オグン・ソード・ミリシャ~狂気惑星

作者:蘇我真


 それはひどく冒涜的、かつ名状しがたき形状をしていた。
 海棲軟体生物の触手にも似た器官が何十何百何千と結合しており、先端には深緑色の果実、もしくは灯りにも似た腫瘍がぶら下がっている。
 むき出しになった無数の口腔からも舌のような器官がはみ出しており、分泌物がぬらぬらと自らの身体を照らしていた。
 その大きさ、推定でも30メートルはくだらない。醜悪かつ生理的な嫌悪感を催すその形状は、見る者の心を狂気に蝕んでいくだろう。
 そんなものを見ても、オウガたちは戦いを止めようとはしなかった。8人単位でチームを組み、それぞれが破壊的な一撃を持ってそれに打撃を与えていく。
「みりしゃ かるする ぷらぶーた なうぐりふ!」
 それの発声器官からは、呪詛にも似た鳴き声が漏れている。その音に込められた意味の一切は理解不可能であり、理解を試みたとき、精神が砕けていくのだった。
「オオオアアァッ!!!」
 裂帛の気合と共に、オウガの1人がそれを力任せに叩き潰す。熟れすぎた果実のように器官が弾け跳び、びちゃびちゃと周囲に体液をぶちまけ腐臭を放つ。
 それは轟音と共にその場に横たわったかと思うと、数度痙攣した後、沈黙する。
 肩で息をするオウガたち。見れば皆、身体のあちこちに傷を作り、肩で息をしている。膝が笑い、片膝立ちの者もいる。チームを組んでいるというが、そこに連携はなく、各々が好きに暴れまわっているだけにも見えた。
 それを倒したというのに、オウガたちの顔に安堵の色はない。その理由はすぐにわかった。
 ややあって、沈黙していたそれの死体に動きがあったのだ。
 器官が再生している。お互いがお互いを補い合うように挿入し、結合し、融合し、巨大化、強大化していく。
 先程までの30メートルほどの大きさから一回り大きい、40メートルほどの体躯に成長したそれは今まで以上の力強さとしなやかで触手を振るい、溶解液を発射し、標的の身体を締め上げて肉体を破壊していく。
 一人、また一人とオウガが倒されていく。そうして最後は、8個のコギトエルゴスムとそれしか残らないのだった……。


「クルウルク勢力がオウガの主星『プラブータ』を襲撃し、オウガの戦士達を蹂躙している」
 星友・瞬(ウェアライダーのヘリオライダー・en0065)はステイン・カツオ(剛拳・e04948)の予期が的中したことを告げた。
「オウガ遭遇戦で現れたオウガ達は、このクルウルクの襲撃から逃れて地球にやってきていたという。どういうことか……ラクシュミ嬢に説明を願おう」
 瞬は新たにケルベロスとなったオウガのラクシュミへと発言を促す。ラクシュミは頷き、その口を開いた。
「こんにちは、ラクシュミです。
 このたび、定命化によってケルベロスとなる事ができたので、皆さんの仲間になる事ができました。
 オウガの女神としての、強大な力は失ってしまいましたが、これからまた、成長して強くなる事が出来ると思うと、とてもワクワクしています。
 オウガ種族は戦闘を繰り返し成長限界に達していた戦士も多かったですので、ケルベロスになる事ができれば、きっと、私と同じように感じてくれる事でしょう。
 皆さんに確保して頂いた、コギトエルゴスム化したオウガも、復活すればケルベロスになるのは確実だと思います。

 ここからが本題なのですが、オウガの主星だったプラブータは、邪神クルウルクの眷属である『オグン・ソード・ミリシャ』に蹂躙されて、全てのオウガ達がコギトエルゴスム化させられてしまいました。
 オグン・ソード・ミリシャの戦闘力は、初期時点ではそれほど高くないのですが、『撃破されると周囲のグラビティ・チェインを奪い、より強力な姿で再生する』という能力を持つ為、オウガの戦士にとって致命的に相性の悪い敵だったのです。
 とにかく殴って倒す。再生しても殴って倒す。より強くなっても殴って倒す……を繰り返した結果、地球に脱出したオウガ以外のオウガは全て敗北してコギトエルゴスム化してしまったのですから。
 地球に脱出したオウガも、逃走したわけではなく、オグン・ソード・ミリシャにグラビティ・チェインを略奪された為に飢餓状態となり理性を失い、食欲に導かれるまま地球にやってきたのです。
 彼らも、理性さえ残っていれば、最後まで戦い続けて、コギトエルゴスム化した事でしょう。

 このように、オウガとオグン・ソード・ミリシャの相性は最悪でしたが、ケルベロスとオグン・ソード・ミリシャの相性は最高に良いものになっています。
 ケルベロスの攻撃で撃破されたオグン・ソード・ミリシャは、再生する事も出来ずに消滅してしまうのです。
 オウガの戦士との戦いで強大化した、オグン・ソード・ミリシャも、今頃は力を失って元の姿に戻っていると思います。
 オウガのゲートが、岡山県の巨石遺跡に隠されている事も判明しましたので、一緒にプラブータに向かいましょう」
「説明、感謝する」
 瞬はラクシュミの長い説明を労うと、補足するように続けた。
「ラクシュミ嬢がケルベロスとなった事から、コギトエルゴスム化しているオウガ達もケルベロスとなる可能性は非常に高い。どうか、プラブータを探索して1つでも多くオウガのコギトエルゴスムを持ち帰ってきてくれ。この戦いは、デウスエクスとしてのオウガを救出する為の戦いでは無く、同胞であるケルベロスを救出する戦いとなるだろう」
 オウガの強さは先ほどの遭遇戦で身に沁みている。彼らが仲間になってくれたら、心強い戦力になるはずだ。
「それに、プラブータを邪神クルウルク勢力の制圧下においたままだと、いつ邪神が復活して地球に攻め込むかわかったものでは無い。同胞たるケルベロスを救い、地球の危機を未然に防ぐ為にも、この戦いは重要となる」
 続いて、瞬は現状の惑星プラブータの状況をわかっている限り説明する。
「プラブータに現存するオグン・ソード・ミリシャの多くは体長2m程度の初期状態に戻っていて、それほど強敵ではない。オグン・ソード・ミリシャの外見は、非常に冒涜的で、長く見続けていると、狂気に陥りそうになるので、気を付けて欲しい」
 もっとも戦闘には影響は出ない筈だが……と続ける瞬だが、軽い錯乱状態となり、おかしな行動をとってしまう場合もあるようだ。
「もし奇行に走った者がいた場合は、周りの仲間がフォローするようにしてくれ」
 更に、瞬はオグン・ソード・ミリシャの攻撃方法を攻性植物に見立てて説明する。
「やつらの攻撃は攻性植物のそれに近い。触手で縛ったり、鞭のように撃ちつけたり……口から溶解液を発射したりといったものだな。出会う相手は基本は2m級だが、中には、3~4m級や最大7m級のオグン・ソード・ミリシャも存在する可能性があるので、注意が必要だろう」
 未知の惑星での、戦いと探索。危険は多いが、やる価値はある。瞬は一度ラクシュミの顔色をうかがってから、深々とケルベロスたちへと頭を下げたのだった。
「どうか、オウガを助けてやってくれ。よろしく頼む」


参加者
巫・縁(魂の亡失者・e01047)
小山内・真奈(おばちゃんドワーフ・e02080)
コクヨウ・オールドフォート(グラシャラボラス・e02185)
ラティクス・クレスト(槍牙・e02204)
円城・キアリ(傷だらけの仔猫・e09214)
月詠・宝(サキュバスのウィッチドクター・e16953)
近衛・観月(雪降る夜・e41172)
椚・暁人(吃驚仰天・e41542)

■リプレイ

●野営襲撃
 炎というものは見る人の心を落ち着かせる効果があるという。
 ぱちぱちと音を立てる焚き火を見て、近衛・観月(雪降る夜・e41172)は確かにそうだと感じていた。
 オグン・ソード・ミリシャによって蹂躙されつくした後の荒涼とした荒野。
「なかなか険しい道のりだね、でも、オウガ達の雄姿は無駄にするわけにはいかないんだからね」
 焚き火にかけていたクッカーには水とブイヨンキューブ、それに野菜をぶちこんである。シンプルだが、身体を温めるには充分だろう。
「みんなー、ごはんできたでー」
 小山内・真奈(おばちゃんドワーフ・e02080)は焚き火にくべておいた肉の金串を取り、皿に乗せていく。
「おいこら、それは俺の肉だぞ」
「グルルル……!」
 自らのサーヴァントであるオルトロスと競い合うようにしているコクヨウ・オールドフォート(グラシャラボラス・e02185)を見て、真奈は豪快に笑い飛ばした。
「まだまだぎょうさんあるし逃げへんて、ゆっくり食べや」
 がやがやとにぎやかに食事をとるケルベロスたち。
「わたしにもラクシュミほどの胸があれば様になるのに」
 円城・キアリ(傷だらけの仔猫・e09214)はボヤきながら胸元から栄養ドリンクを取り出すと、皆へと配っていく。コクヨウのオルトロスを見て、アロンにもあげないと、と自分のオルトロスのことを思い出したりしていた。
「ああ、すまない」
 薫製肉を齧りながら巫・縁(魂の亡失者・e01047)は栄養ドリンクを受け取るとしばし考える。
「…………」
「どうかした、敵でもいた?」
「それは今のところ『は』大丈夫だ。ただ、食料が残り6割ほどなのが気にかかる」
 野営地を中心とした半径30メートルの巣。この中に入れば食事や睡眠の必要もないのだが、精神衛生上、別の星という非日常の環境下で日常的な時間を作ることは大切だと考えていた。
「そろそろ帰還も考えなければならないだろう」
 帰り道もあることを考えると妥当な提案でもある。
「この辺り、食い物とか薪になりそうなもんとかなーんもねぇもんな。なんもねぇおかげで、糸が切れずにすんでるんだけどさ」
 ラティクス・クレスト(槍牙・e02204)は自分の服から伸びる赤い糸を軽く引く。ゲートと自分を結ぶアリアドネの糸、これをたどれば地球に帰ることができるだろう。
「今のところ、玉はいくつ回収できたっけ」
 ミミックにレーションを分け与えていた椚・暁人(吃驚仰天・e41542)は、保管を担当している月詠・宝(サキュバスのウィッチドクター・e16953)に確認する。
「ああ……20個程度だな」
 宝はアイテムポケットに収納していたコギトエルゴスムを確認する。こぶし大の玉、これ1個が1人のオーガなのだ。
「1個落ちてたら、そのまわりにも固まって落ちてるのに気づくのがもうちょっと速かったらね……」
 悔しそうに唇を噛むキアリ。オーガたちはパーティーを組んでオグン・ソード・ミリシャと戦っていた。1つ見つければ周囲にも固まって落ちていることに気付いたのは2日目からで、道中にある分だけ拾っていた初日は探索効率が悪かったのだ。
「可能な限り、多くのオウガを連れて帰りたいのに……」
「まあ、今考えても仕方ないよ。帰りに拾っていこう」
 嘆くキアリをマイペースな暁人がフォローする。
「巨大なやつがいるところに、玉がありそうなんだけどね……」
 巨大なオグン・ソード・ミリシャは、戦闘から時間が経っていない。つまり、その近くに倒れたオーガ達がいる確率が高いのではと観月は予測していたが、下手に戦って負けてしまっては意味がない。皆の方針に従って、今までのところ2メートル級や4メートル級で数が少ない個体だけを排除して進んでいた。
「見張り決めじゃんけん大会やるでー」
 真奈が今夜の歩哨を決めようと拳を振り上げたとき、縁が異変に勘づく。
「……きたぞ」
 巣が破壊されたのだ。
 野営の焚き火や煙に反応するのか、これまでも襲撃はたびたびあった。先ほど縁が今のところ『は』と答えたのは、こういう事態を見越していたのだ。
 慣れた様子で迎撃態勢を取るケルベロスたち。
「前に4メートル級が3体に、2メートル級が1体! 後ろの方に4メートル級1体、2メートル級1体!!」
 ラティクスはざっと数と配置を確認して、すぐに目を逸らす。
「何度見ても、グロい形してんなぁ……」
 一瞬だけでも、その姿が脳裏に焼き付いて離れない。なるべく気にしないようにしようと心がけるが、生理的にどうしても受け付けない。
「しゃきっとしい。気をしっかり持つんやで」
 真奈がラティクスの背中を平手で叩く。ラティクスは苦笑して、真奈へと顔を向けた。
「ああ、おかげで気合が入った」
「こいつは発狂したくなる程の醜さだ。いい土産話になりそうだな、ゴースト」
 オルトロスは答えず、コクヨウの前に陣取る。視界や射線は塞がないが、連携には適切な距離を保つ。
「……前にうちの旅団長が作った、うにうに蠢くプリンを思い出すわ……」
 思い出を振り返っていたキアリもその距離感にならって、オルトロスを前に出していく。
「今回のは大きい戦いになりそうだ。頼んだぞ」
 宝はナノナノを撫でると、共に味方を護るべく前線に立つ。
 激戦が、幕を開けた。

●宇宙からの色
 宇宙の夜空を切り裂くように、紫電が走る。
「おらぁっ!!」
 ラティクスの突き出したゲシュタルトグレイブは、まっすぐに2メートル級のオグン・ソード・ミリシャ1体を刺し貫く。
「!!!」
 攻撃を受けた2メートル級は、聞く者を総毛立たせるような冒涜的な鳴き声を共に、体内から液体を放出した。
 鼻が曲がりそうな異臭と共に発射されたそれは雨のように後衛へと降りかかる。
「くっ……!」
 液体を顔から守るべく掲げたキアリの腕、手袋があっという間に溶かされていく。強酸性の溶解液だ。
「こりゃひどいな……まったいけったいな攻撃しよって!」
 更に溶解液を飛ばそうとする2メートル級を、真奈が前列の4メートル級とまとめて氷の世界へと閉じ込める。
「前にいるちっこいのを狙うで!」
 声を掛け合い、攻撃目標を定めて各個撃破に移る。
 戦力の低い2メートル級のうち、攻撃を集中させやすい前列にいるものに狙いを定めるケルベロスたち。
「その傷口、切り裂いてあげるよ」
 観月はラティクスが穿った槍傷を、日本刀で切り開いていく。熟れすぎたザクロの実のような、てらてらとした内部が露出していく。込み上げる吐き気に、食事をとったことを後悔する。
「まずは1匹!」
 トドメとばかりに発射されたコクヨウのマジックミサイル。狙い定めて飛んでくるそれを、しかし2メートル級はうねってかわす。
「!」
 こうなると見越していたのか、オルトロスが詰めていた。口に咥えた剣が2メートル級を両断する。一瞬オルトロスとコクヨウの視線が絡み合い、すぐに外れる。
「アロンもあれやって!」
「!?」
 もう1体の2メートル級も倒すべくキアリが指示するが、そちらは後ろの方に陣取っていてすぐに近づくことができない。無茶振りされたキアリのオルトロスは困惑しつつも、地獄の瘴気を放って後列の2メートル級を削っていく。
「アマツ!」
 縁の呼びかけだけで全てを理解した彼のオルトロスもまた、そこに瘴気を重ねていく。毒が確実に2メートル級を蝕む中、縁はローラーダッシュで荒野を駆けると、炎を纏った蹴りを叩き込んだ。ぶよぶよで柔らかい感触がつま先から伝わってくる。気色が悪い上に、攻撃が効いているのかわかりづらい。
 縁を捕らえようと伸びてくる触手を、半透明の御業で縛り返しつつ戻ってくる。入れ替わるように後衛からミミックが飛んだ。
「ごめんなはたろう、あんなの噛みたくないだろうけど!」
 噛みつくミミックを引きはがそうと、4メートル級の触手が多く伸びてくる。全身に触手を巻きつけられ、ミミックの身体にヒビが入る。これはいけないと暁人がサキュバスの霧を展開し、すぐに癒していく。
「俺達も攻撃を引き受けるぞ」
 矢面に立ち、鞭のようにしなる触手の攻撃を受ける宝とナノナノ。
「さぁ、早撃ちは僕の得意技だよ」
 観月の弾丸が、2メートル級の触手を撃ち抜いていく。サーヴァントたちも活躍したおかげで、2メートル級が全て沈黙した。
「ならば、次は俺達が奮起する番だ」
 コクヨウは炎の刃を作り出すと、敵前衛へと駆けていく。
「俺の流儀でやらせてもらう」
 マジックミサイルの時に回避した敵の動きを想定し、同じ轍は踏まぬと接近しての攻撃。焔の剣が4メートル級の身体をぐずぐずと焼き切っていく。
「炎ならおばちゃんも負けへんよ!」
 真奈は飛んできた溶解液を炎のグラビティへと変換し、撃ち返していく。
「刃の錆は刃より出でて刃を腐らす!」
 同じ4メートル級を狙った炎弾は、割り込んできた別の4メートル級によって阻まれる。炎で焼かれた身体から嫌な臭いが立ち込めるその横を、キアリがすり抜けていく。
「ディフェンダー! 邪魔よ!」
 振り抜いたキアリの蹴りが、4メートル級にとどめを刺した。
「勢いを付け、スピードを乗せ、破壊力を補助する感じで……うんっ」
 どこが急所かはわからなかったが、動かなくなったので問題なしだ。キアリは足を振り抜き、付着した肉片を払いのける。
「次はディフェンダー、おまえだ」
 ディフェンダーの4メートル級の視界から宝の姿が掻き消える。いや、正確には対象の視覚を歪ませ、事実を誤認させているのだ。
 動きが鈍くなったところに横から攻撃し、生気を奪う。
「地を這い、その足を砕け! 陰流縛鎖!」
 回復に徹した暁人も機と見て攻撃に転じる。鎖のように編み込んだグラビティ・チェインがプラブータの大地を這い、ディフェンダーに絡みついて自由を奪い、絞め殺していく。
 残りは前衛、攻撃が苛烈でうかつに近づけない個体と後列で毒を受け、自身を癒している個体の2体。どちらを標的にするかケルベロスたちは一瞬迷った後、毒で苦しんでいる後列の癒し手を先に片づけることにした。
「制御してみせよう、この力を、意思を――! 龍浄琥珀!」
 鉄塊剣の鞘、牙龍天誓を天に掲げて前衛を癒す縁。琥珀色に輝く粒子に守られたケルベロスたち、真奈の炎と、コクヨウの使い魔、それに観月の光線が同時に撃ちこまれていく。巻き起こる爆炎の後、そこには塵ひとつ残っていなかった。
 最後の1体、嵐のような触手の乱舞を切り払いながら、ラティクスが駆ける。
「貫け『雷尖』!」
 自身の闘気を雷に変換し、槍の穂先へと集中させる。近づいた触手が感電して焼け焦げる中、ラティクスは一足飛びに跳躍する。
「叢雲流牙槍術、壱式・麒麟!」
 ラティクス自身が雷になったかのような突進が、残った4メートル級のオグン・ソード・ミリシャを貫く。
 倒しても復活するはずのクルウルクの眷属も、ケルベロスの攻撃によって完全に消滅する。
「……ちゃんと帰らないとね」
 戦闘を終え、呟く暁人。食料もそろそろ尽きようとしていた。

作者:蘇我真 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年2月20日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 5/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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