風車の塔まわる春

作者:雨音瑛

●赤、白、黄色よりも多い色
 広大なチューリップ園の中で、風車がゆっくりと回っている。
 咲き誇るチューリップは色ごとに整然と植えられ、訪れた者の目を楽しませてくれる。
 が、ひとりの訪問者にとってはまるで興味がないことのようで。
「これの何が楽しいんだかねえ?」
 風車の上に陣取った、3メートルほどの女性はあくびをした。その手には、獅子座をモチーフとした剣が一振り。
「それじゃ、ウチも楽しいことしようかね」
 剣を手に、女性は風車から飛び降りた。ぐしゃり、足蹴にしたチューリップが潰れる。
「ウチはエインヘリアル『カーラ』。これからアンタたちのグラビティ・チェインをもらうから、覚悟するんだな!」
 高らかに宣言し、カーラは手近にいた女性を切り捨てた。先ほどの退屈そうな顔はどこへやら、どこか恍惚とした笑みを浮かべながら次々と人々を手に掛けてゆく。

●ヘリポートにて
 ティノ・ベネデッタ(ビコロール・e11985)の懸念をもとに行った予知で、ウィズ・ホライズン(レプリカントのヘリオライダー・en0158)は事件の起きる現場を割り出した。
「千葉県の、風車があるチューリップ園で虐殺事件が起きるようだ。凶行に及ぶデウスエクスは、エインヘリアルだ」
 このエインヘリアルは、過去にアスガルドで重罪を犯した凶悪犯罪者らしい。彼女を見過ごせば、多くの人々が無残に命を奪われてしまうだろう。
「それと、人々に恐怖と憎悪をもたらし、地球で活動するエインヘリアルの定命化を遅らせること、だな」
 そう続けるのは、ティノ。
「ああ、その通りだ。というわけで、君たちには今回現れたエインヘリアルの撃破をお願いしたい」
 戦闘となるエインヘリアルは『カーラ』といい、女性のエインヘリアルだ。獅子座のゾディアックソードを装備しており、特に状態異常の付与を得意としているらしい。
「カーラは、使い捨ての戦力として送り込まれている。戦闘で不利な状況となっても撤退はしないようだから、逃走阻止の作戦などは不要だ」
 とはいえ、周囲には一般人も多くいる。彼ら彼女らを避難させる必要があるだろう。そのうえで、チューリップ園での戦闘となりそうだ。
「……無事にカーラを撃破できたら、少しばかりチューリップ園を散策しても構わないだろうか?」
「もちろん。植えられたチューリップを直接掘って購入できるエリアもあるようだから、気に入ったものがあったらお土産にするのもいいだろうな」
 と、ウィズはティノの言葉にうなずいた。


参加者
月海・汐音(紅心ディストーション・e01276)
シェイ・ルゥ(虚空を彷徨う拳・e01447)
ヴィットリオ・ファルコニエーリ(残り火の戦場進行・e02033)
アップル・ウィナー(キューティーバニー・e04569)
ティノ・ベネデッタ(ビコロール・e11985)
エレオス・ヴェレッド(無垢なるカデンツァ・e21925)
エストレイア・ティアクライス(野良メイド騎士・e24843)
ブルーノ・フロストハイド(凍てる械弓・e40208)

■リプレイ

●人と花を護るため
 雲一つ無い空の下、風車の回る音と人々がはしゃぐ声が聞こえてくる。それをさもつまらなそうに見下ろすのは、エインヘリアル「カーラ」だ。
「これの何が楽しいんだかねえ?」
 そう言ってあくびを一つ、さらに言葉を続ける。
「それじゃ、ウチも楽しいことしようかね」
 風車から飛び降り、チューリップを足蹴に着地する。
 ここまでは、ヘリオライダーの予知どおり。
「いくらデウスエクスとはいえ、知能があるんだから綺麗なものを愛でる気持ちくらい持ってもらいたいものだけどね」
 シェイ・ルゥ(虚空を彷徨う拳・e01447)がバトルオーラ「九龍」を纏った拳を繰り出すと、カーラは驚く間もなくその拳を胸元に喰らう。
「まったくよ。こんなに綺麗な景色を見ても何一つ理解できないなんて……まさしく人の心を持たない怪物、かしら」
 シェイに続くのは、月海・汐音(紅心ディストーション・e01276)。カーラの背後に回りこみ、バトルオーラ「Innovation:Wish」にて、強かな一撃をお見舞いした。
 晴れ渡る空野下で色とりどりのチューリップが咲く、チューリップ園。そんな見事な場所にこのようなエインヘリアルがいたのでは、台無しというものだ。
 それに何より、と、エレオス・ヴェレッド(無垢なるカデンツァ・e21925)はカーラの足元から爆発を起こした後、翡翠の瞳で静かに睨み付ける。
「好みは人それぞれですが……貴方の楽しみ方は許せません」
 花も人も必ず護る。その決意を胸に、仲間が避難誘導に当たる時間を稼ぐため、エレオスは足止め要員として動く算段だ。
「は、ケルベロスかい! ウチが何を楽しもうと……勝手だろう、があっ!」
 カーラがゾディアックソードを力任せに振ると、獅子座のオーラがケルベロスの前衛めがけて飛来する。
「避けきれない、か……」
 ごく冷静に身構えた汐音の前に、ヴィットリオ・ファルコニエーリ(残り火の戦場進行・e02033)が身を挺した。ライドキャリバー『ディート』も、ウイリーしながらアップル・ウィナー(キューティーバニー・e04569)を庇い立てる。
 仲間の無事を確認したヴィットリオは、仲間の指示で避難を始めた人々へと声をかけようと、隣人力を発動した。
「みなさん、慌てず落ち着いて避難してくださーい! 大丈夫です、僕らはケルベロスです。あんなのすぐに片付けますから!」
「おいおい、その『あんなの』ってのはウチのことかい?」
「もちろん!」
 元気よく答えたヴィットリオがゲシュタルトグレイブを繰り出すと、見事、カーラの肩に突き刺さった。
「ふん、この程度……ウチを『あんなの』呼ばわりしたこと、後悔させてやるよ!」
 槍を抜いて鼻で笑うカーラに、ディートが炎を纏って突撃を仕掛ける、が。
「そう何度も喰らうか!」
 だが、ディートを回避したカーラの先で待ち構えるのは、攻性植物「ウルフルート」を変形させたティノ・ベネデッタ(ビコロール・e11985)。
「花を楽しめぬ無粋な輩には、ご退場願おうか。ここは、血に染まるべき場所ではない」
 ウルフルートはカーラの巨体を締め上げ、動きを拘束する。ティノの目的もまた、カーラの動きを封じることにある。
 ウルフルートの戒めが解かれるが早いか、アップルは縛霊手でカーラを殴りつけた。網状の霊力が、再びカーラを戒める。
「そう何度も喰らってもらいマスヨ!」
 そのままチューリップのない場所へ押し出すのが、アップルの狙いだ。さらに、攻撃を受ける時はその場所を背にするつもりである。
「……避難誘導組の方は順調デショウカ。脱出ルートになりそうな場所を書き込んだチューリップ園の地図、活用してくれているといいのデスガ」
 指示を出す仲間の声を耳に、アップルはカーラを引きつけることに専念するのだった。

●楽しきこと
「ティアクライスのエストレイア、参上です! ここはメイド騎士にお任せあれ!」
 防具特徴でスタイリッシュなメイドに変身したエストレイア・ティアクライス(野良メイド騎士・e24843)は、人々を勇気づけながら脱出ルートへ誘導をしてゆく。可能なかぎり、チューリップに被害が出ないように気をつけながら。
「こちらの道からお逃げください。慌てず、落ち着いてくださいね。スタッフの方も落ち着いて避難にあたってください。大丈夫です、俺たちが護りますから」
 エストレイアと手分けして、ブルーノ・フロストハイド(凍てる械弓・e40208)も誘導にあたる。凛とした風を使い、人々を礼儀正しくさせながら。
「こちらはあらかた終わりました! そちらはいかがですか!」
「はい、大丈夫だと思います。そろそろ戦列に加わるとしましょうか」
 うなずきあい、二人は仲間の元を目指す。
 実のところ、カーラと戦うケルベロスたちの状況は決して優勢とはいえなかった。
 何せ、カーラが得意とするのは状態異常。メディックを担うエストレイアが避難誘導に向かったことで、ヒールや状態異常の解除は他のケルベロスが手分けをして行っていた。
「どうにか持ちこたえていますが、相手の消耗はあまり大きくないようですね」
 癒しの風を起こして前衛の傷を癒すエレオスは、この状態が長引けばますます不利になってしまうことに焦りを覚える。
「この程度かい! とっとと倒して『お楽しみ』を再開――」
 そうはさせないと、ティノは高く跳躍した。虹を纏い、急降下蹴りを喰らわせんとカーラに肉薄する。が、カーラは大きく飛び退いて回避した。
「あ、危ないじゃないか!」
 飛び退いた先には、もはやチューリップはない。アップルの作戦どおりだ。
「そんなに驚くとは思わなかった。もしや僕程度のケルベロスに恐れをなしているのか?」
「馬鹿なことを! お前たちなどすぐに倒して、このへん一帯を荒しつくしてやるよ!」
 カーラの咆吼に、合流したブルーノは小さく息を吐いた。
「何を楽しいと思うかは人の勝手で、どうこう言うつもりはないが……人の楽しみや、美しい景観を保つための苦労を踏み躙るってならその報いも覚悟して貰わないとな。……悪いけど、目印付けさせて貰うよ」
 械弓『mnemonic』を構え、ブルーノは狙いをつける。放たれた矢はカーラの腹部に突き刺さり、青白い魔法陣を浮かび上がらせる。それは厄災を呼び込む『欠乏』の印を刻んだものだ。
「……お前たちを倒したら、まずは花から荒らしてやろうじゃないか」
「いいえ、させません! 人々が想いを込めて育てたチューリップです! 無造作に踏み荒らしていいものではありません!」
 エストレイアは素早くヒールドローンを展開し、前衛の傷と状態異常を癒す。
「合流完了デスネ! 確実にダメージを与えていきマスヨ! ――この輝きは、邪なるものを浄化する愛の光! シャァイニング・ゴットハンド・スマッシュ!」
 アップルは輝く愛の光を纏い、巨大な豪兎掌を出現させた。カーラの巨体を上回る巨大さで、豪兎掌はカーラを鷲掴みにする。
「くそっ、離せ!」
 暴れに暴れて解放されたカーラは、荒っぽい動きで地面に守護星座を描いた。
「場当たり的なヒールじゃ、そうは保たないよ。もう少し頭を使ったら? だから、いいように利用されて使い捨てにされるんだよ」
 言い返す暇も与えず、シェイは炎を纏った。
「南海の朱雀よ、焔を纏い敵を穿て」
 そこから放たれたのは、神速の一撃。激しく燃え上がる焔は朱雀の加護を帯び、カーラの巨体を呑み込まんばかりに揺らめいている。
「……さて、そろそろギアを上げようじゃない」
 目を細めた汐音はInnovation:Wishを練り、弾丸の形に変える。その態度は合流前と変わらず、いたく冷静だ。
 弾丸がカーラを穿つと、すかさずディートタイヤを唸らせ、スピンを見舞う。
「ここからが本番、だね。でもその前、に!」
 先ほどカーラに付与された加護を破壊しようと、ヴィットリオは音速の拳でカーラを殴りつけた。よろめくカーラの先にチューリップがないのは、既に把握済みだ。
「これで遠慮無く戦えそうだね、お互いに!」
「ああ、どうやらそのようだね!」
 ヴィットリオの言葉に、カーラは表情を歪めた。

●最期
 避難誘導に当たっていた二人が合流したことで、ケルベロスたちは徐々に優勢となっていった。
 それでも、状態異常がいくつか残ってしまうのは致し方ない。だから、ヴィットリオは体内のグラビティチェインを白色の炎へと変換した。
「燃え上がれ、活力の炎っ!」
 生命力を活性化させる白炎で自身を含む周囲を包みこめば、瞬く間に状態異常がいくつか消えてゆく。
「生意気な!」
 歯噛みするカーラは、女性とはいえエインヘリアル。花を愛でる愛らしさや教養など、ヴィットリオは元より期待などしていない。
 ディートも手加減をするつもりはないようで、こそ、とその身に炎を纏う。一直線の突撃は、今度は回避できない。
「くそっ……!」
 どんなにダメージを受けても威勢だけは良いカーラ相手に、ティノは銃へと力を集中させる。
「降り頻る雨となれ、世界を航る白の舟」
 力を一気に解放すれば、強大な一撃が放たれる。眩く鮮烈な奔流は、確かにカーラを捉えた。続けるなら、今だ。
「ブルーノ、行けるだろうか」
「ええ。お任せください、ティノさん」
 心強い返答に、ティノはブルーノのための道を空ける。
 一気に距離を詰めたブルーノはカーラを見上げ、
「……エインヘリアルってホントに、大きいよな……圧倒されそうだ……」
 つぶやくと同時に、カーラの向こうで回る風車が視界に入る。
 何事もなければ、牧歌的な風景であっただろう。このような場所で戦うのはブルーノとしても本意ではないが、何としても護りたいところだ。改めて意識を集中し、カーラの弱点を突こうと動く。カーラも避けようと動くが、ほんの僅か、ブルーノの方が早かった。当たったことに安堵しつつ、今度は急ぎ距離を取る。
「的が大きくても当てやすいってワケじゃないのが辛い所だ」
「確かに、そうデスネ。それにしても、使い捨ての戦力を人々の平和を脅かすのに使うのは――」
 ガジェット「ブルーローズ」を拳銃携帯に変化させながら、アップルはカーラの周囲を跳ね回る。
「やめてほしいデスネ! ほらほらこちらデスヨ!」
 言うが早いか、魔導石化弾がカーラの足を貫いた。すかさずエレオスが迫り、グラビティ・チェインを乗せたアニミズムアンクを叩き込む。
「祈りを捧げます。かの者に、守りの加護を!」
 エストレイアが紡ぐのは、防護の力を授ける祈り。
「ちょこちょこと回復しやがって、忌々しい……」
「大切に育てた人々の為にも、それを守りたいと願う人の為にも……ここで朽ち果てて頂きます、カーラ様」
 カーラの視線を真っ直ぐに受け止め、エストレイアは宣言する。
「馬鹿なこと……言ってんじゃ、ないよ!」
 駆け出したカーラの剣がシェイへと振り下ろされ、一筋の血が散る。だが、シェイはまるで意に介さずカーラとの距離を詰めた。
「最期に見るのがこんな綺麗な風景とはね。君には勿体ないよ」
 そこからのシェイの動きは、一瞬。カーラの脇腹を薙ぐように繰り出された蹴りは、カーラを汐音のもとへと弾き飛ばす。
「散らしてあげるわ……シルヴィ!」
 銀色に輝く一挺の散弾銃が、汐音の魔力によって現出する。籠められた弾丸は、汐音の魔力そのもの。銃口からカーラまでの距離は、ほぼ無いに等しい。
 暗く赤い目は瞬きもせずに、引き金を引く。
 弾ける音にカーラは目を見開き、ゆっくりと倒れた。
「ふ、ん……これはこれで、楽しかった、かも、な……」
 口の端から流れる血を拭いもせず、カーラは静かに目を閉じる。その後は、体の端から光となって消えて行った。

●護ったものと共に
 幸いなことにチューリップへの被害はなく、荒れた土の修復だけで済みそうだ。
 ヒールグラビティを持つ者は多いから、手分けしてヒールを行えばチューリップ園の再開はすぐだろう。
「皆様、お疲れ様でした! これでまた一つ、人々の大切なものを守れましたね!」
 それであの、と、エストレイアは仲間達を見渡して。
「皆様で見て回りませんか!」
 と、元気よく告げたのだった。
 徐々に戻ってきた人々とともに、ケルベロスたちは園内を散策する。
「赤、白、黄色意外にも沢山あるのデスネ。これは……緑のチューリップ! 珍しいデス!」
 と、アップルは珍しいチューリップに釘付けだ。
「本当だ、珍しい色だね。複数の色が混じっているのもあるのか、綺麗だなあ……うん、流石に今回ディートに乗って駆けまわるのは自重しておこう」
 なんて付け足しながら、ヴィットリオも色とりどりのチューリップを眺める。
「見事な風景ですね! それに、人々も楽しそうですよ!」
「あっ、ケルベロスさんだ! ケルベロスのおねーさん、ありがとー!!」
 元気な子どもに手を振られたエストレイアは、笑顔で手を振り返す。
 そんな微笑ましい光景を横目に、シェイは軽食をつまみつつのんびりとチューリップを観賞する。
「ほんとはお酒の一つでもあると最高だったんだけどねぇ……」
「それはまた別の機会の方が良さそうね。家族連れも多いみたいだし」
 そう告げた汐音は、風になびく金色の髪を軽く抑えた。いつか友人と来ることを、願いながら。
「わぁ……! これが風車……花畑もとっても綺麗ですね」
 エレオスの目を引いたのは、何よりもやはり風車だ。初めて見る風車に興奮を隠しきれないといったように、エレオスは風車のまわりをぐるりと歩く。
「頑張ったご褒美ですね!」
 絵本の挿絵でしか知らなかった風車が、目の前にある。そして、その裾に広がる花畑も。
「……花は……眺めるだけにしておきましょうか」
 大切な物は心に。それが、エレオスの主義である。
 整然と咲くチューリップは確かに圧巻だが、風車の大きな羽根車がゆったりと回っている様子もまた見物だ。特にブルーノにとっては、ずっと眺めていられそうなほどに。
「中の構造とか、見学できませんかね? ……ダメですかね」
 子どもに質問攻めにされているスタッフをちらりと見て、ブルーノは小さく笑った。
 どれだけの時間を歩けば、すべてのチューリップを眺められるのだろう。それほどに園は広大で、チューリップは咲き誇っている。
 春風吹く中、たくさんのチューリップを眺めながら歩くティノの手には、譲り受けた黄色のチューリップが一株。
「桜の儚く淡い花も美しいが、鮮やかに咲く花もまた格別だな」
 苗を手に歩くティノの周囲には、空と風と花。そして――それを愛でる人々。
 立ち止まって見上げた風車に圧倒されつつ、ティノは日常を守れたことを誇らしく思うのだった。

作者:雨音瑛 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年5月9日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 4/キャラが大事にされていた 1
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