菩薩累乗会~一つのチャンスを失いて

作者:幾夜緋琉

●菩薩累乗会~一つのチャンスを失いて
「ちきしょう……ちきしょう……」
 電気の堕とされた、とあるアパートの一部屋。
 憎々しげに言葉を紡ぎ、体育座りで唇を噛む一人の男性。
「ちきしょう……なんだよ……もう、終わりじゃねえかよ……大学、もうこれから受験なんて出来ねえよ……田舎にも……帰れねえよ……」
 その手には、大学からの入試結果の通知書が握られており……たった1行『不合格』の文字。
 そう、彼は今年大学入学する予定だった、受験生……しかし、全ての大学に落ちてしまったのだ。
 ……東京の生活に憧れ、その為両親の反対を押し切って東京まで出て来たのに……もう、帰れない。
 と……その瞬間。
『ふふ……大丈夫、大丈夫よ』
 と、突然聞こえてきた言葉。
『な……何だと!?』
 と振り返ると、そこには……エゴシャナの姿。
 エゴシャナは彼に近づきながら。
『貴女の実力は素晴らしいものよ。それを大学入試なんてもので評価されるなんておかしいわ? だって、自分自身が一番大事、大事なのは自分だけでしょう?』
『え……?』
『例え他者が貴方を否定したって、そんなの関係無いわ。だって、他人なんて大事じゃない。他人の評価の為に、自分を偽るのなんて間違ってるわ!』
『……』
 すっかりエゴシャナの言葉に、納得しつつある彼。
 そして、更に。
『だから、ありのままの自分が一番なの。他人の評価なんて一切関係無いわ。一番大事な自分が、自分だけを最高に評価したのなら、それが貴方の評価になる。つまり、あなたは最高よ!』
 と……その言葉にすっかり目をとろんとさせて頷く彼。
 そして……。
『そう……だね……僕は僕が大好き。他の人間の言う事なんて……関係無い。だって、僕は僕だけが大好きなんだ!』
 と言うと、彼はそのままビルシャナ化。
 それに、エゴシャナは。
『ふふ、おめでとう。それじゃ、これから私と一緒に、自分を愛するエゴの気持ちを高めて、自愛菩薩さまに近づきましょう! いつか、自愛菩薩さまの一部となれるように、自分を愛し続けるのよ!』
 と、微笑むのであった。

「ケルベロスの皆さん、集まって頂けたッスね! それじゃ、早速ッスけど説明させて貰うッス!」
 と、黒瀬・ダンテは、集まったケルベロス達に挨拶すると、早速。
「どうも、ビルシャナの菩薩達が恐ろしい作戦を実行しようとしている様なんッス。その恐ろしい作戦は『菩薩累乗会』。強力な菩薩を次々に地上へと出現させ、その力を利用し、更に強大な菩薩を出現させ続けて、最終的には地球全てを菩薩の力で制圧しよう、という物なんッス」
「この『菩薩累乗会』を阻止する方法は、まだ判明してないッス……でも、我々が今できる事は、出現する菩薩が力を得るのを阻止し、菩薩累乗会の進行を食い止めることだけッス!」
「ちなみに、現在活動が確認されている菩薩は『自愛菩薩』というので、自分が一番大事、自分以外は必要無い、という『自愛』を教養としている菩薩ッス!」
「この自愛菩薩は、配下のビルシャナであるエゴシャナ達を、何らかの理由で自己否定してしまっている状態の一般人の下へ派遣し、甘言を弄してビルシャナ化させ、最終的にその力を奪おうとしているッス」
「そして、ビルシャナ化させられた一般人らは、自分を導いたエゴシャナと共に自宅に留まり、自分を愛する気持ちを高め続けているッス」
「このままでは、充分に高まった力を自愛菩薩に奪われ、新たな菩薩を出現させる糧にされてしまうッス。そうさせない為にも、できるだけ早く、事件を解決してきて欲しいッス!」
 そして、ダンテは更に。
「今回の相手になるのは、ビルシャナ二体ッス。その攻撃方法は、甘言を弄び、攻撃に使用してくる様ッス。その旋律は仲間を回復したり、敵へ怒りや武器封じを付与したり……と言う攻撃になるッス」
「又、もう一体のビルシャナは家に閉じこもっているからか、自宅警備員の攻撃方法に似ている様ッス。氷効果やプレッシャー効果を付与する攻撃が中心になるッス」
「特にこのビルシャナの方は『自分第一主義』ッスし、踏み込まれる自分の部屋も、自分の一部であるという様に考えて居る様ッス。つまり、部屋への不法侵入者である皆さんを目の敵にしてくるッス」
「彼を先に撃破した場合、エゴシャナは逃げてしまうッスが……今回はビルシャナを倒す事が目的ッスからそうなっても仕方ないッス」
「ただ、エゴシャナを先に倒した場合、ビルシャナ化した人を救出出来るかも知れないッスけど……難易度は高くなるッス」
「その説得は、彼が受験に失敗し、悲観してしまっている事を念頭に説得して貰えば、助かる可能性はあるかも知れないッス。上手く説得が出来れば、倒した後に救出出来ると思うッスよ!」
 そして、ダンテは。
「この『自愛菩薩』の教義は、耳障りとしては良いッスけど、自分だけが大事、それ以外は拒否なんて事は許される訳がないッス。その事を理解為て貰えれば、救出も可能かもしれないッス」
「でも、今回はビルシャナ、もしくはエゴシャナを倒す事で、彼らの教義が広まるのを止めるのが目的ッスから、どうか宜しく頼むッスよ!!」
 と、拳をぐっと握りしめるのであった。


参加者
寺本・蓮(幻装士・e00154)
青葉・幽(ロットアウト・e00321)
パトリック・グッドフェロー(胡蝶の夢・e01239)
六連星・こすも(ころす系お嬢さん・e02758)
ラリー・グリッター(古霊アルビオンの騎士・e05288)
ラジュラム・ナグ(桜花爛漫・e37017)
ヴィクトル・ヴェルマン(ネズミ機兵・e44135)
死道・刃蓙理(野獣の凱旋・e44807)

■リプレイ

●愛すべくは
 大学試験にことごとく落ち、自暴自棄になった浪人生。
 ……そのこと自体は、多数現れては消えていく話の一つ……よく聞く話、と言えるかもしれない。
 しかし、今回の話はビルシャナの一つ、エゴシャナにより利用されてしまう……という事件。
「まぁ、理解できない訳ではないですが……ビルシャナも弱いところを鋭くついて来た様ですね」
「全くだ。他人様の評価で落ち込むやつに付けいるようなまねしやがって……見かけによらず、腹黒い事をしやがるな」
 寺本・蓮(幻装士・e00154)に肩をすくめるヴィクトル・ヴェルマン(ネズミ機兵・e44135)。
 受験に落ちた故、自己否定のループに陥った彼へ甘言を弄して、ビルシャナ化させ、その力を奪おうという……エゴシャナの行為。
 無論、彼に帰るべき場所があれば、話は違った方向に進んでいたかもしれない。
 地方出身の彼は、両親の反対を押し切って東京まで家出同然に出てきてしまった……だから、帰ることもできない。
「まぁ、無茶するもんだ」
 と苦笑するラジュラム・ナグ(桜花爛漫・e37017)に、青葉・幽(ロットアウト・e00321)は。
「そうね。ま、でも帰るべき場所があるんだからまだ恵まれたものじゃない。帰ろうにも帰る場所がないのだっているんだし」
「んー……ま、そうだな。こういう様に自分を信じることは決して悪いことではない。だが、周りをすべて否定してしまっては成長も望めんからな。必ず彼を救わないとな」
「……そうね」
 空を見上げ、瞑目する幽。その心に去来するのは、過去の経緯。
 もちろん、それを口にすることはないが……聞いた彼の行為に、重なる部分も多少あり……。
「……ああ、もう」
 その気持ちを振り払う様に首を振る幽。
「ん……大丈夫、ですか……?」
 と死道・刃蓙理(野獣の凱旋・e44807)が心配そうに声をかけるが、大丈夫よ、と頷くだけ。
「ま、まぁ……何にせよ、自宅に籠もりっきりの彼を救うのが、今回の依頼ですよね? それも、救うには彼を説得しないといけませんから……なかなか難しい様ですけど……」
 六連星・こすも(ころす系お嬢さん・e02758)が小首をかしげると、それにラリー・グリッター(古霊アルビオンの騎士・e05288)が。
「そうですね! 確かに難しいかもしれません! でも、わたしたちがやらないと、彼を救うことができませんしね!」
「ええ……私たちの言葉をどれだけ真剣に聞いてくれるかわかりませんが……頑張らないといけませんね……」
 そして、パトリック・グッドフェロー(胡蝶の夢・e01239)が。
「うん。こういう時こそ、オレの経験が役に立てばいんだけどな」
「ん?」
 パトリックに小首をかしげる蓮。
「いや、オレ現役で大学に入学してたけど、ケルベロスとして覚醒した頃に一度退学し、またその後に大学に入り直してるんだぜ」
「……そうですか。まぁ、期待していますよ」
 蓮は軽く肩を叩き、そして。
「あ、あそこですね。皆さん!」
 聞いていた住所にたどり着くケルベロス達。
 そこには……特に変哲もないアパートが建っている。
「……本当に、自分の家に閉じこもってしまっているみたいね……」
「その様ね。周りに被害を与えないように注意しないと……」
 刃蓙理の言葉に頷くこすも。
 そしてケルベロスたちは、覚悟とともにビルシャナ化した彼の家へと侵入していった。

●己が怒りを
「……」
 自宅に籠もる、青年の姿。
 すでに人とは違う……ビルシャナの姿へと変わってしまった。そしてそんな彼の近くには、彼を褒め称え、自愛の気持ちを煽るエゴシャナが共に。
「大丈夫、大丈夫。あなたがこの世で一番大事なのだから! 他人の評価など、一切気にしなくていいのよ。ほら、もっともーっと自分を好きになるの。あなたが自分を優れていると思うのなら、それは間違いないわ!」
 甘言をささやき続け、彼を内心から自愛させる様に仕向けていく。
 ……その甘言に、だんだんとその目はとろんとなり、さらにさらに自愛の気持ちを重ねさせる。
 そして……そんな彼の部屋へと、突入してくるケルベロス達。
「おじゃまします、ケルベロスです!」
「……! な、何だよおまえたち!!」
 ラリーの挨拶に、驚く彼。エゴシャナが。
「やつらが、さっき言っていたケルベロスよ。あなたの家を壊す、わるいわるい人たち。ほら、立ち上がりましょう? あなたの力で、侵入者を打ち倒すのよ!」
 と彼に立ち上がる様に促すと……彼はこくり、とうなずき、立ち上がる。
 対峙するエゴシャナ、ビルシャナに……刃蓙理は。
「……まずは、エゴシャナを倒して……その後、説得……ですね?」
「うん、そうだぜ」
 うなずくパトリック……そして先陣を切り、パトリックはフォーチュンスターを、エゴシャナに仕掛ける。
 が……その攻撃は、やはりビルシャナが妨害してくる。
「っ、やっぱり邪魔なんだぜ。ラジュラム!」
 とパトリックの言葉に手を上げ、そしてラジュラムが。
「ああ、おまえを自由にはさせん!」
 と、ビルシャナに接近し、『桜焔抜刀<Jhara>』の一閃。
 パラライズ効果を、ジャマー効果で大量に付与すると共に……至近距離に立ち塞がることで、その動きを制限する。
『っ……邪魔だっ!!』
 と舌打ちするビルシャナだが、ラジュラムはニッ、と笑みを浮かべるのみ。
 そして、ビルシャナの動きを完全に制限し、エゴシャナへの攻撃を通り易くしたところで、一斉に攻撃。
「とりあえず……エゴシャナを一気に倒します!」
「うん、了解」
 こすもが星天十時劇、蓮が投げバールで攻撃すると、さらにスナイパーのヴィクトルは轟竜砲で鋭く狙った一撃。
 また、ディフェンダーの幽が達人の一撃、ラリーはスターサンクチュアリ、そしてパトリックのボクスドラゴン、ティターニアはボクスブレスで攻撃。
 一気に削られるエゴシャナは、自己回復のメロディを奏で、回復。
 戦線を維持しつつ、ビルシャナに。
『ほら、行きなさい! 敵対者をこれ以上のさばらせておくわけにはいかないわ!』
 と指示を与え、ビルシャナはこくりと頷き、足下から炎の様な闘志を燃え上がらせてラジュラムを攻撃。
「っ……」
 両手を構え、攻撃を受け止めるラジュラム、そして最後に刃蓙理が。
「皆さん……がんばって……」
 と殺戮衝動を前衛陣に付与し強化。
 そして次の刻。
「さぁ、さっさと倒れなさい!」
 と幽の威勢のよい声に対し、エゴシャナは。
『うるさいわね! 邪魔しないで!』
 と怒りの声……それにかまうことなく、幽はフレイムグリード。
 さらにラリーも稲妻突き、そしてボクスタックルでそれぞれ攻撃。
 そして、また、ヴィクトルのクイックドロウから、蓮が。
「狩り尽せ、陸式!」
 と『陸式特殊弾頭 ヴォルフブリット』を放つと、パトリックは戦術超鋼拳、こすもがフォートレスキャノンと続き、その体力をさらに削り取っていく。
 対しビルシャナは、ラジュラムがその攻撃を捌きつつ、対応。
 一撃、一撃に確実な対応を行うことで、時間は掛かるもエゴシャナの体力を削りゆく。
 そして……エゴシャナへの集中攻撃から8分程。
『ぐぅぅ……』
 唇をかみしめ、苦悶するエゴシャナに。
「さぁ、そろそろ終わらせます!」
 とラリーが放つ『稲妻突き』。
 エゴシャナの体を貫き通した一撃に、さらにこすもが星天十字撃をたたきつけ……エゴシャナは絶叫とともに、崩れ落ちる。
『……え!?』
 と驚愕するビルシャナ。
 そんなビルシャナの周りを一気に取り囲むケルベロス……明らかに目が泳ぐ彼。
 そんな彼へ。
「お前さん、受験に受からなきゃ親御さんに顔見せできないとでも思ってるのかい?」
 突然かけられたヴィクトルの言葉。
 その言葉にえ、っと明らかに動揺するが、さらにヴィクトルが。
「大学に受かるだけがすべてとは限らないんだぜ? 親にとっては、遠くまで行っちまった家族が元気でやってる事が一番なんだ。おまえさんが頑張ってる姿を見りゃ、安心するさ。そうだ、お前さんは親御さん達を見返したくて、頑張ってきたんだろ? 一生懸命」
 ……明らかに動揺している彼、さらに刃蓙理が。
「そもそも何故、受験をしたのか。初心を思い出してください……まだ来年があります。諦めたら、そこで受験終了ですよ……」
 優しい声で語りかける刃蓙理、更に幽、パトリック、ラジュラムらも。
「ま、さっきのがいってた人の評価に左右されるのは馬鹿らしい、ってのは解るわ。でもアンタはそんな不合格の自分で満足なの? 負け犬のまま終わって良いの? 来年もう一度アタックしてみなさいよ、周りを見返してやるのよ! やれんでしょ? やってみなさいよ!」
「そうそう。大学には『入る』のが目的じゃねぇんだ。そこで『何を得るか』を忘れてる様なら、たとえ入学しても、こんなハズじゃ……と退学届を出すことになるぞ? ……オレも一度、入り直してるしな」
「そうです! わたしが通っている大学には浪人して入学された方や、大人になってから入学された方など、いろんな人がいます! チャンスは一回しかないなんてことはないんです! 勉強なら、わたしもお手伝いします! だから、未来を諦めないでください!」
 次々と声をかけられ、ビルシャナは……さらに、明らかに目線が震える。
 そんな彼へ、ラジュラムと蓮が。
「大学とは経験を積むことで社会へ貢献する知識を得る場所でしかない。本当に大切なことは社会に貢献する立派な人間になり、孝行することこそ本懐だろ? だから大学に行くことだけがその方法ではない! こんなところで塞ぎ込んでないでもっと広い世界を見ろ! 己を磨け! そしておまえさんを産んだ両親に立派な姿を見せてやれ! 子供のその姿を親ってものは待っているんだ!」
「そうそう。俺の田舎のばあちゃんも言ってくれたんよ。人間失敗するもの。色々試したり、時には立ち止まってもいいんよ、ってね?」
 ……その言葉を聞いて、瞳に光が……わずかに戻る。
「今のあなたには、これからどうするかっていう未来があります。いくらでもやりなおしは効くんですから」
「そうだな……今のおまえさんには……羽休めが一番必要だ。いったん、休め」
 こすもとヴィクトルの言葉……そして、ビルシャナの逃げ道を断つとともに。
「ちょっと痛いだろうけど、最後だ、耐えてくれよ!」
 とラジュラムはいいつつ、居合い斬りの一閃を放つ。
 その体ど真ん中に食らった一撃に苦悶の叫びを上げるビルシャナ。
 さらにラリーが。
「輝く刃をもって……正義に祝福を、邪悪に裁きを!」
 と『Sacred Energy Shooter』を放ち、幽も。
「肉を切らせて骨を断つ!リミッター……強制解除!」
 と『デモリッションオーバードライブ』。
 そして連は降魔真拳で拳骨し、パトリックもはデスサイズシュート。
 ……そして。
「必ずや努力は報われます。咲き誇れ、コズミックフラワー!」
 と、こすもはネコヤナギの花の様な形の『コズミックフラワー』の一撃をたたき込み……ビルシャナは、その光の中に包まれていった。

●心の欠片に
 そして……ビルシャナを倒した後。
 煙の中から、姿を現すは……横たわる彼の姿。
「大丈夫ですか!?」
 と、すぐさま彼の下へと接近し……彼の呼吸を確認。
 弱いながらも、呼吸ははっきりしている……どうやら、命は助かった様である。
「……うん、大丈夫そうです!」
 とラリーにうなずくラジュラム。
「そうか……よし、もう彼ならきっと大丈夫だろう」
 と微笑みつつ、家の中で破壊してしまったところを回復。
 ……しばしして、彼も……意識を取り戻す。
『……う、ううん……?』
 と目を薄く開くと、そんな彼に。
「大丈夫か?」
 と声をかけるパトリック。
 力ないが、軽くうなずく彼へ。
「そっか……受験の後で申し訳ないが、親御さんの資金援助がどれだけあるかは解らんけど、もう一度何をやりたいのか、考える時間が取れたのかもしれん、という考え方もできるぜ? 生きていれば、何とかなる部分はあるしな……」
 と、軽く微笑むパトリック、そしてラリーが。
「そうです。勉強でわからないことがあれば、いつでも聞いてください!」
 とケルベロスカードを渡し、握らせる……わかりました、とうなずく彼。
 そして……。
「まずは、アルバイト探しでもしてみたらどうでしょう。そこで、素敵な出会いの一つもあるかもしれませんよ?」
 と刃蓙理の言葉に……出会い、と目に軽く光が差し込む。
 ……そして、そんな彼の状況を確認し……彼が大丈夫になったところで、ケルベロスたちは、彼の家を後にするのであった。

作者:幾夜緋琉 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年3月15日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 1
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