闇に舞う大鋏の刃

作者:零風堂

 かつ、かつ、かつ……。
 無機質な足音だけが、暗闇の中に吸い込まれて消えていく。
「…………」
 なぜジェミ・フロート(紅蓮風姫・e20983)が、こんな夜更けに廃工場などに足を踏み入れたのかと問われれば、『ただなんとなく』と答えざるを得ないだろう。
 しかしそれは、視界に映る小動物や羽虫の動き。異常なほどの静けさ。空気に漂う殺気の匂い。ジェミのあらゆる感覚と経験に裏打ちされた上での『なんとなく』であった。
「……いい加減、姿を見せたら?」
 辺りに広がる暗闇に向けて、ジェミは声を張り上げる。
「これだけの殺気に、気づかないとでも思っているの? 誘いに乗ってあげたんだから、正々堂々、真っ向勝負といこうじゃない!」
 ジェミの声は闇に吸い込まれ、答える者は何も無い――。そう思われた次の瞬間、闇の中で何かが蠢いた。
「――っ!」
 唐突に突き出された拳を、ジェミは辛うじて受け止めていた。
 現れたのは、メイド服の丈を短くしたような服を纏い、闇と同化するかのような黒い羽毛のコートを羽織った少女だった。
 だが、その少女の姿を認めたジェミの表情に、微かな動揺が浮かぶ。
「姉妹機!?」
「……回答の必要なし」
 思わず呟いたジェミの言葉に、少女は無機質な声音で呟く。
 強引に攻撃を続けようとする相手から逃れるように、ジェミは受け止めた拳を払うと同時に大きく後退った。すると相手も攻め手をひと呼吸置いて、互いに睨み合う。
 体型はジェミと、ほぼ同じくらいに見える。しかしその表情は冷たく、何を考えているかは微塵も察することができない。
「私を倒して、パーツでも回収しようってワケ?」
「……回答の必要なし。敵性存在の破壊、続行します」
 少女がすっと手を挙げると、背にした大鋏が浮かびあがる。その鋭い刃は闇の中に在るにも関わらず、微かに煌めいているようにも見えた――。

「今回は、ジェミ・フロートさんが、宿敵であるデウスエクスの襲撃を受けるということが予知されました」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)は集まったケルベロスたちを前に、そう切り出した。
「急いでジェミさんにその件を伝えようと試みましたが、残念ながら連絡をつけることはできませんでした。事件が起こるまで、一刻の猶予もありません。急ぎジェミさんの救援に向かって下さい」
 緊迫した表情のセリカの言葉に、一同も素早く頷いた。
「ジェミさんが襲撃を受けるのは、ある街の外れにある廃工場です。時刻は深夜、周囲に人の気配はありません」
 偶然か、それとも敵の意図したものかどうかは分かりませんが。とセリカは付け加える。
「敵のデウスエクスは少女の姿をしたダモクレスで、メイド服を模したような格好に、巨大な鋏を背負っています。この巨大な鋏を飛ばして斬りつけてくると共に、少女自身も徒手空拳による格闘戦を仕掛けてきます」
「遠距離、近距離ともに隙は無しってワケか」
 ケルベロスのひとりが呟いた言葉に、セリカも頷く。
「厳しい戦いになるかもしれませんが、何とかジェミさんを救い、デウスエクスを撃破してください」
 セリカはそう言って、ケルベロスたちを激励するのだった。


参加者
シル・ウィンディア(蒼風の精霊術士・e00695)
エルトベーレ・スプリンガー(朽ちた鍵束・e01207)
華輪・灯(幻灯の鳥・e04881)
クーゼ・ヴァリアス(竜狩り・e08881)
ジェミ・フロート(紅蓮風姫・e20983)
鵜飼・海咲(粉砕アンカーガール・e21756)
ミミ・フリージア(ヴァルキュリアの鎧装騎兵・e34679)
ソルヴィン・フォルナー(ウィズジョーカー・e40080)

■リプレイ

「っ!」
 飛来する大鋏から間一髪で身を躱すジェミ・フロート(紅蓮風姫・e20983)だが、直後に踏み込んで来た敵の肩が胸にぶつかり、後方へと吹っ飛ばされる。
 がしゃんと山積みになっていたがらくたの中に放り込まれ、ジェミは微かに顔を歪めていた。
「レム……。姉妹機と巡りあうなんてね」
 口の中に鉄錆にも似た味を感じながら、ジェミは呟く。それでもレムの表情は変わらず、冷たい視線でジェミを見下ろしていた。
「悪いけど、何もあげられない。それでも向かってくるなら……」
 予備動作なく跳んできたレムの拳を、ジェミは素早く転がって回避する。がごっとがらくたの山に、鋭い拳が突き立てられた。
 そのままジェミは、一旦レムとの距離を取ろうと地を蹴った。
「……!」
 バトルコスチュームが爆ぜ破れ、壁をぶち破って隣の部屋まで飛ばされる。視界の端にちらりと見えたレムの体勢から、回し蹴りを打たれたことだけは辛うじて認識できた。
(「完全に視覚外だと思ったのに、予備動作なしで……」)
 打たれた辺りが焼けるように痛む。傷が骨まで達しているかどうか確かめる間もなく、レムの足音が近づいてくるのが感じ取れた。

「それじゃあ、駆けつけ一閃、といきますかッ!」
 ふたりの横手、廃工場の窓をぶち破り、闇と同化するかの如き漆黒の龍が飛び込んでくる。その黒き鱗に覆われた尾が、大きくうねってレムに迫る。
「尻尾を使うのは久しぶりだねぇ。そら、脚を止めてやろうじゃあないか!」
 駆けつけたのはクーゼ・ヴァリアス(竜狩り・e08881)と相棒のボクスドラゴン『シュバルツ』だった。
「……」
 レムは動揺した様子など微塵も見せず、振り出された尾を交差させた腕の背で受け止める。そこから腕を大きく開き、続けざまに放たれたシュバルツの靄のようなブレスを振り払った。
「……敵性体、増援を確認。殲滅します」
 レムは小さく、誰にも聞こえないような声で呟く。
「ジェミさん、大丈夫?」
 シル・ウィンディア(蒼風の精霊術士・e00695)がジェミの元に駆け寄り、その身体を助け起こす。
「みんな、どうして……」
 辛うじて立ち上がり、呟いたジェミの前に鵜飼・海咲(粉砕アンカーガール・e21756)が飛び込んでくる。いつもと変わらぬ、温かな笑顔で。
「ジェミさんのピンチと聞いて慌てて飛んできましたよっ! 怪我とかないですか? もう大丈夫ですからね」
「…………」
 ジェミは思わず、息を呑み――。
「当ったり前じゃない。私を誰だと思ってるの?」
 いつもと変わらぬ、笑みを返していた。
「ふーむ、それだけ言えるなら大丈夫かのう。まあ、こうして巡るも何かの縁。手を出させてもらうぞ」
 ソルヴィン・フォルナー(ウィズジョーカー・e40080)は軽く髭を撫でつつも、全身の気を練り上げて、治癒の力に変えていた。ジェミは傷を癒すと、拳を握って立ち上がる。
 赤く燃える炎のようなその姿は、闘志の輝き。皆の力を受けて、より一層に猛り始めた。
「ここからは、わたし達が相手だよ。姉妹機だとしても、ジェミさんをやらせるわけにはいかないっ!」
 シルが言い放ち、敵の正面へと急接近する。迎撃態勢を取るレムだったが、接触直前でシルは真横に跳んで間合いを外す。
「……簡単にいくとは思わないことだよ」
「ここから先には、とおしませんから!」
 海咲が跳びあがり、天井を蹴っていた。キラキラと水飛沫のような輝く軌跡を描きながら、虹を纏う蹴りを叩き込む。
「闇夜を切り裂く流星、受けてみてっ!」
 刹那だけタイミングをずらし、シルが白銀の煌めきと共に跳び蹴りを繰り出していた。敵は攻め来るふたりから逃れるように、崩れ落ちた壁の破片を蹴飛ばしつつ跳び退る。
「損傷軽微、戦闘続行」
 あくまでも冷静な口調で、レムは呟く。
「私のお友達を傷付けようだなんて、いい度胸です!」
 対してエルトベーレ・スプリンガー(朽ちた鍵束・e01207)は真剣な口調で言い放つ。
「私はいつでも本気ですけど、こんなに真面目な顔で戦うのなんて、すっごくレアなんですからね!」
 ハンマーを砲撃形態へと変形させて構え、竜の力を撃ち出した。レムは前蹴りで轟竜砲を迎撃するが、その間に華輪・灯(幻灯の鳥・e04881)が、えんじぇりっくな輝きを生み出していた。
「深夜だろうが廃工場だろうが、いつだってどこだって、友達のピンチとあらば駆けつけますよ!」
 その輝きは勇気の爆炎。勢いのあるブレイブマインの灯りが仲間たちを照らし、戦意を鼓舞する。
「さっすが灯ちゃん、えんじぇりっくです!」
 エルトベーレは嬉しそうに、その演出を囃し立てる。

「派手な戦いになると騒ぎになるしの。素早く撃破といきたいものじゃ」
 ミミ・フリージア(ヴァルキュリアの鎧装騎兵・e34679)はそう言って笑みを浮かべ、轟竜砲の狙いを絞る。解き放たれた竜の気が、レムの体表で大きく爆ぜた。
「菜の花姫は、ディフェンダー任せたからの」
 その間に指示を受けたミミのテレビウム『菜の花姫』は画面をちょっと勇ましい表情にして、前線へと繰り出していく。
「敵増援による戦力計算……」
 淡々と語るレムだったが、その目前にジェミが滑り込む。取り出した鎌をくるりと回し、振りかぶるように背中側へと構えた。
「私はひとりじゃないからね」
 言葉の意味を、レムは悟ったのだろうか。その無機質な視線からは、感情の変化は読み取れない。
「笑顔で帰るんだから。……みんなとね!」
 刃に『虚』の力を集め、振り上げるようにして放つ。メイド服のような衣を裂きながら、斬撃はレムの身体を大きく薙いだ。
「ひとり、じゃ……、ない」
 微かにその身を揺らしながらも、レムは片手を振り上げ、そして振り下ろす。動きに合わせるように大鋏が飛び、ケルベロスたちに襲いかかってきた。

「私たちが守るんですからっ!」
 海咲が咄嗟に前に出て、群青の装甲を腕に集める。硬化したオウガメタルで刃を受け、仲間の被害を最少に留めた。
「アドミラル、みんなを守ってあげてくださいっ」
 自身が体勢を立て直すまで、ウイングキャット『アドミラル』を前に立たせ、清浄なる翼の波動で耐性を向上させていく。
「瞬き、穿てッ! 七の型、瞬華瞬刀ッ!」
 クーゼが刀を抜き放ち、神速の斬撃と共に飛び込んでいく。超高速の一撃はレムにも避けられなかったようだが、身体に触れた刃を両手で挟み、それ以上の損傷は防がれていた。
 しかし、その直後。クーゼの魔力によって複製された無数の斬撃が、レムの全身に襲いかかる!
「わらわの力見せてやるのじゃ。こんなのはどうかのぅ」
 僅かによろめくレム目掛けて、ミミが猫のぬいぐるみを投げつける。そのぬいぐるみはミミの力によって強化されており、敵の動きを阻害するのだという。
 後衛からの援護によって、レムの攻め手が微かに緩んだ。その隙を逃さずに、ソルヴィンはゆったりと紫煙を吐き出していた。
「ふうむなるほど、このデウスエクスは姉妹機なんじゃな……」
 そのどっしりとした余裕の態度は、仲間たちの緊張感さえも緩和し、より自然体……余計な力の入らぬ、最適な意味での『適当』へと導いていく。
「姉妹機と言えば姉妹機か! ……ふはは!」
 ソルヴィン自身はそのことを意識しているのか否か、レムとジェミとを見比べて、不敵な笑みを零すだけだった。
「あの大鋏、ちょっと素敵かも……。で、でも、心奪われたりなんかしないからっ」
 敵の操る大鋏。その刃の切れ味と、鋭く飛翔する様に、シルはちょっとだけ興味を惹かれていた。それでも、と気を取り直し、左手薬指の指輪に視線を送る。
(「いつでも、一緒だよ」)
 そんな想いを込めながら、シルは魔力を収束させていく。精霊の力がシルに集まり、青白く輝き始めた。
「……高エネルギー反応を検知。対応を……」
 シルに向けて飛び出そうとしたレムの眼前に、エルトベーレが滑り込んだ。
「ジェミちゃんは可愛くてカッコいい私の自慢のお友達です! 姉妹機さんでも、仲良くできないならめっ! ですよ!」
 蹴り上げるようにして、流星の如き輝きを纏った爪先をレムへ繰り出した。腕で受け流し、捌こうとするレムだったが……。
「さすがベーレ、とびっきりのサポートです!」
 灯が時空凍結弾を放ち、その身体を空間ごと氷で包み込んでいく。
「私たちがいる限り! ジェミさんは絶対に倒せません!」
 灯の言葉にエルトベーレは小さく頷き、僅かに怯んだレムの脇腹へと蹴りを打ち込んだ。その反動でエルトベーレは下がり、灯と視線を交わして頷き合う。
「さあ、友情パワーの輝き、お見せしましょう!」
 ふたりの援護に後押しされるように、ジェミが駆ける。迎え討つレムも拳を握り、二、三度牽制のジャブを放ってきた。
(「まだ……」)
 ジェミも時折フェイントを交えながら、様子を窺う。互いにまだ、渾身の一撃を打ち込む機会を待っているように見えた。
「……友情、ひとりじゃない…………」
 冷たい口調のままで、レムがぽつり、ぽつりと呟いた。直後、その瞳が微かに揺れ、右のガードが僅かに下がる。
「!」
 ジェミの拳に力が入る。打つ、打たねば。振りかぶった瞬間に、レムの拳が視界に入った。
 周囲の闇と同化するような黒を纏い、音も無く迫ってきている。
 ――しまった。
 隙を見せたのは、この無音の拳に気付かれないようにするためか。
 刹那の攻防の最中に気付けたジェミだったが、時すでに遅し。相手の拳のほうが、速い。
 どんっ!
 鈍い音が響く。命中したのは、レム……ではなく、ジェミの拳だった。
「う……」
 先に打たれていたレムの拳は、咄嗟に割り込んだ海咲の腹部にめり込んでいたのだ。
「元はおんなじ存在だったかもしれませんけど、ジェミさんは渡しませんよ!」
 気力を振り絞るように声を上げ、海咲は膝から抉り込むように蹴りを打ち込む。一撃はレムの腕を弾き上げ、僅かに仰け反らせた。
「わたしの切り札、簡単に防げると思わないでねっ!」
 その瞬間、解放の時を待っていたシルが動いた。
「ジェミさん、合わせてっ!」
 声を上げると同時に魔力を放出して、レムの身体に叩き込む。青白い魔力の翼を展開しながら、シルの砲撃が続けられた。
「これが。鍛え上げた筋肉が繰り出す拳よ!」
 ジェミの拳が、レムの胸を打つ。ばごんと確かな手ごたえと共に、相手の装甲がひしゃげ、割れ砕けるのが見えた。
「…………戦闘、継続可能性……。計測困難」
 ノイズ混じりに呟きながら、レムはがくがくと身体を揺らしていた。そんな風に佇む自身と似た姿を前に、ジェミは再び、拳を握り締める。
「これが……、今の私の、ありったけ」
 虚ろな瞳を真っ直ぐに見据え、ジェミは振りかぶった。
「パーツなんかじゃない、仲間のみんなとの絆こそ、私の『完全なもの』よ!」
 突き出された拳が、レムをぶち抜く。バチバチと火花と電流を散らしながら、レムは手を伸ばし……。
「……い……」
 ジェミをとんっ、と僅かに押した。その直後、胸部から赤い光が溢れ出し、レムは轟音と共に爆発四散する。

「……ふふん、どうです、私のお友達は強いでしょう!」
 僅かな沈黙の後、エルトベーレは不敵な笑みと共に言い放つ。未だに治まらぬ熱気と散らばった破片……、レムだったものの名残に向けて。
(「最後……」)
 ジェミはその瞬間を、胸中だけで振り返っていた。言葉が聞こえたわけではない。ただなんとなく、唇がそう言っていたように見えただけだった。
 最後まで攻撃を試みて拳を突き出し、『逝きなさい』と言ったのか。
 爆発する自分に巻き込まれぬよう、『行きなさい』と言ったのか。
 仲間と共に戦う姉妹に向けて、『生きなさい』と言ったのか――。

「……本当に助かった、ありがとう!」
 ジェミはただ、共に戦った仲間たちに向けて笑顔を向けるのみ。
「良き戦いだった。感謝する。ジェミも無事で何よりだ」
 クーゼは勝利の握手を交わし、その因縁に末を迎えられたことにひと言添える。
 何か思う所があるのか、やり遂げたジェミを目で追っている様子だった。
「うむ、とにかくまず無事で良かったのじゃ。ダモクレスに狙われるなど大変なことじゃったなぁ」
 やれやれと言った様子でミミも安堵の息を吐く。
「ふふっ、大変だったけどみんなが来てくれて、本当にうれしかった」
 ジェミからのハグを受けながら、エルトベーレも笑顔を見せる。隣では海咲が、へなへなとその場にへたり込んでいた。
(「良かった……、本当に……」)
 ジェミが破壊されることなく、今も笑顔を見せてくれている。その事実が海咲を安心させ、力を抜けさせてしまったらしい。
 そんな海咲を抱き起すように、ジェミは親愛の想いを込めた笑顔を向けながら抱き締めた。
 海咲は少しだけ照れたそぶりをみせたものの、ぎゅっと抱き返すのだった。
「折角じゃからわしにもハグで……おっとジョークジョーク! ふはは!」
 ほんわかとした雰囲気の中に、ソルヴィンが豪快な笑いと共に踏み込んで来た。ジェミもそのノリに応え、ニッと口端を上げて拳を突き出す。ソルヴィンも察し、ふたりは拳をこつんと軽くぶつけた。
 戦士にとって挨拶は、それで充分ということだ。

「ふぅ、いっぱい動いてお腹すいたし、帰りに何か食べていかない?」
「いいですね、それ。……ドーナツ屋さんに寄って!」
 シルの提案に、エルトベーレは拳を握り、瞳をきらきらと輝かせながら応える。
「あまーいもので疲れを癒しましょう。……はっ、深夜に食べたら太る?」
 言いながら、灯はハッとした様子で外が暗いことに気づいたらしい。甘い誘惑と深夜の飲食店……。これもまた難しい選択になりそうである。
「…………」
 いつもと変わらぬ雰囲気でのやり取りに、ジェミは安堵を抱きながら廃工場を後にする。
(「さようなら、私の…………」)
 振り返る必要はない。今を生きる自分と仲間達には前に進む道しかないのだから。
 どんなに辛く苦しい時でも、最高の笑顔と共に。

作者:零風堂 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年4月1日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 4/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。