失伝救出~甲冑騎士の矜持

作者:刑部

 その音に門が開き、隊列を組んだ甲冑騎士達が出陣する。
 音の主は10体程の竜牙兵。彼らが曲刀で己の盾を叩きながら気勢を上げていたのだ。
 出陣した甲冑騎士達の姿を認め怒号を上げた竜牙兵達が、曲刀を掲げて襲い掛かって来る。
「怯むな。数ではこちらが上だ」
 一人の声に頷いた甲冑騎士達が、横一列の隊列を維持したまま竜牙兵の吶喊を受け止め、互いに死力を尽くして刃を振るい、剣戟の音が響き渡る。
「グゴ……オ……」
 最後の1体が呻き声と共に崩れ落ち、その手を滑り落ちた曲刀が地面に突き刺さる。
 が、それと同時に甲冑騎士の一人が耳と鼻から血を噴き出して倒れ、顔を紫色にしたもう一人が嘔吐しながらもがき始める。
 慌てて回復を施そうとするも、刻まれた傷からは腐敗が始まり、なんら手だてがないままもがき苦しみ死んでいく仲間達。
「守り切る事が出来た……だが、また多くの仲間が死んだ……」
 守り切った発電所を見つめた甲冑騎士が呟く。
「補充の為にまた実験が繰り返されるのだろうな……」
(「同胞に実験で殺されるのと、デウエクスに殺されるのではどちらがマシなんだろうか?」)
 延々と続く戦いの中で何に縋れば良いか解らず、男は物の様に運ばれていく仲間達の骸を見つめていたのだった。

「寓話六塔戦争。みんなお疲れさんや」
 杠・千尋(浪速のヘリオライダー・en0044)が先の戦争の労をねぎらい、
「ほんで、寓話六塔戦争で囚われとった『失伝ジョブの人』らが救出できたし、救出できへんかった失伝ジョブの人らの情報を得る事が出来たんは、ほんまに大きいと思うわ」
 と笑顔を見せる。
「色々得られた情報と、うちらヘリオライダーの力で、失伝ジョブの人らは『ポンペリポッサ』が用意しよった『特殊なワイルドスペース』に閉じ込められとって、大侵略期の残霊によって引き起こされる悲劇を、繰り返しやらされとるみたいやっちゅー事が分かった。
 なんでこんな事しとるかっちゅーと、失伝ジョブの人らを絶望に染めて、反逆ケルベロスとする為やと思うんやけど、どっちにしろ寓話六塔戦争に勝ったから、閉じ込められとる人らが反逆ケルベロスになる前に、救出する事が出来るよーになったんや」
 千尋の顔が更に笑顔になる。
「せやからこの特殊なワイルドスペースに乗り込んで、繰り返される悲劇を消し去って、閉じ込められとる人らを助け出して欲しい」
 と真顔になる千尋。

「で、問題なんはこの『特殊なワイルドスペース』が、失伝ジョブの人ら以外の人間は出入りする事がでけへんみたいなんや。せやからこの作戦に参加できんのは、失伝ジョブを持ったケルベロスだけっちゅーことになる」
 千尋の説明にざわつくケルベロス達。
「行ってもらう特殊なワイルドスペースは、10体程の竜牙兵が襲い掛かって来る発電所の様で、20人程の甲冑騎士がそれを防戦しとるみたいや。
 この襲い掛って来る竜牙兵は残霊で、迎え撃つ甲冑騎士もほとんどが残霊……ドッキリカメラの仕掛け人みたいなもんやな。実際に捕らわれとる甲冑騎士の人は4人だけや。毎日襲い掛かって来る竜牙兵に殺される仲間、補充される仲間と共にまた迎え撃つ日々を繰り返され、この4人の心を折ろうとしとる。
 竜牙兵は曲刀と盾を持った10体で力任せに襲い掛かって来る感じやけど、さっきも言うた通り残霊やからそこまで強よーはないから、ケルベロスになったばかりのみんなでも勝てるはずや」
 特殊なワイルドスペース内の状況について、説明を続ける千尋。
「そうそう。この特殊なワイルドスペースに長い事おったら、閉じ込められとる人らと同じ様に、みんなも悲劇に飲み込まれて、悲劇の登場人物であるかの様に誤認させられてまう可能性がある。ミイラ取りがミイラにならんよーに、戦闘終了後は速やかに帰ってきーや」
 そう最後に付け加え、千尋は皆をその特殊なワイルドスペースへと送り届けるのだった。


参加者
絶龍・しいな(赤黒き風・e44078)
出雲・八奈(赤瞳・e44210)
翡・翠(其は嘗ての古のヴァルキュリア・e44222)
唐澤・摩耶(ネコのガジェッティア・e44348)
鹿島・信志(亢竜有悔・e44413)
エレイン・ミュラー(シャドウエルフの聖騎士・e44462)
大神・小太郎(血に抗う者・e44605)
瑠璃堂・寧々花(甲冑乙女・e44607)

■リプレイ


 その曲刀の刃で己の盾を撃ち鳴らし気勢を上げる竜牙兵に対し、門を開いて左右に展開し、横列陣を敷く甲冑騎士達。
「声を上げろ! 勢いに呑まれるなよ!」
 騎士の一人が声を上げてバスターソードを掲げると、並ぶ騎士達も竜牙兵達に対抗する様に声を上げる。それを見た竜牙兵の一体が剣を振り下ろすと、怒号を上げて甲冑騎士達に向かって駆け出す竜牙兵達。
「しまった、もう始まっていたか。このまま竜牙兵に横撃を加えるぞ」
 丘を登り切ったところで、双方の距離が縮まっていくのを視認した鹿島・信志(亢竜有悔・e44413)が、眼鏡を外してケースを懐に仕舞うと、喰霊刀の鯉口を切って駆け出す。
「ここに来るまでもいい気分はしなかった。……こんな嫌なところからはさっさと自由にならないとね!」
「両親もジョブの反動か短命でした。けど、無駄では無かったって、私が証明します!」
 ジト目で竜牙兵達を見つめた絶龍・しいな(赤黒き風・e44078)と、兜の面当てを下ろした瑠璃堂・寧々花(甲冑乙女・e44607)が信志を追い、
「義姉さんはここに居るのでしょうか? いえ、居ても居なくても……僕は、囚われた皆さんを一人でも多く助けてみせる」
 その後ろで頭を振ったエレイン・ミュラー(シャドウエルフの聖騎士・e44462)が、ラピッド・ミラージュで地面を蹴りながら続く。
 一団なって竜牙兵に突っ込むケルベロス達。
「アラテカ! 一体ドコカラ!」
 ケルベロス達に横撃を見舞われた竜牙兵達が、混乱を収拾しつつ怒声を浴びせる。
「何者だ!?」
「私はヤナダ、出雲のヤナダーー! 助けに来たよ! デウスエクスを殺す、ケルベロスの力を携えて!」
 助けられた形になった甲冑騎士が驚きの声を上げると、出雲・八奈(赤瞳・e44210)が紅瞳を向けて笑顔を見せ、その後ろ、一団の中から、
「ニャッハハ、ワタシ達が来たからには豪華客船タイタニックに乗ったつもりでご安心! 見事切り抜けてみせましょうかニャ!」
 笑みを見せた唐澤・摩耶(ネコのガジェッティア・e44348)が、猫耳デバイスを動かし小さく舌を出すと、傷が深そうな甲冑騎士にスチームバリアを飛ばし、竜牙兵に一撃を見舞い跳び退いて来た翡・翠(其は嘗ての古のヴァルキュリア・e44222)が、
「さぁ、共に戦おう」
 と振り返って見せる笑顔に緑のメッシュが入った髪が掛る。
「君たちは……」
「話はあとあと、今はあんた達には数え切れないぐらいの味方がいるって事だけ信じてくれ。さぁ、俺達と一緒に行こうぜ、新しい未来によ!」
 誰何の声を上げる甲冑騎士を制した大神・小太郎(血に抗う者・e44605)がそう言うと、首から下げたドッグタグを躍らせ、再び竜牙兵へと躍り掛かってゆく。
「誰かは知らんが、確かに今は目の前の敵だ。援軍が来たぞ、みんな押し返せ!」
 一人の甲冑騎士の上げた声に歓声を上げた仲間達は、ケルベロス達と共に竜牙兵を押し返し始めた。


「仕事の時間だぜ、月喰ぃ!」
 己の指を犬歯で噛み、流れる鮮血で刀身を濡らした喰霊刀『月喰』を手に、小太郎が咆える竜牙兵に斬り掛ると、別の一体を押し返した信志が、体の向きを変えて小太郎に斬られた1体に対し、余勢を駆る形で斬り掛る。
「一人も倒れさせはしないのです」
 逆側の隣では甲冑騎士を押し捲る一体に対し、屠竜の構えをしたエレインが突っ込み、その甲冑騎士と共に竜牙兵を押し返す。他者回復の手段を持たないエレインは、その分動き回り、危なそうな甲冑騎士のところを助太刀している。
 翠が撃ち出す虚無球体に穿たれた竜牙兵が、しいなと甲冑騎士の連続攻撃を受けて崩れ落ちる中、その隙を突いて甲冑騎士に斬り掛る竜牙兵の刃を、別のバスターソードの刀身が阻む。
「この、る、瑠璃堂寧々花、が、応援に来たからには、これ以上誰も倒させないのよ」
 甲冑の中から寧々花の女性らしい声が響き竜牙兵を押し返してゆく。
「コウゲキを集中シロ!」
 そんな中、此方が集中砲火で仕留めているのを見た竜牙兵側も、前のめりのままであるが甲冑騎士を狙って集中攻撃する様に攻撃パターンを変化させてくる。
「八奈さん、寧々花さん!」
 自分と並ぶ甲冑騎士に砲火が集中していのを感じたエレインがディフェンダーの2人に救援を求め、その声に応じた八奈と、
「少しは知恵が回る様ね。行けるかしら……♪~」
 寧々花は初めて使うパラディオンの力で唄を紡いで回復しながら駆けつける。
 だが、ディデンダーの2人が動いた事で出来た間隙を突き、戦列を崩そうと突っ込んで来る竜牙兵達。
「うるせぇ、今忙しいんだよサイコパス野郎。抜かせるかっつーの」
 自分の持つ喰霊刀を怒鳴りつけた小太郎が、摩耶の放った砲撃に合わせて迎え撃ち、隊列を崩そうとする竜牙兵を押し返した。

 振るわれた曲刀と喰霊刀がぶつかり、澄んだ金属音を響かせる。
「退くがいい!」
 振るった腕から鮮血を滴らせたアルティメットモードの信志が、そう言葉を吐いて息を吸い込むと、今度は竜牙兵の顔目掛けてブレスを吐き付けた。
「があッ!」
 白煙を上げる顔を押さえ、闇雲に曲刀を振り回しながら後退する竜牙兵に、小太郎と翠をはじめとした仲間達が追撃を仕掛け、それに乗じる形で甲冑騎士達が戦線を押し上げる。
「おっと、一緒に押しまくられてほしいニャ」
 その隊列の外側から回り込もうとした竜牙兵に、摩耶のアームドフォートが火を噴き押し留め、寧々花がカバーに入る。
 元々甲冑騎士の方が数が多い上にケルベロス達が合流したので、戦力的には押しているのだが、攻撃を集中しようとするあまり近接攻撃しか持たない甲冑騎士達が密集し、戦列に疎と密の不均衡が生じていた。
「そんなに集まったら危ないニャ」
 思わず声を上げた摩耶の言葉は直後に現実のものとなり、突出した形になった甲冑騎士が集中攻撃を受け、エレインと八奈の援護も間に合わずに崩れ落ちる。
「チッ、私達が引き受けるから、一旦下がって戦線を立て直せ!」
 舌打ちしたものの、崩れ落ちた甲冑騎士が残霊である事を確認した信志が、動揺し浮足立つ甲冑騎士達を一喝し、
「すまぬ。一旦下がるぞ!」
 甲冑騎士達が下がり、そこに踏み込もうとする竜牙兵にしいなが一撃を見舞って機先を制し、ケルベロス達だけで戦線を構築し迫る竜牙兵達を迎え撃つ。

「さぁ見てて! デウスエクスを殺す、それが夢物語じゃなくなったのを!」
 下がって一息つく甲冑騎士達に金色の瞳を向けた八奈は、大蛇をもって竜牙兵を穿つと、
「絶龍、我が血を啜りて……咎を喰らいな!」
 詠唱に呼応したしいなの鎧が己の体に突き刺さり、噴き出した鮮血をグラビティに変換して放つと、其は赤い竜の牙となって竜牙兵達に襲い掛り、先程八奈が穿った1体が崩れ落ち、もう1体が片膝をつき、小太郎と続いた信志の一撃を喰らって仰向けに倒れる。
「一人倒れてしまったが、これ以上犠牲者は出さない。これ以上、誰ひとり欠けること無く、だ」
 下がった甲冑騎士達にオウガ粒子を放出して回復を図った翠がそう笑顔を見せ、
「凄い……よし、左右から包囲するぞ」
 更に寧々花からも回復を受けた甲冑騎士達は、密集する愚から学んだのか、隊を2つに分け、ケルベロス達の左右に展開し、それを狭める形で竜牙兵達に圧力を掛けてゆく。
「思い出すんだ! 私たちが憧れた、ケルベロスの力を! さぁ、次に呑まれたいのは、どいつだ!」
 甲冑騎士達に呼び掛けながら八奈は、嬉しそうに竜牙兵に攻撃を当て、カウンター気味に振るわれた曲刀は、摩耶が展開させたスチームバリアを削っただけで八奈の体に届かず、エレインと、続いたしいなの繰り出した斬撃。
「この空間にいると超ムカついてくるわー。だからさ、あんたらはさっさと死んで?」
 呟くしいなの漆黒の瞳に宿る狂気を見たのを最後に、崩れ落ちる竜牙兵。
「よし、あと半分だな、押し切るぞ」
 そう言って僅かに口角を上げた翠の元から無数の黒鎖がい出て、残る竜牙兵達を絡めに掛る。


 残霊の甲冑騎士が一人倒れたものの、戦線を立て直したケルベロスと甲冑騎士達は、竜牙兵達を圧倒しつつあった。ファランクスを組む様に、壁となった甲冑騎士が左右から圧力を掛ける中、その間を塗り潰す様に竜牙兵を押してゆくケルベロス達。
「後は押せ押せですね。僕の歌で痺れるのです」
「程よく減ってきたのでレッツパーリィタアァァァイム!」
 エレインの紡ぐ歌声が半分に討ち減らされた竜牙兵の耳朶を打ちその動きを縛ると、テンションを上げた摩耶の放った砲弾に合わせ、カタをつけるべく一気に攻勢に出る。
「さぁ、この一撃をもって勇猛な騎士諸氏を悪夢から解放しよう。皆、頼むよ」
 ウェーブの掛った髪を揺らした翠が、エレインの歌の呪縛を振り払おうとする竜牙兵に、更なる黒鎖を飛ばしてその呪縛を堅固なものとしたところに、
「竜だろうが牙だろうがなんだって喰らってやるぜ! くらえッオレ様殺法、狼牙斬剣!」
 踏鳴を起して踏み込んだ小太郎が繰り出した刃。その切先が5体の中央に位置する竜牙兵の背から突き出ると、痙攣しながら曲刀を振り上げるも、その曲刀が滑り落ち、そのまま小太郎に体を預ける様に動かなくなる。
「うおっ、ちょっ、どきやがれ!」
 圧し掛かる竜牙兵の骸の向こう。甲冑騎士による左右からの圧迫から逃れる様に、残る竜牙兵達が小太郎に殺到して来る。
「往生際が悪いのよ」
「まだ第一歩だよ。ここから世界に私の可能性を示すんだ!」
 右端からの一体を、タワーシールドを構えた寧々花が防ぎ、伸ばした大蛇の頭で左端からの一体と鍔迫り合いを演じる八奈。その間に、
「おおっとぉ? ここはあたしの出番ってやつかなぁ?」
 小太郎の右に躍り出たしいなが放つバスタードソードによる超高速斬が、竜牙兵の首を刎ねる様に振るわれ、体は膝から前のめりに崩れ落ち、胴と別れた首が慣性の法則に従って飛び、地面を転がる。
「私が成せるべき事を成すだけだ」
 その反対側に躍り出た信志は繰り出された切先をギリギリのところでかわすと、その竜牙兵の胴に叩き込まれた喰霊刀が、僅かに残っていた竜牙兵の魂を啜り、竜牙兵の体が四散して崩れ落ちる。
 こうして寧々花と八奈に防がれた残り2体だけとなった竜牙兵は、ケルベロスと甲冑騎士達から次々と放たれる波状攻撃に堪え切れず、先を競う様に地面にその骸を晒したのだった。


「さて、これで全部片付いたかな?」
「一人やられちゃったけど、残霊でよかった……」
 倒れている竜牙兵達を見回したしいなが、喰霊刀を一振りして刃に付いた血糊を払って鞘に納めて振り返ると、語尾に『にゃ』がつかない素の発言をしてしまった摩耶が、慌てて口を押える。
「けどミッションはまだ完遂じゃないんだよね」
 その様子に少し笑った八奈が肩をすくめると、
「そうだな」
 と応じた翠が髪を掻き上げた所に、甲冑騎士がやって来た。
「ご助力感謝します。おかげで発電所も守られ………」
「あ、OKOK。あなたとあの左の2人と、一番右端の人を呼んでくれないか?」
 姿勢を正して礼を述べる甲冑騎士を制した翠が、残霊でない他の甲冑騎士も呼び寄せる。
「単刀直入に言わせて貰うと、私達はお主ら4人を助けに来たのだ。残念ながら他の甲冑騎士達は残霊で、今倒した竜牙兵達もまた残霊だ」
「他に甲冑騎士の人は居ないでしょうか?」
 眼鏡を掛け直して腕を組んだ信志が、言葉の通り単刀直入に状況を説明し、エレインが出撃した者以外に救出対象者が居ないか確認をとる。
「ならお前ら4人だ。納得いくまでじっくり説明してやりたいけど、時間を掛け過ぎると俺達も危険なんでな」
「とりあえず腹ごしらえに付き合う程度でいいから一緒に来てくれない?」
 小太郎と寧々花の言葉に顔を見合わせた甲冑騎士達だったが、ケルベロス側にも甲冑騎士が多かった事と、助けられた事もあり動向を承諾してくれた。
「さあ、あったかホームに帰りましょうニャ。ゴーウェスト!」
 その返事に笑顔を見せた摩耶が、明日への扉を開く為にノックする様に大きく拳を突き上げたのだった。

作者:刑部 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年1月19日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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