菩薩累乗会~無限遊戯

作者:零風堂

「おい、いったいどこまで行くつもりだ?」
「そうだそうだ。もう海じゃないか。こんなところに、ずっとゲームだけができる楽園なんてあるのか?」
 人気の無い海岸に、幾つかの不満そうな声が飛び交っていた。その一行を引き連れるようにして先頭に立っていたのは、白い羽毛を纏った姿――ビルシャナだ。
「……ここだ」
 連れて来た一般人たちの問いかけに答えるように、ビルシャナは軽く手を振るようにして合図を送る。すると海の底から、何か巨大な物体が重苦しい音を響かせながら浮き上がってきた。
「な……」
 あまりの出来事に、その場にいた者たちは言葉に詰まっている。
 彼らの前に現れたのは、全長20mはあろうかというほどの大きさを持つ、戦艦竜だったのだ。
「…………」
 ビルシャナは驚く一般人たちに、ここが目的地だと無言で嘴を向けて示す。

「は、はは……。いい、これはいい! ここが俺の生きる舞台に相違ない!」
「これなら誰にも邪魔されず、ゲームに専念できるな!」
「おいおい、砲台までついてるじゃねーか、かっけー!」
 連れられてきた一般人たちは歓喜の声を上げながら、その身をビルシャナへと変化させていく。それぞれがシューティングゲームやロールプレイングゲームなどの、ゲームをやり続けることを至高とするビルシャナになった様子であった。

「……ふっ、これでいい」
 一同を戦艦竜の元へと導いた白い羽毛のビルシャナが、盛り上がる新たに誕生したビルシャナたちを眺めながら、小さな声で独り言ちる。
「お前達は、ケルベロスを招き寄せる餌だ。これでケルベロスが現れる。そうすれば、ケルベロスは絶対に殺す。この『ケルベロス絶対殺す明王』が」
 そしてケルベロス絶対殺す明王は、海上に佇む戦艦竜へと視線を向けた。
「この『闘争封殺絶対平和菩薩』が呼び寄せてくれた戦艦竜、存分に使わせてもらうとしよう」
 ケルベロス絶対殺す明王はそう言って、他のビルシャナたちと共に戦艦竜へと乗り込み始めるのだった。

「予知により、ビルシャナの菩薩たちが恐ろしい作戦を企てていることが判明しました。その恐ろしい作戦は『菩薩累乗会』。強力な菩薩を次々に地上へ出現させ、その力を利用して、更に強大な菩薩を出現させる。それを繰り返し続け、最終的には地球全てを菩薩の力で制圧してしまう……。というものです。この『菩薩累乗会』を阻止する方法は現時点では判明していません。我々が今できることは、出現する菩薩が力を得るのを阻止して、菩薩累乗会の進行を食い止めることだけになります」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)はビルシャナ勢力の現状について、緊迫した表情で説明をしていた。
「そして今回、活動が確認されていた菩薩は『芸夢主菩薩』になります。ゲームと現実の区別がついていなかったり、俗世を離れてゲームだけをしていたいと思っているゲーマーの人を導いてビルシャナにさせてしまう力を持った菩薩のようです。この菩薩の勢力が強まれば、多くの一般人が現実とゲームの区別をつけることができなくなり、次々とビルシャナ化してしまう危険があるでしょう」
 他の菩薩に負けず劣らず、危険な存在だとセリカは言う。
「芸夢主菩薩は、これまでの戦いで『菩薩累乗会』を邪魔してきた我々ケルベロスを警戒しているらしく、『ケルベロス絶対殺す明王』と『オスラヴィア級戦艦竜』といった戦力を配備し、ケルベロスの襲撃を待ち構えています。戦場となるのはとある海岸近くの海上になるでしょう。ビルシャナたちは、戦艦竜の背に乗っていますので、戦艦竜の砲撃を掻い潜って戦艦竜に上陸し、戦闘を仕掛ける必要があるでしょう」
「戦艦竜の砲撃、って……。またずいぶんとハードな話だな」
 セリカの話を聞いていたケルベロスのひとりが、溜め息交じりに呟いた。
「確かに厳しい話ではありますが、決して無謀とは考えていません。オスラヴィア級戦艦竜の戦闘力は高いですが、定命化によって死が近づいており、ここで必ず撃破しなければならない相手というわけではありません。戦艦竜の背に上陸さえ出来れば、戦うビルシャナは2体です」
 それからセリカは、敵の能力についても説明を進める。
「まず1体は、白い羽毛の『ケルベロス絶対殺す明王』です。光の剣のようなものを携え、それを用いた攻撃や、敵を退ける炎の攻撃などを繰り出してきます。もう一体は赤い羽毛の『赤羽天』というビルシャナで、燃える羽による火炎攻撃や、浄化の炎による回復などの能力をもっているようです」
「ところで、ビルシャナ化した人たちはどうなっているんだ?」
 戦闘には干渉してくるのかと、ケルベロスのひとりが口を挟んだ。
「ビルシャナ化した人たちはゲームをプレイし続けており、先述の2体とは少し離れた位置にいるようなので、戦闘に干渉してくることはないでしょう。また、『ケルベロス絶対殺す明王』を倒した後であれば、ビルシャナ化した人たちを説得し、救出することがが可能になります。ゲームをし続ける……。というのは彼らの夢ではあるのですが、やはり無理があると心のどこかでは自覚しているようなので、説得はそう難しくないでしょう」
 それからセリカは、戦艦竜についての話に移る。
「オスラヴィア級戦艦竜は、接近する者に対して高い威力の砲撃を仕掛けてきます。精度はそれほど高くないようですので、何とか砲撃の合間を縫って接近するようにして下さい。ある程度近づけば砲撃はしてこなくなりますが、バルカン砲による掃射と火炎放射で攻撃はしてきますので注意して下さい。この戦艦竜は先述のビルシャナ2体を撃破すると、『闘争封殺絶対平和菩薩』による制御を失って、海底に帰っていきます」
 つまり、2体のビルシャナさえ倒せば、戦艦竜を無理に撃破する必要はないわけだ。
「……もし仮に、オスラヴィア級戦艦竜を撃破しようと考えるなら……、ビルシャナ2体を撃破してしまう前に、戦艦竜を撃破する必要があります。ですが、これを達成するのは、非常に困難と言えるでしょう」
 やはり『菩薩累乗会』の進行を食い止めるという目的からすれば、確実に2体のビルシャナを撃破しておきたいところだろう。
「戦艦竜を撃破しないで、ビルシャナから優先して倒す場合であっても、その攻撃を受け続ける状態だと……、長期戦は不利になってしまいます。大変だとは思いますが、短期決戦でビルシャナ2体を撃破できればいいのですが……」
 セリカは少し心配そうに語りながら、ケルベロスたちに激励の言葉を送るのだった。


参加者
エルス・キャナリー(月啼鳥・e00859)
エピ・バラード(安全第一・e01793)
ラティクス・クレスト(槍牙・e02204)
小森・カナン(みどりかみのえれあ・e04847)
深宮司・蒼(綿津見降ろし・e16730)
ディオニクス・ウィガルフ(ダモクレスの黒剣・e17530)
ルト・ファルーク(千一夜の紡ぎ手・e28924)
ララ・フリージア(ヴァルキュリアのゴッドペインター・e44578)

■リプレイ

「戦艦竜は初めて見るのじゃが……、大きいんじゃな」
 海上に佇む、20mはあろうかという巨体を目の当たりにして、ララ・フリージア(ヴァルキュリアのゴッドペインター・e44578)は思わず呟いていた。
 船を駆り、戦艦竜への接近を試みるケルベロスたちであったが、相手もこちらの存在に気付いたか、備えられた大砲の巨大な砲口が、ゆっくりとこちらへ向けられる。
「来ます、回避を! 衝撃に備えて!」
 エピ・バラード(安全第一・e01793)が警戒の声を上げたかと思った次の瞬間、風切る音が迫り、炸裂して視界を大きく揺さぶってきた。
 やってくれる……。
 エルス・キャナリー(月啼鳥・e00859)は無言で奥歯を強く噛みしめながら、軋んで今にもはぜ割れそうな船体にヒールを施していた。
 戦艦竜の砲撃は直撃したわけではなく、辛うじて傍の海面に着弾している。それでも爆発の衝撃と荒れ狂う海水の勢いに、船体は大きく揺れ続けていた。
「戦艦竜とはまた、面倒なもんを連れてきてくれたもんだ」
 ラティクス・クレスト(槍牙・e02204)は軽い口調で言いながら、バスターライフルの照準に掛かった水を払い除ける。
「こいつを掻い潜っていくのはなかなかスリリングそうで、楽しくなりそうだぜ」
 僅かに口端を上げてトリガーを引き、エネルギー光弾を解き放つ。
「カナンも頑張るっすよ。何とか上陸まで、船を守って進むっす」
 小森・カナン(みどりかみのえれあ・e04847)は揺れる船上でシャーマンズゴースト『ぶろっこりー』の腕を掴みつつ、花びらのオーラを足元から降らせていく。
「よーく狙って、安全第一をモットーに。撃てー!」
 エピも敵の砲撃が起こす衝撃から船を守りつつ、竜の力を込めた砲弾を撃ち返す。その巨大さから、どれほど相手に影響を与えているかは推し量れぬものの、エピは水飛沫に負けぬよう目を細めつつ、敵影を見据えるのだった。

「いつも通り皆で帰ってこれるように、がんばっていこーぜ!」
 甲板を蹴り、戦艦竜へと飛び移ると同時に深宮司・蒼(綿津見降ろし・e16730)が螺旋手裏剣を投げ放つ。
 続いてディオニクス・ウィガルフ(ダモクレスの黒剣・e17530)は両の拳を打ち合わせ、漆黒の炎を燃え上がらせた。
「さァ、狩りの始まりだ」
 縛霊手を突き出し、ケルベロスたちを出迎えるように立つ人影へと連続で炎弾を撃ちだしていく。
「来たか、ケルベロス」
 力と呼吸を整えるかのように瞑目していたその存在――ビルシャナは、黒い翼を立てて構え、フレイムグリードの威力を受け止めた。同時に鋭く羽を振り上げれば、瞬時に巻き起こった炎がディオニクスの身体を焼き始める。
「そこっ!」
 ルト・ファルーク(千一夜の紡ぎ手・e28924)が狙いを定め、流星の如き輝きを纏った蹴りで突っ込んでいく。黒き翼のビルシャナは身を捻って避けようとするものの、ルトの鋭い一撃が胸を抉るように突き立てられていた。
「…………」
 エルスは静かに、漆黒の瞳で自身の脚を支える床を見据える。
 これは戦艦竜の背。本来ならば打ち倒したい敵、ドラゴン勢力に属する存在。
 自然と手にも力が入るが、自身に言い聞かせるように、星の輝きを宿す剣を高く掲げ上げる。
 ――約束したから。
 今は、ビルシャナの殲滅にのみ集中する。決意と共に、エルスは守護の陣を足元に広げていった。
「気をつけて! あっちにもいます」
 エピは縛霊手から紙兵を散らしつつ、もう一体のビルシャナ……、赤い羽を持つ相手にも視線を送っていた。
「叢雲流牙槍術、参式・睚眦!」
 ラティクスが闘気を圧縮し、無数の球を撃ちだしていく。黒羽のビルシャナの身体に纏わりつくように貼り付いていくが、そのタイミングで赤羽のビルシャナが動く。
 赤く輝く炎がビルシャナを包んだかと思うと、ラティクスの攻撃で付着していた闘気の物質が、焼き溶かされて消滅していった。
「ったく、このデカブツうっとうしいっすね!」
 カナンの足元から、トゲのようなものが生えてきたかと思うと、先端から炎が噴き出してくる。戦艦竜に備えられた火炎放射だ。
「邪魔しねーでほしいっすね! 支援射撃反対っす!!」
 燃え始めるフードの火を払いながら、カナンは自由なる者のオーラを纏い、体勢を立て直す。
「ビルシャナもまともなやつが2体もおると大変じゃなぁ……」
 ララは2体のビルシャナに視線を巡らせてから、ドラゴニックハンマーの柄を捻って引っ張る。自分用にちょこっとカスタマイズしたハンマーを砲撃形態に変形させて、竜砲弾をはじき出した。
「……あと、落ちぬようにせねばな」
 反動に耐えるよう踏ん張りながら、ララは足元の戦艦竜へと視線を向ける。
 するとその直後、無数の銃口がララに向けて突き出された。咄嗟に両腕を交差させた直後に、けたたましい音を立てて銃弾がばら撒かれ始める。
「……っ!」
 小さな弾丸のように思えるが、一発一発が重く、速い。
 戦列が乱れぬようにエピも仲間のガードに向かうが、そこへ赤羽天が駆け込んでくる。突き出された赤い翼が煌めいて、眩い炎がエピに放たれた。
(「……いけないっ!」)
 このまま一方的に攻められると、長くは保たない。意識を飛ばされないよう、エピは奥歯を噛みしめる。
 ごんっ!
 その直後、赤羽天の脇腹に鈍い音が叩き込まれた。エピのテレビウム『チャンネル』が、凶器でぶっ叩いたのである。
 その一瞬を逃さずに、エルスがエピの背後に回り込む。素早く読み上げられた禁断の呪文が、エピの意識と脳細胞を強制的に活性化させる。
 体勢を立て直したエピが竜砲弾を放つのを追って、ラティクスも鋭い蹴りで攻めに回る。しかし明王は攻撃を受けながらも大きくは怯まず、ラティクスを手にした刃で斬り払い、間合いを取り直した。
 その攻防の最中にも、蒼は精神力を振り絞り、戦艦竜にケルベロスチェインを伸ばしていた。どれだけ相手が堪えているのか、正直言って全く推し量れない。それでも僅かでも仲間のためになればと思い、蒼は鎖を操り続けた。

「こりゃァ……、キッツいゲームだ……なァ?」
 肌を焼く炎の熱に、ディオニクスは僅かに眉根を寄せながらも、軽く口端を上げて縛霊手を握り締める。
「現実逃避なんざ、痛々しいにも程が有らァ」
 口の中だけで呟きながら、思い切り突き出した一撃が明王の胸を打つ。相手が僅かによろめいている間に、シャーマンズゴーストの『ぶろっこりー』が、祈りを捧げていた。
「そいじゃま、ここで!」
 カナンがその祈りを受けながら、砲撃形態に変形させたドラゴニックハンマーから竜砲弾を解き放つ。
「おのれ……、そう易々と!」
 明王は身を低くしながら横に飛び、攻撃を避けようとするが……。
「逃がすかよ!」
 ルトが避けた先の明王に、正面から竜砲弾を命中させていた。相手を出合い頭に押し出すようにして、カナンの砲撃との十字砲火が決められた。
「ぐ、う……っ」
 ぶすぶすと黒煙を上げながらも、明王は未だに敵意を瞳に燃やしている。
「殺す、ケルベロス……。絶対に」
 言い終わるより先に、ララが絵本を取り出し、自らが描いた絵を光の像へと変えて解き放っていた。
「今回のおしおきを楽しんでみるといいのじゃ」
 絵本の世界のキャラクターが所狭しと駆け巡り、様々な方向から明王の黒い羽毛を毟り取っていった。
「……そこの鶏、お前らのせいなんだ! 今すぐここで死ね」
 呟いて、エルスは素早く詠唱を開始する。虚無の力を召喚し、黒い炎がその手に宿る。
 そうして生み出された黒炎は異形……、視る者によっては鬼、悪魔と形容したかもしれない。それ程までに禍々しく、忌まわしいモノに感じられた。
「紅蓮の天魔よ、我に逆らう愚者に滅びを与えたまえ!」
 悪魔の炎は憎悪の形相を抱いたビルシャナを呑み込み、咀嚼するように焦がしていく。
「お、の、れぇぇぇぇぇ!」
 苦呻と怒りを叫びに乗せながら、黒き明王は炎に溶かされるように、灰燼と化していった。

「緑風の鎖が、お前らを縛ってやるっすよ!」
 カナンが風の流れを操り、鎖のように赤羽天の全身を縛っていく。僅かに身じろぎし、抜け出そうともがく赤羽天だったが、動きが止まった一瞬にディオニクスが拳を突き出していた。
「終いだ」
 拳から撃ち出されるように、圧縮された『気』が放たれる。気咬弾は僅かに弧を描いて軌道を微修正させつつ、赤羽天の胸へと喰らいついた。
「貫き穿つ! お前の体も、その魂も!」
 ルトが踏み込み、異世界への扉をその手で開く。暗い扉の先からは雷鳴が轟き、眩いばかりの一閃が打ち落とされた。
 どぉんっ!
 轟音と共に、赤羽天が力を失いその場に倒れる。それからゆっくりと、床面――戦艦竜の巨体が沈み始めた。

「ぬ、ぬわー! 沈んでるでゴザルかぁ!?」
 一行が、ビルシャナ化していたゲーマーたちの元へ向かった時には、連中も異変に気付き始めたところだった。
「そうそう、熱中する気持ちはわかるけど、そればっかりで現実から目を背けてもどうにもならないって、自分でもわかってるんだろ? ほら、沈んじゃう前に帰ろうぜ」
 ルトの言葉に、何人かが仕方ないかと帰る決心を固めたらしく、ビルシャナの呪縛から解放されてゆく。
「解って無ェなァ。コンテニュー無し、攻略本無し、正解も無けりゃエンディング無数の超鬼畜ゲームがあるンだぜェ? 『現実』って言うんだけどよ」
 ディオニクスも声を張り上げ、現実を見るよう促していた。
「なァ、メリハリ付けて楽しもうぜェ?」
 言われて『現実とかクソゲーですやん』とぼやく者も居たようだが、現実が無ければゲームもできないと、しぶしぶ納得したらしい。
「カナンだってその楽園に行きてーのに我慢してるんすよ! あと風呂入れっす。くさい」
「そ、それは我々に言ってはいけないワードのひとつですぞ!?」
 カナンからの痛烈な忠告を受けた者はショックを受けつつも、シャワーを浴びにお家帰るとトボトボ歩いていた。
「こんなところで遊んでる場合ではないじゃろう? もう沈んどるし、家とかネットカフェのほうが快適じゃろう」
「これはもうゲームではないよ? リセットボタンもないし、下手したら人生ゲームオーバーだよ?」
 ララとエルスの呼びかけと、ビルシャナの支配から逃れて海底に戻ろうとする戦艦竜の動きとが、緊迫感に拍車をかける。そうして遂には全員が、ケルベロスたちの誘導に応え、帰りの船へと移ってくれたのだった。

「…………」
 水飛沫を上げながら進む船上で、エルスは次第に小さく遠くなっていく戦艦竜を見据えていた。
(「……次は、おまえたちを…………」)
 それから強く握った拳に決意を込めるように、胸中だけで呟くのだった。

作者:零風堂 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年4月6日
難度:やや難
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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