オウガ遭遇戦~狂乱の鬼

作者:寅杜柳

●飢えた暴力が吹き荒れる
 岡山県山中。
 その中にあった巨石の前に一人の男がいた。見た目は人間、けれどもその額から天を突くように伸びる一本の角がそうではない事を示している。
 デウスエクス・プラブータ。それが彼の種族である。
 そんな彼の表情は狂気に染まっている。
「タリナイ、タリナイ。グラビティチェイン、ナニヲシテデモトラナケレバ」
 拳を軽く振るうとその体に纏ったオーラが増幅し、近くにあった木々がへし折れる。
 そして咆哮をあげるといずこかへと歩き出した。その先にあるのは神事で賑わう神社。
 鬼を祓うその神事がオウガにより虐殺の場となるまで、あと少し。
「暴走したオウガが起こす事件が予知された」
 集まったケルベロス達を前に雨河・知香(白熊ヘリオライダー・en0259)がそう告げる。
「リィ・ディドルディドル(悪の嚢・e03674)を始めとした皆が探索していた結果、2月3日に岡山県中山茶臼山古墳周辺に多数のオウガが出現する予知が得られたんだ」
 ゲートの位置までは掴めなかったがそれはともかく、と一旦区切る。
「その時現れるのは極度の飢餓状態のオウガで知性がなくなって対話もできない状態、人間を殺してグラビティ・チェインを強奪することしか頭にないみたいだ」
 さらに間の悪いことに近くの吉備津神社で節分の神事が行われているため、そこに集まった一般人を狙うというのが今回の予知だと彼女は言った。
「幸い、そのルート上で迎撃に適しそうな場所は二箇所見つかっている。だからどうにかしてこのオウガに対処してほしい」
 白熊のヘリオライダーはそう告げると、説明を開始した。
「迎撃地点としては古墳周辺の巨石遺跡の巨石周辺、或いは神社までのルートで必ず通過する中山細谷川の隘路の出口がある」
 オウガ自身の戦闘能力については、
「極度の飢餓で理性が飛んでるからか種族的なものか、とにかく火力が高い。身に纏ってるオーラからバトルオーラみたいなグラビティを繰り出してくる。ただ、戦闘にはそこまで執着してなくてとにかくグラビティチェインの強奪に意識が行っていて、突破する隙を見せてしまうとすぐさまそれを実行に移すだろう」
 巨石周辺なら周囲に一般人はいないからどうにかなるだろうが、隘路の出口だとおそらく一般人に被害が出てしまうだろう、と彼女は説明する。
「ただ、その極度の飢餓のせいか戦闘開始からある程度時間が経つとコギトエルゴスム化が始まる。巨石周りだと二十分、出口側だと十二分ぐらいでそれを狙う手もあるが……オウガはとにかく強力で、全力で仕掛けてくる。不利な戦いになるじゃら、入念に作戦を練る必要があるだろう」
 実際どうするかの判断は任せる、と知香は言った。
「オウガを滅ぼさず対処できれば今後の関係に繋がるかもしれないが、まずは一般人に被害を出さないこと、無事に勝利することが第一だ」
 それでもあんた達ならきっとどうにかできる。そう言って説明を終えると、知香はケルベロス達を送り出した。


参加者
ミライ・トリカラード(獄彩色鉄鎖・e00193)
シィカ・セィカ(デッドオアライブ・e00612)
橙寺・太陽(太陽戦士プロミネンス・e02846)
テレサ・コール(黒白の双輪・e04242)
アクレッサス・リュジー(葉不見花不見・e12802)
シェーロ・ヴェントルーチェ(青空を駈ける疾風・e18122)
ニャルラ・ホテプ(彷徨う魂の宿る煙・e44290)
ガートルード・コロネーション(コロネじゃないもん・e45615)

■リプレイ

●鬼が来たりて
 吉備の中山細谷川の隘路。険しい山道の出口に降下したケルベロス達は速やかにオウガを迎え抑えるための陣形を整える。
「さて、何とか食い止めないとね」
 独自調合の香を煙管でふかしているニャルラ・ホテプ(彷徨う魂の宿る煙・e44290)は、ボーッとした雰囲気ながら準備は万端。
 輪のような形状の漆黒のライドキャリバー、テレーゼとその主である蒼白のメイド服を纏ったテレサ・コール(黒白の双輪・e04242)は静かにオウガの襲来を待っている。無表情で感情は読み取り辛いが、彼女も気合は十分だ。
「ロックにケルベロスライブ、キメてくデスよ、イェーイ!」
 愛用のギターをハイテンションに掻き鳴らすドラゴニアンはシィカ・セィカ(デッドオアライブ・e00612)。
(「俺達の後ろには守るべき人達がいる、自分達もオウガも地球の人々も死なせない」)
 人々の平和を守るために尽力しようと、そう決意しているのは橙寺・太陽(太陽戦士プロミネンス・e02846)。
「耐えるのは辛そうだけど……」
 今後の事を考えると、女神の心象的にコギト化させて回収したいとガートルード・コロネーション(コロネじゃないもん・e45615)は思う。
「ラクシュミのこともあるから、出来る限りはしたいけれどな……」
 その前に民間人に被害を出さないよう全力でこの場所を守りきる事が大事だが、とオウガメタルを身に纏ったシェーロ・ヴェントルーチェ(青空を駈ける疾風・e18122)が口にする。被害が出てしまえば一般の人々の理解も得られないだろうと考えるガートルードも同意見だ。
「ラクシュミさんには色々借りがあるんだ。なら、ここでそれを返さないとね!」
 正義の義は義理人情の義さ! と、ミライ・トリカラード(獄彩色鉄鎖・e00193)は意気揚々とした様子だ。
「ローカストのときは助けてやれなかったが、今度は助けてやりたいな」
 かつて救えなかった種族の事を考えているのはアクレッサス・リュジー(葉不見花不見・e12802)だ。傍らには溺愛している細身のボクスドラゴンのはこが寄り添っている。

 不意に、木の砕けるような破壊音が響く。
 その方向には普通の青年のような、けれど額に角を生やしたデウスエクスの姿。無造作に振った手に触れた木は砕け散っていく。
(「倒すだけとは違うから、すこし考えながらいきますか」)
 そんな狂える鬼神の姿を見つつ、ニャルラが煙管を放し、仲間たちと同様に戦闘態勢に入る。
「ボクのロックは魂に響くデスよー!」
 シィカはギターをガンガン掻き鳴らしてアピールする。オウガから放たれる威圧感に負けないよう、対抗するよう高らかに。
 飢えを満たすための進路に邪魔者がいる、オウガはそう認識したのかそれを排除し突破するために待ち構えるケルベロスたちに向かって駆け出した。

●剛腕は荒れ狂う
「ここから先は、通しません」
 真っ先に行動したのは最右翼のテレサ、その隣のテレーゼを含めて前衛は護り手のみ三人と二体という構成だ。白黒一対の円形マスドライバーから弾丸を一斉射撃、オウガに命中するも、その歩みは止まらない。
「ランで突っ込んでくるなら押さえ込んで止めて、タイムアップ勝ちを決めてやる!!」
 最左翼の太陽がヒールドローンを飛ばし、前衛の守りを固める。加えて後衛のアクレッサスが束ねられた赤黒の鎖を解いて伸ばして護り手達の足元に陣を敷き、同時にガートルードが展開したオウガ粒子が護り手達を包む。ケルベロス達は狭い隘路の出口に半円型の陣を敷き、時間経過でオウガがコギトエルゴスム化するまで耐え抜くという作戦を選んだ。前衛の役割はラグビーなどで言う守備側であ足止め、そしてその前衛の囲い、特に護り手の少ない両翼を中後衛がカバーする形になっている。
 攻撃したことではっきり敵と認識したか、急激に加速。ケルベロス達の陣に突撃し、音速の拳をテレサに振りぬく。主の危険にテレーゼが高速回転してひき潰そうとするものの空を切る。それに重ねてオウガの死角となっているテレサの背後から、シェーロが稲妻を纏った突きを繰り出すも軽く躱されてしまうが、飛び上がっていたニャルラが流星のような蹴りを見舞う。
「絶対に抜かせないよ!」
 連続攻撃はもう一つ。ミライがライフルからグラビティを中和する光弾を射出、狙撃手としての正確な一撃は力量の勝る狂える鬼を撃ち抜く。ここを突破されれば多くの犠牲者が出てしまう。そんな悲劇を防ぐ為に、この陣を守り抜かねばならないという彼の使命感は強い。
「さぁ、ここからはボクのロックなステージデスヨー!」
 前衛中央に陣取るシィカがギターをかき鳴らし奏でられた生命を讃える演奏がテレサの傷を癒やし、ガートルードが飛ばした光の盾が守りを固めると共に傷を癒やす。
 さらにテレサが気合を入れる。けれども傷は深く、完全に癒しきるにはまだ足りない。防具の相性が良ければ十分治癒できる位に抑えられていたかもしれないが、今回はそうではなかった。
(「少しでも長く耐えませんと」)
 耐えれば援護がある、倒れてしまえばそれも叶わないとテレサは強く意識する。
 そしてオウガの二撃目、纏うオーラを弾丸の形に変化させ、アクレッサスへと発射する。けれどもそれは、シィカと太陽の間にいるはこによって阻止される。サーヴァントの弱点の脆さはあるもの、耐性で幾分かは緩和されている。溺愛している主が即座には急手術を施すと、上手く発揮された効果もあり、傷は完治。
 不意に、針葉樹の爽やかな香りがオウガの周辺を漂う。
「君はもう、動けない」
 声の主はニャルラ。調合した神経を麻痺させる香を煙管でふかし、敵のみを効果の範囲に捕らえるように吹きかける業だ。さらにミライのサイコフォースがオウガを爆破、その剛力から生み出される火力を殺ぐ。今回の目標について、耐えるのであれば敵の火力を奪うことは絶対条件。ミライはそれに専念すると決めている。
 シェーロの杖から髪の色のような黄金の雷が放たれオウガを灼き、シィカの流星の飛び蹴りが命中、オウガの体は揺るがないものの、その足取りには淀みが生じる。
 うっとおしいとばかりにオウガの音速の拳が放たれる。それを受け止めたのはシィカ。
「これはロックデスね……!」
 体を貫いた衝撃に顔を顰めてしまう。理性を失うほどにグラビティ・チェインが枯渇している状態でこれなのだから、万全の状態ならどれ程の強さになるのだろう。
(「あー……思ったより大変」)
 オウガの火力に回復手たるガートルードはほんの少し弱気になる。
(「だけど、だからこそ失敗できない!」)
 けれど、それに呑まれてはならない。あくまで明るく楽しく、誰も倒れないように、みんなで一緒に帰れるようにするために、浮遊する光の盾を出現させシィカへと飛ばす。
「アクレッサスさんお願い!」
 まだ足りない、ガートルードが不足を補うように要請する。
「わかった。こっちは任せろ」
 意思疎通は問題なく、アクレッサスが鎖による陣を展開、他の護り手ごと傷を癒やす。はこも属性インストールで僅かな不足分を癒やしている。
「離れてください!」
 テレサが大量のミサイルを放ち、同時に太陽が縛霊手で殴りつけるが、オウガは両方を躱し、叩き落とす。間をおかずオーラの弾がテレサに反撃として返されるが、テレーズが主を庇いに入る。火花を上げつつ何とか持ちこたえるが、消耗はかなり大きい。適宜テレーゼをカバーに向かわせようとテレサは考えていたが、それは厳しいかもしれない。
 攻撃直後の隙をついてシェーロがグレイブに空の霊力を纏わせ切り払う。刻んだ傷は大きなものではないが、呪縛をより重い物へと悪化させる。彼の狙いは痺れによる敵の手数の減少。発動する確率は低いものの、そこは妨害手としての数で補う算段。他に重ねられた呪縛も増幅されるため、無駄にはならない。
 シィカが小瓶を取り出し黒い粘液を垂らす。爆発的に質量を増大したそれはオウガを捕食するように包み込まんとするも、オウガは拳圧で弾き飛ばし相殺する。
「さあて、そっちの方が吉、ね」
 オーブを通し、占ったテレサの未来をニャルラが告げ強化する。普段通りぼんやりとした雰囲気は変化ないが、その目はしっかりと状況を観察している。
(「まだまだ倒れそうにないわね」)
 その視線の先にはオウガ、様子から見るにまだまだ倒れそうにはない。その相手が吠え猛りながら放った音速の拳、狙いはシェーロ。妨害手である彼の守りは脆く、運悪く急所に直撃すれば一撃で意識を持っていかれかねない。
 そんな一撃を、テレーゼが割り込み庇った。その代償は消失。負った傷が大きかったこと、そして自己回復手段を持たないため、仲間が全力で癒やしても短時間には癒やしきれなかった事が災いした。
 ここまでで倒れたのはテレーズのみ。正確には測っていないが、戦闘開始から大凡五分は経過している筈だ。この調子ならオウガが力尽きるまでにケルベロスが全滅ということはないだろう。
(「しかしこれは……」)
 陣を鎖で描きつつ、アクレッサスは思う。癒し切れない傷は着実にケルベロス達に蓄積されていく。メディックの二人のみでなく、シィカの治癒の音楽や各自準備していたヒールは効果を発揮しているものの、それは避けられない問題だ。いずれ回復しきった状態からでも一撃で沈められるかもしれない。
 誰かが倒れ、壁が薄くなれば飢餓に囚われたオウガはそこを突破にかかるだろう。オウガの時間切れが早いか、オウガの進行を阻止できなくなるほどケルベロスが消耗するか。
 それでも任務達成のためにやれる事をやる、それを心に定め、アクレッサスは眼前の鬼の挙動へと意識を集中させた。

●時は迫る
 隘路に多くの傷が刻まれていく。
 防衛線に向けてオウガがその腕を振り被る。何度めかの拳が炸裂するかと思われたが、急にピタリと停止、機を逃したためか一旦後退する。執拗にシェーロとニャルラ、テレサが狙っていた呪縛の効果が発動したのだ。シィカの高らかなギター演奏を皮切りに、一気にケルベロス達はじわじわと蓄積されていた疲労を癒やす。
 ならば再び潰すまで、そう言うかのごとくオウガが気弾を放った。アクレッサスを狙ったそれは、太陽が縛霊手を盾にしつつ身を呈して庇い、衝撃で吹き飛ばされかけるが、丁度カバーの為に移動していたミライが受け止める。
 そんな彼にはアクレッサスが緊急手術を施し、太陽自身も全身に禍々しい呪紋を浮かべ傷を癒やすが、完調には少々届かない。
「はこ、すまないがもう少し頼む」
 アクレッサスの言葉に、はこが属性インストールを重ねて治療する。オウガの攻撃も、序盤から執拗に付与され続けた呪縛による効果で威力を大幅に減じているものの、それでも恐るべきものに変わりはない。
 ふわりと針葉樹の香りが漂う。一度に与える呪縛の数こそ少ないものの、ニャルラは確実に一つずつ重ねていく。消耗させ過ぎないよう注意しているが、この調子ならその心配はなさそうだ。暴れるオウガの間隙を縫うミライの旋風の蹴り、そしてシェーロの雷撃にテレサの一斉掃射の三連撃がオウガに突き刺さる。
 その時、オウガの動きがほんの一瞬停止する。
「みんな気を付けて!」
 オウガの様子を観察していたガートルードが警告を発する。視線がケルベロス達の後方に一瞬向かい、そして消耗の大きい右翼を睨んだ、その動作の意味を彼女は認識したのだ。
 オウガが爆発的な加速で突撃、突破を狙ってくる。
「そうはさせません!」
 即座にテレサがオウガに体当たりする。たとえ自分が倒れても仲間を信じていること、そして命を奪わない戦いならどこまでも頑張れるからこその捨て身。
「俺達のディフェンスを舐めるな、行かせねえ!!」
 更にその隣に太陽が飛び込み、縛霊手の霊力の網を広げつつオウガにタックルを食らわせる。オウガが本格的に陣に食い込んで来た以上、反対側の守りを維持するよりも、この方がリスクが低いとの判断だ。
「そうはさせないデスよ!」
 シィカも体を割り込ませオウガが突破するルートをさらに塞ぐ。一人や二人なら突破しただろうオウガの腕力も、三人がかりで入念に妨害されては少しは足を止めざるを得ない。うっとおしく思ったか、オーラの弾丸をオウガが生成。至近距離からの躱せない一撃をまともに受け、こらえきれずテレサは意識を失った。
 しかし、その稼いだ時間にシェーロは中央寄りに移動し薄くなった壁をフォローしつつ、グレイブに空の霊力を纏わせ振るいオウガを牽制、その足を一瞬止めさせる。それに加え、ガートルードも精神を集中させて爆破を引き起こして再びの敵の動き出しを阻み、更にオウガの側面からはこがブレスを放つ。戦闘時間がそれなりに長くなってきている今、正確な残り時間は分からずともおそらくここが正念場。
「ここは通させないわ」
 稼いだ時間でニャルラも薄くなった壁を補うようフォローに入り、
「キミには誰も殺させないし、誰もキミを殺さないよ。今日はOnly Aliveだ!」
 さらにミライが光弾を射出、彼の立ち位置は位置は中後衛でしっかり護り手の薄い部分を埋める場所。連携に気をつけ互いにフォローする事を意識していた為、陣形の立て直しは速やかに行われ、扇形にオウガを囲む形となった。
 苛立ちを隠さすオウガが吠え、突破せんと全身に力を込める。
 しかし丁度その瞬間、オウガに変化が表れる。体が光に包まれ、その光が青年の形から縮み宝石サイズとなる。光の後に残ったものはコギトエルゴスム。
 紛れもない、ケルベロス達の勝利だ。

●嵐は終わり
「何とかなったわね」
 ニャルラが一息つく。
 コギトエルゴスムが損なわれないよう、ミライが壊れ物を扱うよう大切に拾い上げ回収する。
「……無事みたいです!」
 倒れたテレサの容態を見ていたガートルードがそう告げる。深手を負ってはいるが、命に別状はないようだ。
「よく頑張ったな」
 仲間へのヒールを終え、一仕事終えたはこをアクレッサスが撫でる。緊張も緩んだか、表情は柔らかな笑顔。
「それにしても、どうしてここまで飢えてたんだろうね?」
 何か急にグラビティチェインを失うようなことがあったのかな、とミライは推測するが真実は不明だ。
「他のデウスエクスはいないみたいデス」
「ゲートに繋がる手掛かりも、この辺りにはなさそうだな」
 周囲を警戒し、探索していたシィカとシェーロがそう報告する。
「さて折角だし吉備津神社に参拝に行くかな。お土産も買わなきゃな」
 そう言いつつ、太陽はその場を後にする。

 こうして節分に現れた鬼神が引き起こしたかもしれない惨劇は無事阻止された。
 大切に確保された宝石の行く末はまだ分からないが、きっと悪いことにはならないだろう。
 そんな期待を懐きつつ、ケルベロス達は帰還した。

作者:寅杜柳 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年2月4日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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