失伝救出~戦火彩る破顔一笑

作者:木乃

●惨劇の森
 山のような果実。溢れんばかりの花々。額縁のように張り巡るツタ植物に囲まれた、山の幸の楽園。
 しかし、そこに響くのは小鳥達のさえずりではなく、恐怖に染まった人々の悲鳴だった。
 一人、また一人と人々を取り込むのは楽園を彩る木々達――嗚呼、また一人が枝葉に絡めとられていく。
「い、嫌だっ嫌だああああああああああああああああっっっ!?」
 もがき苦しむ男を尻目に、長髪の少女が花咲く樹に飛び掛かる。
 その装いは魔法少女を思わせる、前衛芸術を体現した奇抜なもの。
 少女に続いて2人の少年も塗料を軽快にまき散らしながら、少女の足取りを支援していく。
 その双眸は溢れんばかりの涙を溜めているのに、歪な笑顔を保とうと必死に口角をあげている。
「こんなとき、こんなとき……あの人達が居てくれたら……」
「なに言ってんのよ! こんな状況で、頭おかしくなっちゃったの!?」
 眼鏡をかけた少年の嘆きに少女は叱責をぶつける。藁にも縋る思いは彼女も一緒だ。
「仲間割れしてる場合か!! お前も気をしっかり持つんだ……今は、今は楽しい事だけ考えろッ!!」
 ガタイの良い少年も切迫した様子で二人を説き伏せる――そうしている間に、虜囚となった者が一人息絶えた。
 悲鳴がひとつ、またひとつ消えていく。
 色彩に満ちる森の中で、少年少女達は絶望に染まりきろうとしていた――。

「『寓話六塔戦争』を勝利したことで失伝ジョブの継承者が覚醒しているのは、皆様のほうが実感されていることでしょう」
 オリヴィア・シャゼル(貞淑なヘリオライダー・en0098)は足を組み替えつつ、ケルベロス達に話を続ける。
「先の戦いで囚われていた失伝ジョブの継承者の救出、および救出できなかった失伝ジョブの方々の情報も獲得しておりますわよ……連日ヘリオライダーの予知によって、ポンペリポッサが残した負の遺産『特殊なワイルドスペース』に囚われた継承者も確認されていますわ」
 内部では大侵略期の残霊達によって悲劇が繰り返されている……永劫の絶望へと引きずり堕とす為に。
「絶望した失伝ジョブの継承者を『反逆ケルベロス』に仕立てる為の策略だったと思われましてよ。ですが、『寓話六塔戦争』に勝利したことで、彼らが反逆ケルベロスになる前に救出することが可能となりましたわ」
 彼らはいつ絶望してしまってもおかしくない。
 一刻も早く、繰り返される悲劇から救出して欲しいと、オリヴィアは要請すると詳細説明に移る。
「この特殊なワイルドスペースは『失伝ジョブの継承者のみ』、出入りすることが可能です。そのため『本作戦に参加できる者は失伝ジョブを受け継ぐケルベロスのみ』ですわ。そして、このワイルドスペースに囚われている方々は『ゴッドペインター』の資質を持つ少年少女3人です」
 囚われた少女達は、攻性植物の残霊が作り上げた森で孤軍奮闘している。
 周囲の人々が取り込まれる中でも、笑顔を絶やさぬよう必死に足掻いているようだ。
「攻性植物のみならず、この犠牲者達も残霊ですわよ。ですが、大侵略期の人間と誤認している3人にとって、目の前の惨状に胸を抉られる思いでしょう……しかし、残霊は本来のデウスエクスより大きく弱体化しているため、覚醒したばかりのケルベロスでも勝機はありますわ」
 攻性植物は3人を絞め殺すように森を形成しているが、ケルベロスの侵入に気づくと、大樹となって攻撃し始めるという。
「攻性植物はサクラの大樹となってケルベロスを排除しようとしますわ。同時に、森全体で囚われていた20人の残霊も大樹に取り込まれる……ゴッドペインターの少年少女が見捨てようと覚悟した、20人ですわ」
 大樹にダメージを蓄積しつつ、残霊の市民を回復させることで救出の見込みがある――すなわち、少年少女を絶望から引き上げる手段にもなり得る。
「自身をヒールするグラビティでは他者を回復できませんわよ。この点には注意してください。サクラの大樹は花吹雪で幻覚をみせたり、根で刺し貫くと同時に生命力を吸収したり、枝葉で傷口を抉ろうとしてきますわよ。特殊な効果付与を得意とするようですので、対策は充分にしておくとよいでしょう」

 囚われている3人は特殊なワイルドスペースの影響で、『自分は大侵略期の人間である』と誤認しているらしく、この影響はケルベロスも例外ではないとオリヴィアは忠告する。
「気になることは多いでしょうが、全てが解決してから調査に乗り出してくださいませ。まずは失伝ジョブの継承者を救出することが最優先ですわよ、彼らの命運は皆様の手腕次第で決まります」
 気を引き締めてかかるように。オリヴィアは優美な仕草で締めくくる。


参加者
仁江・かりん(リトルネクロマンサー・e44079)
名雪・玲衣亜(不屈のテンプレギャル・e44394)
ウリクセス・ウーティス(オリュンポス大首領の影武者・e44502)
イリス・アルカディア(レプリカントのパラディオン・e44789)
ユノー・ソスピタ(守護者・e44852)
燎・月夜(雪花・e45269)
サフィ・サフィ(青彩・e45322)

■リプレイ

●無限の地獄に桜咲く
 数キロにも及ぶ水の玉に似た異空間。ワイルドスペースを発見し、ケルベロス達は飛び込んだ。
 幻想的な光景に息を呑むが、それもほんの一瞬だった。
 ズル、ズルと根も幹も引きずられるようにして――周囲の風景は一変する。
「これって本体に集まってる系? だったら好都合っしょ」
 名雪・玲衣亜(不屈のテンプレギャル・e44394)を先頭に、収束していく攻性植物達の根源へ前のめりに突き進む。
 目指す先には膨れ上がるように巨大な桜が天に伸び、薄い花びらが舞い落ちていく。
 春の風物詩ならどれだけ見惚れていたいことか……だが、手足の飛び出す不快な光景と、それを見上げる少年少女達の失望が、おぞましい存在であると証左していた。
「フハハハ!諦めるには早いぞ!! 我が名は秘密結社オリュンポスが大首領!!」
 仰々しい名乗り口上をあげ、ウリクセス・ウーティス(オリュンポス大首領の影武者・e44502)は少女達の注目を集める。
「な、誰よあんた達!?」
「我々はケルベロス。デウスエクスを討つため、そして、君たちを助けるために来た」
「あなた方の味方です。よく耐えてくれました」
 ユノー・ソスピタ(守護者・e44852)と燎・月夜(雪花・e45269)が背に庇うようにして前に立つ。
 サフィ・サフィ(青彩・e45322)と仁江・かりん(リトルネクロマンサー・e44079)も小さな体で盾になろうとしていた。
「これからは、サフィたちがいっしょにおりますの!」
「ここは悪い魔女が創った偽物の空間です、きみ達の絶望を利用させたりしません!」
 ウリクセス達の出現に驚いたか、唖然としてか。少年達は膝をついたままポカンとしていた。
 その間にも攻性植物はヒトの残霊を巻き込んで姿形を造り上げる。
(「身も心もボロボロってか、こんな悪趣味な夢に閉じ込めるなんざ許せねぇ」)
 同じ年頃のジェット・ベルトランド(灰錆・e45356)は窮地に間に合ったことを安堵しながら刃を引き抜く。
 得られた力が人助けになるなら、今はただ全力で奮うのみ!
 呻き声の不協和音を掻き消そうと、イリス・アルカディア(レプリカントのパラディオン・e44789)はチェーンソーを起動する。
「もう大丈夫、此処からはボク達に任せて。あの人達もキミ達も助けてあげるよ」
 狙うは攻性植物のみ――巻き込まれた残霊達ごと救う、それこそ絶望から引き上げる最適解と信じて。
「――――GGGGGGGGGGYYYYYYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
 大樹と化した残霊が咆え猛る。蹂躙しようと小枝を伸ばし、地面を突き破る根が蠢く。
 月夜が弾かれるように突出すると、白き髪に咲く桜がふわりと揺れる。
「さて、桜の花は『一つ』で十分ですよ――これが見切れますかね?」
 その一撃は瞬きする間に一閃。木の皮をめくりあげた。
 頭上から矢のように降り注ぐ枝が月夜を狙い、すかさずウリクセスが飛び込む。
「ハハハハッ! 返礼は惜しまぬ、存分に喰らうがいい!!」
 牽制の雷撃弾が放たれたのを合図に玲衣亜達も攻撃に加わる。かりんもミミックのいっぽに前線へ出るよう指示。
「ヒィィ……ッ! い、やだぁ……!」
「痛いことをして、ごめんなさい……でも」
 攻撃を受けるたびに締めつけられているのか、虜囚となった者達は苦悶の声をあげた。
 ――かりんも理解している。残霊はそこに在って、そこには居ないと。
 心を傷つける為の存在に過ぎず、傷ついたフリをしているだけ。
 それでも救われる筈だった命だと信じ、かりんは黄金の果実で照らす。
「回復するたびに強化されても面倒だし……皆、クラッとしてもガマンしてね!」
 秘めたる狂気をイリスは解き放ち、禍々しい空気が月夜達を包み込む。
 ユノーが根を防いだ隙に玲衣亜はサッと飛びだし、
「とりま殴ってきゃいいんでしょ? ポコパン決めてきまーっす」
 慣れないながら如意棒で豪快に突き上げる。いくつも打痕を作るとユノーが続けて刃を向ける。
「――受けよ!!」
 グラビティ・チェインを注ぎ込んだ長剣は鋭さを増し、ユノーが振るう度に木片がパラパラと舞う。
 サフィがチラと少女達の様子を見やる。
 期待はしていなかったのだろう、相手どる様子に驚愕した顔が並んでいた。
(「ここまでずっと、つらかったはずですの……だから」)
「サフィたちは、みんなをたすけますの! よく見ててくださいましっ」
 両手を胸の前に組んで大きく息を吸い込む。
 歌声に合わせ、真っ白い花弁と深紅の雫が吹き上がると、攻性植物の傷を塞ぎ始めた。
「な、なにしてんのさぁ!?」
「攻撃したらつかまった人たちも、きずついてしまいますの。だから、治せないキズをいっぱいつけて、すこしずつ弱らせればたすけられるはずですの!」
 狼狽する眼鏡の少年にサフィが意図を伝え、協力するよう呼びかける。
 みんななら出来る。誰一人として犠牲にすることはない。
「……こんな小さい子もやってるんだ――行くぞ!!」
 精悍な少年の言葉に他の伝承者も戦線に加わり、戦場に鮮やかな色彩が舞い踊る。
「へっ、負けちゃいられねぇな!」
 飛来する花吹雪を払いながらジェットは根を斬り伏せ、確実にダメージを蓄積させていく。
 拳に意識を集中させると、自身の三倍はあるであろう太い幹に振り下ろす。
「勝手な都合で……巻き込んでんじゃ、ねぇ!!」
 一切無存の境地に至る一打で大木に深々と抉りこむ。
「KKKYYYYYYYYYYYYEEEEEEEEEEEEEEEE……!」
「あぁぁぁぁぁぁぁああッッ!!」
 虫の羽音を想起させる奇声と苦痛に喘ぐ声が重なりあう。
 夢幻の桜は敵性対象をも食い潰そうと戦局は激化する。

 主力となるクラッシャー2名に対し、回復に専念する者はジャマ―1名。
 明らかに攻性植物への回復量が不足していた。
 共鳴効果は使用者の治癒力を一時的に増幅するものの、それ以上に攻め手の火力が高い。
 回復にまわらざるを得ない場面は必然的に増えていく。
「ヘリオライダーって凄いね、相手がなにしてくるかも解るなんてさ!」
 ――この攻性植物は桜吹雪を起こし、催眠状態に陥れる。
 資料によれば『毒もトラウマも行使しない』ことは判明していた。しかし、催眠状態になると同士討ちの危険性がある。
 幻覚を見せられていたユノーをイリスは気弾で正気に戻す。
「っ、手間を取らせた……幻覚を見せるとは厄介な相手だな」
 ジェットのビームが太い枝を撃ち落とし、持ち直したユノーは鋭角に迫る枝の中に飛び込みつつ、溢れ出る血潮を攻性植物に浴びせかける。
 上下から挟撃するよう迫る刺突が玲衣亜に急接近。死角から肉薄する根に、いっぽが押し除けながら飛び込む。
「いっぽ、もう少しだけがんばってください……!」
 かりんが手を伸ばすと掌に銅貨が突如あらわれる。
 覗き込むように瞼に近づけ、視線の先で根を打ち払うウリクセスめがけて魂魄が飛び立つ。
「おぉぉぉ……研ぎ澄まされていく、この感覚――さあ刮目せよ!」
 大袈裟すぎる身振りでオリュンポスソードを掲げ、ウリクセスはずっしりと身構えた。
「――我が一撃は、彼の者を内より奪い尽くす!」
 膨れ上がる仄暗いオーラ。輝きを纏いながら駆ける姿はブケパロスか赤兎なるか!
 猛進する勢いのまま繰り出す一撃に、大樹が揺れてギシと軋む。
「それやっば! マジ卍っしょ」
 歓声をあげる玲衣亜に「フハハハハハハハ!」とウリクセスは高笑いを返すが、慢心している訳ではない。彼なりに伝承者達のモチベーションを気遣った振る舞いでもあった。
「このねがいが、あなたのゆめにとどきますように――♪」
 囚われた者達に向け、きぼうのうたを歌い続けるサフィを支援しようと、伝承者達はターゲットマークを模した印を幹に描く。
 威力を注ぎ足す紋様をすぐさま打ち消そうと月夜が走った。
「その力、削ぎ落としてくれましょう」
 鋭く美しい軌道を描く剣筋で紋様ごと四散し、イリスの付与した殺戮衝動により強化の印も同時に破られる。
(「下手に直撃させたら……まずいな」)
 蓄積させたダメージは多すぎるくらいにジェットは感じていた。誤って直撃させては本末転倒だ。
「回復いるか!?」
「ジェット様、お願いしますの!」
 サフィの一声にジェットは攻め手を止めた。
 立ち上がるべき思いは伝承者達へ。伝承者達への希望を求め、囚われた者達に願いを込める――其れは途切れることなき想いの輪廻!
「生きてりゃまた何度でも立ち上がれるさ。そうだろ?」
 『円』と名付けたチカラをジェットは攻性植物に放ち、さらなる回復に努める。
 全体の動きが慎重になりつつあるのを察し、イリスが動きを封じようと一手を放つ。
「動きを止めるよ、痺れてっ!」
 威力は抑えめだが命中精度を重視した牽制技。
 特殊効果を付与するのに適した位置取りと相まって、電光石火の一撃は攻性植物の動きを一瞬止めた。
 イリスの放電に花びらが嵐のように降り注ぎ、古めかしいガジェットを手にした玲衣亜が果敢に踏み込んだ。気分はマジでキレちゃう5秒前。
「あー、マジしんどかったっつーの!陰キャとかちょームリだしっ」
 鋭利な杭を伸ばすガジェットは吸い込まれるように、巨木の裂け目に突き刺さる。
 ――殴りつけた勢いで攻性植物の全体に亀裂が走った。
「れ、玲衣亜っ、崩れるのですーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
「はぁ!? ちょ、マジありえねーっての!!?」
 かりんの悲鳴に玲衣亜も慌てて離れるが、残霊は混沌の海へ溶けるように姿を消した。

●扉は開かれた
 ようやく一息つけると、伝承者達はへたりこんだ。
「本当にお疲れ様でした。こんな空間に閉じ込められ、さぞ苦しかったでしょう」
 月夜は労いの言葉をかける。
「――ですが、今後はもうケルベロスとして、あなた方の『楽しむ心』を生かしていけます」
「ま、まだ戦えって言うのぉ!?」
 月夜の二の句に眼鏡の少年はイリス達に目を向けた。
 彼らはケルベロスとして覚醒しているが、事情を伝えることも大切だ。
「今すぐって話じゃない。ここまで耐えたお前らは凄え強ぇ! だから、此処から出たら俺達に力を貸してほしいんだ」
「うむ。お前たちが楽しませてくれるからこそ、安心して戦う事が出来る。なればこそ、その力でもっと多くの仲間を増やしたり、助けたりする為にも必要だ」
 助け船をだすジェットの言葉にウリクセスも大きく頷き、少年の顔が真っ青になる。
 他の2人も言葉にはしないが、疲労困憊しているうえに急な相談に動揺を隠せないようだ。彼らの心情をかりんは無視できなかった。
「……この空間から出られても、世の中に悪いかみさまはいっぱいで。もしかしたら、もっとつらい戦いがあるかもしれません」
 なにかを犠牲にしなければ得られないモノもあるだろう。
 だからこそ、かりんは訴えかけた。
「でも、絶望を希望に塗り替えられるきみ達の力が、今の世界には必要なのです!」
「なんで俺達だけ……」
「君たち以外はゴーストという、残留思念のようなものだ。過去の存在は救えないが、これから君たちはもっと多くの人々を救うことができる」
 心身ともに癒されたとき、改めて助力して欲しい旨をユノーも伝え――性に合わない雰囲気になってきたと、口を噤む玲衣亜も気を取り直して加わる。
「アタシらだって、もともとはアンタたちと同じ立場?っぽいんだよねー。けどさ、こうやって困ってる人を助けられるようになったらヤバくない?」
 無論、この『ヤバイ』は凄いと同義のほう。そして別の形で救われたサフィも、ケルベロスがいかに求められた存在か理解できている。
「ひとの命をすくう力が、あなたさまたちにも、ありますの! だから……ともに戦ってくださいませ!」
 ……ようやっと落ち着いたらしく、しばし逡巡していた少年少女はゆっくりと立ち上がる。
 ――それは彼らの決意表明でもあった。
「ここに居る必要はもうないよね……一緒に行こう、此処の外ならキミ達は自然に笑えるはずだよ」
 このままでは再び飲み込まれてしまうとイリスは脱出を促し、外界へと走りだす。
 混沌の世界を越えた新たな希望が、扉を開こうとしている。

作者:木乃 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年1月21日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 5/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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