活かすべく、利用すべくに

作者:幾夜緋琉

●活かすべく、利用すべくに
 少し肌寒い、夜の臨海部、埠頭公園。
 海越しには、対岸の街並みの光がキラキラと輝き、まるでイルミネーションの如く瞬いている。
 ……が、そこに響くは、パシン、と言う音。
『もう、知らない! 何よ、弄んでたのね!! 別れてやる、別れてやるわ!!』
 その音は、頬を叩かれた音。
 ……その言葉に多少呆然となりながら、彼女が去って行くのを見送る男は……顔立ちだけは、とても素晴らしく整っている。
「……チッ……何だよ。所詮お前も俺の顔で選んだんだろうが……ったく。てめえの変わりなんて他にも居るんだよ」
 と舌打ちし、気持ちを切り替え、携帯の別の女性に電話をしようと……。
『……ふふ。本当、下衆な男よね』
 と不意に背後から声を掛ける誰か。
 その声に気づいた彼が振り返るも……暇も無く、すぐに彼は青の炎に包まれてしまう。
『なっ……!?』
 その言葉を紡ぐだけで精一杯。
 そして炎が消えた跡……彼の代わりに現れたのは、更に整った顔立ちの、体躯3m程のエインヘリアル。
「ふふ、なかなか良い見た目のエインヘリアルに出来たわね。やっぱり、エインヘリアルならば外見に拘らないと。でも、見かけ倒しはダメよ。だから、とっととグラビティ・チェインを奪って来る事ね。そうしたら、私が迎えに来てあげるわ」
 くすりと微笑みつつ、鼻先に指を当てると、彼女……青のホスフィンは其の場から消えていった。

「皆、集まってくれたかな? それじゃ、早速だけど説明するね!」
 と、笹島・ねむは元気な挨拶と共に、ニコッと微笑みながら早速。
「どうも有力なシャイターンが動き出したみたいで、皆にはシャイターンによって生まれさせられたエインヘリアルの撃破をお願いしたいんだよ!」
「今回のシャイターンは、『青のホスフィン』。死者の泉の力を操り、その炎で燃やし尽くした男性を、其の場でエインヘリアルに出来る彼女達なんだ」
「そして現れたエインヘリアルは、既にグラビティ・チェインが枯渇している状態で、人間を殺し、グラビティ・チェインを奪おうと暴れだそうとしている様なんだ! そこで、急いで現場に向かって、暴れているこのエインヘリアルを退治してきて欲しいんだ」
 続けてねむは。
「今回のエインヘリアルは、いけめんなエインヘリアル、って言う物みたいだね。場所は対岸のイルミネーションが綺麗な公園……どうも周りには、デート中の一般人達がちらほらと歩いていたりするから、一般人を逃すような工夫が取りあえず必要かな?」
「幸いなのは、エインヘリアル化したのはこのイケメンエインヘリアル一体だけで、他に仲間の様な者は居ないみたい。とは言えその手には狂気となる大きな斧を持ってて、それを周りに振り回して攻撃為てくるから、当たらないように注意しないといけないね」
「又、彼は自分自身がイケメンだ、という認識の元、それを表に出して行動してくるみたい。例えば……イケメンだから自分になびく女性には優しくする。逆になびかない女性や、男性に対しては逆に攻撃を集中する、とかかな? その点を活かしたり、利用したりすれば攻撃をある程度集中させる事は出来ると思うんだ」
 そこまで言うと、ねむは最後に。
「まぁ、何にしてもエインヘリアルが暴れて一般人に害を及ぼそうとするこの状況を放置しておく訳にはいかないよね! みんな、宜しく頼むね!」
 と、拳を振り上げるのであった。


参加者
水無月・鬼人(重力の鬼・e00414)
藤原・雅(無色の散華・e01652)
リナリア・リーヴィス(クラウンウィッチ・e01958)
鵜飼・海咲(粉砕アンカーガール・e21756)
フィゼル・ハートレット(全てを焼滅されし者・e32092)
峰雪・六花(ホワイトアウト・e33170)
エドワード・リュデル(黒ヒゲ・e42136)
風疾・紫狼(孤独な夢追い人・e46765)

■リプレイ

●埠頭の境目
 深夜の臨海部にある、埠頭公園。
 そこには海越しに、対岸の煌めく街並みがキラキラとイルミネーションの如く輝くという……何処か、美しい雰囲気の漂う場所。
 ……しかし、そんな綺麗なイルミネーションとは真逆の、醜い心を持った男が、青のホスフィンによってエインヘリアル化させてしまうという事件を聞いた、ケルベロス達。
「心のない、顔だけの繋がり、か。思えば、不幸なもんだ」
 と肩を竦めた水無月・鬼人(重力の鬼・e00414)に、風疾・紫狼(孤独な夢追い人・e46765)も。
「そうです。こんな罰当たりな方、例え人として天寿を全うしていても、地獄に墜ちていたと思いますよ。わざわざエインヘリアルにして罪を重ねさせるとは、赦して置けません! っていうか、個人的にはエインヘリアルじゃなかったとしても、一発殴る位はしておきたいですけどね!」
 拳をわなわなと振るわせて、怒りを露わにしている紫狼。
 今回の男性……その整った顔立ちを活かし、今迄も、何人もの女を同時に股に掛けるという、正しく下衆の極みを体現しているのだ。
 ……そんな下衆な男の行動に、フィゼル・ハートレット(全てを焼滅されし者・e32092)と藤原・雅(無色の散華・e01652)、峰雪・六花(ホワイトアウト・e33170)の三人も。
「どんなに見かけは良く出来てても、中身は汚物が詰まっている。確かにどうしようもない下衆ね……」
「そうだね……一度にこれ程多くの女性と関係を持つとは、器用な男だね……はは、よくこれまで誰にも差されずに生きていたものだ、と……はは」
「ん……確かに、何人も、捨ててきた人……酷い、人ですが、命までも奪う様になってしまっては……きっと、きっといけませんから、止めましょう、ここで……」
 儚げな六花の言葉に鵜飼・海咲(粉砕アンカーガール・e21756)は。
「そうだね。ひどい人だったとしても、こんな風にエインヘリアルにされちゃうのはかわいそうですから、これで終わらせてあげなきゃですね。だって、男の人は見た目よりも中身! なんて思うんです!」
 拳を振り上げる海咲……と、その言葉にウイングキャットのアドミラルはにゃぁ、と溜息一つ。
 そして、リナリア・リーヴィス(クラウンウィッチ・e01958)は純真無垢な海咲の言葉に。
「そうねぇ。はぁ……どっかに良い男はいないかなーって思ったんだけど、こいつはねぇ……」
 いつも以上に気怠げなリナリア。
 鬼人がそれに気づき。
「……ん、リナリア、何かいつも以上に気怠げだな」
 と言うと、手をひらひらと振りながら。
「いやぁ……最近までうちで保護していた子がね、醜い男に騙されて死にかけた事があったの。その後には良い人に出逢って救われて、それでお互い凄く一途に想い合っている。そんな幸せそうな二人を視ていたからね……今回の様な男は反吐が出る」
 辛辣な言葉を吐き捨てるリナリア、それにエドワード・リュデル(黒ヒゲ・e42136)も。
「そうでござる。クソッタレのイケメン死しべし、慈悲はないでござる!」
 力強く声を上げるエドワード、そして紫狼も。
「そうです。騙された女の人達が可哀想ですから、絶対に此処で仕留めなくては! ……嫉妬じゃないですよ。ええ、決して嫉妬なんかじゃないんですっ!」
 誰にも言われていないのだけど……取り繕う紫狼。
 ……まぁ、それはさておき。
「さて、と……それじゃ作戦だけど、ろくでなしエインヘリアルにちょっと靡く様な振る舞いをして、その気を見せて上げるのよね? そうすれば存外時間は稼げそうだし。どちらにせよ、デウスエクスだから倒す事に変わりは無いけど」
「……そう、私は、囮……しばらくの間、エインヘリアルを足止め、します」
 と六花がこくりと頷くと、リナリアも。
「そうね。まぁ……ちょっとイケメンだから、本気になっちゃう部分もあるかもしれないけど、ね」
 くすり、と微笑むリナリア。
 ともあれ、下衆なエインヘリアルが一般人に被害を及ぼす前に、確実に仕留めねばならない……という事で、ケルベロス達は、埠頭公園へと急ぐのであった。

●顔立ちぬ
 そして……シャイターンにより作られたエインヘリアルの出没現場へと辿り着くケルベロス。
 体躯3m、そしてその体躯に見合う程の大きさをした巨大なバトルアクスを持ったエインヘリアル。
『ヘッヘッヘ……さぁてと、どうするかなぁ……?』
 と不敵な笑みを浮かべるエインヘリアル。
 周りを値踏みするように見渡すと……逢瀬を楽しんで居るカップル達がちらほらと……。
『おうおう、楽しんでるじゃねぇか。俺と遊ばねぇかぁ!?』
 と力尽くでモノにしようという言葉を言い放つエインヘリアル。
 そんなエインヘリアルに対し、すっ、と前へと姿を現わす六花ら、ケルベロス。
「かっこいい、かっこいい、おにいさん。ちょっと、御話をしてほしいのです。よろしければポーズを……決めて、みていただいたりとか……」
 と、注意を惹きつけようと、カメラを手にして手招きする六花。
『ん? 何だぁ?』
 と小首を傾げるエインヘリアル。そんな彼に、更にフィゼル、リナリア、海咲の女性陣が次々と。
「ふぅん……中々綺麗な顔立ちだ。貴方なら、私の空虚な心を満たしてくれる……のかもしれないね?」
「そうね。かなり好みのイケメンが今回の敵? なにそれ、ちょっと運命感じちゃうじゃない。っていうか、攻撃しにくいったら!!」
「そうですね。本当かっこいいなぁ……きっとモテるんですよね。ねぇ、私達ともっと御話をしましょうよ」
 と、女性陣が次々と、エインヘリアルを褒め称える言葉を投げかける。
 ……と、そんな女性陣の言葉にエインヘリアルは、一気に上機嫌。
『ヘヘヘ。面白ぇじゃねぇか? いいぜぇ、俺の魅力、全部語り尽くしてやろうじゃねぇか!』
 と語り始めるエインヘリアル。
 そんなエインヘリアルの話を聞き流しつつ、女性陣はエインヘリアルの注意を上手く惹きつける。
 そして、残る男性陣は、というと。
「それじゃ、俺達は避難誘導だな」
「そうですね。始めましょう」
 と鬼人に頷く紫狼。
 取りあえず、割り込みヴォイスを使い、周りのカップルにこの場からの避難を呼びかける。
 無論、恐怖に悲鳴を上げる人達も居るが……そんな人達の元へと近づき。
「……大丈夫。万が一にもそちらには向かわせないので。慌てて転ばぬ様に、かつ、なるべく素早く避難して欲しい」
「怖いかもしれない。でも、大丈夫でござる! この公園内からの離脱を頼むでござるよ!」
 と、隣人力などを使い、自分達の声を受け入れやすい様な工夫をしながら対応。
 それでも足が竦んだりしてしまっている人には、紫狼が。
「大丈夫、僕たちケルベロスが対処します。危ないので、下がっていて下さい!」
 と、力強く語りかけながら、手を引いて其の場から逃がしていく。
 ……そして、一通りの一般人を逃す間は、ひたすら女性陣がエインヘリアルの容姿を褒め称えつつ。
「ああ、そうなんだ。あなた、エインヘリアルなのよね。私達ケルベロスとは相容れない存在……でも、そんな相容れない者同士の恋とか……素敵じゃない?」
「ええ……そう、ですね……」
 と、そんな言葉を投げかけたりしながらも、エインヘリアルを更に上機嫌にさせていく。
 ……ともあれ、そんなエインヘリアルを褒め称えながら、数分経過。
 一般人を避難させていた男性陣が、キープアウトテープ等も張り巡らせた後で、仲間達と合流。
「終わったぜ……待たせたな」
 と鬼人の言葉にほっ、と軽く胸をなで下ろす女性陣。
『あぁん、何だよてめぇらよぉ!?』
 男性陣が現れた事に、明らかに不快そうな表情に変るエインヘリアル。
 そんなエインヘリアルに。
「ったく……私はそんなアホな夢みるような乙女じゃないんだよ。ったく、面倒臭いド変態がさっさと落ちろ!」
 と眼鏡をちゃっと着用しながら、至近距離からの鉄拳ハウリングフィストを懐へとぶっ放す。
『ぐぉっ……!?』
 不意を打たれる形になり、苦悶の表情を浮かべたエインヘリアルが呻く。
 ……が、他の女性陣も、今迄抑えていた鬱憤を晴らすが如く。
「全くだ。醜くひん曲がったその根性、今ここでたたき直してあげるわ」
 とフィゼルが旋刃脚を放ち海咲もアドミラルと連携し、旋刃脚と猫ひっかき。
 そして六花はテレビウムのスノーノイズと共に、ハートクエイクアローと、テレビフラッシュ。
 怒りを此方の方へと引き付ける様に仕向ける。
 そして、女性陣がボコボコに攻撃し、不意打ちにかなりのダメージを喰らったエインヘリアルへ。
『全く……オマエの顔じゃなく、心を好きになってくれる女ってのはいなかったのかね? だとしたら、ある意味じゃ、憐れなもんだぜ。本当に、よ」
 と憐憫の視線を鬼人が向けると……エインヘリアルは。
『う、うるせえ!!』
 と怒り、その手のバトルアクスを握りしめ、力尽くで振り回す。
 ただ、怒りに狂ったエインヘリアルのその一撃は大振りで……攻撃は当たらない。
 そんなエインヘリアルの攻撃に対し、鬼人は更に。
「顔がいいだけで、恋も愛も知らずに生きてきた男のなれの果て、か……中には、心の底から惚れてくれていた女もいただろうに。それに気がついていたら、結果も違っていただろうに……憐れなもんだぜ」
 と言い放ちながら、絶空斬の一閃を脇から叩き込む。
 弱い所への一撃を食らい、苦悶するエインヘリアル。
 そして、更に紫狼と、そのボクスドラゴンのヴァーチェは。
「頼みましたよ、ヴァーチェ」
 と言うと、ヴァーチェはこくっと頷き、エインヘリアルへ接近しボクスブレス。
 そして紫狼自身は。
「うわーん! 地獄へ墜ちろ-!!」
 と、半ばヤケな言葉を吐き捨てつつ、至近距離に接近、ギロチンフィニッシュを全力全開で叩き込む。
 ……そして雅とエドワードの二人も。
「はは。本当……女性に優しくとは良く言うが、お主の様な行為は許されるものではないぞ」
「そうでござる。最早一片の慈悲もなしでござるよ!」
 そんな言葉と共に、雅は斬霊斬、エドワードは前衛陣にメタリックバーストで狙いアップを付与。
 ……明らかに、意気込みはケルベロス達の方が圧倒している。
 それに対し、自分の顔に負けるヤツなど居ない、そんな自分に果たせないことはない……と言わんばかりのエインヘリアルの行動は、傍から見ていると……正直、可哀想にも思えてしまう。
 それは次の刻となっても、大きく変わる事は無い。
 鬼人の月光斬、海咲の降魔真拳に、フィゼルの指天殺に、六花の破鎧衝が次々とエインヘリアルに命中し、多量のダメージをたたき上げる。
 そして、更にアドミラル、スノーノイズも、仲間に傷がない事を確認しつつ、敵の攻撃を受け詰めるが如く、その目の前の所に飛んだり、ジャンプしたりして注目を惹きつけつつの攻撃。
 対するエインヘリアルの攻撃は、直撃は受けないように注意しながら二体で対処。
 ……そして雅の稲妻突きに対し、エドワードがブレイブマインで仲間の強化。
 そして、ヴァーチェはボクスタックル。
 ……その一方スナイパーにある、リナリアのミミックは。
「椅子にしては珍しく盾じゃないし、好きに攻撃すると良いんじゃない?」
 とリナリアの指示に、勢い付いて攻撃。
 そして、リナリアと紫狼の二人は、仲間の体力の減り具合に応じ、気力溜めやブレイブマイン、そしてゴッドグラフィティでの回復を続けていく。
 ……そして、猛攻を受けたエインヘリアルは。
『く、クソオオオ……!!』
 と、更に怒りを露わにするのだが……そのバトルアクスの攻撃が、中々直撃することはない。
 そして、戦闘開始から数分。
『……ウ、ウウ……』
 その身体は傷つき、弱気に……そんなエインヘリアルに対し。
「最初に言った言葉に偽りはないよ。だって……デウスエクスを焼き尽くすこの瞬間、私の心は満たされるから」
 と、フィゼルは言うと共に『虚無の獄炎』。
 燃え上がる炎が、エインヘリアルを包み込むと……それに頷くエドワード。
「そうでござる! 拙者の名はクソイケメン絶対殺すマン!」
 と叫びつつ『Haunt and Stalk』を叩き込み、ワイヤーに雁字搦めに縛り上げる。
 そして……。
「さぁ……そろそろトドメだ。我流剣術「鬼砕き」、食らいやがれ!」
 と鬼人が言い放つと……エインヘリアルはその『鬼砕き』に、完全に破壊されるのであった。

●煌めきの影に
 そして、エインヘリアルの崩れし後。
 完全に姿は消失し、跡形も無い。そして……そのエインヘリアルの使っていたバトルアクスも、コナゴナに砕け散ってしまう。
「……」
 と、そんな砕け散った欠片を拾い上げた鬼人。
 その欠片を暫し、じっと見つめると。
「……なんだろうな、この心の空しさは、よ」
 ぽつり呟く鬼人。
 そんな鬼人の言葉に瞑目しながら、フィゼルも。
「……中身が腐りきった時点で、貴方は誰も愛せないし愛されない。そして……貴方の温もりでは、私は癒やせない」
 静かに、エインヘリアルへ一言を紡ぐ。
 そして……エインヘリアルの弔いの後、ケルベロス達のするべきもう一仕事……それは、戦闘の結果生じてしまった被害の回復。
 インフェルノファクターを始め、個々のヒールグラビティを使い、回復……。
「……あ、私はヒールを持って居ませんでした。はは……皆さんを見守ることにしましょう」
 と、雅以外がヒールグラビティを使い、周囲の回復を行う。
 そして、一通り回復し終わり、すぐ。
「んじゃ、俺はちょっと先に帰らせて貰うな」
 と鬼人派先に、一人帰っていく。
 そして、他の仲間達も……。
「ま、ここにいても羨まし……いや、何もありませんし、さっさと帰りましょう!」
 紫狼の提案に頷き、早々に皆も帰路へとつくのであった。

作者:幾夜緋琉 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年2月26日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 3
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