●敗因は脳筋
三十メートルもの怪物を見上げ、ぜえはあと肩で息をしながら八人のオウガ達はぐっと顔を引き締めた。
もう何度目だろう、このオグン・ソード・ミリシャなるデウスエクスを倒したのは。
倒しても倒しても巨大になって蘇るソレを、オウガは殴り続けている。
「いくぜ、俺達はかならず勝つ! 殴り続けりゃいつかは勝てるんだからな!」
「応! 復活するなら、復活しなくなるまで殴ればいい! 単純なこと、だッ!」
と言い合い、オウガはオグン・ソード・ミリシャを叩き潰した。
まるでスムージーのようにグチャグチャになったデウスエクスだが、すぐにミュルミュルと妙な音を立てながら元通り、否、もう十メートルほど大きくなってそびえ立ち、
「おぐん そーど ほろわろ りむがんと みりしゃ なうぐりふ!」
と意味不明の叫びをあげ、そして。
「ま、まだだと!? まだ殴り合おうってのか!」
と構えなおそうとした満身創痍のオウガ達をアッサリとなぎ倒した。
●ラクシュミのお願い
「こんにちは、ラクシュミです」
新たにケルベロスとなったラクシュミは、朗らかにケルベロスに挨拶する。そして、今回の事情について滔々と説明を始めた。
「このたび、定命化によってケルベロスとなる事ができたので、皆さんの仲間になる事ができました。
オウガの女神としての、強大な力は失ってしまいましたが、これからまた、成長して強くなる事が出来ると思うと、とてもワクワクしています。
オウガ種族は戦闘を繰り返し成長限界に達していた戦士も多かったですので、ケルベロスになる事ができれば、きっと、私と同じように感じてくれる事でしょう。
皆さんに確保して頂いた、コギトエルゴスム化したオウガも、復活すればケルベロスになるのは確実だと思います。
ここからが本題なのですが、オウガの主星だったプラブータは、邪神クルウルクの眷属である『オグン・ソード・ミリシャ』に蹂躙されて、全てのオウガ達がコギトエルゴスム化させられてしまいました。
オグン・ソード・ミリシャの戦闘力は、初期時点ではそれほど高くないのですが、『撃破されると周囲のグラビティ・チェインを奪い、より強力な姿で再生する』という能力を持つ為、オウガの戦士にとって致命的に相性の悪い敵だったのです。
とにかく殴って倒す。再生しても殴って倒す。より強くなっても殴って倒す……を繰り返した結果、地球に脱出したオウガ以外のオウガは全て敗北してコギトエルゴスム化してしまったのですから。
地球に脱出したオウガも、逃走したわけではなく、オグン・ソード・ミリシャにグラビティ・チェインを略奪された為に飢餓状態となり理性を失い、食欲に導かれるまま地球にやってきたのです。
彼らも、理性さえ残っていれば、最後まで戦い続けて、コギトエルゴスム化した事でしょう。
このように、オウガとオグン・ソード・ミリシャの相性は最悪でしたが、ケルベロスとオグン・ソード・ミリシャの相性は最高に良いものになっています。
ケルベロスの攻撃で撃破されたオグン・ソード・ミリシャは、再生する事も出来ずに消滅してしまうのです。
オウガの戦士との戦いで強大化した、オグン・ソード・ミリシャも、今頃は力を失って元の姿に戻っていると思います。
オウガのゲートが、岡山県の巨石遺跡に隠されている事も判明しましたので、一緒にプラブータに向かいましょう」
長いラクシュミの説明が終わり、香久山・いかる(天降り付くヘリオライダー・en0042)は、
「ということで、や」
彼女に成り代わり詳細の説明に移る。
「君らには、プラブータに行って、オウガ……というよりは、定命化してケルベロスになる可能性が非常に高いってことやから、同胞の……ということになるかな、コギトエルゴスムを回収してほしいんや」
もちろん、邪神クルウルクの眷属をプラブータに巣食わせておけば、復活した邪神が地球に襲来する事態に陥るリスクが高いため、オグン・ソード・ミリシャの掃討も同時に行う。
ラクシュミの言う通り、デウスエクスに死を与えられるケルベロスならば、倒したオグン・ソード・ミリシャが巨大化しながら復活するおそれはない。
しかも数は居るが、オグン・ソード・ミリシャの多くは体長二メートル程度にまで戻っているため、そこまで倒すのに苦労することはあるまい。しかし、中には七メートル級くらいまで育ってしまっているモノもいるようなので、油断は禁物である。
「ちなみに、冒涜的なスタイルのこいつらを長く見とると、ケルベロスの正気度が削られててって、発狂しかけてまうさかい、あまりまっすぐ見んほうがええで」
発狂しかけたところで、戦闘に影響はないはずだが、奇行をしてしまいそうな仲間は適宜フォローしてあげるべきだろう。
「オグン・ソード・ミリシャの戦い方は攻性植物によく似とるさかい、そこまで未知の相手でもないな」
ちょっと冒涜的な容姿の触手系攻性植物と考えれば、戦い慣れたケルベロスにとっては難敵ではなかろう。
「新しい仲間が増えるんは嬉しいことやし、幸先よく行きたいもんやね。場所は地球の外やし長丁場になるやろうけど、頑張ってきてな!」
いかるは笑顔で手を振った。
参加者 | |
---|---|
赤堀・いちご(ないしょのお嬢様・e00103) |
クノーヴレット・メーベルナッハ(知の病・e01052) |
維天・乃恵美(奉雅駆の戦巫女・e02168) |
イリス・フルーリア(銀天の剣・e09423) |
白銀・夕璃(白銀山神社の討魔巫女・e21055) |
鬼島・大介(百鬼衆の首魁・e22433) |
フェリシア・アケノ(憑かせ屋・e42288) |
島原・乱月(ウェアライダーの妖剣士・e44107) |
●荒野のみの星
プラブータの探索を進めてしばらくたつ。
「荒野ばかりですね……」
クノーヴレット・メーベルナッハ(知の病・e01052)はいくつめかのコギトエルゴスムをアイテムポケットにおさめながら、呟く。森林を歩くために持ってきた狩猟服の出番がない。
「んー、オウガの皆さんが団体でオグン・ソード・ミリシャと戦った結果、コギトエルゴスムになったんで、当たり前のことではありますけど、オグン・ソード・ミリシャの近所にばっかり固まって落ちてるんですよね」
維天・乃恵美(奉雅駆の戦巫女・e02168)は、胸元から出した甘酒味の栄養ドリンクを仲間に配りながら、クノーヴレットの呟きに反応した。
「で、オグン・ソード・ミリシャは全て荒野にいる。というか、見る限り……グラビティを吸い尽くされたこの星にもう森はないのかもね」
まとめるのは、フェリシア・アケノ(憑かせ屋・e42288)。
見渡す限りの平坦な荒れ果てた大地――それがケルベロスが目の当たりにしたプラブータの事実であった。それ以外に特に変わったものもなく、物陰といえるようなものも見当たらず、クノーヴレットは肩を落とす。
(「人類初の外宇宙活動、即ち全てが未知と……わくわくしていたのですが……」)
空を仰げば、黒い太陽。ここは地球では無い場所ではある。未知の場所であることは確かなのだが、どこまでいっても代わり映えのしない光景で飽きてきてしまった。
「クノンさん」
クノーヴレットがメイドとして仕えている赤堀・いちご(ないしょのお嬢様・e00103)が、小走りに近づいてくると、
「皆さん、そろそろ休憩しようと言ってます。クノンさんも行きましょう」
と後方を指差す。白銀・夕璃(白銀山神社の討魔巫女・e21055)が巣を作って休憩所を形成していた。
巣の中は快適だ。ケルベロス達の疲労を癒やしてくれる。
「なんつーか、宝探しでもしてる気分になってくるな。アタリはオウガのコギトエルゴスム、ハズレても邪神の眷属だ。激アツだな」
戦闘跡を探索するのは良案だった、と鬼島・大介(百鬼衆の首魁・e22433)はたっぷりコギトエルゴスムが入ったアイテムポケットを思い出し、息を吐く。激アツと言っているものの、皮肉だ。小さなオグン・ソード・ミリシャとの戦闘も同じくらいたくさんあった。
「まさかオウガはんらの母星に行くことになるとは思わんかったな~。でも、観光気分っちゅわけにはいかへんな」
大介に服をクリーニングしてもらいながら、島原・乱月(ウェアライダーの妖剣士・e44107)は眉をひそめる。荒野が広がり、オグン・ソード・ミリシャだらけのプラブータ、敵との小競り合いとコギトエルゴスムの収集以外にやることがない。
「そろそろ交代の時間でしょうか」
立ち上がったイリス・フルーリア(銀天の剣・e09423)は、先に見張りに立っていた夕璃に交代を告げようとするも。
夕璃はイリスの発言を手で制した。怪訝そうなイリスに、『静かにするように』、そして『耳を澄ますように』と夕璃はジェスチャーで示す。
「……!」
――みりしゃ かるする ぷらぶーた なうぐりふ!
風にのって聞こえてくるおぞましい声。
「……聞こえますよね?」
尋ねられたイリスはハッキリと頷いた。
「はい。幻聴ではありませんね」
「たぶん……巣の端の方にいるみたい……です」
険しい顔で二人は頷き合うと、そしてケルベロス達に迎撃を告げに走った。
●大物の呼び声
「スペースケルベロス、ひいてはスペースフェリシアさん、開幕ってやつだね」
フェリシアは、ビルほどもある巨大なオグン・ソード・ミリシャを見上げ、口端を上げる。
――みりしゃ みあ おぐん そーど ぬい くるうるく!
「こんなに育った個体がまだいたなんて……!」
乃恵美も目を見張る。眼前の意味の分からない叫びをあげているオグン・ソード・ミリシャは、全長七メートルにも及ぶ。
かくかくかくっ、かくかくかくっ。
小刻みに幹の『ヒトの歯』を思わせる部位が痙攣のように震え、そこから生える枝が異様に長く揺らめく。
軟体動物のようにぬめり、うねり、のたくる枝つまり触手は、ケルベロスの知る地球の植物とは全く違い、どちらかと言えば土気色の腕。
――まるで死体の腕のようだ。
とまで思考を及ばせては正気が危うい。
「一体だけで済んでいるのは、不幸中の幸いってやつか。相手が単体なら、囲んで殴り飛ばすに限るな」
煙草と共に深まる思考をを片付け、大介は紫煙と共に呟く。見張りを立て、音に注意していたために、相手が単騎の間に対処できたのだ。
敵対者に気づいたオグン・ソード・ミリシャが、その腕のような枝を素早く伸ばしてきた。
ピッと頬を切られながらもイリスは、名乗りを上げて空高く跳び上がる。
「銀天剣、イリス・フルーリア―――参ります!」
ドカッと重い音を伴い、蹴りが決まる。
黒色の弾が、理解しがたい形状の幹にぶち当たる。クノーヴレットの魔力は、この相互理解不能の怪物にどのような悪夢を見せるのだろうか。
続けて、いちごも同じくサキュバスの魔力を放つも、こちらは避けられた。
大木であるはずのオグン・ソード・ミリシャが、震えながら後退する。
「これが、鬼の拳だッ!!」
大介の鬼の力がオグン・ソード・ミリシャを痛烈に殴り飛ばしたのだ。
マインドリングから盾を形成し、フェリシアは前衛の夕璃の前に立てた。相手は巨大、長丁場になるのが目に見えている。
「気を引き締めてかからんと……」
乱月の喰霊刀が、異界の敵に呪詛を注ぐ。
「こんなに大きいのは、片付けておきませんと……ね」
乃恵美の放ったオーラと並走するように、斬霊刀にグラビティを乗せて、夕璃が迫る。が、オグン・ソード・ミリシャはぬるりと植物とは思えない動きでその多重攻撃を避けた。
「ひゃわっ」
そして返す刀で、敵は夕璃を絡め取った。
「やぅ、変な、トコ、絡みついて……離れな……ひゃぅう!?」
服の隙間という隙間にうぞうぞと入っていく触手に、巫女は悲鳴を上げ、赤面しながら悶えた。
彼女が見上げる、触手の先の蛍色に不気味に光る部分は、まるで卵のようにも胎のようにも見える。
中に入っているのは……仔? ヒトの? 中から胎児がこちらを見ている? ――胎児は笑っている?
「ひっ」
夕璃は怖気を振るい、ぎゅっと目をつぶった。視覚を遮ったことで鋭敏になる触覚が、ヌメつく触手の感触を鮮明に彼女に伝えてくる。これはまるで、腐ってズルズルになった人の腕そのものではないか。腐乱死体に抱きつかれたことがなくとも、そんな想像を植え付けてくるのが、オグン・ソード・ミリシャの冒涜的な能力なのかもしれない。
恐怖に慄く夕璃を見ながら、クノーヴレットの喉がごくり、上下する。
「あぁっ……アレ、す、ご……」
薄く笑んだ唇を、赤い舌が舐め回す。サキュバスであるクノーヴレットの『性的な好奇心』が、あの冒涜的な動きの触手に誘われて、正気を炙っていく。
「ふふ、うふふふ、ふふ……素敵……」
ジャラジャラと偽りの黄金を撒き散らすサーヴァントの隣で、自然とクノーヴレットは、笑っていた。
「ク、クノン、しっかりして……。わ、私まで引きずられてしまいそう、です……」
真っ赤になったいちごが、正気に戻そうとクノーヴレットの手を握る。
主人を見下ろすメイドの目には既に光が無い。
「いいじゃありませんか。ふふふ、ご主人様……一緒に、ね……?」
伸びてくる腕、その腕を受け入れれば、公衆の面前で秘め事が始まってしまう。わかっているのに、いちごも呑まれたようにメイドの目を見つめて固まってしまう。
「ゆ、百合栽培は、平時に触手抜きでお願いしますっ!」
ぐるぐる目で乃恵美が一喝しなければ、主従は敵そっちのけで快楽の宴を始めてしまっていただろう。
「こ、腰が抜け……ひゃうぅう」
「夕璃さんもしっっかり! して! くださーい!」
乃恵美は、ぐちょぐちょになった夕璃に気力を分け与え、なんとか立たせた。
●しぶとい狂気
オグン・ソード・ミリシャとの交戦はこれまでも何度かあった。だが、いずれ二メートル程度のものばかりで、ケルベロスにとって敵ではなかったのだが、この七メートル級はなんともタフで、なかなか倒れる気配がない。
ぜえぜえと肩で息をしながら、大介はサングラス越しに忌々しくオグン・ソード・ミリシャを見上げた。
「見た目は冒涜的な攻性植物だが……触手、触手なぁ……ってぇ?!」
殺気!
大介は跳び上がって、後方からの襲撃を避ける。すわ新手の奇襲かと身構える大介だが。
「あーもう駄目だーイケメンとかかわいい子のエナジーが欲しいよー」
フェリシアである。オラトリオヴェールを広げながらイケメンに突進する、狂気に侵されているっぽいフェリシアである。……本当に狂気所以の行動か?
「落ち着け、落ち着けって!」
どうどう、とフェリシアを宥めながら、大介は鉄パイプでオグン・ソード・ミリシャの触手を突き放す。
(「まっすぐ見るからちゃうかな~」)
乱月は大騒ぎな隣を横目に、ずばしと触手を切り払った。
「ぬるぬるがぁー!」
迫る触手に夕璃が悲鳴を上げる。もう二度とあんな腐乱死体に抱擁されるような感覚は御免だ。その前に滑り込んだのはディフェンダーのいちご。
「ひっ、あ、あああ、かはっ!」
絡みつき、ぎりぎりと締め上げてくる触手に、いちごは落涙する。
ぬめった締め付けと酸欠が、いちごの意識を薄めていく。
「はあ、はあ……ぁ、ああん……うぅっ」
だらだらと体液を流し、いちごは恍惚と悶えた。性的快楽に思考を持っていくいちごは、意図せずオグン・ソード・ミリシャが誘う『腐乱死体の幻想』を回避していた。
とはいえ主が苦しんでいることに変わりはない。健気にボクスドラゴンが必死に触手に箱ごと体当たりをするも、触手が緩む気配はない。
しかし狂気を呼び覚ます触手は、突如として輝きによって霧散した。
「光よ、彼の敵を縛り断ち斬る刃と為せ! 銀天剣・零の斬!!」
イリスの翼から溢れた無数の光刀が触手を切り刻んだのだ。
ぐたりと倒れこみながらも、いちごは歌う。
「私の力を貴方に。聞いてください、この歌を」
息も絶え絶えな中、癒やしの旋律がいちごをはじめ前衛を包んでいく。
「うふふ、捕まえました……♪ さぁ、私のこの指で奏でて差し上げますから、素敵な声で歌ってくださいね……♪」
クノーヴレットが触手にとりつき、つつーっと淫猥な動きで指を滑らせる。これも立派なグラビティによる攻撃だ。横でミミックが触手に咬み付いている。
「普通に戦ってるはずなのに、報告書に書きづらいですっ!」
乃恵美は真っ赤になりながら、ルーンアックスに展開させた雅流神宮儀・終天の奉旗を振った。
輝く旗がケルベロスの傷を癒やす。
「ほな、ちょっと止まってもらうで?」
と乱月が投げた小刀型のグラビティで動きが鈍ったオグン・ソード・ミリシャを、大介の剛力が再び痛烈にぶっ飛ばす。震え、木っ端が散る敵性植物。
「あとちょっと、かな」
と敵の損傷具合を冷静に呟くフェリシア。やはり先程の狂態、演技では……?
●弔い合戦
オウガ達は、デウスエクスに死を与えることができなかったゆえに、倒れても巨大化するオグン・ソード・ミリシャ相手に競り負けた。
だがケルベロスは死を与えることができる存在。オグン・ソード・ミリシャは復活できない。
「なら……殴り倒すまでだ!」
大介の鉄パイプが敵を穿った。オウガの意思を尊重したい大介は、この敵を殴り続けて倒したい。
フェリシアももう回復ではなく攻撃を優先すべく、鹵獲魔術を行使する。
――みあ みあ おぐん そーど! みあ みあ おぐん そーど!
意味不明な叫びとともに再び伸びてくる触手を乱月がバッサリと切り落とした。
ぼろぼろになった巨木を、イリスは見上げた。これで最後だ。
「――参ります」
音速の拳が大木を根ごと砕く。
腐乱死体を思わせる色と感触の幹も枝も、卵か胎を想起させる先端の光も、粉々になってしまえば何ともない。
「ふぅ! なんとか誰も痛手はおわずに終わらせられましたね! この程度なら、報告も大丈……大丈夫ですよね……、ハイ」
額の汗を拭い、乃恵美は激戦のあれこれを思い出し、頬を染めつつも首をブンブンと振る。
その背景で、乃恵美の赤面の大方の原因である当のいちごとクノーヴレットは抱きあって快楽エネルギーを摂取している。
「お腹がすくから……仕方ないんです……」
その間にイリスと大介、フェリシアはせっせと大物オグン・ソード・ミリシャの生えていたあたりに散らばるコギトエルゴスムを拾っては、乱月のアイテムポケットに収納していた。
「これならもうちょっと拾えそうだね、休憩したら次に行こう」
と仲間の様子を見てフェリシアは提案する。頷いた夕璃は再び巣を編み始めた。
傾き始めたプラブータの太陽。また夜が来るようだ。
「夜の見張りはドワーフの私にお任せですよ♪」
乃恵美は笑顔で胸を叩いてみせた。
作者:あき缶 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2018年2月20日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 4
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