金色の魔斧

作者:紫村雪乃


「馬鹿が」
 薄く笑うと、男は通話を切った。
 自殺。それが通話の内容であった。彼が潰した会社の社長が自殺したのであった。
「負け犬がどうなろうと知ったことではない。所詮、この世は金をもっているものが強いんだ」
「確かにそのとおりね」
 嗤う声がした。驚いて振り向いた男は、そこに女の姿を見出した。浅黒い肌の美しい女だ。中東の踊り子を思わせるような身なりをしている。
 名は緑のカッパー。シャイターンであった。
 次の瞬間だ。男の身が緑色の炎に包まれた。
 そして幾許か。
 炎の中から異様な者が現れた。三メートルほどの体躯をもった男。それは膝をついていた。
「やっぱり豪華な武具が一番よね。私が迎えに来るまでに、その武具を使いこなせるようにしておきなさいよね」
 緑のカッパーはそれの手に目をむけた。金色に輝く斧をそれは握っていた。とてつもない大きさの魔斧を。


「有力なシャイターンが動き出したようです」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)がいった。
「有力なシャイターン?」
 娘が口を開いた。人形のように整いたすぎた美貌の持ち主だ。
 リティ・ニクソン(沈黙の魔女・e29710)。それが娘の名であった。
 はい、とセリカはうなずいた。
「彼女たちは死者の泉の力を操り、その炎で燃やし尽くした男性をエインヘリアルにする事ができるようです。出現したエインヘリアルはグラビティ・チェインが枯渇した状態のようで、人間を殺してグラビティ・チェインを奪おうと暴れだします。急ぎ現場に向かい、暴れるエインヘリアルを撃破してください」
 セリカは戦場についての説明にうつった。
「場所はエインヘリアルとなった男性が住んでいたマンションの下の街路。そこでエインヘリアルは殺戮を始めています。武器は斧。ルーンアックスのグラビティ似た業を使います」
 説明を終えると、セリカはあらためてケルベロスたちを見回した。
「状況は予断を許しません。けれど皆さんならきっとエインヘリアルによる虐殺を止めていただけると信じています」


参加者
天導・十六夜(天を導く深紅の妖月・e00609)
ジゼル・クラウン(ルチルクォーツ・e01651)
上里・もも(遍く照らせ・e08616)
塰宮・希月(篝火を奏でて・e14957)
穂村・華乃子(お誕生日席の貴腐人・e20475)
上里・藤(黎明の光を探せ・e27726)
リティ・ニクソン(沈黙の魔女・e29710)
天泣・雨弓(女子力は物理攻撃技・e32503)

■リプレイ


 鈍色の空を飛ぶ多目的ヘリのキャビン。
「……まだなの」
 焦りの滲む声がした。到着はまだかという意味だ。
 声の主はリティ・ニクソン(沈黙の魔女・e29710)という名の娘であった。人形を思わせる美しい娘だ。しんとした静謐をまとわせていた。
「既に虐殺ははじまってる。早く到着し、少しでも被害を減らさないと」
「そうですね」
 女がうなずいた。二十代後半。淑やかそうに見える美しい女性だ。豊満な肉体に艶があるのは、彼女には契りを交わした男性がいたからで。
 その男性はいま、いない。彼女が殺してしまったのだ。敵に操られての行為であった。
「数々の虐殺に加担した。せめて、その数だけ誰かを救わなければ。それが私の贖罪」
 つぶやくと、女性――天泣・雨弓(女子力は物理攻撃技・e32503)は他の七人に目をむけた。
「このままではたくさんの方が犠牲に……私達で食い止めましょう。だいふくも頑張りますよ!」
 雨弓はいった。ナノナノが鳴く。だいふくだ。
 と、穂村・華乃子(お誕生日席の貴腐人・e20475)という名の女性が首を傾げた。すらりとした肢体をもつ三十半ばほどの女だ。どこかふてぶてしい貫禄のようなものがあった。ニホンカモシカのウェアライダーである。
「今までは選定理由とかが有ったんでしょ? 最近出始めたシャイターンの子達は手あたり次第な印象ね」
「世の中お金がすべて……」
 哀しげに呟き、少女が窓から外に目をむけた。気品のようなものがある秀麗な少女だ。が、どこかおずおずとした雰囲気があった。
 少女――塰宮・希月(篝火を奏でて・e14957)は目を伏せると、続けた。
「きっと……そうなのかもしれないけれど。そう切り捨てなきゃいけないのは……とても悲しい……ね」

「くははは」
 哄笑を発すると、巨漢は斧を振り上げた。とてつもなく巨大な斧を。それは金色に輝いていた。
 巨漢――エインヘリアルは巨斧を振った。無造作な一閃だ。が、たったそれだけで十数人の人間が肉塊と化した。
「虫けらども。もう少し遊ばせてもらうぞ」
 竦んで動けなくなった少女にむかってエインヘリアルは歩み寄っていった。そして巨斧を振り下ろした。
「ぬっ」
 エインヘリアルが呻いた。彼の巨斧がとまっている。少女の前にたちはだかった青白く輝く壁によって。それは稲妻によって織り成された壁であった。
「私が来た、もう大丈夫だ!」
 壁が消失し、その向こうに佇む人影が現れた。


 それは少女であった。溌剌とした美少女だ。
「何だ、お前は?」
 鷹揚にエインヘリアルは問うた。
「上里・もも(遍く照らせ・e08616)。ケルベロスだ」
「なんだ、番犬か」
 ふふん、とエインヘリアルは小馬鹿にしたように笑った。
「邪魔だ。どけ」
「できるものならやってみろ。けど――知らなかったよ。簡単に人間がデウスエクスになっちゃうなんて! 性根までな!」
「お前、いまの状況に疑問も違和感もねぇのかよ」
 少年が叫んだ。帽子をかぶっているのだが、そのしたの顔は勝気そうであった。どことなくももと顔立ちが似ているのは二人が姉弟であるからで。上里・藤(黎明の光を探せ・e27726)だ。
「違和感?」
「ああ。人間からデウスエクスにされたこと、それを責めるのはお門違いだ。でもそうやって自分から殺しまわるのは違うだろ!」
「ククク」
 可笑しそうにエインヘリアルは笑った。
「何を勘違いしている? 俺はやりたいから、やっている。殺したいから殺すんだ。虫けらを殺すのは面白いぞ」
「いったな、外道」
 男が口を開いた。きりりとした男らしい顔立ちの美青年だ。漆黒の角をもっているのだが、それは竜種の証であった。名を天導・十六夜(天を導く深紅の妖月・e00609)という。
「いったが、どうした?」
「斃す。もはや貴様を殺すに何の躊躇いもない」
「醜劣窮まるな。……手早く済ませよう」
 男装の娘が抑揚を欠いた声音でいった。
 端麗な美貌。人間ではない。鋼を人工スキンで隠し、誰より人に焦がれるレプリカントであった。
「ここは任せろ」
 十六夜が娘――ジゼル・クラウン(ルチルクォーツ・e01651)に目をむけた。うなずくとジゼルは駆け出した。一般人を避難させるために。
 希月もまた駆け出した。いや、そうしようして足をとめた。ビハインドに案じるような目をむける。それは冬四郎といい、五人の兄の中で唯一優しくしてくれていた亡き兄の姿をしていた。
「兄様、どうか無理をなさらないで下さい……ね」
 冬四郎はこくりとうなずいた。それを見届け、希月は駆け出した。
「助けられる人がいるなら……僕、頑張る。だからお願い、どうかこれ以上……酷くしないで……っ!」
 希月は小さく叫んだ。


「ほう。そういうことか」
 走り去るケルベロスたちを眺め、エインヘリアルはニンマリと笑った。
「が、そうはさせん」
 エインヘリアルが足を踏み出した。巨体ではあるが、その疾走速度は人間のそれを遥かに凌ぐ。追いつくことなど造作もないことであった。
「いかせない」
 リティが立ちはだかった。
「キンキラキンのおっきい斧。 見た目からして悪役だね」
「この輝きの意味がわからんとはな。所詮番犬は番犬というわけか」
 嘲弄するようにエインヘリアルが笑った。
「じゃあ、お金じゃ買えない強さをみせてあげる。ある意味、あなたも被害者だけど……凶悪なエインヘリアルを生かしてはおけない。今のうちに散々嗤っておくといい。最期に立ってるのは……私達だから」
「よくいったものだ。弱い犬ほどよく吠える」
「此れ以上の被害、出させる訳にはいかん……貴様の様な奴はさっさとご退場頂こうか」
 いうなり、十六夜は神刀【雷斬り】を突き出した。紫電をからみつかた神速の刺突だ。さしものエインヘリアルも躱し得ない。
 この場合、あえてエインヘリアルは身をさらした。そして刺突を放った十六夜の腕を掴んだ。
「逃がさんぞ」
 エインヘリアルが巨斧を振り上げた。
 その時だ。エインヘリアルの腕が燃え上がった。離れた位置に立つオルトロスの瞳がぎらりと輝いている。スサノオだ。
「ふふん。効かんなあ」
 エインヘリアルは巨斧を振り下ろした。その眼前、するりと走り込んだ者がいる。華乃子だ。
「武器が立派でも使い手がアナタじゃ宝の持ち腐れねー」
 次の瞬間、雷火のごとき火花が散った。華乃子がバトルガントレットを装着した腕で受け止めたのだ。
 衝撃で華乃子の足元の地が陥没した。のみならず腕がはじかれた。受けきれるものではない。
 華乃子が唐竹に断ち切られた。かなりの傷だ。バトルガントレットで勢いを殺していなかったらどうなっていたかわからない。
「敵戦力確認……データベース照合……火器管制システム、アップデート完了。最新パッチ、配信します」
 敵情報を高速で解析。リティはドローンを放った。
「斧なら大振りで軌道は読みやすそう。でも、それを補って余りある速度と威力がある」
「まだだ」
 エインヘリアルが巨斧を横に薙ぎ払った。
「させるか」
 藤が踏み込んだ。拳をエインヘリアルに叩きつける。
 ジゼルはロッドを掲げた。眩い稲妻を放つ。
 エインヘリアルは巨斧で稲妻をはじいた。が、パンチは避け得なかった。エインヘリアルの頬をかすめてすぎる。衝撃波でエインヘリアルの頬がぱっくり裂けた。
「貴様」
 巨斧をとめると、エインヘリアルは頬に滴る黒血を指で拭った。
「やってくれたな」
 エインヘリアルの目が憤怒に紅くぬめ光った。

「こちらへ」
 雨弓が叫んだ。人々を救うために。誰かを守ることができるなら、喉など潰れてもいいと思った。
「あっ」
 息をひいて希月は足をとめた。血まみれで倒れている人がいる。
 怖かった。けれど何もしないで立ちすくんでいるのは嫌だった。
「い、今…ヒール、します、から! どうか……気持ちを持って……!」
 希月は倒れた人を癒しはじめた。土気色の顔に血の気がもどる。
「ももさん」
「わかったよ」
 駆け寄ると、ももは倒れていた人を軽々と抱き上げた。リヤカーにのせる。
「これ以上、誰も死なせやしないよ」
 決意の目を。ももはあげた。


 巨斧が豪風をまいて唸りをあげた。咄嗟に藤はAbstracter――如意棒で受け止める。が、受けきれるものではなかった。
 衝撃でAbstracterがはじかれ、とまらぬ巨斧の刃が藤を切り裂く。のみならず藤は吹き飛んだ。
「やってくれる。斬り喰らう、天導流…侵食」
 十六夜の大鎌――神装【アダマス】が竜気をまとわせて疾った。
 ギンッ。
 火花を散らして神装【アダマス】がとまった。金色の巨斧が受け止めたのである。いや――。
 巨斧が神装【アダマス】をはねた。膂力そのものに格段の違いがあるのだ。大きく開いた十六夜の胴にエインヘリアルは巨斧を叩き込んだ。
「何っ」
 呻く声はエインヘリアルの口から発せられた。巨斧が薙いだのは冬四郎であったのだ。
「ありがとね」
 消滅する冬四郎に片目を瞑ってみせ、肉薄。華乃子はエインヘリアルの腹に拳をぶち込んだ。岩を殴ったように感触に彼女は顔をしかめた。が、かまわずにもう一発。今度こそエインヘリアルは後退った。
「今のうちに」
 リティは魔術回路と化した肉体にグラビティをめぐらせた。そして魔術的手法で藤を再生する。
「助かったぜ」
 藤がはねあがった。待ってととめるリティにかまわず一気に距離を詰める。そして脚をはねあげた。刃の鋭さをもった蹴りだ。
 が、エインヘリアルは巨斧で受け止めた。いや、殴りつけた。噛み合う節の足の骨に亀裂がはしる。
「化物め」
 たまらず藤がはねとんだ。それを追ってエインヘリアルは巨斧を薙ぎあげた。
「逃がすものかよ」
 爆発。紅蓮の炎がエインヘリアルを包み込んだ。ジゼルが砲弾を放ったのである。
「ククク」
 爆煙の中から嗤う声が響いた。やがて現れたのは左腕を突き出したエインヘリアルの姿である。彼は腕一本のみにてジゼルの攻撃を防いだのであった。さすがに腕は傷だらけになってはいるが。
「はっ」
 エインヘリアルが跳んだ。巌のような巨体が軽々と空を舞う。一気に振り下ろした彼の巨斧は呆然と佇むジゼルの頭蓋をしたたかに打ちのめした。
「まだだ」
 地に叩きつけられたジゼルの頭蓋を狙い、再びエインヘリアルは巨斧を振り上げた。
 刹那である。光がエインヘリアルを撃った。だいふくだ。
 一瞬、エインヘリアルの動きがとまった。
「それで十分です」
 躍り上がった者がいる。雨弓だ。常人には視認不可能な速さのパンチをぶち込む。さすがのエインヘリアルがわずかによろけた。と――。
 倒れたジゼルの傷口にそっと指先が触れた。すう、と。見る間に傷が消えていった。
「いったよね。私が来たから、もう大丈夫だって」
 ももがニッと笑った。すると魂を震わせる歌声が戦場に響き渡った。希月だ。その希月の瞳は赤光を放っていた。


 ももはちらりとジゼルを見下ろした。
「何時まで寝てるの?」
「もう起きている」
 むくりとジゼルは身を起こした。
「もう一度寝かせてやる。今度は永遠にな」
 エインヘリアルが巨斧を振り下ろした。
 その眼前、飛び込んだものがいる。スサノオだ。斧の一撃を受け止める。が、とまらない。
 すると別の影が飛び込んだ。だいふくである。しかし、それでも巨斧はとまらなかった。二体のサーヴァントが消滅する。
「無駄だ、虫けら」
「無駄じゃない」
 地を揺るがすような音が響いた。衝撃波を撒き散ららし、巨斧がとまっている。獣のものと化した拳によって。ももだ。
「頑張る。そこに無駄なんてものはない」
「ぬかせ。負け犬どもが」
「負け犬はどっちかしら?」
 華乃子が脚をはねあげた。空間すら切り裂くような蹴撃だ。
 斧を右手のみで支え、エインヘリアルは左腕で華乃子の蹴りを受け止めた。異音を発してエインヘリアルの左腕が砕ける。
「ね?」
 華乃子が片目を瞑ってみせた。
「ううぬ」
 憤怒に顔をゆがませ、エインヘリアルが巨斧で横薙ぎした。ももと華乃子を同時に吹き飛ばす。
「あっ」
 顔色を変えて希月が歌い始めた。するとももたちが紅く染まった。篝火のように空に踊る炎に照らされているのである。
 その炎は生きとし生ける者すべてを癒したいと願う希月の心が具現化したものである。ももたちの傷が癒えていく。
「しぶといな、番犬め」
 エインヘリアルが跳んだ。巨斧の重量、落下速度、膂力。そのすべてを統合した一撃を希月に叩き込む。いや――。
 藤がぎらと睨みあげた。その足元に旋風が吹き荒れている。
「畏れろ」
 旋風――台風に対する原初的畏怖を核にして形成されたイチモクレンの膨大な破壊力を足にのせ、藤は蹴りを放った。
 次の瞬間、目も眩むような火花が散った。そして二影がはね跳んだ。藤は片手をつついて地に舞い降り、エインヘリアルは空に。
「ロックオン」
 偶然であろうか。冷静沈着な声は同時に響いた。
 声の主は共にレプリカントである。ジゼルとリティであった。
 二つの砲が火を噴いた。咄嗟にエインヘリアルは巨斧でガード。が、二つの砲弾が生む膨大な破壊力を防ぎきれるはずもない。
 炎に包まれエインヘリアルが落下した。受身をとったのはさすがといえる。が、動くことはかなわなかった。
「哀れよな」
 すう、と 十六夜は神刀【雷斬り】の柄に手をかけた。
 次の瞬間だ。十六夜の身は疾風と化した。一瞬で間合いを詰めると、抜刀。
「さぁ、綺麗な華を咲かせてくれ」
 通常人には光の乱舞としか見えなかったろう。その光はすぐに真紅の花弁と化した。
「戴くぞ、貴様の業……天導流神殺し、血神蓮華」
 さらに十六夜の斬撃の速度が増した。そして――。
「……散華」
 十六夜が納刀した。澄んだ鍔鳴りの音が響いた時、真紅の花弁は散りしぶいた。
「ま、まだだ」
 ゆらり。エインヘリアルが立ち上がった。そして十六夜に巨斧を叩きつけた。
「この俺が番犬なんぞに負けるはずが」
「あります」
 雨弓がエインヘリアルの巨斧をはじいた。その左手の鉄塊のごとき巨剣で。のみならず、雨弓はひらりと舞った。そうとしか見えぬ優雅な動きであるのだが――実際のところ、視認不可能な速度で彼女は数度斬撃を繰り出している。その動きを見とめ得る者が果たしていたか、どうか。
 雨弓の巨剣が天と地を貫いた時、どうとエインヘリアルは倒れた。


 戦いは終わった。が、まだケルベロスたちが休むことはなかった。町の修復、怪我人の治療が残っている。
「やはり痕跡はないね」
 辺りを調べ、希月は肩を落とした。と、気がついた。リティの呟く声に。
「ごめん……間に合わなかった。こういうとき、どんな顔すればいいんだろう?」
 わからない。レプリカントだから。でも、胸の奥が痛い――。
「あれ? 目から潤滑剤が」
 不思議そうにリティは頬の雫をぬぐった。
「それは潤滑剤なんかじゃない。宝石だよ」
 希月はいった。

作者:紫村雪乃 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年12月18日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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