失伝救出~阿頼耶識に至る者達

作者:沙羅衝

「んんーん……」
 一人の僧侶と思われる女性が、寺の境内で伸びをしていた。
「おはよう! 調子はどうだい?」
 そこへ、同じ服装をした男性が声をかける。二人は法衣を身にまとっていた。
「んー。最近なんか嫌な夢を見るんだよね」
「夢?」
「うん。私達がデウスエクスに襲われる夢。……こんな時に、彼等が居てくれたらなあ」
 女性がそう言うと、男性は首をかしげる。
「彼等……誰だい?」
 男性がそう言うと、女性はあら? と自らも首をかしげる。
「そう、だよね。そんな人達、いるはず、ないよね……。疲れてるのかな……」
 女性は眉間にしわを寄せ、考え込む様に俯く。
 ここは何処かの山奥であろうか。はっきりとした位置は分からない。だが、少し大きな寺のようで、皆が同じ法衣を纏い、武道の訓練をしているのだ。
「まあいい。ひとまず朝の修行が始まる。子供達も待っているぞ」
 男性が女性にそう声をかけると、女性は顔をあげ、頷いた。すると、男性の大きな声が境内、いや辺り一体に響き渡った。
「大変だあ!!」
「どうした!?」
 何事かとすぐに反応する二人。すると、大きな声を上げた男性が彼らの元に走ってやってきた。
「……こ、ここにいたか。はあっ……。はあっ……。デウスエクスが、現れた! 向こうで暴れている。助けてくれ!」
 事態を察知した二人は、その男性と共に、現場に急ぐ。
「な!?」
 少し走ると、異常さに気がついた。巨大な人影が、剣を振り回している姿が確認できたのだ。しかも、複数。だが、その距離は遠く、聞こえてくるのは悲鳴ばかりだ。
 そして、その剣を振り下ろした後に見える血しぶき。
 その凄惨さに怯む事無く、女性と共にいた男性が、己の中の『阿頼耶識(あらやしき)』を具現化させ、曼荼羅型の後光を発動する。
「やぁめぇろおおおおおおおお!!!!」
 明らかに無謀だった。此処にいる者達は、子供達も多いが、『阿頼耶識』に到達した者が複数人存在する。その者達が、大剣で叩き潰されていたからだ。
「まって!!!」
 しかし、その静止の声は空しく響き渡った。狂気の如く返り血を浴びた目がギロリとその男性を確認し、笑みを浮かべながらその剣を胸に突き刺したのだ。
「あ! あ、あああ……」
 男性を突き刺した剣を無造作に振り回し、男性を剣から引き剥がす。そして、その後ろから同じように二人の巨大な人影が続く。
「は、はは……なに、よ、これ……。私が『阿頼耶識』に至ったのは、何のためなの?」
 自分の想像を遥かに超えた恐怖は、その感情をかき乱す。
「なんか、笑えて来ちゃった。ははっ。ははは……」
 すると、その巨大な人影、エインヘリアル達が彼女を視線に捕らえ、剣を担いで歩み寄る。
「まあいいや……。これも運命なのかな。……でも、これ以上、お前たちの、好きに、させるかよおぉぉぉぉ!!!!」
 彼女の『阿頼耶識』が背後で光り輝き、そして、暴発した……。

「はっ!? ……夢、か」
 彼女は目を覚まし、髪をかきあげる。どうやら朝のようだった。寝覚めは悪い。しかし、何とか自分の部屋から出て、境内に進む。
「んんーん……」
 彼女が伸びをしていると、別の方向から男性の声がした。
「おはよう! 調子はどうだい?」
 そして彼女はこう言うのだ。
「んー。最近なんか嫌な夢を見るんだよね」
 と。

「ええっと。始めまして、やな。ヘリオライダーやってる宮元・絹です。早速やけど、ケルベロスになった皆に、仕事頼むで。よく聞いててな」
 宮元・絹(レプリカントのヘリオライダー・en0084)が、目の前に居る見慣れないケルベロス達に声をかけていた。
 彼女の元に集まったのは、所謂失伝ジョブのケルベロス達であった。
「知ってる人は居るかもしれんけど、うちらケルベロスは、先の戦争に勝利した。そんで、君たちがケルベロスになった。その辺りの経緯はわかってるかな? もし分からんかったら、同じ師団の人達とかから聞いてみてな。
 で、その戦争で囚われていた皆と同じ失伝ジョブの人達を助け出した。でも、救出出来へん人達もおったんや。でも、その後に色々情報を集めて、うちらが予知した結果、失伝ジョブの人々は『ポンペリポッサ』が用意した、特殊なワイルドスペースに閉じ込められてて、大侵略期の残霊によって引き起こされる悲劇を繰り返させられているらしいわ。それは、戦争で対峙したドリームイーターの作戦やったらしくて、うちらに反逆するケルベロスにするっちゅう目的があったとまではわかった。
 でも、戦争で勝ったおかげでや、反逆するケルベロスになる前に、救出する事ができるようになった。
 まあ、なんのこっちゃわからん人も、おいおい分かっていくと思う。
 んで、今回皆に頼みたいのは、この閉じ込められた人達を救出して欲しいってこっちゃ」
 その内容を理解する者、そうでない者、その反応はそれぞれであったが、絹はゆっくりでええんやで、と付け加えながら話を進める。
「でまあ、皆の他に歴戦のケルベロス達がいるわけやけど、今回はこの特殊なワイルドスペースに、その皆は行くことが出来へん。そう、ここに居る皆だけなんよ。
 皆に向かってもらうワイルドスペースでは、さっき言ったように『悲劇を繰り返させられている』わけや。そこに乗り込んでもらう。絶望に撃ち負けて心が折れてしまった時に、そこに居る失伝ジョブの人達は、反逆ケルベロスなってまう。絶望から救うんや。
 そこに居るのは3体のエインヘリアル。エインヘリアルについても、分からんかったら、皆に聞いたらええんやで。
 特徴は巨大な姿で巨大な剣をとかを振り回す、好戦的な奴等や。でも、幸い残霊でな、普通のエインヘリアルよりもだいぶ弱体化しとる。初めての依頼である皆でも、十分戦いになると判断できた。
 分からんことだらけかもしれんけど、何とか皆で作戦練って、戦いに挑んでな。彼等が全滅する前に、一人でもええ、助けてあげて欲しい。
 あ、場所についてはうちが確りと案内できるから、心配せんでええで」
 絹の説明を、おぼろげながらに理解したケルベロスが頷く。考えれば自らと同じ境遇であり、たまたま自分がそうでなかっただけであるかもしれないからだ。
「あと注意や。この特殊なワイルドスペースに長く居ってしもたら、みんなも悲劇に飲み込まれてしまう可能性もあるねん。せやから、戦闘終了後は速やかに撤退、これ忘れんとってな。ほな、頼んだで!」


参加者
マチェイ・タルノフスキー(栄光の残照・e44070)
刄狼・一也(夢繋ぎ・e44175)
コスモ・ストークス(光り輝くホワイトウィザード・e44449)
アモル・ミロル(シャドウエルフの甲冑騎士・e44561)
コクロウ・クレセント(サイレンスウォークライ・e44677)
藤代・伊織(ウェアライダーの降魔拳士・e44922)
カグヤ・ローゼンクロイツ(赤い流れ星・e44924)
ファン・ユウ(竜潜炎・e44939)

■リプレイ

●我らも一緒に……
「やぁめぇろおおおおおおおお!!!!」
 阿頼耶識を光り輝かせながら、一人の男性がエインヘリアルに突っ込んでいこうとしていた。だが、その拳は容易く避けられ、その背中に巨大なゾディアックソードが振り下ろされた。
 ギィン!!
 激しく火花を散らせながら、金属音が鳴り響く。
「僕たちは守るための『盾』だ。壊したいと言うのなら、まず盾を打ち破ってからにするんだね」
 その場に飛び込んだアモル・ミロル(シャドウエルフの甲冑騎士・e44561)が、ドラゴニックハンマーでその剣を弾いたのだ。
「やあ、御同輩。それ以上はいけない。コイツらは俺達に任せて下がるといい」
 続いてマチェイ・タルノフスキー(栄光の残照・e44070)がアモルの横に並びながら、バイオガスを噴出させる。
「え……!?」
 あっけに取られた女性が、少しの声を出す。
「……何者かって? そうだな、『ケルベロス』だ」
「ケルベロ……ス」
 彼女は記憶の底にあるその言葉を、唱えるようにして声を出さずに口を動かした。
「邪魔が入ったか!」
 すると、ゾディアックソードを構えたエインヘリアルの背後から、ルーンアックスを構えた一人と、バトルオーラを纏った一人がきょとんとしていた男性に向かって突っ込んでくる。
「まあ、噂に違わず野蛮ですこと」
「何、この程度? じゃあすぐ片付きそうだね」
 ボクッ……!
 すると、藤代・伊織(ウェアライダーの降魔拳士・e44922)がバトルオーラの拳を受け止め、コクロウ・クレセント(サイレンスウォークライ・e44677)がルーンアックスの一撃を受けた。
「うふふふ、できるだけ痛みのないように壊して差し上げますが……。わたくしも目覚めたばかりで加減がききませんので」
 すると、伊織がバトルオーラを受け止めた勢いを使い、アモルの目の前の斧使いに向かって指先を突きたて、そのまま引き裂く。
「……どうかご了承くださいませ」
 続けて、コクロウが大剣を構えるエインヘリアルに美しい虹をまとう急降下蹴りを放つ。
「ぐあっ……コイツら!!」
 すぐさま飛びのき、距離を空けるエインヘリアル達。
「ふん、そのやり方が気に食わんのだ。デウスエクスめ」
 ファン・ユウ(竜潜炎・e44939)が疑似肉体としたエクトプラズムをアモルを含む前衛に貼り付けていく。
「我々はケルベロスであります! デウスエクスを倒し、貴方達をもっと安全な所へお連れするために参上しました!」
 続いてカグヤ・ローゼンクロイツ(赤い流れ星・e44924)超加速した突撃を敢行する。
 ガツッ!
 その攻撃は鈍い音を立て、ゾディアックソートとルーンアックスを構えたエインヘリアルにぶちかまされ、剣を構えたエインヘリアルの膝が落ちる。
「そうだぜ、アイツらの相手は俺たちに任せとけ! だからみんなは、子供たちを助けてあげてほしい。大丈夫だ、俺たちはあんな奴らには負けねぇ! 俺たちが、みんなの希望の光になってやる!!」
 コスモ・ストークス(光り輝くホワイトウィザード・e44449)が中衛に位置しながら、背中の阿頼耶識を眩しい光線を放つ。
「……思い、出した。ケルベロス、なんで忘れてたんだろう」
 すると、女性が自分を取り巻く環境を把握しだす。
「オレも、少しだが、思い出してきた。ケルベロス、恩に着る。だが、どうか我々も戦わせてくれないか?」
「そうだ、……我らが修行してきたのは、この為だったのやもしれん。頼む、共に……」
 すると、刄狼・一也(夢繋ぎ・e44175)が前に進み、マルチプルミサイルを討ち放ちながら、言う。
「……正直自分はどっちでもいいと思うっすけどね。自分の手で決着着けたい気持ちが分からんわけではないっすから。
 でも君たちはこの地獄で心折れずに頑張ってきた……。少しくらい休んでくれても構わないっすよ?
 ここは私達に任せて生きることに全力を尽くしてくれ……!」
 ドドドドド……。
 そのミサイルが、土煙をあげる。
「……生きる、か。分かったよ。
 皆、我々の仕事は、他の子達を護る事。此処は、皆さんに任せよう」
 女性がそう言うと二人は頷き、すぐに自らの行動としてバイオガスから外へと飛び出した。

●悪夢との対峙
「エインヘリアルと聞いてどんな歴戦の猛者かと思えば、木偶の坊が群れているだけとは笑わせてくれる。さあ、僕はここだ! お前たちが打ち破るべき盾はここにあるぞ!」
 アモルがゾディアックソードのエインヘリアルに突進した後、素早く組み付いて自分だけに攻撃を仕掛けるように動く。
 ケルベロス達は、各個撃破の作戦を取った。確実に倒せる敵から倒していくのだ。
「おのれ……!」
 しかし相手の攻撃もまだまだ強かった。大剣の一撃をアモルが受け、ファンが取り付けたエクトプラズムを破壊される。守備に特化した彼女でなければ、大きなダメージとなる可能性のあった一撃だ。だが、彼女はそれを耐え抜く。
「貴様ら。やれるものなら、やってみろ。誰も倒れさせはせんわ!」
 ファンは今度は九尾扇を使い、アモルに妖しく蠢く幻影を付与する。
「さあて……この剣、どこまで通じるものかね?」
 すると、マチェイが盾を捨て、喰霊刀『Grom』を両手で持ち、正眼に構える。
『俺とお前、どちらが倒れるのが早いか、勝負と行こうじゃあないか。......Huraaaaa!!』
 叫び声と共に全体重を乗せて突撃する。踏み込む足と同時に切っ先を伸ばし、駆け抜けた。
「ぐ……あああぁぁ……」
 その一撃で、ゾディアックソードを持ったまま倒れ、消滅するエインヘリアル。
「このまま、押し切れそうだね。なら……」
 コクロウが内部フレームと深層意識をワイルドでリンクさせていく。
『見せてやるよ…!鎖を外した俺の力!』
 コクロウの体から阿頼耶識の光が漏れ出ると、斧を持ったエインヘリアルに襲い掛かる。
『キイイィィ……ィン』
 フレームが駆動する音が、エインヘリアルをなぎ倒す。そして、伊織が電光石火の蹴りで、巨大なエインヘリアルを倒れる前に蹴り上げる。
「絶望させて人類に仇をなす存在……でしたか。ですが、わたくし達の力は人類を守る力……決して絶望になど墜とさせはいたしませんわ」
 その宙に浮いた巨体目掛け、カグヤがゲシュタルトグレイブを構える。
「あの子と約束したでしょう。地球を守るって。……やるわよ、カグヤ」
 高速の回転斬撃がエインヘリアルを切り裂き、同時に一也が胸部からエネルギー光線を浴びせた。
 どうっ……!
 その容赦ない追撃の力が、エインヘリアルの動きを阻害する。そして、コスモの狙い済ませた妖精の加護を宿した矢がその心臓部分を打ち抜くと、斧を持ったエインヘリアルも消滅していったのだった。
「ば、馬鹿な……」
 それは一瞬の出来事であったのであろう。永劫とも思える悪夢を与え続ける目的であるエインヘリアル達は、その突然の力達に蹂躙されて行く様を受け入れられないようであった。
 一人狼狽しているバトルオーラを纏ったエインヘリアルに対し、一也が体の各所からワイルドの力を滲み出しながら口を開く。
「これで、一人っすね。でも、残霊だろうと知ったことか……この永遠の螺旋に残ったことを、後悔させてやる……!」

●一つのワイルドスペースの終焉
 最後に残ったエインヘリアルは、それでも攻撃を繰り返した。
 だが、残霊のエインヘリアルには、このケルベロス達の相手は荷が勝ちすぎた。
 一也が腕を大型砲台に変形させてワイルドの砲弾を討ち放つ。そして、アモルが同時に動く。
「どうした、来ないのか? では、僕から行くぞ!」
 ドゥン!
 一也の砲弾が直撃し、アモルの『呪い』がエインヘリアルを縛り付ける。
「終焉と言うやつだな、行くぞ……!」
 マチェイが腹に力を溜め、前かがみの体制から、刀を切り上げる。
「ああ、嫌な場所だ、最悪だ。早く終わらせるに限る悪夢だ」
 続き、ファンがエクトプラズムの大きな霊弾を飛ばす。
「同朋がとらわれ、悪夢の繰り返しなど。忌々しいわ!」
 ギチ……!
 ファンの爆音の後、エインヘリアルをケルベロスチェインで縛り上げるコクロウ。
「皆、仕上げだ!」
 ズバァ!
 コクロウの声にいち早く反応した伊織が、エインヘリアルの肉体を両手で引き裂く。その余りにも凶暴な攻撃に後ろに下がるエインヘリアルだが、カグヤが一気に距離を詰める。
「ローゼンクロイツ戦場訓! 一つ! 弾を惜しむな、命を惜しめ!」
 ガジェットを取り出し、エインヘリアルの腹にあてがうカグヤ。
『アタシの全てを懸けて、アンタを焼き尽くしてあげる!!』
 ドオォォ!
 激しい砲撃音だったが、それでも何とか踏みとどまるエインヘリアル。
「ガアアアア!!」
 そして、執念なのだろうか、雄たけびを上げ、音速を超える拳を目の前に居るコスモに叩き付ける。
「残念だけど、もうその動きは見切ってるぜ!」
 だが、コスモがその拳を左手で誘導し、簡単に方向を変える。そして自らは大きく跳躍する。
『よっしゃあ! 俺たちの力、見せてやるぜええええ!!』
 地面に拳を打ち付けるエインヘリアルに対し、全身に光を纏う。
『行くぜ! 必殺…スーパーアラヤシキフラッシュ!!』
 コスモが放つ光の矢が、幾つもエインヘリアルに突き刺さると、その光がスパークしたと同時に、最後のエインヘリアルは消滅したのだった。

「有難う御座います」
 深々と頭を下げる3人の青年達。彼等の傍には、子供達が何事も無かったかの様に遊んでいた。
 ケルベロス達が素早く現場に突入したおかげで、これ以上の犠牲者を出すことも無く解決できたようだった。
「では、御同輩。我々はこの現場を脱出する。理由は話していた通りだ」
「これで絶望からも脱出できるっすよ」
 マチェイと一也がそう話しかける。だが、3人ともまだ浮かない表情をしているのだ。それ程までにワイルドスペースに囚われていたのだろう。ある程度は理解できたが、まだ希望を持つには少し足りなかった。
「最初に言ったけど、俺たちが、みんなの希望の光だ。信じてくれ」
 コスモがそう言うと、少し顔を上げる3人。
「大丈夫。これからの敵も、僕が、そして皆が盾になる」
 アモルの言葉は、先程自分達が示した力を肯定する言葉だった。
「わたくし達もあなたたちと同じようにデウスエクスに囚われていたり最近力に覚醒したものですわ……」
 そして伊織がそう言うと、青年達は意外と言うような表情を見合わせる。
「彼らの目的は、貴方達を絶望させて人類に仇をなす存在にすること……。ですがわたくし達の力は人類を守る力……。どうか決して絶望に負けないでくださいませ」
「そうそう、アンタ達の力が必要なだけじゃない。それ以上に、アタシはアンタ達を助けたいの。だから、行きましょう」
「未来へと続くようにな」
 カグヤとファンが確りとした意志が伝わる言葉を投げかけた。すると、青年達の眼は光を持ち、力強く頷いたのだった。
「さあ、離脱だ」
 コクロウの声と共に、一同は駆け出した。
 ワイルドスペースからの脱出。
 それは、一つの物語の終焉と、新たなる物語の始まりとなったのだった。

作者:沙羅衝 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年1月4日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 4/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。