病魔根絶計画~異形なりし

作者:洗井落雲

●変貌する病
 ある朝起きた時、自分が醜い化物になっていたら?
 あり得ない話だ。普通なら。
 だが、そうなってしまう病がある。
 『怪異化症候群』。
 発症の原因不明。治療法はなし。
 命に別状はなく、ただただ、身体がグロテスクな異形へと変わってしまうという奇病。
 ここは、そんな怪異化症候群の重症患者を収容した病室だ。
 この病室に入った者は、もしかしたら、何か違和感を覚えるかもしれない。
 そう、病室は、患者の姿がうつり込む物が一切存在しないのだ。
 例えば、鏡はもちろん、テレビなどのモニター類もない。窓も常に分厚いカーテンによってさえぎられている。日用品は、シリコンやプラスチック製品などで統一されている。
 これは、自身の姿を見ることが、患者にとって多大なストレスになるからだ。
 この病室の主、葛西京子は、高校1年生の少女だ。容姿も整っている方で、性格も良い。多くの人に慕われる人柄の彼女だったが、ある日突然、怪異化症候群にり患した。
 日に日に、化物のように崩れていく容姿は、彼女の神経を少しづつすり減らしていった。
 だが、彼女が一番恐れたことは、「容姿の変貌に伴い、その心までも醜く変質してしまうのではないか?」という不安だった。
 この病に、精神面での変質は確認されていない。
 だが、一度不安に思えば、幾ら医者に太鼓判を押されたとしても、少しづつ、そのシミは心に広がっていく。
 葛西京子の精神は、限界を迎えようとしていたのだった。

●病魔との闘い
「さて、今回の相手は病魔だ。皆は、病魔根絶計画、というのは知っているかな?」
 アーサー・カトール(ウェアライダーのヘリオライダー・en0240)はヒゲを撫でつつ、集まったケルベロス達に言った。
 近年、医師やウィッチドクターたちの努力により、一部の病気の完全根絶のための準備が整っている。病魔根絶計画とは、文字通り、病を根絶するためのプランだ。
 今回根絶計画の対象となった病は、怪異化症候群。患者の姿を醜い異形へと変質させると言うこの病は、長らく治療法すら不明の厄介な奇病であったのだが、今回めでたく、根絶のための準備が整ったというわけだ。
「この病を根絶するためには、全ての患者から病魔を出現させて、全ての病魔を倒す……という事が必要になる。すでに多くの患者が大病院に集められている。皆には、その中でも特に強い、重病患者の病魔の内一体を担当してもらいたい」
 今回、重病患者の病魔を全て撃退できれば、病を根絶することができる。もしも一体でも倒し損ねてしまえば、根絶に失敗し、また新たな患者が誕生してしまうだろう。
「デウスエクスとの戦いに比べれば、確かに緊急度は低い。だが、この病に苦しむ人たちは沢山いるんだ。その人々を救うためにも、どうか、皆にも協力してもらいたい」
 そう言って、アーサーは頭を下げた。
「皆が担当する患者は、葛西京子という少女だ。まずは彼女のケアを行ってやってほしい」
 というのも、患者の看病やお見舞い、慰問などを行う事により、この病魔への『個別耐性』を得ることができるからだ。個別耐性を得る事が出来れば、病魔から受けるダメージが減少するため、戦闘を有利に進めることができるだろう。
 もちろん、そう言ったメリット面だけの問題ではない。
 人々を勇気づける事は、ケルベロスの使命でもある。
「病を根絶するまたとないチャンスだ。必ず病魔を撃破してほしい。君たちの無事と、作戦の成功を祈っている」
 そう言って、アーサーはケルベロス達を送り出した。


参加者
館花・詩月(咲杜の巫女・e03451)
霧島・絶奈(暗き獣・e04612)
シア・ベクルクス(花虎の尾・e10131)
観月・陽菜(月下香・e13727)
暁・万里(亡霊・e15680)
グレッグ・ロックハート(泡沫夢幻・e23784)
ウーリ・ヴァーツェル(アフターライト・e25074)
ステラ・フラグメント(天の光・e44779)

■リプレイ

●絶望を産む病
 その病室には、重苦しい空気が、どんよりと立ち込めていた。
 部屋にある唯一の窓に分厚いカーテンがかけられているのが、その重苦しさに拍車をかけている。
 ここは、怪異化症候群の重症患者の為の病室だ。
 病室の主の名は葛西京子。京子は一年ほど前に病に倒れ、そのまま治ることなく重症化。やがてこの病室に入院するに至った。
 この部屋の雰囲気は、京子の心その物なのかもしれなかった。
 治療の当てのない絶望。日々変貌していく自分の身体への嫌悪。そして、自分の心自体がが、外見のように醜く変わってしまうのではないかという激しい不安。
 そう言った負の感情が入り混じったものが、この病室を支配する空気となっているのかもしれない。
 それは、これからもずっと続いてく、晴れることのない曇り空――のはずであった。
「お姫様、こんな所に閉じ込められるのは今日で終わりだぜ」
 ステラ・フラグメント(天の光・e44779)の声が、病室に響く。
 驚いて、京子は顔をあげて――慌てて俯いた。
 一瞬、ケルベロス達の目に映った京子の顔は、あまりにも醜く異形化していた。
 京子が、その姿を隠そうとしたのは、異形となった自身の姿を見られたくない、という思いはもちろん、それ以上に「見る者を不快にさせてはいけない」という配慮もあるのだろう。
「いいんだ」
 グレッグ・ロックハート(泡沫夢幻・e23784)が、言った。
「今日、ここにいる者たちに、君を否定する者はいない。信じて、顔をあげてほしい」
「うちらは、ケルベロス――ううん、ここにおるんは貴女の呪いを解きに来た魔法使い。お医者さんからきいてない?」
 ウーリ・ヴァーツェル(アフターライト・e25074)の言葉に、京子は、
「は……はい。聞いてます、今日、治療があるって……皆さんが?」
 俯きながらも、答える。
「はい。ですから、安心、してください」
 たどたどしく――しかし、にこやかに、穏やかに。観月・陽菜(月下香・e13727)が言った。
「治療を、はじめる前に……少し、お話し、しましょう?」
「おはなし?」
「ええ。これも治療の一環ではありますが――」
 霧島・絶奈(暗き獣・e04612)が笑顔を浮かべながら、言った。
「まぁ、あまり気負わず。ちょっとした雑談だと思ってください」
 絶奈はそっと、京子の手に触れた。異形化により変質した手は、がさがさとした感触を絶奈に与えた。
 思わず、京子がその手をひっこめようとする。絶奈はその手を、優しく握った。絶奈の纏う、何か、人を魅了するような空気を感じて、京子はその手を、絶奈にゆだねることにした。
 病室に人数分の椅子とテーブルを用意して、ケルベロス達の「看病」は始まった。
 シア・ベクルクス(花虎の尾・e10131)が用意したプレーヤーから流れる音楽が、室内の雰囲気を、明るい物へと変えてくれる。
「リリースされたのは大分前らしいのだけれど……ご存じかしら?」
 小首をかしげながら尋ねるシアに、京子は頷いた。
「ふふ、いい曲ですわよね。私、大好きですのよ」
 グレッグが、京子のテーブルに蓋付のプラカップを置いた。中には、ホットチョコが入っている。
「暖かい物は気分を落ち着かせる。良かったら、飲んでくれ」
「じゃあ、うちからも。あなたの気持ちを軽ーくしてくれる、不思議なお薬」
 と、ウーリはクッキーを用意して、テーブルに広げる。
 京子はおずおずとそれらに手を伸ばし、一口。
「……美味しい」
 と呟く。
 ケルベロス達は、京子の雰囲気が、どこか穏やかさを取り戻したことに気付く。となれば、多少は踏み込んだ話をしても大丈夫だろう。
「……この病気になったのは、いつごろから?」
 館花・詩月(咲杜の巫女・e03451)がたずねる。京子は少し、言いよどんだ後、意を決したように、
「一年くらい前……からです。一気に病状が悪化して、それからずっと、ここに」
(「よりにもよってこの年頃で、一年も……気の毒に」)
 表情には出さず、詩月が胸中で呟いた。
「えっと、不安に思う事とか、辛い事とか、あったら……教えてください」
 陽菜の言葉に、暁・万里(亡霊・e15680)が、
「一人で我慢して堪えなくていいんだよ」
 笑顔で、続けた。
「どんな事でも聞いてあげる。今だけは、わがままになって」
 今までのケルベロス達の言葉に、張り詰めていた京子の心が少しづつ緩んでいき、万里の言葉が最後のきっかけになったのだろう。
 最初はとつとつと。次第に感情と熱を帯びて、京子は語り始めた。
 両親や友人に心配をかけさせたくなくて、誰にも辛いと言えなかった事。
 そして皆が心配しつつも、自身の容姿に嫌悪感をどうしても抱いてしまう事を察していた事。
 それを悟られぬよう、気にしていないようにふるまいつつも、内心では少し、悲しく思ってしまっていた事。
 そう思ってしまった自分自身が嫌になってしまっていた事。
 そうやって、やがて心も、身体と同じように、醜く変貌してしまうのではないかという事――。
「ありがとう」
 京子の告白を聞いて、万里が言った。
「今まで耐えて……偉かったね」
「大丈夫。貴方のお心は健やかだわ」
 シアが続けた。
「あんたの心は変わらない。綺麗なままだ。あんたが今日まで感じ続けてきた不安、辛さ……今日ここで、俺達が全て晴らしてやる」
 グレッグが、力強く、約束した。
「君は凄く綺麗な人だし、他の仲間と話してるのを見れば、心まで美人だって分かるよ」
 少々冗談めかして、ステラが言う。
「だから……ここからは俺達の出番だ。今までと、これからの時間。からなず取り戻す。約束するよ」
 ステラの言葉に、京子は頷いた。
 それから少しして、病院のドクターから連絡が入った。
 『手術』の準備が整ったので、『手術室』まで来てほしい、と。
 その連絡を受け、ケルベロス達は京子を伴い、部屋を出た。
「大丈夫だよ」
 詩月が言った。
「ケルベロスは、どんな敵にも負けないんだ。当然、病魔にだってね」
 その言葉に、京子は頷いた。

●未来を取り戻す戦い
「では、はじめましょうか」
 絶奈が言う。『手術室』は、かなりの広さの一室だった。なるほど、これならケルベロス達も十分に戦えるだろう。
 絶奈が構える。ウィッチドクターによる、病魔召喚である。足元では、絶奈のテレビウムも待機し、凶器を構えていた。
「現れ出でよ、病なる魔。彼女の未来を、返してもらいます」
 ストレッチャーに乗せられていた京子の身体が、一度がくり、と揺れた。
 とたん、その身体から何かがぶわり、と噴出した。
 薄暗い、もやのような闇の様なそれは、京子の身体の上でその姿を形作る。
 それは、異形である。怨霊めいた姿をしたそれが、京子の身体から引きはがされ、宙を舞った。
「なるほど。命を奪うでもなく、人の心をいたずらに傷つける……そんな病状に見合った姿をしているのですね。実に醜い」
 絶奈が言う。
 と、病魔召喚の影響か、意識を失った京子を、シアが車椅子に乗せ換えた。そのまま手術室の外へと連れだす。
「京子さんは大丈夫ですわ……!」
 シアが告げる。
 ケルベロス達をあざ笑うかのように、『病魔』はケタケタと笑った。ケルベロス達は一斉に構える。
「一気にケリをつける。彼女の為にもな」
 グレッグが飛んだ。疾風の如き蹴りが病魔の急所を的確にとらえ、蹴り飛ばした。
 病魔が吹き飛ばされ、ギィ、と悲鳴をあげる。
「あなたに、この美しさが理解できるかは、わかりませんが……!」
 と、シアが言うと同時に、病魔の足元に突然美しい花が咲き乱れた。
 シアの『轍花(テツカ)』は、相手の足元に、幻の花畑を発生させるグラビティである。
 病魔がその美しさを理解したのかは不明だが、少なくとも、その足を止めることになったのは事実だ。
「乙女の時間は短い……それを奪った罪、償ってもらいましょう」
 いつもの笑顔ではない、狂笑、ともいえる顔で、絶奈が言う。それこそが絶奈の本質である。絶奈が突き出した手の先に、幾重にも編まれた魔法陣が出現する。そこから現れるのは、あまりにも巨大な『槍のような物体』。輝ける、青き生命の力。
「DIABOLOS LANCER=Replica(ディアボロスランサーレプリカ)!」
 放たれし青き光の槍は、病魔の身体を貫く。定命の者には命を与えるそれは、病魔にとっては害以外の何物でもない。追撃に、テレビウムも凶器攻撃をお見舞いする。
「不安……苦しみ……京子ちゃんはお前とずっと戦っていたんだ」
 万里が九尾扇を一振りすると、怪しく蠢く幻影が現れ、ケルベロスのサポートを行う。
「いい加減、幕引きでもいいだろ? もちろん、お前の負けでね」
「僕個人として、あなたに恨みはないけれど」
 そう言った詩月が放つは、咲杜流に伝わるとされる近接格闘術。あらゆる打撃パターンから、投げ技まで、一通りそろっているとされる。だが。
「彼女の事を思えば――いや、少々手荒になってしまうものだね」
 近接格闘術、『S.R.C(サキモリシキ・キンセツカクトウジュツ)』。その極意は、相手の機先を制し、封じるための観察眼にこそある。その極意を存分に振るえば、相手の足を止める事なぞ造作もない。
「まったく、嫌な病気やね!」
 虹の軌跡を描きながら、急降下蹴りをお見舞いするウーリ。
「てつちゃん!」
 と、自身のテレビウム、『てつちゃん』に声をかける。てつちゃんが放った閃光が、病魔を包み込んだ。
「さて、俺たちも皆に負けてられないぜ、ノッテ!」
 ウイングキャット、『ノッテ』に声をかけ、ステラが病魔に斬りかかる。ノッテは主人をアシストする様に、羽ばたきにより清浄なる風を起こして、邪気を祓った。
「援護グラビティ、いきます……!」
 陽菜が詠唱する禁断の断章、その力が味方のケルベロスの脳細胞に強化を施す。
 と、病魔とてやられっぱなしというわけではない。おどろおどろしい、怨嗟の叫び声を、ケルベロス達に向けて放った。
 その叫びは身体を裂き、その身を毒で蝕む。が。
「大したダメージやない……!」
 ウーリが呟く。それは強がりの類ではなく、事実だ。
 ケルベロス達についた『個別耐性』が、病魔の攻撃を防ぐ力を与えているのだ。
 それは、患者への看病が上手くいったという事。
 つまり、京子の心が開かれたことの証拠であり。
 ケルベロス達の想いが通じたことの証拠でもあるのだ。
 グレッグが日本刀で病魔に斬りつける。シアもチェーンソー剣で斬りつけ、病魔を思いっきり吹き飛ばした。
 そこへ、絶奈がテレビウムと共に追撃。ケルベロスチェインにより捕縛、病魔を地面に叩きつけ、テレビウムがそこへ光線を放つ。
「狩りの時間だ「Grizabella」」
 万里の言葉に応じるように、影の猫が現れた。その猫の名はグリザベラ。毛並みは陽炎のように揺らめき、影に潜んで獲物を狙う。その爪と牙からは、何者も逃れられない。
 『灰被り舞踏(ルナティック・シンデレラ)』によりズタズタに切り裂かれた病魔へ、詩月のドラゴニックハンマー、『Tu-Ba.K.I』が迫る。
「心を開いてくれた彼女の為にも……負けるわけにはいかないね」
 叩きつけられたTu-Ba.K.Iの一撃が、病魔の身体を吹き飛ばす。そこへ、ウーリとてつちゃんが追撃した。凍結の弾丸と、テレビの光線が、病魔に突き刺さる。
「さあ行くぜ、俺のガジェット!」
 ステラが叫び、ガジェットを構える。装着された人体自然発火装置が発動し、病魔の身体を炎上させる。
「もうすこし、もうすこしです! 皆さん、頑張って!」
 陽菜がくるり、と回り、可愛らしく舞った。それに応じるように、花弁のオーラが戦場に降り注ぎ、ケルベロス達の身体を癒していく。
 陽菜の言う通り、病魔は既に限界である。苦し紛れにはなった打撃の一撃も、ケルベロスを打ち倒すには程遠い。
「お前たちの様な病がどれだけ人の心を傷つけようと、俺達は必ずそれを守る。覚えて逝け」
 そう言ったグレッグの足元が、蒼い炎で包まれた。静かに熱く、揺らめく。その青い炎を纏った蹴りによる連撃は、病魔の急所を的確に打ち据えていく。美しく舞い散る青い炎。
 『蒼颯炎舞(ソウリュウエンブ)』。その名の通り、蒼く美しい炎の舞が終った時、病魔はこの世界から完全に消え失せていたのだった。

●守った未来、これからの時間
 病魔を討伐後、ほどなくして、京子は目を覚ました。
 病魔討伐後の患者の様子は様々だが、京子は別段、体力の消耗もなく、すぐに動けるようであった。
 と、みるや、女性陣は京子を連れて、病室に入り込んでいった。男性三人は、外で置いてけぼりを食らっているわけである。
「見事に追い出されちゃったけど……まぁ、京子ちゃんが無事でよかったよ」
 万里が言った。
「同感だが……まだ時間がかかるのだろうか?」
 グレッグの言葉に、
「女の子のおしゃれには時間がかかるものだぜ?」
 ステラが笑いながら言う。ノッテは足元で、にゃあ、と鳴いた。
 と、言った所で、病室のドアがガチャリ、と開いた。
「お待たせ、しました」
 陽菜がそう言って、手招きをした。
 誘われるままに、男性組が部屋に入る。そこには、微笑む女性陣と、
「えと、へんじゃない……ですか?」
 はにかむように尋ねる、京子の姿があった。
 その姿は、先ほどまでの異形のそれではない。本来の、彼女自身の姿。それに、女性陣によるメイキャップなどが施されている。
「最近の魔法使いは最後のケアまで万全です、なんてな。うん、我ながら上出来やね」
 ウーリが笑いながら言った。
「ふふ、今まで京子さんができなかった分、いっぱいオシャレしましたわ」
 シアも楽し気に、笑った。
「少々やり過ぎた気もしますが……まぁ、快気祝いと思ってください」
 肩をすくめ、絶奈が言う。
「さて、男性陣。感想はどうかな?」
 尋ねる詩月。
「そうだね」
 と、ステラは言うと、京子の前に跪いて、
「素敵です、お姫様」
 と、まるでマジシャンのように、何もないところから薔薇を取り出して、京子に差し出すのだった。

 ケルベロスの活躍により、1人の少女の未来は救われた。
 彼女はこれから、あるべき未来へと、しっかり歩んでいくのだろう。
 勿論、救われたのは彼女だけではない。
 今回の作戦で、病魔は根絶される。
 多くの人々の未来を、ケルベロス達は取り戻したのだ。
 デウスエクスの襲撃に比べれば、確かに緊急度は低い。
 だが、多くの人々を救う、何よりも素晴らしい戦果を、ケルベロス達はあげたのだった。

作者:洗井落雲 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年1月24日
難度:やや易
参加:8人
結果:成功!
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