愛シテクダサイ

作者:秋津透

「なぜかしら。落ち着かない……」
 埼玉県さいたま市、遅咲きのヤエザクラの名所として知られる某公園。
 咲き誇るヤエザクラを眺め、ゆっくりと歩きながら、柊・弥生(癒やしを求めるモノ・e17163)は声には出さずに呟いた。
 そもそも、仲間に誘われてならともかく、一人で桜を見に来るということ自体、自宅警備員の弥生にとっては稀有なこと。そういう意味では、落ち着かないのも当たり前だが……。
「……」
 特にあてもなく角を曲がったところで、弥生は足を止めた。
 満開の桜並木は続いているが、なぜか人がいない。桜の下に陣取って花見をしてる人も、歩きながら花を見る人もいない。そこにいるのは、弥生と……。
「ヒイラギ・ヤヨイサン。アナタハ、タイヘン、ヌイグルミガオ好キダソウデスネ」
 たどたどしい口調で弥生に告げるのは、一部分破れて中身がはみ出ているクマのぬいぐるみ。その傍らには、ウサギとヒヨコのぬいぐるみが並んでいる。
 そして、三体のぬいぐるみの後ろには、全身をモザイクで覆われているためはっきりしないが、少女のようなシルエットの何かが立っている。
「ボクタチハ『A permanent dream』、愛シテクレル人ヲ求メル、寂シイヌイグルミデス。ドウカ、ボクタチヲ愛シテクダサイ」
「……」
 弥生は固い表情で身構え、その傍らにはボクスドラゴンの『りゅう』が姿を現わす。
 確かにぬいぐるみは大好きだが、この子たちはダメだわ、と、弥生は声に出さずに呟く。これはデウスエクス……邪悪なドリームイーターだ!

「緊急事態です! 柊・弥生さんが、ぬいぐるみの姿をしたドリームイーターに襲われるという予知が得られました! 急いで連絡を取ろうとしたのですが、連絡をつけることが出来ません!」
 ヘリオライダーの高御倉・康が緊張した口調で告げる。
「弥生さんは、埼玉県さいたま市の公園にいるので、今すぐ全力急行します! 一刻の猶予もありません!」
 そう言って、康はプロジェクターに地図と画像を出す。
「現場はここです。ドリームイーターは『A permanent dream』と名乗っていて、ぬいぐるみ三体とモザイクに覆われた人影で、まとめて一体のデウスエクスのようです。使うグラビティは普通のドリームイーターと同様に、モザイクを飛ばして相手の「知識」「平静」「夢」「欲望」を食らう攻撃をするようですが、モザイクの量が多いせいか、与えるダメージが半端なく大きいようです。未熟なケルベロスがディフェンダー以外のポジションで受けると、一撃KOもありえますので充分注意してください。また、モザイクヒールは使わないようですが、モザイクの量から推定して、もともとの体力が相当に大きいと思われます。ポジションは、おそらくクラッシャー。一対一……いえ、サーヴァントを含め二対一で戦っても、弥生さんたちに勝ち目は薄いでしょう」
 そして康は、一同を見回して続ける。
「幸いというか何というか、敵は単体で、増援は呼ばず、撤退もしません。相手を斃すか、弥生さん……と、救援に入った皆さんが全員斃れるか、どちらかになります。どうか弥生さんを助けて、ドリームイーターを斃し、皆さんも無事に帰ってきてください」
 よろしくお願いします、と、康は深々と頭を下げた。


参加者
広井・世界(井の中のイタチ世界を廻る・e00603)
ディークス・カフェイン(月影宿す白狼・e01544)
スヴァルト・アール(エリカの巫女・e05162)
リディア・リズリーン(想いの力は無限大・e11588)
ソル・ログナー(鋼の執行者・e14612)
柊・弥生(癒やしを求めるモノ・e17163)
龍造寺・隆也(邪神の器・e34017)
差深月・紫音(死闘歓迎・e36172)

■リプレイ

●愛は惜しみなく奪う……のか?
「寂しい……寂しいのね、とても」
 埼玉県さいたま市の某公園。ドリームイーター『A permanent dream』と対峙する柊・弥生(癒やしを求めるモノ・e17163)が、油断なく身構えながらも、ぼそりと小さく呟いた。
「ボロボロだけど、大切にされていたのね……こんなになるまで……こんな想いを持つほどに」
 対する『A permanent dream』……一部分破れて中身がはみ出ているクマのぬいぐるみと、破れてこそいないが古びて歪んだウサギとヒヨコのぬいぐるみ。そして、モザイクに覆われて判然としない少女らしき人影……は、最初の呼びかけの後、言葉を発することはせず、攻撃もしてこない。
 しかし、その一見穏やかな佇まいの陰で、ドリームイーターは巧みに弥生の警戒心を緩め、同情心を引き出していた……のかもしれない。
「大丈夫……助けるから……独りにはさせないから」
 呟く弥生の身構えが徐々に降りて解けそうになっていることに気づき、サーヴァントの『りゅう』が、まずい、という感じでマスターを見やる。
 このまま時間が経過していたら、弥生は闘わずして『A permanent dream』に取り込まれてしまったかもしれないが、幸い、そこへ強力な助け手が現れた。
「……無事か? 柊」
 実際には上空のヘリオンから降下してきたはずなのだが、一陣の風に乗って現れたとしか思えない軽やかな身のこなしで弥生と『A permanent dream』の間に割って入ったのは、ディークス・カフェイン(月影宿す白狼・e01544)。
 穏やかだが力強い声で訊ねられ、弥生は我に返ったような表情になって答える。
「あ……だ、大丈夫! 無事よ!」
「ふむ……」
 考え深いというか、いささか謎めいた表情で、ディークスは『A permanent dream』を見やる。
「愛されたがり……強力な想いの力……妬みか……僻みか。其れは時に、強力な暴力へと変わるのだろうな」
「……愛されるために作られたものが、その愛を手に入れられないのは切ないですね」
 ディークスに続いて降下してきたスヴァルト・アール(エリカの巫女・e05162)が、まだ戦闘状態にはなっていないと見て、抑えた口調で告げる。
「ぬいぐるみ……大きなものは持っておりませんが、キーホルダーとか手のひらサイズのものなら……この世界に繋ぎとめてくれている絆の一つ……たった1、2年の事でも、それに詰まる想いの大きさはどこまでも」
 ぬいぐるみに対する愛を表明すれば、ドリームイーターの執着を弥生から逸らすことができるかもしれない、というヘリオライダーの推測に従い、スヴァルトは胸ポケットから小さな人形を出して示す。
 するとディークスが、泰然とした態度で告げる。
「ぬいぐるみと言って良いか悩むが……此方も持っているぞ」
 そう言うと、ディークスは掌に収まる程度の小さな人形を大事そうに取り出すが、それは明らかにスヴァルトを模して作られている。
「……え?」
 目を丸くするスヴァルトを尻目に、ディークスは悠然と言葉を続ける。
「これは彼女の妹分手製でな。……譲り受けた時から……ずっと、大切に持っている物だ」
「ちょ、ちょっと、そんな話、聞いてませんけど……」
 狼狽気味にスヴァルトが口走る一方、ドリームイーターはたどたどしい口調で告げる。
「ソレハ、ヌイグルミ愛デハナクテ、単ナル彼女サン愛デハナイデスカ? 惚気デスカ? 惚気デスネ? オノレ、リア充爆発シロー!」
 最後はそれこそ妬み僻みが燃え上がり、ぬいぐるみたちの背後、モザイクに覆われた人影から、もわっと沸き立つようにモザイクが立ち上がる。
「おっと!」
 ディークスは素早く、スヴァルト人形を仕舞い込んで身構える。そこへ、立ち上がったモザイクが容赦なく雪崩落ちた。
「ディークス!」
「ディークスさん!」
 スヴァルトと弥生が叫んだが、二人ともポジションがディフェンダーではないので、肩代わりはできない。
 モザイクに直撃されたディークスは小さからぬダメージを負ったが、敢えて表情を変えず、ドラゴニックハンマー『晶樹の手鎚』で即座に反撃する。
「やはり、妬み僻みの暴力だったな」
 強烈な冷気を伴う一撃を、ぬいぐるみたちへではなくモザイクに覆われた「何か」へ打ち込みながら、ディークスは呟く。
 すると間髪を入れず、スヴァルトが日本刀『海石榴』を振るい、冷気を伴う達人の一撃で挟撃する。
「大丈夫ですか? ……無茶なことを」
「この程度はかすり傷……とは冗談にも言えないが。それでも、柊やお前がやられるよりは遥かにマシだ」
 まるで当然のように、ディークスは告げる。
 そこへソル・ログナー(鋼の執行者・e14612)が降下し、ディークスをグラビティの蒸気で覆って、回復と状態異常解除と防御力上昇を同時に行う。
「俺が全体を見る! 総員、突っ込みすぎたら痛いのが来るぞ!」
「ああ、確かに痛い」
 号令をかけるソルに、ディークスはどこか他人事のように応じる。
 そして、続いて降下してきた龍造寺・隆也(邪神の器・e34017)は、すぐさま全身から黄金のオーラを放ち、オリジナルグラビティ『龍造寺の武威(リュウゾウジノブイ)』を発動させる。
「覚悟はいいな」
 短く言い放つと、隆也は黄金のオーラで覆われたバトルガントレット『邪神の右手』を振るい、モザイクに覆われた「何か」へ全ての敵を砕く剛拳を叩き込む。
 がきん、と金属音があがり、モザイクの塊が震え、少女のようなシルエットが崩れる。
「やはり、本体はこちらか」
「なるほどっ!」
 ぬいぐるみを攻撃しなけりゃ、弥生を動揺させずに済むかね、と、口元に笑みを浮かべた差深月・紫音(死闘歓迎・e36172)が、刃のような回し蹴りをモザイクの塊へと放つ。
 派手にモザイクが散り、核となっている「何か」が揺らぐ。
 そしてリディア・リズリーン(想いの力は無限大・e11588)が、サーヴァントのテレビウム『ナノビィ』とともに着地。携えてきた多くの編みぐるみ人形を、ざざっと並べる。
「ふっふーん……この私も、ぬいぐるみ愛に関しては、ちょっとしたものでぃすよ?」
 言い放ちながら、リディアはモザイクの塊へと重力蹴りをぶちかます。
 またも派手にモザイクが散ったが、『A permanent dream』のクマのぬいぐるみは攻撃に対しては特に反応せず、リディアの編みぐるみに対してたどたどしい口調で告げる。
「コ……コレハ……確カニ、強烈ナ愛……シカシ、コレモマタ、ヌイグルミ愛トイヨリハ、もでるサン愛デハナイデスカ?」
「モデルさん?」
 言われて、一同はリディアの編みぐるみを改めて見やる。
「……それ、もしかして、俺か?」
 少々当惑気味にソルが訊ねると、リディアは満面の笑みで応じる。
「そう! この子が、ソルくん人形! こっちは、 夢姫ちゃん人形にマリィちゃん人形にクライスちゃん人形! そして、リディアちゃん人形もあるのでぃす!」
 そう言うと、リディアは『A permanent dream』に向かって昂然と言い放つ。
「確かに、モデルさんは、みんな大事な仲良しさん! でも、それとは別に、ぬいぐるみさんたちも心から愛する、無二の存在! モデルさんがいればぬいさんいなくて大丈夫なんて、そんなこと、絶対、ありえなーい!」
「オオ……」
 感に堪えたように、クマのぬいぐるみが唸る。その間に『ナノビィ』と『りゅう』がディークスを追加回復する。
 そして弥生が『A permanent dream』に向かって告げる。
「お願い……もうこれ以上、人を傷つけるのは止めて。傷つけ合い、妬み僻み……それは、愛を遠ざけてしまう。何よりも……傷つき倒れた者は、もう、誰を愛することもできないの」
 そう言いながら、弥生はモザイクの塊に向けて、達人の域に達した冷凍光線をマインドリングから放つ。
「愛されたいのなら、私が愛してあげる。でも、人を傷つけることを止めないなら、私は先に、あなたを止めなくてはならない……それがあなたを壊すことになっても」
「愛シテイル……ケレドモ壊ス……愛サレタイ……ケレドモ壊シテシマウ……ボクラガヤッテキタコトモ……」
 弥生に応じるというよりは独言のような感じで、クマのぬいぐるみが唸る。
 そこへ最後の一人と一体、広井・世界(井の中のイタチ世界を廻る・e00603)とサーヴァントのボクスドラゴン『ディア』が降下してきた。
「よーぉ、一人でがんばってるらしいじゃん。しょーがねーから手伝いに来てやったぜー」
(「わぁ、世界くんだ! 世界くんが来てくれた!」)
 歓声をあげて飛びつきたくなるのを、弥生はぐっとこらえる。愛されたがりの『A permanent dream』は、妬み僻みで人を傷つける。弥生が誰かと……特に男の子と親しい態度を見せたら、相手が標的にされる危険性が高い。
 ……そして、ケルベロスとしての鍛錬や実戦体験をあまり積んでいない世界は、もしも標的にされてしまったら弥生以上に危ない。
「いやー、ほら一応弥生も師団の仲間だし? なんか危ないらしいから、まぁ助けに行ってやってもいいかなーって……ちょっとした気まぐれだからな!? 助けるっつっても、オレのほうが弱いんだけど……。でもま、他の奴らみんなつえーし、なんとかなんだろ!」
 世界は口の中でぶつぶつ言っていたが、弥生が反応しないので、そのまま攻撃に移る。
「行くぜ! 【氷結の槍騎兵】を召喚! 攻撃ぃ!」
 投げ上げられたシャーマンズカードから氷属性の騎士型エネルギー体が召喚され、槍を構えてモザイクの塊へと突っ込んでいく。続いてディアが、ブレスを放つ。
 大量のモザイクに覆われ隠された核がどうなっているのかは見えないが、きし、きしと、氷が軋むような音が微かに聞こえてきた。

●交錯する愛の先には
「リア充爆発シロー!」
 どうしても捨てきれない妬み僻みの発動か、クマのぬいぐるみが叫び、大量のモザイクがソルに向かって襲い掛かる。
(「お、俺か!? 俺に来るのか!? ……やっぱ、ソルくん人形がまずかったか!?」)
 まあ、弥生やリディアが襲われるよりゃマシだ、と、腹を据え、ソルは奥歯を噛みしめて身構える。
 しかし寸前、唯一ディフェンダーポジションにいるサーヴァント、テレビウムの『ナノビィ』が飛び込み、ダメージを肩代わりしてそのまま力尽きる。
「すまねぇ……恩に着る!」
「ナノビィ、えらい! よくやったよ! いつもながら、GJ!」
 ソルに片手拝みに拝まれ、リディアに称賛され、『ナノビィ』はどこか誇らしげな様子で姿を消す。
 そしてディークスが、ここが決めどころとばかりに、オリジナルグラビティ『煉鎖劒魄(レンサコンパク)』を放つ。
「高まる熱に上限は無く……絡まる深さに際限は無い」
 詠唱に応じ、大地を割り、灼熱を宿すグラビティの鎖が鎌首を擡げる。際限無い熱量持つ鎖がモザイクの塊へと潜り込み、煉獄の焔を発する。
 続いてスヴァルトが、こちらもオリジナルグラビティ『酔蝶花(スパイダーフラワー)』を発動させる。
「秘密のひとときはいかが?」
 リア充憎むぬいぐるみさんには刺激的に過ぎるかも、と小さく肩をすくめ、スヴァルトは淡いピンクの蝶を舞わせる。蝶はモザイクの中へ入っていき、やがて凄まじい破壊音があがる。
「孤独、打ち棄てられる。嗚呼、辛いもんだ。……お前の気持ち、わからなくもない」
 痛いほどに、な、と呟き、ソルはバスターライフルからビームを放つ。彼が用意してきたオリジナルグラビティ『重荊の野を往くが如く(ブレイブ・ゴゥズ・オン)』は命中率上昇の列ヒールだが、毎ターン味方一人が大ダメージを負う展開、かつ前衛六名で列減衰が生じるため、使うに使えなかった。
 隆也はモザイクの塊へ降魔真拳を打ち込み、紫音はオリジナルグラビティ『血煙舞踏・塵(ケツエンブトウ・ジン)』を駆使する。
「独学の喧嘩殺法と侮るなかれ! 間合いの詰め方はお手の物ってな!」
 言い放つと、紫音はモザイクの塊へ恐れげもなく突入。手にした日本刀『無銘』で滅多切りにして、最後に敵を蹴り飛ばす。
 そしてリディアは敢えて攻撃に出ず、弥生へオリジナルグラビティ『吼え立てろ、無限の闘志(ケルベロス・ロア)』を送って、攻撃力を上げる。
「貴女の想いを……伝えてきて! いっけぇぇぇぇッ!!」
「……ありがとう」
 支援を受けた弥生はうなずいたが、攻撃には出ないで世界へ目配せする。
(「ん、了解!」)
 うなずき返した世界は、オリジナルグラビティ『稲妻鎌鼬(サンダーウィーゼル)』を放つ。
「死にたくなければ避けやがれ! シビれさせてやるよ!!」
 そう言って世界は稲妻……に見えるが実は真空波(鎌鼬)を放ち、モザイクの塊を貫く。
 そして弥生が、満を持してオリジナルグラビティ『闇影踏ノ獣演舞(ラストダンス)』を発動させる。
「……彼等も遊びたいんだって……一緒に遊んであげてくれる……?」
 弥生はマインドリング『聖製の縫い針』を輝かせると、どこに携えていたのか、動物たちのぬいぐるみを複数『A permanent dream』に向かわせる。先頭を切った灰色狼のぬいぐるみが、クマのぬいぐるみの前に行き、攻撃するかと思いきや、抱きついてキスのような仕草をする。
「ア……アアア……ナンテ哀シイ……愛オシイ……」
 クマのぬいぐるみが、身を震わせて唸る。あの灰色狼は……と、事情を知る者は呟くが、それ以上続ける者はいない。
 そして弥生は『A permanent dream』に告げる。
「……私と一緒に来ない? ほんとに消えちゃうのは……誰も覚えていないのは……悲しいよ……」
「ハイ……参リマス……」
 クマのぬいぐるみが答え、灰色狼のぬいぐるみもろとも、地面に落ちる。そして次の瞬間、モザイクの塊が凄い勢いで散り、中から出現した核……氷に覆われたドリームイーターの鍵剣(キーブレード)が、甲高い音とともに粉々に砕け散る。
「終わった……」
 ふう、と溜息をついた弥生は、走り寄ってクマ、ウサギ、ヒヨコのぬいぐるみを両腕で抱きかかえる。灰色狼のぬいぐるみは、ふわっと浮き上がって、弥生の頭にぽんと乗る。
「破れてるところ……修繕しなくちゃね」
「おう、手伝うぜ」
 紫音が声をかけ、リディアが走り寄る。
 そしてディークスが、目を細めて呟いた。
「……そうか……ヒールでは…… 元の形には……戻らない」

作者:秋津透 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年4月27日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 6/キャラが大事にされていた 1
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