●
「私は昔、駅前に路駐していた自転車を回収し、鍵を取り払い売り捌く事を生業としていた。しかし考えてほしい……自転車はそもそも駅前に駐輪すべきではない。例え行政が禁止していなくてもだ。であれば、私のしていたことは環境美化……駅前の自転車を撤去するのもただではない。私の行動が、あの駅前の混雑を解消していたのだ」
そう言いきって、目の前に居並ぶ信者たちに鳥の異形は語りかける。
「皆の者、駅前の駐輪している自転車を撤去するのだ。仮にその見返りに金銭が発生したとして、それの何が悪であろうか!」
そう自信満々に語るビルシャナに、信者達はわぁっと歓声を上げた。
●
「ヴィゾフニル明王という悪人を救うビルシャナが居てな……その信者が悟りを開き開き新たなビルシャナとなり、独立して新たに信者を集めるという事件が起きているらしい」
雪村・葵(ウェアライダーのヘリオライダー・en0249)は大きく溜め息を吐きながら、ヘリポートに集まったケルベロス達に説明をし始める。
「全く、ビルシャナというのは本当にどうしようもない……何はともあれ、悟りを開いてビルシャナ化した人間とその配下と戦って、ビルシャナ化した人間を撃破する事が、今回の目的だ」
葵が説明するには、このビルシャナ化した人間が、周囲の人間に自分の考えを布教して、配下を増やそうとしている所に乗り込む事になるらしい。
「いつもの事ではあるが、ビルシャナ化している人間の言葉には強い説得力がある為、ほうっておくと一般人は配下になってしまう。ここで、ビルシャナ化した人間の主張を覆すようなインパクトのある主張を行えば、周囲の人間が配下になる事を防ぐことができるかもしれない」
ビルシャナの配下となった人間は、ビルシャナが撃破されるまでの間、ビルシャナのサーヴァントのような扱いとなり、戦闘に参加することになるだろう。ビルシャナさえ倒せば元に戻るので救出は可能だが、配下が多くなれば、それだけ戦闘は不利になると言うことは頭に入れておかなければならない。
「ビルシャナは氷や炎、経文で攻撃を仕掛けてくるが、回復することはないようだ。信者の数は10人。彼らは、駅前の自転車は確かに邪魔、見た目が悪い、駅前の店の店主であれさえなければ店は繁盛する、道が狭くなる、と言って賛同しているらしいな」
はぁ、と溜め息を吐いてから、葵は続ける。
「駅前から自転車が無くなれば良いと思っていたとしても、人の所有物を勝手に売り捌いて良い訳はない。これ以上被害が大きくなる前に、食い止めてくれ」
そう言って、葵はケルベロス達を送り出した。
参加者 | |
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マイ・カスタム(バランス型・e00399) |
ルア・エレジア(まいにち通常運行・e01994) |
テレサ・コール(黒白の双輪・e04242) |
久遠・征夫(意地と鉄火の喧嘩囃子・e07214) |
彩瑠・天音(スイッチ・e13039) |
三石・いさな(ちいさなくじら・e16839) |
ミカ・ミソギ(未祓・e24420) |
秦野・清嗣(白金之翼・e41590) |
●
「環境美化、景観の回復。自転車の回収は、慈善事業のようなものなのだ」
廃工場の真ん中で、ビルシャナは胸を張る。
「悪びれない悪い人ってどこにでもいるんですね」
そんな工場へ足を踏み入れ、久遠・征夫(意地と鉄火の喧嘩囃子・e07214)が呟く。
「邪魔はしないでもらいたい」
フン、と鼻を鳴らすビルシャナに、ルア・エレジア(まいにち通常運行・e01994)は眉間に皺を寄せる。
「まぁ確かに自転車邪魔な時ってあるしさ、わかんなくもないけど。でもさ、どんな理由であれ、勝手に持ってっちゃうのは悪いこと。そんなん、俺にだってわかるのにな~」
「凡人は皆、同じ事を言う。人に成せない事をやる、それこそが正義だ」
胸を張り、偉そうに言ってのけるビルシャナに、ミカ・ミソギ(未祓・e24420)は肩を竦めた。
「盗人猛々しいとはまさにこのことか。いけしゃあしゃあとしゃしゃり出て、お呼びじゃないのさ」
「……不愉快極まりない言い草だな」
今にも襲いかからん勢いで鼻息を荒くするビルシャナを宥めつつ、秦野・清嗣(白金之翼・e41590)はへらりと笑う。
「まぁまぁ、そう怒らないで。僕は君の事、評価してるんだよ」
「お前……見所があるな?」
信者になるか? とばかりに手招きをしてくるビルシャナに、清嗣は眉をあげ、尋ねてみる。
「君をこんな風に変えてくれた人に君はどういう風にして出会ったんだろう? よかったら聞きたいな」
清嗣の問いに、ビルシャナは肩を竦めた。
「私を、こんなに? 知らないな。私は今、見ての通り教義を広めるのに忙しいんだ。他の事にまで気を回している暇は無い」
「あぁ、そう。知らないなら、いいや」
ふうん、と溜め息を吐き、清嗣は一対の羽を出し、ふわりと飛ぶ。そして、信者達の周りを飛び回り始める。
「ところで君達、もっともらしい事言いつつ、彼は犯罪を行為してると自分で言ってるけど……自転車撤去は自治体や行政の許可ないとできないんだよね」
突然話を振られた信者達はざわめき、そしてビルシャナは先程の自分を称賛する言葉は嘘であったと気付き、絶句する。
「君、指定の業者じゃないでしょ、ないよねぇ」
「そんなもの、関係無いだろう!」
目を見開き、語尾荒く反論するビルシャナを指差しながら、清嗣は信者達の周りを飛ぶ。
「無許可って事は所謂泥棒。確かに無断駐輪の自転車が迷惑なのは認めるしそれもまた罪。でもそれ勝手に持っていくのは窃盗。売って儲けるのも犯罪。君らはアレの口車に乗って犯罪犯す訳?」
「でも……」
「邪魔なものは邪魔なのよ。あんなもの、無い方が良いに決まってるわ」
ねぇ、と隣の信者同士、顔を見合わせて頷き合う信者達に、ミカが続けて語り掛ける。
「必要悪、などとはまさか言うまいね? 言うなればどちらも必要のない悪さ、彼らの大半は悪いと思っていながら面倒臭さや利便の悪さなどからそこに停める。そうだろう?」
そう信者達に尋ねる瞳の隅に、ビルシャナが映る。どうしても救えない一人の事が、気にかからないと言えば嘘だ。だけど、今出来るのはこれ以上の被害を出さない事。それがわかっているから、ミカは、悲しみを胸に押し込めて、尚も言葉を紡ぐ。
「それよりもだ、折角10人も集まっているんだ、やれることを話し合ってしまえばいいんじゃないかな」
「話し合う?」
眉間に皺を寄せ首を傾げる信者に、ミカは提案する。
「そう。行政にも警察にも相談出来る、近隣住人の店主もいる。駅だって手をこまねいているわけでもなかろうさ、相談しよう。窃盗団と化してしまうより幾らかよいと思うよ?」
「窃盗団っていったって、駅前の美化に貢献してるんだ。許可なんかあろうとなかろうと、寧ろ感謝しろって感じだよな」
そんな事を言う信者に、彩瑠・天音(スイッチ・e13039)は思わず呟く。
「真昼間の工場でたむろするとか、主張の内容とか、いかにも小物な悪者っぽくていいわよね」
「なんだと?!」
怒りを露にするビルシャナを無視して、天音は信者達に笑顔を向ける。
「アンタ達、さっきからずっと話聞かせてもらってるんだけど……駅前自転車の無断回収が正しいと思っちゃってるの? 慈善事業だと思ってるの? なるほどー」
ふんふん、と頷きながら、天音は続ける。
「じゃ、おねーさんから提案♪ 今からおねーさんと一緒にデート行かない?」
楽しそうに人差し指を信者達の中の男性陣へ向ける天音に、彼らはざわめいた。
「で、デートって……どこに」
尋ねた一人の信者に、天音はウィンクを飛ばした。
「場所は警察署♪ お巡りさんに路上駐車回収について熱くプレゼンテーションしちゃうの」
「はぁ?!」
これでもか、というくらいに眉間に皺を寄せた信者達に、天音は楽しそうに告げる。
「上手くいけば、豪華カツ丼ランチ付の檻の中お説教コース、回収事業成功後だったら二桁年数の業か刑務所の旅が味わえちゃうかもよ?」
そう言ってから、天音はちらりと工場内を見回し、自転車らしきものが無い事を確認する。
「まだなんにもやってないみたいだから、豪華カツ丼ランチ付きお説教コースかしらねぇ?」
「そ、そんなの!」
反論する信者を遮り、天音は肩を竦める。
「わかる? 窃盗罪……なんか盗みってさ、かなーり罪が重たいらしいのよ、無断で駅前自転車回収して鍵外して売りさばくなんてー……完全にHA・N・ZA・I。楽しい刑務所ライフの始まりよー?」
「え、……そんなに……?!」
「もう少し軽いもんだと」
「まじかよ」
信者三人は、互いに顔を見合わせ、青ざめ、そして。
「えと……すいませんでした。警察には黙っといて下さい」
三人は天音に頭を下げ、そそくさと工場の外へと逃げていった。
「でも、通行の邪魔な事もあるし」
そう言う信者を見据え、テレサ・コール(黒白の双輪・e04242)は眼鏡をきらりと光らせる。
「慈善事業に近いなどとのたまっていますが、それはそこのビルシャナが私腹を肥やすために行ったこと。混雑の解消などと……それはエゴです」
冷静に、淡々と、無表情で説くテレサに、信者は反論しようとして、しかし言葉が見つからず。
「で、でも……」
「わかりました。あなたは自転車がお嫌いなのですね」
苦し紛れに呟いた単語に、テレサは小さく頷き、信者に歩み寄り、そして。
「これは?」
「眼鏡です。おかけください」
「私、別に目は悪く」
「眼鏡です」
「………………はい」
あまりのプレッシャーに手渡された眼鏡をかける信者。しかし、その瞬間。
「ひ、ひぁあ」
ド近眼瓶底眼鏡は、視界を大きく歪ませる。信者は情けない悲鳴をあげながら、何処かへ行ってしまった。
「眼鏡こそ全てを解決するのです」
一人静かに納得しているテレサの横で、別の信者に向け説得を試みるのは三石・いさな(ちいさなくじら・e16839)。
「自転車のカギを外すのって大変だよ? 今だったら寒い中冷たい風が吹く中で一個一個移動させないといけないし」
そう言ういさなを見て、信者は顔をしかめる。
「中には壊れてる自転車もあるから売れないかもしれないしね。駅を綺麗にしたいならおっきいトラックで運んでくれる業者さんに頼むのが早いよね!」
「トラック借りたり、買ったりしてさ、俺たちが運んでやるのが一番早いんじゃねぇの? 金にもなるし。あったかいところに移動してから鍵はどうにかすれば」
なぁ、と若い男性信者が隣の同い年くらいの信者に声をかける。
「まぁそうだよな。他の奴にわざわざやってもらう必要もねぇし、売れないやつあっても、少しだろ? バレなきゃ儲かるし、綺麗になるしってんなら……なぁ?」
けらけらと軽い調子で笑う二人に、征夫は溜め息を吐いた。
「駅前の大量の自転車奪って移動させて売るまでに置くスペースは皆さんの周りのどこにあるんです?」
「え」
目を丸くする信者二人に、征夫は呆れたように続ける。
「自分の家やお店の前に置くんですか? そんなバカしませんよね? つまり、そういう場所が持てるお金持ちしかやれないのです」
「金持ちしか?」
信者が呆然と呟いた言葉に、征夫は頷く。
「ええ。しかも、もしやったとして……盗れそうな自転車を探し、奪い、移動して、鍵外し、売るなり処分する。正直、面倒じゃないですか? そんな手間かけるよりバイトした方が儲かりますよ」
「金無いと出来ない上に、面倒で、バイトした方が儲かるなんて……そんな」
狼狽える二人に、征夫は人差し指をびしっと向け、叫んだ。
「分かったらすぐ出てって働けーっ!」
「は、はいっ!!!!」
信者二人はびしっと背筋を伸ばし、そのまま走り去った。
「たかが自転車持ってかれたくらい」
ぽつり、と呟いた信者に、鋭い視線を向けたのはルアとマイ・カスタム(バランス型・e00399)。
「バカやろう!! その自転車の中にはな! 汗水鼻水流して働いて! なけなしの賃金を片手に! ようやっと買えた自転車があるんだ!」
ルアとマイ、先に口を開いたのは、ルアだった。
「指先がぱっくりひび割れようとも! ガサガサになろうとも! 必死こいて働いた証の自転車! そんな自転車を! お前たちは持ち去ろうというのか!!」
涙なりながらに訴えかけるルアに、一人の信者が狼狽える。それを見逃さなかったルアは、そこで腕で目元を覆いながら、歌う。哀愁漂う歌声に信者の一人は涙し、ルアは床に突っ伏して泣き崩れる、フリをする。
「うぉおぉぉん! おぉーん! おぅおぅ!」
大声で叫びながら、ルアは思う。さっき歌った歌だけど、夜鍋ってあったなぁ。夜鍋ってなんだろ。俺はちゃんこ鍋が好きだけど。
そんなルアの内心を他所に、涙を流す一人の信者は、うんうんと頷きながら、出口の方へと歩いていく。
「ごめん、母さんっ……ハンドクリーム買って帰るからっ!!」
嗚咽を溢しながら去っていく背中を、残りの信者が見つめ、呟く。
「あいつ……馬鹿なのか?」
「貴様ら、好き勝手言っていたが、覚悟はいいな?」
漂う不穏な気配に、三人はぴしりと固まり、振り向く。そこにいたのは、いい笑顔のマイ。
「どれだけ都合のいい理屈を重ねようが、貴様らのやっていることはただの窃盗に過ぎない。法に反していない自転車を勝手に持ち去るのが駅前の美化だとしたら、明確に法に反する盗人どもを私たちが社会から撤去するのも問題あるまいな?」
ポキポキ鳴らされる指に、マイの良い笑顔。三人が身の危険を察するには、十分すぎるものがあった。
「ひっ……」
たらり。三人の頬を、冷や汗が流れ落ちる。
「私も曲がりなりにもケルベロス……大丈夫だ、殺しはしない」
一歩、二歩と距離を詰めてくるマイに、数秒と経たずして三人はくるりと踵を返した。
「ごめんなさい!!!!」
走って逃げる三人にふんと鼻を鳴らし、マイはビルシャナに向き直る。
「くそっ!」
悔しげに吐き捨てるビルシャナを、マイは告げる。
「普通に買えば数万円もする個人の所有物を『歩くにはちょっと遠いから』とか『防犯登録されてるなら持ち主に帰るでしょ』とか勝手な理屈で気軽に盗む愚か者は万死に値する」
過去に何度も自転車窃盗に遭った者として、許すわけにはいかない。マイはショットランサーを構えた。
●
「無駄にいたぶるつもりもないが、許すつもりも毛頭無いっ!!」
怒りの籠った稲妻を帯びた突きは、ビルシャナを貫く。
「ぐはっ!」
そこへ、清嗣が走り込む。
「君たちは本当に面倒な事をしてくれるね」
オウガメタルに覆われた拳はビルシャナの羽毛を散らせ、露になった肌には響銅のボクスアタックが炸裂した。
「私の教義は、不滅だっ!!」
この期に及んでまだそんな事を宣うビルシャナは両手を広げ、辺り構わず氷の輪を飛ばし始める。
「やけくそは良くないよっ!」
そう言いながらいさなは氷の輪と仲間達の間に立ち塞がる。
事前に受けていたテレサの指示に従い、サーヴァントのテレーゼもいさなに並び、ビルシャナの攻撃から仲間達を庇う。
「っ!!」
氷の輪をその身に受け、いさなの上体がぐらりと揺れる。攻撃が広範囲に渡るため、庇いきれなかったケルベロス達も多少のダメージを受けている。
「おイタが過ぎた悪いビルシャナは、串焼き鳥ならぬ自転車ペダル刺し焼き鳥にしちゃうわよー?」
ビルシャナに肩を竦めながら、天音は爆発スイッチを押し込む。ドゴォン! と、ある意味廃工場に相応しい爆発が起こり、辺りに色とりどりの煙が立ち込め、仲間達の傷が回復されていく。
「いくよ」
呟き、ミカは光の翼に光粒子の刃を出現させる。
「幾度でも巡り廻る」
ビルシャナへと突撃し、回転と共に光の刃でビルシャナの身体を切り裂いた。
がくりと膝をついたビルシャナに、征夫は翼を広げて飛び立つと上空に急上昇、そして一気に急降下。
「飛竜脚……行っけぇぇぇっ!」
片足式ミサイルキックは、ビルシャナに直撃した。
「くそぉ……」
情けなく這いつくばるようになりながらも移動を試みるビルシャナに、ルアは叫ぶ。
「いまコロスから逃げんなよ!!」
そして、怒りの破壊衝動を乗せた拳を、ビルシャナへと叩き込んだ。
「ぐっ」
がくり、と完全に力が抜けて倒れたビルシャナに。テレサは問う。
「最後に一応お尋ねしますが、改心して眼鏡様を崇拝する気はありませんか?」
「はっ……下らん」
吐き捨てたビルシャナに、テレサは眼鏡の奥の目を細める。
「そうですか」
ジャイロフラフープを構え、そして。
「当たれっ!」
射出された弾丸は、ビルシャナを跡形もなく吹き飛ばした。
「それにしても、ビルシャナは人間時代に窃盗罪で捕まらなかったのかしら? 悪運が強かったのかしらね」
呟きながら、天音は抉れた床を直していく。
「ところであまねぃちゃん、夜鍋ってさ、どんな鍋だか知ってる?」
同じように床を直しながら尋ねてくるルアに、天音は目を瞬いた。
「派手に壊れたものですね」
ビルシャナの氷の輪により壊れた廃工場の壁を直し、征夫は溜め息を吐く。
「周りの迷惑を考えないような奴だったからな」
頷きながら、征夫の隣で補修作業をしていたマイは肩を竦めた。
「このくらい直れば、大丈夫かな?」
服についた埃を払い、いさなが首を傾げる。
「そうだね……じゃあ、そろそろ帰ろうか」
ミカの提案に、ケルベロス達は廃工場の出口へと目を向ける。すると、逃げ出した筈の元信者の内の数人がこちらを伺っているのと目が合った。
「僕、あの人達に話があるから」
慌てて隠れた元信者達の元へ、清嗣は飛んでいく。
「私は役所に、駅前の自転車をなんとかしてもらえるようお願いしにいきますね」
工場を出たテレサは、そう言って役所の方へと歩き出す。このような事件が起きたのだ。駅前の自転車が整理される日も、遠くない……かもしれない。
作者:あかつき |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2018年1月18日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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