ねる♪」
 狙うは、相手のいちごの頭と胴体の繋ぎ目、すなわち首だ。
 サクッとその首を刎ねようとしたが、思ったよりも硬い。
「続いていくぞ……」
 返り血、もとい、果汁を浴びてしまう彼の手前から、エヴァンジェリンは時空の調停者の機能の一端を再現させる。
 それは、高密度の魔力で編み出された極大の光刃だ。
「我が魂を刃と為し、万物悉く薙ぎ払え!」
 両手で光る刃を構えたエヴァンジェリンは、上段から縦に大きく振り抜く。
「……これで、仕舞いだ」
 斬撃によって裂かれた空間より、溢れる星光が攻性植物の体を包み込んでしまう。
「…………」
 ストロングベリーの身体が光によって完全に消滅してしまった直後、白兎は周囲を見回す。
 最近現われたサキュレント・エンブリオが死後に胞子をばら撒いたのを思い出したのだ。
「こいつらは種を巻いたりしないよね?」
 どうやら、その残骸らしきものからは胞子らしきものが出ないことを確認し、この場のケルベロス達は一息ついたのだった。

●楽しくいちご狩り!
 攻性植物がいなくなった畑で、ケルベロス達はそれぞれ荒れた畑にヒールを施すことになる。
 カーラは龍因子の力を使って周囲へと丁寧に癒しをもたらし、ビーツーもボクスと共に、先ほど同様に不死鳥の力で修復へと当たっていた。
 エヴァンジェリンは光の盾を展開し、アイリスは手作業で片づけを進めて行く。
「死霊たちよ、その魔力を以って、周囲を修復してあげてね!」
 琉音も大地から引き出す魔力で畑を幻想交じりではあるが、元の形へと近づける。
 エクトプラズムを活かし、修復を行っていたアメリーは、農夫婦が戻ってきたのを見て。
「ご協力ありがとうございました」
 彼女が礼を告げると、農夫婦は作業後、お礼代わりにいちご狩りをどうかと話を切り出す。
「わ、わたしも頂いてよろしいのでしょうか……!」
「イチゴ、食べたいな、食べたいな!」
 目を輝かせるアメリー。アイリスも並んで嬉しそうに声を出す。
 遠慮なくとっていってという夫婦の言葉に、アメリーはさらに礼を口にして。
「ありがとうございます……!」
 アメリーはいちごを友達の土産にしたいと考えつつも、取りすぎないようにとも自制も心がけていたようだ。
 仲間達がいちご狩りの準備をする中、十三は1人離れ、気持ちを落ち着けてから合流していた。
 皆、思い思いにいちごを取る中、白兎はその様子をSNSへとアップする。
『赤い苺は白いウサギによく映える☆』
 白兎によれば、植物がSNSを見るかはわからないが、軽く挑発行為を、とのこと。
 ある程度、いちごを取った面々は農夫婦の家に集まってとれたてのいちごを食べ始める。
「んー、苺って甘酸っぱくて美味しいな」
 いちごが大好きな琉音は果実そのものの味を堪能する為、そのまま口にしていた様子。
 ビーツーもボクスと一緒に、何もかけずに甘いいちごを頂いていた。
 カーラは農夫婦と仲良く語り合いながら、いちごを守り抜いた話からいちごの美味しさについてまで、笑顔で幅広い話題について語り合う。
 子供のような彼の姿に農夫婦はすっかり気を良くし、土産にと規格外のいちごの詰め合わせを託していた。
「いちご、おいしい、ね」
 ぽつぽつと十三は嬉しそうに語ると、農夫婦との話を一段落させたカーラがやってくる。
「こっちの苺も美味いぞ」
 彼は別の種類のいちごを差し出す。その味もまた、一風変わった風味が口の中に広がり、たまらない美味しさだ。
 ケルベロス達はしばらく、甘酸っぱいいちごの味を存分に楽しむのだった。

作者:なちゅい 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年5月8日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 5
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