財ある者こそふさわしい

作者:鏡水面

●リッチな男と緑の炎
「うむ、もう下がって良いぞ!」
 高圧的な男の声が広々とした部屋に響く。男の使用人が恭しく頭を下げて部屋から出ていくのを見送りながら、男は年代物のワインを呷った。
 男の名はロウェル・ローラン。親から引き継いだ莫大な財産を管理することで、絶対的な地位をと権力を維持しながら生きていた。己は完璧な権力者で、金さえあれば何でも、そう、人の心だって買えると信じて疑わない男だ。
 天井で輝くシャンデリアを眺めていた彼の耳に、部屋の扉が開く音が届く。見れば、美しさと妖しさを秘めた女が扉の前に立っている。
「あなたがロウェル・ローランね。ふふ、高慢そうな男。親の七光りを自分の力と勘違いした愚かな男……でも私、そういうの好きよ」
「む? お前は何だ? 失礼な奴だ!」
 女の言いようにロウェルは腹を立てる。警備員に連絡しようと端末を取りかけたロウェルの手を、急速に近付いた女がやんわりと掴む。
「駄目よ。あなたにはやってもらいたいことがあるの」
 女の体から緑色の炎が巻き起こり、あっと言う間にロウェルを包み込んでいった。数分と待たないうちに、炎の内部からエインヘリアルが出現する。黄金に輝く鎧と剣を手にしたその姿に、女は上機嫌に笑ってみせた。
「金の鎧に剣なんてセンスいいじゃない。さっそく、その武器で人間からグラビティ・チェインを奪ってきてね。それが終わったら、迎えに来てあげる」
 エインヘリアルと化したロウェルは、狭くなった室内で片膝を付き女に頭を下げると、窓ガラスを破壊して外へと飛び去っていく。

●虐殺を防げ
「炎彩使いがまた一人、人間をエインヘリアルへと作り変えるようだ」
 ザイフリート王子(エインヘリアルのヘリオライダー)は、集まったケルベロスたちを見下ろしながら語った。
 有力なシャイターンである『炎彩使い』の一人が、死者の泉の力を使って、金持ちの男……ロウェルをエインヘリアルへと変えるのだという。エインヘリアルと化したロウェルは、グラビティ・チェインが枯渇した状態だ。人間を殺してグラビティ・チェインを奪おうと暴れ出すらしい。
「お前たちには急ぎ現場に向かってもらい、ロウェルの撃破をお願いしたい」
 今回の任務はあくまでロウェルの撃破だ。ロウェルと接触可能なタイミングになった時点で、炎彩使いは既に身を隠しているため追跡することはできない。
「敵はロウェルのみ。彼のポジションはクラッシャーだ。ゾディアックソード系のグラビティを使用してくるだろう」
 彼は夕方に近所のオフィス街を襲撃する。帰宅ラッシュと重なる時間帯であるため、なるべく民間人を巻き込まないように戦闘を行う必要があるだろう。
 ロウェルの出現地域には、地形的に中心にオフィス街、南には最寄りの駅がある。そして、オフィス街の周辺には公園が点在している。
「挑発するなりしてロウェルの気を引いて、なるべく人の少ない場所に誘導できればいいのだが、状況にもよるだろう。そのあたりはお前たちに任せる」
 一通り説明を終えて、ザイフリート王子は唇を噛み締めた。
「同族が人間たちを虐殺する様は、身にこたえるものがある……必ずロウェルを撃破し、虐殺を止めてくれることを願っているぞ」


参加者
十夜・泉(地球人のミュージックファイター・e00031)
眞月・戒李(ストレイダンス・e00383)
クロコ・ダイナスト(牙の折れし龍王・e00651)
星河・湊音(燃え盛りし紅炎の華・e05116)
鈴木・犬太郎(超人・e05685)
佐々木・啓介(新人ケルベロス・e61354)

■リプレイ

●接触
 ケルベロスたちは夕日が照らすオフィス街に到着した。十夜・泉(地球人のミュージックファイター・e00031)は仲間たちに向き直り、上品にお辞儀する。
「本日はみなさん、よろしくお願いします」
 レティシア・アークライト(月燈・e22396)は泉に頷きつつ、周囲の一般人に視線を巡らせる。
「すぐに敵が来るでしょう。急いで住民を避難させますね」
 レティシアの言葉にクロコ・ダイナスト(牙の折れし龍王・e00651)は翼を広げ、空へと飛び上がった。
「先行して人が少ないルートを確かめておきますね!」
 ラブフェロモンや隣人力を駆使し、一般人に呼び掛けて安全な場所へと避難させる。数分して、ローザマリア・クライツァール(双裁劒姫・e02948)が接近する気配に気付き空を見上げた。
「どうやら敵が来たようね。誘導と戦闘の準備を」
 黄金に身を包んだロウェルが飛来する。
「なんだお前らは。このあたりにはもっと人間どもがいるはずだが……?」
 ロウェルは疎らな市民の数に首を傾げた。佐々木・啓介(新人ケルベロス・e61354)は武器を構え、周囲の状況を確認する。
「さすがに全員避難は難しいですか……何としても、こちらに引き付けないと」
 星河・湊音(燃え盛りし紅炎の華・e05116)は、大きな声で堂々と宣言する。
「お前の相手はボク達だよ! ボク達が、お前を倒す!!」
「お前らが私の相手? 平民風情が笑わせる」
 嘲笑うロウェルへと、眞月・戒李(ストレイダンス・e00383)がにやりと挑発的な笑みを浮かべた。
「その空っぽな中身でボク達に勝てると思ってるのかな? おこがましいね」
「空っぽだと?」
「お前の財力は、所詮親の七光りだろう? お前自身の実力じゃあない」
 戒李はさらさらと流れるように言葉を紡ぐ。明らかな挑発の言葉に、ロウェルは腹を立てた。
「私を馬鹿にするとは生意気な!」
 ロウェルの剣から放たれたオーラは戒李へと飛ぶが、その攻撃を鈴木・犬太郎(超人・e05685)が剣で阻む。
「さあ、どんな攻撃でも受け止めてやるからこっちに来いよ」
「おのれ!」
 挑発に乗ったロウェルはケルベロスたちを追いかけ始めた。ケルベロスたちは、クロコの連絡を頼りにルートを定め、ロウェルを誘導していく。
「こんなに短気でよく今まで資金管理なんてできましたね……不思議です」
 高速の弾丸をロウェルに向けて放ちながら、啓介がぽつりと呟いた。その言葉に、レティシアが返す。
「仕事とプライベートの顔は違ったのかもしれませんね。デウスエクスとなってしまった以上、実際にどうだったかはわかりませんが」
 市民に意識が向かないよう、十分に気を引きながら北方向の公園へと誘導する。
 市民の避難は功を奏した。公園に到着した今、ケルベロスたちとロウェルしかその場にはいない。
 湊音は満足げに口元を上げて、刀をロウェルへと差し向ける。
「よしっ、計画どおり! あとはこの場所で戦って倒すだけだ。行くよ!」
「お前たちごときに倒されるものか!」
 剣を振り上げて声を荒げるロウェルに、クロコはギクリと体を震わせた。
「あなたは利用されているだけです! 所詮はあなたをおだてて体のいい捨て駒にするだけなんですよ……お、お願いですから目を覚まして……おとなしくしてください!」
「もう何を言っても彼の耳には届かないわよ。なるべく苦しませずに逝かせてあげるしかないわ」
 落ち着いた口調でローザマリアは告げる。泉がお守りの空鈴を腰に下げ、ゆっくりと口を開いた。
「鎮魂の安らぎに誘うため、戦いの旋律を奏でましょう。必ずこの音を届けてみせます」
 泉の言葉に、戒李がにこりと微笑んだ。
「うん、頼りにしてるよ」
「お前たちを殺してあの方の元に戻る!」
 雄叫びを上げるロウェルをまっすぐに見据え、犬太郎は剣に紅蓮の炎を宿した。
「決して戻らせはしないぜ。お前はここで終わりだ。誰かを傷付ける前に、炎に巻かれて消えろ」

●金に支配された者
 ロウェルが剣を手にクロコへと飛来する。
「まずはお前からだ!」
「ひぃ!? しっ、初っ端からこっちに来ましたぁ!?」
 慌てふためくクロコと迫るロウェルの間に、犬太郎が立ち塞がる。剣と剣が交わる音が響き渡った。
「させねえよ」
 英雄殺しの力を宿す巨大剣の奥から、犬太郎は鋭い視線をロウェルへと向ける。クロコは申し訳なさそうに眉を下げた。
「す、すみませんっ。ありがとうございます……」
「邪魔をするな!」
 声を荒げるロウェルの剣を弾き返し、犬太郎は拳を構える。
「何度だって阻んでやるぜ。さあ、熱く燃え上がれ!」
 降魔の力と炎を拳に宿し、ロウェルへと急接近する。衝撃を容赦なく叩き込み、激しくロウェルの体を揺らした。
「皆さん、この力を受け取ってください!」
 レティシアが手の平に置かれた硝子の花にエネルギーを集中させる。黄薔薇の香りがふわりと彼女の髪を揺らした。直後、巻き起こった爆風が香りと共に仲間たちへと吹き荒び、力を与えていく。
 力が漲るのを感じながら、クロコはロウェルを見据えた。
「うぅ、覚悟を決めないと、です。こうなったら……こうなったら、必ず倒す」
 クロコの表情が勇ましいものへと変わる。電光石火の蹴りを繰り出し、ロウェルへとダメージを与える。
「忌々しい……なぜ私の邪魔をする!」
 放たれたオーラをひょいと躱し、戒李はさらりと返す。
「お前のような成金タイプは好きじゃないんだ。レティ、君はどう思う?」
 世間話でもするような戒李の問いに、レティシアはこくりと頷いた。
「私も同感です。それに誰かが死ぬところなんて、見たくありませんから」
 レティシアの言葉を聞きながら、泉は刀を強く握り直した。矛先をまっすぐにロウェルへと向ける。
「必ずここで倒しましょう。虐殺を許すわけにはいきません」
 戒李が高く跳んだ。腕を獣の姿に変え、重力を集中させる。
「死体だらけのオフィス街なんて御免だからね。確実に仕留めるよ」
 上から飛び掛かるようにロウェルへと迫り、鋭い爪で黄金の鎧を斬り裂いていく。そこに追撃を入れるため、ローザマリアが二刀の剣を構えた。
「ええ、守ってみせるわ。それがアタシの役目だもの」
 掲げた剣に宿った光が天に上る。光は輪のように広がり、そこから彼女の剣と同じ形を模した光剣を出現させた。それは空より降り注ぎ、ロウェルへと突き刺さる。
「ぐう、この程度……痛くも痒くもないわ!」
 ロウェルは己の体に突き刺さった剣を、己の剣で斬り落とした。甲高い音が耳に届き、泉は眉を寄せる。
「ただ耳を裂き、傷付けるだけの音……なんだか悲しいですね」
 泉は刀を構えロウェルに接近する。目にも留まらぬ速さで刀を閃かせ、ロウェルへと鋭い斬撃を繰り出した。空鈴が、激しい動きの中で静かに揺れる。
「私はこの一帯の人間を殺す! たかが平民、多少殺しても構わんだろう!?」
「元の人間性が関係しているのか、作り変えられたせいなのか……度を越えて傲慢ね」
 喚くロウェルに、ローザマリアが率直な感想を述べる。啓介は同意するように頷いて、ガントレットを装着した拳を握り締めた。懐かしく心地よい金属の音に安心感を抱きつつ、ロウェルを見据える。
「権力者による大虐殺なんて、シャレにならないのでやめてほしいですね」
 仲間の攻撃に気を取られたロウェルの懐に飛び込み、指でロウェルの胴体を一突きした。気脈を断つ一撃に、ロウェルは苦しげに舌打ちする。
 ロウェルから立て続けに放たれるオーラに耐えながら、湊音は強気に告げる。
「お前が殺そうとしている人たちには、帰りを待ってる家族がいるはずなんだ。絶対に止める」
「平民風情の家族などどうでも良いわ! 金こそすべて!」
「……、そうかい。その感覚、ボクにはわからないな」
 湊音は手にした刀に雷の力を帯びさせた。ロウェルの剣を横に跳ぶことで避け、後方へと回り込む。
「この世はお金が全てじゃないからね! その歪んだ価値観ごと、貫くよ」
 激しく光を散らす刀を、ロウェルの背中へと容赦なく突き刺した。
 ロウェルの発言に、啓介が呆れたように呟く。
「この金持ち本当にロクでもないな……ここまで屑なら慈悲はいりませんね」
 犬太郎は握り締めた拳に炎を纏わせ、胸の前で手のひらと合わせた。
「あの曲がった根性に、一発叩き込んでくるぜ」
 強気に告げてロウェルへと駆ける。ロウェルが剣を振るうが、犬太郎はその軌道を読んで身を躱した。
「ぬうっ!?」
 ロウェルの懐に入り込み、鎧の脆くなっている部分を見極める。
「一撃だ、俺のたった一撃を全力で完璧にお前にブチ込む」
 吹き荒れる獄炎と拳の衝撃……犬太郎の神風正拳ストレートがロウェルへと綺麗に決まった。追い打ちをかけるように、クロコがロウェルへと接近する。
「おぬしの行い、この拳にて叩き潰す」
 地獄の炎が失った右腕を形成した。鋭く細められた瞳にロウェルをしっかりと捉え、炎の腕を振り上げる。
「なに?! お前、さっきとキャラが違わな」
「右腕を失えど龍王と呼ばれし我が闘気に、一片の衰え無きことをその身で味わうがいい!」
 渦巻く龍王の闘気と拳の衝撃を合わせ、ロウェルを激しく殴り付けた。
「豪快な技だ……俺も負けてられないですね。気合入れていきますよ」
 啓介は左手から光を放ち、磁石のようにロウェルを引き寄せる。引き寄せられながらもロウェルがオーラを打ち込んでくるが、薄皮一枚のところで躱す。引き寄せたロウェルの胴体を掴み、手のひらにエネルギーを集中させる。
「その鎧を粉砕します。覚悟してくださいね」
 啓介の右手が闇に包まれる。強大な力を宿した右手が、ロウェルの鎧を打ち砕いた。
「私の鎧が! お前たち、よくも……!」
 ロウェルが怒りのまま剣を振り回すが、湊音が生み出した炎の竜がロウェルの剣を絡め取る。
「その悪趣味な武器、もう振り回さないでくれるかな?」
「くっ、離せ……!」
「そう簡単には逃れられないよ。その竜は特別製なんだ」
 地獄の炎竜はロウェルの体に巻き付き、焼き尽くそうとするように締め付ける。
「だいぶ消耗してきたようね。そろそろ終わらせましょうか」
 ロウェルが苦しむ様に、ローザマリアが淡々と口を開いた。ローザマリアの言葉に、湊音が力強く頷く。
「うん、ボクの竜が動きを止めてる今のうちに!」
 湊音の意思に応えるように、炎竜はさらに強くロウェルを締め上げた。ローザマリアは二本の剣を交差させる。刹那、神速で放たれる真空波がロウェルを斬り刻む。
「劒の媛たる天上の御遣いが奉じ献る。北辺の真武、東方の蒼帝、其は極光と豪風を統べ、万物斬り裂く刃とならん――月下に舞散れ花吹雪よ!」
 翼や黄金の鎧が砕かれ、花吹雪に攫われるように消えていく。ロウェルは確実に消耗している。戒李はレティシアへと目を向けた。
「レティ」
「はい、準備はできています」
 戒李の呼び掛けに、レティシアはロウェルの死角へと回り込み空へと飛び上がる。三日月の刃に破壊の力を込め、ロウェルの頭へと振り下ろした。強烈な一撃が、ロウェルの体を激しく揺らす。
 レティシアの攻撃に合わせ、ルーチェが心得たと言うようにぴょんと跳ねる。
「シャーッ!」
 ルーチェはロウェルの頭に飛び掛かり、その体を鋭い爪で斬り裂いた。
「私は倒れない、倒れないぞ!」
「いいえ、あなたはここで終わりです。……戒李さん、よろしく頼みます」
 レティシアの言葉と同時、ロウェルの視界が夜の世界に覆われた。遥か頭上には血のような月が、赤く燃えている。瓦礫の上に立ち、戒李は静かに言葉を紡いだ。
「理不尽の被害者ではあるからね。……次はもっといい男に生まれておいで」
 言い終えた瞬間、花弁のような斬撃がロウェルをズタズタに引き裂いた。
「ぐう……!」
「泉、仕上げだ。あとは頼んだよ」
 夜の世界に元の夕日が差し込んだ。夕日の光から現れるように、泉が歩を進める。
「お任せください」
 傷付きその場から動けないロウェルへと、泉は近付いていく。
「……ここで死んだら、手に入れた財産も、何もかも失ってしまう……」
 呻くロウェルに、泉は首を横に振った。
「助けることはできません。……ですが、最期に鎮魂歌を贈りましょう」
 無駄一つない動きで刀を捌き、より早く、重く、正確な一撃がロウェルの体を貫いた。心に大きく澄んだ音が響き渡るような、空鈴の音がする。
 ロウェルの体は夕日の光に溶け込むように、崩れ落ちていった。

●何事もなかったように
 オフィス街には夜の闇が迫りつつあった。ロウェルが消え去った公園で、クロコは脱力してぱたりと尻尾を下げる。
「なんとか倒せましたね……うぅ、怖かったあ……」
「終わりましたね、市民に被害が及ばなくてよかったです」
 啓介がホッとしたように息を付いた。安心する啓介へと、犬太郎が返す。
「敵もエインヘリアルになりたてだったしな。俺たちが力を合わせれば何とかなるだろ」
「そうだね! 本当に、誰も死ぬようなことがなくて良かったよ」
 湊音は刀を鞘におさめながら、にこりと明るい笑みを浮かべた。
 穏やかな空気が流れる中、泉はおもむろにブルースハープを取り出す。
「どうか、この旋律が、死に逝った彼に届きますように」
 夕空に響く澄んだ音色に、戒李は心地よさそうに瞳を細める。
「綺麗なメロディだ。夕日と相まって雰囲気が出てる。……きっと、彼にも届いているよ」
 広がる音色はオフィスビルの外壁に溶け込んでいくようだ。レティシアは聳えるオフィスビルを眺めながら呟く。
「明日もこの街には大勢の人が押し寄せるのでしょうね」
 明日も今日と変わらず、この街の人々は生き続けるのだろう。
 ローザマリアはロウェルが消えた虚空を見つめながら、胸元にそっと手を添えた。
「Do widzenia、ロウェル・ローラン。……その名前、しっかりと胸に刻みましょう」

作者:鏡水面 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年5月12日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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